やすな「ソーニャちゃん。私、転校するんだ!」(キルミーチョップ) (35)


ソーニャ「大変だな」



やすな「寂しいでしょ?もうこの学校の、この教室で会うことは無くなるんだよ」



ソーニャ「ふーん、寂しいなぁ」(棒)



やすな「あー!嘘だと思ってる!!見てろー?驚かそうと思って今日まで内緒にしてきたんだから!」



ソーニャ「うるさい」



やすな「来週からいないんだからね!!後悔しても遅いよ!!」



ソーニャ「何を後悔するんだよ」



やすな「私にきちんとお別れできなかったことです!」



ソーニャ「言ってろ」



キーンコーーンカーーーンコーーーン!



ソーニャ「次は国語か」



やすな「……もぉーーー!!!ホントなんだよ!信じてよ!!来週から別の学校なんだってばぁ!!ソーーニャちゃぁん!!!」



ソーニャ「さわるな!もう授業始まるぞ!!!」ミドルキック



ゲシッ!!



やすな「ゴブフェェ!?………いいよ。もうソーニャちゃんなんか知らないから…」



ソーニャ『やすなのやつ……ったく、つまらない冗談言いやがって』



やすな「…」




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エトセトラガール「一週間後…」



大麻忍あぎりは出ますか?


ホームルーム



ソーニャ「今日は、ばかに静かな朝だな…」



ソーニャ「ん?あいつ、今日は休みなのか…?」



A子「はいソーニャ、プリント回してー」



ソーニャ「!?…そこ、やすなの席じゃ……」



A子「織部さんなら、こないだ転校したじゃない。早くー」



ソーニャ「…」ガーーーーン…



ソーニャ「あいつ、本当に転校したのか…」



ソーニャ「…ふん、うるさいのがいなくて清々する。これからは静かに勉強できるな」

はよ


やすなの転校先の学校



B組



やすな「皆さん。はじめまして、折部やすなです。これからよろしくおねがいします」ペコ



パチパチパチパチ!



スクッ…↑



シーーーーン…



やすな『いきなり1人立ち上がった…なんだろう?サプライズかなぁ!!』キラキラ…



さい「やすな、やすなじゃないか」



やすな「え…?あの……」



さい「おぼえていないかい?無理もない。あの時はお互い幼かったからね」



やすな「だれ?」



さい「じゃあ、これならどうかな…」メガネ外し



チャ…



やすな「……あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」



やすな「さいちゃん!」



さい「やすな」



やすな「わぁっははぁーーーーーーーい!!さいちゃんだーーーーーーーーーーーー!!!」ぴょーーん!



B男「あぁ!?転校生がとんだ!!!」



どんがらがっしゃーーーーーーーーーーーーーーん!!



さい「ははは…相変わらずだね。やすな。また会えて嬉しいよ」



やすな「私もー!!転校した学校にさいちゃんがいたなんて!!すっごいサプライズ!!」

忍者はおらんかったんや…おらんかったんや…

キルミーベイベーは蘇るんだ…





エトセトラボーイ「昼休み」





やすな「へぇ、科学部かぁ…あ、タコさんウィンナー食べる?」



さい「あむ……じゃあ やすな にはウサギのようなリンゴをあげよう」



やすな「わーい!」



さい「やすな、話を戻すけど、科学部に入部しないかい?色々な発明品を作ったり、不思議な実験をしたり、毎日楽しいよ」



やすな「おもしろそう!入る!入るよ!!」



さい「ありがとう。これで授業だけじゃなく部活まで一緒だね」



やすな「昔みたいだねー」



さい「そうだね。あの頃はよく やすな に怪我をさせたっけ」



やすな「昔から何かを作ったりするの大好きだったよね。おかげで頑丈になったよ!」



さい「ははは、やすな はポジティブだね。そう言ってくれると、こちらとしても助かるよ」



やすな「部員は何人くらいいるの?」



さい「私と、C組の子が1人。あと、A組の部員のようなのが1人かな。計3名」



やすな「少ないね」



さい「どこの学校も科学部なんてこんなものさ。むしろ、科学部そのものがない学校の方が多いだろうね」



やすな「そうなんだ!なんかそう言われるとお得感があるね!今日も部活やるの?」



さい「もちろん。放課後は部室へ案内してあげるよ」



やすな「ぃやったー!」


実験台が増えたー

???「私も転校しました~」(消息不明)





エトセトラガール「一方その頃ぉ………ふんっ!」





ソーニャ「なんて静かな一日だ……今日ほど平穏な学校生活はなかっただろう」



ソーニャ「焼きそばパンもいっそう美味く感じる」



ソーニャ「…」



C子「ソーニャ、1人で食べてないでこっちきてみんなと一緒にたべよーよ」



ソーニャ「遠慮しておく……」



ソーニャ「…」



ソーニャ「いや、やっぱりそーする。椅子借りるぞ」



D子「いーよ」






エトセトラボーイ「次の日……んー……次の日」



つ、続きはまだかい?

カガクチョップとのクロスナイスデスネー


科学部の部室



さい「ここが、科学部の部室だよ。活動は主にここで行っているんだ」



やすな「科学準備室を借りてるんだね」



さい「いろいろと都合が良いからね」



うゆ「こんにちは、あなたが転校生の新入部員さん?」



やすな「あ、部員の人ですか、こんにちはー!」



うゆ「はじめましてーC組の 盛本 雨柚です」



やすな「うゆちゃんかぁ、私、折部やすな!よろしくね!!」



うゆ「こちらこそよろしくお願いしますー。何だか、すっごく親近感みたいなものを感じます…やすなさんって呼んでいいですか?」



やすな「いいよ!じゃあ私はうゆちゃんて呼ぶー!!私もうゆちゃんとならすんごく仲良く慣れそうな気がするー!」



あははははははははははははは!!



さい「意気投合したみたいだね。君達、なんとなく似ているところがあるし、いいコンビになれるかもしれないね」



ガラッ!!



れん「ちょっと、聞いたわよ!!新入部員ですって!?また被害者を増やす気ね!!」



うゆ「長倉さん」



やすな「わ!?びっくりした!!」



さい「なんだ、またキミか」



れん「なんだじゃないわよ。あなた、こいつはとんでもないマッドサイエンティストなのよ。だまされちゃいけないわ」



やすな「あなたは?」



れん「私?私はA組のクラス委員長 長倉 蓮 よ。よろしく」



やすな「れんさんね。私、折部 やすな!こないだ転校してきました。さいちゃんとは小さい頃からの友達なんだよ。ねー」



さい「ねー」



れん「な…つ、つまり幼馴染ってこと…!?」



さい「そうだね」



やすな「改めて言われると何だか恥ずかしいなぁ、ねぇ?さいちゃん、ほれほれ~」



さい「やすなは、じゃれるのが好きだね………はは、くすぐったいよ やすな……ちょ…それ以上は…あはは!」



れん「あ…あいつがあんなピュアな笑顔を見せるなんて…」



やすな「すっごくたのしー!!いつもならここらで痛い目にあってるのに痛くなーい!!うゆちゃんもまざって!ほれほれ~」



うゆ「はいー!ほれほれー!!」



こちょこちょこちょ!



さい「あっははは!まんざらでもない……私もまだ子供だなぁ」



れん「うぐぐ…折部さん!!」



やすな「はい?」ピタ…



れん「あなたも科学部の部員というからには、実験の被検体をやったりもするんでしょう!」



やすな「じっけん?」



さい「まぁ、そのつもりだったよ」



やすな「そういうことみたい」



れん「なら、どっちが被検体として優れているか勝負よ!異論は負けてから唱えなさい!!」



やすな「おぉー!転校して早々のライバル出現!!よぉーし勝負だー!!」



れん「いい返事ね!!そういうの、嫌いじゃないわ!!!」



さい「キミも懲りないな。盛本くんの時のようになっても知らないよ」



れん「望むところよ!」



やすな「なんだかよくわからないけど、お願いさいちゃん!勝負勝負ー!」



さい「ま、やすながやりたいっていうんなら、別に良いよ。盛本くん、ちょっと手伝ってくれるかな」



うゆ「はい」





エトセトラガール「数分後…」





やすな「痛いのもあったけど、ロボットとか超能力みたいのがあってたっのしぃな~~!!」クルルルル!



れん「ちょ…もぅ……無理………体が…」ガクガク…



さい「じゃあ、次はこれを試してもらおうかな。かぶるだけで頭がよくなる帽子、名づけて天才キャップ」



やすな「へぇ~!それはどういう効果で頭がよくなるの?」



さい「良い質問だね。簡単に言うと、帽子から発生する特殊な電波が作用して、脳細胞を活性化させるんだ」



やすな「すごーい!じゃ、かぶるね!」カポ!



なぉ~~~~~~~~~~~~ん゛~~~~~~~~……



やすな「うぐっ…!」バタン…!



れん「うぅ……わ、私も…かぶ…」



ムク!



れん「は…!」



やすな「もぉ~!めまいがして気持ち悪くなっただけだよぉ!さいちゃん!!」ピンピン!



れん「ま、また!?なんて…回復の早い子…なの…」ガクッ…



さい「勝負あったね。ごめんよやすな。ちょっと失敗だったみたい」



やすな「なぁんだ。そうなんだ。まま、次からがんばればいいよ!」



さい「ありがとう。寛大な幼馴染に感謝だね」



やすな「えへへ」



うむ「やすなさん!すごいです!!おめでとうございます!長倉さん、大丈夫ですか…?」



れん「…」



さい「少し放っておけばすぐに起きるさ。さて、今日の活動はこの辺にしてお茶でも飲みながら話でもしようか」



やすな「うん。あ、れんちゃん…」



うゆ「のびちゃってますぅ…」



れん「はうぅ……」





エトセトラボーイ「何週間か……経過しましたよ」





キーンコーンカーーンコーーーン……



ソーニャ「…」



ひょこひょこ…



あぎり「ソーニャ」



ソーニャ「あぎりか」



あぎり「あららぁ~元気がないのねぇ?最近、部室に遊びに来ないから心配しちゃったぁ」



ソーニャ「ふん。あいつに無理やり付き合わされただけで、私は別に遊びに行ってた訳じゃない」



あぎり「あー、転校したんだってねぇ。私のところにも、挨拶に来てくれたのよぉ?」



ソーニャ「そうか」



あぎり「涙目でぇ……また遊びましょうね、あぎりさん。って言ってくれて~」



ソーニャ「そうか…」



あぎり「とうとう別れ際に泣き出しちゃったから、10分くらいかなぁ?抱きしめて、ず~っとよしよし。ってしてあげたのぉ」



ソーニャ「ばかばかしい、よくそんなことができるな。私なら気持ち悪くて1秒ともたないだろうな」



あぎり「えぇ~?可愛いのに~~」



ソーニャ「どこがだ。あいつはただ、うるさくて、しつこくて、おせっかいで、我がままで、負けず嫌いで………」くどくど…



あぎり「ふんふん……他にはぁ?」



ソーニャ「すぐ何かに影響されて、そのうえいい加減で、能天気で、お人好しで……友達思いを気取ってる大バカだ。どうだ、文句あるか!!!!」ダン!



あぎり「なぁい♪」



ソーニャ「なら早く帰れ。もう下らん馴れ合いはしない」



あぎり「ふぅ~ん、そう?じゃあね~~」



てくてく~……



ソーニャ「…」



サッサ…



E子「ソーニャ、こっちは黒板おわったよ。そっちは?」



ソーニャ「すまん、もうすこしかかる。先に帰っていいぞ」



E子「そう?悪いね、じゃ、お先ー!」



ソーニャ「…」



サッサ…



ソーニャ「帰りにクレープでも買って帰るか、ハチミツのやつが食べたいな」



ものかげ



??「ふっふっふ…しかときいたぞ……ソーニャ」



??「転校によってやすなとソーニャは離れ離れとなり、コンビじゃなくなった」



??「そして、やすなをキルミーとして、ソーニャがベイベーだとすると……?」



??「今のタイトルはキルミーほにゃらら!あるいは、ほにゃららベイベーのはず!」



??「これこそ付け入る隙!今こそ、この私がメインキャラクターの座に就く時がきたぁ!!」



??「ここで重要なのが、私がやすな、ソーニャのどっちとコンビを組むかだ……それによって今後の展開が大きく変わってくる…」



??「やすなと組んだ場合…バカの相手で疲れそうだけど、バカとハサミは使いようだ。なんとかなるだろう!」



??「ソーニャと組んだ場合…なんかシリアスな展開になりそうだ。そういうのはやだな……」



??「うん…組むならやすなだな。で…私にはかつて暗殺拳の使い手という設定があったから……」



??「よし!決めたぞ!!やすなとコンビを組んで、キルミーカンフー!!これで決まりだぁ!!!」



??「待ってろよー!やすな!いや、相棒!!うおーーーーーーーーーーーーーー!!!」どどどどどーーーーー!!!


没キャラちゃん…
これは死亡フラグ立ったな。





エトセトラガール「数日後、ですの」






やすなの学校



やすな「うぅ~、宿題忘れたからって居残りでやらせなくてもいいのに~!もう数学なんてヤだよ~~!」



さい「やすな」ひょこ



やすな「あ、さいちゃん」



さい「随分手間取ってるね。あんまり遅いから待ちくたびれてしまったよ」



やすな「ごめんね。私が忘れたせいで……終わらせたら、直ぐ部室いくから」



さい「いいさ、誰にだって間違いはあるものだよ。ちょっと見せてごらん」



やすな「あ、うん」



さい「やっぱりここで躓いているね。なら、ここをこうしたらどうかな?」カリカリ…



やすな「あれ…?あれれれ!!式が簡単になった!?」



さい「ここから先はやすなが解かなきゃダメだよ」



やすな「うん!これならできそう!!」カリカリ!



さい「そうそう………うん、いい感じ……そう」コクコク…




やすな「できた!あってるかなぁ…?」



さい「どれ…」



やすな「…」ドキドキ…!



さい「うん、いいね。これなら全問正解間違い無しだよ。お疲れ様、やすな」



やすな「ありがとー!さいちゃん大好き!!」ぎゅー!



さい「ははは」



やすな「ソーニャちゃんとは大違い!ホントに!!」ぷんぷん!



さい「……そうにゃ?珍しい名前だね。友達かい?」



やすな「うーうん!あ……うん、友達。でもね、直ぐ乱暴するし怒りっぽいし、こわーい子なんだ!」



さい「なんだって?それは困った友達だね。今後はもうその人とは関わらないほうがいいよ」



やすな「…うん。だって、今の私にはさいちゃんも、うゆちゃんも、れんさんもいるもんね!」



さい「そういうこと。さぁ、行こうか。試して欲しいものが山ほどあるんだ」



やすな「はぁーい!カガクさいこーーー!!」

待ってた

待ってる

. 

         ,, _
       /     ` 、
      /  (_ノL_)  ヽ
      /   ´・  ・`  l    キルミーベイベーは復活するんだ
     (l     し    l)    悲しみの弔鐘はもう鳴り止んだ。
.     l   、__,   l  君は輝ける人生の、その一歩を、再び踏み出す時が来たんだ。
      > 、 _      ィ
     /      ̄   ヽ
     / |         iヽ
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