優等生「…」ドクンドクン

女子生徒「優等生君、おはよー」

優等生「あっあぁ！おはよう！」

女子生徒「うふふ…」スタスタ

優等生「はぁ。ビビったなぁ…」

ドンッ

優等生「あっすいませ…」

生徒会長「あ、優等生君じゃないか！」

優等生（げぇ…）「会長！すいません、前よく見てなくて…」

会長「いや、私もだよ。すまなかった」

書記「…副会長顔色が、あまり良くないですが‥」

会長「ああ本当だ！保険室にいった方が」

優等生「‥そうですね。少し休んできます」

会長「一人ではたいへ「いえ。」

優等生「…ありがとうございます。
でもたいしたことはないのでー」

会長「そ、そうか。」

優等生「すみません。
　　　　ー失礼します」スタスタ

優等生「チッ」（いつもなれなれしくしやがって…
あんな奴大っ嫌いだ！！鼻持ちならない！！）ガラッ

男子生徒「あ、優等生おはよー」

優等生「おはよう。みんな、自分の席に座ってくれ」

エーナニナニー？ドウシテー？ざわざわ　わいわい

優等生『ーへ？す、すみません、話が良く理解できません』

教頭『全く察しが悪いぞ！』

優等生『すみません…』（うっせーハゲテメェ）

校長『まぁまぁ、誰だって皆、最初はそうですよ。』

教頭『…じゃあもう一度だけ言う。今日のホームルームにこういえ。』

教頭『今　か　ら　み　な　さ　ん　に　殺しあいをしてもらいます、と。』

優等生「…」（あんな中二臭い台詞いえるか。）

優等生「今から、朝礼があるのでみんな並んで体育館へいってください。」

エーダルーイシネーアーヤルキネーざわざわ

優等生「はやく！」（他のクラスにも言わなきゃなー）

教頭「ーで、結局言っていないと？」

優等生「まぁ、はい。」

教頭「なぁにをやっているんだポンコツが。
やはり副会長より会長に言った方が良かったな。」

優等生「！」

優等生（クッソ…なんで俺が、こんな。）

校長「まぁまぁ。そのくらいにして。そろそろ…」

教頭「チッ…大概にしろよ。」ボソッ

ワイワイ　ザワザワ

教頭「はーい！はいはい！静かにー！」

シーン

教頭「…よし静かになったな」

教頭「なんなーよーく聞いとけー」

校長「えーみなさんが集められたのは他でもない。
今からみなさんに試練を乗り越えていただきます」

ざわっ

女生徒「試練？試練ってナニ？なにすんの？」

女生徒友「わかんなーい」

ざわざわ

教頭「しーずーかーに！！」

シーン

教頭「えー試練というのは平たく言うと『殺しあい』です。」

学生衆「！？」

シーン

教頭「みなさんだってこの中で
殺してしまいたい人や気に入らない人くらいいるでしょう？
あぁ、死にたがりもいましたねぇ。
そいつら全部、殺してしまえばいいんだよ」

教頭「なんせ十年に一度の大イベントになるんだから」

学生衆「大イベント…！？」

教頭「ああ。」

野球部部長（以下野部）「ふざけんなよ！」

教頭「？」

野部「ひ、人殺しとか…人が死ぬのにイベントってなんだよ！！
ふざけるなよ！！こんなこと許されると…」

教頭「許されるさ。だって隠ぺい簡単だし」

野部「は！？」

教頭「この話の意味は後で分かってくるよ
君が聞くかどうか次第ですけどね」

野部「…」

教頭「野球部　部長。
君は我がY県学園の野球部に所属し
レギュラーであり、部長でもあった」

野部「…」

教頭「野球部内でいじめを行っていたらしいな？おまえが主格犯で
もちろんチーム内の評価は最悪。
あと野球部マネージャーは君と密かにつき合っている。なんて始末。
とんだ俗物がいたもんだ。
君がいじめてた奴や君のやり方に反発していた者は勿論殺そうとするだろう
残酷な方法で。
参加に異義を唱えるのはそのせいか？」

野部「…」

教頭「そんなやつら殺しちまおうぜ」

野部「！？」

教頭「今いるメンバー全員殺してはじめからやり直そう」

教頭「君は今、逃げ出して仕方がない、という顔をしているがー
それも許して貰えないよ」

野部「はっ」バクバク

いじめられっこ「何立ってんだよ！座れよ！」

野部員「そうだそうだ！！」

野部「くっ…」

教頭「…では、簡単にルールを。
時間は今から放課後まで。
その間に最低二人は殺すこと。

女子生徒「殺さなかったら…？」

教頭「そのときは自分が死ぬまでだ。」

ざわっ

教頭「さっそく“試練”をはじめる。」

モブ女「いやあぁーっ！」

学生衆「！」

教頭「…」

モブ女友「モ、モブ女…落ち着きなよぉ‥」

モブ女「な、なんでみんなそんな、落ち着いてられるの！？
わ、私は殺すのも殺されるのも嫌！」

モブ女友「そりゃそうだけど‥」

モブ女「せ、先生‥っ！わ、私帰りたいですっ！
私は死ぬのも、殺されるのも嫌なんです！」