………とあるファミレス………
麦野「サバぁ?」
麦野「何言ってるんだよ、魚類のトップはシャケに決まってんだろ」ケッ
麦野「能力のトップが一方通行に決まっているようになぁ!」
フレンダ「はぁ?」
フレンダ「麦野の発言だとしてもそれは許容できないってわけよ」ムカー
フレンダ「結局サバは魚類の中でも頂点に君臨するんだよ」
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絹旗「ふう、超遅れました」タタッ
滝壺「あ、おはよう、きぬはた」コクコク…
絹旗「おはようございます」
麦野「サバ、サバ、サバってなんだぁ!?」
麦野「サーバーの略かぁ?」ガスッガスッ
フレンダ「そのギャグは全然面白くないんだけど!」
フレンダ「サバを使ってるくせにその出来とかサバに失礼なわけよ」
絹旗「……一体何が超あったんですか?」
滝壺「サバとシャケ、どっちの方が上かの論争だよ」
麦野「滝壺! サバとシャケじゃなくてシャケとカスだ」
フレンダ「カス!? カスはそっちでしょう!!」
フレンダ「滝壺! サバとカスなわけよ!」
絹旗「へぇ、麦野は汚い言葉が得意なだけのお姉さんかと思ってましたが……」スルー
絹旗「やはり、こういう口喧嘩でこそそれが超発揮されるんですね」
滝壺「うん。むぎのの真価はこういうところでこそ発揮されるんだよ」
絹旗「でも、何がきっかけでこんな喧嘩になったんですか」
滝壺「それは『このシャケ、いつもと違うなー』って言ったむぎのにフレンダが『結局シャケに違いなんてないわけよ』とか言ったからむぎのがブチギレて喧嘩になったんだよ」
絹旗「フレンダから喧嘩超ふっかけたんですか……」
滝壺「いや、フレンダはむぎのに喧嘩を売ったつもりはなかったみたいだよ」
滝壺「だって麦野に掴みかかられた時、不思議そうな顔してから」
絹旗「相手を苛立たせる無自覚発言は超厄介なもんですね」ハァ
麦野「あぁ? 相手分かってんのかよ」
麦野「つーかサバとかシャケで戦うまでもねぇよ」
麦野「いくらで事足りるんだよ!」
フレンダ「いくらで事足りるとか訳がわからないんだけど」
フレンダ「いくらみたいに踏んだら中身吹き出してくるようなクズはどんなセコイ手を使ったところでサバに勝る点なんて無いわけよ」
フレンダ「そもそもサバと並べて比較すること自体サバに失礼」
麦野「逆だ、サバなんかいくら様と比べられるほど高尚なもんじゃねぇよ!」
フレンダ「いくら様? 笑わせてくれるわね」
フレンダ「サバ様と違っていくらに様を付けるとアホっぽさがにじみ出てるよ」
麦野「人の様付けぱくらないでくれないかにゃー?」
フレンダ「ふん、シャケなんかを支持する人間に著作権なんてないわけよ」
麦野「サーバーが何言ってんだよ」
麦野「新しい口喧嘩論法も生み出せねぇアホの子に支持されてサバが可哀想になってきたね」
フレンダ「うわ、負けそうになったら人格否定?」
フレンダ「発言が三下っぽ過ぎて萎えるんだけど。結局麦野もこの程度ってことかぁ」
フレンダ「っていうか、シャケって漢字で書くと魚編に土二つでしょ?」
フレンダ「土とかすごい汚くない? 使おうとも思わないんだけど」
フレンダ「そもそも触りたくもないわけよ」
麦野「土二つだって……?」クツクツ
麦野「笑わせてくれるね、やっぱりフレンダ、お前は馬鹿だよ」
フレンダ「は? サバを否定するのはいいけど、私を否定するのはやめてくれない?」
フレンダ「正直、そこまで言われるとムカつくわけよ」
滝壺「喧嘩は踊る、されど進まず」
絹旗「喧嘩ってのはそういうもんですよ」
滝壺「大丈夫。分かってる」
絹旗「でも、どうします? このまま放置してたら超店の迷惑です」
滝壺「うーん、喧嘩をやめさせるのが一番いいと思う」
絹旗「まあ、それが最善でしょうけど、進まず、なんでしょう?」
滝壺「うん……そうだね」
麦野「もういいや、話しててもずっと平行線だし戦って決めるしかねぇか?」
フレンダ「そんなに戦いたいなら戦ってやってもいいわけよ」ゴクッ
絹旗「ちょ、流石にここで戦うのは超危険ですよ!」
絹旗「意味もなく暴れたら消されるのがこの世界の超決まりです!!」
フレンダ「そんなの関係ないよ。女は時として戦わねばならないんだよ」
麦野「へえ、そんな殊勝なこと言ってた口がどんな負け惜しみをいうのか今から楽しみだねぇ」ガチャガチャ
麦野「ほら、滝壺と絹旗も食器よけるの手伝いなさい」
滝壺「はーい」
絹旗「いや、食器なんかよける必要超無いですよね?」
フレンダ「え? 邪魔になるでしょ」
絹旗「???」
麦野「……んじゃ、やるか」スチャ
フレンダ「望むところ!」スチャ
絹旗(カードゲームかよ!!)
滝壺「覚醒・サバックス戦闘不能。むぎのの勝ち」
麦野「ま、こんな分かりきった試合なんかやる必要がなかったわけだけど」
麦野「身の程知らずにはしっかり上司が世界の理を教えてやらないとならないとね」
フレンダ「ごめんね、サバックス……」ギュッ
フレンダ「麦野、今度は負けないから」ギッ
麦野「はいはい。また戦うことがあったら今度はもっと復活できないくらいギタギタにしてやるから楽しみにしてなさい」
絹旗(なんという茶番)
絹旗「……ふう、なんだかどっと疲れたんですけど」
滝壺「どうして?」
絹旗「いや、思った以上にシリアスじゃなかったので……」
絹旗「戦うとか言い出した時は半分諦めてましたし」
滝壺「……カードゲームの話だってこと初めに言わなかった?」
絹旗「それは絶対に言ってません!!」
ーおしまいー
息抜きに書きました。
後悔はありません。
それでは。
乙
ワロタ
乙!
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