提督「なぁ、島風」

島風「なぁに？提督」

提督「今って1月だよな」

島風「うん」

提督「つまりは冬だ」

島風「それがどうしたの？」

提督「その格好で寒くないのか？」

島風「なぁんだ、そんなことか」

提督「そんなことって…」

島風「大丈夫だよ提督」ﾆｯｺﾘ

島風「私は暑さにも寒さにも強いの」

島風「そういう風にできているから…」

提督「…島風」

ピトッ

島風「ひゃん！？」

島風「セクハラ！今のはセクハラだよ！！」

提督「あれれぇ？寒さには強いんじゃなかったのかぁ？」

島風「ぐぬぬぬ」

提督「ふくれっ面も可愛いな」

島風「違うもん！今のはびっくりしただけなんだから！」

島風「それよりも…そんな余裕の態度でいいのかな？」

提督「ど、どういうことだ…」

島風「ふっふっふ、さっきのセクハラをつい憲兵に漏らしちゃうかもなぁ～」

提督「くっ…卑怯だぞ」

島風「さぁ、大人しくお縄につきなさい！」

提督「……」

提督「フフフフフフ」

島風「な、何がおかしいの！？」

提督「まだまだ青いな島風よ」

島風「どういう意味」

提督「立場上では俺が上司でお前が部下だ」

提督「そんな不祥事、揉み消す程度造作もないこと」

島風「くっ…卑怯な！」

提督「大人はみな汚いのさ」

提督「さぁ、観念するんだ島風！」

島風「誰がするもんか！」

提督「そういうことなら…実力行使あるのみ！」

島風「実力行使？ハッ、勝てるの？艦娘である私に？」

島風「この前腕相撲で負けてたくせに！」

提督「だからお前はまだ青いんだ」

提督「私だって日々鍛えている」

提督「人間の成長力を舐めないでもらおう！」

島風「こ、この気迫…」

島風「確かに今までの提督とは違うみたいね」

提督「行くぞ！島風」

島風「ムムッ…」

ﾓﾐﾓﾐﾓﾐﾓﾐ

島風「あっ、ちょっ、どこ触ってんの！」

提督「文字通り揉み消すのさ！直接な！」

島風「…全然上手くないから！」

提督「くっこいつ、俺の渾身のギャグを」ﾓﾐﾓﾐ

島風「だからセクハラだってー！」

提督「なぁ、島風」

島風「な、なにさ」

提督「俺…思ったんだ」

提督「マイナスにマイナスをかけたらプラスになる」

提督「それだったらセクハラにセクハラを重ねれば、それはむしろ善いことなんじゃないか」

提督「とな！」

島風「……」

島風「何それ！意味分かんない！！」

提督「くぅ…こいつ！」

提督「ならば、問答無用！」

提督「…負けた」

島風「ハァハァ、ほら見たことか」

島風「私に勝つなんて、ハァハァ、100年早いのよ」

提督「はは、100年も経ったら…また島風を一人ぼっちにしちまうかもな」

島風「…」

あっ……

ｷﾞｭ～

提督「抱きついたりしてどうしたんだ？」

提督「セクハラじゃないのか？」

島風「もういいの！今回は許してあげる」

島風「今回だけだからね！」

提督「…島風は優しいな」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

島風「♪～」

島風「提督とバカやったせいで汗かいちゃった」

ｷﾞｨｷﾞｨァァ

島風「……」ｺｿｺｿ

島風「イ級か、こんな辺境にまで」

島風「さっさとやっつけてお風呂に入ろ」

ｶﾞﾗｯ

島風「…」

提督「終わったか、じゃあ俺も入るとしよう」

島風「…」ﾃｸﾃｸ

提督「…」

提督「なんでついてくるんだ？」

島風「…提督が途中で凍え死にしないか見守ってるの」

提督「俺を何だと思ってるんだよ」

島風「…」

提督「大丈夫、急にいなくなったりなんかしないって」

島風「提督」

提督「なんなら一緒に風呂入っちゃうか！」

島風「提督…」

提督「冷たい！島風の目で凍えそう！」

島風「ねぇ、提督」

提督「どうした？」

島風「一緒の布団で寝てもいい？」

提督「おっ、今日の島風は甘えん坊だな」

島風「寝てもいい！？」

提督「お、おう」

島風「ふん」ﾓｿﾞﾓｿﾞ

提督「ちっこくてあったかいな」

島風「うるさい」

提督「それに髪がサラサラしてていい匂いがする」

島風「…」

提督「耳が赤くなってる」

島風「おやすみ！！」

提督「おやすみ」









島風「いつまでも…一緒だよ」

おわり

艦これは島風に始まり結局島風に還ってくる

乙です

いいねえｗｗ

やっぱり島風がナンバーワン！

乙