阿笠「超能力に目覚める薬が出来たぞい」 (44)
?翌朝?
博士「新一、今日少年探偵団のみんなを連れてきてくれんか?」
コナン「なんでだ?」
博士「昨日新しい発明品が出来たんじゃ」
コナン「わかった。それじゃあ学校が終わったらみんなを連れてくる」
博士「頼んだぞい」
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午後3時ごろ 阿笠邸
コナン「それで、発明品って何なんだ?」
元太「うまいもんでも出てくんのか?」
歩美「元太君ったら、いつも食べ物のことばっかり」
博士「実は、超能力に目覚める薬が出来たんじゃよ」
光彦「超能力ですか!」
コナン(やけに光彦のやつ、食い付きがいいな)
博士「何の超能力に目覚めるかははっきりとは分からんが、
理論的には空中浮遊や瞬間移動も出来るようになる
かもしれないぞい」
灰原「副作用は?」
博士「データ不足じゃが、特に副作用はない。ただ、小学生
位の子供にしか効果はないぞい」
コナン「それを俺たちに飲んで欲しいってことか?」
灰原「私はそんな危険な物は飲まないわよ」
歩美「歩美もよく分からないものは飲みたくないな」
博士「そうか……。まあ、無理矢理には出来ないしのう」
元太「超能力ってうな重もつくれるようになるのか?それだ
ったら俺がやっても良いぞ」
博士「それはちと難し過ぎるのう……。それじゃこの実験は…」
光彦「僕がやります!」
博士「本当か・」
光彦「本当です!僕にやらせてください!」
コナン「いいのか光彦・何が起こるか分からないんだぞ・」
光彦「何が起こるか分からないから良いんじゃないですか。
すごい能力に目覚めるかもしれないんです」
博士「本当にいいんじゃな?」
光彦「はい!」
博士「じゃあこれにサインしてくれ」ペラッ
光彦「なんですかこれ?」
博士「誓約書じゃよ。この薬は光彦君の意思で飲んだという
証拠になる紙じゃ」
光彦「これにサインすればいいんですね?」カキカキ
寝ます
訂正
・になっているところは、!?です
「本当か!?」と「いいのか光彦!?何が起こるか分からないんだぞ!?
でした
再開します
博士「それじゃあそこの椅子に座ってくれ」
光彦「はい!(これでついに僕も人気者になれますね!)」ワクワク
博士「もし能力が暴走したら危ないから、鎖で縛っておくぞい」ガチャッ
光彦(ちょっと心配になってきましたねぇ……)
博士「ほれ、それじゃあ飲んでいいぞい」
光彦「(ちょっと心配だけどなぁ……)わかりました!」ゴクッゴクッ
博士「どうじゃ?何か変化はあるか?」
光彦「何か体の中から力がわいてきます」
コナン「成功なのか博士!?」
博士「ああ、超能力に目覚めたから成功なんじゃが様子がちと
おかしいのう」
光彦「体が勝手に……!」ガチャガチャッガチャッ
博士「おそらく、目覚めた力をうまく制御しきれないんじゃろう……」
光彦「ヴゥゥウゥアァア゛ア゛ア゛!?」ガチャガチャッガチャッ
博士「いかん!ついに暴走し始めてしまった!」
コナン「どうしたらいいんだ博士!このままじゃ光彦が……」
博士「見守ることしかわしらにはできん」
コナン「そんな……、光彦おおおおおお!」
光彦「……ん?ここはどこですか?みなさんはどこにいったんですか?」
コナン「目が覚めたのか!光彦!」
光彦「何も見えません……。誰かー!いませんかー!」
コナン「俺はここにいるぞ!」
元太「光彦!」
光彦「だめだ、返事がない……」
コナン「どういうことだ博士!俺たちの声が聞こえてないぞ!」
博士「おそらく、目覚めた力に耐えることが出来なかったんじゃ……。
光彦君はいま、視覚と聴覚は失っているじゃろう。他の感覚もど
れだけ残っているかのう」
歩美「光彦君、死んじゃうの?」
博士「まだ生きておるが、どうしたものかのう……」
コナン「とりあえず、残っている感覚を確かめようぜ、博士」
博士「そうじゃのう。まず、嗅覚から確かめるぞい。確か冷蔵庫に
シュールストレミングが入っておった、誰か持ってきてくれ
んか?」
コナン「わかった!」ダダダダッ
元太「シュールストレミングってなんだ?」
灰原「シュールストレミングとはニシンの塩漬けの缶詰のことよ」
博士「世界で一番くさい食べ物と言われておって、納豆の18倍以上、
くさやの6倍以上のくささじゃ。生ゴミを数日間放置したよう
なにおいと例えられることもある。まあ、作っているスウェー
デンの特に北部の人くらいしか食べないがのう」
コナン「持ってきたぞ、博士!」
博士「ナイスじゃ、新一!今から開けるから、みんなは離れるんじゃ!」
光彦「誰か……いませんか……」
博士「よし、それじゃあ光彦君の鼻の近くで開けるぞい!」カシャッ
コナン「うわっ、くっせぇ!」
元太「鼻がとれそうなくらいくせぇ!」
歩美「これ本当に食べ物なの?……うっ、気持ち悪い」
灰原「博士大丈夫かしらね……」
博士「んほおおおおおおおおおおおおお!ど、どうじゃ光彦君!」
光彦「ううっ、誰か……助けて……」
博士「変化もないようじゃし、もう限界じゃ!食え、光彦君!」
光彦 「」ゴクッ
コナン「光彦のやつ、あれを丸飲みしやがった!」
光彦「いま、口に何か入ったような……、気のせいかな……」
博士「味覚もないようじゃが、触覚はありそうじゃぞ!」
コナン「どうすればいいんだ、博士!」
博士「わしの推測だと、刺激を与えることにより光彦君の感覚が
戻るぞい!」
コナン「刺激を与えるのか!みんな、やるぞ!」
元太「でもよーコナン、どういう刺激を与えればいいんだ?」
博士「人間が一番感じるのは痛覚じゃ」
元太「どういうことだ?」
灰原「要するに、痛みを与えればいいのよ……耐えきれないほどのね」
コナン「早速やるぞ!みんな!」
博士「まず元太君、光彦君を殴るんじゃ」
元
間違えて途中で送ってしまいました
博士「まず元太君、光彦君を殴るんじゃ」
元太「おう!光彦のためならなんでもするぜ!」ボコッ
光彦「ぎゃあっ!」
博士「その調子じゃ!」
元太「」ボコッドゴッグギギギギッ
光彦「うぐっ!がっ!ぎゃあっ!」
博士「その辺でやめてくれ、元太君。わしの推測だと、いろんな痛み
を与えた方がいいんじゃ」
元太「そうか、分かった」
光彦「ううっ、何か分からないけど痛いです……。殴られたような……」
コナン「光彦が痛がってるぞ、博士!このまま続けようぜ!」
博士「ああ、もっと苦しませて光彦君を助けるぞい!」
灰原「次は私でいい?」
コナン「いいけど、灰原が自分からなんて珍しいな」
灰原「まあ、日頃の恩返しってとこね」
博士「その手に持っているのはなんじゃ?」
灰原「ナイフよ。殺さないように痛みを与えるのよね?」
博士「殺してはいかんからな、指を切り落とすくらいにしておくんじゃ」
灰原「分かったわ」ズチャッズチャッズチャッズチャッズチャッズチャッズチャッズチャッズチャッズチャッ
光彦「うぐああア゛ア゛アア゛アぁ、ゆ、指がアア゛」ジタバタ
博士「よかったぞ、哀君。かなり苦しんでおる」
灰
灰原「ふう、スッキリした」
歩美「次歩美でいい?」
コナン「無理はするなよ?」
歩美「うん!光彦君のためだもん!」
博士「こんなにいい友達がいて、光彦君は幸せ者じゃのう」
歩美「哀ちゃん!そのナイフかして!」
灰原「扱いには気をつけてね」
歩美「そのくらい分かってるよ、ありがとね!」
コナン「博士、歩美はどうすると思う?」
博士「歩美君の場合、ニコニコしながらとんでもないことをしでかす
からのう」
歩美「まず、ズボンとパンツをおろして……」スルスル
コナン「やめろ!なにをするつもりだ!歩美!」
博士「そうじゃ!もしチンポに興味があるならワシが見せてやっても……」
歩美「うわっ、汚い……けど、光彦君のために!」ザクッ
元太「歩美のやつ、光彦のチンコを切り取りやがった!」
光彦「うぎゃああア゛ア゛アア゛アぁ!!!!」ズチャッズチャッ
灰原「さらに玉の方も切り刻んでるわね」
光彦「うわぁぁぁぁぁ!!!!」
歩美「ハァッハァッ……」
光彦「もう……股間が……何も見えないし……ウウヴヴゥ」ピクッピクッ
コナン「博士……どうしたら……」
博士「仕方ない、3分ほど待っててくれ」
3分後
博士「新一、これはみつ
長生きしてるな光彦
3分後
博士「新一、これは光彦君が不死になるスイッチじゃ」
コナン「博士……それじゃあ光彦もかなり苦しむじゃないか」
博士「仕方ないんじゃ。光彦君が飲みたいといって自分の意思で飲み、
それによって体が壊れてしまったのをワシらが助けてやろうと痛み
や苦しみを与えた。でも、それでは直らなかった。苦しみが足りな かったんじゃよ。もっと痛みを与え、苦しませないといけないが、それでは光彦君は死んでしまう。じゃから、不死にして直るまで痛みを与え続けなければならないんじゃ」
コナン「博士……」
元太「俺はやるぞ!」
コナン「元太……!」
歩美「歩美も光彦君のためならなんでもする!」
コナン「歩美……!」
灰原「まあ、別に無理してやらなくてもいいのよ?もとはといえば全部
光彦君のせいなんだし」
コナン「確かに……!」
コナン「……俺もやる」
元太「コナン!」
コナン「みんな頑張ってるのに、一人だけやめることなんてでき
ねえよ!」
歩美「コナン君……」
博士「ほれ、おすんじゃ新一!」
コナン「おう!」ポチッ
光彦「ううっ、体中が痛い……指の感覚もないし……」
博士「これで何をしても大丈夫じゃぞい!」
コナン「いま楽にしてやるからな!光彦!」ゲシッゲシッ ウギャッ
博士「どうじゃ光彦君!アガサ2号の威力は!」ウィィィーンガリガリッギュィィン
元太「オラッ!光彦!死ねっ!」ボコッドゴッ
歩美「光彦君のため、光彦君のため……」グサッグサッグサッグチョッ
灰原「どう?硫酸をかけられる気分は」ジョワァァァッ ドロドロッ
光彦「」
その日から、光彦は一度も自分でうごいたことはなかった。心臓も動かず、悲鳴もあげなかった。ただ、俺たちは光彦を信じてひたすら痛みを与えた。
続きは夜書きます
多分22時頃です
再開します
1週間後
俺たちは毎日痛みを与え続けた。まず登校前に30分程、学校に行っているときは博士が常に何らかの痛みを与えていた。学校が終わると一旦帰って準備をしてからみんなで集まり、光彦にありとあらゆる痛みを与えた。とにかく痛みを与えた。とりあえず、痛みを与えれば直ると信じて。だが、1週間もすれば与えていない痛みはほとんど無くなってしまった。
コナン「博士、他になにか痛みを与える方法はないのか?」
博士「もう体はぐちゃぐちゃじゃしのう」
歩美「光彦君はまだ生きてるの?心臓も動いてないよ?」
博士「一応昨日精密検査をしたんじゃが、どうやら生きてはおる。
じゃが、痛みを感じすぎて感覚がマヒしとる」
博士「光彦君の体を1週間程前の状態にすれば多分マヒはなくなるじゃろう。しかし、そうするとこの1週間の痛みも消えてしまうからのう……」
コナン「そんな……じゃあどうすれば光彦が苦しむんだ?」
博士「ワシにも分からん。最悪の場合光彦君の体を消し去ってしまうしかないのう。」
元太「マヒだけをとる方法は……そうだ!」
博士「なんじゃ!何か思いついたのか!?」
元太「うな重を食わせれば直るんじゃねーか?」
灰原「そんなわけ……」
博士「それじゃあああああ!!!」
灰原「えっ、うそ!?」
コナン「どういうことだ、博士!」
博士「うな重を食べるとマヒが直るスイッチを作ればいいんじゃ!」
コナン「そういうことか!天才だぜ博士!」
元太「俺も褒めてくれよ!」
コナン「そんなこと知らねえ!」
灰原「それだったら『押すとマヒが直るスイッチ』の方がいいと思うんだけど……」
歩美「なんでうな重が必要なの?」
博士「実は、ワシがいつも作っているスイッチは光彦君を苦しませるスイッチじゃから『押すと』でいいんじゃ。じゃが光彦君を助けるスイッチとなると、条件が必要なんじゃ」
灰原「じゃあ『押すとマヒが直るスイッチ』は作れないの?」
博士「作れないこともないが、とても複雑で難しいし時間もかかるんじゃよ」
コナン「どのくらい違うんだ?」
博士「条件有りじゃと約3分、無しじゃと約5年かかるぞい」
コナン「そこまで違うのか」
元太「うな重ってやっぱりすげー!」
博士「多少は前後するがの。それじゃあ頑張ってスイッチを作ってくるぞい!」スタスタ
コナン「それじゃあ俺たちはうな重の出前を頼んでおくか」
元太「俺の分も頼んでくれよ!」
コナン「分かってるよ。あ、すみません、うな重の出前をして欲しいんですけど……」
3分後
博士「おーい!スイッチが出来たぞい!」スタスタ
コナン「おっ、博士が戻ってきたぞ!」
歩美「ほんと!?」
元太「出来たのか!?」モグモグ
博士「おっ、うな重もちゃんと頼んでおったか、行動が早いのう」
灰原「どちらかというと、出前を頼んでから3分できたうな重屋がすごいんじゃないかしら」
博士「人数分頼んであるようじゃし、まず食べるかのう」
コナン「光彦をみたあとじゃ食欲がわかないしな」
元太「温かいうちに食べた方がいいぞ」
歩美「お腹も空いたし、いただきます!」
コナン「そういえばだいぶにおいが取れたな、博士」
博士「シュールストレミングのにおいは中々取れないからのう。
ファブリーズが3つも空になってしまったわい」
20分後
博士「あぁー、お腹いっぱいじゃわい」
元太「まだいくらでも食えるけどな!」
歩美「あとは光彦君だけだね!」
灰原「そうね」
コナン「そういえば、光彦のマヒを直した後はどうするんだ?」
博士「また光彦君に痛みを与えるぞい」
コナン「でも、それじゃ同じ痛みを与え続けることにならないか?」
博士「同じ痛みがダメな理由は、慣れてしまうからじゃ。人間は何事も経験するうちに慣れてしまう。その慣れで感覚がマヒすることにより、刺激が少なくなるんじゃ」
コナン「じゃあその慣れを消すのか……。なんか難しいな」
博士「ホッホッホッ、ワシにもよく分からん。ただ、慣れというものは恐ろしいものじゃ。時に正常な判断を下せなくなるからのう」
コナン「それじゃあ、行くか!」
博士「ううむ、どこが口か分からんのう」
この1週間、光彦にはいろいろなことをした。切り裂いたり、潰したり、薬品をかけたり、博士のウンコをかけたり……。そのせいで、口はおろか顔がどこかさえも判別しにくかった。異臭もした。果たして光彦はどんな気持ちだっただろう。嬉しがっているのか?苦しんでいるのか?それだけが俺にはわからなかった。
コナン「なあ、みんなはいま光彦がどんな気持ちだと思う?俺は……いまやっていることが光彦にとっていいことなのかが分からないんだ」
博士「新一……」
元太「……いま光彦は、寂しいんだと思う。きっと、俺たちに会いたがっている。だったら、光彦の感覚を取り戻すのが俺らの役目なんじゃねーか?」
歩美「歩美も元太君の言う通りだと思う!きっと会いたがっているよ!」
コナン「元太……歩美……!」
灰原「まあ、別にほっといてもいいのよ?もとはといえば全部ソバカスのせいなんだし」
コナン「灰原……それでもいいのかもな。でも、俺たちと光彦は友達だろ?
だったら助けてやるのが当たり前だろ!」
灰原「工藤君……//」
博士「それじゃあ決まりじゃな。新一、スイッチを押すんじゃ!」
コナン「ああ、分かったぜ!」ポチッ
博士「食うんじゃ!光彦君!」
光彦「」ゴクゴク
元太「これでどうなるんだ、博士!?」
博士「多分、ワシらと同じ痛みの感じかたになる。要するに、今自分の体が光彦君のようになったのと同じということじゃ」
光彦「ん?なんか痛みが……」
歩美「光彦君がしゃべった!」
コナン「成功だな!博士!」
博士「これでまた思う存分痛みを与えれるのう」
元太「光彦のために、これからもたくさん痛みを与えるぞ!」
灰原「工藤君……//」
光彦「ヴゥッグッギャアア゛ア゛アア゛ア」グチョッグチョッ
その後、俺たちは光彦にうな重を食わせながら痛みを与え続けた。1ヶ月2ヶ月、3ヶ月……俺たちは2年生になった。だが、光彦の感覚はまだ戻らなかった。
ある日
コナン「博士、いいこと思いついたぞ!」
博士「なんじゃ新一」
コナン「光彦にすきな夢を見させるスイッチは作れるか?」
博士「おお、そういうことか!作れるぞい!」
元太「どういうことだ?」
灰原「……なるほど、夢の中でも痛みを与えてあげるってことね」
コナン「ああ!そうすれば2倍の苦しみを与えれるだろ?」
歩美「夢だったら目も見えるかもしれないしね!」
博士「出来たぞい!」
コナン「いつの間に作ったんだ!?」ポチッ
博士「そのくらい1分で作れるわい」
夢の国の光彦
Mitsuhiko in wonderland
光彦「あれ?僕はいったい……あ!コナンくーん!」タタタタッ
コナン「」
光彦「どうしたんですか?コナンくん?」
コナン「」スチャッ
光彦「け、拳銃!?それでなにをしようと……」
コナン「……」パンッパンッ
光彦「うっ……血が……」
コナン「」シュンッ
光彦「あれっ?コナンくんがどこにも……」
ヒューン ポトッ
光彦「なんですかこれ」つダイナマイト
光彦「だ、ダイナマイト!?なんでこんなものが……」
ドゴォーーーーーーーーン
光彦(全身に激痛が……体も8割程ないのに……なぜ意識が……)
博士「」スタスタ
光彦(あ!あれは博士!助けてもらいましょう)「た……すけ……」
博士「」スタスタ
光彦(こっちに向かって無言で歩いてくる?)「……て……」
博士「」スタスタ
光彦(ま、まさか……やめてください!やめて!イヤダ!)
博士「」ニヤッ グチョッグチョッグチョッ
光彦(グッアアアアアア゛)
博士「」シュンッ
そんなこんなで2週間後
コナン「なあ博士、もう光彦を助けるのは諦めないか?」
博士「そうはいってものう……」
元太「俺ももう光彦は助からないんじゃないかと思い始めたんだ」
歩美「歩美もこのままずっと同じことを続けても、変わらないと思う」
灰原「うな重を与えてるから、お金ももうもたないわよ」
博士「ううむ、そうか……。仕方ないし、埋めるかのう」
こうして光彦は地下500㎞に埋められた。まさに本当の生き埋めだ。その後俺たちはそれぞれ幸せな生活を送った。俺と歩美は付き合いはじめ、高校卒業後に結婚。元太は光彦のトラウマでうな重が食えなくなったが、代わりに牛丼にはまったらしい。灰原は黒の組織から逃げ切り、博士と幸せに暮らしているらしい。
めでたしめでたし
寝たら光彦編書きます
ちなみに博士はスイッチの研究で有名になりました
光彦(うーん……どこですかここは?)
夢の中で長い間痛みを与え続けられた光彦は、突然目を覚ました。博士の推測が当たったのか、光彦は五感を全て取り戻していた。しかし、何も見えなかった。
光彦(なんなんでしょうここは。さっきまでのは夢?)
光彦は数百年もの間眠っていた。そのため、地上にいた頃の記憶は全く無くなっていた。夢の中で博士や俺などには会っていたが、本物の俺たちのことは覚えていない。
光彦(あれ?なぜ呼吸をしなくても生きているんでしょう……)
光彦は埋まっている間に、体が地中で進化していた。呼吸をせず、水分もとらず、何も食べなくても大丈夫な体になっていた。
光彦(本当にここはどこでしょう……これは土?ってことは地下でしょうか……)
早速光彦は、辺りを掘り始めた。そして数日後、トイレ位の広さの空間が出来た。
光彦「ここはやっぱり地中ですね。でも光が全く届かないということは、相当深いですね」
光彦の精神は異常なため、冷静だった。
光彦「とりあえず掘るしかないんですが……真上に掘るのは重力があるので無理ですね。斜め上に向かって掘りますか」
こうして光彦は掘り始めた。しかし、素手には限界があった。光彦は一度も休むことなく掘り続けた。それでも1日10メートル辺りが限界だった。
要するに、1年で3.5㎞くらいだ。光彦のいる場所は俺たちの時代でも500㎞、数百年たったためさらに深くなっている。
1年後
光彦「はぁはぁ……はぁはぁ……」ザクッザクッ
この1年間、光彦は一度も休むことなく掘り続けた。だが、指がないため掘るたびに激痛が走る。足などで掘ろうかとも思ったが、上手くいかなかった。
光彦「うぐっ……はぁはぁ……なんでこんな……」ザクッザクッ
光彦は疲れを感じ始めていた。
さらに10年後
光彦「」グチョッグチョッグチョッグチョッ
光彦はこのころには、体中が赤く染まっていた。手もこの10年間でなくなり、手首で掘っていた。多分前とは比べ物にならないくらいの激痛が光彦を襲っているだろう。
光彦「」グチョッグチョッグチョッ
いくら光彦でも、10年間独りはさすがにきつかった。7年前頃から片言になり始め、5年程前には口数が減り始めた。そして、去年から一言も発していない。
光彦「……」グチョッグチョッグチョッグチョッ
光彦「……」グチョグチョグチョグチョ
もうあれからどのくらい経った?俺にも分からない。
光彦「ウゥッ……」ザッザッザッ
光彦がうめき声をあげるようになった。これは多分いいことだろう。
光彦「……」ザッザッザッ
もう光彦も限界らしく、最近斜め下に向かって掘ってしまっている。
光彦「……」ザッザッザッ
光彦は思考能力がかなり下がっている。おそらく地上に辿り着くことはないだろう。
光彦「……」ザッザッザッ
なぜか光彦は掘ることはやめない。
光彦「コナンくん……いつかあなたを掘りますからね……」ニヤッ
コナン「……という夢をみたんだ」
光彦「……夢だといいですね」ニヤッ
コナン「ん?なんか言ったか?」
光彦「いや、なんでもないです!それよりコナンくん!」
コナン「なんだ?」
光彦「今日うちに来ませんか?新しいゲームがあるんですよ!」
コナン「おお、じゃあみんなも……」
光彦「二人用のゲームなんですよ。だから、一人で来てくれませんか?」
コナン「どんなゲームなんだ?」
光彦「校門を開発したり、穴を掘ったりするゲームらしいですよ!」
コナン「なんか面白く無さそうだな」
光彦「終わったときは気持ちいいらしいですし、みんなはまってしまうらしいですよ!」
コナン「そうか、じゃあまたあとでな!」
光彦「はい!待ってますよ!」
END
今後に生かしたいので、誰か感想を下さい。お願いします。
夢落ちは甘え
>>40
オチを考えないで書き始めて無理矢理光彦編を入れたので、書く前の予定とは全く別物になりました
一応、夢じゃない可能性も頑張って入れたつもりだったんですけどね……
光彦が土から出て復習するのが見たかった
>>42
とてつもなく長い時が過ぎた。もはや年という単位では表すことができない程だ。光彦は、ついに地上に出た。
光彦「……」
何もなかった。人類はともかく、生物がいた跡さえ残っていない。
光彦「あれ……なんか記憶が……」
久しぶりに目が見えたせいか、光彦に昔の記憶が戻ってくる。……もちろん、痛みを与えられた頃の記憶もだ。
光彦「僕は……何が……」
光彦には、痛みを与えていたのは誰かまでは分からなかった。ただ、他の人間に対しての謎の怒りがこみ上げてきた。
光彦「誰かが僕を殴ったり、蹴ったり、刺したり、ウンコをかけたり……人間でしょうけど、いったい誰だったんでしょう……」
光彦はそんなことを考えながら、とりあえず地球上をくまなく歩き尽くした。それだけ歩いたが、見つけた生物は他のゴキブリの死骸を食べるゴキブリの大群だけだった。
光彦「本当に人類は滅びてしまったんでしょうか……」
光彦は途方に暮れたまま、40年たった。
光彦「そういえば、博士は一応能力に目覚めたと言っていましたが、どんな能力だったんでしょう……」
光彦は全身に力をこめた。すると、光彦の体が輝きだした。
光彦「あれ?」キュイイイン シュバッ
目が覚めると、光彦は普通の子供の姿になっていた。
光彦「これはどういうことですか?」
コナン「光彦!」
歩美「もう、かなり探したんだよ?」
元太「うな重食おうぜ!」
光彦「みなさん……!(多分僕をいじめてたのはこいつらです!)」
コナン「さあ、一緒に遊ぼうぜ!」
光彦「はい!(絶対復讐してやります!)」
研究所
博士「やっぱり光彦君を虐めるのは楽しいのう」ニヤッ
灰原「でも、飽きてきたわね」
博士「そうじゃのう。……光彦君を虐めるのはこれで最後になりそうじゃな」
灰原「そうね。次は誰にする?」
博士「ううむ……。哀君は誰がいいんじゃ?」
灰原「……やっぱり円谷君しかいないわね」
博士「そうじゃな」
END
>>43
あざす!
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