男「体だるい……これ絶対、熱あるわ~」 (20)
男「体だるい……これ絶対、熱あるわ~」
男「よし、測ってみよう。熱があったら今日はとっとと寝ちまおう」
男「…………」
男「…………」ピピピッ
男「どれどれ……」
男「は!?」
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36.0
男(ド平熱じゃねーか!)
男(ウソだろ……!? 俺の見立てじゃ、37.8℃はあるはずだったのに……!)
男(いや、挟み方がちょっと甘かった気もするしな……どれ、もう一回)ギュッ
男「…………」ピピピッ
あるある
36.0
男「なんで!? なんでなの!?」
男「体ほてってるし、絶対38℃はあるってこれ!」
男(そういや、この体温計もう古いしな……新しいのを買ってこよう)
36.0
男「新しいのにしてもダメかよ……!」
男「こうなったら、あらゆるメーカーの体温計を買いまくってやる!」
男「そうすりゃきっと、どこかの体温計が39℃ぐらい叩き出すはずだ!」
まれにある現象だな
36.0 36.0 36.0 36.0 36.0 36.0 36.0 36.0 36.0 36.0 36.0
男「ちくしょぉぉぉぉぉ!!!」
男「どいつもこいつもバカの一つ覚えみてえに36.0を出しやがって……」
男「こうなったら――」
友人「ウチの研究所の最新式スーパーコンピュータで、体温を測らせてくれ?」
男「な、頼むよ!」
男「俺は絶対熱が40℃はあるはずなんだ! 病気のはずなんだ!」
友人(たしかに、ある意味病気だよな……)
友人「まあいいけど……多分、結果は変わらないと思うぞ?」
男「やってみなきゃ分からないだろ! さ、やらせてくれ!」
スーパーコンピュータ「体温ヲ測定シマス」
男「どんとこい! 41℃くらい出ても驚かないぞ!」
友人(世界に一台しかない最新のスパコンをこんなアホなことに使うなんて……)
スーパーコンピュータ「…………」ピピピッ
スーパーコンピュータ「結果ヲ発表シマス」
男「カモン!」
スーパーコンピュータ「36.0」
男「…………」
友人「な?」
男「……おかしい」
友人「へ?」
男「俺の体温は42℃だ! 36℃なわけがない!」
男「こんなの間違ってる! 狂ってる! そうだ、このコンピュータおかしいんだ!」
友人「な、なにいってんのこの人……」
男「俺が改良してやる!」
男「ほれ、基盤を見せてみろ!」カパッ
スーパーコンピュータ「イヤンッ///」
友人「よせよ、嫌がってるじゃないか!」ガシッ
男「どけっ!」ドカッ
友人「ぐええっ!」ドサッ
男「あいつは気絶しちまったし、これで二人きりだな……」ニヤッ
スーパーコンピュータ「ヤ、ヤメテ……乱暴シナイデ……」
男「とかなんとかいって、体は正直みたいだな。冷却水が漏れてるぜ……」
スーパーコンピュータ「ヤダッ……///」
男「さあ……たっぷり改造してやるぜ……」グヘヘ…
スーパーコンピュータ「イヤァァァァァッ!」
????「…………」
????「…………」
えぇ…(困惑)
未来人A「……どうやら上手くいったようだな。ヒヤヒヤしたよ」
未来人B「ああ、もしこのタイミングで彼があのスパコンを改造しなければ、人類は滅亡だった」
未来人B「なにしろあのスパコンがこの時代から一年後に訪れる地球崩壊の危機を救うことになるのだからな」
未来人A「彼が使う体温計を全て狂わせ、スパコン改造に誘導する作戦は大成功だったというわけだ」
未来人B「そういうことだ。なにしろ、我らは過去の人間と直接コミュニケーションを取れんからな」
未来人B「いずれにせよ、この分岐点をクリアしたことで、人類は救われた」
未来人A「ところで……彼の本当の体温はいくつなんだ?」
未来人B「37.1℃だ」
未来人A「……微熱だな」
~おわり~
ンフッ
おつ
このオチ、壮大なんだかショボいんだかw
乙
星バーーーローーかな?
安易に奇抜なオチにしてもスベるだけという典型的な例
やってることがジュラル星人と同レベルじゃねーか
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