真姫「まきサンタ」 (34)

にこまき

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真姫「ふふ、ふ、ふふふ」


皆知ってる?


今年のサンタは…私なの!


サンタさんから手紙が来たわ!



『ふぉっふぉっふぉっ!
その年のサンタを決めるサンタという者じゃ。
今年のサンタ当番は…真姫、君じゃ!
サンタに相応しい心を持っておる。
服は枕元に置いてある。
ソリは玄関じゃ!
それじゃ、頑張るんじゃぞ!   
               サンタより』


真姫「うふ、うふうふ」


サンタさん大好き!


夜が楽しみだわっ


って早く学校に行かないと練習に遅刻するわね

ガチャッ


にこ「…」


真姫「わっ!?…にこちゃん?」


玄関の前でなにしてるのかしら


にこ「お、遅い!学校行くわよ!」


真姫「ヴェェ!?なんでにこちゃんがいるの…?」


にこ「いいじゃないいても!今日は…クリスマスでしょ?プレゼントはこのにこちゃん♡」


真姫「…」


にこ「…な、なによ!」


可愛い


にこちゃんをプレゼントで貰いたいわね

真姫「行くわよ」


にこ「無視しないでっ」


私はその間ずっと手紙を握りしめていた


凄く嬉しいから


憧れのサンタからの手紙、そして私がサンタになれるのよ!


にこ「…何その手紙」


真姫「え?…貰ったのよ」


にこ「へ、へぇ~!ふーん…」

穂乃果「真姫ちゃん!」


ことり「おはよ~」


海未「あれ?なんで2人…」


真姫「にこちゃんが家の前で立ってたから」


にこ「えぇ!?ま、まぁそうだけど」


ことり「にこちゃん」ニヤニヤ


にこ「こ、ことり!//」


穂乃果「?…そうだ!皆いそがないと!」


海未「まったく!穂乃果が寝坊するからです!」


ことり「まぁまぁ」


タッタッタッ

真姫「にこちゃん、私達も行きましょ」


にこ「そうね」


私達はギリギリ練習に間に合った


花陽達には悪かったわ











練習中、私はサンタになったことを皆に自慢するタイミングを狙っていた


そして放課後


真姫「今日はクリスマスね」


花陽「そうだねぇ」


凛「真姫ちゃんはサンタさんに何頼むの?」


来たわ!


真姫「ふふふ…それがね、今年は__」


ガチャッ


にこ「にっこにっこにー!一緒に帰らない?」


凛「帰るにゃ!」


真姫「にこちゃん…」


にこ「な、なによ」


真姫「ふんっ、なんでもないわよ」

絵里「どうしたのよ」


希「ん?何か真姫ちゃんからスピリチュアルな匂いがするで?」クンクンッ


真姫「ひゃっ…ちょ、ちょっと希///」


にこ「ストーップ!何やってんのよあんた!」


希「何ってただの遊びやで」ニヤニヤ


にこ「あ、あっそう…//」


真姫「な、何か変な匂いする?私…」


希「真姫ちゃんは嫌な匂いじゃないで?ただ本当にスピリチュアルな匂いが…」


真姫「あっ!もしかして…」


サンタのこと!?

希「心当たりあるん?」


真姫「実は私今年のサンタさんなの」ドヤァッ


全「え?」


穂乃果「ま、真姫ちゃんサンタなんだぁ…へぇ~…」


にこ「真姫ちゃん…っ」プププ


凛「にこちゃん!…え、えっと、頑張るにゃ!」


絵里「いいわねサンタ当番!羨ましいわ」


海未「で、ですね…」


ことり「うん!真姫ちゃんにピッタリだよぉ」


花陽「そうだねぇ!凄く似合うと思う」

希「真姫ちゃん、それ本当に?」コソコソ


真姫「え、えぇ…」


希「なるほど…ちょっとうちお手洗い行ってくる。真姫ちゃんも一緒に行こ!」


真姫「え?…わかったわ」


ガチャッ


バタンッ


希「…ごめんなぁ。連れ出したりして。実はなうち去年のサンタ当番やったんや」


真姫「えっ…希が?」


希「ふふっ、そやで!サンタ先輩や!今日の夜、プレゼント配るの手伝ってあげる」


真姫「え?でも…」


希「実はうちも手伝ってもらったんや。えりちに」


真姫「絵里に!?」


希「うん!あの量は1人じゃ厳しい。でも2人だったら出来る!」


「私も手伝うわ」


希「え?」


真姫「絵里…!」


絵里「ふふっ、3人で頑張りましょ?」


真姫「ありがとう…!」








真姫「こ、これ…」


スカートが短い…


希「大丈夫や!似合ってるで」


絵里「それじゃ乗るわよ」


希「ほら真姫ちゃん!捕まって」


真姫「ありがとう希!」

そしてソリに乗った私


ソリはゆっくりと上に登り、進み始めた


真姫「月が綺麗ね…」


絵里「ふふっ、告白かしら」


真姫「そ、そんなんじゃないわよっ//」

希「んー…」


真姫「どうしたの?」


希「あった!はい真姫ちゃん」


真姫「え?」


私に渡されたのはメモ帳だった

真姫「なにこれ?」


希「これはプレゼントを渡す家が書いてあるんや!このメモ帳一冊分で終わりやで」


真姫「いいいい一冊分!?」


絵里「頑張りましょ?手分けしてやったらすぐ終わるわよ」


希「ほなこれ袋3人で分けよ!メモ帳も分けて…はい!」


絵里「それじゃ私は自転車で行ってくるわね」


希「うちも!真姫ちゃんはソリや!」


真姫「わかったわ。気を付けてね」






真姫「熊のプレゼントを渡すのね!」





真姫「香水かしら…」





真姫「しゃべるわんちゃん!」





真姫「お人形さんね…」





真姫「疲れた」





真姫「ぐっ…う…」





真姫「マ、ママぁ…」





真姫「ヴェェ…ヴェェ…」

真姫ちゃん疲れた


でも…これで最後!


ん?あ、あれ…


真姫「プレゼント、ない…」


メモ帳にもその子が欲しいプレゼントは書いていない


とりあえず、家に行ってみるわ

真姫「こ、ここって…」


にこちゃん家!?


とりあえずバレないように家に入って…


ガチャ…


にこちゃんは…


にこ「すぴー…」


寝てるわね


妹弟にはプレゼントがあるみたいだけど、にこちゃんには無いみたい…


にこちゃんそういえば言ってたわね、にこがプレゼントとか…


本当だったらいいのに…。

真姫「…なんちゃって」


にこ「んっ…誰」


真姫「っ…」


にこ「ふ、不審者!?」


どどどどうしよう


どうしよう?


…当たって砕けろ、よね。

真姫「わしはサンタじゃ、スマンのう勝手に家に入って…」シブゴエ


にこ「…明かりつけるわよ」


真姫「それだけは勘弁してくれぇ…わしは顔に自身がないんじゃ」シブゴエ


にこ「ふーん…まぁいいけど。さっさと出て行って」


真姫「待つのじゃ。にこち…にこが欲しいプレゼントはなんじゃ。なんでもくれてやろう」シブゴエ


にこ「どうせ無理よ」

真姫「なんでもいいんじゃよ」シブゴエ


にこ「…これ夢よね」


真姫「夢じゃよ」シブゴエ


にこ「…真姫」


真姫「…ヴェ?」


にこ「真姫が欲しい…。もういいや寝よ」

ほう

ま、まままっま


真姫!?真姫って…この私!?


にこ「すぴー…すぴー…」


真姫「い、イミワカンナイ…//」






次の日の放課後


希「真姫ちゃん!」


真姫「希」


希「昨日プレゼント全部出来た?」


絵里「私達は配り終えたけど…大丈夫だった?」

真姫「…1人だけ配ってないわ」


希「え?」


絵里「…」


真姫「…なんてね。昨日はありがとう。それじゃ、私用があるから」


希「あ、うん!」


絵里「今日は早く寝るのよ」


スタスタ

ガチャッ


真姫「あら、早いのね」


にこ「音楽室に呼び出してどうしたの?」


真姫「昨日サンタさん来た?」


にこ「…残念ながら来なかったわよ」

真姫「ふーん…じゃあ私がにこちゃんのサンタになってあげる」


にこ「え?」


真姫「プレゼントは私」


にこ「なっ…ななななに寒いこといってんのよ!//」


真姫「…私じゃ嫌?」


にこ「そ、そういうことじゃないわよ!けど…」


真姫「…なに?」

にこ「は、はずかしい…//」


真姫「可愛いにこちゃん」


にこ「くっ…」


真姫「で、どうなの?受け取ってくれる?」


にこ「…しょうがないわねぇ」

真姫「ふふっ、それじゃ、最初のプレゼント。」チュッ


にこ「っ//や、やるわね…//」


真姫「真姫ちゃんをプレゼントされたら色々サービスが出るのよ。」


にこ「もうっ…それじゃ、はい」


真姫「?」


な、なに…


もう計画してたもの全部出したんだけど

にこ「…ちゃんと告白しなさいよ」


真姫「ヴェエェ!?」


にこ「なに?ここまでやってヘタレ出しちゃうの?」ニヤニヤ


真姫「なっ…わかったわよ!…私、にこちゃんの事が好き。だから私と付き合って」


にこ「…ふふっ、にこも真姫ちゃんのことだーいすきにこっ!」


真姫「うっ//」






これで私のサンタの仕事はおしまい


今年はサンタからのプレゼントは無かったけど、今年は大切な人を貰った


そんな大切なクリスマスになった




おしまい

これで終わり。
クリスマスのにこまき書きたかったけど上手く行かなかった

つぎはちゃんと書こうと思う。

これは良いにこまき
乙です

素晴らしい

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