ダグザ「さぁ征くぞ俺の『神殺し』よ」比企谷八幡「ああ」 (61)


――これは、夢だ。

???『ヒッ……キー……。なんで、こんな事に、なっちゃっ、――』

――俺は刀を振り下ろし■■■を殺した。

???『これが貴方の答えなの』

???『今までしてきた事はなんだった、――』

――最後まで聞かずに喋っている■■■の心臓を刺す

???『……比企谷、くん。あなたに、殺されるのなら、悪くは、ない……わ、ね』



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???『あ、ああ、ああああ』ガタガタガタ

???『いろはちゃん!』

――攻撃を仕掛けてきた■■■先輩に、対抗するため、悪魔を呼び出して無効化。

――そして、また、斬る

???『――っあ。さい、ごの、最後で、さいてい、だね。キ、ミは』

???『なんで――。なんで、ですか!! こんなことして、小町ちゃん、は』

――子供のように泣きじゃくる■■の頭をやさしく撫でて――殺した。

――地面には四人分の血が流れ、血の水たまりを作り出す。

八幡『……』

???『どうした。宇宙の卵はまもなく孵化する。奴から奪うぞ』

八幡『ああ、タグザ』


小町「起きろー!」

八幡「――ッ」

小町「もぅ、やっと起きた。そろそろ遺物の探索にいく時間だよ」

八幡「……」

小町「それにもの凄くうなされてたけど、何か悪夢でも見た?」

八幡「あー、なんでもない」

小町「ふぅん。とにかく、準備が出来たらハンター商会まで来ること」

八幡「……ああ」


八幡「それにしても、なんだったんだ、あの夢は」

八幡「妙にリアルだったな」

八幡「……まぁ、あんな美少女に囲まれるなんてリア充の極みだ。俺には、関係ない」

八幡(それと夢の内容は、小町には言わない方がいいな。変に心配させたくはない)

八幡は着替えると、小町が待つ人外ハンター商会へと向かった。


小町「もう、遅いよ。お兄ちゃん。放送終わっちゃったんだから」

八幡「……フリンがルシファーやメルカバーと対決するってことだろ?」

八幡「周りの歓声からして想像がつく」

小町「そうだけど。これだからダメにぃちゃんは――」

八幡「……」

八幡「平塚さん。俺たちにできそうな仕事、ありますか」



■平塚 静(ヒラツキ シズカ)
人外ハンター商会の店主。独身。
自称「立派なアラサー」
両親を亡くしている比企谷兄妹の後継人でもある。


八幡「できれば楽で報酬がいい奴をお願いします」

平塚「そんなのがある訳ないだろう」

八幡「楽じゃ無くてもいいので、危険じゃ無いやつを」

平塚「それは分かってるよ。むざむざキミ達に無理難題なクエストは発注しないさ」

八幡「――できれば報酬がそれなりにあるのがあれば」

平塚「? 珍しいな。わざわざ報酬が高いのを聞いてくるとは」


八幡「あと6日したら小町の誕生日なんですよ」

八幡「せめて誕生日ぐらいは――」

平塚「……なるほど」

平塚「なら、一つ頼まれてくれないか」

平塚「錦糸町の人外ハンター商会の店長から、商品をもらってきて欲しい」

八幡「……錦糸町」

八幡(ここからそう遠くないな。報酬もそこそこ良い。せっかくだ受けてみるか)

八幡「分かりました」

平塚「そうか。比企谷、頼んだぞ」



八幡(東京が天蓋に覆われて数十年か……)

八幡(俺たちが生まれた頃には、もう天蓋が空を覆っていたので、太陽やら蒼空を直に見たことがない)

八幡(あったらのガイア教団と阿修羅会の抗争に、悪魔や天使の争いばかりだ)

八幡(そんな時に、新しい火種が空から来た)

八幡(天蓋の上にある国――東のミカド国からのサムライと呼ばれる一行)


八幡(中でもフリンと呼ばれるサムライは、瞬く間に人外ハンター商会でランキング一位となり、今では希望やら英雄だと囃し立てられている)

八幡(そしてそろそろ始まるであろう最終戦争(アルマゲドン)……)

八幡(人間、天使、悪魔。それぞれの動きが活発になってきているらしい)

八幡(……ただ俺にはさほど関係ない)

八幡(金を稼いで今日を生き抜くだけで精一杯だ)

八幡(ま、元々フリン関連の依頼を受けるほどハンターレベルは高くないからな)


小町「えっと、錦糸町は……こっちを右に曲がって――」

八幡「ターミナルを改良して欲しいな。わざわざ登録した場所じゃないと行けないなんて不便だ」

小町「もう、文句ばかり言わないの」

八幡「……それに錦糸町は、スカイタワーに近い。悪魔や天使たちがいつにましてうろついてるだろ」

小町「だから、わざわざ遠回りして錦糸町に行こうとしてるんだよ」

小町「天使と悪魔かぁ。フリンがどうにかしてくれるんだろうけど……」

小町「お兄ちゃんは、どっち側なの」

八幡「……ルシファーみたいに力ある者のみというのは共感できないし、メルカバーの言う今日の安寧はイヤだ」

八幡「俺は人間として小町といれれば、それでいいよ」

小町「――う~ん、小町的にポイント高い」


八幡「――小町」

小町「う、うん――」

ザワザワザワザワ

グォォォォォオ

小町「悪魔。それもこんなに――!」

魔獣アステリオス「こんな所に、人間か――」

魔獣アステリオス「ちょうどいい。天使共と一戦交えて腹が減ったところだ」

八幡「ジャックフロスト!」


ジャックフロスト「ヒーホー!」

ジャックフロスト「――な、なんだか強そうな悪魔だホー」

魔獣アステリオス「ふん。下級妖精ごときが!」

ズドン

ジャックフロスト「に、逃げろ、ホー……」

小町「あ、お兄ちゃん。この悪魔、弱点がほとんどない」

八幡「――ッ」

八幡「……小町。俺がコイツらの注意を引く。だから、隙をついて逃げろ」


小町「――え」

八幡(……らしくないかもしれないが、小町が生きてさえ生きていてくれれば、それで)

魔獣アステリオス「ふん。心配するな。二人とも、まとめて食べてやる!」

魔獣アステリオス「まずは――小娘! お前からだ」

小町「――ぁ」

八幡「小町」

血が飛び散る

八幡「あ、あ、ぅ、に、げ――」

小町「お、おにい、あ、イヤヤァァァァアアアア」


今回はここまでです。

>>1に入れ忘れてた。

「俺の青春ラブコメはまちがっている」と「真・女神転生ⅣFINAL」とのクロスオーバー。
俺の青春ラブコメはまちがっているは千葉が舞台なのですが、クロスの関係上、東京に住んでいる設定です。
そのため立ち位置が微妙に異なります。
平塚先生が教師→ハンター商会の店長みたいな感じでです。

ナナシやアサヒが登場するかは思案中。

あと安価は最後までにいくつかやろうと思ってます。
それにより絆ルートか皆殺しルートに分かれます。

乙。
ストーリー進めてる時のダグザの台詞でヒッキーを思い浮かべてたのは俺だけじゃなかったか。
楽しみっす。


■黄泉比良坂


八幡(……どこだ……ここは。確か悪魔の大群に襲われて)

八幡(とりあえず進むしかないか)

廃線の上を八幡は先へと進む

??「ああ、俺は死んだのか。人間はあっけねぇな」

八幡「……」

??「死んだら……戻れない。一方通行さ」

八幡「……」


???「オレの声が聞こえるか……?」

八幡「……」

声が聞こえた気がしたが、とりあわずに前へと進む。

???「オレの声が聞こえるか……?」

八幡「――誰だ」

???「ようやくオレの声に呼応する者が現れたか」

ダグザ「……オレは、魔神ダグザ」

ダグザ「そしてここは【黄泉比良坂】 死者の魂が三途のの川辺へと向かう道」

ダグザ「小僧。オマエは死んだんだ。そして、傍らにいた小娘もじきに死ぬ」

八幡「――」


ダグザ「オマエは何者も守ることができず、何もなすことも無く、一生を終えたのだ……」

ダグザ「だが、オマエには秘められし力がある」

ダグザ「オレと契約すれば現世に戻してやろう……」

八幡「現世に――戻れる、のか」

ダグザ「そうだ。どうする小僧? 契約するならば、オマエの名を名乗れ」

八幡(魔神クラスとなれば何を要求してくるか分からない)

八幡(だが、ダグザの言ったとおりあのままだと小町は死ぬ)

八幡(それだけは――)

八幡「……比企谷、八幡、だ」

ダグザ「よろしい。契約成立だ。オレの力を八幡に貸してやる」


八幡「――!」

力が身体から溢れる感覚だ

ダグザ「フッ。今度はオレが対価を貰う番だ」

八幡(だろうな。何もなしにしてくれるほど善良な存在はいない。人間にしろ。悪魔にしろ。天使にしろ)

ダグザ「オマエは今から、オレの【神殺し】となれ」

八幡「神、殺し」

ダグザ「その力も意思も、総てはオレのもの……」

ダグザ「オレの意思に沿って動く【操り人形】だ」

ダグザ「オマエは、オレに従う以外の道はない。――肝に銘じておけ」


八幡「――……。悪魔から受けた、ダメージが消えてる」

八幡「小町!」

辺りを見回すと小町が悪魔を召喚して戦っている。

だが、圧倒的に劣勢だ。このままでは、倒されるのも時間の問題。

ダグザ『小僧のスマホを依り代として使わして貰うぞ』

ダグザ『少し悪魔を入れ替えておいた。脆弱な悪魔を使役して、この程度で何度も死なれては迷惑だからな』

ダグザ「戦え八幡。そして理不尽に抗え」

八幡「――」


小町「――お、お兄、ちゃん? よかった。生きて、たんだ。」

魔獣アステリオス「バカな。貴様は先の攻撃で死んだはず」

魔獣アステリオス「――いいだろう。何度よみがえろうと、都度殺してやる」

八幡「召喚――魔王アスモデウス」

八幡はスマホからダグザにより入れられた悪魔を喚びだした。

深紅の肉体をした魔王が姿を現す。

魔獣アステリオス「――ほう。貴様、死んで力を得て戻ってきたか」

魔獣アステリオス「これは、復讐に燃える魔神の力――。まさか魔王までも操るとは」

魔獣アステリオス「面白い!」


魔獣アステリオスは魔力を漲らせて魔王アスモデウスへと向かう

対抗する魔王アスモデウスは、雷や炎を使い攻撃した

だが、アステリオスの耐性により攻め倦ねている。

魔獣アステリオス「どうした魔王アスモデウス。この程度の実力か?」

魔獣アステリオス「なるほど。フリンに負けたのも納得というものだ」

魔王アスモデウス「――! 半人半牛ごときがぁ」

激しい攻撃の応酬。


その時、一筋の剣閃が割って入る。

魔獣アステリオス「――ぅ」

ナナシ「浅かったか」

マナブ「ヤーマン。出過ぎだ!」

ニッカリ「アサヒ。マナブ。援護だ」

アサヒ「はい! ナナシもこっちから援護だよ」

魔獣アステリオス「――グオォォォ。錦糸町の人外ハンター共か」

魔獣アステリオス「多勢に無勢。ここは、退かせて貰おう」

魔王アスモデウス「逃げるか半人半牛!」

魔獣アステリオス「魔王アスモデウスが、人間と協力せねば、我を倒せぬというのなら相手をしよう」

魔王アスモデウス「――」ギリッ

アステリオスはそのまま逃げていった。

そしてアスモデウスも同時にスマホへと召還される。


ニッカリ「キミ達、大丈夫か」

八幡「……それなりに。小町、大丈夫か?」

小町「う、うん。……。お兄ちゃん、だよね」

八幡「――ああ」

小町「そっか。なんか、雰囲気が、さ。変わった気がしたから、うん、お兄ちゃんならいいんだ」

八幡「……」

ニッカリ「ナナシ、アサヒ。二人を錦糸町まで案内してやれ。マナブはオレと周囲の偵察だ」

マナブ「分かりました。ヤーマン、しっかりとやれよ」

二人は偵察へと向かう。

アサヒ「私はアサヒ。よろしくね。こっちは幼なじみの、」

ナナシ「ナナシだ」

八幡「比企谷、八幡」

小町「もうちょっと愛想良くできないかなぁ。私は妹の、比企谷小町です」


今回はここまでです。

アスモデウスは女神転生Ⅳの中でもデザインが好きな悪魔です。
DLCで経験値の書を集めてレベル99にするぐらい好きです。(本編だとあっさりと退場しますがね)
FINALでも出てきて欲しかったなぁ――。

DLCで配信があるといいなぁ




■錦糸町 人外ハンター商会

店長見習い「ああ、き、キミ達が、ひひ、平塚さんの使いの、ひひ人たちだね」

小町「は、はい」

店長見習い「ここ、これが、平塚さんから、たた頼まれた、ももものさ」

小町は箱を受け取った

小町「――錦糸町の店長さんは変わった人ですね」

アサヒ「あははは。慣れたら、普通だよ」

小町とアサヒは仲良く喋っている



ナナシ「……」

八幡「……」

八幡(話すネタがない。そもそもオレは小町と違ってコミュニケーション能力は高くない)

八幡(向こうも特に喋ってくる様子も無い)

八幡(小町達の会話が終わるまで、少し休むか)

ピーピーピー

小町「あ、お兄ちゃん。スマホが鳴ってるよ」

八幡「……」


【『討』・はぐれ悪魔討伐】
錦糸町南口商店街に強力な悪魔が出現。
腕に自信がある者は、至急討伐を行って貰いたい


八幡「……」

ピッ

小町「お兄ちゃん、受けないの?」

八幡「さっき死にそうな目に遭ったんだ。わざわざ強力な悪魔と書かれているのに、危険に飛び込むことも無いだろ」

八幡「それに……俺たちは平塚さんの依頼の遂行中だ」

小町「そう、だけど――」


ピーピーピー


アサヒ「今度はナナシとあたしのにだ。……え!」

ナナシは人外ハンター商会から急ぎ飛び出した


小町「ど、どうしたの?」

アサヒ「に、ニッカリさんと、マナブが、さっきのミッションの悪魔と遭遇して、追い詰められてるみたいなのっ」

アサヒ「私も行くね」

ナナシに続きアサヒもハンター商会から飛び出した。

小町「お兄ちゃん!」

八幡「……なんだ?」

小町「助けにいこう。さっき助けて貰ったんだから、恩返ししないと」

八幡「……」

↓+1
1.しかたない。救援に向かう
2.俺たちが行ったところでどうにもならない。

2


八幡「俺たちが行ったところでどうにもならない」

小町「――え」

八幡「行ったところで、俺たちの死体が増えるだけってこともありえる」

小町「……」

八幡「他のヤツラに任しておけばいい。運が良ければ、また会え――」

パンッ


八幡「――」

小町「お兄ちゃんのバカ! 私はアサヒさん達を助けに行くからね!!」

小町はそう言うと人外ハンター商会から慌ただしく出て行った。

八幡「――ああ、くそっ!」

ダグザ『放っておけばいい』

八幡「他の奴なら、そうする。だが、小町は別だ」

ダグザ『……』


■錦糸町 南口商店街



マナブ「ヤーマン! 無茶するなっ」

ニッカリ「そうだ。お前はまだ若い。無謀をすることはない」

ナナシ「――大丈夫。まだ行けます」

アサヒ「ナナシ! 大丈夫!?」

ナナシ「アサヒ――ああ。オレよりもニッカリさん達の治癒を頼む」

アソヒ「う、うん!」


小町「ハァハァハァ。あの、大丈夫ですか?」

アサヒ「あ、小町さん。来てくれたんだ。――あれ、お兄さんは?」

小町「ゴミぃちゃんはちょっと。お兄ちゃんの分も、サポート頑張らせて貰います」

小町「あ、でも、もう討伐は終わっちゃいましたか」

ニッカリ「――いや、まだだ。私たちもかろうじて逃げてきただけで、奴はまだいる」

マナブ「いくらスカイタワーが近いからって、強力な悪魔が出過ぎっしょ」

ニッカリ「嘆いても事態は変わらん。――それよりも対策を練らねば」

ズドッン

邪鬼じゃあくフロスト「ヒーホー。見つけたホー」



ズドォォォォン

八幡「この揺れは攻撃魔法の余波か」

八幡「――小町無事でいてくれ」

音がした方向へ八幡は急ぎ向かう


ニッカリ「――グゥゥゥ」

アサヒ「ニッカリさん!」

ニッカリ「だ、ぃ、じょう、ぶ――ぁぁ」

小町「酷い凍傷……」

マナブ「くそっ。ヤーマン、ニッカリを連れて行け。ここはオレが」

邪鬼じゃあくフロスト「誰も逃がさないホー!!」

じゃあくフロストは冷気をニッカリ達に向けて放出した

小町(お兄ちゃんのバカ!!)


八幡「――小町!」


??「大丈夫かしら?」

小町「は、はい。あの、ありがとうございます」

??「……別に構わないわ」

??「ゆきのん! はやいよっ。もうちょっとユックリ――」(上下に揺れるナニカ)

??「……――」

??「え、な、なに?」

??「いえ。何も無いわ」

黒髪の少女は自分の薄っぺらい胸元を見てため息を吐いた


??「由比ヶ浜さん。仲魔を召喚しなさい。相手は強敵よ」

??「う、うん!」

八幡「――小町。無事だな」

小町「う、うん。でも、ニッカリさんが庇ってくれて」

ニッカリ「――ぅぅ」

八幡「……」

邪鬼じゃあくフロスト「――ん。お前、ハチマンかホー」

??「これは貴方の知り合いかしら?」

八幡「俺にこんな黒いジャックフロストの知り合いはいない」


邪鬼じゃあくフロスト「ヒーホー! オイラはお前の仲魔だったジャックフロストだホー」

八幡「は?」

邪鬼じゃあくフロスト「なんだか知らないけど、突如として力が沸いてきたんだホー」

ダグザ『小僧。どうやらお前に与えた力の一端が、当時仲魔だった悪魔に流れて変異したようだ』

ダグザ『アスモデウスにスマホから追い出されてからの変異だろう』

ダグザ『ちょうどいい。小僧。目の前の悪魔に己の力を示し、屈服させろ』

八幡「――ああ。分かった。ダグザ」


八幡「俺の仲魔に戻って貰うぞ」

邪鬼じゃあくフロスト「ふざけるなホー。あいらは力を得て自由を得たんだホー。誰もオイラは縛れないホー」

??「全く。自分の仲魔も禦せないなんて、三流のハンターも良いところね」

??「ゆ、ゆきのん。そんな言い方しなくても――って、あ!!」

八幡「なんだ?」

??「なな、なんでもないし!」

??「人のパートナーを、貴方の腐ったいやらしい目でねっとり見るのはやめてくれないかしら? 時代が時代なら警察を呼ぶ所よ」

八幡「どんな目だよ」

??「サキュバスやメドューサが嫌悪感を抱いて即刻、貴方の目を潰すほどの目よ」

八幡「どんな邪眼だ」


邪鬼じゃあくフロスト「オイラを目にして青春ラブコメっぽい寸劇をするなホー!!」


??「青春ラブコメ? 誰と誰が。どうやら貴方の仲魔は、貴方と同じように目が腐っているようね」

八幡「目がおかしいってのは同意しよう」

??「とりあえず一緒に戦うんだから、仲良く、ね。あ、私は由比ヶ浜結依です」

【地母神ダイアナ】【妖精シルキー】【魔獣オルトロス】

??「……………………………………………………………………………………………………雪ノ下、雪乃よ」

【魔獣ネコマタ】【鬼女ユキジョロウ】【鬼女メデューサ】

八幡(なんだ、この自己紹介をしないといけない雰囲気は)

八幡「――比企谷八幡だ」

【魔王アスモデウス】

邪鬼じゃあくフロスト「だから!! オイラを目にして青春ラブコメっぽい寸劇をするなホー!!」


今回はここまでとなります

おつ


邪鬼じゃあくフロスト「ヒーーホーーー!!」

雪ノ下「ユキジョロウ」

鬼女ユキジョロウ『はい。主様』

じゃあくフロストの放つ凍てつく冷気を、ユキジョロウが無効化する。

八幡「アスモデウス」

アスモデウスが炎を使いじゃあくフロストを攻撃した。
が、ダメージはあまりない。

八幡「……ジャックフロストなのに炎耐性があるのか」

今度は物理攻撃を試すが、炎攻撃同様にダメージはあまり与えられない。


八幡(俺の仲魔(アスモデウス)だと、弱点はつけないか)

由比ヶ浜「うう。攻めきれない――っ」

雪ノ下「……邪悪なんて名前を付けてるんだから破魔が効果あるんでしょうけど」

由比ヶ浜「私の仲魔、おぼえてない」

雪ノ下「私のもよ」

邪鬼じゃあくフロスト「ヒホホー」

邪鬼じゃあくフロストは巨大な腕で鬼女ユキジョロウを殴る。
致死レベルのダメージを受けた鬼女ユキジョロウは、雪ノ下のスマホに召還された。

邪鬼じゃあくフロスト「これでお前らを護る仲魔は居ないホー。オイラの独断場だホー!!」


邪鬼じゃあくフロスト「ヒホー!」

八幡「耐性があるってだけでダメージがない訳じゃない。攻撃する隙を与えずに、攻め続けて倒す」

雪ノ下「――それしか手は無いわね」

由比ヶ浜「うん!」

それぞれの仲魔が一斉に攻撃。
攻撃する隙を与えないよう、連撃を繰り出した。


邪鬼じゃあくフロスト「お、オイラが、圧されている、ホー……?」

八幡「……終わりだ」

バンッ

邪鬼じゃあくフロスト「ヒホーーーーー!」

邪鬼じゃあくフロスト「お、オイラの負けで、良いホ」

邪鬼じゃあくフロスト「ハチマンの仲魔に戻るホーーー」

そう言うとじゃあくフロストは八幡のスマホへ戻っていく。


八幡「……」

八幡(これで仲魔は、魔王アスモデウスと邪鬼じゃあくフロストの二体)

八幡(『神殺し』……。何をさせられるか分からないが、強い仲魔はもう少し集めておくか)

由比ヶ浜「ふう。なんとか倒せたねー」

雪ノ下「ええ。これでクエスト達成ね」

アサヒ「ねぇ、ニッカリさんを早く地下街に運ぼう! このままだと死んじゃう」

ナナシ「ああ」

マナブ「ニッカリさん、しっかりしてくれよ」

アサヒ、ナナシ、マナブはニッカリを抱えて地下街へと走って行く。


雪ノ下「それじゃあ、私たちも地下街へ行きましょうか」

由比ヶ浜「う、うん」

由比ヶ浜は少しだけ八幡を見たが、直ぐに雪ノ下の後を追う。

小町「……お兄ちゃん、ありがとう。助けに来てくれて」

小町「それと、ごめんなさい。叩いちゃって……」

八幡「別に気にしてない」

八幡「兄を叩くのは、妹の特権みたいなものだろ」

小町「――叩かれないように努力してほしいんだけどなぁ」

小町「それじゃあ私はニッカリさん達が気になるから地下街に行くけど、お兄ちゃんはどうする?」


↓+1
1.小町と一緒に地下街に向かう
2.もう少し外で用事をする。


八幡「……いや、俺はもう少し周りの様子を見てくる」

小町「そっか。――あんまり無茶しないでね」

八幡「ああ」

小町はそう言うと、地下街へと向かっていった

ダグザ『小僧。外の様子を見に行け』

八幡「ああ、分かった」


■神田の社 地下 最深部


国津神スクナヒコナ「バカな我が敗れるとは――」

国津神スクナヒコナ「此処に封印されているのが、何か知って、」

龍神コウガサブロウの剣で首を刎ねられ、国津神スクナヒコナは消滅した

「勿論。知ってるわ。ここに封印されている神がなんなのかはね」

フードを被った女性は、中央にある「アーク」へと手を触れた。


■錦糸町付近


八幡「なんだ。地震か?」

ダグザ『小僧。急ぎ神田の社へ向かえ』

八幡「神田の社……」

ダグザ『スマホへ場所を表示するようにしておいた。奴が復活したぞ』

八幡「誰が封印されているんだ?」

ダグザ『まずは急げ。小僧』

八幡「……ああ」


■神田の社 地下 最深部


クリシュナ「キミかい。僕の封印を解いてくれたのは?」

「ええ。そうよ。魔神クリシュナ」

魔神クリシュナ「てっきりオーディンやミロク菩薩が封印を解いてくれると思ってたんだがね」

「ご不満かしら?」

魔神クリシュナ「そんな事は無いよ。ただ、何を企んでいるのか気になってね」

「――」

「貴方たちはしたいようにすればいいわ。私もそうするから」


魔神クリシュナ「――そうかい」

魔神クリシュナ「では、まずは人類の救済に動くとしよう」

魔神クリシュナ「そして……フリンを僕の『神殺し』とする」

「そう。フリンなら聖杯に希望を集めて、マサカドの所へ行っている途中よ」

「早くしないとマサカドが目覚めるわ。そうなると、厄介じゃ無いかしら?」

魔神クリシュナ「……それはお互いに、かい?」

「……」

魔神クリシュナ「まぁいい。とりあえず僕は、ルシファーとメルカバーに対抗しなければならない。縁があればまた会うとしよう」

クリシュナは姿を消した。


八幡「ここかダグザ」

「ん?」

ダグザ『気を付けろ、小僧。目の前の奴は強いぞ』

八幡「ああ、分かってる」

八幡(誰か知らないが、周りに居るのはこの国の必殺霊的国防兵器)

八幡(確か――龍神コウガサブロウ、英傑ヤマトタケル、英傑スガワラミチザネ)

八幡(阿修羅会のトップが使役した強力な悪魔たちだ)

八幡(ただ情報だと阿修羅会のトップが行方不明になって、使役に必要な素材が不明になったらしいのに三体も)


「ふぅん」

フードを後ろへ下げると見た目は二十歳前後と思われる美女だった

「初めまして」

八幡「……」

「そんなに警戒しなくていいよ。今は、キミと戦うことはない」

「――まぁ、どうしてもお姉さんと戦いたいんなら、話は別だけどね」

八幡「……」

八幡はスマホを下げた


「賢い子は嫌いじゃ無いよ」

八幡(この人は俺の天敵だ。直感がそう囁く)

「名前、教えて貰っても良いかな。ここであったが運命ってね」

八幡「運命を司る三姉妹は手持ちにないから切る事ができない――」

「そんなに嫌わなくてもいいと思うけどなぁ。それじゃあ、戦って勝ったら教えて貰おうかな」

八幡「さっき戦う事はないって」

「状況が変わったからね」


八幡「――比企谷、八幡」

「オーケー。覚えた」

「それじゃあ、せっかくだから私も名乗ろうかな」

「雪ノ下陽乃。今はちょっと急いでるから、また今度ね」

八幡「……」

陽乃は八幡の横を通り過ぎる。

八幡「ん。雪ノ下――」

八幡(錦糸町の商店街にいた口の悪い女も、確か「雪ノ下」って名字だったな。偶然か)

ピーピーピー

八幡(小町からのメールだ。……どうやら帰ってこないのに業を煮やしたようだ。そろそろ帰るとするか)



今回はここまでです


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