絵里「おばあさまったら急いでペリメニを食べて喉につまらせるなんて……」
絵里「おばあさまのお見舞いにロシアに帰っていたけど、バタバタしていて希にしか連絡できなかったのよね」
絵里「まあ、希がみんなに伝えてくれているわよね」
絵里「みんなには迷惑かけちゃったし1週間分の遅れを取り戻さなきゃ!」
絵里「はあ、久しぶりの部室って緊張するわね……。深呼吸しましょう」スーハー
絵里「……。よしっ! エリチカただいま帰国したわよっ!」ガチャッ
穂乃果「おはよう、絵里ちゃ――って絵里ちゃん!?」ビクッ
絵里「……ん?」
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穂乃果「え、ええ、絵里ちゃん!? 本物!?」
絵里「? 本物に決まってるじゃない」
絵里「一体どうしたのよ、穂乃果」
絵里「あ、1週間休んだお詫びと言ってはなんだけど、お土産のマトリョーシカよ」
穂乃果「――え」
絵里「? 気に入らなかった?」
穂乃果「絵里ちゃーん!」モギュッ
絵里「!? ほ、本当にどうしたのよ?」アセアセ
穂乃果「だってだって! 絵里ちゃん穂乃果がバカだからロシアに帰っちゃったって……」グスン
絵里「……どこ情報?」
穂乃果「希ちゃんだけど……」
絵里「希っ……! 一体何を伝えてるのよ……!」ワナワナ
穂乃果「もう絵里ちゃんには会えないんだーって思ってたから……。ひっく……」
絵里「よしよし、私はここにいるわよー」ナデナデ
絵里「というか、穂乃果がば――賢くないとどうして私がロシアに帰るのよ?」
穂乃果「穂乃果に呆れて帰っちゃったんだって思って……」
絵里「希にはみんなにも同じ事を言ってるの?」
穂乃果「ううん、みんなには別の理由を言ってるみたい」
穂乃果「穂乃果のせいで絵里ちゃんがいなくなったってことをみんなに悟らせないための希ちゃんの配慮だと思ってたんだけど……」
絵里「ただ面白がってるだけよ、それ……」ハァ
絵里「全く、希をとっつかまえてとっちめてやるんだから……」
穂乃果「ぐすん。絵里ちゃん、ロシアには帰らないの……?」
絵里「えぇ。しばらくはあっちに行く予定はないわ」
絵里「今回はおばあさまのお見舞いで行ったけど」
穂乃果「よかったー……。また9人で活動できるんだ……」ヘナヘナ
絵里「大好きなみんながいるこのμ'sのあるこの日本が今の私の帰るところなんだから」ニコッ
穂乃果「っ! 絵里ちゃああああああああん」ダキッ
絵里「もう、穂乃果ったら甘えん坊ね」ナデナデ
凛「こんにちワン」ガチャッ
絵里「!?」ビクッ
穂乃果「あ、凛ちゃん! 見て見て、絵里ちゃん!」ギューッ
凛「絵里ちゃん!? 本物かワン?」
絵里「ほ、本物だけど。それより何よそのしゃべり方……?」
凛「だって! 希ちゃんが!」
絵里「やっぱり希なのね……」ハァ
絵里「何を言われたの?」
凛「絵里ちゃんは猫より犬派だから凛の語尾に嫌気がさして帰っちゃったって言ってたワン」
絵里「なんて理由で! しかもなんで何も言わずにロシアに帰るのよ私!」
凛「絵里ちゃんは優しいから凛を傷つけたくなくて言えなかったって」
絵里「いやいや、言って直してもらえることなら言うわよ」
凛「凛も言ってほしかったにゃ――ワン……」
絵里「いやいや、直す必要ないわよ!?」
凛「でも、絵里ちゃんって凛の語尾が嫌だったんじゃ」
絵里「そんなこと思ったことないわよ。逆にかわいいと思ってるわ」
凛「ほ、本当……?」
絵里「えぇ。嘘言ってどうするのよ?」
穂乃果「穂乃果も凛ちゃんはワンよりニャの方が似合うと思うよ」ギュッ
凛「じゃ、じゃあ凛はニャって言っていいの?」
絵里「それが凛の個性じゃない。私はにゃーにゃー言ってる凛の方が好きよ?」
凛「絵里ちゃん……!」パアアアアアアアア
凛「語尾をワンにすれば絵里ちゃんが帰ってきてくれるかもって思って変えてたけど、正直つらかったニャ……」
穂乃果「やっとスムーズに言えるようになったけど最初は言い直してばっかりだったもんね」ギュッ
絵里「私のために自分の個性まで捨ててくれたのは嬉しいわ、ありがとう。凛」
凛「えへへー」
絵里「でも個性は大事にしなきゃダメよ?」
凛「うん! 絵里ちゃんがかわいいって言ってくれたこの語尾、大切にするニャ!」ニャーン
穂乃果「よかったよかった」ギューッ
絵里「……それで、穂乃果?」
穂乃果「?」キョトン
絵里「なんでずっと私の腕に抱き付いてるのかしら?」
穂乃果「だ、だって、抱き付いてなきゃどこかに行っちゃう気がして……」
絵里「どこにも行かないから離れてくれる? 動きづらくて……」
穂乃果「……はーい」スッ
絵里「全く、希は。純粋な2人を騙して何してるのよ……」
絵里「あ、凛にも。お土産のマトリョーシカよ」
凛「わっ! かわいい! ありがとう絵里ちゃん!」ワーイ
海未「ごきげんよう」ガチャッ
穂乃果「海未ちゃん! 見て見て!」
凛「絵里ちゃんが帰ってきたの!」
海未「え、絵里ですか!?」
絵里「ごめんなさい、ばたばたしていて連絡が出来なくて」
絵里「おばあさまのお見舞いに行ってたのよ」
海未「そうなんですか」メソラシ
絵里「海未?」ヒョコッ
海未「っ!」メソラシ
絵里「……」ヒョコッ
海未「…………」プイッ
絵里「海未は希に何を言われたの?」
海未「私が絵里を見る目が変だ、と」
海未「で、ですので絵里に不快な思いをさせないために……」
絵里「海未は男子かっ!」
海未「……っ!」ビクッ
絵里「別に海未の目線なんて気にしたことないわよ!」
海未「そ、そうなんですか!?」
絵里「海未は心当たりがあったの?」
海未「……。いえ」
絵里「その間、あるのね?」
海未「心当たりというか、おそらく無意識的なものかと思っていたんです」
絵里「無意識?」
海未「はい。その、私の胸ってちいs――こほん、慎ましいじゃないですか?」
絵里「まあ、私や希と比べればそうね」
海未「では、これから私はいくら絵里を見ても大丈夫ということですね」ジッ
絵里「なっ……! べ、別にそういうわけではないでしょ!?」
海未「ですが、私の目線は気にならないんですよね?」ジーッ
絵里「少しなら気にならないけどじっと見つめられると気になるわよ!」カアアアアアアアア
海未「ふふ、冗談ですよ」クスッ
絵里「冗談ならもうちょっとわかりやすくいいなさいよ!」
絵里「でも、海未もそういう冗談を言うようになったのね」フフ
海未「わ、私が冗談を言ったらおかしいですか!?」
絵里「いえ、そうじゃなくて。海未も変わったなって」クスクス
海未「それを言うなら絵里も相当変わりましたよ」フフ
絵里「そうかしら? まあ、海未がそういうならそうなのかもね」
絵里「あ、これ。お土産のマトリョーシカ」ポンッ
海未「! ありがとうございます!」
絵里「エリーチカのマトリョーシカよ、なんて」ドヤチカ
海未「え゛」カチン
凛「ちょっと寒くないかニャー?」
絵里「海未が珍しく冗談言うから私も真似してみたのよ!」カアアアアアアアア
ことり「こんにちはー(低音)」
絵里「!?」ビクッ
海未「あぁ、ことり。先生の用事はもういいんですか」
ことり「うん、もう終わったよ(低音)」
穂乃果「見て見て!」
凛「絵里ちゃんが帰ってきたの!」
ことり「えっ!? 絵里ちゃんが!?(低音)」
ことり「なんで? ロシアに帰ったんじゃ……(低音)」
絵里「こっちが『なんで?』よ!」
絵里「どうしたのよ、その声? 風邪でも引いたの?」
ことり「だ、だって、絵里ちゃんってことりの声がキンキンうるさくてロシアに帰ったんだよね?(低音)」
絵里「……また希ね」ハァ
ことり「え? どういうこと?(低音)」
ことり「確かに希ちゃんから聞いたけど(低音)」
絵里「私はおばあさまのお見舞いにロシアに行ってただけなんだけど、希がそれを言わずに違う理由を言ってたみたいで」
ことり「じゃ、じゃあことりの声が高くてうるさいからじゃないの!?(低音)」
絵里「そんなことあるわけないじゃない」
絵里「むしろ、ことりの声は好きよ」
絵里「甘くて、優しい声。小鳥のさえずりみたいに可愛らしくて癒される声」
絵里「うるさいなんて一度も思ったことないわ」ニコッ
ことり「絵里ちゃん……!(低音)」ウルウル
絵里「いや、声を戻しなさいよ……」
ことり「あ、ご、ごめん。ん、んん。1週間ずっとあの声だったからあっちに慣れちゃって」エヘヘ
絵里「ふふ、やっぱりことりはそっちの声の方が似合ってるわ」ナデナデ
ことり「えへへー」ニコニコ
穂乃果「ことりちゃんずるい! 穂乃果も!」
凛「凛も凛も!」
海未「……」ウズウズ
ことり「絵里ちゃんのなでなではことりのだもん。ねっ? 絵里ちゃん」
絵里「別にそんなことはないけど……」
絵里「あ、そうだ。ことりにもお土産のマトリョーシカ」
ことり「わぁっ! かわいいっ!」パアアアアアア
絵里「気に入ってもらえたみたいでよかったわ」ニコッ
花陽「こ、こんにちはーっ!」ガチャッ
絵里「あら、花陽じゃない。久しぶり」
花陽「絵里ちゃん!?」
穂乃果「絵里ちゃん帰ってきたの!」
凛「本当に本物だよ、かよちん!」
花陽「絵里ちゃん、帰ってきてくれたんだ……!」ウルウル
花陽「じゃ、じゃなくて……」フルフル
花陽「絵里ちゃんがかえってきてくれて、花陽嬉しいぱなぁ」
絵里「……ぱな?」
花陽「絵里ちゃんどうしたぱなー? もしかして-、花陽の可愛さに気付いちゃった?」
花陽「でもでもー、花陽はみんなのアイドルだからー、絵里ちゃん1人だけのものにはなれないぱなー」
花陽「花陽ったらなんて罪な女なのー?」モジモジ
絵里「……これ本当に花陽?」
凛「うん、かよちんだニャ」
海未「どう見ても花陽じゃないですか」
穂乃果「どこもおかしくないよね?」
ことり「うん。いつも通りかわいいかよちゃんだよね」
絵里「いやいやいや、どう見てもおかしいわよ!」
花陽「う、うぅ……」カアアアアアアア
花陽「も、もしかして花陽の可愛さでおかしくなっちゃったぱなぁ?」カアアアアアアア
絵里「赤くなってるわよ、花陽。恥ずかしいならやめなさい」
花陽「で、でも……。絵里ちゃんって花陽のおどおどした性格が嫌でロシアに行っちゃったって……」
絵里「希が?」
花陽「うん、希ちゃんが……」
花陽「だから花陽もニコちゃんみたいになればって思って……」
絵里「はあ、まったく……」
絵里「花陽のその性格。嫌なんて思ったことないわよ?」
絵里「逆に、花陽はそこが魅力だと思ってるわ」
花陽「魅力……?」
絵里「守ってあげたくなる。気付いたら応援をしたくなっちゃうのよ」
絵里「それって、アイドルにとってすごい才能じゃない?」
絵里「だから花陽はそれを変えようとせず、武器にしちゃえばいいの!」
花陽「ぶ、武器に!?」
絵里「まあ、でも」
花陽「でも、何?」
絵里「さっきの花陽も新鮮で可愛かったけど」クスクス
花陽「っ!」カアアアアアアアア
花陽「わ、忘れてください!」アタフタ
絵里「ふふ、だーめ。このエリチカは一度覚えたことは中々忘れられないんだから」
花陽「うぅ……」
絵里「あ、花陽にも。はい」ポン
花陽「これは……?」
絵里「ロシアのお土産のマトリョーシカよ」
花陽「ありがとう、絵里ちゃん」ニコッ
花陽「あ、えっと、確認なんだけど……」
絵里「何かしら?」
花陽「絵里ちゃんは、これからも日本にいるんだよね……?」
絵里「もちろんよ、ロシアに帰ったのはおばあさまのお見舞いのためだけだもの」ニコッ
花陽「よかったぁ……」ホッ
真姫「……こんにちは」
絵里「あら、真姫。なんだか元気がないわね」
真姫「っ! エリー!?」
凛「そう! 絵里ちゃんが帰ってきたニャ!」
真姫「一週間も何してたのよ……」
絵里「ごめんなさい、おばあちゃまのお見舞いd」
真姫「心配、したんだから」ダキッ
絵里「はぁっ!? ちょ、ま、真姫ぃっ!?」ビクッ
真姫「エリーは私みたいにめんどくさいのが嫌いだから帰ったんでしょ?」
真姫「だからエリーに帰ってきてほしくて、素直になるように努力したんだから」
真姫「帰ってきてくれてありがとう、エリー」ギュッ
絵里「え、えっと……?」アセアセ
花陽「あ、あのね真姫ちゃん」オズオズ
真姫「何よ、エリーと私の感動の再会に水を差すっていうの?」
花陽「絵里ちゃん、おばあちゃんのお見舞いにロシアに帰ってただけなんだって」
希ェ…
真姫「……エリー?」
絵里「えぇ、花陽の言う通りよ」
真姫「じゃ、じゃあ私がめんどくさいから帰ったっていうのは……?」
絵里「希でしょ? 希の嘘よ」
絵里「それに私は真姫の性格をめんどくさいなんて思ったことないわよ?」
真姫「え?」
絵里「少しわかりにくいけど私は好きよ? 真姫の性格」
真姫「……っ!?」カアアアアアアアアア
凛「真姫ちゃん顔真っ赤ニャ!」
真姫「うるさい!」カアアアアアアアアアア
絵里「素直になれないところも真姫の魅力だと思うわ」
絵里「まあ、素直な真姫も可愛いと思うけど」クスクス
真姫「っ!」カアアアアアアアアアアア
凛「あ、真姫ちゃん赤くなってる!」
真姫「べ、別にエリーに褒められたからって嬉しくないわよ!」
絵里「ふふ、いつもの真姫に戻ったわね」クスクス
絵里「あ。これ、お土産のマトリョーシカ」
真姫「マトリョーシカ? ふーん、中々かわいいじゃない」
真姫「あ、ありがとう、エリー」ボソッ
絵里「……。ハラショー」ニコッ
マトリョーシカだけは絶対に忘れないのね
にこ「ごきげんよう、皆さん」
絵里「? 誰?」
海未「あぁ、ニコ。ごきげんよう」
絵里「ニコ!? これニコなの!?」
絵里「この髪をおろしてしなしなっとした美少女が!?」
にこ「って絵里ぃっ!?」
にこ「じゃなくて……。お戻りになっていたんですね、絵里さん?」
絵里「これもしかして私がロシアに帰ってるうちに急成長したこころちゃんじゃないの?」
真姫「本物のニコちゃんよ」カミノケクルクル
のんたんの目的はなんだろう
にこ「何かおかしいですか? 絵里さん」
絵里「調子狂うわね、私の知ってるニコって――」
にこ『ニコぉ、疲れちゃったにこぉ』ブリブリ
絵里「って感じなんだけど」
にこ「私絵里の中でそんなイメージなの!?」
にこ「って、違う違う――」
絵里「ねぇ、ニコ?」
にこ「はい、なんでしょう?」シナッ
絵里「えっと、希に何を言われたの?」
にこ「絵里さんは私の性格に嫌気がさして帰ったと」
絵里「なるほどね……」
にこ「だから絵里さんが戻ってくるためには私の性格を直せばと」
絵里「……。ねえニコ?」
にこ「はい?」
絵里「はっきり言わせてもらうと、変よ」
にこ「なっ……!」
絵里「だってニコっぽくないもの」
絵里「普段のニコもアイドルのニコも私は好きだけど、今のニコはあんまり好きじゃないわ」
にこ「……。何よ、折角絵里が戻ってくるように頑張ったのに」ブツブツ
絵里「でも。ありがとう」
絵里「私のためにわざわざキャラを捨ててくれたのよね?」
にこ「ち、ちがっ! 別に絵里のためじゃなくてμ'sのためなんだから!」
にこ「絵里がいないとμ'sじゃないって思ったって言うか――」
絵里「ありがとう」ナデナデ
にこ「っ! もうどこにも行くんじゃないわよ?」
絵里「もちろん。だって、私だってニコと同じようにμ'sが大好きだもの」
絵里「あ、ニコにも。お土産のマトリョーシカ」
絵里「さて、これで希以外全員ね」
絵里「こんなことをしてくれた希にはお灸を据えてあげないとね」
海未「そうですね。あろうことか絵里がロシアに帰ったなどという嘘をつくなんて」
絵里「そうだ。みんなに手伝ってほしいことがあるんだけど――」
――
希「こんにちはー。ってみんなどうしたん?」
穂乃果「絵里ちゃんが、絵里ちゃんが……!」グスン
希「えりち? あぁ、そろそろ戻ってくるところやったね。戻ってきたん?」
真姫「希! あなたのせいで!」ガッ
にこ「真姫! 抑えなさい!」ダキッ
希「へ?」
花陽「絵里ちゃんね、さっき帰ってきたの」
ことり「でもその時にことり達みんなの変わりように驚いて――」ポロポロ
海未「絵里は言っていました。おばあさまのお見舞いに戻っただけなのに、μ'sをこんなに滅茶苦茶にしてしまうなんて、仲間失格だ、ロシアに帰ると」
凛「希ちゃんが言ってたことが全部嘘っぱちだったんだって、絵里ちゃんがロシアに帰っちゃってから気付いても遅かったニャ」
希「そんな、ウチえりちを驚かせようと思って……」
真姫「これが希のやりたかったこと!?」
希「違う、違うんよ……」オロオロ
海未「真姫。いくら希を責めてももう絵里は――」
希「ウチえりちを止めてくる!」
希「ここにきたのはさっきなんやろ!? じゃあまだ近くに」クルッ
絵里「」ニコッ
希「っ!」ビクッ
絵里「希、人がいないのをいいことにおっもしろーい理由でロシアに帰ったことにしてくれたわね」ニコニコ
希「い、いやー。えりちにサプライズって思って」アハハ...
絵里「………」ジトッ
希「うっ……」タジタジ
デブ死ね
絵里「……。まあいいわ、追いかけてきてくれようとしてくれたし」
絵里「それに希のサプライズのおかげでいつもと違うみんなも見れたし」
絵里「特に花陽が新鮮で可愛かったわ」クスクス
花陽「忘れてぇ……」ウルウル
絵里「でも、みんな純粋なんだからあんまり変なこと言っちゃダメよ?」コツン
希「えりちぃ!」ダキッ
絵里「うわっ!? な、なによ?」ビクッ
希「本当にえりちが帰っちゃったって聞いて、私、私ぃっ!」ウワーン
絵里「……ちょっと驚かせすぎたわね、ごめんなさい」ナデナデ
希「……」グスグス
絵里「落ち着いた?」
希「ごめん、ちょっと取り乱したわ」
にこほのりん「」ニヤニヤ
希「なっ……!」
にこ「希にもかわいいところあるのねー」ニヤニヤ
穂乃果「ねー?」ニヤニヤ
凛「『私えりちがいないとぉっ!』」
希「言ってない! そんなこと言ってない!」アワアワ
絵里「ふふっ。はい、これ」スッ
希「? これってマトリョーシカ?」
絵里「そうよ、かわいいでしょ?」
希「マトリョーシカって中から小さいのが出てくるやつやろ?」パカッ
希「あれ、何も入ってない……?」
穂乃果「穂乃果のも入ってない!」
にこ「私のなんてそもそも開かないんだけど」
海未「……よく見たら全員大きさがバラバラですね」
花陽「あっ。本当だ、花陽のは海未ちゃんのより少し小さい」
絵里「流石海未。よく気付いてくれたわ」
ことり「つまりこれって……」
真姫「元は一つのマトリョーシカってことよね?」
凛「えー!? 絵里ちゃん一つのマトリョーシカを分けて配ったの!?」
にこ「みみっちいことするわねー」
絵里「別にケチったわけじゃないのよ!」
絵里「ちょうど9個に分かれるマトリョーシカを見かけてね」
絵里「この9人がそろうことで、一つのマトリョーシカになるって素敵かなって思って」ニコッ
海未「9つで1つ、まるでμ'sそのものを表しているようですね」
花陽「マトリョーシカの大きさが1つ1つ違うように1人1人違うけど、それで1つなんだよね」
絵里「みんなそれぞれ個性があって、みんなバラバラだけどそれが素敵よね」
穂乃果「あっそうだ! まだあれ言ってなかったよね?」
絵里「あれって?」
ことり「あれはあれだよ、ね?」
真姫「そうね、凛。合図お願い」
凛「うん。せーのっ」
8人「おかえりなさい!」
絵里「………」ポカーン
絵里「ただいま」ニコッ
おわり
おつ
乙。
マトリョーシカのその後は......?
のんたんがおしおきでとじこめられたお
最近のラブライブssの中で一番良かったわ
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