ペトラ「小さな恋の物語」(49)


~旧調査兵団本部~


ペトラ「ウッ!!痛っ!!」


エルド「どうしたんだ?」


ペトラ「馬から降りる時に、足を捻挫したかも…」


エルド「捻挫?ちょっと見せてみろ?」


ペトラ「ウン」


エルド「結構腫れてるな、どんな降り方したんだよ」

ペトラ「ムーン、ドジしてしまった…」


グンタ「捻挫はクセになったら困るから、冷やした方がいいな」


オルオ「ホラヨッ」


ペトラ「何それ?」


オルオ「階段昇りにくいだろうが、背中に乗れよ」


ペトラ「遠慮します」 フイッ


ペトラ「オルオの背中にオンブされたら、結婚できない!!」 アリエナイ


ペトラ「足が折れてもいいから、自分で歩く」


リヴァイ「捻挫か?…」


ペトラ「あっスミマセン、迷惑かけないように、すぐ冷やしてきます!!」


リヴァイ「…」 スッ


エルド(へっ兵長がオンブを!?)


グンタ(屈んだって事はオンブだよな?)


ペトラ(兵長のオンブ!?ダメダメ鼻血が出そう!!)


ペトラ「(兵長のオンブ、この機会を逃してはいけない!)…ありがとうございます」


ペトラ「ヨイショ」


リヴァイ「ウッ!!!!」ビターンッ

エルド「兵長!大丈夫ですか!?」 アセアセ


グンタ(兵長がペトラを支えきれずに倒れた!?)


エレン(スミマセン言わせて貰えば…格好悪いです!)


ペトラ「ウッ!…(私そんなに重くない…はず)」 バタンッ

オルオ「ペトラ!!」



……………………


―ペトラ自室―


ペトラ「…ンッ、痛いっ」


ペトラ「…あれ?確か オンブで」


オルオ「オンブのまま、後ろに倒れたんだ」


ペトラ「!?…オルオ?」


ペトラ「どうして部屋にいるの?ハッ!もしやストーカー!?」


オルオ「んなわけねぇだろうが!」

ごめん、ワロタ


オルオ「もういいから休んどけよ!」


オルオ「頭打ったからな、動くなよ!」


ペトラ(捻挫の上に、倒れて頭打つなんて) ハア


ペトラ「確かに痛い…横になろっ」

ギャグしかないじゃねーかwwww
スレタイとはなんなのか・・・


コンコンッ


ペトラ「…?、どうぞ」


ハンジ「大丈夫~?」 ヒョコッ

ペトラ「あれ?ハンジ分隊長、どうしたんですか!?」

ハンジ「エレンについての報告書貰いに来たんだけどね~」


ハンジ「偶然、ペトラが倒れるとこ見ちゃったんだよ(笑)」


ハンジ「いやぁ、笑っちゃいけないんだけど!」 クスクス


ハンジ「リヴァイがオンブをできなくて、後ろに倒れるとこを…プー!クスクスクス」 アハハハ!

ハンジ「人類最強、小っちぇから!」 クスクス


ペトラ(やっぱりオンブで倒れたのか…)


ハンジ「結構な音したから、明日にでも病院行こう!」


ペトラ「えっ!?大丈夫ですよ!?」


ハンジ「まあまあ責任感じてる人が、ゆっくりするようにって♪」


ハンジ「久しぶりに町に出るんだし♪診てもらった後ゆっくりしておいで!!」


ペトラ「はあ」


ペトラ「あの!ここまで誰が運んだんですか?(兵長は無理だろうし)」


ハンジ「ああ、オルオだよ?さっきまで心配で部屋に居たでしょ!?」


ペトラ「ええ~!?オルオですか!?」


ハンジ「頭打って意識のないペトラを、お姫様抱っこで運んだんだよ」


ペトラ(憧れのお姫様抱っこが!…オルオとは!) ウウ~


ハンジ(泣くなんて、そんなに痛かったのか…)


ハンジ「じゃあ、今日はもう休みな!」


ペトラ「はい…オヤスミナサイ」


― ―食堂― ―


ハンジ「ん?リヴァイ、1人で何してるの?」


ハンジ「私もお茶飲もうっと♪」 コポコポ


ハンジ「ああ、ペトラさ~泣くほど痛いみたいだよ」 グビッ


リヴァイ「!!」


リヴァイ「(オンブできなくて倒れたなんて) 会わす顔ねえな…」 クライカオ…


ハンジ「珍しいね、リヴァイが落ち込むなんて」 クスクス

ハンジ「心配なら明日ついていけばいいのに」


リヴァイ「俺は行けねえだろ」

リヴァイ「(お姫様抱っこで助けた)オルオがついていく…」


ハンジ「いやぁ、オルオ格好よかったね!!誰かさんと違って!」


リヴァイ「!!」 グサッ


ハンジ「まあ!リヴァイがついて行って、またケガしてもね!!」


リヴァイ「…」 グサッ


ハンジ「オルオの格好いいとこ見て、ペトラもフラフラっと惚れるかもよ?」


リヴァイ「…惚れる…だと!?…ペトラにはまだ早い!!」

ハンジ「お父さんみたいだね」


リヴァイ「…2人で行かせて、何かあったらいけねぇだろうが!!」


ハンジ「(リヴァイが2人で行くようにって)心配なら、リヴァイが行けば?」

リヴァペトじゃないのかな?

まぁ期待!


リヴァイ「明日、体空いてるか…?」


ハンジ「まあ、明日は珍しく空いてますが」


リヴァイ「…カワレ、エレンノミハリ」

ハンジ「はは~ん?リヴァイが連れていくの?」


リヴァイ「…俺は(今恥ずかしくて)会わす顔がねぇ!」

リヴァイ「尾行だ」


ハンジ「尾行!? いい響きだ!!」 ハアハア


リヴァイ「クソメガネ…変態だな…」


ハンジ(あなたも変わってますがね)


――翌日――


ペトラ「え~~なんでオルオも行くの?」アリエナイ


オルオ「今日は、もともと俺は休みだ…」


オルオ「兵長に付き添うように言われてるしな」


ペトラ「兵長に!?」 ヘイチョウトイキタイ


オルオ「それに心配だしな」


ペトラ「オルオに心配なんてされたくないなぁ」


オルオ「照れるなよ、さあ、後ろに乗れ」


ペトラ「なんで馬が一頭よ!」


オルオ「なんでって、頭打ったし、足は捻挫してるだろうが」


オルオ「有り難く、後ろに乗れ」


ペトラ「ええ~!」 イヤダケドサ


――――


ハンジ「…ねえ、リヴァイ」

リヴァイ「…なんだ?」


ハンジ「30過ぎの人類最強が、物陰から様子を伺うって」


ハンジ「すっげえ恥ずかしいと思う」


リヴァイ「…うるせえぞ」 チッ


リヴァイ「お前は、今日はエレンの見張りだろうが、あっち行け」 シッ シッ


ハンジ「うん、それさ、ミケに代わって貰ったから」 シレッ


リヴァイ「!?」


ハンジ「尾行なんて面白い事、私が見過ごすわけないね!」


リヴァイ「帰れ」


ハンジ「この状態、皆に言っちゃおうかな~♪」


リヴァイ「…」 チッ


ハンジ「あっ!馬に乗るよ!!」


リヴァイ「追うぞ!!」 タッ


ハンジ「よしきたっ!!尾行なんてゾクゾクするね~」


――町中心地――


オルオ「良かったな、なんでもなくて」


ペトラ「わざわざお医者さんなんて、大した事なかったのに」


オルオ「兵長の優しさだろうが」


ペトラ「そうだね!」


オルオ「せっかく、ここまで来たんだ、茶でもするか?」


ペトラ「ええ~?オルオとか」


オルオ「そんなに喜ぶなよ、奢るぞ」


ペトラ「奢りなら、行く」 テクテク

期待!


― リヴァイ、ハンジ ―

ハンジ「ねえ、リヴァイ?」

リヴァイ「なんだ、クソメガネ」


ハンジ「マント脱ぎなよ、というかジャケットも、調査兵団って分かりやすいし、目立つよ?」


リヴァイ「…一理あるな」 ヌギヌギ


リヴァイ「って、おい!?」


リヴァイ「なんだ、そのヒゲと着け鼻はっ!!」


ハンジ「尾行には、変装が必要じゃないか!!さあ!リヴァイも!!」 ジリジリ


リヴァイ「断固として拒否する」


― ペトラ オルオ ―


ペトラ「ん?あれは、もしかして!!」


オルオ「誰だ、知り合いか?」


ペトラ「…お父さん」 イヤナカオ

オルオ「良かったじゃねえか!?親父さんに会えるなんて!!」


ペトラ「オルオと居たら、変な勘違いされるでしょ!!」


オルオ「結婚の挨拶でもしようじゃねえか、ペトラ」

ペトラ「ねえ?本当に止めてくれない?…それにお父さんは…」


ペトラ父「ペトラか!!!?」


ペトラ「どうして、こんな所に!?」


ペトラ父「ああ、子牛を買いにな、ってお前はどうしたんだ!?」


ペトラ「まあ…色々あって、今日は休みなの」


ペトラ父「休みに男と一緒だと!?」


ペトラ父「まだ早いだろ!!」

ペトラ「男って…オルオの事?違うに決まってるじゃない!」


ペトラ「オルオは同じ班よ!! 班の事 手紙に書いたでしょ!!」


ペトラ父「手紙!?」


ペトラ「ああ…まだ着いてないのかな、まあいいや!!とにかく違うんだって!」

オルオ「本当に違いますよ?」


オルオ「彼女が足をケガしたんで、ここまで送っただけですから」


オルオ「ケガの具合は大丈夫でしたから、ご心配なく」


ペトラ(オルオが普通にしゃべってる!?)


ペトラ(しかも兵長とこけた話は臥せてくれてる…)

ペトラ(お父さん心配性だから助かった)


― リヴァイ、ハンジ ―

ハンジ「ペトラのお父さんかぁ」


ハンジ「オルオとの事を心配したり、まだ早い!!とか言ってる所」


ハンジ「リヴァイに似てるね~」ハハッ


リヴァイ(オルオ、呑気に茶誘うとは!いい度胸じゃねえか!?)

kitai

kitai


ペトラ父「勘違いして悪かったな」


ペトラ父「あっ!お詫びに一杯どうだ?」


ペトラ「もう!お父さん!」

オルオ「いいじゃないか久しぶりにお父さんに会えたんだろ?」


オルオ「ペトラのお父さんだって、嬉しいんじゃないか」


ペトラ「…」


― 店 ―


ペトラ父「お前さんもどうだ?一杯」


オルオ「嬉しいんですが、酔ってしまっては、帰りが心配ですから」


ペトラ「今日はオルオに乗せてもらってるから」


ペトラ父「娘の事で、何から何まで面倒かけてすまんな」


ペトラ「お父さんも昼間から飲み過ぎないで!」


オルオ「まあまあ」


ペトラ父「娘は母親に似て気が強くてね」 ハハッ


―店 個室―


ハンジ「店までつけてきて…」 アキレガオ


リヴァイ「うるせぇぞ、聞こえねぇだろうが」 チッ


ハンジ「リヴァイはさ~、ペトラが好きなの?」


リヴァイ「ああ!?」


リヴァイ「…よく頑張ってついてきてくれる、大事だと思うが」


リヴァイ「妹みてぇなもんだ…」


ハンジ「それで頑張ってオンブしようとしたんだ」 フーン


ハンジ「無様に失敗したけどね!!」ハハッ


リヴァイ「…」 グサッ


ペトラ父「こいつの母親は、調査兵団にいてね」


オルオ(知らなかったぜ)

ペトラ父「その先は言わなくても、あんたなら分かるだろ?…以来、男手一つで育ててきた」


ペトラ父「俺は、こいつが調査兵団になるのは反対したんだ…」


ペトラ父「今でも心配だ…」

ペトラ「お父さん」


― リヴァイ、ハンジ ―

ハンジ「…そうだったんだ」

ハンジ「ん?」


ハンジ「ええ!!リヴァイ泣いてるの?」


リヴァイ「…ナイテナイ」


ハンジ「泣いてるじゃん!滝のようにジャバジャバとっ!!」


ペトラ「もう!お父さんやめなよ!」


ペトラ父「母親に似て、運動神経もよく、強くて、口も立つ」


オルオ「男手一つで大変でしたね?でも心の優しい素直な娘さんです」


オルオ「約束しますよ、壁外では私がペトラを守りますから」


ペトラ「…」


ペトラ父「娘を誉められたら、父親として、これ以上嬉しい事はないな」


ペトラ父「今日はすまなかったな、これからも娘を宜しく頼むよ」


オルオ「はい!」


ペトラ「…」 グスッ


オルオ ハンカチを渡す


― 店外 町中 ―


ペトラ「今日はなんだか、ゴメン」


オルオ「何がだ?」


オルオ「俺は何もしてねぇよ、俺は休暇を楽しんだだけだ」


ペトラ「…」


オルオ「毒を吐かねぇんだな?」


ペトラ「もう!私だって感謝する時はしますから」


オルオ「あっ!ちょっと待ってな」


ペトラ「?」

― ― ―

オルオ「ほらよっ」 ポスッ


ペトラ「何?この花束?」


オルオ「見舞だな」


ペトラ「キレイ!!」


ペトラ「…アリガトウ」 テレッ


― リヴァイ、ハンジ ―

ハンジ「うわぁ!!オルオ意外だなぁ~」


リヴァイ「…あいつっ」 ギリッ

ハンジ「まあまあ、ペトラのお父さんが認めたようなものなんだから!」


ハンジ「リヴァイも認めなよ~」 ドウドウ


ハンジ「にしても、花束かぁ、いいなぁ」


リヴァイ「…花束がいいのか?」


ハンジ「そりゃあ、欲しいとは思う!ただ…ソニーもビーンも私にはくれないよね~」


ハンジ「おっ!ペトラ真っ赤だよ!?」


ハンジ「そりゃあ、あんなに男らしい所を見たら」


ハンジ「女の子なら恋に落ちちゃうよね~」


ハンジ「ん?…リヴァイ?」 バシュッ


リヴァイ「…やるよ!!」


ハンジ「花束…?」


ハンジ「ええ~!?なんで!!」

ハンジ「今日は1日2人でいたけど、リヴァイが読めないよ」


リヴァイ「…読めない位がいいんじゃねえのか?」


ハンジ「オルオに苛立つリヴァイ、話に感動するリヴァイ、花束をくれるリヴァイと…」


ハンジ「普段と違うリヴァイに、ビックリしたけど…」

ハンジ「なかなか刺激があって、いい1日だよ」


リヴァイ「…刺激だと?」


リヴァイ「お前は刺激が好きなのか?」


ハンジ「まあ調査兵団にいる変人だからね!!」


リヴァイ「…」 グイッ


リヴァイ「じゃあ…もっと刺激を与えてやるよ」


ハンジ「この流れは…またですか?」


リヴァイ「ゆっくり体に調教してやろうか?」 グイッ


ハンジ「ペトラとオルオの可愛い恋を覗き見した後に!?…この流れ!?」


リヴァイ「…こっからは大人の時間だからな…」


オテヤワラカニ…



いつもはオルオに厳しいペトラですが、 本当に自分を癒してくれる 小さな恋を見つけました。





おしまい

おつお
楽しかったよb

最近オルペトに目覚めつつある…


最後まで読んで下さり ありがとうございました。

オルペト に 目覚めつつ あります。

いやオルオ反則だろこれ普段ああなのにイザとなるとまともとかアニメ美声だし狙ってたのかよてめえ

とか言いたくなりますな。可愛くてよかった。乙

この人わざわざ他カプ擬態してダシにしないで普通に書きたいカプ書けばいいのに

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