みほ「未公開シーン?」 (21)
このSSは
みほ「プロ戦車道1日訓練?」
に書こうとしたおまけの小ネタと、本編に入れたかったけど削った部分を紹介していきます
そのため、前作を読んでいないとわからないシーンがありますが、基本的には次のことを理解していれば大丈夫です
※みほたち4人は、絶対に笑ってはいけない戦車道訓練を受けている
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1460636346
①:模擬戦
コンコン ガチャ
亜美「みんな、ジャケットを着て外に出て頂戴。模擬戦を行うわよ」
――練習場
亜美「今回搭乗する車両は、Ⅳ号。それを4人で乗るから、ポジションを決めてね」
ケイ「あたしは砲手をするわ」
ダージリン「ではわたくしは操縦を」
エリカ「それじゃ、私は装填手ね」
みほ「え、ええっと……じゃあ、わたしは……」
ダージリン「あら、最初から決まっていたのに気付かなかった? 車長はみほさん、あなたよ」
ケイ「ええ。ミホしかいないわ」
エリカ「ま、まあ大洗の戦車なんだし、あんたがやんなさい」
みほ「うええっ!?」アタフタ
エリカ「配置は決まりました。それでルールは?」
亜美「敵との一騎打ちで、先に撃破されたら負けのサドンデスよ」
ケイ「オーケー。ワクワクしてきたわ」
亜美「あ、そうそう。これは訓練のルール確認だけど」
ダージリン「?」
亜美「この模擬戦の最中だけは、笑ってもいいことにするわ」
みほ「えっ?」
亜美「戦っている間は、そういうことは免除ってこと」
ケイ「ナイス!」
亜美「あ、でもその代わり、驚いたらアウトだからね」
4人『!?』
亜美「それじゃ、試合、頑張ってね」スタスタ
みほ「どういう意味でしょう……?」
エリカ「さあ。戦闘中に驚いちゃいけないっていうのはわかる話ではあるけど」
ダージリン「慣れない戦車だがうろたえず落ち着いて、といいたいのかしら?」
ケイ「とにかく、乗り込んでみましょ」ギィー
エリカ「ええ。この4人なら、どんな戦車相手でも驚きはしないもの」
――戦車内
《試合、開始!》
エリカ「合図があったわ」
みほ「前進してください」
ダージリン「了解。発進準備を……ってあら?」
[P] [R] [N] [D] [L]
ダージリン「ギアがオートマだわ……」
ケイ「うわははwww」
エリカ「逆にどーいう仕組みなのよ!」
みほ「自動車部ってすごいなあ~……」
キュロキュロ… ドッドッド…
みほ「思った以上に広いですね。すぐに敵と遭遇というわけではないみたいです」
ケイ(あら、何かしら、通信機のところに写真が貼ってある)ペラッ
ケイ(ミホのお姉さんとエリカのツーショットだけど………何か書いてあるわ)
< マッサン&エリー >
ケイ「ぶっwwフフwww」
エリカ「なによ、不気味ね」
ケイ「(無言で写真を渡す)」スッ
エリカ「ふふwww」
ケイ「ちょっと、今度隊長のことマッサンって呼んでみなさいよ」
エリカ「嫌よ!ブン殴られるわ!」
ケイ「『マッサン、ウイスキー作ろう!』って言いなさいよ」
エリカ「意味わかんないwww」
ドーン! ズズーン…
みほ「着弾!」
ケイ「!」
エリカ「!」
みほ「ダージリンさん、11時! シャーマンです!」
ダージリン「了解!」
ケイ「装填準備を!」バッ!
エリカ「わかったわ!」バッ!
エリカ「!!」
エリカ「ちょっと! この砲弾おかしいわよ!!」
みほ「どうしたんですかエリカさん?」
エリカ「砲弾の箱に入ってるのが全部トウモロコシ!!」
みほ「えっウフフww」
ダージリン「なんでンハフフwww」
ケイ「箱に『朝採れ』って書いてあるwww新鮮なのねwww」
エリカ「薬莢がないから(?)装填しても飛ばないじゃない!(??)」
みほ「落ち着いてください! どこかに本物の砲弾があるはずです!」
エリカ「あ、トウモロコシの下にあった」ガサゴソ
エリカ「装填したわ!」ガシャン
ケイ「オーライ。いつでもいいわ」
みほ(相手はM4シャーマン……側面をつけばなんとか勝負になる)
みほ「ダージリンさん! ギリギリまで近づいて、砲撃を誘ってください! 次弾の間を狙って回り込みます」
ドーン! ズズーン…
みほ「今です! 全速!」
ダージリン「了解」ギャギャ!
みほ「撃て!!」
ケイ「ファイア!」カチッ
バチッ!!
ケイ「ぎゃあっ!!」ビクッ
みほ「!?」ビクッ
ダージリン「!?」ビクッ
エリカ「!?」ビクッ
ケイ「ス、スイッチがビリビリした……」ジンジン
みほ「ケイさん、大丈夫ですか!?」
エリカ「砲撃自体は成功してるみたいね」
プスプス… シャキン シュパッ!
《Bチーム戦車、走行不能! よって、Aチームの勝利!》
デデーン 全員 アウトー
みほ「たったあれだけのために!?」スパーン
ケイ「しょうもなイッ!」スパーン
エリカ「意味わかんなアイッ!」スパーン
ダージリン「勝ったのになぜ叩かれウウッ!」スパーン
(※ボツ理由:展開上、どこの時系列に入れていいか分からなくなった。オチが地味)
②:交流会
柚子「続いては、大洗女子から、ウサギさんチームです!」
スタスタ ゾロゾロ
みほ(見たことのない制服を着てる……?)
エリカ(ピンク色の……どこの学校?)
ウサギさんチーム『せーのっ!』
『もしも、ウサギさんチームが、恋愛シュミレーションゲームに出たら!!』
梓(ピンク髪&リボン)「神岸あかりっ!」
優季(茶髪)「長岡志保!」
あゆみ(青髪)「来栖川芹香!」
あや(三つ編み)「保科智子!」
桂利奈(青髪)「松原葵~~っ!」
沙希(緑髪&耳にパーツ)「……マルチ」
ザワザワ ナンダ???
桂利奈「ありゃ? ウケてない……」
亜美「あっはははは! 似てる! なつかしー!」バシバシ
みほ(ひとりだけゲラゲラ笑ってる……)
ケイ(なぜかしら……あの神岸あかりって娘……他人の気がしない……)
(※ボツ理由:ネタが古すぎて微妙&実際に似てるのは6人中3人程度)
③:交流会2
柚子「それでは、大洗のウサギさんチームから、阪口桂利奈ちゃんと、丸山沙希ちゃんのおふたりです!」
桂利奈「あい~~~~っ!」パチパチパチ
沙希「……」スタスタ
桂利奈「漫才やりまーす!」
沙希「……」ペコリ
桂利奈「いやー、戦車道の全国大会は大変だったねー。とくに黒森峰との決勝戦は苦しかったよね」
沙希「……」コクン
桂利奈「でも! 我らがウサギさんチームも活躍したよね! 沙希の言葉のおかげだよ!」
沙希「……薬莢、捨てるとこ」
桂利奈「そう! それがヒントになって、見事に1両撃破できたんだよね!」
沙希「……発砲、してるひと」
桂利奈「あたしは操縦手で、ウサギさんチームの砲手はあゆみちゃんとあやちゃんだよ! 『せーの』で一緒に撃ったんだよね!」
沙希「……脚光、浴びるほど」
桂利奈「このことで、あたしたちも有名になったかな? なんてね!」
沙希「……逆境、向かうところ」
桂利奈「もちろん、楽な勝ち方じゃなかったよ? あの後あたしたちもやられちゃったし」
沙希「……圧勝、してるもの」
桂利奈「とはいえ圧勝! あれはまさに作戦勝ちってとこだね! やったね! 圧勝!」
沙希「……学校、すんでのところ」
桂利奈「すんでのところ! すんでのところで大洗は廃校を免れたんだよ! ほんとうにギリギリ! すんでのところでね! ね!」
沙希「……まっしょう、じきなひと」
桂利奈「やっぱり人間は真っ正直じゃないとね! 秋山先輩みたいに戦車が好きって気持ちに正直で素直なこころの持ち主が結局いちばん良い人なんだよね!」
沙希「……発狂、してるひと」
桂利奈「ヒヤッホォォォウ! 最高だぜぇぇぇぇ!!」
沙希「……ラッキョウ、植えるとこ」
桂利奈「ヒヤッホォォォウ! 栽培だぜぇぇぇぇ!!」
沙希「……雑草、むしること」
桂利奈「ラッキョウ畑の手入れはね! こまめに雑草をむしることだよね!」
沙希「……脱法、キメるとこ」
桂利奈「関係なくなっちゃった! 戦車が関係なくなっちゃった!!」
桂利奈「あとラッキョウじゃなくて何かアブない植物育ててたでしょ!」
沙希「……」プイッ
桂利奈「よりによってここでよそ向かないでよ! 不安になっちゃうよ!!」
沙希「……やれば、できる子……」
桂利奈「あたしを巻き込むつもり!? やめてよ! ダメ、ゼッタイ!!」
桂利奈「ていうかいったい何の話になっちゃったの!? もういいよ!」
桂利奈「どうもありがとうございました~~っ!」
沙希「……」ペコリ
(ネタ元:ハライチの漫才)
ワハハ パチパチパチ
デデーン 全員 アウトー
みほ「ひぎッ!」スパーン
ケイ「アアオッ!」スパーン
エリカ「ウェイッ!」スパーン
ダージリン「ああっ!」スパーン
(ボツ理由:キャラの出番を重視したため、レオポンさんチームのネタを採用)
④:干し芋
――控え室
ケイ「ひどい目にあったわ……」グッタリ
ダージリン「早く休みたい……って、アラ?」
エリカ「机の真ん中に何かあるわ」
みほ「干し芋ですね」
ケイ「ちょうど4枚あるわ。差し入れってこと?」
エリカ「誰が置いたのかしら」
みほ(だいたい予想はつくけど……)
ダージリン「ありがたくいただきましょう」ヒョイッ
ケイ「うん、イケるわ」モグモグ
エリカ「へえ……悪くないわね」パクパク
みほ「やさしい甘み。おいしい……」ムグムグ
ケイ「差出人はきっと会長のアンジーね。感謝しなきゃ」
エリカ「ん? お皿になにかあるけど」
ダージリン「干し芋の下に隠れてたのね……これは、USB?」
ケイ「なにかデータがあるってこと?」
みほ「とりあえず、差し込んでみましょう」ズイッ
『…………』パッ
タッタッタ…… ファイト! ファイト!
《大洗女子学園のバレー部チーム。通称アヒルさんチームの朝は早い》
《戦車道のかたわら、バレー部としての練習も欠かさないのだ》
みほ「わあっ、朝からジョギングしてます」
ケイ「なるほど、これが強さの秘訣なのね」
エリカ(でもなぜ干し芋の皿に……??)
《休日は、みんなで1日練習です!と意気込む4人。文字通り、朝から晩までトレーニングを行うのが決まりだそうだ》
『根性ーーーーっっ!!』バシーン!
『そーーーーれッ!!』バシーン!
《走り込みを終えた後は、バレーボールを用いた激しいスパイクの応酬》
『レシーーーブ!!』ダダダッ
《はじかれたボールを想定し、あらゆる場所を走り回ってレシーブで拾い上げる訓練》
ダージリン「見るからにきつそうだわ」
『いくよ、Aクイック!』ダッ!
『そーーーーれッ!!』バシーン!
『反応が遅い! もう一度!』
『はいっ!』ダッ!
《何度も何度も繰り返し、身体に覚えさせる》
エリカ「気が遠くなるような量をこなすのね」
『……ふう。きゅうけーーーい!』
キャッキャ ワイワイ
《昼食はみんなで集まり、お弁当のおかず交換。ふつうの女の子らしい一面も》
みほ「かわいい~っ」
《その後も練習は続き、午後の5時を迎える》
『よーーし、コートに礼!』
『ありがとうございましたーーっ!!』
『佐々木「あーーっ、きょうもきつかったーー」』
『近藤「帰ったら早くシャワーだね」』
『河西「いっぱい走ったから、シューズがすり減っちゃった」』
『磯辺「おーい、みんなー」』
『磯辺「はきつぶしたインソールがあったら取り換えておくんだぞ。ここに新品置いとくから」パサッ』
『ハーイ』ヌギヌギ
《ハードな練習のためか、皆、インソールはボロボロだ》
ケイ「見習うべきだわ。すごいわね」
みほ「わたしの知らないところでこんなことを……」
《バレー部のつらい練習に耐えたインソール》
《これで、下ごしらえは完了となる》
4人『!?!?』
《インソールの形にスライスしたさつまいもを靴に入れ、1日がかりの激しい練習によってバレー部員の足でプレスし、熟成》
《これを天日に干し、乾燥させることで甘みを凝縮》
《さらに、大洗女子学園の優勝に大きく貢献したアヒルさんチームのDNAも凝縮》
《味と栄養、それに優秀な遺伝子が加わった『エリート干し芋』の完成である》
みほ「オエッ」
ケイ「ウオエッ!」
エリカ「うぶッ……!!」
ダージリン「(絶句)」
デデーン 全員 アウトー
エリカ「いやいやアウトなのはそっちでしょ!」スパーン
ケイ「訴えてやる!! 絶対に訴えてやる!!!」スパーン
ダージリン「グスッ……ヒック……わたくしが何をしたの……」スパーン
みほ「オエッ うう……ウオエッ!」スパーン
(※ボツ理由:汚なすぎ)
⑤:おまけ
――Ⅵ号戦車内
久子「まーーっ、こんなちびっ子が戦車に乗るなんて!」
カチューシャ「よくもカチューシャをぶじょくしたわね! しゅくせーしてやる!」
久子「生意気なこと言わないの! アンタね、口のきき方がなっちゃいないね!」
カチューシャ「うるさいわね!大きなお世話よ!」
久子「小さいくせに何言ってんだ!」クワッ!
カチューシャ「うっ!」ビクッ!
久子「そんな小さい身体だと、世間を渡っていくには苦労するんだよ。それで、ひと様に迷惑をかけることが多くなるから、せめて最低限の言葉づかい、最低限の礼儀作法くらいは……」クドクド
カチューシャ「う、ううぅ……2度も小さいって言った……」グスッ
桃「冷泉のおばあ様、すごいな……」
ローズヒップ「早く発進してほしいんですけれど……」
沙希「…………」ボーッ
⑥:おまけ2
蝶野正洋「ところで、その棒は痛いのか?」
佐々木あけび「はい! 根性がないと耐えられませんよ!」
蝶野「面白れえ。やってみな」スッ
佐々木「いきます! そーーれッ!!」
蝶野「うぐオッ!!」スパーン!
佐々木「どうですか?」
蝶野「…………最高だぜ」グッ(小さくガッツポーズ)
おしまい
黒のカリスマ・・・
恵比寿ねたがww
エリート塩は笑えんわ…
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