【モバマスSS】念力と工学と神秘と (21)

・ユッコと雪美が無限にボケて晶葉ちゃんが無限に突っ込むお話。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1460132730

晶葉「というわけで我々にユニットを組むことになったのだが……」

裕子「ちょっと待って下さい! もう少しで曲がりそうなので!」

雪美「私も……手伝う……むむむ……………」

晶葉「曲がるわけないだろ!」

雪美「大丈夫……晶葉……私……信じて………………」

晶葉「うっ……ともかく今は会議に集中しよう」

裕子「そうですね………なんの話でしたっけ?」

晶葉「今日は顔合わせだから特にないが、方向性は決めていきたい」

雪美「…………お笑いトリオ?」

晶葉「雪美は本当にそれでいいのか!?」

雪美「ナイス……ツッコミ……」

晶葉「おいやめろ!」

裕子「私もサイキックツッコミだとすると雪美ちゃんの負担が大きいですねぇ……」

晶葉「どうして自分がツッコミだと思ったんだ?」

裕子「えっ?」

雪美「裕子は……サイキック……私……ボケ……晶葉……ツッコミ……完璧……ね……」

裕子「完璧ですね!」

晶葉「完璧に駄目だ!」

雪美「晶葉……怒らないで……」

晶葉「……そうだな、冷静に考えよう」

裕子「やっぱりサイキックユニットにしましょう!」

雪美「私……ペロと……テレパシー……できる……」

晶葉「私はできないが?」

裕子「そこはこうロボ的なあれでうまいこと……」

晶葉「それでいいのかサイキック……」

裕子「サイキックロボティックですね!!」

晶葉「意味がわからない……」

雪美「私は……サイキック…………ペロ………」

裕子「ミラクルテレパシーですね!」

晶葉「そればっかりやめろ!」

雪美「でも……ペロ……気に入ってる……」

ペロ「にゃぁ」

晶葉「ともかく、サイキックアイドルはユッコの専売特許だからな」

晶葉「ユニット全体の方向性としてそれを推すわけにはいかないだろう」

裕子「?」

雪美「なるほど……」

晶葉「本当にわかっているのか……」

裕子「晶葉ちゃんはどんなユニットにしたいんですか?」

晶葉「う~ん、そうだな……」

雪美「実験……番組…したい……」

晶葉「えっ?」

雪美「晶葉が……博士……裕子……助手……私……フラスコ……」

晶葉「悪いが私の専門は化学ではなく工学なのだが……」

裕子「そうですね、晶葉ちゃんの科学力を私のサイキック力でサポートします!」

晶葉「話を聞け!」

雪美「晶葉……実験……嫌い……?」

晶葉「化学も嫌いではないが……」

晶葉「その前に雪美がフラスコってなんだ」

雪美「フラスコ……知らない……? 丸くて……大きな…がらす……」

晶葉「もちろん知っているさ。 雪美がフラスコってどういうことなんだ?」

雪美「フラスコを……ふる役……」

晶葉「限定的すぎないか!?」

裕子「そうですよ! それぐらいサイキックフラスコ揺らしでやるので!」

晶葉「やめろ! 硝子は繊細なんだぞ!」

雪美「じゃぁ……こまごめぺp…こめぎ…ビーカー……」

晶葉「諦めるな!」

雪美「リービッヒ冷却器」

裕子「今回はちゃんと言えましたね!」

晶葉(10歳でそんなものまで勉強するのか)

晶葉「私は化学も好きだからいいが、裕子はいいのか?」

裕子「いいと思いますよ! サイエンスヴァーサスサイキックでやりましょう!」

晶葉「サイキックは譲らないんだな」

裕子「サイキック信念貫きです!」

雪美「わかった……2マナ……払う……」

晶葉「それは呪文貫き!」

裕子「晶葉ちゃんものすごいツッコミスピードですね! 赤単なんですか?」

晶葉「カードゲームの話はやめろ!!」

雪美「速攻……先制攻撃……ね……」

晶葉(10歳でMTGってよく考えたらすごいな)

裕子「ちなみに私の好きなアーキタイプはですね」

晶葉「エスパーか?」

裕子「なんでわかったんですか!? もしかしてサイエンス読唇術!?」

晶葉「サイキックみたいにいうな!」

雪美「私も……ミステリック……スプーン曲げ……」

ペロ「ンギャァ」メリッ

晶葉「確かに不思議だ……」

裕子「それミステリックじゃなくて力技です!」

雪美「ふふっ……裕子……つっこみ……上手……」

晶葉(ツッコミどころそこなのか……!?)

コロコロでMTG漫画やってた時期もあるから…

裕子「とりあえず一回練習してみませんか?」

晶葉「えっ、やるのか」

雪美「うん……」

裕子「サイキック!」

晶葉「えっ……」

雪美「ロボティック……言って……」

晶葉「ロボティック」

雪美「ミステリックの……」

裕子「たのしいサイエンティフィック教室~」

晶葉「タイトルが長すぎないか?」

雪美「そもそも……ユニット名が……」

裕子「そうですよね、サイキックロボティックミステリックって……」

雪美「早口言葉……みたい……。」

雪美「……続けよう……」

裕子「今日はこのスプーンをサイキックを使わずに化学的に曲げたいと思います!」

雪美「ペロにも……頼らない……よ……」

裕子「それでは晶葉先生お願いします!」

晶葉「いきなり言われてもできないが……」

雪美「こちらが……化学的に曲げたスプーンです……」

晶葉(もうツッコむの疲れてきた……)

裕子「そして今からサイキックでスプーンを曲げますので比較してみましょう!」

晶葉「ちなみにこの曲がったスプーンはどうやって用意したんだ?」

雪美「ペロ……」

ペロ「にゃぁ!」

晶葉「ペロ、計り知れないやつだ……ってそれは全然化学的じゃないぞ!」

裕子「ムンッ! ほら曲がりました! ね? ね?」

雪美「ほんと……比べると……曲がってる……」

裕子「やりました!! サイキック成功です!!」

晶葉「そりゃ曲がってるスプーンと比べたら曲がってるように見えるだろ」

雪美「曲がりとは……相対的なもの……」

裕子「哲学ですね」

晶葉(哲学なのか?)

雪美「裕子……晶葉……私……得意分野……違う……」

晶葉「そうだな」

雪美「だから……逆に……苦手……やる……」

晶葉「3人で苦手なことを克服する番組か、面白そうだな」

雪美「私は……大きな声……苦手……あと……野球……」

晶葉「私も最近春風スポーツで野球をやってみたがなかなか難しかったですね」

裕子「いいですね野球! 私のサイキックバッティングをお見せしましょう」

晶葉「ちょうどこの前作った超リーグロボ1号を改良したんだ。 やってみるか?」

雪美「うん……公園……行く……」

裕子「いいでしょう! 私のサイキック全打順ホームランをお見せしましょう!」

晶葉「堀違いだ!」

――――――――――

裕子「というわけで事務所でバットとボールとグローブを借りてきました!」

雪美「……………」●REC

晶葉「雪美、このビデオカメラは?」

雪美「野球道具……借りるとき……モバP……撮って……言われた……」

裕子「雪美ちゃん! ユッコのサイキックバッティングをばっちりとってくださいね!」ブンブン

晶葉「よし、行くぞ」ブォン

裕子「サイキックッ!!」スカッ

晶葉「ふはは! まだまだだな」

裕子「もう一回!!」

晶葉「行くぞ!」ブンッ

裕子「エスパー!」スカッ

晶葉「まだまだ!」ブンッ

裕子「うりゃ!」スカッ

晶葉「まだまだだな」

雪美「私……やりたい……」

裕子「それでは私がサイキックカメラマンを!」

雪美「ばっちこーい……」

晶葉(うぅん、流石の私でも雪美に対して本気でやるのは気が引けるぞ……)

雪美「晶葉……本気……」

晶葉「えっ?」

雪美「大丈夫……私……信じて………」

晶葉「……よし、良い覚悟だ。 豪速球をお見舞いしてやる!」

雪美「待って……ペロ……ンギャア……」

晶葉(何を話しているんだ)

雪美「よし…………」スッ

晶葉「待て! ペロはバットではないぞ!」

雪美「大丈夫……一本ペロ打法……」

晶葉(ペロ、君もなかなか難儀な猫だな……)

雪美「大丈夫……晶葉……私…ペロ……信じて………」

裕子「これは!サイキックホームラン宣言ですね!」

晶葉(うぅん、確かにここまでくるとサイキックじみているな……)

晶葉「お、おう…じゃあいくぞ」ブォン

雪美「…………!」ブンッ

ペロ「ねこぱんち!」カキンッ

裕子「ナイスヒット!! 雪美ちゃん、なかなかやりますね!」

晶葉(今ペロが喋らなかったか!?)

雪美「次……晶葉……打つ番……」

晶葉「私がバッターになったら誰がこのロボを操作するんだ?」

裕子「大丈夫ですよ。 ユッコのサイキック魔球をお見せします!」

晶葉「あぁ、そうか」

雪美「私……撮影………」

モバP「おっ、やってるな」

裕子「プロデューサー! お疲れ様です!」

モバP「おっ、晶葉が打つのか」

晶葉「あ、あぁ…なりゆきでな」

モバP「もっとバットを短く持たなきゃ」

晶葉「こ、こうか?」

モバP「そうそう、それでもっと脇を閉めるんだ」

晶葉「あぁ…」

モバP「う~ん、この手をこうやって」ギュッ

晶葉「おっ、おい!」

モバP「ん?」

晶葉「いや、その…急にそういうことをされると……」

モバP「あっ、す、すまん」

晶葉「いいんだ、モバPに悪気がないのはわかっている」

モバP「お、おう」

晶葉「こ、こっちの手はどうやって持つんだ…?」

モバP「えっ、あぁこっちはもうちょっと上だな」

晶葉「そうか…ありがとう……」

裕子(なんだか熱くなってきました。サイキック十時愛梨さんですね!)

雪美(ふふっ……晶葉……楽しそう……)

モバP「はっ、晶葉に野球教えてる場合じゃなかった」

晶葉「そうだぞ、仕事はどうした?」

モバP「仕事は終わったんだけどな。 今からドーナッツを買いに行くんだ」

裕子「ドーナッツ……むむむむむっ! 来ました! テレパシー来ましたよ!」

雪美「法子……代理……お礼……?」

裕子「あぁ! 言わないでください!」

裕子(代理でお礼まではわかりませんでしたけど!)

モバP「よくわかったな。 俺のミスで急遽法子に仕事してもらうことになってな」

裕子「それでお礼にドーナッツってことですね」

モバP「そういうこと」

晶葉「ドーナッツ制作ロボを創ることで法子を無限に働かせられるのか……」

モバP「えっ、なにそれこわい」

モバP「ま、そういうわけでまたねー」

雪美「うん……またね……」

晶葉「私達もそろそろ帰ろうか」

裕子「そうですね、なんだかドーナッツの話してたらお腹すきました!」

雪美「帰って……おやつ……食べたい……」

裕子「早速帰りましょう! サイキックテレポート!」ダダダダダッ

晶葉「ただ走っているだけじゃないか……」

雪美「私も……テレポート……」シュッ

晶葉「!?!?!?!?」

―――――事務所

晶葉「ふぅ、少し運動しただけでもなんだか疲れるな」

裕子「動いたらお腹も空きますね」

雪美「冷蔵庫……クッキー……あった……」

晶葉「勝手に食べてもいいのか?」

裕子「名前は……書いてないみたいですね!」

雪美「美味しいから……大丈夫……」

晶葉「どこかで聞いたことがあるなそれ」

裕子「まぁまぁいいじゃないですか、ほら雪美ちゃんも座って」

雪美「うん……」

裕子「えっ? 私の膝ですか!?」

雪美「サイキック……人間椅子……ね……」

裕子「そうですね! サイキック人間椅子です!!」

雪美「ふふっ……流石……エスパー……すごい……」

晶葉(もしかして雪美実はからかっているのか?)

裕子「それにしても雪美ちゃんはなんだいい匂いがしますね!」

雪美「そう……? 自分では……わからない……」

裕子「ここはエスパーユッコのクレアセントでシャンプーをあててみせましょう!」クンクン

雪美「わかる……?」

裕子「う~ん、わかりませんね」クンクン

晶葉(なんだかこの絵面、裕子だからいいものの結構アブないな……)

ガチャッ

千秋「ただいm……」

裕子「あっ、千秋さんおかえりなさい」

千秋「堀さん!?!?!?」

晶葉「違うんだ千秋これは……」

裕子「今からエスパーユッコがクレアセントで雪美ちゃんのシャンプーを当てて見せます! クンクン」

千秋「ちょっと貴女何しているの!?」

晶葉(これはまずいぞ)

千秋「それだけ嗅いでわからないなんてあなたそれでもゆきみストなの!?」

晶葉(千秋もボケなのか!!!!!)

裕子「え?」

千秋「私ならこの位置からでもわかるわ。 白椿よね?」

雪美「うん……正解……」

裕子「うわ………」

晶葉(今小声でうわっていったな。 あんな真顔の裕子初めて見たぞ)

千秋「それでは佐城さんは頂いていくわ。 行きましょう佐城さん」

雪美「…………どこ……行く……?」

千秋「イチゴぱふぇを食べにいきましょう?」

晶葉(完全に誘拐犯と同じ手口じゃないか!)

裕子(雪美ちゃん! ここはサイキック意思貫きで……!)

雪美(いちごには……勝てなかった……よ……ふふっ……)

雪美「うん……いく……」

千秋「売り切れたら困るから早く行きましょう」

裕子「………………」

晶葉「………………」

裕子「私達、サイキック=ロボティック=ミステリックですけど……」

晶葉「ある意味千秋が一番ミステリックだな」


終わり

以上です。
これからも膝の上の恋人こと佐城雪美ちゃんをよろしくお願いします。

茄子作です。
【モバマスSS】彩華「あやかはママじゃないよぉ~」
【モバマスSS】彩華「あやかはママじゃないよぉ~」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1460392484/)

――――――おまけ

まゆ「あら、ビデオカメラが置いてありますね」

まゆ「もう、モバPさんったらちゃんと片付けなきゃダメですよっていってるのに……」

まゆ「……ちょっとだけ、見てもいいですよね?」

まゆ「何が映ってるんでしょう?」


――――――

モバP「そうそう、それでもっと脇を閉めるんだ」

晶葉「あぁ…」

モバP「う~ん、この手をこうやって」ギュッ

晶葉「おっ、おい!」

モバP「ん?」

晶葉「いや、その…急にそういうことをされると……」

モバP「あっ、す、すまん」

晶葉「いいんだ、モバPに悪気がないのはわかっている」

モバP「お、おう」

晶葉「こ、こっちの手はどうやって持つんだ…?」

モバP「えっ、あぁこっちはもうちょっと上だな」

晶葉「そうか…ありがとう……」

――――――


まゆ「うふふっ、晶葉ちゃんと少しお話しなきゃいけないみたいですねぇ」



本当に終わり

まゆは天使
おつ

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