元ネタはマリオRPGで長老がヤリドヴィッヒにこちょこちょされる場面です。
長老の代わりにピーチ姫がこちょこちょされてたら?って妄想です。
9レス予定の短めかつ薄めの描写です。
もしよろしければどうぞ。
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リップルタウンの倉庫に、ピーチ姫は閉じ込められていた。
マリオ達とスターピースを求めて沈没船に乗りこむ途中、敵に捕まってしまったのだ。
拘束椅子に両手を縛められながらも、ピーチ姫の心は落ち着いていた。
きっとマリオが助けてくれると、ピーチ姫は信じているからだ。
その時倉庫の扉が開き、現れた敵兵士がピーチ姫に向かって近づいてきた。
身体を固くするピーチ姫を尻目に、兵士はピーチ姫のハイヒールを脱がせ始める。
「何! 何をする気なの!」
わけもわからず叫ぶピーチ姫だったが、足の裏に指を這わされた瞬間、全てを把握した。
「やめて~!」
懇願するピーチ姫を無視し、兵士の指がピーチ姫の足の裏をこちょこちょと刺激する。
身体に力を入れ、拳をギュッと握り、じっとくすぐりに耐えるピーチ姫。
「……あ…………」
時折うめき声を漏らしながらも、ピーチ姫は必死に、懸命に、笑いを堪え続けた。
やがて三分が経過すると、兵士はピーチ姫から離れて外に出て行った。
はあはあと息を荒げ、脂汗を流しながらも、ピーチ姫は必死に心を落ち着けた。
(少し、こちょこちょとくすぐられただけ。気にすることはないわ)
次に扉が開いた時、兵士は二人に増えていた。
「まさか! 二人で!?」
驚愕するピーチ姫に、俊敏な動きであっという間に近づく兵士達。
一人は脇腹に、一人は腋の下に、それぞれ指を近づけていく。
「ちょっと! そこは勘弁して!」
自分の弱点が腋の下なのを自覚していたピーチ姫は、何とか脇を閉じようともがいた。
しかし拘束はビクともせず、脇を締めることはかなわない。
そして兵士達は、懸命に身を捩るピーチ姫の腋の下と脇腹を、容赦なくくすぐり始めた。
「……あひひひひ…………ひ…………」
およそお姫様らしくない、くぐもった、はしたない笑い声をあげるピーチ姫。
ドレスの上から、モミモミと脇腹を、そしてこちょこちょ腋の下をくすぐり回す指。
腋の下の刺激に耐えきれず、拘束椅子をギシギシ軋ませて、ピーチ姫は悶絶した。
ようやく五分が経った頃、兵士達はピーチを解放し、倉庫の外に消えていく。
目尻に涙を浮かべながらも、ピーチ姫は気丈にマリオと仲間達を想った。
(私も酷い目にあったけど、マリオ達の苦労に比べたら何のそのよ)
(でも、もう二度と味わいたくないわ。あんなくすぐりは……)
すぐに三度扉が開かれ、四人の兵士が姿を現した。
その数に、ピーチ姫は目を疑った。
「な……!」
戦慄し、恐怖するピーチ姫を、兵士達がたちまち取り囲んだ。
ピーチ姫の足の裏と、弱点の腋の下に、兵士の指が柔らかくセットされる。
さらには脇腹も、腹周りの柔らかい部分と、アバラの骨周りを触るという徹底ぶりだ。
「こんなの、初めてよ!」
悲鳴をあげ、指を身体から外そうと暴れるピーチ姫だが、拘束状態では成す術がない。
「あひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!」
拷問のような40本指のくすぐり責めを全身に受け、ピーチ姫は悶絶しながら笑い転げた。
「ひひひひひひひひひひひひひひひいひひひひ!」
脂汗や涙だけでなく、飲みこめない涎や吹き出す鼻水が、ピーチ姫の綺麗な顔を濡らす。
十分が経過しようとした頃、ようやくピーチ姫をくすぐるの魔の手が止まった。
「ひひひひひひひひひひひひひひひひひ……」
くすぐりは止まっても、ピーチ姫の身体は余韻に苛まれ、笑いがなかなか止まらない。
倉庫を出る兵士達を呆然と眺めつつ、ピーチ姫は身体を椅子に擦り合わせて身を震わせた。
「恐るべし、テクニック……だわ」
執拗なくすぐりの刑に、ピーチ姫の心は完全にノックアウトされていた。
これ以上くすぐられたら、心が壊れてしまうかもしれない。
未だ腋の下に残り続けているくすぐりの感触に、身震いが止まらないピーチ姫。
その時、またも扉が開いた。
四度現れた兵士達が、ピーチ姫に近づいてくる。
「……………………」
恐怖に心を塗りつぶされたピーチ姫は、意識が闇の底に沈んでいくのを感じた……。
ピーチ姫が意識を取り戻した時、目の前にはマリオの安堵の表情があった。
身体は拘束椅子から解放され、自由を取り戻していた。
意識を失っている間にマリオに助けられていたことを知り、心からホッとするピーチ姫。
そんなピーチ姫に、マリオはしたり顔で事情を話し始めた。
沈没船で手に入れたスターピースを渡すよう、村を支配していた敵に要求されたこと。
断ると、敵が人質になっていたピーチ姫をくすぐりに行ったこと。
くすぐりぐらいなら大丈夫かなと、何度も拒み続けたこと。
結局ラチがあかなそうなので、一度渡してその後やっつけて取り戻したこと。
マリオから話を聞いたピーチ姫は、にっこりとマリオに笑いかけ、言った。
「マリオは、くすぐられるのは平気な方なのかしら?」
ニコニコと笑うピーチ姫だが、瞳の奥には青白い、怒りの炎が燃え上がっている。
ピーチ姫の怒気を感じ取り、思わず後ずさるマリオだったが、背後が壁で逃げられない。
「あ、これはお礼よ。どうぞ」
そう言うと、ピーチ姫は照準をマリオの頬に合わせ、右手を振りかぶり、そして。
「マリオの、馬鹿~っ!」
バチーン! と乾いた音が響き渡り、マリオの頬は、桃のように腫れ上がったのだった。
めでたしめでたし!
以上で終わりです。
何だこりゃ。
誰かピーチ姫がこちょこちょされてるイラストプリーズ。
読んでいただいた皆さま、どうもありがとうございました。
おう
渋あたりなら探せばあるんじゃねーの?
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