機械と神と人間と(4)

科学者「国王様、あれの最終チェックが完了いたしました」

国王「・・・ご苦労だった。結果はどうだ・・・?」

科学者「身体性能、感情制御、魔力制御、共に理想的な数字を出しています。しかし・・・」

国王「しかし・・・なんだ?」

科学者「命の生み出す力、マナの制御が、不安定です。マナの量は問題ないのですが、なにぶん、大きすぎるもので・・・」

国王「・・・我々には時間がない。実戦で使うには、問題ないのだろう?」

科学者「は、はい。実戦で扱う分には、なにも」

国王「うむ、下がってよいぞ。・・・世界で唯一、命の力を持つ機械・・・か」

-数日後-
兵A「なぁ、聞いたか?」

兵B「聞いた聞いた。うちの騎士団長が、魔王討伐に行くんだろ?」

兵A「ああ。しかも、あの!伝説の勇者も一緒に行くらしいぜ!」

兵B「なにをそんなに興奮してんだよ。あんなの只の伝説だろ?」

兵A「はぁ?その末裔が今この国にいるってお前しらねぇの?情弱乙www」

兵B「はいはい。わかったわかった。でもよ、その末裔、強いのか?」

兵A「弱くちゃ話になんねーだろ」

兵B「それな」

兵C「お前ら、仕事サボってばかりいないで、少しはこっちを手伝え!」

兵B「へいへい、今行くよ」

兵A「ったく・・・めんどくせぇ」

魔法使い「えーっと、ここでコレを入れて、あれ?入れすぎた?なら、これをこのくらい入れて・・・うん!いい感じ!後は魔力を少し込めて・・・できた!魔導士様!できたよ!」

魔導士「大丈夫だろうねぇ?またこの前みたいに爆発したりしないよね?この・・・」

魔法使い「どうやったら薬が爆発するんですか!少しは僕の腕前を信じてくださいよ・・・」

魔導士「ははは、ごめんごめん。さて、この薬(?)はどうかn」ドッカーン

魔法使い「・・・爆発・・・しちゃいましたね」

魔導士「・・・爆発しちゃいましたねーじゃないよ!危うく死にかけたよ!それに、また城に穴があいちゃったよ!いつも直すのは私なんだからね!」

魔法使い「そんなに怒らなくても・・・」

魔導士「怒るよ!全く・・・ちょっと国王様に相談してくるよ」

魔法使い「ふぇ?なにをですか?」

魔導士「あなたを国外追放にするよう」

魔法使い「そんなひどいっ!」

魔導士「冗談よ」

神官「僧侶さん、お客様がおいでですよ」

僧侶「わかりました、すぐに向かいます!・・・きゃーっ!」スッテーン

神官「・・・大丈夫ですか?」

僧侶「は、はい。なんとか・・・」

神官「僧侶さんのドジもあいからわずですね。早くお行きなさいな」

僧侶「はい・・・でも、なんの用なんでしょう・・・」

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