菜々「体力持つのは一時間」 (37)
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聖「私の歌を聞いてくれる人」
聖「私の歌を聞いてくれる人」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1455549520/)
寺生まれのPさんとか、茄子さんとか、微妙に幼いよしのんとか、ふじともとか、ひじりんとか出ます
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1456162372
モバP「朗報だ」
聖「朗報……?」
朋「何かあったの?」
モバP「ああ、次の仕事なんだけどな」
芳乃「テレビでしてー?」
モバP「いや、テレビじゃない」
芳乃「でしてー……」
茄子「……テレビ出たかったんですか?」
モバP「次の仕事はステージでの仕事だ」
芳乃「ステージ……」
朋「……もしかして、あたしたち歌うってこと?」
モバP「ああ」
モバP「ライブバトルってあるだろ?」
朋「あー、別の事務所とライブで対決するやつよね?」
モバP「そうそう、それが次の仕事だ」
芳乃「ほー」
芳乃「それは楽しみでしてー」
茄子「んーっと、色々とわからないんですけど……」
朋「……まあ、今のじゃねぇ」
モバP「そもそも説明すらしてないからな」
聖「朋さんと芳乃さんは……その、ライブバトルというのの経験あるんですか……?」
芳乃「ありましてー」
朋「あんまり回数はないけどね」
聖「おぉ……先輩……」
芳乃「えへん」
茄子「えっと……とりあえず、歌って勝負するんですよね?」
モバP「そうだな」
モバP「二組のアイドルユニットがそれぞれ歌って」
モバP「最後に観客たちの投票でどちらがよかったか勝負するっていうのがライブバトルだ」
茄子「なるほどー」
朋「それのおかげであたしたちにファンがつくかもしれないし」
朋「もしかしたら偉い人が見てて、あたしたちにオファー出してくれるかもしれないし」
芳乃「負けてもデメリットはあるわけではないのでー、よきお仕事かとー」
モバP「……というお仕事をみんなに取ってきた」
モバP「それが俺の持ってきた朗報だ」
聖「……あれ?」
聖「もしかして……私たちも歌うんですか……?」
モバP「だな」
聖「初めてのお仕事ですけど……」
モバP「そうだな」
聖「……」
茄子「聖ちゃん、いっぱい歌ってたんですから、歌うのには慣れてるんじゃないですか?」
聖「でも、大勢の前……なんですよね……?」
朋「まあそうね」
朋「別にドームとかそういう大きな会場じゃないけど」
聖「そ、そんなのだったら私……し、死んじゃいます……」
朋「……まあそりゃそうよね」
茄子「私は死なないと思いますよー♪」
茄子「いっぱい楽しんじゃいます」
芳乃「茄子殿はメンタルが化け物なだけでして」
茄子「あら、ひどい」
朋「でも……まあ、3桁くらいは人いるんじゃないかしら」
聖「3桁……」
聖「私……今まで、一人でしか歌ってなくて」
聖「ずっと、いろんな人に聞いてほしかった……」
聖「だから……この機会はうれしい……けど……」
聖「ちょっとだけ、緊張します……」
聖「……」
聖「いえ……だいぶ……」
芳乃「そんなときのためのわたくしたちでしてー」
聖「芳乃さん……」
芳乃「わたくしもー、朋殿もー」
芳乃「そなたらがステージをたくさん楽しめるように、手助けするのでしてー」
芳乃「ですから、安心して挑まれるがよいかとー」
朋「聖ちゃんは歌うのが好きなんでしょ?」
朋「それで、みんなに歌を届けてみたかったんでしょ?」
聖「はい……」
朋「なら、何も気にせず、いつもみたく好きに歌えばいいのよ」
聖「いつもみたく……」
聖「……できるでしょうか?」
朋「できるわ」
朋「だって、聖ちゃんは今日のためにたくさん歌ってきたんだから」
朋「歌を届けるために歌ってきたんだから」
聖「……」
朋「……ま、でも、緊張を無くせなんて無理な話よね」
朋「あたしたちだって、まだいっぱい緊張してるし」
芳乃「そもそもわたくしたちもそこまで経験があるわけではないためー」
芳乃「あまり偉いことはいえないのでしてー」
聖「……いえ」
聖「ありがとうございます」
聖「私……頑張ってみます……!」
朋「ええ」
芳乃「一緒にがんばるのでしてー」
聖「はい……っ!」
茄子「……」
茄子「……どうして私には励ましの言葉をくれないんでしょうか?」
モバP「緊張しないって言ってたからじゃないか」
茄子「ああ、そういえば」
朋「いや、もちろん茄子さんとも一緒に頑張るつもりよ?」
芳乃「この四人で楽しいステージにするのでしてー」
茄子「おー♪」
朋「おー!」
聖「え……お、おー……!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
芳乃「あっという間に当日でして」
モバP「じゃ、俺はあいさつ回りとか言ってくるから」
モバP「出番来るまでここで待機しててな」
茄子「はーい♪」
聖「……」
朋「緊張してる?」
聖「この前より……」
芳乃「そんな時にはこんなおまじないがあるのでしてー」
聖「おまじない……」
芳乃「まずは手のひらにわたくしの名前を書くのでしてー」
聖「芳乃さんの名前を――」
聖「――えっ、芳乃さんの名前……!?」
芳乃「そうでしてー、『芳しい乃』で芳乃でしてー」
聖「それは知ってますけど……」
聖「えっと……芳……乃……」
芳乃「書いたらそれを飲み込むのでしてー」
聖「飲み込む……え、えいっ」
聖「……ごくん」
聖「飲み込みました……」
芳乃「これでそなたの中にわたくしが入りましてー」
芳乃「小さなわたくしがそなたの中で一緒にいっぱい頑張るのでー」
芳乃「不安や緊張に悩むことはないかとー」
聖「……」
芳乃「……」
聖「ふふ」
芳乃「笑われたのでして!」
聖「笑ったんじゃなくて……」
聖「……可愛らしいおまじない……って」
聖「……ふふ」
芳乃「やっぱり笑われてるのでして!」
朋「あ、じゃあせっかくだから小さなあたしも入れて!」
茄子「じゃあ私もー♪」
茄子「ナスじゃなくてカコって書いてくださいねー」
朋「どっちも同じ漢字じゃない」
聖「ふふっ……おなかがいっぱいになっちゃいそう……」
聖「……緊張、小さくなりました」
聖「みんなが私の中で頑張ってくれてる……」
芳乃「それはよかったのでしてー」
聖「素敵なおまじない……ありがとうございます、芳乃さん」
芳乃「えへん」
芳乃「おねーちゃんと呼んでもかまわないのでしてー」
聖「……え?」
芳乃「おねーちゃんと呼んでもかまわないのでしてー」
聖「……芳乃お姉ちゃん?」
芳乃「……!」
芳乃「本当によんでくれたのでしてー、とてもうれしく思いましてー……!」
朋「……呼ばれたかったの?」
芳乃「とてもー」
朋「そうだったんだ……」
茄子「しばらくずっと芳乃ちゃんが最年少だったからでしょうか……?」
朋「……」
朋「芳乃お姉ちゃん」
芳乃「むー……」
朋「あれ、微妙」
芳乃「朋殿はわたくしより年上でしてー」
朋「ああ、やっぱりそういうのなのね」
聖「……えっと」
聖「芳乃お姉ちゃん」
芳乃「なんでしてー?」
茄子「見るからにうれしそうですね」
聖「呼んでみただけです……ふふ」
芳乃「ほー、そうでしてー」
朋「本当にうれしそうね」
コンコン
茄子「あら、ノックですね」
朋「出番かしら」
聖「……!」
聖「すぅ……はぁ…………うん……大丈夫……」
朋「はーい」
???「あ、えっと……し、失礼します……」
芳乃「そなたらはー?」
ほたる「あ、えっと……今日戦うことになります、白菊ほたるです」
ほたる「えっと……よろしくお願いします」
芳乃「ほー、よろしくでしてー」
芳乃「わたくしは依田芳乃でしてー」
朋「藤居朋よ」
茄子「鷹富士茄子です♪」
聖「望月聖です……よろしくお願いします」
ほたる「あ、いえ、こちらこそ、よろしくお願いします」
ほたる「それと……あの、もう一人いるんです」
朋「もう一人……?」
ほたる「はい……あの、呼びますね?」
茄子「別に許可を取らなくても……」
ほたる「……」
ほたる「……あ」
ほたる「あ、あれは誰だ……だ、誰なんだー……!」
??「ナッナでーすっ!」
??「夢と希望をみんなに届けるためにウサミン星からやってきた!」
菜々「ウサミンこと安部菜々です!」
菜々「17歳ですっ、ブイッ!」
朋「……」
芳乃「……」
聖「……」
菜々「あ、あれ、反応薄い……?」
茄子「菜々ちゃんですね、よろしくお願いしますー♪」
菜々「あっ、はい、よろしくお願いします!」
菜々「皆さんもよろしくお願いしますね、キャハッ☆」
聖「よ、よろしくお願いします……」
朋「ごめん……なんか圧倒されちゃってたわ」
菜々「いえ、ぜんぜん!」
菜々「無視されたんじゃなければ大丈夫です!」
菜々「ウサミンは強いですから!」
芳乃「……ウサミンってなんなのでして?」
菜々「ウサミンです!」
芳乃「ほ、ほー……」
茄子「……芳乃ちゃんがうろたえてるの初めて見ました」
菜々「ふぅ……」
菜々「ちょっと疲れたので椅子借りてもいいですか?」
朋「別にかまわないけど……」
聖「あの……どうぞ……」
菜々「ありがとうございます!」
菜々「ふぅ……どっこいしょっと……」
朋「……」
聖「あの……ほたるさんも、どうですか……?」
ほたる「あ、ありがとうございます……」
菜々「ふいぃー……」
茄子「お茶どうぞー」
菜々「あー、あったかいものどうもー」
ほたる「あ、ありがとうございます、わざわざ私のために……」
茄子「いえいえ、お客さんですからー♪」
朋「二人とも挨拶に来てくれたのよね」
朋「こっちこそありがとう」
ほたる「あ、いえ、そんな……」
菜々「あ゙あ゙ぁー……あったかいお茶って生き返りますねぇ……」
芳乃「……そなたは大丈夫なのでしてー?」
菜々「大丈夫ですよー」
菜々「ナナは元気たっぷりウサミンですから!」
菜々「……ただちょっと、体力が一時間しか持たないだけで」
芳乃「十分大丈夫じゃないのでしてー」
聖「一時間って……」
菜々「あ、いえ、別に動き始めて一時間たったらぶっ倒れるとかじゃないですよ!」
朋「もしそうだったらこんなところ来れないわよ」
菜々「はい、なので歩いたりとかそういうのはぜんぜん大丈夫ですよ」
菜々「激しい運動が……ちょっと体力が持たないだけで……」
芳乃「やっぱり大丈夫じゃないのでしてー」
菜々「いえ、大丈夫です、本当に!」
菜々「一時間たって今の菜々が動けなくなっても第二第三の菜々が現れますから!」
朋「そんなクローンみたいな……」
ほたる「……」
ほたる「……ごめんなさい、菜々さん……」
菜々「ほたるちゃんが謝ることありませんってば!」
ほたる「いえ、全部私のせいなんです……私が……」
茄子「……えっと」
茄子「何かあったのか聞いていいですか?」
菜々「いえ、別に何もないんです、本当に!」
菜々「最近ちょっとナナの体力が衰えちゃっただけで、それ以外は特に!」
朋「最近……?」
菜々「はい、奈良の方で神社巡りしてからですねー」
朋「奈良の神社ねぇ……」
菜々「だから、旅の疲れかなーって思ってたんですけど」
よしの「そんな長い旅の疲れなんてあるのでしてー?」
菜々「ですよねぇ……」
ほたる「……病院にいっても原因がわからないって言われたんですよね?」
菜々「ウサミン病はウサミン星人の医者にしかわかりませんから!」
菜々「たぶん、そういうことです、はい!」
芳乃「ふむむー……?」
ほたる「……やっぱり私が不幸だから」
茄子「不幸、ですか?」
ほたる「はい……私、ずっと不幸で」
ほたる「だから、きっと、菜々さんまで巻き込んじゃって……」
菜々「だからそんなことないですって!」
菜々「これは……ほら、ナナの年齢的な意味の病気ですから!」
菜々「ナナは17歳ですけど!」
ほたる「でも……やっぱり私が……」
菜々「そんなことないですってばーっ!」
ほたる「うぅ……ぐすっ」
菜々「ほっ、ほたるちゃん!」
菜々「え、えっと、いきましょう、ほたるちゃん!」
菜々「ほら、そろそろたぶん出番も来ますから!」
ほたる「ごめんなさい……菜々さん……ごめんなさい……」
菜々「みなさん、お茶おいしかったです、お邪魔しましたーっ!」
聖「……行っちゃいましたね」
朋「行っちゃったわね」
聖「結局……どういうことだったんでしょう……?」
芳乃「さすがにあの情報だけだとわからないのでしてー」
朋「そうよねぇ……本人は不幸がどうのって言ってたけど」
茄子「不幸……」
聖「……茄子さん?」
茄子「ああ、なんでもないですよー」
茄子「ちょっとだけ、考え事してました」
聖「考え事……」
茄子「ふふっ、なんでもありませんよ、本当に」
茄子「さ、菜々ちゃんもいってましたけど、そろそろ出番ですから」
茄子「切り替えていきましょう♪」
朋「……そうね」
聖「……ふぅ」
芳乃「大丈夫でしてー?」
聖「大丈夫です……芳乃お姉ちゃん」
芳乃「わたくしもその言葉だけでやる気も根気も沸いてきましてー」
聖「小さなみんなが……私の中で応援してくれてますから……」
聖「……頑張れます」
コンコン
朋「……今度こそかしら?」
茄子「はーい♪」
モバP「そろそろ出番だ」ガチャ
モバP「大丈夫か?」
聖「はい……!」
芳乃「でしてー」
朋「大丈夫よ」
茄子「行きましょー♪」
モバP「……だが、俺たちは後攻だ」
朋「そうなの?」
モバP「ああ」
モバP「だから、先に相手方のパフォーマンスを見てからってことになるな」
モバP「見たくなければ別に戻っててもいいぞ」
芳乃「見るのでしてー」
聖「私も……見ておきたい……」
朋「せっかくさっき知り合ったんだもの」
朋「見ないわけにはいかないわ」
モバP「ん、そっか」
茄子「……」
茄子「……あの、プロデューサーさん」
モバP「なんだ?」
茄子「聞きたいことがあるんですけど――」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
菜々「さっ、頑張っていきましょうほたるちゃんっ!」
ほたる「……」
菜々「この時のために今日はぜんぜん動かないでいたんですから!」
菜々「……まあ、挨拶のときはちょっと頑張っちゃいましたけど、あれは別で!」
ほたる「……」
菜々「……もうっ、ほたるちゃん!」グニッ
ほたる「ふぇっ!?」
菜々「そんな悲しそうな顔だとみんな喜んでくれませんよ!」
菜々「もっと笑顔笑顔、ぐいーっ!」
ほたる「ひゃっ、ひゃ、ひゃめれくらひゃい!」
菜々「やめませんっ!」
菜々「ほたるちゃんが笑顔になるまでは! ぐいーっ!」
ほたる「なりまひひゃ! なりまひひゃから!」
菜々「本当ですか?」
ほたる「ほんとれひゅ!」
菜々「……」パッ
ほたる「……うぅ」
菜々「笑顔!」
ほたる「え、あ……に、にこっ」
菜々「うんっ、ばっちりですね!」
菜々「大丈夫、その笑顔があればみんなほたるちゃんのファンになってくれますよ!」
ほたる「……本当ですか?」
菜々「本当ですっ!」
菜々「だって、ほたるちゃんの笑顔本当に可愛いですから!」
ほたる「……え、えへっ」
菜々「それじゃ、今日も頑張りましょう!」
ほたる「はい……!」
菜々「二人でトップアイドルになるためにっ!」
ほたる「はいっ……!」
菜々「よし、気合もオッケー、準備もオッケー!」
菜々「それじゃっ、ステージに行きますよっ!」
ほたる「はいっ、頑張りましょう!」
菜々「ええっ、頑張りましょう!」
菜々(……大丈夫)
菜々(体力が一時間しか持たなくたって、ぜんぜん大丈夫!)
菜々(こんなに可愛いほたるちゃんが隣に居てくれるんだから)
菜々(頑張ってくれるんだから!)
菜々(ナナが頑張らないわけにはいきません!)
菜々(だから、今日のこのステージも、最高のものに――)
菜々「みな――」
菜々(――そう思ってステージに出ようとしたとき、唐突に体が倒れました)
菜々(躓いたのかなって思ったけど、そうじゃない……だって、足がぜんぜん動かなくて)
菜々(体勢を立て直したいのに動かなくて……腕も、体も……)
菜々(……)
ほたる「……菜々さん!?」
ほたる「菜々さん!」
ほたる「菜々さんっ!!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
菜々(……)
菜々「……んっ……ん……?」
菜々「あれ、ナナは……?」
ほたる「な、菜々さんっ!」
ほたる「よかった……!」
菜々「ほたるちゃん……?」
菜々「……そうだ、ライブ……ライブはどうなったんですか……?」
菜々「私……ステージに上がる途中で倒れちゃって……それで……」
ほたる「倒れちゃって……スタッフの方が、ここまで運んでくれたんです」
ほたる「ベッドで菜々さんを寝かせて……そして、ちょっとしたら菜々さんが目を覚まして……」
菜々「……そうですか」
菜々「じゃあ、ちょっとクラっとして倒れちゃっただけなんですね」
菜々「ごめんなさい、ほたるちゃん、すぐ立ちますから――」
菜々「――あれ、おかしいですね……腕に力が……」
ほたる「……!」
菜々「変な倒れ方したから、腕に血が通ってないんでしょうか……ちょっとまってくださいね……」
ほたる「……ごめんなさい」
菜々「謝らないでください、ほたるちゃん」
ほたる「私の、やっぱり、やっぱり私の不幸のせいで……ぐすっ」
ほたる「っく、ごめっ、ごめんなさいっ、ごめんなさいっ……!」
菜々「ほたるちゃんのせいじゃないですから、落ち着いて、ね?」
菜々「泣いた跡がついちゃったらほたるちゃんの可愛いが台無しですよ?」
ほたる「ごめんなさいっ、私、私が、私のせいでっ、ごめっ、ひっく」
菜々「違うんです、本当にほたるちゃんのせいじゃないですから」
菜々「ほたるちゃんは悪くないですっ、だから、ね?」
ほたる「でもっ、でも私が、私が不幸だから……っ!」
モバP「いや、それは違う」
ほたる「!?」
菜々「……あなたは?」
モバP「俺はT」
モバP「寺生まれのしがないプロデューサーさ」
ほたる「プロデューサー……って」
菜々「もしかして、朋ちゃんたちのですか?」
モバP「そうだ」
モバP「今、お前の体に悪いものが取り憑いている」
菜々「悪いもの……」
モバP「そして、それを取り除くのが俺の仕事だ」
モバP「破ぁ!!!」
菜々(Tさんがお札を私の前にかざし、そう叫んだ)
菜々(すると、お札が光を発して)
菜々(私の体を包み込んだ――)
モバP「……これで、大丈夫だ」
菜々「え、えっ、なんだったんですか、今の……!?」
モバP「お前に取り憑いていた悪いものを今ので取り除いた」
モバP「これ以後体力に悩まされることはないはずだ」
菜々「え、えぇ……こんな一瞬で……」
菜々「信じられないんですけど……」
茄子「私も最初はそうでしたー♪」
菜々「茄子ちゃん……?」
朋「でも、本当なのよ」
芳乃「わたくしたちも経験済みなのでしてー」
菜々「朋ちゃん……芳乃ちゃんも……」
聖「……私は、初めてみました」
モバP「あー……そうか、そうだな」
聖「プロデューサーさん……すごいですね……」
芳乃「なかなかできることじゃないでしてー」
朋「というか、あんた以外にできるやついるのかしら」
モバP「なにはともあれ、しばらく安静にしてればすぐに体力が回復するはずだ」
菜々「……すぐじゃないんですね」
モバP「……悪いな」
モバP「しばらくっていっても、一日とか半日とか、長い時間を必要とするわけじゃない」
モバP「ちょっと休めば、治るだろう」
菜々「いえ、別に、責めてるわけじゃないんです!」
菜々「心なしか元気も戻ってきてるような気がしますし……ほら、上半身も起こせました!」
菜々「だから……本当にありがとうございます!」
モバP「ああ、どういたしまして」
菜々「ふふっ、これでほたるちゃんと、いっぱい踊れますね!」
ほたる「……はい」
菜々「……ほたるちゃん?」
ほたる「……」
モバP「……さて」
モバP「この子が体力回復するまでどうするか……」
茄子「……あの、プロデューサーさん」
モバP「ん?」
茄子「さっき相談したことなんですけど……」
モバP「ああ」
モバP「残念だが……」
茄子「そうですか……」
茄子「……」
茄子「……ほたるちゃん」
ほたる「はい……?」
茄子「今から一緒にステージに出ませんか?」
ほたる「……一緒に、って?」
茄子「菜々ちゃんが治るまで、一緒にステージを盛り上げましょう?」
ほたる「……」
ほたる「え、えぇ……っ!?」
ほたる「どうしてですか……!?」
茄子「うふふ、私ほたるちゃんと一緒にステージに出てみたいって思ったんです♪」
ほたる「いや、でも……っ」
ほたる「……朋さんたちと一緒にステージに出たほうが」
茄子「朋さんたちとは後で一緒に出ますから」
ほたる「じゃあ……ほら、先攻後攻を変えて、茄子さんたちが先にパフォーマンスするとか……!」
茄子「私たち二人で出るのと、先攻後攻変えるのと、スタッフさん的にはどっちが楽ですかー?」
モバP「前者だな」
ほたる「えぇっ!?」
ほたる「……で、でも……でも……!」
ほたる「私と歌うと……菜々さんみたく、不幸にしちゃうかも……しれない、ですし」
菜々「ほたるちゃん……」
茄子「なるほどー」
茄子「でも、それに関しては絶対大丈夫だと思います」
ほたる「……どうしてですか?」
茄子「だって、私は幸運の持ち主ですから♪」
茄子「ほたるちゃんと一緒で、ね?」
ほたる「……結局、来ちゃった」
茄子「む、私と一緒に出るのは嫌でしたかー?」
ほたる「そんなことは……ありませんけど……」
茄子「ふふ、よかった♪」
ほたる「……あの」
ほたる「私、不幸なんです」
ほたる「昔から、ずっと、ずっと不幸なんです」
ほたる「なのに、茄子さんは私のことを不幸って言わずに、むしろ幸運の持ち主っていいました」
ほたる「……なんで、ですか?」
茄子「知りたい?」
ほたる「はい……こんなに不幸な私を、どうして、そう思ったのか」
ほたる「知りたいです」
茄子「ふふっ、その答えはね」
茄子「あのステージの上にあると思いますよ♪」グイッ
ほたる「えっ、あっ、ひ、引っ張らないで――」
茄子「レッツゴー♪」
茄子「みなさんこんにちは~♪」
『こんにちはー!』
茄子「あら、初対面なのに返してくれるなんて優しいですね」
茄子「うふふ、鷹富士茄子です、よろしくお願いします」
茄子「それと――」チラッ
ほたる「え……あ、はい、私、白菊ほたるって言います、よろしくお願いします!」ペコリ
茄子「二人合わせてラッキーガールです♪」
茄子「今日だけのユニットですけど覚えて帰ってくださいねー」
ほたる「えっ……いや、聞いてないんですけど……」
茄子「今私が考えましたから」
ほたる「えぇ!?」
茄子「私も、ほたるちゃんも、幸運な女の子だから、ぴったりな名前でしょ?」
ほたる「いや、私は幸運なんかじゃ……」
茄子「この中でほたるちゃんのこと知ってるって人、手を上げてくださーい」
『はーい!』
茄子「ほら、こんなにいっぱいいる!」
ほたる「……!」
茄子「じゃあ、ほたるちゃんのファンだって言う人はー?」
『はーい!』
茄子「あら、みんな手を上げっぱなし」
茄子「ほたるちゃんのことを知ってる人はみんなほたるちゃんのファンなんだって、ほたるちゃん!」
ほたる「……あ」
ほたる「ありがとうございますっ!」
茄子「こんなにいっぱいの人がファンなんて、すごい幸せものですよね♪」
ほたる「……」
茄子「あれ、まだ認めてもらえてない」
ほたる「だって……私、ずっと運が悪くて……」
ほたる「周りの人にも、不幸を移しちゃって……」
ほたる「今日だって……こうして――」
茄子「あー、確かにトラブルが起こっちゃってますねー」
茄子「みなさん、ごめんなさい!」
茄子「お詫びに私たちが歌いますね♪」
ほたる「えぇっ!?」
ほたる「かっ、茄子さん! 聞いてないです!」
茄子「言ってませんから♪」
ほたる「そんな笑顔で言われても……!」
茄子「大丈夫ですよ、ほたるちゃんも知ってそうな曲歌いますから」
茄子「えっと……何がいいでしょう……」
茄子「……あ、蛍の光とか!」
ほたる「このタイミングでですか!?」
ほたる「まだ何も始まってませんよ!?」
茄子「うふふっ、それじゃあ歌いましょう♪」
茄子「たーたーーたたー、たーたーーたたー」
ほたる「しかもアカペラですか!?」
茄子「だって、今思いついたものですから」
茄子「ほら、せーので歌いましょう♪」
茄子「せーのっ♪」
ほたる「えっ、あ……っ!」
ほたる「ほーたーるのー――」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
モバP「……いい歌だな」
菜々「ええ、きれいな声でしょう?」
菜々「ほたるちゃんの歌はとっても、透き通ってるんです」
芳乃「聖殿も負けてないのでしてー」
聖「あ……ありがとう……芳乃お姉ちゃん……」
芳乃「どういたしましてー」
菜々「でも、不幸に悩んでて……あの、プロデューサーさん」
モバP「ん?」
菜々「ほたるちゃんの言う不幸って言うのはさっきので取り払えないんですか?」
モバP「……」
モバP「俺ができるのは取り憑いた悪霊、生霊、妖怪なんかを取り除くことだけだ」
モバP「さっき飛ばしたのは、人に取り憑いてエネルギーを吸い取る悪霊だ」
モバP「このまま取り憑かれ続けられていたら、身動きも取れなくなった後、そのまま死んでしまっただろう」
菜々「……ナナって、そんな危ない立場に居たんですか?」
モバP「ああ、手遅れになる前に会えてよかったよ」
菜々「ナナもよかったです……ほっ」
モバP「だから、助けることができた」
モバP「……だが、彼女には憑いているものなんてない」
菜々「そうなんですか?」
モバP「ああ、だから俺にはどうすることもできない」
モバP「さっき茄子にも同じ相談をされたんだ」
菜々「茄子さんに……?」
モバP「だが、言ったとおり俺にはどうしようもない」
モバP「だから、本人を見て、もし何も取り憑いていなかったら何も出来ないって答えた」
モバP「そうしたら、茄子が『その時は私がなんとかします』って言ったんだ」
菜々「……」
モバP「だから、俺は二人でステージに出ることを許可した」
モバP「本当は順番を変えるほうが楽だったかもしれないがな」
菜々「そうでしたか……」
モバP「だから、ステージに出てから幸運だの不幸だの、そういった話ばっかりしてるんだと思う」
モバP「きっと、気づかせるために」
菜々「……」
菜々「ふふ……別プロダクションの人まで、手伝ってくれてるんですから」
菜々「ナナがこんなところで寝転んでちゃいけませんよね……!」
朋「大丈夫なの?」
菜々「大丈夫ですよ」
菜々「ウサミン星人は元気でなんです!」
菜々「ちょっとでも休めば、もう、動けますっ!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ほたる「……ふぅ」
茄子「どうでしたかー?」
『わあああぁぁ!』
茄子「ふふ、拍手の嵐ですね」
ほたる「ありがとうございます……!」
茄子「ほたるちゃんの歌声とってもきれいでしたからねー♪」
ほたる「そ、そんな……」
ほたる「茄子さんだって、素敵でした」
茄子「あら、ありがとうございます」
茄子「ふふ、じゃあ、素敵できれいな私たちの歌声を楽しめたみんなは幸せものですよねー?」
『幸せー!』
茄子「トラブルがあったから私たちの歌が聞こえてとっても幸せでしたよねー?」
『幸せーっ!』
茄子「だって、ほたるちゃん」
茄子「ふふ、私たちで幸せを届けちゃいました♪」
ほたる「!」
茄子「……あら、そろそろ準備ができたみたいですね」
茄子「それじゃあ、私はいったん帰りまーす」
茄子「次はほたるちゃんと菜々ちゃんのライブですけど」
茄子「その後の私たちのライブも楽しみにしててくださいねー♪」
茄子「じゃ、頑張ってね、ほたるちゃん♪」
ほたる「……」
ほたる「は、はいっ!」
ほたる「……」
ほたる「みなさんっ!」
ほたる「さっきは私たちの歌を聞いてくれてありがとうございました!」
ほたる「でも……茄子さんは今日だけのユニットメンバー」
ほたる「トラブルが起きちゃって、偶然出来たユニットの仲間です」
ほたる「……だから、次は、私の本来のユニットで」
ほたる「ウサミンとのユニットで!」
ほたる「皆さんに歌を届けますっ!」
ほたる「さあ、みんなでウサミンを呼びましょう!」
ほたる「せーのっ!」
ほたる「ミミミン、ミミミン、ウーサミンッ!」
『ミミミン、ミミミン、ウーサミンッ!』
ほたる「ミミミン、ミミミン、ウーサミンッ!!」
『ミミミン、ミミミン、ウーサミンッ!!』
ほたる「ミミミン、ミミミン、ウーサミンッ!!!」
『ミミミン、ミミミン、ウーサミンッ!!!』
菜々「ピピッ!」
菜々「ウサミン電波を受信して!」
菜々「夢と希望をみんなに届けるためにウサミン星からやってきた!」
菜々「ウサミンこと安部菜々です!」
菜々「17歳ですっ、ブイッ!」
菜々「よろしくお願いしまーっす!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
茄子「ふぅ……」
朋「お疲れ様」
芳乃「タオルでしてー」
茄子「ふふ、ありがとうございます」
聖「歌……とても綺麗でした」
茄子「そうでしたか……?」
茄子「歌うのが楽しくて……上手に歌おうとか、ぜんぜん気にしてませんでしたから……」
朋「それでいいと思うわよ」
朋「茄子さんは楽しんでたし」
朋「……見る限り、ほたるちゃんも吹っ切れたみたいだしね」
茄子「ええ」
茄子「……よかった、ふふ」
茄子「私と同じで、運に苦しんでいたみたいだけど……」
茄子「吹っ切れたなら、本当によかったです……ふふ」
芳乃「あの楽しそうな様子をみるならー」
芳乃「おそらく大丈夫かとー」
茄子「ええ……ふふっ、本当に楽しそう……」
モバP「お疲れ様」
茄子「あ、プロデューサーさん」
茄子「ありがとうございました」
モバP「いいよ、このくらい」
モバP「4人の相手が更に強くなっただけだろ?」
茄子「……そうですね」
茄子「でも、大丈夫だと思います」
聖「うん……きっと……!」
朋「これが終われば、あたしたちの番ね」
朋「みんな大丈夫……かは、もう聞く必要ないかしら?」
芳乃「準備万端でしてー」
朋「そうよね」
朋「ふふっ、じゃああたしたちも楽しみましょうか」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ほたる「菜々さん!」
菜々「お疲れ様でした、ほたるちゃん」
菜々「……ちょっと疲れたので、肩借りてもいいですか?」
ほたる「え、もしかしてまだ――」
菜々「――あ、いえ、体力が回復しきってないところを無理に動かしてきたので……」
ほたる「だ、大丈夫なんですか……!?」
菜々「大丈夫です!」
菜々「明日からは元気満タンになってるはずですから!」
ほたる「……なら、いいですけど」
ほたる「どうしてそんな無茶を」
菜々「テレビ越しに楽しそうに蛍の光を歌うほたるちゃんを見ていたんです」
菜々「そしたら、もう、いてもたってもいられなくて、ナナも一緒に楽しく歌いたくなって!」
菜々「急いできたら、こんなに楽しいステージになりましたっ!」
菜々「元気は使い果たしましたけど……悔いはありません!」
ほたる「……」
ほたる「私も……一緒に歌えてとっても楽しかったです……!」
ほたる「本当に……すっごく……!」
菜々「私たちの気持ちがお客さんにも伝わったのか、大盛り上がりでしたね!」
ほたる「はいっ!」
ほたる「みんな……みんな幸せそうでした……!」
菜々「……」
菜々「ねぇ、ほたるちゃん」
ほたる「はい?」
菜々「私は、ほたるちゃんと一緒にいて不幸だなんて一回も思ったことないんです」
ほたる「……!」
菜々「一緒のレッスンも、一緒の休憩も、一緒のお買い物も毎日が楽しくて幸せでした」
菜々「物を忘れたり、こけちゃったり、ちょっとした不幸はありましたけど、それでも毎日が幸せでした」
菜々「こうして一緒に歌って、やっぱりほたるちゃんと一緒に頑張るのって楽しいって、幸せだって思ったんです」
ほたる「私も……菜々さんと歌えたこと、一緒にいれること、全部幸運だったんだって今なら思えます!」
ほたる「私は不幸だけで出来てるわけじゃなくて、みんなに不幸を分け与えているだけでもないんだって……!」
ほたる「ファンのみんなにも……茄子さんたちにも……!」
ほたる「なによりも、菜々さんに会えて、本当によかったです……!」
菜々「私も、ほたるちゃんに会えてよかった……!」
菜々「これからもよろしくお願いしますね!」
ほたる「はいっ!」
菜々(……ナナの原因不明の病気も治して)
菜々(ほたるちゃんも助けて)
菜々(……寺生まれのいるプロダクションってすごい)
菜々(改めてそう思いました)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
芳乃「みなさまー、こんにちはでしてー」
『こんにちはー!』
芳乃「わたくしの名前覚えていましてー?」
『芳乃!』
芳乃「おー、さすがでしてー」
朋「じゃあ、あたしは?」
『朋!』
朋「正解っ!」
茄子「じゃあわたしはー?」
『茄子!』
茄子「うふふ、正解ですー♪」
茄子「じゃあ、この子はー?」
聖「えっ……!?」
『□○×△』
朋「見事にばらばらね」
芳乃「そもそも、初対面のはずでしてー」
芳乃「頑張って当てようとした努力は称えますがー」
朋「一致したらむしろ怖いわ」
朋「……じゃ、自己紹介しましょうか、聖ちゃん」
茄子「あ、言っちゃいましたね」
朋「別に、これくらいいいでしょ」
聖「あ、えっと……」
聖「望月聖です……歌が大好きです……!」
聖「よろしくお願いします……!」
『よろしくー!』
聖「あ……ふふっ」
芳乃「聖殿はー、なんと私の妹でしてー」
『おーっ!』
朋「いや、違うでしょ」
芳乃「でも、おねーちゃんなのでしてー」
聖「ふふ……芳乃お姉ちゃん」
芳乃「えへー」
茄子「ふふ、可愛らしい妹さんですね」
茄子「私たちも姉妹になりますか?」
茄子「ねぇ、朋お姉ちゃん♪」
朋「え、あたしが妹?」
茄子「略してとおちゃん♪」
朋「誰が父ちゃんよ!」
芳乃「ほーほー、朋殿は父親だったのでしてー」
聖「じゃあ……茄子さんが母親……?」
茄子「母ですよー♪」
芳乃「わたくしたちは家族だった!」
芳乃「衝撃の真実でしてー!」
朋「……父親よりは四姉妹になりたいわ」
茄子「うふふ、頑張ってください、とおちゃん」
朋「あんたのせいよあんたの!」
聖「……それでは……家族となった私たちが歌う……最初の歌」
芳乃「聞いてほしいのでしてー――」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
モバP「お疲れ、どうだった?」
聖「楽しかったです……すごく……!」
モバP「ああ、歌声からもそんな感じがしたんだ」
モバP「綺麗だった」
聖「ありがとうございます……!」
モバP「それはよかった」
聖「ふふ……また歌いたい……」
モバP「……頑張って仕事とってくるな」
朋「そういえばさ」
モバP「ん?」
朋「菜々さん、奈良の神社に行ってから体調悪くなったみたいよ」
モバP「……そうか」
朋「ええ」
モバP「……」
菜々「あっ、みなさん!」
菜々「今日はどうもありがとうございました!」
ほたる「ありがとうございました!」
茄子「菜々ちゃんにほたるちゃん!」
茄子「私たちこそ、ありがとうございましたー♪」
菜々「みなさんの歌すごかったですね!」
菜々「一体感が抜群でした!」
芳乃「わたくしたちは家族であるためー」
菜々「そういえばそうでしたね!」
朋「……もう二度と父ちゃんとは呼ばせないわ」
茄子「えー?」
朋「絶対に呼ばせないから!」
菜々「せっかくだからアドレス交換しませんか?」
菜々「ここでであったのも何かの縁といいますし」
朋「アドレス……ねぇ」
菜々「えっ、何か変なこといいました、菜々、変なこといっちゃいました!?」
朋「いや、SNSのアカウントとかじゃないんだーって」
菜々「あっ、いや、えーっと……そっちも交換するつもりでしたよ、はい!」
菜々「つい癖でそういっちゃっただけで!」
朋「癖……?」
菜々「あーっ、はい、交換しましょう、はい、早く!」
朋「いいけど……」
茄子「うふふ、知り合いが増えていくのは楽しいです♪」
ほたる「私も……いっぱい連絡しますね……!」
聖「こういう経験……少ないから楽しい」
芳乃「わたくしもー、ちゃんとスマートフォンもっているのでしてー」
芳乃「スッスッ、って指を動かしてちゃんと操れるのでしてー」
芳乃「どやぁでしてー」
聖「……えっと」
聖「芳乃お姉ちゃん……すごい……」
芳乃「どやぁどやぁでしてー!」
朋「……無理してノってあげなくてもいいわよ」
菜々「えーっと、どっと、じぇー、ぴー……っと!」
菜々「ふふ、皆さんのアドレスばっちりこのウサミン携帯に入りました!」
菜々「それでは皆さん!」
菜々「今日は本当にありがとうございました!」
ほたる「負けちゃいましたけど、でも、すごく楽しかったです!」
朋「私たちもすごく楽しかったわ」
芳乃「ありがとでしてー」
菜々「いえいえこちらこそっ!」
菜々「ではまた会いましょう!」
菜々「ばいばーいっ!」
ほたる「また……!」
芳乃「ばいばいでしてー」
茄子「またー♪」
聖「また会いましょう……!」
朋「じゃーねー!」
モバP「そっちのプロデューサーにもよろしくなー」
モバP「……じゃ、俺らも帰るか」
聖「……ふふっ」
聖「本当に、今日、楽しかった……」
茄子「私も楽しかったですー♪」
茄子「アイドルって楽しいですね」
聖「うん……!」
朋「でしょ、ふふっ!」
芳乃「お二人もアイドルの仲間入りでしてー」
茄子「ですね♪」
おしまい
寺生まれのPさんとか体力激減菜々さんとか不幸を乗り越えるほたるとか茄子さんとほたるの組み合わせとか芳乃お姉ちゃんと妹ひじりんとかふじともとか書きたかったのを混ぜました
誤字脱字、コレジャナイ感などはすいません、読んでくださった方ありがとうございました。
ほたると組むと茄子さんがまともにお姉さんになるからかわいくていいよね!
乙
寺生まれってやっぱすごい
奈良と言えばミステリアスなクールビューティかはたまた神聖なるドジ巫女か、どっちか登場かな?
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