モバP「晴の女子力を上げる!」 (82)
P「晴、話がある」
晴「んー? なんだよ」
P「突然だがお前の女子力を鍛えようと思う。女の子らしさを身に付けるためだ」
晴「断る」
P「まず>>2をしよう」
晴「おいこら、聞けよ!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1370522236
ウサミン星へ
女子力さん活躍の予感!
P「ウサミン星へ行こう」
晴「……今なんつった?」
P「ウサミン星に行けば誰でもかわいくなれるって話を聞いてな」
晴「一応聞くけど、誰からそんな話聞いたんだ?」
P「もちろん菜々だ!」
晴「」
P「まずはウサミン星への行き方を教えてもらわないとな。菜々を探すぞ!」
晴(マジで言ってんのかよ……)
P「菜々ーっ!」
菜々「Pさん!? ど、どうしたんですか急に」
P「悪いんだけどウサミン星への行き方を教えてくれ! 晴のためなんだ!」
晴「……うっす」
菜々「(うわぁ、すごく不機嫌そう!) えっとぉ、もう少し詳しく理由を話してもらっていいですか?」
P「晴に女の子らしさを身に付けてほしくてな。ウサミン星ならなんとかしてくれるんだろ?」
菜々「それはですねぇ……」 チラッ
晴「……」 ジトーッ
菜々(ううっ、視線が冷たい……PさんはPさんでヤケにノリノリだし、ナナはどうしたらいいの!?)
P「さあ早く、さあ!」
菜々「うぐ……ウサミン星へ行くには…………し、資格! そう、資格が無いと入国、じゃなくて入星できない決まりなんです!」
P「資格? パスポートじゃ駄目なのか?」
菜々「ウサミン星人はか弱いから簡単に変な人が入ってこないように、あらかじめ念入りに調査されるんですよ!」
P「そうだったのか。その調査ってどのくらいかかるんだ?」
菜々「えーっと……えー、エージェントがですね、ウサミン星に入星したい方を秘密裏に観察して、それでですねぇ……」
晴(アイドルって大変なんだな)
菜々「——そういうわけで、今すぐには行けないんです!」
P「なるほどな。うーん、仕方ないか。今回は諦めるよ」
菜々「本当ですか! ……ふぅー」
晴「アンタも苦労してんだな」 ボソッ
菜々「!?」
P「いきなり押しかけて悪かったな菜々。よし、次は>>7で女子力上げるぞ!」
晴「まだやんのかよ、めんどくせーなぁ」
菜々(……幼女に同情されちゃった) ズーン
藤原肇と3杯 お茶を飲む
かな子とスイーツ食べ歩き
P「次はお茶を楽しもうと思う」
晴「なんだ、喫茶店でも行くってのか?」
P「いや、今回はわびさびに通じてる肇と飲もうか。肇のおしとやかさに直に触れれば女子力へ繋がるはずだ」
晴「オレには女子力って言葉がよくわかんねーんだけど」
P「とにかく肇のところに行こう」
晴「……ちょっとだけな」
肇「私とお茶、ですか?」
P「ああ。晴に肇をお手本にしてもらおうと思ってな」
晴「うっす」
P「肇の一挙手一投足を見て晴に女の子らしさを学んでほしいんだ」
肇「そんな、私なんてまだまだですよ」
P「そういう物腰柔らかなところとか、俺はすごくイイと思うんけどなぁ。理想の日本人女性みたいな雰囲気というか」
肇「もう……おだてても何も出ませんよ? ふふっ」
晴(……なんとなくこの人を付きあわせた理由がわかった気がするぜ)
晴「……」 プルプル
P「この前の花見は良かったなー。来年も行きたい、ところだけどみんな忙しくなってそうだ」
肇「それでしたら、私は今のままでもいいかな。……なんて」
P「おいおい、担当プロデューサーの前で売れたくないなんて言わないでくれよ?」
肇「冗談ですよ。でも、穏やかな時間をお茶と一緒にゆっくり味わって過ごせる日も、大切にしたいです」
P「売れっ子になれば慌ただしい日々が待ってるだろうからな……」
肇「……Pさん。私がこの先もっと忙しくなったとしても、側で支えてくださいますか?」
P「当然だろう? まあ、側にいてやれる時間は減るかもしれないけど、出来る限り支えてやるさ」
肇「本当ですか? なんだか安心しました……これからも、よろしくお願いします」
P「おう。任せとけ」
晴「……なぁ」 プルプル
P「ん、どうした晴?」
晴「足伸ばしていいか? 正座とか普段しねーから痺れてきた……」 プルプル
P「却下」
晴「」
P「お茶、おかわりいいか?」
肇「はい。すぐ淹れますね」
P「あー、肇の淹れてくれたお茶は美味かった」
晴「オレはお茶なんか味わってる余裕なかったけどな」
P「どうだ晴。肇と過ごして少しは女の子らしさがわかったか?」
晴「だからそんな余裕なかったっつーの!」
P「せっかくいい見本になってくれてたんだけどな」
晴「正座に長く耐えられるのが女らしさなのかよ?」
P「いや、もっとこう、なんかあっただろ? あの和やかな空気をかもし出せる子は結構貴重なんだぞ」
晴「それはなんとなくわかる。でもオレの性分には合わねーな」
P「お前なぁ。……まあ晴があんな感じになるのも想像つかんけど。ええい、次は>>12だ!」
きらりんパワー全開のお洒落で形から入ってみる
P「晴ならともすれば招待されるかもしれん」
晴「招待? どこにだよ」
P「晴はきらりんルームって知ってるか?」
晴「帰る」
P「しかし まわりこまれて しまった!」
晴「……きらりんルームってあれだろ? どこからともなく巨大な影が現れて、飽きるまで拉致監禁の限りを尽くすってやつ」
P「物は言い様だな」
晴「そんなのに招待されるのオレはイヤだぞ」
P「そう言ってやるなよ。きらりも悪気はないんだ」
晴「一番タチが悪いパターンだよなそれ」
P「……とにかく! 招待されるかはさておき、きらりが着てるようなヒラヒラでフリフリな服も着こなせるようにしようってことだ」
晴「はあ? オレはカッコイイ服がいいって言ったはずだけど」
P「つべこべ言うな! 晴はもっとカワイイ格好も似合うはずなんだから、これを機に着てみろ!」
晴「イヤだっつってんだろーが! ……っ!? なんだ、どこからか威圧感みてーな気を感じたような……? くそっ、放せーー!」
P『晴ー、中の衣装どれでもいいから気に入ったのあれば適当に着てみてくれー』
晴「ねーよそんなもん!」
晴(ったく、なんだってまたこんな動きにくそうな服着なきゃならねーんだ)
晴(他のヤツらはよくもまあこんなの着れるよな……スカートってだけでもあれなのに)
?「……にゅふっ」
晴「!?」
晴「なんだ? 誰か居るのか?」
晴(気のせい……じゃなさそうだ。よくわかんねーけど蛇に睨まれたカエルみてーな気分——)
?「ねぇねぇ、Pちゃんに手伝ってあげてって頼まれてきたんだけどにぃ?」
晴「」
晴「出たああああああ!!」
?「晴ちゃんも新しい晴ちゃんになりたいって思ってゆ? それならきらりがいっぱい手伝ってあげるにぃ☆」
晴(なんだこれ、つかPのヤツよりでけぇ! このまま食われちまいそうな勢いだ……!)
きらり「んとねー。もっとかわゆいカッコしてみよっ☆ きらりが選んであげりゅー!」 ガシッ
晴(ああ、逆らうのも馬鹿らしいくらい圧倒的だぜ……) ブラーン
P「その後、晴の行方を知る者は誰もいなかった——」
晴「マジでそうなるかと思ったからつっこむ気になれねー……」
P「きらりのセンスは良かったと思うんだ。一瞬しか見れなかったけど」
晴「アンタのせいであの部屋で散々かわいがられまくったんだぞ! あの巨人に!」
P「特に悪気のない暴力が晴を襲ったわけか」
晴「かろうじて本人にそんなつもりがないのは伝わってくるんだけどな、かわいがるの意味をあっちの方と間違えそうになったぜ」
P「ところで衣装の話なんだが」
晴「正直それどころじゃなかった」
P「ですよねー」
晴「……。まさかわかっててあの刺客を送り込んだのか」
P「次は>>19な!」
晴「おい」
いったんここまで
他アイドル+何かって流れが想定外で時間掛かりまくりでござる
慣れないキャラはwikiみながらでも難しい。はっきりわかんだね
おっつおっつ
http://i.imgur.com/UBXBPSo.jpg
http://i.imgur.com/gqiuFeR.jpg
結城晴(12)
http://i.imgur.com/z0RUoyY.jpg
http://i.imgur.com/K7Y8a88.jpg
安部菜々(17?)
http://i.imgur.com/5PHIyyW.jpg
http://i.imgur.com/5HoqAqw.jpg
藤原肇(16)
http://i.imgur.com/bDWrY4k.jpg
http://i.imgur.com/rdhVTgP.jpg
諸星きらり(17)
ゆっきーな
ちょっと安価の意味を判断しかねるので再安価。なるべく行動でおにゃーしゃー
>>21
ところでモバのゆっきーなって井村雪菜のことなんだろうか
衛藤さんの女子力講座
ユッキこと友紀だと思った。
雪菜を間違ってゆきなって読んでたんじゃね
>>22
もしもユッキのことなら真昼間から高校野球
見ながらビール煽ってる人のどこに
女子力があるのかって話ですよ
お、おつまみ作ったりするかもしれないだろ!
女子力さんの名前の読み方ってせつなだっけ?つい最近間違えやすい名前ネタでありすちゃんと文香ちゃんのssががが
>>26
女子力さんは衛藤美紗希
井村雪菜(せつな)さんはメイクに定評のある人
雪乃さんもいるから余計混乱するよね
雪美もいるよね
P「美紗希に女子力の何たるかを叩きこまれて来い!」
晴「今度ははっきりさせてくれるんだろーなぁ、その女子力ってヤツをよ」
P「安心しろ。美紗希は趣味欄に女子力アップって記入するくらいだ」
晴「それは安心していいのか?」
P「善は急げ。話はつけてあるからしっかり勉強してくるんだぞ」
晴「……チッ、わかったよ。いきゃーいいんだろ、ったく」
P(なんだかんだ言うこと聞いてくれるのな)
美紗希「てなわけでぇ、『衛藤美紗希の女子力講座☆』をはじめまーす!」
晴(嫌な予感しかしない……!)
美紗希「えっとぉ、晴ちゃん? 準備はいーい?」
晴「う、うっす」
美紗希「あーん、だめよぉそんな素っ気ない返事しちゃあ。それになんだか男の子っぽいぞっ」
晴(……早く終わんねーかな)
美紗希「そうねぇ、まずは意識調査? 晴ちゃんは女子力ってどーゆうものだと思う?」
晴「それを教わりにきたっつーか、あー……とりあえず、今時の女っぽいことしてれば身に付く?」
美紗希「ちょーっと曖昧だけど、女の子っぽいっことってのは大事よぉ」
晴「それがよくわかんねーから困ってるんだよな。いや困ってはねーけど」
美紗希「じゃぁ晴ちゃん。女の子にとって一番大事なことってなぁに?」
晴「……? さぁな、オレにとっちゃ今関心があるのはサッカーぐらいだし」
美紗希「ではずばり言います! 女の子に一番大事なこと——それは恋愛でしたぁ♪」
晴「」
美紗希「女子力ってゆうのはね、女の子としてどれだけキラキラしてるかがポイントなのよぉ」
晴「キラキラ、っすか」
美紗希「晴ちゃんは聞いたことなぁい? 恋する女は綺麗になるーって感じの話ぃ」
晴「まあ、少しは聞いたことある、と思う」
美紗希「恋愛ってぇ、相手がいないと出来ないでしょぉ? それに好きな人には振り向いてほしいじゃない?」
晴「そりゃあどうせならな」
美紗希「だからぁ、少しでも女の子らしく自分を磨こうと努力するのよ。誰よりも輝いて、自分を見てもらえるようにねぇ」
晴(……なるほど、理屈はわかった。思ったよりこの人ちゃんと物事考えてんだな)
美紗希「当然中身も大事だけどね? やっぱり外見の方が一目でわかるしぃ、磨きがいがあるのよねぇ」
晴「見えないもんよりは見えるもんを磨いたほうが手っ取り早く示せるってことか」
美紗希「そうそう♪ ところで晴ちゃん、オシャレに興味はあるのかな?」
晴「全然ない。実用性重視で服装は選んでる。サッカーしたいしな」
美紗希「うーん、やっぱり男の子っぽいのねぇ。そんな晴ちゃんは——」
晴「オレには?」
美紗希「——うん、恋をしましょう☆」
晴「」
美紗希「好きな男の子ができたらぁ、晴ちゃんだってその子の前では自然と女の子っぽくなると思うのよねぇ」
晴「そういうもんなのか?」
美紗希「そうよぉ。ねぇねぇ、ここだけの話、気になる人とかいたりしない?」
晴「!? いや、そーいうのオレはまだよくわかんねーし……」
美紗希「ほんとぉ? 美紗希おねーさんになんでも話してみなさいな、ね?」
晴「だからいねーってそんなヤツ! 好きとか嫌いとか、オレは知らん」
美紗希「またまたぁ照れちゃって。かわいい♪」
晴「くそー、なんで人の話を聞かないヤツしかいねーんだ!」
P「お、帰ってきたな」
晴「疲れた……」
P「女子力について何かわかったか?」
晴「オレにはまだ早いってことはよくわかった」
P「なにぃ! そんなことないぞ、晴だって立派な女の子だろ?」
晴「……」 ジーッ
P「? どうしたよ、俺の顔になんかついてるのか?」
晴「……うん。今のオレにはまだ早い、と思う。ちょっとだけな」
P「何か引っかかるな、まあいいや。次は>>34な」
晴「まだやんのかよ!」
若林智香の腋見せレクチャー
P「智香から脇見せのレクチャーを受けてこい!」
晴「脇? まてまて、んなこと教わってどうすんだよ」
P「人間にはな、いろんなフェチってものがあるんだ」
晴「アンタがロリコンであるようにか?」
P「そうそう……違う違う! なんてこと言うんだ!」
晴「違うの?」
P「……。そんなに俺ってロリコンに見える?」
晴「自分に都合よくオレを変えようとしつこく付きまとってくるからつい」
P「」
晴「好きなようにプロデュースしてみろとは言ったけどよ、なんか目に余るっつーか」
P「俺としたことが……そんなに晴に無理させてたのか……」
晴「……っ、冗談だよ冗談! そんなに落ち込まなくたっていいだろーが!」
P「……冗談?」
晴「不本意ながらだんだん慣れてきちまってるし、ほんとはカッコイイ方がいいのは変わんねーけど、な」
P「は、晴ーー!!」 ギュ-ッ
晴「うわっ!? そ、そういうのはやめろ! だからロリコンだっつってんだよこらー!!」 ジタバタ
智香(……えっと、アタシはどうしたらいいんだろう?)
P「じゃ、じゃあ智香、早速頼む……」 ボロッ
晴「……ふんっ」
智香「あ、あははー……。それよりPさん、アタシは晴ちゃんとチアのレッスンをすればいいんですか?」
P「いや脇見s——そうだな、そうしてくれ」
P(智香も意識して脇を見せつけてるわけじゃないよなぁきっと)
智香「了解しましたーっ☆ じゃあ晴ちゃん、アタシがチアの良さを教えてあげるね!」
晴「んー、その前にさ。チアリーディングってつまり応援団だよな?」
智香「そうだね。服装とか応援の仕方は全然違うけど、誰かを応援するぞー! ってところは一緒だよ!」
晴「だったらオレは応援団の方が性に合ってる気がする。学ランとか着てな」
智香「でも晴ちゃんは女の子だし、チアしてる晴ちゃんのほうがかわいいと思うなぁ」
晴「あ、そうか……これも女の子らしさを身に付けるためにやってんだっけ」
P「そうだぞ晴。ちょうどこの衣装なら脇も見えるし学ランなんてとんでもない!」
智香「脇?」
P「あ、いや、続けて続けて」
晴「しっかし変な感じだな。サッカーしてるせいか応援する側に回るなんて考えもしなかったぜ」
智香「晴ちゃん晴ちゃん、アイドルも言っちゃえば誰かを応援する側だよ?」
晴「そうなのか?」
智香「そうだよー。歌やダンスに込められた気持ちをね、アタシたちは一生懸命伝えるの」
晴「ふーん」
智香「晴ちゃんは音楽を聴いて勇気づけられたりしたことはないかな?」
晴「音楽か、あんまり聴かねーからなぁ」
智香「サッカーにも応援歌ってあるじゃない? おーおーー♪ っていうのとか」
晴「ああ、あれな。中継とか見ててたしかにあれがなかったら調子狂うかもしれねー、いや絶対狂う」
智香「歌の力ってすごいよね! 同じように、アタシたちも歌やダンスでみんなに気持ちを届けるんだよ!」
晴「そういうことか……ただ歌って踊ってるだけじゃないんだなアイドルって」
智香「チアリーディングもチアって形で気持ちを伝えるの。頑張れー、ファイトー! って気持ちをね☆」
晴「……」
智香「それじゃあ続き、一緒にやろっか!」
晴「……うっす!」
P(あれ? ぼんやりと2人の脇を眺めてる俺の立場っていったい……?)
晴「なんつーか、アイドルって結構やりがいあるかもしれねーな!」
P「……」
晴「あん? なんだよ黙りこくっちゃって」
P「俺って何なのかなぁと思って」
晴「アンタはプロデューサーだろ?」
P「うん、そうなんだけどさ」
晴「しっかりしてくれ。せっかく付き合ってやってんだからよー」
P「……そうだな、俺には俺の仕事があるよな」
晴「?」
P「よし、じゃあ次は>>40でいこうか」
木場さんに料理を習う
だんだん女子力が上がってるな
素晴らしい智香。
感謝の極み。
なんだかんだみんな言うことが凄いまともで納得するな
真奈美「ふむ。私に料理を教わりたい、と」
晴「……」 コクッ
P「晴も年頃ですしね。晴のご家族も男性ばかりと聞いてますし、いずれ頼りにされるんじゃないかなって」
真奈美「今の時代、料理は女性のすべきことだと思ってるのだとしたら、いささか時代錯誤だぞ? Pよ」
P「うっ……それはそうかもしれませんけど」
真奈美「ふふっ、冗談さ。私とて親しい間柄と食事をするなら料理を振る舞ってやりたいしな」
晴「えっと、ちょっといい……っすか?」
P「どうした?」
晴「オレ、家庭科で習った程度にしかできねーんだけど、教われることってあるのか?」
真奈美「大丈夫だよ。そもそも君のレベルに合わせてやらなきゃ意味がないからね」
晴「そういうもの、なんすか」
真奈美「何事も基礎を積み重ねてこそさ。君が好きなサッカーだって、素人がいきなり試合に出ても結果は出せるかな?」
晴「ぜってー無理だな。……ああ、そっか」
真奈美「なに、安心したまえ。出来ないことを責めるような教え方はしないつもりだ。では始めようか」
晴(おい、なんかこの人カッコイイな)
P(だろう? 料理もすごく上手いしな。ハロウィンの時に配ってたクッキーなんか絶品だったぞ)
晴(クッキー!? うわ、悪いけどイメージじゃねぇな)
真奈美「……聞こえてるぞ。まったく、そんなに意外かい?」
P・晴「「」」
真奈美「そうだな、今日は包丁の扱い方を徹底的に教えよう」
晴「料理はしないんすか?」
真奈美「まずは道具を正しく扱えるようにならなければね。それからさ。料理なんてレシピ通りにやれば一人でもある程度作れるからな」
P「今の晴に包丁持たせたら、ご家族は気が気じゃなかったりしてな」
晴「……あのオヤジならありうるぜ。勝手にアイドルに応募するような親馬鹿だし」
P(それだけかわいく思ってるんだろうよ。男ばかりの家庭なら特に)
真奈美「大事な娘に傷でもつけたら——なんてことになったら大変だな? P」
P「う……ま、まあ教える人が優秀なら大丈夫でしょう、きっと、たぶん、ええ」
晴「別にちょっと切ったくらいでどうってことないけどな。サッカーやってりゃ擦り傷なんて当たり前だぞ」
真奈美「だが包丁を扱うとなれば別だ。刃物だからな、油断したり誤った使い方をすれば深い傷を負いかねない」
晴「うー、サッカーだって捻挫とか打撲、骨折なんてことにもなるんだぜ!」
P「晴、そこは張り合うところじゃない」
真奈美「さて、食材は一通り揃えてある。少しずついろいろ練習してみようか」
P「手をつけた分は今夜の食卓に形を変えて並んでるんですね?」
真奈美「食べ物を粗末に扱ってはいけないからな。なに、この後で何かすぐ見繕っても構わないが」
P「いただきます!」
晴「あ、オレも!」
真奈美「2人とも素直だな。ふふっ、嫌いじゃないぞそういうところ」
トントントントントントントントン
真奈美「とまあこんな感じかな。自分のペースでいいからやってみたまえ」
晴「お、おう」
トン トン トン トン
晴「くっ、どうしたらあんなに早く、しかも綺麗に切れるんだ……?」
真奈美「最初から上手く使いこなせる人なんていないものだよ。わかるだろう?」
晴「経験値が違いすぎるってことはわかるけどさ」
真奈美「なに、君の年頃ならこれでも十分な方だ。これから積み重ねていけばいずれできる」
晴「料理もサッカーも同じ、か。アイドルもそうなのかな」
真奈美「アイドルだってそうさ。決してidle(怠ける)ではidol(アイドル)も務まらないだろう、なんてね」
晴「?」
P「晴にはちょっと早い洒落ですよそれは」
真奈美「ふむ、昨今は小学生の時分から英語が必修だと聞いているが」
P「それこそまだまだ基本しかやってないでしょうから難しいと思いますね」
晴(会話についていけねー……なんか悔しいな)サクッ
晴「あっ」
P「あっ」
真奈美「P、救急箱はそこにあるな? 傷は浅いようだ、すぐ処置しよう」
P「だ、大丈夫ですかね? 跡に残ったりでもしたら……」
真奈美「この程度なら心配いらないよ。それよりどうする、今日はもうやめるかい?」
晴「へっ、このぐらいなんだってんだ。やるよ!」
真奈美「ふっ、その意気だ。私も教えがいがあるよ」
晴「この程度でへこたれるほどヤワじゃねーし。だろっ、P?」
P(俺は晴のご家族にお叱りを受けないか心配でへこたれそうだ……)
真奈美「さあ集中しなおそう。心が浮ついてしまっては刃物はすぐに凶器となるからね」
晴「うっす!」
トン トン トン トン
P「あー、それにしてもいい光景を拝ませてもらってるなぁ」
真奈美「そうかい?」
P「なんといいますか、微笑ましいですよね。まるで母娘みたいな」
真奈美「さしずめ君は父親かな?」
P「いやーえっとそれはですねぇ」
真奈美「返答次第では君の分の料理は出してやらないぞ」
P「ぜひとも父親役をやらせていただく所存でございます」
真奈美「ふふっ、素直でよろしい。しかし母娘か……」
晴「ふぅ。どうかな、さっきより少しはマシになったと思うんだけどさ」
真奈美「……ああ、悪くないな」
P「美味かった……料理上手な女性って男からしたらかなりポイント高いんだぞ。これ豆知識な」
晴「ああそうかよ。まあ覚えて損はねーし、少しは練習してやってもいいかな」
P「晴の手作り料理か、放っておいたら男っぽい料理になりそうだ」
晴「料理に男も女もあるのかよ?」
P「それがあるんだなぁ、性格が出るって言ったほうがいいのかもしれないけど」
晴「ふーん。でも美味けりゃどっちだっていいだろ?」
P「それもそうだな。さて、次は>>50だ」
晴「てっきり終わりかと思ってたぜ!」
響子に弟子入り
女子力というか花嫁修業的な流れになってきたな
素晴らしいじゃないか
安価が良い流れすぎる
これはとてもいいものだ
P「響子に弟子入りしてこい」
晴「弟子入り?」
P「ああ。響子なら年も近いし、いい感じに女の子女の子してると思って」
晴「それで弟子入りってぜってーおかしいだろ。なんて頭下げりゃいいんだよ」
P「『オレを女の子にしてください!』って頼めばいい」
晴「なんだそれ!? 頭おかしいヤツみてぇじゃんか!」
P「いやぁ妄想がはかどるわぁ」
晴「おいロリコン」
P「ロリコンちゃうわ! ロリコンちゃうわ!」
晴「ったく、何やらされっかわかんねーのはちょっとな。向こうだって迷惑だろ?」
P「そこは任せとけ。俺の頼みとあれば二つ返事でOKしてくれるはずだ」
晴「おい」
P「あー、もしもし響子? ちょっとお願いがあるんだけど聞いてく、うん? そうか、そう言ってくれると思ったよ」
晴「おい!!」
響子「晴ちゃん、でいいよね?」
晴「うっす。なんなら呼び捨てでもいいっすよししょー」
響子「師匠もちょっとやめてほしいかな……? あはは、私もまだ15だしね」
晴「つってもな、一応弟子入りしにきたわけだし」
響子「うーん、私のどの辺りが師匠なんだろう?」
晴「アイツが言ってたんだけど、オレと年が近くてそれで……とにかく女の子として見てるみてーな感じだったな」
響子「えっ」
晴「今回のことも引き受けてくれるってすげー信頼してたし、特別なカンケーってやつなのか?」
響子「そ、そんなことない、けど……そっかぁ。Pさんが……えへ、えへへへ……♪」 デレデレ
晴(わかりやすい人だな。ああ、愛嬌ってこういうのを言うのかもしんねーな)
響子「……あっ、ご、ごめんね? ちょっと考え事しちゃってて」
晴「いいよ別に。何教わったらいいかもわかんねーし、見てて面白いし」
響子「面白い!? えー! もしかして変な顔になってた? うそー、Pさんにも見られちゃってたりするのかな……?」
晴「そういうわけじゃねーけど、まあよろしくってことで」
響子「それでね、Pさんって——」
晴(それにしてもアイツの話ばかりするんだなこの人)
晴(共通の話題もそんなねーし当たり前か。楽しそうだからいいけど)
晴(ん? たしかどっかで……女子力講座で言ってたっけな。キラキラしてる人は恋愛がどーのこーの)
晴「あー、ちょっといいっすか」
響子「うん? なにかな?」
晴「Pのこと好きだよな、アンタ」
響子「」
晴(図星か。オレでも気付くくらいだしなー)
響子「ど、どどどどうしてそう思ったの!? そんな、ほら、ねっ!」
晴「なんとなく。アイツの話してる時、なんつーか輝いて見えた」
晴(前のオレなら絶対スルーしてただろうけど)
響子「うー……Pさんには内緒だよ? そうだね、私はPさんのこと……憧れてる、かなぁ」
晴(だろうな。アイツの話してる時、あんな顔されてたらそう思うっつの)
晴(……なんだ、結構モテんのか? アイツ)
響子「晴ちゃんは?」
晴「ん?」
響子「晴ちゃんもPさんのこと……す、好きなのかなって思って」
晴「はぁ!? ばっ、んなわけねーじゃん!」
響子「だって晴ちゃん、Pさんのためにアイドル続けてるんだよね?」
晴「誰だよそんなこと言ってるヤツは! ちげーし!」
響子「じゃあ、どうして? うちの事務所に来たばかりの頃はイヤイヤやってるように見えたけど」
晴「うっ……そりゃあ、勝手に応募されて受かっちまって、それじゃやる気もでねーだろ?」
響子「でも今は楽しそうだよ? それって何か理由があるんじゃないかなぁ」
晴「理由? ……そうだな、今考えてるからそんな目でオレを見るな!」
晴(チッ、目の色変えやがって。そんなに愛だの恋だのに興味あんのか?)
晴(オレは別にそんなつもりでアイドルやってるわけじゃ——あれ? じゃあどうして続けてんだ?)
晴(最近ちっとは楽しくなってきたのは認めっけど……)
晴「アイツのせい、なのか?」
響子「ふふっ、そういう子って多いんだよ。いつの間にかアイドルにのめり込んじゃうの。Pさんって凄いよね!」
晴「……」
晴「まぁ、百歩譲って嫌いではねーよ? 変だけど面白いヤツだしな」
響子「うん」
晴「でもそれだけだ。アイドルはアイドルでやりがいみてーなのが見えてきたし、アイツのためってわけじゃない」
響子「……そっか」
晴「つーかよー。こういうのってライバル少ないほうがいいんじゃねーの? なんでそんな楽しそうなんだ?」
響子「うーん、正直に言うとね? 私みたいにPさんのことを想ってる人はいっぱいいると思うんだぁ」
晴(そんなにモテてんのかよ! アイドルがよりどりみどりってすげーなおい!)
響子「でも、告白……っていうのかな。その意味で好きですってPさんに気持ちを伝える人は誰もいないの」
晴「ふーん、なんでなんだ?」
響子「みんなのPさんだから。誰かが独り占めしようとしちゃったら、ね」
晴「そういうことか。……オレにはよくわかんねーけど、それってつらくねーの?」
響子「そんなことないよ! 好きな人の側にいられるだけで、幸せな気持ちになれるから……えへへ」
晴「でもずっとそうしてもいられねーよな。膠着状態っていうのか? 時間だけ過ぎてくってのもあれだし」
響子「そうなんだよね。いつまで一緒にいられるかわからないし、Pさんが私達の知らない誰かと付き合っちゃうかもしれない」
晴「それでもアイドルやっててアイツがプロデューサな以上は自分から手は出せねーってのか」
響子「うん。だからみんな頑張ってるんだよ」
響子「いつになるかわからない、でもいつかきっとくるその日に。Pさんが自分を選んでくれるように」
響子「アイドルとしてだけじゃなく、一人の女の子としてかわいくなろうって、さ」
響子「……あはは、ごめんねこんな話しちゃって。晴ちゃんからしたらこんなのって変かな?」
晴「……いや、別に」
晴(なんとなく、そういうふうなこと言うんじゃねーかなって、思わなくもなかったし……な)
P「おう、戻ったか。響子と何してきたんだ?」
晴「……恋バナ?」
P「恋バナ!? 響子はともかく、晴がか!?」
晴「うっせーなぁ、こういうのが女の子らしいってやつなんだろ?」
P「それはそうだが……もしかして晴、」
晴「いねーよ。今はな」
P「まだ何も言ってない! いや、聞きたかったのはそれだけど」
晴「逆にアンタはどーなんだよ。これだけ女に囲まれた生活しててさ」
P「俺? 俺は今それどころじゃないからなぁ。みんなを一人前のアイドルにするまではそんな余裕はない」
晴「それ、いつまでも独身してるって宣言か?」
P「そんなことはないぞ! 結婚はしたい! いつかはな!」
晴「ふーん。……アンタいつか、修羅場になるだろうから覚悟しとけよ?」
P「な、なんだよ修羅場って。恋愛くらい平穏にさせてくれよ」
晴「無理だな。そんなことよりまだ何かオレにやらせるつもりか?」
P「そんなこととはなんだ! ……まあいい、そろそろ仕上げといこう。>>62だ!」
文香に本の面白さを学ぶ
ここの晴ちんはかわいいなあ!
コレは良いね
後は礼子さんあたりからPを使った房中術の実技指導を受けると完璧…かな?
房中術ならあやめじゃね?
井村さんにメイクを教わるとか、かな子とスイーツ巡りとか
まゆに人の愛し方を学ぶ
>>67
あー、経験値の違い…かな?
P「文香から本の面白さを学んでこい!」
晴「?」
P「なんだよノリが悪いな。仕上げだぞ? 仕上げ」
晴「いや、仕上げでどうして本なんだよ」
P「ふっ……晴もだんだん女子力のなんたるかが身についてきたからな。アプローチを変えてみようと思った」
晴「イマイチよくわかんねーけど、それでどうして本なんだ?」
P「晴はどちらかというと活発なスポーツ少女だろ?」
晴「まあな。体動かしてるほうが好きだし」
P「そこで文香だ。文香は晴と対照的に淑やかな文学少女。でもどちらも女の子には変わりがない」
晴「ああ、アプローチを変えるってのはそういうことか」
P「俺の意図が掴めたみたいだな。つまり、本を介してあわよくば文学少女というものを学んでこいってことだ」
晴「でもよー。いよいよそんなのオレのキャラじゃねぇっつーか、なあ?」
P「『キャラじゃない』女の子らしさをここまで学んできたじゃないか。別に文学少女になれとは言ってないさ」
晴「……ん、わーったよ。これが最後なんだろ? とっとと終わらせてくる」
P「よしよし、その意気だ」
晴「ただしこれが終わったら、わかってるよな? ここまで付き合ってやったんだから」
P「お、おう。大丈夫だ、今度は晴のわがままに付き合うよ」
晴「へへっ。じゃあ行ってくる」
P(そうきたかー。何に付き合わされるやら……?)
文香「……」 ペラッ
晴「うっす。やっぱ本読んでるのな」
文香「……あ、結城さん」
晴「そんなかしこまるなよ。同期だし、オレのほうが年下だしさ」
文香「そう、ですね…………すみません」
晴(もっと堂々としてりゃいいのに。オレが無遠慮すぎなだけかもしれねぇが)
晴「あー、話は通ってるはずなんだけど。引き受けてくれるのか?」
文香「……はい。プロデューサーさんから、さきほど。私でよければ、その……」
晴「なら頼むぜ。アイツがアンタを選んだってことはきっと良い成果も出るだろうし」
文香「あの、私……頑張りますね」
晴「おう」
晴(オレも人のこと言えねーけど、よくアイドル続ける気になったなこの人)
文香「……結城さん。本はお好き、ですか?」
晴(マンガは無し、だろうな多分)
晴「あんまり読まねーなぁ。せいぜい読書感想文の宿題でいやいや読むくらい」
文香「本は……いいですよ。自分の知らない知識や、物語……いろんなことを吸収出来ます」
晴「そうはいっても、学校の教科書とか読んだって楽しくもなんともねーしな」
文香「……でしたら、結城さんが興味のあることについての本なら……どうでしょうか」
晴「オレが興味あること?」
文香「たとえば……スポーツの技術指南書、とか」
晴「それなら読んでもいいな。試しに」
文香「一流選手のエッセイ集……とか」
晴「……あー、トッププレイヤーがどんなこと考えてたりするのかは興味あるかも」
文香「知りたいことは……本がいつでも、なんでも教えてくれます。人と話すのが苦手でも……本なら……」
晴「そう言われると、まあ本も悪くねー気はするな」
文香「……結城さんも……せっかくですから、何か読んでみては……?」
晴「うん。オレが読んでも面白そうなやつなら読んでみっかな」
晴(つってもどんなのがいいんだ? やっぱサッカー関連の本か——)
晴「……。なあ、さっき読んでたそれって何の本なんだ?」
文香「……これ、ですか?」
晴「参考までに。アンタほど本が好きなヤツがどんなの読んでるか気になった」
文香「あの……あまり結城さんが面白いと思えそうな本ではないかと」
晴「いいからいいから、よっと」 パシッ
文香「あ……」
晴「やっぱ難しそうな小説か? えっと——『楽しく話せる会話術』?」
文香「…………」
晴「……第一章、人の目を見て話そうってあるけど」 チラッ
文香「……あの、その」 サッ
晴(ふーん。まあ努力はしてんだな、しかしこんなの読んでたのか)
晴「アイドル続けるためか? これ読んでるのって」
文香「……ええ、まあ」
晴「だよな。話すの苦手みてーだし。アイツになんとかしろって言われたとかそういう?」
文香「そういうわけでは…………その」
晴「ん?」
文香「アイドルをしてみて……私、変われそうかな……って」
晴「変われそう、か」
文香「……人前とか、抵抗あって……一人で本を読んでいたほうが、楽しくて……」
文香「でも……プロデューサーさんがアイドルという、私の知らなかった世界を教えてくれて……」
文香「今の私……人と関わることとか、誰かとお話することにあまり嫌な気はしなくて……まだ苦手ですけれど」
晴(……なんだ、オレと同じなのか)
晴「オレも、さ。ちょっとはアイドルやるの楽しめるようになったんだ」
晴「だからってわけじゃ……いや、そうなんのか。柄にもなく『女の子らしさ』ってやつを勉強してんだけどよ」
晴「アイドルやってなきゃこんなことしなかっただろうな。もっと言えば、アイツがいなかったら今のオレはいねーかも」
文香「結城さんも……?」
晴「なんか悔しいけど、そういうことみてーだ。ったく、なんなんだろうなアイツ」
文香「……なんでしょうね」
晴「変なヤツだよな。まっ、そういうわけで本の話に戻すけどさ」
文香「……読みたい本、決まりましたか?」
晴「ああ。なんつったらいいのか、女の子が読む本ってどんなだ?」
文香「そうですね……ファッション雑誌なんかは特に親しまれていますが」
晴「そういうんじゃなくて、小説がいい。あーでもケータイ小説は勘弁な。あれはいろんな意味で読みにくかった……」
文香「……小説ですか。私が読んできたなかから、ご紹介しましょうか?」
晴「頼んだ。オレでも読み切れそうなやつがあればいいんだけどな」
文香「……努力します。私が結城さんくらいの頃に読んでいた本、探してみますね」
晴(女の子が読むっつったらやっぱ恋愛小説なんだろうなー。好きとか嫌いとかよくわかんねーけど)
晴(本読めば知らないことを知れるっつーし、何かの参考になりゃいいか)
P「……なあ、大丈夫か?」
晴「何が?」
P「目の下にクマが……よく眠れてないんじゃないのか?」
晴「そんなことねーよ。ちょっと続きが気になって」
P「続き?」
晴「あ、ちがっ、なんでもねぇ!」
P「んー? なにが違うんだ? なあ、教えてくれよ」 ニヤニヤ
晴「うっせー! パワハラで訴えんぞ」
P「パワハラ!? ちょ、どこでそんな言葉覚えてきたんだ!」
晴「いいだろそんなの、覚えられたら困るってのか?」
P「そういうわけじゃないけど、よく知ってたな……」
晴「んなことよりそっちこそ覚えてんだろーな? 今度はオレのわがままに付き合うって話」
P「ああ、そんな話だったな……。それで、オレはどうしたらいい?」
晴「>>77」
ちょっと無理やり感が否めなくてサーセン
次ラストの安価になるます
洋服選びに付き合って
晴「……洋服、選んでくれ」
P「ん? すまん聞こえなかった、もっかい頼む」
晴「だから……オレの服、選んでみろって言ってんだよ!」
P「服? 衣装の話か?」
晴「ちげーよ私服! 私服を買いに行くから、ついでにPのセンスを見てやろうってだけだ」
P「ほほう、俺のセンスに委ねると」
晴「わかったらついてこい。……じゃねーな、つれてけ! 考えてみりゃどんな服屋がいいのかさっぱりだ」
P「じゃあ適当にいろいろあたってみるか。ところで、俺に任せるんならスカートとかでもいいんだろ?」
晴「……まあな。あんまり着ないかもしれねーけど、たまになら着てやってもいい」
P「それじゃもったいないな。いつも着てたくなるようなのを見繕ってやるぞ」
晴「どうだかな。それも含めて、いいセンスしてるかどうかテストしてやるぜ」
P「ははっ、お眼鏡にかなえばいいんだけどな」
晴「あーそれと、あんまり手持ちがねーから高くても困る」
P「いいよいいよ俺が出すから。晴は黙ってコーディネートされてればいい」
晴「あん? オレの買い物だぞ、そこまでしてもらうつもりはねーよ」
P「俺がそうしたいんだよ。いろいろ付き合わせたんだ、これぐらいお安い御用さ」
晴「……」
P(というか服だけ選んで小学生に金出させるのは保護者失格すぎるだろ、たぶん)
晴「つまり、Pのおごりってことでいいんだな?」
P「おごり、か。まあそういうことだ」
晴「……ふーん」
P「不服か? でもここは譲れないな」
晴「いや、それはいいんだけど……なんつーか」
P「ん?」
晴「よくわかんねーけどさ、これってデートってやつなのか?」
P「……ほう。晴はデートがしたいのか」
晴「したいとかしたくないを言ってんじゃねーよ!! 何言ってんだバカ! バーカ!!」
P(おお、顔を赤くして怒るとは珍しいもの見れた)
P「当人がどう思うか次第、じゃないかな。晴はどう思う?」
晴「知らねーよ! ……ふんっ」
P(普通に考えれば誰が見たってデートではないよなぁ。下手するとお巡りさんに疑われるレベル)
P(まあでも、そんなこと言うのは野暮ってもんだ)
P「俺は楽しみだけどな、晴とのデート」
晴「だからデートじゃ……っ! ……好きにしろよ。てかアンタやっぱりロリコンなんじゃねーの?」
P「それは言ってはいけない。今だけは言ってはならない」
晴「言ってほしくなきゃ変なこと言うなよな」
P「はい……」
晴「……あと、服買ったらそのあと飯食いにいく。いいよな」
P「仰せのままに、なんてな」
晴「よし。じゃあ行こうぜ、P!」
P「待て待て、俺が先導するんだろ? そんなに急ぐなって、おいってば、おーい——」
おわり
いろんなキャラを即興で捌ける人の凄さがわかった まる
良安価サンクス。キャラ崩壊とかしてたらすまぬ
スレタイ通り女子力上がったか自信ないけど晴がかわいければいいよね!
晴ちんかわいかった! 乙です!
乙です 安価指定された他のアイドルの魅力も引き出してくれてありがとう
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