魔王「あーまじ暇、キツいキツい」(10)
魔王「なんでさ!魔王なのに書類整理とか営業行かなきゃいけないの?」
側近「先代の決まりごとだからです」
魔王「えー、関係なくない?だって今は僕が魔王なんだよ?」
側近「そう言われましても…ていうかだったらなんで職安で魔王の仕事選んだんですか?」
魔王「それは……ロマン、かな」キリッ
側近「ロマンじゃお金は貰えないんです。さ、働いてください」
魔王「はぁ、つっても暇なんだよね」
側近「そうなんですよね、魔王様ってほんと馬鹿なんですよね」
魔王「きみ!主人にむかって馬鹿とはなんだい!?馬鹿とは!!」
側近「お役所仕事を暇って言う割りにキツいとかおっしゃる意味不明さに馬鹿と言ってるんです」
魔王「長い!」
側近「訂正しません」
魔王「もう!側近の癖に酷いぞ~」
魔王「あ、つーか知ってる?この間遂に職安から勇者の広告出たの!!」
側近「そうなんですか!?それは一大事じゃないですか!!どうするんですか!!」
魔王「大丈夫じゃない?てか意外と側近ちゃん度胸ないのねww」
側近「笑い事じゃありませんよ!勇者ですよ?あなた様を殺しに来るんですよ?しかも法的に正義な感じで!!」
魔王「ははは、物騒だなぁ。僕みたいな職業魔王はそんな法的には無理でしょう」
側近「職業魔王だろうとなんだろうとあなた様は魔王なんです!魔王が勇者に殺されるのは必然、世の理なんです!!」
魔王「……いやいやまさかそんな」
側近「本当です。聖なる武器とかでグサァです」
魔王「ヤバいの?」
側近「はい、先代もあっさり余裕持って営業してたら営業先で殺されました」
魔王「うむ承知した。早急に対策を練ろう」
側近「わかりました。四天王呼びますか?」
魔王「あ、うん。火の四天王意外ね」
側近「何故です?」
魔王「顔が恐いから」
側近「畏まりました」
側近「すいません魔王さま、既に四天王殺されてました」
魔王「うぇ!?」
側近「そういえば先代魔王が殺された時みんな殺されてたんですよね」
魔王「じゃ、じゃあ!はやく職安に広告出さなきゃ」
側近「あ、でも火の四天王なら存命ですよ」
魔王「やだよ!恐いからぁ!!てかはやく職安行かなきゃ!!」
側近「いやでもあれ結構めんどくさいんですよ?」
魔王「めんどくさくても!!僕まだ死にたくないよ!」
側近「あ!そうだ!魔王さま暇なんですよね?」
魔王「えっ?いきなりなにさ!」
」
側近「イエスかノーで答えてください」
魔王「えっ……いや、まあ暇っちゃ暇なんじゃない?書類はもう終わっちゃったし営業だってノルマは」
側近「じゃ、魔王さまが直々に職安へ行けば良いじゃないですか」
魔王「ふぇ!?」
側近「私実はいろいろと忙しいですし」
魔王「いやいや!!待ってよ!?魔王直々にってなんかあれじゃない?」
側近「いつも営業とか行ってるじゃないですな、今更魔王としての威厳とか言わないでくださいよ」
魔王「ぐむぅ」
側近「図星ですね、さ、行ってきてください、あとついでに次回勇者候補でも見てきたらどうです?」
魔王「あれ?」キリッ
側近「このタイミングキリッておかしくないですか?」
魔王「いやいや!!待ってよ!?魔王直々にってなんかあれじゃない?」
側近「いつも営業とか行ってるじゃないですな、今更魔王としての威厳とか言わないでくださいよ」
魔王「ぐむぅ」
側近「図星ですね、さ、行ってきてください、あとついでに次回勇者候補でも見てきたらどうです?」
魔王「あれ?」キリッ
側近「このタイミングキリッておかしくないですか?」
魔王「フハハハハ!!どうやら僕は天才のようだよ側近ちゃん!!」
側近「は?」
魔王「フハハハハ!!まぁいい、あとはあとのお楽しみってやつだよ!!さらば」バッビューン ドゴッ!!
側近「天井あるんでルーラ無理です」
魔王「うええい!こなくそぉぉ!!」タッタッタ
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