小日向美穂「好きを想う」 (43)
「ふう……。今日もレッスン、疲れたな……」
ベッドの上で横になりながら、黒髪の少女は呟く。
「アイドル……かぁ……」
まるで他人事のような言い方は、当然、自分の状況に向けられたものだ。
そしてその口調からは、自分の飛び込んだ環境への戸惑いが滲み浮かんでいる。
「明日も頑張ろう……」
小さな声を残して眠りについたこの少女――小日向美穂――は、つい数日前まではただの、養成所に通う、アイドルを夢見る1人に過ぎなかった。
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とは言っても、基本的にネガティブな思考回路を持ち合わせている彼女としては、アイドルにはなれないまでも、せめて自身のあがり症の克服に繋がれば……、という認識ではあったのだが。
田舎から上京して養成所に通い始め、なんとかレッスンをこなす日々。
共に励む仲間は、ある者は事務所に所属が決まり、ある者は諦めて養成所を去る。
“自分はどうなるのか”と考えないわけではないが、わからないことを考えても仕方ない上にどんどんネガティブな想像ばかり浮かんでしまう。
枕が気づかぬ間に濡れていることだってあった。
レッスンを休むことは無かった。他人からは偉いねと言われるのだが、自信の欠如の裏返しなのだから誇ろうとも感じない。
例えば、本気でアイドルになることを夢見ていて、そのために毎日自分を高めるために努力を続け、いつも前向きな人がいるのなら。そういう人こそ称賛されるべきではないだろうか。
ある日、美穂が養成所に行くと、見知らぬ少女がトレーナーと話をしていた。
あの書類には見覚えがある。確か、ここに入る際に書いたものだ。ということは、新しい仲間かもしれない。
「小日向さん、ちょっと来てください」
「は、はいっ」
美穂の視線に気づいたトレーナーに呼ばれる。どうやら、挨拶を、ということらしい。
「こ、こんにちは!小日向美穂ですっ!よ、よろしくお願いします!」
美穂としては中々どうしてスムーズに言えたものだ、と感じた挨拶だが、トレーナーは苦い顔。
そしてそれを意にも介さず、綺麗な長い茶髪を携えた少女は、笑顔をいっぱいに広げて言った。
「初めまして!島村卯月です!今日から頑張ります!よろしくお願いします!」
『気が合う』という言葉はこういう時に使うんだろうな。
卯月と出会ったその日には、美穂にはそのような思いが芽生えていた。
まだ顔を合わせて数時間。卯月が初めてのレッスンを済ませて、その難しさに驚嘆の声をあげた後、一緒に帰る道で。
「じゃあ、美穂ちゃんは私の先輩ですね!」
「ええっ!?そ、そんなことないよ!わたしだってまだ通い始めて数か月だし!」
「でも、ステップとか、ステキでした!」
「う、卯月ちゃんだって、初めてとは思えなかったよ!わたしの最初の頃なんてもうホントひどくて……」
「本当ですか?ありがとうございます!追い付けるように頑張りますね!そして、一緒にアイドルになりましょう!」
「……うん!」
何よりもその笑顔だ。
美穂は初対面の人間がとても苦手である。いや、初対面の人間が大得意ですなどという奇特な者がいるとは思えないのだが、その中でも格別に。
いわゆる『人見知り』という類の性格であり、自覚もしているのだが、卯月との会話にそれが現れることはなかった。
正しく言うと、壁はあっても、彼女の笑顔の前には消えて無くなってしまうようであった。
また、アイドルを志し、養成所に足を運ぶ少女たちは、得てして強い“我”を持っていることが多いのだが、それがどうも美穂には合わなかった。
結果、卯月は美穂の初めての“仲間”となったのだ。
同い年の2人は、それから毎日のようにレッスンを共にし、会う日はめいっぱい話し、会わない日は電話で話すことがほとんどであった。
会話の内容はとりとめのない、少女のよくある話。
今日のレッスンは、昨日学校で、この歌手が気になって、あそこのカフェが素敵で。
そして“アイドルになったら”
「アイドルになったら、一緒に歌いたいね」
どちらともなく口に出たこの言葉が、2人の目標となっていた。
順調に2人がレッスンを重ねていったある日、美穂がいつものように養成所へ行くと、トレーナーと見知らぬ男性が話していた。今日のレッスンを見学するらしい。
いつもなら卯月に、誰なんだろうね?などと話しかけるところであったが、学校の行事でお休みのようだ。
「1.2.3.4!5.6.7.8!」
トレーナーの声と美穂のステップが噛み合って響く。
「ありがとうございました!」
レッスンは順調に終わり、今日は調子が良かったな、と思いながら帰り支度をする。その時。
「小日向さん」
トレーナーさんの声に振り向くと、その横には見学者の男性も。
「えっ、はっ、はいっ!」
自分の人見知りに辟易しながら、話を聞く。
…………
「もしもし、卯月ちゃん、明日、レッスン来るよね?」
「はい!明日は行きますよ!今日の分、取り戻さなきゃ!」
「そっか、よかった、実は今日ね……」
「なにかあったんですか?」
「……ううん、やっぱりなんでもない。……ごめんっ、明日、朝早いからもう寝るね、おやすみなさい!」
「?……はい!おやすみなさい!」
電話を切った後、直前の台詞に反して、考え事が頭を駆け巡る。
この日、レッスンを見学していた男性は、芸能プロダクションのプロデューサーをしている人であった。このプロダクションは、規模は小さいながらも、有力なタレントを排出している。しかし、これまでの所属タレントの平均年齢は決して低くなかった。
そのプロダクションが、この度、アイドル部門を設立し、ファンの層を拡大する戦略を取ることになった。それに伴って、各地の養成所などを見て回っているらしい。
美穂はそのプロデューサーにスカウトをされた。
信じられない。という感想が第一に浮かび、頬をつねるというなんとも前時代的な確認方法を選んでしまったくらいだ。そんな美穂を、プロデューサーは優しい笑みをたたえながら見ていた。
トレーナーも、プロデューサーも、美穂がこの話を快諾するであろうと感じていた。もちろん、美穂にも躊躇う理由などはない。
しかし、ふと、親友の笑顔が浮かんだ。
「『今日は本調子ではなかったので、明日また見て欲しい』なんて、よくあんなウソをつきましたね」
男性が養成所を去った後、トレーナーは呆れたように言った。
「す、すみません。でも……」
「わかってます、卯月ちゃんでしょ?」
「……はい」
「まったく……卯月ちゃんが美穂ちゃんの席を取っちゃうかもしれないんですよ?」
「そ、それでも……一緒にアイドルになろうって!」
「……ふふっ。本当に美穂ちゃんは優しいですね。でも、プロデューサーさんはきっと気が付いてますよ。だって、合格になったのにもう一回見てくれなんて前代未聞ですから。普通は不合格の人が言う台詞ですよ」
「……」
「明日、頑張ってね」
「……はいっ!」
“この笑顔は天性のモノだ”
最初に会ったトレーナーはそう感じ、美穂も全く同じ感想を持った。
もちろん、共にレッスンをする少女たちもそう感じていたことは間違いない。
その万人に好かれる笑顔が、このプロデューサーに届かないわけはなかった。
では美穂の笑顔はダメなのか?
無論、そんなはずはない。何よりも、休憩中などに、卯月と美穂がお互いに見せる表情。それは驚くほどに魅力的であり、2人を同時にプロダクションへスカウトするには十分すぎる価値を持っていた。
そうして、島村卯月と小日向美穂は正式にアイドルとなった。
アイドルとしてのレッスンは、養成所の何倍もハードなものであった。
もしかしたら、卯月がいなければ挫折していたかもしれない。その卯月も、決して弱音を吐かず、毎日レッスンをこなしていた。
傍から見ても、決して運動神経に優れている2人とは言えない。しかし、その動きが、振る舞いが、表情が、雰囲気が、見るものを自然に笑顔にすることは、誰の目にも明らかであった。
プロデューサーがそんな2人のユニットを提案したことは、何も驚きを伴うものではなかったと言うことができる。
「プロデューサーさんって、魔法使いみたいだよねっ」
初ライブの衣装を見せてもらった日の帰り道、美穂は卯月にそう言った。
「はいっ!アイドルにしてくれただけでなく、あんな素敵な衣装まで!本当にすごいです!」
「卯月ちゃんともユニットを組ませてくれたし、尊敬しちゃうな~」
「私もそう思います!」
尊敬。
確かに、少なくともこの時は。
初ライブは大成功。プロダクションのアイドル一期生として、まずは良いスタートを切ることができた。ファンも順調に増えているようだ。
さて、よくアイドルには、『このユニットの中で誰が好き?』という問いが生まれる。
だが、卯月と美穂は、その溢れる仲の良さや雰囲気が最大の魅力のため、ファンの間でそのようなやり取りは生まれないのだ。
美穂のモチベーションは、兎角、卯月との切磋琢磨する関係によって保たれていたといっても過言ではない。それがファンの目にも見えているといえる。
ある日、雑誌の表紙を飾ることとなり、2人で写真撮影に臨んだ。
普段、例えば特に会話をする仕事や撮影ではNGを出しがちな美穂であるが、写真撮影はお手の物。
そのはずであった。
「小日向さーん、ちょっと何枚か目線がズレてますね。もう一回お願いします」
「えっ?あ、すみません!」
「珍しいですね、美穂ちゃんがミスするなんて!」
「……ごめんねっ」
「いえいえっ、大丈夫ですよ!」
美穂以外、誰も、気にも留めないような流れであり、その後、無事に撮影は終了したのだが、美穂自身は気づいていた。
自分のズレた目線の先に、プロデューサーが居たことに。
どうやら、恋というものは、噂に聴いていたよりも自分の無意識を変えてしまうようだ。
もとから上手に喋れない性格で良かった。と、思う日が来るなんて考えもしていなかった。
褒められたい、認められたい、という感情は誰にでもあるものであるが、それに『あの人に』という一言が付くだけでこんなにもやる気が満ち溢れるとは。
だからと言って、卯月との関係が崩れていってしまうということではなく、大切な人が増えただけに過ぎない。
はずであったが。
とある日のレッスン後、妙にそわそわしている卯月と訪れたとあるカフェで、美穂の運命は大きく変わることとなる。
「わ、私、プロデューサーさんのことが好きなのかもしれません!」
ああ、恐らく、この世で一番聴きたくない台詞が、一番聴きたくない相手の口から飛び出てしまった。
目で追ってしまう、もっと褒められたい、考えると顔が熱くなる。そんな既視感溢れる卯月の話を、どうやって切り抜けたのかは覚えていない。
きっと、ステキな人だもんね。などと相槌を打ったのだろう。
気が付けば、自室のベッドの上だった。
自分の恋を自覚した前後、美穂は仕事場で“気合入ってるね~”と声を掛けられることが多くなった。本人としても単純だと思うのだが。
だが、それから卯月の恋を知った美穂は、仕事に対するモチベーションがわからなくなってしまっていた。
自分の恋が実るということは、つまり、親友の恋を壊してしまうということ。
親友の恋が実るということは、つまり、自分が失恋をしてしまうということ。
じゃあ“この頑張りは誰のため?”
小日向美穂は、基本的にネガティブな思考回路を持ち合わせている。
では、ネガティブな人が誰かと同じ人に恋をした場合、どうなってしまうのか。
きっと、自分よりライバルの方がお似合いだと尻込みしてしまう。
きっと、好きな相手も、自分よりライバルの方が好きなのではないかと思えてしまう。
きっと、自分は身を引いたほうがいいのではないかと傾いてしまう。
きっと。
『さて、今日のゲストは、歌に舞台に大活躍!高垣楓さんです!』
『よろしくおねがいします』
何日かが過ぎ、なにを見るわけでもなくテレビを点けていた美穂の目に入ったのは、事務所の大先輩である高垣楓だった。もとはモデル部門であったが、最近はアイドル業も兼ねている。何度か一緒に仕事をしたこともある。
「キレイだなぁ……」
会話の内容は耳にほとんど入らない。
ぼやけた目で、楓に対し、羨望に似た眼差しを向けていたが、ふいに聴こえる会話があった。
『高垣さんって、恋はされているんですか?』
『ふふふ、私だって女の子ですから、恋くらいはしますよ。でも今は……ヒミツです♪』
何を言っても絵になる人だ。
『では、高垣さんにとって、恋ってどんなものなんですか?』
「!」
『難しいですね……ですが』
『ですが?』
『“その人の幸せを祈ること”だと思います』
自分でも、息を呑む音がわかった。楓はその後も何か言いそうであったが構わずテレビを消す。
その手で親友に電話をする。
「もしもし、美穂ちゃんですか?どうかしましたか?」
「あ、あの、卯月ちゃんはプロデューサーさんのことが好きなんだよね!?お、応援するね!」
「え?」
「あの時は、ちょっと風邪を引いちゃってて、アドバイスとかできなくってごめんね!もう元気だから!」
「そ、そうだったんですか?最近、元気なかったから心配だったんですよ?」
「うん!もう大丈夫だから!頑張って!」
「……」
「卯月ちゃん?」
「……あ、はい!ありがとうございます!頑張りますね!」
「……ふぅ」
電話を切ってから、少し、心に空白を感じる。
伝えたいことは伝えた。
ベッドに倒れながら考える。
誰かを好きになるということは、その人に幸せになってほしいと願うこと。
自分はプロデューサーと同じくらい、親友として卯月のことを想っている。
2人が結ばれて、どちらも幸せになれば自分も幸せだ。
それなのに
そのはずなのに
どうして枕が濡れているんだろう。
次の日からは、いつもの“ような”笑顔の美穂が戻ってきた。
レッスンをこなし、仕事をして、親友の相談に乗る。
いろいろな人に、元気になってよかった。と言われた。
隠していたつもりだが、みんな、思っている以上に見ているようだ。
そして、思っている以上に理解はしていないようだ。
これも演技のレッスンの賜物かな。と少し思ってしまった自分が恨めしいが、親友を想う気持ちに偽りはない。
「卯月ちゃん、遅いな……」
プロダクション近くのカフェで待ち合わせをしていたのだが、一向に卯月は姿を現さない。
いつもなら10分前には来るのに、もう5分前だ。まあ、仕事ではなくプライベートの約束なので、そこまで問題はないのだが。
そろそろ電話の一本でも。と思った瞬間、卯月からのメールが届いた。
「電車の遅延のため遅れます!ごめんなさい!」
なるほど、それなら仕方がない。来るまで読書でもしていようかと、本を手に取った時、目の前に人の気配を感じた。
「こんにちは、美穂ちゃん」
「か、楓さん……」
「ここ、座ってもいいですか?」
「は、はい」
「失礼しますね」
椅子に座る動作さえ優雅に見えるというのは言い過ぎだろうか。
「……」
「……」
「元気になったんですね」
「……はい、ご迷惑をおかけしましたが、もう大丈夫ですっ!」
「よかった、なかなか、下手な笑顔ですね」
「……え?」
思考が一瞬にして停止する
今、この人は何と言った?
元気になったねという発言に対して、もう大丈夫ですと答え、よかった、と言ったその次の発言は、普通に考えたらポジティブな言葉が並ぶはずだ
褒められなかったから狼狽えているのではない。
ありえないニュアンスの言葉が、ありえないタイミングで放たれたから驚いているのだ。
「あ、ごめんなさい、言葉が汚かったですね」
「……」
「私の知っている美穂ちゃんは、もっとかわいいんですよ?」
「なにが言いたいんですか」
思わず語気が強くなっているとは自覚している。あわよくば、少しでもこの人のペースを崩すことができれば。などと考えて。
しかし、その反応すら、美穂のいらつきさえも楽しむように、楓は言葉を紡ぐ。
「人を好きになるって、どういうことなんでしょうね」
この人は、どこまで知っているのだろう。
「美穂ちゃん、プロデューサーさんを目で追うようになって、笑顔が可愛くなって」
「卯月ちゃんもプロデューサーさんを目で追うようになって、なんだか美穂ちゃんの元気がなくなって」
「ある日急に、吹っ切れたようにニセモノの笑顔を張り付けてくるんですから。とってもわかりやすいですよ」
この微笑みからは、感情を推し量ることなど到底できそうもない。
「私の出演したテレビを見てくれたんですよね?」
「……はい」
今、自分はどんな顔をしているのだろうか。
笑顔でないということだけはわかるのだが。
「ありがとう、でも、最後まで見てないんじゃないですか?」
「え?」
「あの後、司会者さんに、こう聞かれたんです」
「『では、幸せとはなんですか?』って」
「……」
「私はこう答えました。『それは誰にもわかりません。自分の幸せがわからないんですから、好きな相手の幸せなんてわかるはずないんです。だから、
“自分と過ごすことをその人の幸せにしてやる!”
って思えばいいのではないでしょうか』と」
言葉が突き刺さる。
自分の感情を形容する言葉が見つからない。
相手の幸せを考えていたつもりだった。
でも、相手の幸せを決めつけていただけだった。
楓に見抜かれている笑顔なのだから、ずっと一緒にいるプロデューサーや卯月が気づいていないわけがない。
2人は、このニセモノの笑顔をどう思っているだろう。
きっと責任を感じている。
“2人のため”と言いながら、2人の不安を煽っている。
「実は、卯月ちゃんに相談されたんです。『美穂ちゃんを助けてあげてください』って。『きっと、私が聞いても、優しい美穂ちゃんは、私には迷惑かけないようにって、我慢してしまうはずです』って」
「卯月……ちゃん……」
卯月はいつでも、真っすぐ、正直に全てを話してくれていたのに。
自分はどうだ。何も打ち明けず、ただ独り合点していただけだ。
何が“幸せを祈る”だ。誰よりも想ってもらっていたのに。
「さて、私はここで失礼しますね」
立ち上がった楓が、外の誰かとアイコンタクトをとる。
見て確かめるまでもない。
十数秒して現れた親友は、いつもの眩しい笑顔で立っていた。
「座ってもいいですか?」
「うん、もちろん」
「美穂ちゃん、ようやくステキなお顔ですっ!」
開口一番。その笑顔は自分よりもよほどステキな顔に見えるが。
「ありがとう。……ごめんなさ」
「ダメです!」
「……え?」
「私は、美穂ちゃんになにもできなくて、楓さんに頼ってしまいました。本当は自分で向き合わなきゃいけないのに。本当のことを見る勇気がなくて。だから、お互いさまです!」
「……」
「美穂ちゃん、美穂ちゃんもプロデューサーさんのことが」
「卯月ちゃん」
「は、はい!」
「……自分で言いたいの。卯月ちゃんに」
「……はいっ!」
「卯月ちゃん。わたしも、プロデューサーさんのことが好き」
「ふう……」
ちらと時計を確認する。
待ち合わせの時間までは少し余裕があるが、少し早めに出るつもりだ。
待つのは嫌いではないし、すでに2人が来ていればたくさんの時間を過ごせる。
たとえ来ていたのがどちらか1人でも問題ない。
どちらも大好きな人なのだから。
「いってきますっ!」
今朝の枕は濡れていなかった。
おわり
普段はコメディ書いてます。
過去作
橘ありす「勇者フレデリカ?」
朋「DJ智絵里の」ほたる「お悩み相談ラジオ?」
渋谷凛「花屋をもっと」本田未央「繁盛させたい?」
若林智香「野球好きと熱血乙女と」
などもよろしくお願いします
美穂マジええ子… 乙!
乙
花屋の鬼畜卯月とはえらい違いだなww
卯月と美穂のSS増えるのイイゾ~
乙
良かった良かった
乙
とても良かった!
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