(ごらく部)
ちなつ「今日はー」
あかり「お待たせー」
結衣「やぁ、あかりにちなつちゃん」
京子「よーっす、2人とも」
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ちなつ「さーて、じゃ早速お茶でも入れますか。お湯沸かしてきますね」
結衣「おー、悪いねいつも」
京子「さっすがー。ちなつちゃん気がきくぅ」
ちなつ「もう、京子センパイたまには運ぶのくらい手伝ってくださいよ」
京子「えー?面倒だなぁ」
ちなつ「それじゃあ、今度から京子センパイの分だけいれませんよー」
京子「うぇ~?じゃあ仕方ないなぁ」
結衣「たまには何かしろお前は」
ちなつ(・・・)
ちなつ(ククク・・・)
ちなつ(かかった)ざわ・・・
ちなつ(今現在の配置は、こう・・・)
結衣 京子
テーブル
あかり
ちなつ(このままだと、必然的にこうなる。けど・・・)
結衣 京子
テーブル
あかり チーナ
ちなつ(京子センパイにお茶を運ばせる事によって席を外させ・・・)
結衣
テーブル
あかり
ちなつ(さりげなく、こうっ・・・!)
結衣 チーナ
テーブル
あかり 京子
ちなつ(結衣センパイの隣をゲットっ・・・!)
ちなつ(勝利・・・圧倒的・・・!)
ちなつ(チーナ、圧倒的勝利っ・・・!)ざわ・・・
ちなつ、意の及ばぬ外からの攻めっ・・・!
見えない攻撃・・・!ステルス戦闘機・・・!
あかり「ちなつちゃん、ちなつちゃん?」
ちなつ「はっ・・・。な、なにあかりちゃん?」
あかり「お湯、沸いたみたいだよ?」
ちなつ「あ、ありがとね。じゃあ京子センパイ、行きますよ!」
京子「ちぇー・・・。はいはい。よっこいしょっと」
~5分後~
ちなつ「お待た・・・せ・・・」
あかり「・・・それでね、この時ねー」
結衣「あー、そうだったなぁ。・・・お、ありがとねちなつちゃん」
ちなつ(・・・)
ちなつ(なぜ・・・)
ちなつ(あかりちゃんが結衣センパイの隣にっ・・・!)ざわ・・・
結衣 あかり
テーブル
あかり「みんなで海に行った時の写真持って来たから一緒に見てたんだ」
あかり「京子ちゃんとちなつちゃんも一緒に見ようよ」
京子「おー、あん時のかー。懐かしいなぁ」
ちなつ「・・・」
ちなつ、不運・・・!悪運の突風・・・!
枠外からのの刺客っ・・・!
ちなつ(・・・落ち着け。ここで泣き言をわめくのはただの負け犬・・・)
ちなつ(赤ん坊と同じっ・・・!)
ちなつ(ひっくり返す・・・不運など・・・理でっ・・・!)
ちなつ(けど、どうする・・・?)
ちなつ(何か抜け穴・・・天啓・・・そう言ったもの・・・)
ちなつ(・・・あっ・・あった・・・!)
ちなつ(抜け穴・・・!)
ちなつ(この閉塞を突破する・・・出口・・・風穴・・・そんなもの・・・!)
この時ちなつ、電流走る・・・!
ちなつ「じゃ、じゃあ京子センパイのと・・・」
ちなつ「あかりちゃん、お茶ここに置いとくね」
あかり「あ、ありがとー」
ちなつ(クク・・・)
ちなつ(離れた場所に湯のみを置いたっ・・・!)ざわ・・・
結衣 あかり
テーブル
京子のお茶 あかりの茶
ちなつ(そうする事で・・・)
あかり「よいしょっと」スク
京子「ふぅ~、みんなのために働くのは気持ちいいなぁ」スワリ
結衣「ただちなつちゃんの手伝いしただけだろ」
ちなつ(必然的に、こうなる・・・!)
結衣
テーブル
京子 あかり
ちなつ(ククク・・・)
ちなつ(理っ・・・!)
ちなつ(自分の湯のみが置かれた場所に、思わず移動するその道理っ・・・!)
ちなつ(突くっ・・・!容赦なく・・・!)
ちなつ(理を掴むものこそ、勝者・・・王・・・!)
ちなつ、人が使う道具を逆に人を使う事に利用・・・!
その発想、まさに悪魔的っ・・・!
ちなつ (当然・・・)
ちなつ(勝って当然・・・!)
ちなつ(理をあやつる者には、誰も逆らえ・・・)
結衣「おい京子、この写真撮ったのお前だろ?」
京子「んー?どれー?」スク
結衣「これだよ。人がつまづいてコケたとこ撮るなよ、ったく・・・」
京子「あーほんとだ、それ撮ったの私だー」アハハ
ちなつ(なに・・・?)ざわ・・・
ちなつ(結衣センパイの隣に座られた・・・!)
ちなつ(勝利に酔いしれ、こんなうっかりするなんて・・・)
ちなつ(話にならない・・・話にならない緩みっ・・・!)
油断・・・迂闊・・・!
積み重ねた理・・・一瞬の油断で台無しっ・・・!
あかり「ちなつちゃん、座ったら?」
つまんね
~10分後~
京子「ほら見てこれ、みんなで海の家でメシ食ってる時の写真」
結衣「ああ、ここのラーメン美味かったよな」
あかり「また、みんなで行きたいね」
ちなつ「そ、そうだねー・・・」
ちなつ(・・・結局、あかりちゃんの隣り・・・はぁ)
ちなつ(まあそれはいい・・・チャンスはまだある・・・)
ちなつ(伏せる・・・!今はじっと・・・!)
ちなつ(それよりも、今問題が一つ・・・)
ちなつ(実はさっきから、ものすごく・・・)
ちなつ(オナラがでそうっ・・・!)ざわ・・・
ちなつ(トイレなりなんなりでしてしまえばいい・・・?)
ちなつ(いや・・・立ったはずみで出てしまう・・・!)
ちなつ(それだけヤバイ・・・!今の状況っ・・・!)
ちなつ、緊急事態・・・!
すれば失う・・・部内での立場っ・・・!
ちなつ(すかしっぺで、何とか・・・)
ちなつ(いや、ダメ・・・)
ちなつ(この感じ・・・これは相当な大物っ・・・!)
ちなつ(少しでも緩んだら・・・出る・・・!)
ちなつ(爆音っ・・・!)
流れる冷や汗・・・!
迫り来るタイムリミット・・・!時限爆弾・・・!
ちなつ(落ち着け・・・)
ちなつ(まずは今の状態を維持・・・!)
ちなつ(立ったりしなければ、まず安全・・・)
ちなつ(時間を稼いで乗り切る・・・このビッグウェーブ・・・!)
京子「ちなつちゃん、ちなつちゃん?」
ちなつ「はっ・・・な、何ですか京子センパイ?」
京子「お茶のお代わりが、欲しいなぁ~」
ちなつ「・・・は?」
ちなつ(何を言い出すかと思えば・・・この凡徒・・・)
ちなつ(この状況で、お茶のお代わり・・・?)
ちなつ(わかっているのか・・・それが何を意味するのか・・・!)
ちなつ(カスっ・・・ゴミっ・・・クズ・・・!)
ちなつ(まぁ・・・あしらう・・・適当に・・・)
ちなつ「京子センパイ、お代わりくらい自分でいれてくださいよ」
京子「えー?ちなつちゃんのケチー」
京子「ねー、みんな。みんなもお茶のお代わり欲しいよね?」
あかり「あ、あかりも欲しいなぁ」
結衣「あ、私も」
ちなつ(ぐ・・・!)
ちなつ(こ、こいつ・・・!)
ちなつ(巻き込んだ・・・他の人間・・・!)
ちなつ(よりにもよって、結衣センパイまで・・・!)ざわ・・・
はよ
ちなつ(何とか切り抜ける…!)
ちなつ「も、もう、たまには京子センパイがいれてくださいよー」
京子「私はさっき手伝ったもんねー」
あかり「あ、そうだったね」
あかり「じゃあ、たまにはあかりがいれようかな?」
ちなつ「え?」
ちなつ(何とか切り抜ける…!)
ちなつ「も、もう、たまには京子センパイがいれてくださいよー」
京子「私はさっき手伝ったもんねー」
あかり「あ、そうだったね」
あかり「じゃあ、たまにはあかりがいれようかな?」
ちなつ「え?」
ちなつ(ナイス・・・!あかりちゃん・・・!)
ちなつ(ただの天然かと思っていたが・・・)
ちなつ(役立つ・・・存外に・・・!)
ちなつ、垣間見えたわずかな光・・・!
か細い糸・・・が、今はひたすらそれにすがる・・・!
はよ
>>35重複
京子「えーやだー」
京子「あかりじゃなくて、ちなつちゃんがいれたお茶が飲みたーい」
あかり「えー?何で京子ちゃーん」
ちなつ(ぐ・・・!)
が・・・ダメ・・・!
京子「だって、ちなつちゃんのいれたお茶おいしいんだもーん」
結衣「ああ、それは確かに」
京子「だろー?結衣も、せっかくならちなつちゃんのいれたお茶飲みたいよねー?」
結衣「うーん、まあそうかも」
あかり「もうっ、結衣ちゃんまで」プンスカ
ちなつ(ぐっ・・・!)ざわ・・・
ちなつ(結衣センパイまでもが・・・!)
ちなつ(結衣センパイの頼みなら、断れない・・・が・・・)
ちなつ(ここでもし立ち上がれば・・・出るっ・・・確実に・・・!)
ちなつ(死っ・・・!部員としての、死っ・・・!)ぐにゃあ~
迫りくる死神の刃・・・!
ちなつの命、まさに風前の灯し火っ・・・!
あかり「ん?ちなつちゃんどうしたの?顔色悪いよ?」
ちなつ「な、何でもないから!大丈夫!」
ちなつ(・・・落ち着け。落ち着くんだ)
ちなつ(こういう時は・・・変える・・・発想そのものを・・・!)
ちなつ(そう・・・)
ちなつ(逆に、してしまってもいいと・・・!)ざわ・・・
ちなつ、閃く・・・!
死地の中での逆転・・・!圧倒的閃きっ・・・!
ちなつ(いくぞっ・・・!)
ちなつ(出すっ・・・!遠慮なくっ・・・!)
ボブンッ!
結居「おわっ!?」
京子「うお!?」
あかり「ひゃあ!?」
結衣「・・・」
京子「・・・」
あかり「・・・」
ちなつ「・・・」
シーン・・・
ちなつ「・・・」
ちなつ「・・・すう・・・」
ちなつ「やっだー、あかりちゃんってば何やってんの!」
あかり「え?・・・え??」
結衣「え・・・?い、今のって」
京子「あ、あかりの?」
ちなつ「もお、すっごい音のオナラ!あかりちゃん、ガマンし過ぎだってば」
あかり「え、そ、その、あかりじゃな・・・」
結衣「い・・・いやぁ、驚いたな・・・」ハハ・・・
京子「い、一瞬、西垣先生が何かやらかしたのかと思ったよ・・・」
ちなつ「でも仕方ないよ。生理現象なんだから。恥かしがる事ないよ?」
あかり「い、いや、その・・・」
結衣「ま、まぁ誰だってオナラの一つや二つくらい、なぁ・・・」
京子「あ、ああガマンは体に毒だって言うしね?」
ちなつ、あかりに罪をなすりつけるという渾身のブラフっ・・・!
非道・・・!まさに鬼畜の所業っ・・・!
ちなつ「大丈夫だよ。こんな事で別にあかりちゃんの事軽蔑したりしないから」
あかり「あ、あかり知らないよぉ!」
結衣「ハハ・・・」
京子「あ、あはは・・・」
京子(・・・あのさ結衣)
結衣(ん?)
京子(明らかに、ちなつちゃんの方から音したよな・・・?)
結衣(あ、ああうん・・・)
ちなつ「それにしても、豪快な音だったねーあかりちゃん」
あかり「だから、知らないってばー!」
ごらく部とは、戦い・・・
その認識を持たぬ者は、地に沈む・・・
智謀巡らせ・・・不敵に行動する者のみが勝利を掴む・・・
それが・・・ごらく部・・・
七森中ごらく部・・・
ごらく部黙示録ちなつ 完
時間開いちゃって申し訳ありません・・・
読んでくれた方ありがとうございました
急な駆け足だな
おつ
あかりの復讐も楽しみだ
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