女「学校の怪談」(36)
リベンジマッチ
女「この学校の近くって昔合戦場だったらしくて…」
友「怖い…」
女「夜な夜な武者の雄叫びがグラウンドから…」
ヴォォォォォ!
友「ひっ」
女「グラウン……」
鎧武者「赤勝て白勝てどっちも負けろ!」
友「綱引きしてるねぇ」
女「鎧の上からブルマはいてる…」
女「理科室の骨格標本あるじゃん?」
友「こわいよねぇ…」
女「一人で女子が通るとおいてけ…おいてけ…って皮を剥いで人になろうとするんだって…」
友「ひぃっ」
おいてけぇ…おいてけぇ…
友「ごめんなさいごめんなさい私の皮なんて可愛くないです女ちゃんの皮を」
骨「お前の服おいてけぇ…」
女「変質者!?」
友「ひどいよ女ちゃん!女の子に向かって変質者なんて!」
女「女の子!?」
友「裸は恥ずかしいよねぇ」
骨「////」
女「ジャージはいいけどなんで下着まで…」
友「女の子に下着府着用なんて酷だよ!」
女「私も女の子…すーすーする…」
女「昨日はひどい目に遭ったよ」
友「ごめんねぇ」
女「まぁ女の子に裸でいろなんて言えないしね」
友「さすが女ちゃん!」
先生「友!骨格標本にジャージなんて着せるんじゃない!」
友「名前書いてあったんだ…あ!先生でも下着は女ちゃんのです!」
女「うぉい!?」
先生「…これは預かっておく!」
女「うぉぉい!?」
女「なぞなぞおじさんって知ってる?」
女友「なぞなぞおじさん?」
女「うん、夜道端歩いてると突然現れてなぞなぞを出すらしいよ」
女友「答えられなかったらどうなるの?」
女「首を枝切り鋏でかっ切られる」
女友「ひぃっ」
なぞなぞ「パンはパンでも食べられないパンは」
女「フライパン」
なぞなぞ「…朝は4本昼は2本夜は」
女「人間」
なぞなぞ「……hになれ」
女「鉛筆」
なぞなぞ「……」とぼとぼ
女友「女ちゃんかっこいい!」
女「トイレの花子さんが旧校舎に出るらしいよ」
女友「あはは、小学校じゃあるまいし」
女「犯された子が旧校舎3階3番目のトイレでお腹を包丁で刺して死んだらしいよ」
女友「ひぃっ!?」
コンコンコン
女「はーなこさん、あそびましょ」
女友「ちょ!?」
ギィィィィ
花子「うわぁ珍しい人間来るなんて」
女「美人さん…」
女友「ヤンキー…」
花子「いやー幽霊のまま成長しちゃって…」
女「なんと」
花子「母さんは大分前に成仏しちゃったけど」
女「花子さんは成仏しないの?」
花子「はなの女子高生満喫するまでは成仏出来ない」
女友「あ、だから制服なんだ」
花子「母さんからお下がりなんだ」
女「いい話だなぁ…」
女友「たまには遊びに来るね」
花子「待ってるー」
女「そういえば二宮金次郎像が夜な夜な歩き出すって知ってる?」
女友「むしろそんなベタな像があることを知らなかったよぅ」
花子「私も知らなかったな」
女「ナチュラルに入ってくるんだな」
花子「暇だし?」
女「まぁいいや、ここだよここ」
花子「旧校舎の裏なんて来ないもんねぇ普通なら」
金次郎「……」ガシャン
女「動いた」
女友「すごい」
花子「ほぉぉぉ」
金次郎「////」テレテレ
女「なんだろうこの可愛さ」
女友「優等生の以外な一面みたいな?」
花子「納得だわ」
女「ふわぁぁぁ」
女友「眠そうだねぇ」
女「最近は深夜が活動時間だから」
女友「なんだかイケナイことするって楽しいね」
女「優等生らしからぬ…」
女友「勉強以外知らなかったから」
女「悪いことしてるけどいいことかな?」
女友「うん!女ちゃんに会えてよかったよ!」
女「照れる」
女「口裂け女が出たらしいよ」
女友「えぇー…怖い…」
花子「あー有名だねぇ」
女「ほんとナチュラルにレギュラー入りしたな」
花子「はっはっは」
口裂け女「ねぇ…私綺麗?」
女「うーん」
女友「私的には有りですね」
花子「素材は悪くないな」
口裂け女「これでも…?」ニタァ
女「セーフじゃない?」
女友「自分に自信持たなきゃ」
花子「そうそう、生身の体有るだけいいじゃん、私なんて見てすら貰えないこともあるんだから」
口裂け女「あぅ…あ、ありがと」
女「女は愛嬌だ」
女「適応力上がったな女友」
女友「なんていうか…予想より怖くなかった…かな?」
女「あはははは」
女友「あはは」
女「実は私が怪異だったら…どうする」
女友「!?」
女「冗談だよ、じょ、う、だ、ん」
女友「びっくりしたぁ」
花子「……」
女「そういえば知ってる?深夜のベートーヴェン」
女友「夜にピアノを弾くっていう?」
花子「あー旧校舎時代にも流行ってたよ」
女「そうそう…でもうちの怪談は少し違うんだ」
女友「えっ」
花子【興味があります】
女「見ればわかるよ」
ガラッ
ベートーヴェン「…」カキカキ
女友「ベートーヴェンが…」
花子「美術室でデッサンだと!?」
ベートーヴェン「やっぱながいことおったら違うことやってみたくなるんや」
花子「関西弁…」
ベートーヴェン「昔教えてもろたんや、悪いことしぃひん代わりに言うてなぁ」
女友「なんという…」
女友「色々驚きだね…」
花子「怪談っちゃあ怪談だけどね」
女「お前が言うな」
花子「てへぺろ」
女友「学校の怪談って結構多いんだねぇ」
女「七不思議なんてのもあるからね」
花子「私は七不思議の方だな」
女「骨格標本とかもね」
女友「へぇぇ」
女「屋上の死にたがり」
女友「なんなのそれ?」
女「屋上から飛び降りた子が何度も何度も飛び降りるんだって」
女友「え…」
花子「アンタあれは」
ガチャ
死にたがり「も、もういや…死にたくない…うあああああ!」
グシャッ
死にたがり「ひ…また…やだ…や…ぎやあああああ!」
ゴシャッ
女「あはは、自ら死を選んだ結末があれなんだ、いや結末さえこないのか」
女友「…!うっ…おえ」ビチャビチャ
花子「もういいだろ、ほら女友行こう」
女「……」
女「…」クスクス
女友「どうして女ちゃんは笑っていられるの…?」
女「私はとうの昔に壊れちゃってるから」
女友「壊れてる…?」
花子「今はまだ話す時期じゃない、そうでしょ」
女「あはは、そうだね」
女「それじゃあ次の怪談に行こう」
───────図書室
女「ねぇねぇ」
女友「はぇ!?」
女「あはは、警戒しないでよ」
女友「は、はひ!」
女「私は女って言うの」
女友「あ、ええと女友です」
女「女友ちゃんか、いい名前だ」
女友「あ、ありがとう」
女「ところで女友ちゃん、学校の怪談って知ってる?」
女友「学校の…怪談……?」
───────
─────
──
─
女友「…はえ?」
花子「あ、目が覚めたんだ」
女友「ここは…」
女「保健室だよ?屋上行こうとしたときに階段で足滑らせるなんて…怪談を見に行く途中で階段…プフッ」
女友「え?それじゃあ屋上の怪談は見てないの…?」
女「うん、何?夢でも見た?」
女友「…うん…怖かった…」
女「大丈夫だよ、私も花子さんもついてるから」
花子「そうそう」
女友「うん!」
花子「………」
女「ネクスト怪談ズヒーント!」
女「か、い、だ、ん!」
女友「うー…」
花子「あ」
女「はい花子さん!」
花子「13階段?」
女「正解!」
女友「じゅうさんかいだん…?」
女「フッフッフッフッフ…」
女「普段ここは12段しかないのに」
花子「深夜に上るとあら不思議、13段あるじゃありませんか?」
女友「13段あるだけ?」
女「異次元に引きずり込まれちゃうぞ!」
女友「ひゃあぁぁぁぁっ」
女「ハッハッハ、ジョークジョーク」
花子「まぁ確認は私がした方がいいね、まがりなりにも幽霊だし」
女「よろしくー」
花子「はいはい、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12………13」
女「おぉ」
女友「は、花子さん…?花子さん!
女友「…ハッナリーン!」
花子「ハーイ!」
女友「ひゃあぁぁぁぁっ」
花子「はっはっは」
女友「信じられません!」
花子「悪かったってば」
女友「本気で心配したんですよ!?」
花子「なにこの可愛い生物抱き締めたい」
女「女友は私専用ですぅー」
花子「ブーブー」
女友「色々突っ込みどころ満載過ぎます!」
花子「そういれば」
女「総入れ歯…?」
花子「そんなこと言ってない、そういえばさ、旧校舎が現役の頃に職員室の亡霊ってのがいた」
女「なんぞそれ」
花子「職員室に昔病気で亡くなった先生の霊が出るって話」
ガラガラ
女「お邪魔しまーす」
先生「おや、こんな時間にお嬢さんが出歩いていては危ないよ」
女友「あ、あの」
花子「ねぇ先生って幽霊?」
先生「そうだよ、君と同じだね」
花子「へぇぇ同じ旧校舎の幽霊だし先生は先生って呼ぼ」
先生「また先生と呼んでくれる人が出てくるなんて…」
女友「女ちゃん!私今すごく感動してる!」ブワッ
女「私もよ!」ブワッ
先生「おや…君は………まだこちらに来るには早すぎるよ」
女友「え?」
先生「ほら、目を閉じて」
女友「は、はい」
先生「…………」スッ
───────
女友「…あれ?夕方…?」
花子「ほんとだ…」
女「………」
花子「…いつからこうしてたんだっけ」
女友「…思い出せない…」
女「まぁいいじゃない、帰ろ?」
女友「う、うん…またね」
女「アディオス!」
花子「おー」
女「さぁやって参りました怪談探索タイム!」
女友「いえーい」
花子「いえーい」
女「今回はベタに行ってみようということで…テケテケさんです」
テケテケ「あら、呼んだかしら」
女「うわっ」
花子「グロッ」
女友「二人とも酷いよ!女の子にそんなこと言うなんて!」
テケテケ「あらいいのよ、慣れてるから」
女友「そんなことになれちゃいけません!」
テケテケ「あなたって面白いのねぇ」
女友「えへへ」
女「にしてもなんで幽霊妖怪は美女が多いんだ!納得いかん!」
テケテケ「私は美人過ぎて妬まれたあげくこの様よ」
女「お、おおう…」
花子「あれ?なんか男性教諭にどうこうって話聞いたけど」
テケテケ「そんなことないわよ、女生徒に押さえつけられてシャッターに潰されただけね」
テケテケ「そのあと恨みははらしたけど人を脅かすのが楽しくなってつい…」
女「ついで断面見せられたらトラウマもんだよ!」
花子「正直一生トラウマになるな」
テケテケ「その表情が見たいのよ」
女友「可愛いなぁ」ギューッ
テケテケ「照れるわね…」
女「生首リフティングって知ってる?」
女友「名前から怖い…」
テケテケ「あなたでも怖がるのね、神経ぶっとんでるかと思ったわ」
花子「ぶっとんでるんじゃない、ズレてんだ」
女友「酷い!?」
ポーン…ポーン…ポーン
女「噂をすればなんとやら」
女友「ひゃあぁぁぁぁっ」
テケテケ「あら新鮮」
花子「んー…おかしい」
女「何が?」
花子「考えてみろ、ここは女子高だ」
女友「?」
テケテケ「…なるほど」
ポーン…ポーン…ゴトッ……コロコロ…
女友「ひっ…」
女「なんか本体手を振ってる」
花子「…ぱん…つー…まる…みえ………」
テケテケ「…」
女「…」
女友「…」
花子「…」
4人「死ね!」
生首「ありがとうございます!ありがとうございます!」
女「これでうら若き女性を狙う幽霊は一人消えた」
女友「他校から来るなんてよっぽど飢えてたんですね…」
テケテケ「女の敵ね」
花子「下半身無いくせに…」
テケテケ「あなたと違って下乳が見えるから…」
花子「あ゛!?」
女「まあまあ」バイン
女友「落ち着いて」ボイン
テケテケ「にやにや」ドーン
花子「ちきしょー!」ペターン
花子「まさか回りが敵だらけとは…!」
女「それは置いといてさ、なんか怪談知らないのあんたら」
女友「知らないなぁ」
テケテケ「知らないわね」
花子「知らん…」
人面犬「知らねぇなぁ」
4人「!?」
人面犬「何見てんだよ…」
てくてくてく…
女「なんだったんだ…」
テケテケ「異質だったわね…」
花子「ああ」
女友「」
女「気絶してる!?」
④
女「第一回ー、全員の体型を知ろう大会ー」
花子「嫌味か!昨日の今日で早速嫌味か!」
女友「っていいますけどスタイルずば抜けてますよね花子さん」
女「身長一番高いし、172くらいあるんじゃないの?」
テケテケ「生まれる前に死んだくせに髪染めてるのね、貧乳」
花子「おう下半身グロ女表出ろや」
テケテケ「いい度胸じゃないまな板、相手してあげるわよ」
女友「喧嘩はやめてくださいね…?」
テケテケ・花子「!?は、はい!」
女「どうしたのさ…」ボソ
テケテケ「目が開いてたわ…」
花子「なんだあの威圧感…」
花子「で、グロ女は体型(笑)だしな」
テケテケ「上半身だけに負ける胸()」
女「女友っていつも目閉じてるけど見えるのそれ」
女友「えー?普通に見えますよー」
テケテケ「あなたいつも笑顔だものね」
花子「ビビっても笑ってるってある意味凄いな」
女友「えぇー…」
女「可愛いなぁ」
女友「女ちゃんは…」
女「さぁ!次の怪談にいこう!」
花子「逃げた」
テケテケ「逃げたわね」
女友「逃げましたね」
女「うるせー!次は足売りばばあだ!」
足売り「足はいらんかえ?」
花子「早速だな」
女友「ええと…」
テケテケ「対処法知ってるわよ、おばあさん、私は足入らないのではn…」
女「3本足のリカちゃん人形の所へ行ってください」
足売り「はいよ」
テケテケ「あなた鬼ね」
花子「てめぇが言うな」
女友「3本足のリカちゃん人形…?」
女「ぬふふ…」
書きためてるのか
終わったら一気に読ませてもらう
って書いたら止まったww
女「3本足のリカちゃん人形」
花子「うお、どうした」
女「いや流れ的に来るかなと」
テケテケ「あー」
リカ「来たわよ!」
女友「うひゃあ!」
女「普通の人形じゃん」
リカ「あんたらがあたしに足売りばばあ押し付けたんでしょ!?」
花子「あちゃー」
テケテケ「都市伝説が都市伝説に襲われるって」
女「ワロス」
リカ「むきぃぃぃぃぃぃ!」
女「いらないって言ったんだ」ケラケラ
リカ「当たり前よ!4つ足人形とか手合わせたら虫じゃない!」
花子「ヒトガタじゃんおめでとう」
リカ「おめでたくないわよ!都市伝説の3本足のリカちゃん人形がただの喋る人形に早変わりじゃない!!」
女友「それはそれで怖いですけどねぇ」
リカ「あいでんちちーなのよ!」
テケテケ「アイデンティティーね」
リカ「うわあああああああん!」ダダダダダッ
女「嵐のような怪異だったわね」
花子「怪異に怪異が有効とは」
テケテケ「下半身があれば二回くらいは来てほしかったわね」
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