・アイドルたちが野球をやるだけのお話。
・イベントの時とはポジション等に差異があると思いますがご容赦ください。
・安価はないです。
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P「もうすぐ2015年も終わりますね」
小鳥「そうですねー。今年もあっという間でした」
P「音無さんは、今年やり残した事ってありますか?」
小鳥「そうですねぇ……」
小鳥「やり残したと言うか、これからが本番と言いますか」
P「あっ……」
小鳥「貯めていた有給はこの為にあると言いますか」
P「まぁ個人の自由ですけどね……。ただ、年が明けての出勤を筋肉痛で休まないでくださいね」
小鳥「うぐ。なかなか最近は筋肉痛が抜けないんですよね」
P「ナンデデショウネー」
小鳥「ネー」
小鳥「そういうPさんは何か今年やり残した事あるんですか?」
P「そうですね。ありますよ」
P「そして実は今、その準備を進めてるんですよ」
小鳥「準備、ですか」
P「ええ」
小鳥「それはあれですか、ホッカイロとか携帯食料とか折りたたみ椅子とかスケブとかそういう……」
P「いや違いますから。音無さんとは違いますから」
P「まぁ、音無さんも関係してるのは確かですけど」
小鳥「じゃあやっぱりコミケなんじゃないですか」
P「言っちゃったよもう。開き直っちゃったよこの人」
小鳥「違うんですか」
P「違いますねぇ」
小鳥「だって私が関係しててこの年の瀬と言ったらそれくらいしか思いつきませんよ」
P「それはそれでどうなんですかね……」
小鳥「で、実際の所は、なんなんですか?」
P「まぁ別に秘密にしてるわけじゃないですから言いますけど、ずばり野球です」
小鳥「……や、野球?」
P「ええ、野球です」
小鳥「ちょっと良く分からないんですけど、どうしてまた?」
P「深い意味はないですよ。ただ野球が好きってだけです」
小鳥「それは良く知ってますよ、普段の様子を見ていれば」
P「で、今はそのプロ野球もシーズンオフじゃないですか」
小鳥「そうですね。先日行われていたプレミア12も」
P「聞こえない」
小鳥「……プレミア12」
P「聞こえない」
小鳥「回跨ぎ ワンポイント 押し出し 継投 パリーグだけ 仕方なかった」
P「やめろぉ! やめろぉ!」
小鳥「ピヨォ……」
P「……ともかく、以前765プロで野球のイベントをやったのを覚えていますか?」
小鳥「あー……ええと。去年、でしたっけ?」
P「いえ、一昨年です」
小鳥「あら、もうそんな前なんですね」
P「ええ。で、サッカーのイベントは一昨年去年とやってるんですよ」
小鳥「……ああ、なるほど。つまり、そろそろ野球がやりたいな、と」
P「その通りです」
小鳥「じゃあ準備と言うのは、球場とかそういうあれですか」
P「そういうあれですね」
小鳥「……で、それに私が関係していると言うのは」
P「……」
小鳥「……」
P「……ファイト!」
小鳥「嘘ですよね!?」
P「いや人数の関係でどうしてもね……」
小鳥「50人居るのに足りないんですか?」
P「4チーム作りますから」
小鳥「だとすると大体約12人ですから……まぁ確かに、ぎりぎりと言えばぎりぎりですね」
小鳥「でも、だったら、2チームにすればいいんじゃないですか?」
P「それだと1チーム25人です。1試合で全員に出番が回りません」
P「プロ野球じゃないですし、全員が楽しくプレーする事を第一に考えると、4チームのほうがいいんです」
小鳥「まぁ、確かにそうですけど……」
P「ちなみに俺は審判をするので選手としては出ません。男の俺が一人だけ参加するのも戦力差に影響出ますからね」
小鳥「えぇー。だったら私も塁審が良いです」
P「4チームあるので、対戦していないチームにやってもらいます」
小鳥「くっ……」
P「コミケ前のいい運動だと思ってください」
小鳥「筋肉痛で戦利品を回収し切れなかったらプロデューサーさんのせいですからね……とほほ」
daの子は強いだろうな
<Voチーム>
小鳥「それで、私はVoチームの助っ人ですか」
静香「一番人数が少ないチームですから」
紗代子「今回はそれぞれVoチーム、Daチーム、Viチーム、そして765プロの先輩方で計4チームに別れるみたいですね」
亜利沙「ありさのメモによりますと、対戦相手はViチームです!」
小鳥「どこからそんな情報を……」
亜利沙「むふ、これくらいは朝飯前です! お望みならば静香さんの朝ご飯も当てて見せますよ」
未来「うどんって言えば大体当たる情報じゃ」
静香「未来、お黙り」
未来「あい」
琴葉「……ともかく、まずはポジションを決めましょう」
小鳥「全員であわせて12人だから、外れるのは3人ね」
小鳥(これは私が控えに回れば……)
朋花「私は控えで構いませんよ~」
小鳥「えっ」
杏奈「……杏奈も……ベンチで……いい、よ」
小鳥「え゛っ」
琴葉「これで後一人ね」
小鳥「な、なら私が……」
琴葉「音無さんには出来れば捕手をやって欲しいんです」
小鳥(よ、よりによって捕手……ですって……)
静香「そうね、捕手は大変だし」
小鳥(無慈悲)
ひなた「捕手は大変そうだべさぁ、大人の人がやってくれると助かるなぁ」
小鳥「ひなたちゃんにそう言われたら勝てない……」
紗代子「私はサードをやります!」
琴葉「それは構わないけれど、どうして?」
紗代子「以前聞いたことがあります。サードは強い打球が飛ぶ、いわゆる“ホットコーナー”を言われるポジションだと」
静香「そうなの未来?」
未来「何で私に聞くの?」
静香「あなたソフトボールの経験者でしょう?」
未来「んー、でもわかんない。サードやった事ないし」
紗代子「根性の必要なポジションですから、是非挑戦したいです!」
琴葉「まぁ、やってもらえるなら助かるかな」
亜利沙「じゃあありさはセカンド! 頭脳プレーが必要なポジションがやりたいです!」
〇 〇
〇 〇
。 ) 。
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,l ___ノ_人р ,l从从マ. l,
/ リ* - _-ノリ/l、-o-*ノリ. !
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琴葉「順番が前後しちゃったけど、一番大事な投手を決めないと」
ジュリア「あたし、立候補していいか?」
琴葉「投手? 構わないけれど……」
静香「……そうか、そうね」
未来「? 何一人で納得してるの静香ちゃん」
ジュリア「いや、あたし左利きだからさ。出来るポジションが限られてるんだ」
亜利沙「外野か一塁、それか投手ですね」
ジュリア「だったらいっそ投手をやるよ」
琴葉「他にやりたい人がいないなら、良いんじゃないかしら」
可奈「ショートは出来ないし、外野がいいかなぁ」
未来「はい! はい!」
琴葉「はい」
未来「私、4番が良いです!」
静香「未来、お黙り」
未来「あい」
1(二)松田亜利沙 右投右打
2(一)木下ひなた 右投右打
3(遊)最上静香 右投両打
4(左)春日未来 右投右打
5(中)田中琴葉 右投右打
6(三)高山紗代子 右投右打
7(右)矢吹可奈 右投右打
8(捕)音無小鳥 右投右打
9(投)ジュリア 左投左打
控え 天空橋朋花(左投左打)/望月杏奈(右投右打)/箱崎星梨花(右投右打)
期待
<Da>
環「はい、たまき一番バッターがいい!」
海美「私も! いっぱい打ちたい!」
のり子「アタシは4番!」
エレナ「ワタシも! ワタシもバッター!」
美奈子「私も打つ方がいいかな~」
ワイワイガヤガヤ
このみ「……なぜポジションを聞いているのにこうなるのかしら」
莉緒「予想はついてたけどね……」
このみ「幸い、私達は人数が4チームで一番多い14人。指名打者も十分使えるわね」
莉緒「でも、投手は当然昴ちゃんでしょ? 昴ちゃんなら打者としても十分クリーンナップを任せられると思うけど……」
このみ「ふふふ。と思うでしょ?」
このみ「ところがどっこい、今回は昴ちゃんには指名打者をやってもらうわ!」
莉緒「えっ、なんでまた」
このみ「誰もが昴ちゃんの先発を予想してるだろうから、あえて裏をかくのよ。いうならこれはこのみマジックね」
莉緒「にしても、わざわざ指名打者にするなんて。外野をやってもらえば良いのに」
このみ「そこはまぁ、ちょっとした狙いがあってね。このみ監督に任せなさいな」
このみ「環ちゃんとエレナちゃんが外野は確定、美奈子ちゃんはキャッチャー。サードは海美ちゃんがいいかしら」
莉緒「逆に守備があんまり得意じゃないのり子ちゃんはファーストをやってもらうのがいいかしら」
このみ「問題は二遊間だけれど……」
莉緒「左利きの茜ちゃん以外のメンバーを一通り試してみる、とか?」
このみ「そうねぇ……」
このみ「……でも、のこったメンバーって、エミリーちゃん、歩ちゃん、瑞希ちゃん、麗花ちゃんなのよね。奈緒ちゃんは先発投手だし」
莉緒「麗花ちゃんのショートは……」
このみ「……怖いわよねぇ……」
このみ「逆にエミリーちゃんはセカンド似合いそうよね」
莉緒「ああ、確かに」
このみ「併殺打とか満面の笑みでとりそう」
莉緒「犠打とか好きそうだしね」
1(左)大神環 右投右打
2(二)エミリー 右投右打
3(三)高坂海美 右投右打
4(一)福田のり子 右投右打
5(指)永吉昴 左投左打
6(中)島原エレナ 右投右打
7(捕)佐竹美奈子 右投右打
8(右)舞浜歩 右投右打
9(遊)真壁瑞希 右投左打
投 横山奈緒 右投右打
控え 野々原茜(左投左打)/馬場このみ/北上麗花/百瀬莉緒
今日は寝ます その前に多少のルールだけ
ルールと言っても安価とかコンマとかは一切ないです
【ルール】
・7イニング制、コールドなし。延長は無死二塁からのタイブレーク方式(走者は前の回の最終打者)。
・ベンチ入り選手を全て起用しなければならない。試合終了時点で出場していない選手がいた場合、スコアに拘わらず負けとなる。
・人数差を補うために、相手チームより人数が少ないチームは、その差し引き分だけ、一度途中交替した選手を再出場させる事が出来る。
おつ、どっちも普通に強そう
Viの勝ち目がまつり姫くらいしか見えない
可憐が天性の嗅覚を発揮させて投球のコースを先読みするよ
姫という最終兵器擁するViが且つな
まつり姫
翼恵美志保千鶴の一般女子組
ーーーー戦力になるラインーーーー
ロコ美也のマイペース組
育桃の幼女組
百合子風花可憐のポンコツ組
圧倒的じゃないか、我がVi軍は!
Da組にはミスパルプンテの麗花さんがいるし……
・姫が27奪三振
・一三投捕に戦力を固めて外野に行く球は全て姫が処理
うんいけるいける
可憐ちゃんが嗅覚で球筋読むから大丈夫
百合子の約束された7番レフト感
百合子は風の戦士ってことで1番センターになったうえで試合中に怪我する未来まで見えた
未来ちゃんとばっちりでわろた
<Vi>
ロコ「メグミ!」
恵美「うん?」
ロコ「ロコはショートをやりたいです!」
恵美「他にやりたい人もいないみたいだし、練習でも守備は上手かったから良いけど、なんでまた?」
ロコ「メジャーでは、一番センスのあるプレーヤーがショートをやると聞きました! ならばクリエイティビティの塊であるロコがショートをやらずして誰がやると言うんでしょうか」
まつり「守備にクリエイティビティはいらないと思うのです」
育「クリエイティビティって?」
千鶴「独創的とか、まぁ、ユニークに近いものですわね」
育「そうなんだ! でも、ユニークなら他の人も負けてないよ?」
桃子「……そうだね。個性なら確かにひけをとらないよね」
まつり「……」
恵美「……」
千鶴「……」
翼「いっくよ~、カミソリカーブ!」ヒュッ ポコッ
風花「ひゃあん! なんで毎回カーブをお尻に当てるの~」
翼「ごめんなさ~い、わざとじゃないんですけど……」
美也「いきますよ~ みゃおアターック」スカッ
百合子「……よし、ルールはドカ○ンで完璧に覚えました、いつでも打ってきて良いですよ!」
志保「百合子さん、そのミットはキャッチャー用です。違いますよ。あと、美也さんもノックなんだからちゃんと打ってください」
桃子「……あんまりこう言う事言いたくないんだけど、大丈夫? このメンバー」
恵美「なんとかなるでしょ……多分」
恵美「それに、野球はなんと言っても投手だからね。その点うちのエースはすごいよ!」
育「誰がピッチャーやるの?」
千鶴「可憐と志保ですわ」
桃子「志保さんはまだしも、可憐さんが? 大丈夫なのかな……」
恵美「まぁ、私も最初は不安だったんだけどね」
まつり「今丁度投げてるのです」
可憐「……っ!」ビュッ スパン
育「すごい、速い!」
桃子「フォームも綺麗だね」
千鶴「今のところ、マックスは109km/hですわ」
桃子「……それって、速いの? 詳しくないから、今一ピンと来ないけど」
恵美「女子プロ野球の日本記録が125km/hで、110km/h越えれば速球派だから、十分速いと思うよ」
千鶴「加えて変化球だって投げられますのよ」
育「可憐さん凄い!」
恵美「だからあとは打つ方が頑張ればなんとかなるっしょ。ね」ポン
まつり「ほ?」
恵美「まつりがホームラン3本打って、他の皆で2点とって、可憐と志保が3点か4点以下に抑えれば勝てる! 完璧な作戦だね!」
桃子「それは作戦とは言わない気がする……」
まつり「まつりには野球のバットは重すぎるのですよ」
恵美「一昨年ホームラン連発してトリプルプレーも捕った人が何を」
まつり「偶然なのです」
1(三)徳川まつり 右投右打
2(二)宮尾美也 右投左打
3(左)伊吹翼 左投左打
4(中)所恵美 右投右打
5(捕)二階堂千鶴 右投右打
6(一)豊川風花 右投右打
7(遊)ロコ 右投右打
8(投)篠宮可憐 右投右打
9(右)周防桃子 右投左打
控え 北沢志保(右投右打)/中谷育(右投右打)/七尾百合子(右投左打)
そんなわけで試合当日
準決勝 Voチーム対Viチーム
春香「……さて。久し振りにいつものあれ、言っちゃって良いのかな?」
千早「別に止めないけれど……」
春香「じゃあ、言っちゃおっかなっ」
千早「……」
春香「ん、んんっ。ああっ、んん、うんっ」
千早「……」
春香「あー、あー。あー↑あー↑、んん゛っ。ん゛っ! あ゛っ!」
千早「……ンフッ」
響「いつまで発声練習してるんだ……」
春香「皆さん、ドームですよ、ドーム!」
千早「ンフッ、フヒッ」
響「千早も変なツボに入っちゃったじゃないか」
春香「あー、すっきりした。やっぱりこれを言わないと気がすまなくてー」
千早「が、我那覇さん、フフッ、フッ」
響「大丈夫か……」
千早「壷は入るものじゃなくて、フッ、眺めるものよ。ンフッ!」
響「……だめだこりゃあ」
響「自分が頑張って実況するしかないぞこれは」
春香「改めてこの謎の年末野球大会を説明すると、合計4チームで行われるトーナメント戦だね」
響「まずはVoチームとViチームが戦って、その後自分たちの765事務所チームとDaチームが戦うんだ。その勝者で決勝を戦う、と」
春香「完全のプロデューサーさんの趣味で開かれた大会だね」
響「体を動かすのは好きだから自分は嬉しいけどなー」
千早「決勝は一週間後だから、連戦での体力の消耗を気にしなくてもいいのね」
響「お、復活したかー」
千早「ええ、なんとか……」
春香「……ん゛! はっ!」
千早「フッ……!」
響「なんでわざわざ笑わせるんだもー……」
春香「ちなみに主審はプロデューサーさんがやるみたいだね」
響「笑わせておいてさらっと実況に戻るとか鬼か」
千早「フヒッ」
春香「一塁塁審は律子さん、二塁塁審は亜美、三塁塁審はやよいだね」
響「こういう解説的な仕事に律子がいないのは珍しいと思ったらそっか、審判かー」
春香「そして多分亜美は完全に律子さんに連れて来られたパターンだね」
響「目を放すと何するか分からないからなー」
千早「高槻さんは野球が趣味でルールもしっかり把握しているから、審判もお手の物ね」
春香「アッハイ」
春香「先攻はViチーム、一番打者はまつりちゃん」
スパーン ナイスボー! アトニキュウ-
響「足が速いってイメージはないから、ちょっと意外だなー」
春香「単純に打てそうな人を最初に置いたのかもしれないね」
千早「対するVoチームのバッテリーは、投手がジュリアで捕手が音無さんね」
春香「マウンドとか似合いそうだし、こっちは割と合ってるんじゃないかな?」
ラストボール! ボールバックー!
響「投球練習を見た感じだと、ストレートはそれなりに速いかな?」
ジュリア『っし、準備オッケー! いくぜ!』
まつり『よろしくお願いするのです』
P『プレイボール!』
春香「今試合が始まりましたよ!」
シュッ! ボール!
響「球速も出るのか。104km/h、速いなー」
千早「……」ペラ
春香「千早ちゃん、何見てるの? カンペ?」
千早「そうだけれど、そうはっきり言われると何だか嫌だわ……」
響「んー……。これは?」
千早「一昨年に開催した野球イベントの時の情報よ」
シュッ ストラーイク!
春香「千早ちゃんよく準備したねこんなの」
千早「いえ、準備したのは律子よ」
響「あー……分かるぞ。そういうの好きそう」
春香「戦いは情報が全てよ! とか言いそう」
千早「それで、今その時の記録を見ているのだけれど……」
千早「さっきの会話、恐らく春香の言葉が正しいわね」
響「うん?」
千早「さっき、一番徳川さんに、我那覇さんは意外って言ったでしょう?」
響「ああ、うん」
千早「それに対して春香は打てる人を最初に持ってきたって返したけれど……」
ジュリア『ふっ!』シュッ!
まつり『……』
千早「その時に、徳川さん、ホームランを打ってるの」
春香「へぇ~、凄」
まつり『ほっ』カッキーン!
春香「い!」
響「これは……!」
未来『あー』クチポカーン
トサッ
ジュリア『げっ……』
まつり『ほ? 入ったのです?』
──Viチーム、まつりの初回先頭打者HRで1点先制
Vi 1-0 Vo
春香「目の覚める様な当たりだったね」
響「やっぱり一昨年のはフロックじゃなかったってことだなー」
千早「Viチームもそう思っていたから、徳川さんに期待して一番に置いたでしょうしね」
響「にしても、3球続けてストレートじゃあ、打たれても仕方ないさ」
春香「ストレートしか投げられないのかな?」
千早「さすがに一つくらいは持っていると思うけれど……」
響「ジュリアの性格は、どっちかって言うとイケイケだからなー」
貴音『もし』
春香「うん?」
響「貴音? の声がしたぞ?」
千早「このイヤホンはそういう意味だったのね」
響「どうかしたかー?」
貴音『私、今、まつり姫の隣におります』
千早「なんでそんなところに……?」
貴音『なんでも、れぽおたあをしろ、との事ゆえ』
春香「グラウンドレベル貴音さんってことだね」
貴音『ではまつり姫。見事な打球でした』
まつり『ほ。たまたまなのですよ? 勝手にボールの方からお空を翔けてくれたのです』
貴音『ほう。して、芯を巧く捕らえたと。球種は?』
まつり『バットは重くて大変なのです。魔法のステッキだと思えば良いのです』
貴音『なるほど』
まつり『このままびゅーりほーに勝って、決勝に行くのですよ』
貴音『それは心強い』
貴音『以上です』
春香「えぇ……」
響「いやぁ……」
千早「会話が成り立っているのが凄いわね……」
春香「何にせよ、先取点はViチーム。次のバッターは、美也ちゃんだね」
シュッ! ストライーク!
響「こう言っちゃ何だけど、あんまり打つイメージはないなー」
春香「律子データではどうなの?」
千早「ええと……三安打猛打賞、となってるわ」
シュッ! ガキッ! ポテッ コロコロ……
春香「あっ、打った!」
響「けどボテボテだ……」
ジュリア『サード!』
紗代子『はい!』
春香「でも、かえって難しい当たりかも」
小鳥『待って紗代子ちゃん、捕っても間に合わない!』
紗代子『は、はい!』
春香「サード線の当たり、だけど……。これは……」
コロコロ…… コロ…… コロ…… ピタッ……
美也『おお~』
ジュリア『マジかぁ……』
響「切れそうで切れない内野安打かぁ。ホームランの後にこれは、嫌な当たりだぞ」
春香「そういえば千早ちゃん、さっき美也ちゃんのデータで、猛打賞って言ってたけど」
千早「ええ。その時もバントを含めての内野安打が三つなのよね」
響「じゃあこれで一昨年から4打席連続内野安打?」
春香「なにそれこわい」
響「偶然だとしたらとんでもないぞ」
千早「狙ってやっていたらもっと怖いけれど……」
翼『よーし、わたしも打つぞー』
春香「そしてここで翼ちゃん」
響「センスは天下一品だからなー」
千早「ここまで全てストレートだけれど。さすがにそろそろ……」
小鳥『……』サッ サッ
シュッ! カキーン! ファール!
春香「またストレート?」
千早「ランナーが出ても極端に球速が落ちているわけでもないし、十分速いけれど……」
小鳥(ジュリアちゃん、そろそろ)
ジュリア(そうだな……)
シュッ!
翼(これもストレー、んっ)
翼『……っ』カキンッ!
千早「変化球」
響「うまく合わせた、けど」
静香『っ』パシッ
春香「ショート正面だ。って美也ちゃんが戻れてない?」
美也『おや~?』
響「一塁に投げてダブルプレー、これでツーアウトだ」
千早「やっぱり変化球もあるのね。まぁ、そうでしょうけれど」
春香「最初はストレートかなって思ったけど、曲がったね」
響「カットボールかスライダーか、そういう系のボールだなー」
小鳥(先取点は取られたけど、これで一気にランナーを消せた。流れも少しは変えられるかしら)
ジュリア(とはいえ、咄嗟にバットを寝かせて当ててくるんだから怖いな全く)
翼(ちぇ、打ち損じちゃったぁ)
──続く四番の恵美もセンターフライに倒れ、Viチームの攻撃は終了。
今日は寝ます
おやすみ
乙乙
流石は姫
思い出見返してたら、可憐盗塁阻止率100%とかやってんのな
やまN1
大気
ほ
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