目が覚めたら異世界だったときの話 (9)
これはみんなが想像してるような話とは全然違うんだと思う。
普通異世界に迷い込むって言ったら、
剣と魔法のファンタジーで自分が選ばれし勇者で…
とか、そういうの想像すると思う。
でもこれはそんなのとは大きくかけ離れたお話。
変わったのはたったひとつで、
それは俺自身だった。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1445825333
感動した
乙
期待
はよ
はよ
時計は7:20を示していた。
普段より10分早い起床は、
鳴るはずのない通知音によってもたらされた。
なんで入れたのかもわからないSNSアプリ。
通知は見たこともない相手からだった。
『おはよう』
たった一言のメッセージと、スタンプ。
登録外からのメッセージは受け付けない筈なのだが、良く見れば何故だか追加されていて。
誰かのものと間違えたのか。
ホームに戻ってあれこれと弄るも、それが紛れもなく自分のスマホであることは明白だった。
人違いか業者か…
自分がうっかり追加したなんてこともあり得ると言い聞かせ、返事をしてみる。
『すみません、どなたですか』と。
乙!
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