プロデューサーさんが居なくなってそれから。 (17)

アイモバi終了記念SSです。少し暗めかも。では、宜しくお願いします。

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 一月十八日。忘れもしないあの日。私の前から、プロデューサーさんが消えた。

 最初のうちは他の仕事が忙しいのかな。という憶測だったが、それは日を重ねるごとに私の中で裏切りの気配を増していった。

 毎日オファーを取り付けて、色んなところに行った。行くところも、ファンの人も、毎回違う。

 でも、プロデューサーさんだけはいつも変わらず私の傍に居てくれた。

 オファーがあってもなくても、一日に何度も事務所に来てくれた。それが当たり前で、変わることなんて有り得ない。そう、少し前までは信じていた。

 私の頑張りが足りなかったのかな……だから、愛想尽かされて……。

 そんなふうに目を熱くしたことも幾度となくあった。

 しかしある時から、私は送られてくるオファーを受けて、一人で仕事を再開した。今までプロデューサーさんに一任していたこともあって、最初はなかなか手間取ったが、プロデューサーさんとの繋がりが少しでも感じられて苦ではなかった。

 もし、プロデューサーさんに愛想を尽かされていたとしても、私は、プロデューサーさんとの繋がりを捨てる気にはなれなかった。

 多分そこには、そうやって以前と変わらず頑張っていれば、いつか前と同じようにプロデューサーさんが来てくれるという希望があったのだろう。

 そのためには立ち止まるわけにはいかない。

 頑張らなきゃ。頑張らなきゃ。

 プロデューサーさんと二人で頑張ってきた時以上に早く駆け上がって。そして、あと少しでトップアイドルに手が届く。そんな時に、私は体調を崩した。

 自分に腹が立ったし、同時に絶望した。プロデューサーさんと築き上げてきたものがガラガラと音を立てて崩れていくようで。

それから——

キィ。

扉を開く。しかしそこは見慣れた事務所の扉ではなかった。

 私はこれから、ここでやり直す。あの事務所は忘れはしないけど、だからこそ、やはり立ち止まるわけにはいかなかった。

「これからこの合宿所でお世話になる天海春香です、宜しくお願いします!」

    おわり

乙です

本当に終わっちゃったんだなぁ。しんみり

代行依頼を通じて他のPさんとの交流が出来ていた稀有なコンテンツだっただけに寂しくなりますなぁ

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