雪穂「歪んだ鳥籠」 (113)

ラブライブ!×東京グールとなっています

バッドエンドの予定なので嫌な方はバックしてください

書き溜めはないのでゆっくり更新していきます
それでは始めます

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1455861025

――1年前・アキバ

捜査官1「もう奴らは虫の息だ!やr…」グサッ

穂乃果「ハァ…ハァ…くっ…」ピキピキ

海未「穂乃果ァ!もう無理です!ここから離脱しましょう!」
真姫「そうよっ!はやくしないと本気でヤバいわよ!」ハァハァ
花陽「この数は…流石に…」

捜査官2「追い込め!!!絶対に奴らを逃がすなぁ!!!」
絵里「諦めては駄目よっ!必ず生きて戻るんだから!…ハァッ!」シュッ

捜査官2「がはぁっ」バタッ

捜査官3「持ちこたえろッ!もうすぐで後方の部隊が…あっ、あれは綺羅さん…綺羅さんだッ! これでもう大丈夫…」ザクッ

綺羅「このザマはなぁに?…まぁいいわ、すぐに終わらせてあ・げ・る…♪」

【綺羅ツバサ】
《特等捜査官・使用クインケ:IXA》

綺羅「始めましょっ♪」

凛「なっ…“キラ”まで出てくるとは…」


ツバサ「そこのあなた、ちょっといい?」シュバババァッ


にこ「!!グハァッ…」バタン


希「にこっち!!!!」


ツバサ「次はあなたぁ?」シュッ


希「くっ…ま…まだ…」ドサッ


ことり「もう…これまで…」


穂乃果「皆ァ!私が囮になる!その間に逃げて!!!」

海未「穂乃果ァ!?何を言っているんですかっ!!!全員で生きてもどると言ったでしょう!!!!」

穂乃果「……それが無理ってことぐらい海未ちゃんもわかってるでしょ?」


海未「ッッッ!!しかし…穂乃果「急いでっ!!!もう時間が無いの!!!」」

海未「………」

穂乃果「…私ね、今までたっくさん助けられてきて生きてきたんだ」

穂乃果「だからね海未ちゃん、次は穂乃果が助ける番」


海未「……嫌ですっ!!!そんなの!!私だって…穂乃果「海未ちゃん!!!!」


穂乃果「…今までありがとう」ダッ

…バイバイ

#1

雪穂「あれぇー?亜里沙遅いなぁ…」

こんにちは!私、高坂雪穂ですっ!今日は亜里沙と一緒に今、美味しいと話題の喫茶「オトノキ」に行こうと思ってたんですけど…


雪穂「電話してみようかな…」

亜里沙「……」ニシシッ
雪穂(気配…)

亜里沙「わぁっ!!……ってあれ?雪穂は?」


雪穂「隙ありっ!」ビシィ

亜里沙「雪穂!?いったいよぉ…」ジンジン


雪穂「もうっ、何してるのっ!ったく…」

亜里沙ってばこういうとこあるんですよね…誰に似たんだか…
…とにかく行っちゃいましょうっ♪

亜里沙「こんにちわー」ガラン


雪穂「こんにちわー」

???「いらっしゃいにゃ~」


???「こらっ!お客さんに対してその態度はなんですかっ!また1から教え直しててあげましょうかぁ!?」


雪穂(…あれ?何か懐かしい声が聞こえるけど…まさか!)

雪穂「凛さんと海未さん!?」

海未「雪穂っ!?こんな所でどうしたんですか!?」


雪穂「どうしたはこっちのセリフですよぉ~…1年前からずっと皆さん行方不明で心配してたんですよぉ!?」


凛「雪穂ちゃん、亜里沙ちゃん、周りで変なこと起こってない?誰かにつけられたとか…」

ゆきあり「?」


凛「…それならいいにゃ!あははは」


雪穂(なんか様子が変?気のせいかな…)

海未「しかし驚きましたね。ここ最近元気にやってますか?」


亜里沙「はい!…お姉ちゃんがいなくて寂しいですけど」


うみりん「……」


雪穂「……」


雪穂「でっでも、私達できた妹ですから!全然大丈夫ですよ!」ドンッ

あははははっ!


雪穂(………)

雪穂(お姉ちゃん…)


ガラン

捜査官「先輩、ここが美味しいと噂の?」

捜査官「そうなんだよ。ここのコーヒーは美味だぞぉ?」


うみりん「……!」

凛「いらっしゃいませ。お二人様でよろしいですか?…あちらの席へどうぞ」


雪穂「普段の凛さんとは思えないですね」フフッ


海未「最初は大変だったんですよ?…まぁ、いつもあんな風にできるとは限らないんですけどね…」チラッ


捜査官「( ̄∀ ̄)→(;`皿´)」


捜査官「m9(^Д^)プギャーーーッ」


海未(…雪穂達には気付かれないようにしないと)


捜査官「そういえばさ、あれ、聞いたか?」


捜査官「(・◇・)?」


捜査官「ほら、“コウサカ”のことだよ」


海未(ッッッ!?!?!?)


雪穂(……えっ?)

捜査官「なんですかそれ、美味しんですか?……いたっ!」ゴツン


捜査官「馬鹿やろーお前そんなことも知らないのか?」


捜査官「(^_^)v」


捜査官(後でシメる)

捜査官「ほら…1年前に“μ’s”と名乗るグール組織の掃討作戦が実行されただろ?だがこちらは多数の負傷者を出しながらも“コウサカ”の確保しか出来なかった」


捜査官「μ’sは一人一人が実力を兼ね備えている危険なグール組織だ。メンバー平均Sレート以上とも言われている。だからなんとしても全員を駆逐するためにコウサカに拷問したり脅したりしてメンバーの居場所を吐かせようとしたんだが『知らない』の一点張りだった」


捜査官「そこでもう利用価値が無いと判断され2ヶ月後に廃棄処分が決定した…ということだ」

捜査官「さて、もう出るか。さ、行くぞ」


捜査官「事件が俺達を待っている(笑)…いてっ!」ゴツン


ガランゴロン


捜査官(さて…次はあそこでやるか)

雪穂(コウサカ…って言ってたよね…私の名字は高坂…何か関係が?)


雪穂(……!そういえばコウサカを確保したのは1年前って言ってた…ちょうどお姉ちゃん達が行方不明になったのも1年前………どうしよ、繋がってしまう)

雪穂(もしそうだとしたらお姉ちゃんは…)チラッ


海未「…………」


雪穂(…よし)


雪穂「海未さん、1年前に何があったのか…、そしてお姉ちゃんはどうなっているのか…教えてもらえますか?」

海未(今のはどういうことですか!?穂乃果は…穂乃果はまだ生きている!?)

海未(良かった…!もう二度と会えないと思っていました…しかしあと2ヶ月後には…)


海未(………)


海未(…どうすれば)


海未「…………」


雪穂「海未さん、1年前に何があったのか…、そしてお姉ちゃんはどうなっているのか…教えてもらえますか?」

海未(雪穂…)


海未(どう…すべきなのでしょうか)


雪穂「海未さん!!!」


海未(……)


海未「…あれは1年とちょっと前の話です」

バットと前書きでかいてあるのに、惹き込まれてしまう。最後まで読めることをお待ちしてます

海未「私達はアイドルグループ“μ’s”と名乗りアキバ近辺で活動していました」


海未「もともと私達は争いが嫌いでした。むしろヒトとも仲良くなりたい、そう思っていました」


海未「ある日、私達は考えたんです。なにか、グールとヒトを繋ぐものはないか…と」


海未「そして“歌”を歌おうとなったのです」


海未「相対するグールとヒト…それでも“歌”はみんなに平等に届き、そこにグールもヒトも関係なく楽しむ…繋ぐことができると信じて…

海未「そこで『9人の歌の女神』という意味のμ’sという名で活動を始めたのです」

海未「そしてファーストライブの日…」

海未「そこにいたのは観客ではなく、夥しい数の捜査官達でした」


海未「私達は逃げました。極力戦わないように。…それでも無理な場合は致命傷を避けて戦力を奪うことだけに徹底しました」


海未「私達は決して弱いわけではありません。…だからあんなに捜査官がいたのでしょうけど」


海未「なのでもう少しで皆逃げられる状況までなっていたのです。しかし…そんなときに奴が現れました」

海未「不敗の捜査官・死神キラ…奴の登場で一気に形成が逆転しました」


海未「メンバーは戦闘不能になり私も虫の息の状態」


海未「全滅必至かと思われたときに穂乃果が…穂乃果が囮になって命がけで私達を逃がしたのです」

海未「そして私達は逃げ切ることができました。……穂乃果をたった一人、置いてけぼりにして…」

雪穂「そして死んだと思われていたお姉ちゃんは生きていた…」


海未「はい…それが1年前の真相です」

雪穂「そうだったんですか……それで皆さん行方不明に…」

雪穂「ってあれ?μ’sって9人でしたよね?…あとの6人はどうなっているんですか?」


海未「はい…あの後私達は捜査官の追跡を逃れるために2人一組になってバラバラに逃げました」


海未「そして私と凛はここで喫茶店を開いて生活していたのです」


雪穂(お姉ちゃん…会いたいよ…)


雪穂「…何か、何かお姉ちゃんにできることは無いんですか?」


海未(穂乃果のためにできること…それは)


海未「穂乃果がいる収容所に行って助け出すしかありませんが…しかし…」


雪穂「それだっ!」

雪穂「海未さんお願いです…私はお姉ちゃんを助け出したい…だから一緒についてきてくれませんか?」


雪穂「私一人じゃ到底無理だし…海未さん達の力が必要なんです!!」


海未(雪穂…本気みたいですね)


凛(…なんか戻ってきたらわかんない話してるし2人だけの世界が広がってるし)


凛(まっ場の流れに合わせてればいいかにゃ~)


海未「…勿論です!穂乃果を見殺しにするわけにはいきません!!」


凛「そうにゃっ!」

雪穂「海未さん…凛さん…!」

つまらない

海未「私達はあのとき穂乃果に救われました…」


海未「だから次は私達が救う番です!!!雪穂、一緒に穂乃果を救い出しましょう!!!」


雪穂「はいっ!!」

凛(海未ちゃん説明プリーズ)

海未(かくかくしかじかというこのなのです)


凛(…!!そういうことなら!!)


凛「雪穂ちゃん、凛も全力で協力させてね!」


雪穂「皆さん…本当に…ありがとうございます」


海未「気にすることはないですよ。雪穂が言い出さなくても私達はやっていたでしょうから」


凛「うんうん!」


雪穂「わかりました!…絶対にお姉ちゃんを救い出しましょう!!!」

海未「そのためにまずはメンバーを全員集めましょう」


凛「でも大まかな居場所しかわからないよ?」


海未「それでもやるしかありません。ね?雪穂」


雪穂「はいっ!必ず探し出します!」


海未「そうなると…ここは20区ですから一番近いのは…6区ですね」


凛「かよちんとにこちゃんのとこだねっ!」


海未「はい…無事だと良いのですが」


雪穂「そうと決まれば早く行きましょう!メンバー探しの旅です!」


うみりん「おおーっ!」


雪穂(待っててね…お姉ちゃん)


雪穂(必ず救い出すから!)

――独房


穂乃果(ハァ…ハァ…)


穂乃果(体、ボロボロだなぁ)


穂乃果(あと2ヶ月…死にたくないよぉ)


ガチャッ


ツバサ「ハーイ、元気?」


穂乃果(!!!)

穂乃果「キラァ…!」


ツバサ「もう、そんな怖い目で見ないで?今日はお話があって来たんだから」シュッ

穂乃果「!!!かはっ…」ドサッ


ツバサ「実わね、あなたの所有権をもらい受けたのよ」


ツバサ「つまり私があなたに何をしようが誰にも文句言われない」


ツバサ「私が殴ろうとも」バチーン


穂乃果「…やめっ…」


ツバサ「私が蹴ろうとも」ドスッ


穂乃果「…ぐっ…」バタッ

ツバサ「誰にも!何も言われないの!!!こんなに素晴らしいことってある?」


穂乃果(この…イカレめ…)


ツバサ「私ねぇ!!!!これからあなたを自由にしていいってだけでゾクゾクが止まらないの!!!」


ツバサ「グールって簡単には死なないでしょ?…あぁほんと楽しみ…」


ツバサ「じゃあね~ま た 明 日 ♪」


穂乃果(ハァ…ハァ…くそっ)


私にもっと力があれば…

力があればぁ!!!!!!

一応これで1話終わりです

この時間帯に1日に1話ずつを目標に更新出来たらいいなと思っています

それではまた明日

おつおつ
たのしみ

まずつまらない

#2

雪穂「ハァ…ハァ…6区遠すぎませんか?」


海未「そうですか?まだあんまり歩いてないんですけど」


凛「ていうか他の区はもっとキツいよね~」


雪穂「ええっ!?…私…もう足が…」ゴロン


海未「ハァ…仕方ありませんね。少し休憩しましょうか」


雪穂「やった~」ドスッ


凛「雪穂ちゃん体力無さ過ぎにゃ」ノビ-

海未「そうですね………よしっ!特訓しましょうか!」


雪穂「えぇ~?もう嫌だ~」


海未「今なんと?」ニコッ

雪穂「特訓お願いしますすみません」


凛(海未ちゃんの目が燃えてるにゃ~)

――数日後:草原


海未「はい!あと10分です!」


雪穂「うへぇ…足が…」ダッ


海未「そこまで!……お疲れ様です。大分体力がついてきましたね」


雪穂「ほんとですかっ?やった~」


凛(実際、あんまりしてないのにこんなに見違えるようになって…成長が早いっていうか要領がいいっていうか…)


凛(凛も負けないように頑張らないとね!)


海未「さて…基礎体力はついてきたので次は実戦編ですね」

雪穂「実戦ですか?」


海未「はい。穂乃果を助け出すためにはグール捜査官と戦わなければなりません」


海未「なので雪穂も戦い方を学んでおかないといけないんです」


雪穂「戦うのは苦手だなぁ…」


海未「心配ありません!みっちりしごいてあげますから!!」


凛(海未ちゃんの目が(ry )

海未「戦闘において重要になってくるのは赫子の使い方です。…見ておいてください」ピキピキ


海未「ハァァァ!!」ズヴァヴァッ


【園田海未】

《Re type:甲赫・レート:S+~》


雪穂「……ほぇー」ポカーン


海未「まず、赫子には、攻撃翌力と再生力に優れザラザラした表面が特徴の《鱗赫》、軽量な赫子による高速攻撃が得意な《羽赫》、他の追随を許さない頑強さを誇り、ガードが得意な《甲赫》、バランス型で攻守共に水準以上の《尾赫》、と4つのタイプがあります」


雪穂「海未さんは…甲赫ですね」


海未「そうです。しかしタイプごとに弱点もあるんですよ?」


海未「例えば、私の甲赫は他のタイプよりスピードで劣り、重量のせいで少々扱いづらいんです」


海未「他にも、羽赫は持久力に欠け、長期決戦に向いておらず、鱗赫は再生力が強い分、脆く壊れやすい」


海未「そして尾赫は弱点が無い分、決定力に欠ける、などがありますね」


凛「(-.-)zzZ」


海未「コラッ!」ビシッ


凛「いたぁ!?」

海未「まったく…ほら、凛もやってみて下さい」


凛「えぇ~あの姿恥ずかしいにゃ…」


雪穂「凛さん!お願いします!」ワクワク


凛「もう…」ビキビキ
ボゴッ


凛「少しだけだよ?」フサァ


【星空凛】

《Re type:羽赫・レート:A~》


雪穂「綺麗…」


凛「にゃっ!?そ、そんなこと言われたの初めてだから照れるよぉ…」


雪穂「とっても綺麗ですよ!まるで蝶みたいです!!」


海未「さて、雪穂にもやってもらいましょうか」

雪穂「フッフッフ…」ピキピキ


雪穂「しかと目に焼き付けるがいいですよぉ!!!」ババッ


【高坂雪穂】

《Re type:鱗赫・レート:C~》


海未「…………」


凛(その自信はどこからくるにゃ)


海未「特訓ですね」ニコッ


雪穂「ええっ!?もう嫌だー!」


海未(鱗赫…穂乃果と一緒ですね)


海未(…………)


海未(穂乃果、待っていてください)


海未(必ず…助け出しますからね!)

――独房

ツバサ「ねぇ…今日はちょっとステップアップしようと思うんだけど」


穂乃果(………)


ツバサ「これ、何だかわかる?」チャキッ


穂乃果(……注射器?)


ツバサ「この中にはグールの力を弱める薬が入っているの」

ツバサ「でもグールに普通の注射針なんか通らない。……どこから注射するかわかる?」


穂乃果(何…?注射?)


ツバサ「それはねぇ…」


ブスッ!!!


穂乃果「ぎゃ…やめっああああッアアア!!!!」


ツバサ「粘膜」ツ-

ツバサ「グールも目頭は弱い」


穂乃果「ぐっ…ハァッハァッ…うっ」ドクンドクン


ツバサ「出来うる限りの『最悪』を想像して?」


――これはそれの「もっと上」だから

これで2話終わりです

また夜にでも3話目を更新したいと思います

読んで下さった方はありがとうございました

ではまたよろしくお願いします

期待

すまん上げてた

すみません眠いので更新は明日にします
おやすみなさい

#3

――6区


雪穂「やぁーっとついたー!!」


海未「思ったより時間をとられましたね…」


雪穂「えへへ…」


凛「さぁ、かよちんを探すにゃ!」ダッ

カーヨチーンドコニャー


海未「まったく…」

雪穂「よっぽど花陽さんに会いたいんでしょうね」フフッ


海未「…そこがまたかわいいんですがね」ボソッ


雪穂「え?」


海未「…なんでもありません。さぁ行きましょうか」

雪穂「ていうかどうやって探します?」

海未「捜査官の目もありますから派手には動けませんね」


凛「アイドルショップに行ってみない?」


雪穂「アイドルショップですか?」


凛「そこからかよちんの気配がぷんぷんするんだよね。…きっとそこに行けばかよちんに会えるにゃ!」


凛「レッツゴー>ω<!」

海未(かわいい)


雪穂(大丈夫かなぁ…)

――アイドルショップ


???「むむっ、これは新しいアイドルグループですね」


???「へぇーなかなかいいじゃない。要チェックだわ」


凛(……!)バッ


凛(かよちんを感じる…!)ダッ




???「あっ、あそこにも…」


凛「かよちーん!!!」ギュッ


???「わわっ!?」

花陽「…って凛ちゃん!?どうしたの!?」


凛「えへへーかよちんに会いに来たんだよっ!!!」ギュー


花陽「もう…苦しいよぉ~」


海未「あっ花陽!」

雪穂「花陽さん!?……まさかほんとにいるとは」


海未「花陽お久しぶりです。元気にしてましたか?」


???(…………)

花陽「うん。特に変わったことはないよ。…それより皆そろってどうしたの?雪穂ちゃんまで…」


海未「はい。……実は話がありまして」

雪穂「ちょっと外で話しませんか?」


???(………)

花陽「…わかった。いこ?凛ちゃん」


凛「…うん」


花陽(……?)


海未「さっ、行きましょうか」


にこ「ちょっと待ちなさいよ!!!!!!!!!」


海未「……!」バッ


にこ「……!バッじゃないわよっ!なんでにこの存在を認識してないわけ!?!?最っ初から花陽と一緒にいるでしょうが!!!!!!!」

にこ「特に凛っ!!!」


凛「にゃっ!?」


にこ「かよちーんかよちーんって私もいるわよ!!!共通の友達がその場で片方だけと仲良くしているのを見るってのがどんだけつらいかあなたにはわかんないでしょうねぇ!!!」


雪穂「にこさんこんにちはっ」ニコッ


にこ「……ハァ」


海未「それではにこも一緒に来ますか?」


にこ「…あんたたちブレないわねぇ」


海未「フフッ冗談ですよ」


雪穂「にこさん、花陽さん。お話があります。ちょっと来てください」


~~~説明中~~~

にこ「…なるほどねぇ…まさかそんな状態になっていたとは」


雪穂「それで…一緒に来てくれますか?」


にこ「あったりまえじゃない!!!まだまだあほのかには借りがたくさんあるんだから!!!」


凛「素直じゃないにゃ~」


にこ「うるさい!」ビシッ


凛「そろそろ慣れてきたにゃ」サッ



花陽「雪穂ちゃん。私達は今まで穂乃果ちゃんにたくさん助けられてきた。」


花陽「それに欠けてはいけない大切な仲間…友達なの」


花陽「だから私達も…頼りないけど全力で協力します!」


海未「花陽…」


雪穂「…ありがとうございます!これから一緒によろしくお願いします!」

途中から亜里沙空気なのは仕様かほんとに消えてるのか分かんねえなこれ

凛「これで5人、あと4人だね。意外とさっくりいっちゃうかも?」


海未「まったく…油断禁物ですよ」


にこ「それで?次はどうするわけ?」


雪穂「うーん…ここから一番近いのは…」


花陽「ここからだと…1区が近いね」


凛「ということは絵里ちゃんとことりちゃんだね!」


海未「そうですね。少し休んだら1区へ出発しましょうか」

雪穂「よしっ!次の目的も決まったことだし寝るぞー!」


にこ「寝るのに気合い入れてどうすんのよ…」


アハハハハッ!


にこ(穂乃果…待っててなさいよね)


花陽(必ず…私達が助け出しますから!)

――独房

穂乃果(…あれから地獄が始まった)


穂乃果(鎮静剤を打たれた私の体は脆くなり“おそらくこういう場合に人に対して有効であるもの”は、いとも簡単に私の体を………ねじ切っていった)


穂乃果(それも手足が生え替わるごとに)


穂乃果(なんどもなんどもなんどもなんどもなんどもナンドモナンドもなんどもナンドモナンドナンドモナンドモナンドモなんども)

なんどもナンドモなんどもナンドモなんどもなんどもなんども


ツバサ「1000から7ずつ引いていって」


穂乃果(数字を口に出すことで少しは気を紛らわせることがでキタ)


穂乃果(いヤ…気がオカしくなれレばどんナニよかっタだろウヵ)

穂乃果(ソウ、ぃえバ、サイキン、ァタまがすごし、イタむ)


穂乃果(ワタシノナカノ“ナニカ”ガでテキソうで…)


穂乃果(グッ……)ズキズキ


穂乃果(ァタまが…)

ウッ…ああああああああアアアアアアアたま゛があ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛アアアアァアアアアアアァァァァァァァァァあああああああぁぁぁぁぁぁべべべブゥォバッォエッオエッがぁぁぁああああああああアアアアアアァッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ツバサ「……フフッ♪」

3話終わりです

早ければ明日にでも4話いきたいとおもいます

読んで下さった方はありがとうございました

おつん

#4

――夜


???「ガガア゛ア゛あ゛ぁッッッッ!!!!」ザシュッ


海未「!…ぐっ…」

???「グガル゛ル゛あ゛ぁガガア゛ア゛あ゛ぁッッッッ!!!!」ピキピキ


???「ガあッ!!!!!」バンッバンッ


海未「………」スッ


海未「調子に…」ピキピキ


海未「乗るなぁッッッッ!!!!」ドンッ


???「ウッ…」ドスン

???「……スゥ…スゥ…」


海未(ハァ…ハア…)


海未(そろそろヤバいですね…)

――朝


雪穂「ふわぁ…よく寝た…」ノビー


雪穂「あっ、皆さんおはようございます!」


凛「おっはよー!」

にこ「…おはよ」


海未「おはようございます」


雪穂「って海未さん!?右腕の怪我どうしたんですか!?」

海未「…あぁ、ちょっと転びましてね」

花陽「…………」


雪穂(……?なんか…“ザラザラしたもの”で抉られたような感じだけどなぁ…)


雪穂(…まぁ海未さんが言いたくないならいいんだけど)


海未「さて、今日から1区へ出発します」


海未「はやく絵里とことりを見つけ出しましょう!」


「「「おおーっ!」」」


花陽(…………)


テクテクテクテク


テクテクテクテクテクテク


雪穂「…着いたぁ!!」


凛「もう慣れてきたみたいだね」


雪穂「はい!すっかり体力もついてきました!」


海未「ふふっ特訓の成果が出て嬉しいですよ」


花陽「…………」


にこ「……!…花陽ッ!」


花陽「……うん」


雪穂「さぁ!行きましょう!」

次回からトリップ付けます

――1区

キャーッヤメテクダサイ!コノコダケハ…

ウルセェ!サッサトコッチコイ!


雪穂「…なんていうか…」


海未「荒れてますね…」


にこ「前はこんなに治安悪くなかったんだけどね」


花陽「なんでも一人ヤバいグールがいて、そのグールがおこした負の連鎖が町全体へ広がっているって噂です」


凛「そんなぁ…絵里ちゃんとことりちゃん大丈夫かな…」


海未「…そうですね。心配なので早く合流しましょう」

海未「あの…」


通りすがりのグール(以下グール)「あ?なんだって?」


海未「仲間を探しているんですけど…金髪とベージュ色の髪のグール見かけませんでしたか?」


グール「…!…しらねぇなぁ」


海未「そうですか…」


グール(…あいつらの仲間だと?)


海未「それでは…」

グール「ちょっと待て」


グール「ベージュの奴なら見たことあるぞ」


海未「ほんとですかっ!?どこで見ましたか?」


グール「ちょっと待て。こちらの質問にも答えてもらおうか」

海未「…何ですか?」


グール「お前…なぜ奴を探しているんだ?」

海未「…音信不通の仲間に会いに来たんです」


グール(………)


グール「そうか…。………ベージュの奴なら、大体夜に郊外に現れる。…最近見かけないけどな」


海未「!!!ありがとうございます!」

グール「いや…いいんだ。じゃあ俺はこれで…」


海未「本当にありがとうございました!」


グール(…せいぜい気をつけるんだな)

雪穂「海未さん何かわかりましたか?」

海未「はい。ことりは夜の郊外によく現れるそうです」


凛「絵里ちゃんは?」


海未「絵里のことは聞き出すことができなかったのですが、ことりに会えばわかると思います」


にこ「ふーん…じゃあちょっと夜までふらふらしてくるわ」

海未「危ないですよ?」


にこ「心配むよ~じゃね~」


海未「まったく…」

雪穂「私達も何かしましょうか」


凛「賛成~」


花陽「…私はちょっと休んでおきます」

凛「…かよちん?元気ないの?」

花陽「ううん。大丈夫だよ…おやすみ」

海未(花陽…)

――郊外


???「ぐっ…ガハッ…!」ドロドロ


???「…こ……り…どこ……った…」

???「…!!ゲボォッ!!!」


???「ハァ…ハァ…ぐっ…」


???「休む…場所…」


ビチャッ ビチャッ ビチャッ

海未「花陽、外は寒いのでやめたほうがいいですよ」


花陽「…わかった。場所探してくるね」

凛「凛も一緒に…」

花陽「ううん。一人になりたいの。ごめんね。…じゃあ」


テク テク テク テク


雪穂「花陽さんどうしたんでしょうか…」


海未(………)

海未「さて、私達は情報収集でもしましょうか」


凛「することないからねー」


雪穂「一刻でもはやく見つけないと…」

海未「にこと花陽のときはすんなりいきましたが、ここは捜査の目も厳しいので慎重にいきますよ」

ゆきりん「はーい」

海未「…とりあえず、ことりが現れるという郊外に行ってみましょうか」


雪穂「ことりさんそこで何してるんでしょうかね~」


凛「静かな場所で衣装のデザインでも考えてるんじゃないかにゃ?」ポケー


海未「あら、新しいのを着てみたいんですか?」


凛「い、いや///そんなこと思ってないにゃあ…///」テレテレ


雪穂(かわいい)

――格納庫


???「…ここがよさ…そう…」バタン


???(はやく…回復しないと…)ハァハァ

お、来てる。気になる展開なので続き楽しみ

テク テク テク


花陽(………)


花陽(…ん?地面に血の跡がてんてんと続いている…)


花陽「………」スンスン

花陽(この匂いは…グール?)


花陽(…気になるし辿ってみよう)


テク テク テク テク


花陽(…あれは格納庫?)


???「…スゥ…スゥ…」


花陽(誰か中にいる!?)

花陽(…行ってみようか…)


花陽「あのぅ…」


???「……!!!」


花陽「だいじょ……うわぁっ!!!」ピタッ


???「………」ガシッ


花陽「ちょ、ちょっと!離して下さい!」ジタバタ


???「動くな…トばすぞ?」ギロッ


花陽「……!」


???「誰だ…名乗れ…」バサァッ


花陽「わ、私は小泉……って」


???「……ぁ?」


花陽(ずいぶんボロボロで荒々しいけど…この金髪…この感じ…まさか)


花陽「絵里ちゃん!?」

花陽「花陽だよっ!絵里ちゃん!!!!私だよっ!!!」


???「ん…?は…なよ…?」フラッ

バタン!


花陽「わぁっ!!!大丈夫!?…はやく海未ちゃん達に知らせないと!」


――郊外


海未「これは…」

雪穂「わわっ!!」

凛「血がいっぱい…」


海未「…ヒトのものではないですね」スンスン


雪穂「周りも…なんだかすっごい荒れてる…」


凛「地面と木がボコボコになってるにゃあ…」


海未「これは…グール同士の戦闘があった…?」


凛「まさか…これことりちゃんの血じゃあ…」

雪穂「そんなっ!だとしたらはやく見つけて手当てしないと!!!」


海未「そうですね…にこと花陽にはやく伝えなくては…ことりが心配です」


凛「じゃあかよちんのとこに行こう!」

雪穂「そうですね…にこさんはどこにいるかわからないから…」


海未「…わかりました。花陽のとこへ急ぎましょう」

絵里とみせかせてことりが暴走中なのかそれとも

――格納庫


花陽「よしっ止血完了っと」ギュッ


???「スゥ…スゥ…」


花陽(絵里ちゃんには寝ておいてもらって…)


花陽(みんなと合流しよう!)


花陽「とりあえずは…みんなと別れたところへ行ってみようかな…」






――町


雪穂「とりあえず最初の場所にもどってきましたけど…」


海未「3人で手分けして探しましょう。そのほうがはやく見つけられるはずです」


凛「いや…ちょっと待って」


雪穂「?」


凛「こっちからかよちんの反応がするにゃ!」ダッ


海未「まーた凛は…」


雪穂「まぁ、前例がありますし…ね?」

海未「…そうですね。ついていってみましょうか」

花陽「ハァ…ハァ…」


花陽(足が…もう…限界…)


花陽(……いや!!それでもっ!!絵里ちゃんのために…!)


動けっ!私の足ィ!


花陽「ハァァッ!」ダッ




凛「かよちーん!!!」


花陽「!!!凛ちゃん!」

海未「花陽っ!」


雪穂「花陽さんっ!」ハァハァ


凛「かよちん、ちょっと聞いてほしいことが…」


花陽「それどころじゃないの!!!」ガシッ


凛「っ!?」ビクッ


花陽「私についてきて!!!詳しいことは後で話すからっ!!」ダッ


海未「あっ花陽!」

雪穂「何かあったみたいですね…とりあえず急ぎましょう!」


凛(あんなかよちん初めて…これは思ったより重大なことかも…)


凛「かよちん待ってー!」

――格納庫


花陽「ハァ…ハァ…」


海未「ここですか?」


雪穂「また血の跡…」


花陽「この中に…絵里ちゃんがいるの!!!」


「「「っ!?」」」

花陽「でも凄い傷で…はやく手当てしてあげて!」

海未「…事情はわかりませんが、わかりました」


海未「凛!消毒液!」


凛「にゃっ!」


海未「雪穂!テープ!」


雪穂「はいっ!」


海未(絵里…踏ん張ってください!)

――夜・郊外


にこ(…ここがことりが現れるという場所ね)


にこ(なぜか見るも無惨な光景だけど…)




カタ


にこ(…!?)


カタカタカタ


にこ(何!?)サッ


カタカタカタカタカタ


にこ(…ヤバい雰囲気ね…隠れましょう)ガサガサ


???「…の゛…が…あ゛ぁん゛…」


にこ(っ!?)


???「ノ゛ガヂャア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛アアァアン゛んん!!!!!!!!!」


にこ(…ッ!)ビリビリ


???「あぁ…あぁ…ドゴ?ドゴォォ!?!?!?!!!!!」ピキピキ


???「ぁア゛ア゛ア゛ァア゛ア゛ァア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!!!!!!ァア゛ア゛ア゛ア゛!!!!」ガンガン


ズガガガガガンッッ!!!


にこ(ちょ…やば…)


ザクッ


にこ(…!ぐっ…)ダラダラ


にこ(とにかく海未達に報告ね…)

―――――――
―――



???「スゥ…スゥ…」


雪穂「これでもう大丈夫ですね」


凛「こんな形で再会するとは思わなかったにゃ…ね?海未ちゃん?」


海未(絵里…こんなに変わり果てて…)

海未(心なしか、髪の色が薄く見えますね…髪も切ったのでしょうか)


凛「…海未ちゃん?」


海未「…はっ!…すみません。ぼーっとしてました」


雪穂「…?」


花陽「それにしても絵里ちゃんが無事で本当に良かったです」


海未「そうですね…手遅れにならなくてよかったです」


???「………」ガサガサ

にこ「…ただいま」

凛「にこちゃん!?どうしてここが!?」


にこ「おバカそうなあんたに発信機つけておいたのよ」


凛「解せぬ」


にこ「絵里に聞きたいことがあるけど…無理そうね」


海未「絵里が回復するまでここにいましょう。…ことりはその後です」


にこ「…そのことなんだけど」


「「「…?」」」

にこ「………」


にこ「郊外でことりらしきグールを見たわ」


海未「あぁ…よかったです。情報通りでしたね」


にこ「…ただね」


凛「?」


にこ「明らかに様子がおかしかったわ。…自我が無いようにも見えた」


雪穂「…?それってどういうことですか?」


にこ「それを絵里に聞こうと思ってたんだけど、絵里がこんな状態だからね」


にこ(絵里…何があったかは大体想像がつくわ…こんな姿にまでなって…)


海未(…ん?)


海未「にこ、その傷どうしたんですか?」


にこ「あぁこれ…ちょっと転んだだけよ」


凛「にゃははードジだにゃ…イタッ!」ゴツッ


にこ「まったく…」

雪穂「詳しいことは絵里さんに聞かないとわかりませんね………よしっ!もう遅いし寝ますか!」


花陽(………)


海未「…そうですね。このままでは埒があきません」




「「「おやすみー」」」

――朝・格納庫


???(ここは…いったい…)ズキズキ


???(まだ…傷が治りきってないわね…)


???(…!誰か来る!)




雪穂「ふぁああ、よく寝たー」


凛「絵里ちゃんどうかにゃー?」


海未「凛。まだ当分目覚めないと思いますよ?」


にこ「まったく、はやく起きなさいよー」


花陽「にこちゃん…」



???(………)


???「…んん」


「「「っ!!!!」」」

海未「絵里っ!もう体調は大丈夫なのですか!?」


凛「いや~本当に良かったにゃ…」


にこ「まったく…心配かけさせて…」


花陽「絵里ちゃん、もう大丈夫なの?」


???「…え…り…?」


雪穂「…?どうかしたんですか?」


???「…えり……そうね、私は…絵里…だわ」


絵里「今まで心配かけたみたいね」


にこ「ほんとよ!ったく」


海未「絵里、病み上がりで悪いのですが、教えてほしいことがあるんです」


絵里「…なに?」


にこ「ことりのことよ」

にこ「…郊外にいったらね、様子のおかしいことりに会ったの」


凛「それに辺り一面酷いことになってたにゃ」


雪穂「血も…たくさん付いてたんです」

海未「知っていることを教えてくれませんか?」


絵里「………」


絵里「…ごめんなさい」


絵里「頭を激しく打ったようで…記憶が抜けているようなの…郊外で何があったのか覚えてないわ」


海未「そうですか…」


にこ「………じゃあ、とりあえずことりに会ってみるしかないわね」


凛「ことりちゃん…どうしたんだろ…」

花陽「心配だね…」

海未「それでは夜にことりの所へ行きましょう。それまで絵里は休んでいてください」


絵里「…いえ、もう大丈夫よ」スクッ


絵里「大分調子も良いし、体を動かさないと鈍るしね」


にこ「無理すんじゃないわよ」


絵里「わかってるって」


にこ「それにしても…なんだかあんたが身近に感じるわ…背縮んだ?」


絵里「…いえ?にこが伸びたんじゃないかしら」


凛「絵里ちゃん…ちょっと声変わった?なんか前と違うような…」


絵里「………」


絵里「…前にちょっと喉をやられてね。うまく声が出せないの」


花陽「なんか、見ない間に変わっちゃったね」アハハ


雪穂(………アウェイ感パネェ…)

にこ「さて」


にこ「何回もいうけどあれは普段のことりじゃないわ」


にこ「…戦闘になることも覚悟しておかないと」


花陽「怪我させるのは…」


凛「凛も…ちょっと…」


にこ「話が出来るような状態じゃないわよ」


海未「ならば…無傷のまま大人しくしてもらうしかありませんね」


にこ「…はっきり言って凛、花陽、雪穂は足手まといになるわ」


雪穂「そんなに…危ないんですか?」


にこ「ええ…今までのことりと思わない方がいいわよ」


にこ「今回、ことりを確保するのに私と海未の少数精鋭で臨むわ…そのほうが動きやすいしね」


海未「…わかりました。花陽は絵里のそばにいてあげてください。凛は周辺部警戒をお願いします」

花陽「わかった!」

凛「了解にゃ!」


雪穂「あのぅ…私は…?」


海未「雪穂は私達の戦い方をしっかり見ておいてください。実戦から学べることは多いですよ」


雪穂「…わかりました」


絵里「私は何も出来ないけど…気をつけてね」


海未「はい。…では各自準備にあたってください」


海未(ことり…大丈夫…ですよね)

―――――――
―――



絵里(ふう…)


絵里(………)


絵里(まさかこんなことになるとは思わなかったけど…)


絵里(まぁ、大丈夫よね)


絵里(……フフッ♪)

――夜・郊外


にこ(ふぅ…)


にこ(緊張するわね…)


海未(作戦は、茂みに隠れてことりが現れたところを一気に拘束、でいいですね)


にこ(えぇ…お互い傷つかないためにはこれが最善よ)


にこ(最初で拘束に失敗したら、私が陽動、海未が拘束ね)

海未(はい…そうならないことを願っていますが)


ガサガサ

雪穂(…大丈夫かなぁ)


雪穂(でも、これでしっかりと戦い方を盗んでおかないとね!)




カタ


凛(…!来たよ!)

にこ(了解)


海未(…………)




カタカタカタ

カタカタカタカタカタカタッッ!!


にこ(…………)



???「…あ゛ぁ…ん゛…」



海未(………)



???「ブォノ゛ノ゛ガガヂャア゛ア゛ア゛ア゛ッアアァアン゛ン゛ン゛んんッッッ!!!!!!!!!」


海未(………!)ビリビリ


雪穂(すごっ…)ビリビリ



???「ア゛ぁ…」ピキピキ


凛(…周辺部異常なし)



にこ(いくわよッ!!!!!!!!!!)


にこ「……ハァッ!!!」シュッ


海未「大人しく…してください!!!」ダッ



???「ア゛ッ!?」


雪穂(混乱してる…いける!!!)



にこ「ハァァァアッ!!!!!!!!!!」


海未「タァァァアッ!!!!!!!!!!」





???「……ぁア゛?」ギロッ


にこ(……!)ゾクッ

海未(……!何という…プレッシャー…!!!)ゾクゾクッ



???「ア゛ァ…ア゛ァ…」ドスッドスッ


にこ(…体が…動かない!)


海未(まずい!このままでは…!)



???「ァア゛ア゛…」ピキピキ



海未(くっ…)


にこ(ここまでか…)



???「ア゛ア゛アアア゛ア゛アア゛ア゛……!!!」


???「アア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッッ!!!!!」ビキビキビキィ


海未(………)ギュッ






……や…


海未(…?)


………やめろ


にこ(…!?)




雪穂「やめろぉぉぉっっっ!!!!!!!!!」


バシィィィ!!!


???「ガ…!?」

シューン ドゴォォン



海未「雪穂っ!?」


雪穂「何人…たりとも…」


雪穂「仲間を傷つけるのは許さないッ!!!!!!!!!!」



【高坂雪穂】

《Re type:鱗赫・レート:A+~》


にこ「雪穂…」



ノシッ


???「………チュン」


雪穂「……?」

???「あなた…だれ…?」


雪穂「………」


???「いや…誰でもいい…」




???「穂乃果ちゃん以外っ!!!何もいらないっ!!!!!!!」ビキビキ



???「はぁぁぁあっ!!!!!」



【南ことり】“狂乱”

《Re type:羽赫・レート:SS》



ことり「あなたが死のうがっ!!!!!!!構わない!!!!!」



―シュッ



雪穂(…消えた!?)


ことり「ここだよっ♪」ガシィ


雪穂「っ…!」


ことり「コンクリートって…」


ことり「痛いよねぇ!!!!!」メキメキ


ガンッ!!ガンッ!!!


雪穂「っ~!」


ことり「あれぇ~?脆いなぁ~」


ことり「…もう死んじゃっていいよっ♪」ズズズ



ことり「バイバ…」


海未「…待ちなさいっ!!!!!!!!!」


ことり「………あ?」


海未「ことりっ!!!自分が何しているのか分かっているんですか!?」



ことり「…あなた、誰?」


海未「ッッ!!!!!」

ことり「あなたは穂乃果ちゃんじゃない」


ことり「穂乃果ちゃん以外は全て無価値」


海未「………」



ことり「あなたが穂乃果ちゃんじゃない以上、あなたのことなんてどうだっていい」



海未「………」








にこ「雪穂、大丈夫?…ありがとね」


雪穂「いえ…それよりことりさんを…」

にこ「…ええ、雪穂の勇気、無駄にはしないから」


にこ「…じゃ行ってくる」


雪穂(二人とも…気をつけてください…)

ことり「あははははははははっ♪今ねぇ!!!!!すっごく体が軽いのッッ!!!!!」


ことり「あの子に吹き飛ばされたおかげで、まるで重いものがとれたみたい♪」


海未「…………」



ことり「…もういい。あなたつまらない」ピキピキ


ことり「……逝っちゃえ♪」グッ


ズガガガガアアァン!!!



海未「………」


ことり「……あれぇ~?避けないの?」

ことり「じゃあ遠慮なく…」


海未「ことり」


ことり「なんだってぇ~?」


海未「ことり」


ことり「………」

海未「ことり」


海未「あなたの気持ち、よくわかります」


ことり「………」


海未「…今回だけは同情します」ピキピキ



にこ「…参上」スタッ


にこ「私を忘れるんじゃないわよ」ピキピキ



海未「……ええ」ズガァン


【園田海未】

《Re type:甲赫・レート:SS》



にこ「…ハッ!」ビキィ


【矢澤にこ】

《Re type:尾赫・レート:S+》



海未「…眠ってください」




ことり「……やっと…楽しめそう♪」

1乙。絵里?が不穏だけど雪穂の行動や???がことり確定とか目が離せない

つまらなすぎる

自分の力不足なんですが、つまらないといった方は具体的にどういったところがつまらないのか教えていただけると、改善しやすいので有り難いです

他のスレに具体的な意見もなくただつまんないとしか書かない奴が自分のSSに対して具体的な意見求めるな

>>101
もう改心しました

ほのパパが喋るところが耐えられずに内容は読んでませんでした

――雰囲気断ち切り――

―シュバババッ!!!


ダッシュにこ(海未より速い私が左から回り込んで接近戦に持ち込み、海未に確実に仕留めさせる!!!)


ガード海未(…いえ、急ぐ必要はありません)


全体攻撃ことり「ヂャア゛ア゛アアァア!!!!」ズガガァァン!!!


回避にこ(なかなか近づけないわね…)


ガード海未(ことりは羽赫です。息切れを待ちましょう)



全体攻撃ことり「あれぇ~?二人ともガードなんかとって…攻めないのぉ?」ザザザザン!!!


反撃にこ「うっさいわねぇ!……ハァッ!!!」ブン


回避ことり「遅い遅い♪」


にこ(そう…そうやって動き回るのよ)

海未(スタミナが切れれば、私達の勝ちです)





ことり「…………」

とあるSSの進行方法が凄いと思ったので試験的に導入していきます


わかりにくかったら止めます




ことり「…つまんない」


にこ「え?」


ことり「久しぶりに楽しめそうだと思ったのに」


赫子展開ことり「二人ともつまんない」ズズズ


ズザザザザァァァ!!!!


防御にこ「うっ…」

海未「にこっ!?」

跳躍ことり「…先にあなたから片付けるね」


にこ「…え?」


ザクザクザク!!!

貫かれにこ「がぁ…ああああああああ!!!」


駆けつけ海未「にこっ!!!」


瀕死にこ「…が……」


海未「大丈夫ですか!?…あぁこんなに傷が…」



ザク!!!


海未「!?がはっ…」


ことり「…やっとガードを解いたね」


海未「…くっ……」ハァハァ



近寄ることり「…辞世の句は考えた?」


朦朧雪穂(…ハァ…ハァ…)


雪穂(海未さん…!にこさん…!)グッ

海未「………」ハァハァ

海未(にこ…)チラッ


にこ「ぐっ…!…ハァ…ハァ…」


海未(雪穂…!)


雪穂「………」グテッ


ことり「ふんふ~ん♪」ザクッ


雪穂「っ~!あ゛ぁっ…」



海未(穂乃果…)グッ

立ち上がり海未(ここで…止まるわけには…)




海未(いかないんです!!!)バキバキバキィ


【園田海未】
《Re type:甲赫・レート:SS+》



ことり「お?」



斬撃海未「ハァァァアッ!!!!!!」ビュッ


ことり「……!!!」


赫子切られことり「があ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁっ…!!!」


海未「眠れェェェェッ!!!!!!!!!!」

再生ことり「ッぐ…」


追撃海未「まだまだぁ!!!」ザン


回避ことり「うっ…」


反撃ことり「…負けない!!!!」ズボボボ


ガード海未「破ッ!」ガキン


ことり(ガードが厄介…)


跳躍ことり(手数で押し切る!!!)


ことり「ヂャア゛ア゛アアァア!!!!」ズガガガガアアァン



ガード海未「…!ぐ…!」ガキガキガキガキィ





ことり「ヂャア゛ア゛アアァア!!!!」ガガガ





海未「ハアアアアア!!!!!」バキンバキン

ガード海未(ぐっ…)ガキガキ


集中攻撃ことり「アアアア!!!!!」バシバシィ

海未(なんという…攻撃の密度…!)


海未(瞬き…すら…!)



ことり「ハアアア!!!!!アアアア!!!!!」


ことり(ヤバい…体力が…)


ことり(…ここで削りきるッ!)


バザザザァァァン!!!!



海未「ぐおおおおおッ!!!!!」






よろけることり(…あ)フラッ



海未「……!!!フゥゥ…」グッ



突き海未「ハァッッッ!!!!!!!!!!」






ドスッ



…………


ことり「が」ヌプッ


海未「………」ハァハァ






倒れことり「あっ…が…」ドサ



海未「………ふぅ」


海未「……終わりましたか」


海未(………)チラッ


倒れにこ「………」

倒れ雪穂「………」

海未(みんな…………)


海未(これで良かったのでしょうか…)

海未(仲間を傷つけてまで…これが…私のしたかったこと…)



海未(穂乃果は…そんなこと望んでいるのでしょうか…)






海未(…………)

凛「おーい!海未ちゃーん!」トテテ


海未「…あぁ、凛。見回りありがとうございます」


凛「どういたしましてっ!……ってみんなズタボロじゃん!早く治療しないと!!!」



海未「そうですね。…運ぶの手伝ってください」


凛「ラジャー!」

――格納庫


花陽(………)


絵里「……」スヤスヤ





ガタン!!!


花陽「……!」ガタッ


???「かよちん!!!」


花陽「凛ちゃん!?」


海未「花陽っ!早急にみんなの手当てお願いします!」



にこ「うぅ…」ドサ


雪穂「あぁ…」ドサ


ことり「………」ドサ

花陽「……!わかりました!」ピキピキ



【小泉花陽】

《Re type:尾赫・レート:A+》



花陽「みんな…!頑張ってください!」ズブブブ


にこ「…ハァ…ぐっ…」ピイーン




にこ「……」スゥ…スゥ

凛「何度見てもかよちん凄いにゃあ~」

花陽「そ、そんなことないよ………私にはこれぐらいしかできないし…」


凛「かよちんはもっと自分を誇るべきにゃ!」


花陽「えぇ…って海未ちゃんも凄い傷じゃん!海未ちゃんこそ早く手当てしないと!」


海未「いえ、私は一番最後にお願いします……それよりみんなを…!」


花陽「…わかった。…じっとしておいてね」

――――――――
―――



海未「……ん」


海未「もう朝ですか…」


花陽「……」スヤスヤ


海未(…ありがとうございました)ナデナデ



海未(…さて)


海未(………)チラッ



ことり「………」スヤスヤ








海未(………)

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