[安価]南条光「P、起きてくれー」 (39)
☆事務所☆
P「zzzzz」
光「お願いだP、起きてくれ、おーい!」ユサユサ
P「zzzzz」
光「……大変だ、世界の危機だ!! 世界はPに託された! 運命は君ほっとかない、結局は進むしかない!!」
P「むー……むー……」スースー
?
光「ムムム……新しい衣装、ジャンルからして初めてだから、色々教わりたかったのに……。寝てるんじゃ聞けないな……」
光「ヒーローならここでどうするものか……。逆立ちして考えるとか?」ヨット
光「…………」
光「……そうだ! >>3 して起こそう!」ピコーン!
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ヒーローソング熱唱
フェラ
ライダーキック
☆回想☆
光『うう、なんでみんなヒーローが好きなのに、ヒーローのことで争うんだ……殴った方だって手が、心が痛くなるのに……』グスン
光『はぁ……玩具の販売情報の確認以外でインターネット使うのは、もう辞めた方がいいみたいだな』カチカチ
光『……それにしても、色々情報があるなぁ。……ちょっとだけ』
:[悲報]コンチェルトが、空中分解
:石川賢著「魔獣戦線」実写ドラマ化決定。主演市原仁奈(9)「そうか……そういうことでやがりましたか……宇宙とは……進化とは……」
:ちょwwフェラでおはようとかオトコの夢すぎwww
:[速報]わ橘将、晴さんと入籍する
:南条光終身名誉140cm、石ノ森章太郎記念館前で無事死亡
光『お、アタシのもあるんだな……これだけ読んでから……』
光『……はっ、いかんいかんっ! こういうのってキリが無い!』ブツン
☆回想終了☆
光「あの時はスルーしてたけど、『フェラ』、っていう方法で起こして貰うのが、男の夢なんだな」
光「夢って言ったらなりたい自分に変身するとか、世界平和とか世界中の洗濯物を真っ白にするとか、そういうのだと思ってたけど……そういうのだけじゃないんだなぁ、うん」
光「……休んでるのを邪魔して強引に起こすんだし、うん、フェラで起こすべきだろうな! よしやろうすぐやろう!」
光「フェラが何かを知ってたら、の話だけどな……」ハァ
光「逆立ちすれども……うむむ、知らないことはわからないぞ。どうしよう?」
>>7
沙理奈姉さんに聞く
チッヒに聞く
光「……男の夢、といえば……」
☆また回想☆
千枝『本当に、これが男の人が喜ぶことをなんですか?』シュッシュ
光『これに関して、アタシたちはプロだ! 千枝ちゃん、信じて欲しい!』シュッシュ
晶葉『ふふ、光、なかなかいい反応だぞ!』
光『計測器も調子いいみたいだな。コピー率は?』
晶葉『光が75.3%で、千枝が51.03%だな』ぴぴぴぴ
光『うーん、まだ道半ばか……!』
千枝『仮面ライダー? の変身ポーズのモノマネで、本当にPさん喜んでくれるかな……?』シュッシュ
光『いやこれ変身というより挨拶のポーズというか』シュッシュ
沙理奈『えっと、千枝ちゃんが知りたい[オトコの人が喜ぶコト]と、違うんじゃない?』にゅっ
千枝『あ、沙理奈さん♪』
光『あれ、違うのか?』
晶葉『そのようだな……』
☆回想終了☆
光「……ってことがあったんだよな」
光「千枝ちゃんが何を教わったのかは聞きそびれちゃったけど、もしかしたらその中に『フェラ』のやり方があるかもしれない」
光「……よし、聞いてみよう!」
光「もしもし沙理奈さん、今出れる?」ぴっ
沙理奈『大丈夫♪ それにしても、光ちゃんがアタシを呼ぶなんて珍しいね?』
光「そうだね。沙理奈さんはアタシが持ってないものを持ってて、それを教わりたいんだ!」
沙理奈「ふーん……? 光ちゃんも、男の子みたいな格好だから分かり辛いだけで、背の割に結構ある方だと思うけどなー?」
光「ち、小さくないってば!」
沙理奈『うんうん、小さくない小さくない♪』
光「むうー……。まぁとにかく、アタシはもっと研究したいんだ。ダイレン名乗りの完コピ以外で、男の人を喜ばせる方法を!」
沙理奈『ん♪ 勉強熱心で偉いね〜』
光「あ、あはは! 褒められるのは嬉しいけど、その、褒められ過ぎるとアタシ、茹で蛸みたいになっちゃうって!」
沙理奈『赤色って、求められるヒーローの色でしょ。それとも、タコみたいに吸い付いて離さないヒーローは嫌い?』
光「好きだぞ!」
沙理奈『え、タコのヒーローっているの!?』
光「脚しかタコ要素無いけどね……ってああゴメン、話がズレちゃって!」
沙理奈『いいっていいって。で、光ちゃんは何が知りたいのかな〜?』
光「『フェラ』のやり方!」
沙理奈『んーっ!?』
芳乃「視点変更でしてー」
沙理奈(え、え? 今光ちゃん、フェラって言った?)
光『ん、ノイズ出たけど、電波状況悪いのかな?』
沙理奈「あ、かもね、あははは」
沙理奈(年齢的に遅すぎってことは無いけど、光ちゃんよ? それに電波の問題なら)
光『電波で通じてなかったからもう一回言うぞ。沙理奈さん、フェラの仕方を口頭で説明して欲しい!』
沙理奈「えぇぇぇ!?」(命題は真んん!?)
光『さっきから驚いてばかりだけど、どうかした?』
沙理奈「えっと、光ちゃんいきなり高度なこと聞くなーって」
光『む、そうなのか……もしかして、不相応なことを聞いちゃったか?』
沙理奈(……どうしよう。光ちゃんが本当の本当に知りたいなら一肌脱いであげるべきだと思うけど、光ちゃんだし、よくわかってない可能性もある……。というかここ外だし、流石に口頭で説明は……)
沙理奈(……口頭? あ、これイケる!)
沙理奈「うん。ものすごーーく高度な技術で、口では説明し辛いの」
光『なるほど……そんなに難しいんだ?』
沙理奈「まぁ、ね。だから、今度でいいかな?」
光『うん。ありがとう、沙理奈さん! 切るよ!』
沙理奈「じゃあねー♪」
沙理奈「……嘘はついてない、嘘は、ね……」
なお結局会って説明するときも口を使う模様
芳乃「そして視点は元に戻るのでしてー」
光「うー……結局フェラのやり方はわからず仕舞いか……」しょぼーん
光「……一個のやり方に拘ったらチャンスを見失なう! 他の方法を!」
光「……フェラしか思いつかなかったんだよなぁ……」はぁ
光「どうしようか。もう一回考えるべきか、それともフェラっていうのに挑戦するか……わからないけど……」
>>13
最安価
>>16
若葉にきく
Pのパソコンで調べる
ネットで検索
光「どうしても知りたい……背に腹は変えられない。P、借りるよ!」カチカチ
光「……ヒーローを愛してるって口で言うのに、ヒーローのことで喧嘩する人を見たくない……」
光「……アタシは、愛を理由にすれば他人を傷付けても許されると思っちゃう、子供みたいな大人には、なりたくないしならない! 検索ワードは『フェラ』!」カタカタッターン!
光「ふむふむ、『フェラチオ 二日間ランキング』……惜しいなあ、チオさんがいらない。スクロールスクロール」カチカチ
光「『フェラ アダルトビデオ動画』……そーそーこれこ、れ……」
光「あ、あ、アダルトビデオって……え、えっちなビデオ!?///」
光「ふ、ふぇ、フェラってまさか、……えっちなこと、なのか……!?」カチカチ
光「『フェラのエッチな体験談まとめ』……えっちなことで間違いない、のか……!」
光「フェラとフェラチオは別なはず! ほらウィキペディアさんの項目を見れば」
ウィキペディア「イラスト付きで解説しております」
光「……あー……////」ぼしゅんっ
光「というか、こんなのを職場で調べたとバレたら、Pがマズイ! ブラウザ消去! 履歴ってどうやって消すんだっけ!? こうかこうかこうかやったぁ!」カチカチカチカチ
光「……で、本題に戻って……」
P「zzzzzzz」すかぴー
光(……ヒーローは文武両道じゃないとだし、保険体育は勉強した。……『HとEROでHERO』『南条君には性事を司る新しい性戦士をやってくれ!』とか、クラスメイトにバカにされたことも……ある)
光「Pも男の人だし、えっちなこと、……好きなのかな。お、お、おちんちん舐められて、口に入れられたり、キスされながら起きたいとか、思ってるのかな……?」
光「……やめよう。こういうえっちなことは、お互い好き合ってる人たちがやるものだ!」ブンブン
光「アタシとPは、……そういう関係じゃ、……ない……」
光「……もういっぺん考えよう! アタシがするべきことは……」
光「…………」
光「……つながった。Pを >>23 して起こす!」
加速
加速
やっぱりフェラ
キス
ボディプレス
シャイダーパワーボム
パワーボムしようと抱き付いて頑張る光見たかった・・・
はよ
投下します。申し訳ございませんが、地の文が入ります。
"アタシとPは、お互いを好き合った関係じゃない"
ただ事実を口にしただけ。本当にそれだけなら、何が胸を万力みたくギュウギュウ締め付けてるんだろう。
その痛みは一分一秒ごとに━━スヤスヤと寝こけてる、天地反対な顔を見れば見るほどに━━最近習った関数のグラフみたいに、曲線を描いて右肩上がりに肥大化していった。
きっと"それだけ"じゃないのかも。その発想に思い至って、顔が真っ赤になり、頬が火照った。
逆立ちをしてて、頭に血が上ってるせいに決まってる。そう判断し、脚をストンと床に落として逆立ちをやめた。そのままスゥ、ハァと息を整え、アイドルとして、つまりヒーローとして、遠く遠くへ歌を届ける為に毎日磨いた自慢の肺に酸素を送り込んだ。
……まったくもって、熱が下がらない。言い訳同然の屁理屈は、事実という名の必殺兵器によって木っ端微塵に粉砕された。
「P。起きないと、……キス、しちゃう、ぞ」
最高にキザったらしい言葉を発した唇の周りが、ベッタリ甘くてビリリと辛い。そう痺れてるのは、もしもの時、『ただのごっこ遊び、ハードボイルドなヒーローの真似だよ』とはぐらかそうとしてるアタシが胸中に住んでると理解してるからだ。アタシはヒーローを名乗るに相応しくない、逃げ道を作ってる卑怯者だ。
一歩、また一歩と向かって歩を進める。目が付いてる方向に進むのがこんなに怖いのは、生まれて初めてかもしれない。
「P、起きてもらわなきゃ困るんだ。初めて着る衣装で、着こなし方がわかんなくて、何をすれば魅力的かわかんなくて、……こんな状態で、着こなし方も魅せ方も理解してる人と、競って勝てるとは思えない」
スゥスゥと寝息を立ててるPと、真正面から相対する。
「……教えて欲しいんだ。何処をどうしたらダメで、何をすれば、その、……可愛いと評価されて、勝てるのか。Pにまず評価されて、確かめたいんだ、参考にしたいんだ、……見て、欲しい」
Pの頬に手を添えた。ここ数日忙しくって、無精髭がついてしまった頬だ。……アタシに可愛らしい、いかにも女の子らしい衣装を着せようとして出来た髭が、何故かたまらなく愛おしい。……嘘を吐いた。何故か、なんてことはない。行動で自分の気持ちが証明できたその瞬間まで、言葉で明文化したくないだけだ。
「P、今アタシ、Pのお膝に座ろうとしてるんだぞ。……いいのか。人一人分ってそれなり重いぞ」
何ら反応は返ってこず、聞こえてくるのは寝息ばかり。安堵と怒りの二つの気持ちが体を突き動かし、Pの脚の間にあるごく僅かなスペースに尻を落ち着かせた。
「いい加減起きてくれ。アタシ、座っちゃってるぞ。おへそとおへそが向かい合ってるんだぞ」
それでもまだ目覚めない。面倒な眠り姫もいたもんだぜ、とクールにキメられないアタシは、未熟者にも至れてないのだろう。そんな自分が彼にここまで近づいて良いのかと不安になるけど、それよりも、より近くにいたいという気持ちが大きかった。
「お腹とお腹、……もうくっついてるんだ。流石に気付いてるんだろ? 好きでもない女子にキスされるのはイヤだろ? アタシだってそうだ」
首の後ろに手を回す。昔に沙理奈さんがPにしていたことの真似事だ。……一瞬沙理奈さんが羨ましくなって、胸がジクジクと膿んだように痛くなる。次に、そうやって痛み出した事実自体が負荷となって、胸を抑える万力の力が強くなった。
「……しちゃうぞ。するぞ。起きないなら、そういう解釈、するぞ。……しちゃうよ? いいの?」
こんな時に、何故かヒーローを思い出した。そのヒーローは、自分の体を爆弾に変え、寿命を削る自爆技を使っていた。もしかしたらアタシは、彼の気持ちをちょっとだけ理解できたかもしれない。
自分の心臓が炸裂し、砕け飛び散って欠片までバラバラになる。魂までもが大気に溶け込むよう、粉微塵に破壊される。彼の感じた恐怖と決意が、とても身近に感じられるのだ。
目標を補足、それ以外を見ない。絶対に逃げずに見つめ、わずかの数センチも妥協せずに距離を詰める。
「ラストチャンスだ。起きてるなら起きて」
近づいて、近づいて、近づいて、絶対に逃げられないようにして、絶対に逃げないようにして、必殺技が決まるその瞬間まで油断しない。死んでしまいそうな拍動をギリギリまで頑張って、ギリギリまで踏ん張って。
そして、堪えきれなくなった身体を、心を、爆発させる。
「……ぷは」
ちなみに、先程述べたヒーローは、自爆しても心臓さえ残ってれば身体を修復出来る設定だ。
また、寿命を消費する必殺技とは言ったけど、そのヒーローは途轍もなく長命な種族なので、実はそれほどハイリスクじゃない。熱心なファンの計算によると、自爆技をあと一万回以上は撃てるそうだ。
けど、これらは今のアタシにはあまり関係ない。今大事なのは、結局Pは起きなかったという事実だ。
「……寝てるんだよな、まだ」
むにむにと痛くならない程度に頬を揉む。そうしても、Pはムゥムゥ唸るばっかりで、やはり目覚める気配が無い。
「……ヒーローは諦めないんだ。一回の失敗に挫けず、何度も何度も挑戦するものなんだぞ、P」
言おうとしたことを全部口に出来たかは、自分でもわからない。勢い任せに、またキスしちゃったからだ。
「もう一回聞くぞ、P。起きないと、キスしちゃうぞ」
もしかしたら、このまま一万回に挑戦しなくちゃいけないかもな、と思った。……したいと思う。
おしまい
初安価でした。リアルの事情で長引いてすみませんでした。依頼出してきます。
おつおつ
地の文よかった
乙
おつおつ
とてもよかった
乙じゃねーよ気持ち悪い
乙ー
良いね
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