真姫「指引っ張って」 (28)
にこまき
短いかもしれない
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にこ「え?なんで?」
真姫「いいから早くして!」
これは心理テスト
にこちゃんが…あの指を選んでくれますように
にこ「えぇ~?どれにしようかな~?困っちゃうにこ!」
真姫「どれがいいのよ」
にこ「どれにしようかな♪天の神様の言うとおり!…親指よ!」
真姫「親指…」ガックシ
にこ「何落ち込んでんのよ…あ、今日もいい?」
真姫「…もちろんよ」
親指は相談相手。
確かにこの心理テストは大正解
…少し勇気が欲しかったの
にこ「じゃあ絵里が来たらね!」
真姫「わかったわ」
ガチャッ
絵里「何してるの?」
真姫「絵里、手のひら出して」
絵里「ん?ええ…」
真姫「にこちゃん、どの指がいい?」
にこ「また?それじゃ、小指にしようかしらねー」
真姫「くっ…やっぱりね」
にこ「やっぱり?何が?」
絵里「?」
小指は理想の恋人。
真姫「いや、なんでもない…」
少しだけ気になる
はぁ…後悔するんじゃないわよ、私。
真姫「にこちゃん、手のひら出して?絵里はどの指がいい?」
絵里「そうね…うーん…小指かしら」
真姫「!?」
小指!?
まさか…両思い?
いやただの心理テストだから
でも…もしかしたら
絵里「にこの指って綺麗ね…」
にこ「でしょ?」
有り得る。有り得るわ
真姫「…それじゃ、今日もやるの?」
にこ「もちろん!」
絵里「こういう話は楽しいのよ!」
真姫「それじゃ、誰から?」
にこ「じゃんけんで勝った人から時計回り!」
「「「最初はラブ!じゃんけんぽい!」」」
にこちゃんがぱー
絵里もぱー
私はチョキ。
真姫「私からね。私は前も話したけど…好きな人はいないわ」
にこ「もー!マッキーいつもそれで終わっちゃうにこー!」
絵里「好きなタイプとかないの?」
真姫「…タイプ」
にこ「真姫ちゃんはまだ子供なのよ」
真姫「なによ!タイプくらいあるわ!」
にこ「じゃあ言ってみてよ」ニヤニヤ
真姫「そ、それは…」
絵里「言ってみればいいんじゃないかしら…?」
好きなタイプはにこちゃん
好きな人もにこちゃん
…バレないように遠回しにいくしかないわね
真姫「…笑顔にしてくれる人かしら」
にこ「ふーん…意外と普通ね」
真姫「普通じゃない!可愛いわよ!」
絵里「…あら」
にこ「真姫ちゃん好きな人いるんじゃない!」
やってしまったわ
天才真姫ちゃんも慌てるとダメね…
真姫「私のトップシークレットなの。それじゃ次はにこちゃんね」
にこ「毎回言ってるけど、素直な子ね!」
…私と真反対じゃない
なんて思ってる。
にこ「はい次絵里!」
絵里「私はたまにドジしちゃう人よ!」
まさににこちゃんじゃない!
もう…!
真姫「はい、じゃあここまでにするわよ」
にこ「真姫ちゃん恋愛話になるとすぐ切り上げるわよね」ニヤニヤ
真姫「し、知らない!ほら発声練習するわよ」
にこえり「はーい」ニヤニヤ
真姫「もう//」
とっとと消してしまいたい
絵里とにこちゃんが両思いなんじゃないかという想像を。
ガラッ
女先輩「失礼します!真姫ちゃんいますか…」
真姫「ヴェ!?なんですか…?」
女先輩「ちょっと話があるんだけど…」
真姫「は、はい…」
にこ「じゃあ待ってるわ」
絵里「その間ダンスね…」
バタンッ
真姫「え、えっと…なんですか?先輩…」
まさか、にこちゃんの彼女だって勘違いした先輩がライバル宣言をしに…!?
女先輩「実は…委員会で一緒になった時、好きになってしまったの。付き合ってくれないかな…」
真姫「わ、私!?」
女先輩「うん…ダメかな?」
真姫「お断りし…」
ちょっと待ちなさい真姫。
もしこの状況が私とにこちゃんだとして、にこちゃんに私が告白してこんな風に断られたら…辛いわ
なるべく優しくお断りをしないとね
真姫「…私、好きな人がいるんです。だから…友達としてこれからも付き合ってくれませんか?」
女先輩「そっか…うん!わかった!あのね…」
真姫「なんでしょうか?」
女先輩「この髪飾り、真姫ちゃんに似合うと思って…付けてくれないかな」
くれたのは可愛いシンプルな髪飾り
真姫「ありがとうございます!」
女先輩「ちょっと動かないでね…」
そして女先輩は私の髪に髪飾りをつけた
女先輩「うん!凄い可愛い」ニコッ
真姫「本当ですか?」
にこ「真姫ちゃん!」
真姫「あれ?にこちゃん…」
そこには私の大好きなにこちゃんがいた
にこ「練習時間が無くなるから早く来て欲しいわ」
真姫「ご、ごめん…」
何故か…少し怒ってるみたい
女先輩「あ、待って!真姫ちゃん…これからもよろしくね。これメールアドレス。暇だったらメールして欲しいな」
真姫「メールアドレスいいんですか?ありがとうございます」ニコッ
μ'sのメンバー意外の先輩からメールアドレスを貰ったのは初めてだった
…少し嬉しいかも
女先輩「それじゃ、また明日ね」
真姫「はい」
スタスタ
にこ「ねぇ真姫ちゃん」
真姫「な、なに?」
何かさっきより怒ってるみたい
どうしよう…
にこ「さっきの人誰?」
真姫「委員会の先輩よ」
にこ「どういう関係なの?」
真姫「どういう関係って…ただの先輩後輩同士よ」
にこ「そうには見えなかったけど!」
真姫「何でそんなに怒ってるのよ…ちゃんと言ってくれないと分からないわ」
にこ「しらない!ほら早く練習いくわよ!」
タタタタッ
そういってにこちゃんは走っていった
もう意味分かんない!
その後、にこちゃんと一度も話さなかった。
モヤモヤしながら次の日
登校中、りんぱなの惚気話を聞いていたらポロッと言ってしまった
凛「かよちんが怒ったら大変なんだよ!」
花陽「あれは凛ちゃんがいけないんだよ…」
凛「あ、あははは…」
怒る…か
昨日にこちゃん怒ってたわ…
真姫「…にこちゃん」
花陽「にこちゃん?」
真姫「え!?」
思っていた事が口からつい…
花陽「にこちゃんと何かあったの…?」
凛「もしかして進展したのかにゃ!?」
この2人には相談に乗ってもらってるの
真姫「…誰にも言わないで。あのね…」
そして昨日あったこと、全てを話した。
真姫「…ということなのよ。私、にこちゃんに嫌われちゃったのかしら…」
凛「それは無いにゃ!今の話を聞いてるとにこちゃんはま「わーわーわー!!」かよちん?」
花陽「えへへ…この事はにこちゃんと話せばいいんじゃないかな?」
真姫「でも…」
花陽「不安なら本人に聞いたほうがいいと思うよぉ…」
凛「!…そうだよ!にこちゃんなら本当の事言ってくれるよ!」
…そうよね
親友2人がこう言ってくれてるんだもの
大丈夫よ!
真姫「ありがとう!部室で聞いてみる!」
凛「その調子だにゃー!」
花陽「応援してるからね…!」
そして部活前
仲直りするために部室に一番乗りに来るにこちゃんより早く来た
ガララッ
にこ「…」
真姫「…」
やっぱり話しづらいわ
でも…仲直りするって決めたんだから!
そうよ…そうよ!勇気を出しなさい西木野真姫!
にこまき「にこちゃん!/まきちゃん!」
真姫「ヴェェ!?え、えっと…」
にこ「…そっちから先でいいわよ」
真姫「あ、ありがとう…その、にこちゃん昨日はごめん」
にこ「え…」
真姫「何か、にこちゃん怒らせちゃったみたいで…私なんで怒らせちゃったのかわからないのよ…」
にこ「それは私が悪いの!!」
真姫「え?」
にこ「…わ、私…嫉妬したのよ」
真姫「嫉妬?」
にこ「ほら、昨日あんなに仲良さそうに喋ってて…」
真姫「…女先輩と?」
にこ「そうよ。しかも…真姫ちゃんがその人と付き合うって!」
真姫「つ、つつ付き合う!?」
にこ「そういったじゃない…」
付き合う?
何でそんなことに…
もしかして…
真姫「にこちゃん、いつから聞いてたの?」
にこ「まさに真姫ちゃんが付き合ってくれませんか?って言った所よ。」
真姫「…それ友達として付き合うって意味よ」
にこ「え」
真姫「っぷ…ふふっ…にこちゃん面白いわ」
にこ「なっ…!しょ、しょうがないじゃない!//」
それで怒ってたのね
って…なんで?
真姫「でもそれが怒ることにどう繋がるのよ」
にこ「そ、それは…」
真姫「?」
にこ「すぅ…はぁ…」
にこちゃんは深呼吸して言った
にこ「私…真姫ちゃんが好き!」
真姫「えっ…?」
にこちゃんが好きなのは絵里じゃないの?
な、ななななななんで私!?
真姫「まって!絵里じゃないの!?」
にこ「なんで絵里が出てくるのよ!」
真姫「だ、だって…小指!」
にこ「小指?…昨日の?もしかしてあれって心理テストだったの?」
真姫「…そう」
にこ「っあはは!心理テスト何か信じるなんて真姫ちゃん子供!」
真姫「なっ…なによ!でも小指は理想の恋人だって…私は…相談相手」
にこ「真姫ちゃんは相談相手であり好きな人よ。絵里はほら…理想の恋人って感じじゃない?誰にでもそう感じると思うわ…なんか案外当たってるわね」
真姫「…そういうことね」
確かに絵里はなんでもできて…
でも可愛さがあって、確かに理想の恋人ね
にこ「それで、真姫ちゃんは?」
真姫「わ、私!?」
にこ「うん…すき?」
少し上目遣いで見てくるにこちゃん…
恋人じゃ…好きじゃ収まらない。
真姫「手のひら出して?」
にこ「え?う、うん…」
ギュッ
私は薬指を握ってこう言った
真姫「…愛してるわ」
おしまい
思ってたより短くて自分でも驚いた
ありがとうございました!
乙
けっこーよかった
シンプルで良かった
乙です
なんだかんだこういう普通なSSが一番なんだよな
ニヤニヤできた
乙
おつやね
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