会長「あの蝶野さん、私があなたを呼んだのは戦車道の訓練を頼んだからなんですけど・・・・」
蝶野「ですから訓練を受ける前に適性検査を受けてもらう必要があります 最新版の戦車道に対する心理適性検査を」
蝶野「戦車道ともてはやされていますが、現代の戦車に比べれば旧式化していますが戦車は極めて強力無比な兵器です」
蝶野「主砲はもとより搭載している機関銃でさえたやすく人体を四散する威力を持ちます」
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蝶野「みなさん、テレビか何かでアメリカ陸軍の主力戦車M1エイブラムスが盗難され、警察の追跡を受けたという話を見たことがありますか?」
華「確かに世界丸見えやでやっていましたね」
沙織「世界仰天でもやってたはず」
蝶野「その際は、盗難した人物が戦車を運用するに足る人数でない一名であったため120mmの戦車砲が火を噴くという惨事は、避けられました。
ですが、皆さんは専門的な戦車の運用訓練をこれからうけます」
蝶野「もし万が一、戦車を用いた破壊活動を行わないかどうかという心配は当然あります そのため戦車道に参加するものは、
そのような行為を行なわない人間であるかどうかを図るため心理適性検査を受けることが義務付けられています」
会長「そうなの西住ちゃん」
みほ「ええ、会長やみんなの前では言い出せにくくていってませんでしたが、本当です ちなみにこれは戦車道連盟の
定める公式規定のみならず、戦車という兵器を扱うため法的にも定められています」
みほ「この法律を無視し、戦車道大会に事前検査を受けずに参加した場合罰金刑が科せられます 学生に払える規模じゃない
金額が請求されますよ」
蝶野「皆さんは、自分の人間性を馬鹿にされているようで不快かもしれませんが、これは万が一にもそのような犯罪が起きないようにという
ためですから協力してください 猟銃の所持者にも同様に義務付けられていますから、あなた方だけが特別なわけではありません」
秋山「心理状態がその時点ではともかく後に変化するため、結局のところどれだけ効果があるかわからないんですけどね・・・
今まで未遂ですが、国内外で少ないとはいえ戦車を使った破壊活動をこの検査を受けたうえで行おうとした女生徒もいますし・・・」
蝶野「この検査を受けたうえで問題ありと判断されたものは、戦車道公式戦への出場資格を失いますのであしからず」
会長「あっちゃ困っちゃうなあ~~戦車道なんて簡単にできると思っていたけど・・・」
秋山「戦車なんて兵器を扱う以上当然ですよ」ぼそっ
蝶野「それとこれはみなさんの適性を図るためです 戦車には、全体の判断を行う車長、実際に砲撃を行う砲撃手、砲弾を装填する
装填手、戦車を操縦する操縦手からなりたちます 訓練を行う上で事前にどのような適正を図るかでもあります。」
蝶野「今日はこの心理テストを受け、その後戦車の操縦方法や各部、戦術についての軽い講習を受けて終わりです。」
蝶野「それとその次は体力テストを受けてもらいます」
副会長「何故体力テストをやるんでしょうか?」
蝶野「現在では自動装填装置も開発されていますが、それでも機械によらずマニュアルで砲弾を装填する機能
を搭載した戦車も存在します 当然第二次世界大戦時には、砲弾を装填するための機構はありません」
蝶野「砲弾をマニュアルに装填するに足る筋力があるかどうかという装填手の適性を図るためですね」
蝶野「それと戦車の内部は、一応快適でない空間と言えます 快適でない空間に長時間閉じ込められ、戦闘を
遂行するに足る体力がついているかの確認もかねてです」
会長「それじゃあ、戦車を実際に動かす訓練はいつから始まるの?」
蝶野「全員分の心理テストと体力テストの結果をもとに、戦車についての座学講習を2週間受けてからです」
会長「それじゃおそすぎるよ! ぱっぱとできないの!」
蝶野「黙れ小娘!!」
会長「ひっぃ!」ビクン
蝶野「私は防衛大学校を卒業し、その後戦車畑一筋で活動してきた!」
蝶野「教導部隊に配属されているのも、実際に実技で戦車について教導するに足る実力があると判断されているためだ! 私は、戦車道の試合に出たことは学生時代ない!」
蝶野「だが、自衛隊と島田流戦車道との模擬試合で家元が指揮を執る中確かに多少島田流側が善戦したがこちらが勝利を収めている!」
蝶野「基本的に自衛隊をはじめ各国の国軍の戦車部隊は、戦車道経験者との戦いで敗北を喫することもあるが、実戦を想定した厳しい訓練を積むことによって
基本的に戦車道経験者に対しても優位な実力を備えている!」
蝶野「負けを喫したことがあるといっても、サバイバルゲームで軍の歩兵部隊のチームに勝ったからといって軍が弱いというわけではない!」
ガッデム!!
アイムチョーノ!ファッキンガッデムガチャメラオラエー!
山崎アウトー
ケジメとれ!
蝶野の隠しきれない育ちのよさ
桃ちゃんだけ落ちる展開はよ
蝶野「いいか、私の仕事は貴様らの訓練だ! 勝たせるのが私の仕事だ!」
蝶野「アニメや漫画じゃないんだ、天才だから簡単に戦車を扱える、天才だから戦車道に勝てるというわけがない!」
蝶野「仮に天才がいたとしても・・・・」
蝶野「天才にせよその実力を発揮するためには充分な訓練や経験を積まねばならない いきなり戦車を動かせるやつがいるか!? そんなやつはいない! いたとしてもよっぽどの例外だ!」
蝶野「それにしても限界はある! ダ・ヴィンチは、飛行機を思い付いたが作れたか!! 誰もが認める戦争の天才ナポトオンも負けている!」
蝶野「天才はいるにせよ、万能ではない!」
蝶野「もし天才がいるだけでなんとかなるならミヒャエル・ヴィットマンや管野直がいたドイツや日本は、戦争にかっている!」
蝶野「世の中は、そううまくいきはしない・・・・ だから戦車道の訓練は基礎から行う!」
蝶野「わかったな!」ギロリ
会長「わ、わかりました、一尉殿!」
会長「指示には、絶対に服従します!」
蝶野「わかればいいんです わかれば・・・・」
蝶野「それでも反抗的なようなら、自衛隊戦車部隊で取り入られている新兵教練や防衛大学校や幹部候補生学校と同じ方法で訓練しましょう」
優香里「自衛隊は、戦えない軍隊と揶揄されますが、一応は軍事組織の訓練方式で完全に訓練されたら・・・」
優香里「一般人の私たちにはきついですよかなり」
みほ「自衛隊式訓練を受けたけどきつかったな・・・」
みほ「扱いは新人と同じだったし・・・・」
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