ウィンタースポーツの似合う白菊ほたる (33)
第5位
スキー
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清良「ダンスレッスンのときのように、自分の重心がどこにあるのか、意識してみましょう」
ほたる「は、はい……」ぷるぷる
清良(生まれたての小鹿みたいに脚が震えて……ふふっ、ほたるちゃんには悪いんだけど、なんだか可愛い♪)
清良「うん、上手です。次は止まり方ね」
ほたる「お願いします」
清良「止まるときは、スキー板の後ろを開いてVの字の形にします。脚を内股にする感じね。ゆっくりとでいいから、ちょっとだけ滑ってみて?」
ほたる「わ、わかりました……!」スゥーッ
ほたる「わ、わ、わっ、えっ、えぇっと、ぶっ、Vの字……!」クイーッピタッ
ほたる「………! や、やった! 止まれました!」クルッ
清良「あっ、こっち向いたら重心が……!」
ほたる「っと、あれっ?」コケッ
ほたる「ふあっ!? きゃああ~っ!?」ゴロゴロゴロ
清良「…………」
清良「マンガみたいに見事な雪玉になって転がっていっちゃった……」
清良「見てる場合じゃない! 助けないと!」ザッ
いいぞいいぞ
第4位
そり
ほたる「そりなら……転んだりはしない、よね……?」
ほたる「……え、えいっ!」ズザザーッ
ほたる「わぁー……低いところから、加速がついた状態で眺める景色って、やっぱり違うなぁ……」ズザザーッ
ほたる「まわりが線みたいにびゅんびゅん後ろに飛んでく感じ……ジェットコースターみたいなスリル溢れるスピード感………」ズザザーッ
ほたる「あは、あははは………! 爽快、です………! わあー! 気持ちがきゃああああっ!?」ピョーン
ほたる「えっ?!えぇえっ!? と、飛んでる!? なんで………」フワアアァアァ
ほたる「あっ、積った雪がジャンプ台みたいになってて……それでっ!?」フワアァァアアァ
ほたる「ひゃああぁああぁぁぁっ………!」ズボッ
こずえ「ふわぁー……」シャーッ
こずえ「ふわぁー……?」キキーッ
ほたる「」
こずえ「………いぬがみけー………」
第3位
冬の祭典
比奈「迷ったらこの赤玉に集合ッスよ! 二人ともいいッスねッ!!」
奈緒「ああッ! ほたる、アタシたちの側から離れるなよ!」
ほたる「は、はい!」
比奈「ではいざ出発ッ!」
ほたる「………そ、それにしても、凄い人混みですね……」
奈緒「ああ。飲み物は持ってきてるよな? シモは済ませてるな? 小銭は持ってきてるな?」
ほたる「は、はい。由里子さんの注意はしっかり守って来ました」
比奈「ユリユリはR-18をメインに回るから一緒には行けなかったッスけど、冬の祭典は別にスケベなもんが全てってワケじゃあないッスからね。ほたるちゃんにも存分に楽しんで貰いたいッス」
奈緒「まずはどこに行こうか。そうだなぁ……じゃあウチのプロダクションのとこに行ってみるか」
比奈「そうッスね、見知った顔がいるとこなら、ほたるちゃんも馴染みやすいと思うッス」
奈緒「ちなみに今年は蘭子とか飛鳥とか乃々とかが描いた本が売られてるらしい。まだ残ってるといいけど」
比奈「午前中に完売してそうッスね……あれ、ほたるちゃんは?」
奈緒「……げっ、まさかはぐれた!?」
比奈「向こうにいたッス! ……あそこのサークルで描いてるのはGOプリR-18百合本ッス!! やっべぇ!?」
奈緒「はやく連れ戻さないと!」
ほたる「わぁ……可愛い。あの、ちょっと見てもいいですか……?」
売り子「いいですよー」
ほたる「ありがとうございます……」ペラッ
ほたる「………?」ペラッ
ほたる「…………!?」ボンッ
売り子「爆発した!?」
比奈「タンマタンマ! ほたるちゃんにはまだ早い………って、遅かった……」
奈緒「う、うおぉ……アタシには刺激が強過ぎる……それにマトモに当たったほたるは」
ほたる「う、うぅ……」プシュウゥゥ
比奈「煙吹いてるッス……あっすみません一冊買います」
奈緒「……ほたる、こんな感じの怖い場所だから、ひとりでフラフラ歩くんじゃあないぞ?」
ほたる「は、はいぃ………」カアァァ
第2位
雪合戦
ほたるちゃんが染まってしまう……? いける……!
由愛「えーいっ!」ブンッ
裕美「きゃっ!」バシャッ
ほたる「隙ありです、えいっ…!!」ブンッ
由愛「わわっ……!」ササッ
裕美「ふふっ、お返しだよ!」ブンッ
由愛「いたっ」バシャッ
由愛「あ、当たっちゃいました……雪美ちゃん!」
雪美「大丈夫……………ペロが守ってくれてる………」
ペロ「に”ゃ”あ”ぁ”ぁ”」ぶるぶる
由愛「さ、寒そうにしてるからはやくっ!」
裕美「ほたるちゃん! たたたみ掛けるよっ!」
ほたる「え、えいっ……!」ヒョーイ
裕美「大丈夫落ち着いて、よく狙えば当たるから」
由愛「こんどはこっちが隙あり、ですっ!」ヒョイッ
ほたる「きゃっ、つめたっ……!」バシャッ
雪美「………よし、出来た」クルッバシーン
裕美「なっ、マフラーを木に巻き付けて、それをキリキリ巻いて……!」
ほたる「枝を差し込んで……カタパルトみたいに!」
雪美「前にマンガで読んだ……………上手くできて、よかった…………」ホッコリ
ほたる「よ、よかったね……」
由愛「凄い! これなら一気に攻められます………!」
裕美「ゆ、由愛ちゃんを援護に行かせたらダメっ!」
ほたる「………! 雪美ちゃんが言ってるマンガなら、私も読みました………!」
雪美「雪玉は乗せた………大人しく降伏しろー」
由愛「ち、ちょっと雪玉の数が多かったかも……う、撃ちます、本気ですよっ……!」
裕美「あれっ!? ほたるちゃん、どこ行くの!? 敵前逃亡は……」
ほたる「す、少しだけ持ちこたえてください……!」
雪美「発射」ビュンッ
裕美「あたっ!」バシャッ
由愛「だ、第二波、いきます!」ビュンッ
裕美「か、数が多くてかわしきれない……!」バシャッバシャッ
ほたる「……お待たせしました……!」ガラガラガラガラ
由愛「あ、あれって……」
裕美「二輪車にバリケードを乗せて……金網から筒を出してる!」
雪美「あれは………マズイ。マンガの展開だと、この後……」
ほたる「裕美さん、乗ってください…!」ガラガラ
裕美「よぉーしっ!」ピョンッ
由愛「え、えぇーいっ!」ビュンッ
裕美「バリケードに隠れれば当たらないよ……!」バシッバシッ
ほたる「筒に雪玉を入れて、この木で押し出してください!」
裕美「わかった!」ジャコッ
裕美「雪玉装填! いっ」ガシャーン
ほたる「きゃあぁっ!?」
裕美「わああっ!」
由愛「あぁっ、二輪車の車輪が外れて……!」
裕美「い、いたたた……大丈夫、ほたるちゃん?」
ほたる「は、はい、大丈夫です。裕美さんこそ……」
裕美「私もケガはしてないよ」
雪美「……………」ギリギリギリ
由愛「雪美ちゃん!? つ、追撃は……!」
雪美「敵は健在…………ここで確実に………」ギリギリギリ
雪美「……仕留める………」ビュンバシッ
由愛「あっ、狙いが逸れて真上に……」
ドサーッ
ほたる「木に積もってた雪が落ちて………二人が埋まっちゃった……! 由愛ちゃん、雪美ちゃん! 大丈夫!?」
由愛「……ぷあっ!」バサッ
雪美「……………」バサッ
雪美「…………マンガみたいには、いかない…………」
裕美「………ぷっ………あはははは、全滅かぁ!」
由愛「は、あははは……」
ほたる「ふふっ………」
アハハハハハハハ
第1位
雪だるま
ほたる「……」ぎゅっぎゅっ
ほたる「……」ころころころ
ほたる「……」ごろごろごろ
ほたる「……よい、っしょ」
ほたる「……」ころころころ
ほたる「………ふんっ……!」ドサッ
ほたる「や、やった……ちゃんと乗った……!」パアァァ
ほたる「えっと、あとは……」きょろきょろ
ほたる「木の枝で口を……」サクッ
ほたる「目と鼻は………小石をはめて………」サクッサクッ
ほたる「……ふふっ、にっこり笑ってるみたい………」
ほたる「………」
ほたる「………」にぃーっ
ほたる「………雪だるまより、よく笑えてるかな……?」
ほたる「寒いから、頭にバケツを乗せて………」スッ
ほたる「………」じーっ
ほたる「…………出来た………!」パアァァ
ほたる「……」
ほたる「………あの、プロデューサーさん………雪だるま、出来ました………どうでしょうか……?」
ほたる「………上手く出来てる………? えへへ………嬉しい、です」にこっ
おしまい
乙なのかな?
ほたるちゃん可愛いなぁ
いぬがみけー…はずるい
こずえちゃんに言わせるのは卑怯
乙乙
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