ココア「おはよう! 千夜ちゃん!」
千夜「……」ぱしぱし
ココア「え? なに、なんで私叩かれてるの!?」
千夜「……」ぱしぱし
ココア「……千夜ちゃん?」
千夜「……」ぱしぱし
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ココア「や、やめてよ!」ぱしん
傘ころころ
千夜「……」
ココア「あっ、ごめんね……?」
千夜「……」ひょい
千夜「……」ぱしぱし
ココア「……もー! なんなのー!?」
千夜「……」ぱしぱし
ココア「私千夜ちゃんを怒らせるようなことした!?」
千夜「……」ぱしぱし
ココア「黙ってちゃわからないよ!」
千夜「……」ぱしぱし
ココア「~っ! もう千夜ちゃんなんて知らない! 先に学校行くからね!?」たったった
いつもの人か
千夜「……」たったった、ぱしぱし
ココア「ついてこないでよ!」
千夜「……」ぱしぱし
ココア「……今日の千夜ちゃん変だよ」
千夜「……」ぱしぱし
ココア「いつもの千夜ちゃんなら無言で私の頭を傘で叩くことなんてしなかったのに! ねえ、本当にどうしたの?」
千夜「……」ぱしぱし
ココア「ううっ……何か言ってよ千夜ちゃん」
「ママーあれなーに?」
「しっ! 見てはいけません!」
ココア「ほら、人目もあるから、ね? 一旦叩くのやめない?」
千夜「……」ぱしぱし
学校
ココア「お、おはよう! みんな」
千夜「……」ぱしぱし
「おはよう! 保登さんに……えっと宇治松さんも、お、おはよう?」
「何かの遊び?」
千夜「……」ぱしぱし
ココア「ご、ごめんね? 今日千夜ちゃんずっとこんな感じなの」
「へ、へーそうなんだ。頑張って……?」
「応援している」
ココア「う、うん。みんな、ありがとう。じゃあ」すたすた
千夜「……」すたすたぱしぱし
「……なんだったんだあれは」
「宇治松さんだから、別に不思議でもない」
ココア「ううう、席についても千夜ちゃん後ろだから叩き続けてくるよ……」
千夜「……」ぱしぱし
ひそひそ
ココア「私たち悪目立ちしてるよ? 千夜ちゃん」
千夜「……」ぱしぱし
ココア「さ、流石に授業中はしないよね……?」
千夜「……」ぱしぱし
授業
千夜「……」ぱしぱし
先生「お、おい宇治松。どうして保登の頭を傘で叩いているんだ?」
千夜「……」ぱしぱし
先生「おい何とか言ったらどうなんだ! 保登が授業に集中できないだろ!」
千夜「……」ぱしぱし
先生「……もういい。取り合えず、これは没収だ!」ぐい
千夜「……」ぐぐぐ
先生「抵抗するな!」とりあげ
千夜「……」
先生「これは放課後まで預かるから、その時職員室まで取りに来なさい」
千夜「……」二本目とりだす、ココアぱしぱし
そんなに叩いてあげるな ココアの頭が割れちゃうだろ
先生「……まだ持ってたのか。これも没収!」とりあげ
千夜「……」三本目、ココアぱしぱし
先生「没収!」とりあげ
千夜「……」四本目、ココアぱしぱし
先生「宇治松! お前はどれだけ傘を持ってきているんだ!」ぐい
ココア「……先生! もういいんです!」
先生「いいわけないだろ! 保登、お前は宇治松にいじめられているんだぞ!」
ココア「私は大丈夫ですから! それに叩かれてると言っても痛くはないので」
先生「いやいや、痛い痛くないの問題じゃないだろこれは?」
千夜「……」ぱしぱし
先生「……何か執念じみたものを感じるぞ」
ココア「千夜ちゃんはいつも優しくてすごい気遣いのできる娘なんです! きっとこれにも理由があるんです!」
千夜「……」ぱしぱし
先生「……宇治松は聞く耳もなし。仕方ない、保登がいいのなら、これ以上言わないでおく」
先生「取り合えず、授業の邪魔にならないように宇治松はなるべく音をたてるなよ?」
千夜「……」ぱしぱし
先生「……はぁ。では、授業を再開する────」
ココア「……千夜ちゃん」
千夜「……」ぱしぱし
ラビットハウス
ココア「……ただいま」がちゃ
千夜「……」ぱしぱし
チノ「おかえりなさい。…………何をしてるんですか?」
リゼ「何かの訓練か!?」キラキラ
チノ「どうせいつもの変な思いつきですよ」
ココア「そ、そうじゃないの! 事情を聞いて────」
§
千夜「……」ぱしぱし
リゼ「つまり、朝からずっとこんな調子でココアの頭を叩いているのか?」
ココア「そうなの。何を聞いても答えてくれないし、先生に注意されてもやめないし……」
リゼ「……不屈の意志だな」
チノ「どうせココアさんが何か千夜さんの機嫌を損ねることをしたんじゃないですか?」
ココア「そう考えたんだけど、心当たりないよー……」ぐす
千夜「……」ぱしぱし
狂気を感じる……
よく見るクレイジーSSとは何か違う感じがする
期待
禿げそう
クラスメイトの千夜ちゃんの扱いに泣いた
チノ「あの、千夜さん。どうしてココアさんを叩いているんですか?」
千夜「……」ぱしぱし
リゼ「ココアの前で話づらいのなら、私たちだけで聞くから、一度叩くのをやめないか?」
千夜「……」ぱしぱし
リゼ「……ダメか」
ココア「本当にどうしちゃったの、千夜ちゃん」
千夜「……」ぱしぱし
チノ「ココアさん本当に何もしてないんですか?」
ココア「本当に心当たりないんだよー! 昨日までは普通だったのに、今朝から急に」
リゼ「とりあえず着替えてきたらどうだ? 流石に千夜も仕事まで邪魔するとは思えない」
ココア「うん。じゃあ、着替えてくるね」すたすた
千夜「……」すたすた、ぱしぱし
§
ココア「……おまたせ」
千夜「……」ぱしぱし
チノ「全然意に介してませんね」
リゼ「おい千夜。ココアはこれから仕事だから、もう傘でココアの頭を叩くのはやめろ」
千夜「……」ぱしぱし
リゼ「おい千夜!」
千夜「……」ぱしぱし
リゼ「だから、離れろ!」どん
千夜「……」ふら、ばた
ココア「千夜ちゃん! 大丈夫!?」
千夜「……」ぱしぱし
ココア「……」
チノ「どうやら何が何でも叩き続けるつもりのようですね」
リゼ「……どうするんだチノ?」
チノ「仕方ありません。今日はココアさんには休んでもらいましょう。流石にこの状態で接客はさせられません」
ココア「ごめんね、チノちゃんリゼちゃん」
リゼ「なにココアが謝ることはない。それより」ちら
千夜「……」ぱしぱし
リゼ「ちゃんと千夜と話し合えよ?」
千夜「……」ぱしぱし
リゼ「……いや、とりあえず何か意志疎通しろよ?」
ココア「……うん。がんばるね」とぼとぼ
千夜「……」すすす、ぱしぱし
チノ「……あの、あれ大丈夫なんでしょうか?」
リゼ「まあ、千夜とココアだし、案外簡単に解決するかもしれないぞ」
チノ「それならいいのですが……」
ココア「――――ちょっと千夜ちゃん!? トイレにまではついてこないでよ!!」
ココア「あ、ちょ! だからダメだって言ってるでしょ!?」
ココア「早くでてって! 漏らしちゃうから!」
ココア「ああ!もう! …………うううっ、恥ずかしいよ千夜ちゃん」
チノ「――あの、本当に大丈夫なんでしょうか?」
リゼ「ま、まあ、ココアと千夜だから、大丈夫なんじゃないか……たぶん」
終業後
チノ「それでココアさん。何か進展はありましたか?」
ココア「……」
千夜「……」ぱしぱし
チノ「……何もなかったんですね」
チノ「千夜さん完全にココアさんの頭を叩くためだけのマシンと化してるじゃないですか。どうするんですかココアさん?」
ココア「それはこっちが聞きたいよ。どうしようチノちゃん」
チノ「いったん甘兎庵に戻ってもらいたいのですが……」ちら
千夜「……」ぱしぱし
チノ「……その意志はないようですね」
ココア「千夜ちゃん、トイレにまでついてくるんだよ……」
チノ「そういえば、あのときはどうしたんですか?」
ココア「……仕方ないから、千夜ちゃんの前で脱いで……」
千夜「……」ぱしぱし
チノ「本当に千夜さんがこうなった原因はわからないんですよね?」
ココア「うん」
チノ「……父に頼んで追い出してもらいますか」
ココア「えっと、千夜ちゃんに手荒なことはしないで欲しい」
チノ「じゃあ、どうするんですか?」
ココア「千夜ちゃんには今晩泊まってもらおうよ」
チノ「……正気ですか? 今の千夜さんは明らかに異常です。そんな人と夜を過ごす気ですか?」
ココア「うん。もしかしたら、夜静かになったら何か違う反応をしてくれるかもしれないから……」
チノ「……わかりました。今夜は千夜さんを泊めてみましょう」
ココア「ありがとう! チノちゃん」
チノ「お礼はいりません。私もいつもの千夜さんに早く戻ってもらいたいので」
ココア「じゃあ、私たちはもう寝るね。おやすみ、チノちゃん」
千夜「……」ぱしぱし
ココア部屋
ココア「一緒に寝よう! 千夜ちゃん!」
千夜「……」ぱしぱし
ココア「えっと、横にならないと眠れないよ? ほら、私のベッド、二人でも十分にスペースあるから!」
千夜「……」ぱしぱし
ココア「……おやすみ、千夜ちゃん」
千夜「……」ぱしぱし
よく見たらスレタイで千夜が喋っててワロタ
習慣ってレベルじゃないけどなwww
ぱしぱしやってるところ想像するとどうしても「魔法少女なんてもういいですから。」のゆずかの友達を思い浮かべてしまう。
傘持ってる方の手がバキバキに鍛えられてそう
どんな表情で叩いているのか気になるところ
§
ココア「……おはよう、チノちゃん」
千夜「……」ぱしぱし
チノ「おはようございます。今日はお早いですね」
ココア「うん、ちょっとね……ふわぁあ」
千夜「……」ぱしぱし
チノ「……まさか昨晩眠れなかったのですか?」
ココア「うん。こうぽんぽん叩かれてると気が散っちゃって……」
千夜「……」ぱしぱし
チノ「大丈夫なんですか、ココアさん?」
ココア「うん、まあ眠いけどなんとか。それより一晩中枕元に立って起きていた千夜ちゃんの方が心配だよ。大丈夫、千夜ちゃん?」
千夜「……」ぱしぱし
チノ「……訳が分かりませんね。一晩たてば、もしかしたら直るかもという期待もあったのですが」
千夜「……」ぱしぱし
ココア「あはは、ダメだったね」
チノ「笑い事じゃありません」
ココア「ごめんね」
チノ「……それより甘兎庵はどうなっているんでしょうか?」
ココア「昨日ラビットハウスに帰る前に寄ったんだけど、電気もついてなくて真っ暗で人の気配もなかったよ。入口も鍵がかかっていて開かなかったし」
チノ「困りましたね。……それより、はやく朝ご飯を食べてください。遅刻しますよ」
ココア「あ、本当だ! 急がないと。……それと千夜ちゃんは」
チノ「はい。千夜さんの分も考えて、いつもより少し多めに作りました」
千夜「……」ぱしぱし
ココア「千夜ちゃん、ご飯食べよう?」
千夜「……」ぱしぱし
チノ「食事もとらない気ですか……?」
千夜「……」ぱしぱし
ココア「ご飯食べないと死んじゃうよ! 千夜ちゃん、お願いだから食べよう? また後で私の頭を叩いてもいいから、ね?」
千夜「……」ぱしぱし
ココア「ううう……」
チノ「まあ、食べないというのなら仕方ありません。ココアさんだけでも早く済ましてください」
通学路
ココア「……」
千夜「……」ぱしぱし
「ママー! 今日もあのお姉ちゃんたちいるよー!」
「……きっとあの子たちには必要なことなのよ。あまりじろじろ見ないの」
ココア「……ねえ、千夜ちゃん」
千夜「……」ぱしぱし
ココア「……」
学校
ココア「おはよう、みんな」
「おはよう! 保登さん!」
「おはよう。それと……」
千夜「……」ぱしぱし
「もしかして宇治松さんは昨日からずっと……?」
ココア「うん」
「おいおい、宇治松さんは本当にどうしたっていうのさ。怒ってんのか悲しんでるのかもよく分からないし、ちょっと不気味」
「それに保登さんも少し疲労している……?」
ココア「ちょっときのう眠れなくて……」
「宇治松さんが夜中もベッドの脇から叩いてきて眠れなかった……?」
「アンタ、そりゃいくらなんでもホラーすぎるでしょうよ!」
ココア「……」
「え……? まじ?」
ココア「千夜ちゃん、私がトイレの時だろうとお風呂の時だろうとお構いなくずっと傘で叩き続けてきたよ」
「いやいや、もうそれ犯罪じゃない! 警察に通報しようよ!」
千夜「……」ぱしぱし
「むしろ病院かお寺の方がいいかも……?」
「友達だからって、越えちゃいけないラインを曖昧にしたままはっきりさせないとお互いの為にならないよ?」
ココア「……うん。ありがとう。じゃあ、私教室にいくね」すたすた
千夜「……」ぱしぱし
「あれ大丈夫かね?」
「まあ、宇治松さんだし……なんとか」
授業中
先生「えーこれはここがこうなるので……」ちら
ココア「……」
千夜「……」ぱしぱし
先生「……はあ。この問の答えはよって――――」
ココア「……」
千夜「……」ぱしぱし
ラビットハウス
ココア「もー! 今日一日みんなから変な目で見られたよー!」
千夜「……」ぱしぱし
リゼ「それは昨日からもだろ?」
ココア「違うよ! なんか昨日はまだいつもの悪ふざけを見る感じだったのに、今日はもう呆れというか何というかみんな深刻げな感じで見てきたの!」
チノ「でも、これは確かに抜き差しならぬ雰囲気ですよ」
千夜「……」ぱしぱし
本物の千夜ちゃんの他に、傘でココアちゃんの頭を叩くのが習慣の千夜2号がいるのかと思ったら、甘兎庵見る限り叩くのが習慣なのはやっぱ千夜ちゃんなのかな
習慣というかなんというか
シャロは何も言わないのですか?
乙
ばーちゃんになにかあったのかな
こわい
まってるぞー
ぱしぱし
ぱしぱし
ほしほし
ぱしぱし
ぱしぱし
ぱしぱし
ぱしぱし
ぱしぱし
ぱしぱし
ぱしぱし
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