扶桑「不幸提督」 (36)
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扶桑「──では、この方面に遠征部隊を向かわせればよろしいですね?」
提督「ああ、頼む」
扶桑「……わかりました」
ガチャ……バタン
提督「……」
────────
暁「……それでね、これは噂なんだけど」
電「なのです?」
暁「最近轟沈する艦娘が増えたのは、司令官が意図的にやってるって話なの」
雷「そんな訳ないじゃない! あんなに優しい司令官が……!」
響「それもそうだ」
暁「ま、まあただの噂よ。信じなくていいと思うわ」
電「……でも、最近思うのです。司令官さんが、時々悲しそうな顔をしてるのを見て、何かあるのかなって……」
暁「……」
扶桑「第六駆逐隊の皆さん、よろしいですか?」
雷「扶桑さん。どうしました?」
扶桑「実は──」
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扶桑「──それと、第六駆逐隊が遠征中に消息不明となりました」
提督「……そうか」
扶桑「報告は以上です」
提督「わかった。下がっていいぞ」
扶桑「わかりました。それでは」
ガチャ……バタン
提督「……」
「部隊の全員がロスト……とはな」
提督「……長門」
長門「捜索隊は出さないのか?」
提督「……そうだな」
長門「……」
提督「……」
長門「……まあ、提督に任せるさ」
提督「……すまない」
長門「気にしなくていい。色々思う所があるのだろう?」
提督「……」
長門「……」
長門「なあ──」
提督「よせ」
長門「……まだ何も言っていないが」
提督「言いたいことはわかる」
長門「……そうか」
提督「……迷惑をかけてすまない」
長門「お互い様さ」フッ
長門「……いつか、平和な世界で暮らせる事が出来るといいな」
提督「……ああ」
────────
夕張「……最近さ」
明石「どうしました?」
夕張「ここの艦娘の人数……どんどん減ってるよね」
明石「……そういえばそうですね」
夕張「提督も建造で艦娘増やすとかすればいいのに全然しないし……」
明石「うーん……提督にも何か考えがあるんじゃないですか?」
夕張「ならいいけど……この状態で深海棲艦の部隊が責めてきたら大変よ?」
明石「まあ大丈夫ですよ。幸いにも主力艦隊はまだ健在ですし、何とかなりますよ」
夕張「……それもそうね」
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提督「──夕張が出撃中に行方不明……か」
扶桑「……はい」
提督「……わかった。後で報告書をまとめておくよ」
扶桑「よろしくお願いします。それでは」ガチャ
提督「……」
「──不幸ね」
提督「……山城」
山城「なんですか? 私が言うと洒落になりません?」
提督「不幸……かもな」
山城「……はぁ」
提督「……?」
山城「提督? 一応私たちを指揮してる身なんですから、そんなに落ち込まないでシャキッとしてくださいよ」
提督「……」
山城「……まあ、これだけ艦娘が失踪してたら仕方のないことですけどね……」
提督「……」
山城「……」
提督「あともう少し……か」
山城「……そう、ですね」
提督「……間に合えばいいがな」
山城「大丈夫ですよ。きっと……」
提督「……ああ」
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『よっ、生きてるか?』
提督「ああ、なんとかな」
『いやぁ、艦娘の七割がいなくなってるんだろ? そんなので敵に攻められでもしたら大事じゃないか』
提督「大丈夫だよ。奇跡的にも主力艦隊が残ってるから」
『……』
『……まあ、お前がそう言うなら何も言わんが』
提督「すまないな。……色々と」
・・
『……ああ、なかなかくるね……あれは』
提督「迷惑をかけてるのはすまないと思ってる」
『仕方ないさ。そうするべきだと話し合ったんだしな』
提督「……ありがとうな」
『謝ったり感謝したり忙しい奴だな。気にするなよ』ハハハ
提督「わかった。じゃあ、また」
『ああ。また、な』
提督「……」
────────
1ヶ月後
提督「……」
扶桑「……」
提督「これで、うちの鎮守府は主力艦隊のみが残った……のか」
扶桑「……そうなります」
提督「……そうなるな」
扶桑「……」
提督「……間に合った、と言うべきか」
扶桑「……」
提督「……扶桑」
扶桑「何でしょうか」
提督「残った艦娘達に通達してくれ。内容は──」
────────
……ドォンッ!!
提督「っ……」
提督「……来たか」
提督「……大淀!」
大淀「了解! 艦隊、出撃してください!」
────────
扶桑「──了解」
扶桑「皆さん、出撃の時間ですよ」
武蔵「……やっとか。待ちわびたぞ」
長門「久しぶりに大暴れするとしよう」フッ
加賀「敵は多数のようね。もう数えるのも面倒です」
飛龍「みんな張り切ってるなぁ。よし、私もやれるだけやってみますか!」
日向「……まあ、そうなるな」
────────
山城「……出撃するみたいです」
陸奥「あら、そうなの? 長門は大丈夫なのかしら……」
伊勢「日向……私、頑張るから」
赤城「私はまだやり残していることがたくさんあります。今倒れる訳には行きません!」
蒼龍「飛龍……無茶しなきゃいいけど……」
大和「大和型一番艦の名は伊達では無いこと……証明して見せます!」
扶桑「山城……」
山城「姉様……」
「「──また、この海で会いましょう」」
────────
提督「いいか、大破した場合は無理に突っ込むな。近くに明石が待機しているからそこまで撤退するんだ。いいな?」
扶桑・山城『了解』
提督「大淀、最悪の場合はお前も逃げるんだ」
大淀「逃げませんよ?」
提督「何を言って──」
大淀「私は提督に付いていきますから」
提督「だが……」
大淀「きっと皆さんも同じ気持ちのはずです」
提督「……わかった。一緒に地獄を見に行くとするか」
大淀「お供します」
────────
扶桑「制空権は!?」
加賀「劣勢……ね」ギリッ
飛龍「敵の数が多すぎる……!」
長門「構わん。撃てば当たるくらいの数ということだ」
武蔵「そういうことだ。後は私達に任せておけ」
扶桑「……そういうわけにはいきません。扶桑型の力、ここでお見せします!」
武蔵「ふっ……その意気だ」
武蔵「さあ、どんどん撃ってこい! 私はここだぁっ!!」
扶桑「提督の為にも……ここで沈む訳にはいかないの……!」
日向「劣勢でも瑞雲は輝いているな。……燃えてきたぞ」
────────
提督「制空権は劣勢……か」
大淀「どうされますか?」
提督「……」ピッ
『──お呼びですか?』
提督「ああ、お前たちの力が必要になった。頼まれてくれるか?」
『頼まれました。私達にお任せください』
提督「頼む」ピッ
大淀「……最初から頼めば良かったんじゃないですか?」
提督「……もし制空権が取れたら、あの2人には逃げてもらうつもりだったんだ」
大淀「多分、どっちにしても2人は戦ってたと思いますよ」フフッ
提督「……かもな」
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山城「くっ……キリがない!」
陸奥「敵も必死みたいね」
赤城「制空権が取れない……一航戦の誇りが……」
蒼龍「ん……これは……」
大和「どうしました?」
蒼龍「……どうやら、戦ってるのは私達だけじゃなかったみたいですね」
伊勢「……?」
『……皆さん、お待たせしました』
翔鶴『五航戦、翔鶴!』
瑞鶴『同じく、瑞鶴!』
翔鶴『援護いたします!』
加賀「あの子達……」
長門「おお、制空権を取り返したか!」
武蔵「ふふ……ここから挽回するとしようか!」
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大淀「制空権、取り返したみたいです! 敵数がどんどん減っていきます!」
提督「よし、この調子なら──」
ビーッビーッ!!
大淀「っ──!?」
提督「どうした?」
大淀「……敵深海棲艦と思われる反応を後方から確認!」
提督「後方……だと……!?」
提督「(馬鹿な……何故……!?)」
大淀「っ! 砲撃来ます!」
提督「大淀! 伏せろ!」バッ
ドオンッ!!
────────
ザッ……
扶桑「っ……」
扶桑「(何……今の雑音……?)」
長門「扶桑! どうした!」
扶桑「い、いえ! 何でもないわ!」
扶桑「……とにかく今は集中しないと!」
────────
提督「……っ」
提督「大淀……無事か……」
提督「……大淀……?」スッ
大淀「……」
提督「……気を失ってるだけ……か」
提督「……問題は俺の方か」
提督「(出血が少し多いな。どれほどもつか……)」
「アラ。イキテイタ、ノネ」
提督「……あぁ、お前の不幸は乗り移らなかったみたいだ」
提督「──扶桑」
扶桑?「フフ、ソレハヨカッタワ。カッテニシナレタラ、コマルモノ」
提督「トドメは私が──ってやつか」
扶桑?「マァ、ソレニチカイモノネ」
扶桑?「シヌノハ、ワタシトイッショデナイトコマルモノ」
提督「……ははっ、心中か。悪くない」
提督「……だが大淀は別だ。コイツまでお前に付き合わせる必要は無い」
扶桑?「タシカニオオヨドハドウデモイイワネ」
扶桑?「デモザンネンダワ。アトジュップンゴニハ、ココヲコウゲキスルヨウニメイレイシチャッタノ」
提督「なっ……」
扶桑?「サァ、ドウシマス、テイトク?」
提督「……なら一生のお願いだ。扶桑、大淀を安全な所へ移動させてくれ。そうしたらお前の願いを聞くよ」
扶桑?「……イヤデス、トイッタラ?」
提督「そう……だな。お前の不幸さを呪うことにするよ」
扶桑?「……フフ」
扶桑?「ワカリマシタ。マアカノジョハカンケイナイデスシ」スッ
提督「ああ……ありがとう」
────────
扶桑「……この調子ならいける!」
山城「皆さん! ここが踏ん張りどころです!」
長門「はあああああああああっ!」
武蔵「まだだ! まだ倒れてなるものかあああああああっ!」
────────
扶桑?「──サア、アトドノクライカシラネ?」
提督「……扶桑」
扶桑?「……ナニ、カシラ」
提督「すまなかった」
扶桑?「……」
提督「俺が未熟だったから……お前たちの事をちゃんとわかってなかったから……」
扶桑?「……」
提督「俺が──」
扶桑?「言わなくていいです」
提督「ッ──」
扶桑?「私はそうせざるを得なかった。それだけです──」
────────
────
──
ドオオンッ
扶桑『くっ……』
大淀『扶桑さん! どうしました!?』
扶桑『かすり傷程度よ……心配いらないわ』
大淀『ですが!』
扶桑『皆さん……ここは私が引き受けます。急いで撤退してください』
大淀『なっ……』
日向『扶桑……!?』
加賀『……本気で言っているの?』
扶桑『私がいても迷惑になります。皆さんが生き延びるためにはこれが一番確実です……』
加賀『……提督はどうするの? 今の段階では一番練度が高いあなたがいなくなってしまっていいのかしら』
扶桑『ッ……』
扶桑『……提督には──』
──あなたの艦娘でよかった、と伝えてください──
────────
提督『扶桑……どうして……』
大淀『提督……』
ガチャ
加賀『提督、艦隊が帰投したのだけれど……』
提督『ああ……』
加賀『新しい艦娘を見つけたわ』
扶桑『扶桑型超弩級戦艦、姉の扶桑です。妹の山城共々、よろしくお願いいたします』
提督『扶……桑……?』
扶桑『はい、そうですが……?』
提督『扶桑──!』バッ
ダキッ!!
扶桑『ッ!?///』
提督『すまない……俺は……お前を……』グスッ
扶桑『あ、あの……』アセアセ
加賀『……しばらく、そのままにさせてあげて』
扶桑『は、はあ……』
加賀『……誰にでも、うちに秘めた思いというものがあるものです』
──
────
────────
扶桑?「あの時、私は自分の意志で殿を務めたのです」
扶桑?「それが一番だと思ったから……大破状態の私が撤退しても、足手まといなだけだから」
扶桑?「程なくして深海棲艦に撃沈された私は……海の底に沈みました」
扶桑?「でも私が眠る事はなかった」
扶桑?「深海棲艦に捕まり、今の体にされて、何回か艦娘を大破状態に追いやった事もあったわ」
扶桑?「でも、あなたの事はすっかり忘れていたの。深海棲艦に記憶消去でもされたのね」
扶桑?「それから色々あって、提督の鎮守府を襲撃するという話を聞いた私は、そこであなたの事を思い出した」
扶桑?「でも──」
────────
戦艦レ級『アソコノ鎮守府、扶桑型ノ二人ガ練度ガ高イラシイナ』
扶桑?『フソウガタ……フタリ?』
戦艦レ級『ナンダ? 気ニナルノカ?』
扶桑?『……イイエ、ナンデモ』
────────
・・・・
扶桑?「提督は、私ではない扶桑を持っていた。そこで少し嫉妬が生まれたのかもしれないわね」
扶桑?『でも、同時にあなたにもう一度会いたいという気持ちも生まれた』
提督「ッ……」
扶桑?「だからあなたに情報を流したの」
扶桑?「──私が後方から奇襲する、という事を覗いて、ね」
提督「……ああ、やられたよ。多分、心のどこかでお前が生きているんじゃないか、という気持ちがあったから、気づけなかったのかもな。情報を鵜呑みにしてしまった」
扶桑?「ふふ、ダメダメね」
扶桑?「……もうすぐ時間、かしら」
提督「……扶桑」
扶桑?「はい?」
────────
扶桑「これで──!」
山城「終わりだああああああ!」
────────
提督「──ありがとう」
扶桑?「……それは、私に向けてかしら。それとも──今の『扶桑』に対して、かしら?」
提督「それは……」
扶桑?「……答えられないのね」クスッ
扶桑?「でも──」
アナタ
──そんな提督が、私は好きですよ。
ドォオオオオン!!
──二人とも……こんな俺のことを、慕ってくれて……ありがとう。
────────
戦艦レ級「……サテ、任務完了ダ。撤退スル」
戦艦レ級「(十分後トイワレタガ、実ハ二十分後ダッタ事ハ黙ッテオクカ)」ククッ
────────
扶桑「はぁ……はぁ……」
山城『姉様……ご無事ですか……?』
扶桑「ええ……何とかね。」
加賀「もう……終わりなの……? 早いものね」ハァハァ
長門「息が切れているぞ、加賀」ハァハァ
加賀「あなたもね」ハァハァ
扶桑「やったわ……私たちの……勝利よ!」
山城『姉様ああああああああ!』
武蔵「ふっ……なかなか良いものだな」
ドォオオオオン!!
扶桑「え──?」
長門「今の音は……!?」
加賀「鎮守府の方から……!?」
明石『た、大変です!!』
扶桑「明石さん!? 一体何が──」
────────
数週間後
提督「──よし、じゃあこれで報告しといてね」
大和「承知しました」
……バタン
提督「……さて、彼女らはどうすればいい?」
提督「僕はそこまで聞いてなかったから、どうしようもないんだが」
提督「……と言っても、仕方ないこと……か」
提督「まったく……困った奴だ」
提督「──またな、って言っただろうが」
>>23
すいません一文抜けてます
扶桑「提督! 私達の勝利です! コレで──!」
ドォオオオオン!!
扶桑「え──?」
長門「今の音は……!?」
加賀「鎮守府の方から……!?」
明石『た、大変です!!』
扶桑「明石さん!? 一体何が──」
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数週間後
提督「──よし、じゃあこれで報告しといてね」
大和「承知しました」
……バタン
提督「……さて、彼女らはどうすればいい?」
提督「僕はそこまで聞いてなかったから、どうしようもないんだが」
提督「……と言っても、仕方ないこと……か」
提督「まったく……困った奴だ」
提督「──またな、って言っただろうが」
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扶桑「……」
「ここにいたのですか、姉様」
扶桑「……山城」
山城「執務室に盗聴器があるかもしれないって聞いた時は何者なのって疑ってしまったんですが、まさか深海棲艦と繋がりがある人とは思わなかったですよ」
扶桑「そうね……」
山城「ま、まあ? 指示とかは的確だったし、轟沈した艦娘もいなかったし、良い提督でしたけどね」
扶桑「轟沈……」
山城「……姉様?」
扶桑「いいえ、なんでもないわ」
山城「……」
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提督「凄いな、君達は。結構な数を倒したと聞いてるよ」
扶桑「いえ、そんな……一番大切な人を守れなかったら意味ないですから」
提督「それは……」
扶桑「私があの時、異変に気づいていれば……! 大淀さんからの通信もなくておかしかったのに……私はっ……!」
提督「そんなに自分を責めなくていい」
扶桑「ッ……」
提督「君が……君達が生きている──それだけでアイツは満足してるはずさ」
扶桑「……くっ、ああっ……」
提督「泣いてもいいさ。我慢は良くない」
扶桑「うあっ……ああああああああ!」
扶桑「どうしてですか! どうして私達がああああああ!」
提督「……いい艦娘達に恵まれたな。お前は」
────────
提督「落ち着いたかい?」
扶桑「……はい、すいません」グスッ
提督「良いってことよ」
「提督ー!」
提督「んー?」
暁「またかくれんぼしましょー!」
提督「おー後でな。これからちょっと用事があるんだ」
暁「えー!」
電「あれ? 扶桑さんなのです?」
扶桑「っ……」
雷「ん? でもちょっと雰囲気が違うような……」
響「別の鎮守府の扶桑さんなのでは?」
雷「あ、なるほど!」
暁「司令官! 後でするの忘れないでよ!」
提督「おう、わかったよ」
暁「じゃあね!」バッ
扶桑「……今のって」
提督「ああ、君達の鎮守府の第六駆逐隊だ」
扶桑「でも……!」
提督「そうだ。彼女らは君達の鎮守府にいた頃の記憶は無いんだ」
扶桑「っ……」
提督「アイツからの指示でね。まああれがまた精神的にキツくてね」
提督「泣き叫ぶ者、暴れる者……色々いたよ。見てるこっちが泣きたくなるくらいだったよ」
扶桑「提督が……」
提督「果たしてそれが彼女達にとって幸せなのか、と聞かれれば答えられないけどね。まあ本当の事を言ったら飛び出しそうな艦娘もいそうだったから仕方なかったんだ。アイツを責めないでやってくれ」
扶桑「……」
────────
扶桑「……提督」
扶桑「私は、あなたの艦娘で良かった」
扶桑「着任していきなり抱きつかれた時はびっくりしましたが、作戦を重ねる内にとても優秀な方だとわかりました」
扶桑「そしていつしか、提督の力になりたい、提督の傍にいたい、そう思うようになっていったんです」
扶桑「プロポーズされたときは本当に嬉しかったです。私……も……」
扶桑「本当……に、提督が……」グスッ
扶桑「……」
扶桑「……私は生きます」
扶桑「提督の分も、精一杯生きていきます……!」
扶桑「──あなたを、『不幸な提督』と言わせない為にも……!」
────────
「……聞こえた?」
「ふふ、アナタも罪な男よね。どれだけの艦娘が慕ってくれていたのかしら」
「……さあ、行きましょうか」
扶桑「『不幸提督』さん?」
終わり
以上で終了です。ありがとうございました
轟沈はさせたくないものですね
乙です
目から水が…
乙
sage忘れすいません
乙
乙
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