?「咲が好きなのは私!」咲「ふえ?」 (541)

咲×?を投下するスレ

宮永咲がメイン、百合である、雑談はSS投下の邪魔にならない程度に

ルールは以上ですので気軽に参加してみて下さい。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1443349062

まずてめえが書けやボケ

咲「衣……さん」

衣「咲、来たか」

咲「うん、お待たせ。もう夜は寒いね」

衣「だが今の方が清らかに澄んだ月を見る事が出来る」

咲「じゃあ衣、さんは冬が一番好きなんだ」

衣「冬は寒い」

咲「あはは……うぅ、ちょっと寒いかも」

衣「薄着ではないか」

咲「一応、マフラーだけは借りたんだけどね。隣いいかな?」

衣「まだ寒いだろう。衣の毛布に入ると良い」

咲「本当に?ありがとう……えへへ、ぬくぬくで気持ち良いや……」

衣「衣も一人の時よりも温かくなってきた」

咲「今日は誘ってくれてありがとう。お月見なんて久しぶりだよ」

衣「衣は今まで独り静かに月を眺めるのが好きだった」

衣「だが気の置けない友と眺めるのはどのような違いがあるのだろうと思ったんだ」

咲「そうなんだ……どうだった?」

衣「そうだな……」

衣「玉炯然として常よりも静なり、憂き心無くして友に鼓する」

衣「嘗て此地にて臨みし景は、故く山中月を憶えり」

衣「積日澱む海底、佳人に浄めらるるは即ち也」

衣「独り見は酌して煢煢たるが、共に眺むるは万金に傑れる」

衣「隣る将に語らんとする花影、新月に優れざらん哉」

衣「我が慶福愈盛に、明鏡を残し天に戯る」

衣「……といったところだ」

咲「う、うん…………うん」

咲「…………ごめん、あんまり分からなかった」

衣「あっ、当たり前だ!理解されると…………恥ずかしい」

咲「あはは……でも、何となく分かったかな」

咲「多分私も同じ気持ちだよ」

衣「そ、そうか……」

咲「今日は一日ありがとう、すごく楽しかったよ」

衣「衣も咲と過ごせたことが嬉しいよ。忘れ得ない記憶として老境に入っても追想することだろう」

咲「そんなに嬉しかったの?」

衣「……衣は今まで孤独という幻影の檻に自らを閉じ込め怯える心を強さと思い込んでいた」

衣「衣の心は絶望と醜悪なる悪心娼嫉の泥濘で満たされていた」

衣「それを開闢し光と希望満ちる世界にしてくれたのは咲だ」

衣「最早、黄泉国に再び凋落することは無いだろう」

衣「あの日以来、ここまで一日を楽しいと思うことは無かった……咲」

衣「咲は衣の人生を良いものにしてくれた、大恩人だ。何物にも代え難い、最初の友達だ」

咲「……私にとっても、衣ちゃんは大切な友達だよ」

衣「……ありがとう、咲」

咲「うん……」

衣「願わくば……またこうして二人で月を眺め、親交を深めたい……良いだろうか」

咲「もちろん、こちらこそよろしくお願いします」

衣「ありがとう……今宵の月はいつにも増して綺麗だ」

咲「中秋の名月……綺麗だね」

衣「……」

咲「……」

衣「……もし」

衣「何か……自分一人ではどうにも出来ない事があれば」

衣「衣は何時何処からでも、必ず加勢に行くぞ……黄泉比良坂、三千世界の果てまでも」

咲「ふふっ、ありがとう」

衣「信じていないな……まあいい。その時が来たら分かるだろう」

咲「あんまりそんな状況にはなりたくないけど……頼りにしてるよ」

衣「そういえば、一月後は咲の誕生日だと聞いたが」

咲「うん、そうだよ」

衣「ならばその日は、またここで、今度は皆で咲の誕生日を祝うというのは……」

咲「本当に?嬉しいな」

咲「でもその日は、家でやることになってるんだ」

衣「そうか……」

咲「うん……お父さんと二人きりだけどね」

衣「……」

咲「……あ、それじゃあ、今度は私の家に来るのはどうかな?」

衣「咲の家に?」

咲「うん。二人だけだと寂しいし……友達が来たらお父さんも喜んでくれると思うから」

咲「どうかな」

衣「い、行くっ!必ず!万難を排して参じよう!」

咲「もっと気軽でいいんだよ……」

衣「今から楽しみだ」

咲「うん、そうだね」

―――――
咲「そろそろ寝ようか」

衣「うん……」

咲「歩ける?こっちだよ」

衣「んー……」



咲「それじゃあおやすみ」

咲「……明日、起きる頃には私は帰ってるから」

咲「またね、衣ちゃん」

衣「……ちゃんではない」

咲「え、寝たんじゃ……」

衣「横になったら、些かは目が冴えてしまった……咲」

咲「なに……?」

衣「衣をあまり子供扱いしないでくれ……衣はこれでも咲より年嵩なのだ」

咲「……ごめんなさい」

衣「確かに見た目は幼子だし、小学生ともよく間違われる」

衣「だがこれでも高校生だ……大きな悲しみも同じくらいの喜びも人より経験した」

衣「出会うこと、別れること、また出会うこと……どんなものをも受け入れる度量はある」

咲「……」

衣「衣は咲と一時別れるともすぐに交歓することが出来ると知っているんだ」

衣「それに……」

咲「……」

衣「咲は……衣と二人を結ぶ糸は……どんなに細くとも、微かにも見えずとも、形は変わるとも」

衣「夜空の月のように確かに在る」

咲「……」

咲「そう……だね」

咲「元気が出たよ……強いなあ」

衣「衣は、お姉さんだからな……」

咲「でも、やっぱり少し寂しいから……起きるまでこのまま……」

衣「うんっ……」

――――――――――

と、こんなところで


【咲×?】玄「おもちは妹産に限る!」【百合】
【咲×?】玄「おもちは妹産に限る!」【百合】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1358809872/)

【咲×?】寄ってらっしゃい見てらっしゃい咲SSの時間だよ【百合】
【咲×?】寄ってらっしゃい見てらっしゃい咲SSの時間だよ【百合】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1377085288/)

に引き続き3スレ目となりました

いちおつ

前回は変則的で新しい手法が試されましたが、今回はリクエストも受け付ける全員参加型というのが基本方針のようです

書き手だけでなく、読む人も自分の思う咲さんの良さを引き出せる相手やシチュエーションを提供して頂き全体として盛り上がってほしいと思います

もちろん書くのは初めてという方も気軽にどうぞ、24時間受け付けておりますので!


タイトルは前スレの>>974さんに依りました、ありがとうございます

それでは愛し愛される咲さんを


ちなみに季節ネタをやりたいがために一週間も待たせたのは正直すまないと思っている

乙乙
風流な咲衣良かったよ
このころたんは衣おねえさんと呼ばざるを得ない


十五夜今日だったのか 片見月だけれど見ようかな

しかしよく衣のセリフを違和感なく書けるな・・・

おつ
季節にちなんだ良い咲衣でした

たて&投下乙
咲と衣の関係はなんか特別って感じがする

ほえーリアルタイムなネタで来たのか
乙です


いい衣咲だった。
俺も書きたいから誰か怜咲でネタ提供しろよ。

じゃあ心が壊れかけてる咲を怜が膝枕して慰めるしっとりした感じのを

こんなのあったのか
1スレ目から見てこよう

盲目の咲さんじゃないssで竜華×咲ってあったっけ?

再婚して姉になる話とか読んだことがある

>>22
竜華「…はぁ? 姉より優れた妹なんておらんわ!」
これかな?妹咲ちゃんかわいい

いつの間にか建ってた&衣咲おつおつ
もしかして衣ちゃんの漢文みたいなのは自作なのか?

咲が姉になった話とか色々あるでしょーが
はよ

どうしたら咲ちゃんの人気があがるんだ?
主人公なんだから速報にある京太郎ssくらいの人気にならなきゃおかしいはず(困惑)

何を持って人気があるとするのか分からんが咲は人気ある方じゃないか?
安価はあんまりかもだけど非安価京太郎SSじゃ咲がヒロインの作品多いし百合SSでも咲と誰かのカップリングが多いような

もっとSSが増えるってことじゃね。それこそ京太郎SSくらい多くな
俺もそりゃ望みたいが難しい話だわ。例え主人公でも

そりゃ今より増えてほしいけど、あれぐらい増えても批判受けるし荒れるからそこそこでいいよ
質の低下も甚だしいし

百合SSの書き手が激減したのもあるな
ラブライブとかに流れていったんだろうか

増えて欲しいならまず自分が書くのが一番だな
スレ立てが難しいならここに一本投下するだけでも良いし読みたいシチュエーションとか書くだけでも良い

いやいや増えるに越したことない
絶対数が多ければ相対的に質が高い話も増えるってもんよ
といっても>>30の通り咲メインどころか百合自体減ってるからね
ここで雑談してても増えはしないよ

というわけで何か書いてくるわ

>>31
他力本願だな
>>32
期待

さっき読んできた咲和スレも思い切り荒らされてたな
あんなの見るとますます書き手が減りそう

>>32
待っ照

>>34
ワイも見たで。荒らされるとやる気なくなるわな

>>33
いや増えて欲しいって言う人が居たから書くのが一番だって言っただけなんだが
>>34
とは言ってもあれより酷いスレなんていくらでもあるからなぁ
そもそも荒らし気にしてたら速報でなんて書けんぞ

>>36
ずーっと上から目線なんだからお前が書いたらいいよ、出来るだろ?期待してる

まあまあ、喧嘩せず穏やかにいきましょうよ

咲さんの誕生日には俺も何か書くつもり

金角ちゃんを事故で亡くした時に片目も失った咲さんが眼球移植でオッドアイに~からのキャップ咲はどうやろか?

やえ咲とかは?
咲にも王者の打ち筋を~って言ってほしい

糞スレ!淡萌えスレはもう90も伸びてるのに…さすが不人気様やで!もう辞めたら?

聞いたこと無いスレですね

>>42
萌えor淡で検索してみろks

投下します
社会人設定のゆみ咲同棲ものです

自分でも珍しいと思いつつ、家に帰ってから特に何をするでもなくぼうっとしていた。

するとその様子が気になったのか。

夕飯の食器の片付けをしていた咲がエプロンを外しながら訊ねてきた。

咲「ゆみさん、何かありました? 何だかぼんやりしてますけど……」

ある意味当然だろうその問いかけに、しかしゆみは苦笑を浮かべる。

ゆみ「いや、特に何か事件があったわけじゃないんだが……何だか疲れたな、って」


そう。特に大きな出来事があったわけではない。

朝、会社に行って。

仕事が早いと上司に褒められ、ミスをした部下はやんわり叱りつけた。

自分の仕事を果たした、それだけの一日だ。

それなのにゆみは何故か疲れていた。

咲「そうですか……放っておいてほしいですか?それとも腕によりをかけて甘やかしてほしいですか?」

恋人のその言葉に、ゆみは顔を上げた。

ゆみ「甘やかしてくれるのか?」

咲「はい、精一杯務めさせていただきます」

ゆみ「……具体的には?」

咲「ひとまず、豆から挽いたとっておきのコーヒー入れてあげます」

その答えに、ゆみはプッと小さく吹き出した。

ゆみ「それは……確かに、とっておきだな」

咲「でしょう?」

ゆみ「普段は面倒くさがってインスタントで済ますのに」

咲「そうです。私にしては結構な甘やかしです」

そんなふうにドヤ顔をするものだから、ゆみはつい自然と笑っていた。

咲のことで悩むことは決して少なくない。

だけど、こんな咲だからゆみは癒されるし、彼女とずっと一緒にいたいと思うのだ。

ゆみ「……じゃあ、お願いするか」

咲「はい。しばらくお待ちください」

咲はキッチンに引っ込むと、やがて二つのマグカップを持って慎重な足取りで戻ってきた。

二人で選んだ、イニシャルの入ったお揃いのマグカップだ。

咲のカップからは甘い香りがする。

が、ちらっと覗いた限り、手を抜いて作ったのだろう。

ココアがちゃんと溶けてない。

一方、ゆみに渡されたコーヒーは、確かにいつもよりずっといい香りがする。

うっかり、そんなところに咲の気遣いと愛を感じてしまった。

ゆみ「ふふ。私は咲にずいぶん甘やかされているな」

咲「普段は私の方が甘やかされてますからね、たまにはお返しです」

ゆみ「そうかな?」

咲「そうですよ。だってゆみさん、私のココアいつもすごく丁寧に淹れてくれるじゃないですか。全然ダマになってないの、凄いです」

いかにも感心してますというように言うので、ゆみはつい脱力した。

ゆみ「咲が私の愛を感じるのはそういうときなのか?」

咲「そうですけど」

ゆみ「……そうなのか」

咲「だって、ゆみさんだって今私の愛を感じてるでしょう?」

ゆみ「………それはそうだが」

今度は咲が楽しそうに笑う。

咲「いつも甘やかされてるなとは思ってますよ。だからたまには、ゆみさんも私に甘えてくれていいんです」

ゆみ「……咲」

咲「疲れてるときは、私に寄りかかってください」

これ飲み終わったら膝枕でもしてあげましょうか?

そんなことを言う咲に、ゆみは気がつけばいつも通りの調子で微笑んでいた。

ゆみ「せっかくなら、ソファーの上よりベッドの中でとびっきり甘やかしてほしいな」

咲「疲れてるんじゃないんですか? まったく、ゆみさんは付き合ってみたら予想外にエッチでしたよね。……いいですけど」

いいのか、とゆみはちょっと目を丸くしたけれど。

心の底では咲なら許してくれるだろうと確信していたのも事実だ。

ゆみ(そういうところが、実はいつもおまえに甘えているんだよ。咲)

こっそりと思うのは、口にするのは少し気恥ずかしいからで。

しかし、その分のお礼はベッドの中と、日頃のココアで。

今はまず、咲が甘やかしてくれたコーヒーを味わう時だった。


カン!

乙です

麻雀漫画なんだし、闘牌描写が欲しい

乙 咲さんは癒し系だよな

良いゆみ咲、乙です
前にも書いていた方ですか?

恋愛メインのスレで麻雀描写とか言われましても

どーせ咲アンチなんだから気にしない気にしない

今の速報で闘牌やってるスレなんて・・・


かじゅと咲は相性よさそう

ちょっと咲たんイェイSSを書いてきたので是非ご照覧をば
元々こっちで投下する予定だったから宣伝、通るよね……

>>59
爽咲のやつ?

>>59
スマン。咲「ありがとう」ってやつだな
咲さんが幸せそうでとても和んだイェイ~

>>59
読んできました!
すばらな咲さん誕生日話でこっちも幸せな気分になれたよありがとう!

乙です
咲誕SSも爽咲も良かった

前トピの美子咲の完結編です

「はぁ…」

今、うちはある女の子のことで頭がいっぱいになっている。彼女は先日、部室にやってきて、何もせず帰っていった。

「からかっただけですよ」

確かに彼女はそう言った。でもその子の顔は曇っていた。あれ以来、うちの頭は彼女のことで、勉強も麻雀も手につかなくなっている。

「なにボーッとしてるんですか」

「あ、花田」

うちは花田に、宮永のことが気になって、何も手につかなくなっていることを打ち明けた。

「それはすばらくないですね。そうだ!」
花田はポケットから宮永の連絡先を取り出した。行ってこいってことか。

確かにこのままウジウジしてても仕方なか。会って事の真意を確かめるばい。

数日後、うちは宮永の通う清澄高校に向かった。学校?知るかんなもん。どっちみちこんな心理状態で勉強なんてできるわけなからう。

清澄高校に来たはいいものの、中々宮永は見つからない。何も考えず飛び出したものだから宿泊代も用意してない。今日中に会えないともう一回こっちに来なきゃあかん。

「どうしよう…。折角親に無理言って飛行機代出して貰ったのに…」

「お姉さん、どうしたんだじぇ」

うちが膝を抱えて涙ぐんでいると、中学生ぐらいの子が話し掛けてきた。

「む、今失礼なこと思っただろ」

「そ、そんなことなか。それより、宮永咲って子しらへん?ここに通っとるみたいやけど」

「咲ちゃんに会いたいのか?なら案内してやるじぇ」

うちはこの学校の麻雀部の部室に連れて来られた。そこには宮永もいた。

「あ、安河内さん。何か御用ですか」

「宮永か。先日は世話になったな。今日はあん時のお礼に来たんや」

「咲ちゃんを虐めるなら容赦しないじぇ」

「そんなことせーへん。なぜあん時、キスをする素振りをしといて何もせず帰っていったんや」

「ご、ごめんなさい」

宮永が体を縮めて震えている。まるで小動物のようだ。

「あの時、本当はキスするつもりでした。でもあと少しってとこで勇気が出なくて…」

「やれやれ、肝心なところでヘタレてもうたわけやな。しょうがなか」

Chu!

「どうやらこん子はうちがリードしてやらなきゃ駄目みたいやな。そのヘタレを治してやるけん、覚悟しいや。あれ、宮永?」

宮永は既に顔を赤くしたまま、気絶していた。余程恥ずかしかったんやな。何しろ人前でキスされたんやから。ま、うちも人前でキスするのははじめてやけど。



うちはあれから必死に勉強して、咲の家の近くにある大学に入った。 咲の方もお姉さんがプロ雀士になって帰ってきたり、親御さんの夫婦仲が回復したり、色々あったみたい。

うちはアパートに一人暮らしになったけど、咲に勉強教えたり、その夜は宮永家に泊まったりしてる。

たまにお姉さんと牽制しあったり、そのお姉さんのダイエットに付き合ったりするけど、ま、それもご愛嬌ということで。

前回書き込んだ時に続きをリクされたので書いてみました。時間が掛かったうえにこんなんですみません。

お題を提供して下さると幸いです。

いやええ話やで!乙

お題か…照に勝つにはこのままじゃ駄目だ!って思った咲が長野個人戦一位のキャップか全国二位の憩に弟子入りする話をば


奔放な揺杏に惹かれる咲とか見たい

珍しい組み合わせだけじゃなく面白かった

はやりんかこーこちゃんに振り回されてお説教する咲ちゃんが見たひ

投下します

週に一回は必ず足を運んでいる図書館に入れば、顔見知りの少女が座って本を読んでいた。


咲「沢村さん?」

智紀「……あ。宮永さん」


呼びかければ本から顔を上げて、智紀が視線を合わせてきた。


咲「すみません、読書の邪魔をしてしまいましたね」

智紀「いや、別に構わない。何度も読んだことのあるものだから」


軽い謝罪に帰ってきた言葉に少し驚く。


咲「沢村さんって、何回も本を読み返したりするんですね」

智紀「好きな物は何度でも見たくなるから。……意外?」

咲「あ、はい。何でも合理的に、能率的に行うタイプだと思ってましたので」

智紀「読み深めれば、登場人物の心情などがより理解できていい」

咲「そうですね。それは同意します」

智紀「それより、宮永さんが持っているその本はなに?」

咲「あぁ、これは少しマイナーな洋書です」

智紀「宮永さんがそういう物を読んだりするのが意外」

咲「普段はあまり読まないんですけど、翻訳された物が見つからなくて仕方なく……」

咲「でも英語が苦手なので辞書片手だと読むのに時間がかかってしまって、疲れちゃって全然進まないんですよ」


あまり有名でない作家の物だから仕方ないのだが、隠れた名作だと個人的に思う。

翻訳されればもう少したくさんの人にも知ってもらえると思うのだが。


智紀「……げる」

咲「え?」


ボソリと智紀が何か呟いた。

うまく聞き取れずに聞き返す。


智紀「英語。私は得意だから……教えてあげる」

咲「え、いいんですか?」

智紀「その代わり、宮永さんのオススメの本を見繕ってほしい」

咲「は、はい。分かりました」

智紀に促されて隣の席に腰掛ける。


咲「あの……」

智紀「なに?」

咲「ありがとうございます」

智紀「……このぐらい、どうってことない」


にこりと微笑みかけながら頭を下げると、智紀は少し照れたようにそっぽを向いた。



週に一度、休日の図書館で。

ふたり身を寄せ合って一冊の本を読む姿が見られるようになったのは、もう少し先の話。


カン!

咲智はわりと波長が合いそうだと思います
お目汚し失礼しました

乙です
かじゅ咲書いてた人かな?

ともきーも結構本好きそうな雰囲気はあるよね
機械得意だから苦手な咲さんに教える方向性でも面白そう

乙 しっとりと良い雰囲気の智咲だった

ヤンデレとかでもいいのかな?

>>80
むしろ大歓迎

俺はヤンデレは苦手だな

>>80
ウェルカム
苦手な奴はスルーすればおkだかんね

>>80
苦手な人もいるのであまり過激にしない方がいいかも

ヤンデレ注意とか書いとけば問題ないかと
個人的にはヤンデレは好物なので是非書いて貰いたいくらい

別に苦手なら見なきゃいいだろ?
新手の荒らしか?

何でもいいからはよ

短いですが久咲をば。

久「ピンクカーネーション」

咲「赤いキク」

久「あら、嬉しいことを言ってくれるわね。…アネモネ」

咲「赤いバラ」

久「ふふ。…白いツツジ」

咲「え…?」

久「悪い?///」

咲「い、いえ///なら…紫のライラック」

久「ふふっ。同じだったなんて嬉しいわね」

咲「…パンジー」

久「言われなくても、ね…。キキョウ」

咲「///」



まこ「あいつらは何をやっとるんじゃ?」

優希「お互いに告白しあってるらしいじょ~」

和「ああ、花言葉ですか」


カン

※補足

・ピンクカーネーション

「熱愛」

・赤いキク

「あなたを愛します」

・アネモネ

「君を愛す」

・赤いバラ

「あなたを愛します」

・白いツツジ

「初恋」

・紫のライラック

「初恋」

・パンジー

「私を思って」

・キキョウ

「永遠の愛」

乙 良い雰囲気の久咲だった

乙です

花言葉とは粋だな

ロリ咲のよ



ぽつぽつ


理沙「……」


理沙「……」


とんとん


幼咲「……」


理沙「?」


幼咲「はいって?」つ傘


理沙「……」


幼咲「はいって!」


ーー
ーーーー
ーーーーーーーー



すたすた


理沙「……」

幼咲「……」


すたすた


理沙「……」

幼咲「……」


くいくい


理沙「?」

幼咲「こっち!」


ざはー


車「ぶーん」


幼咲「!」

理沙「!」


びしょびしょ


幼咲「えへへ」

理沙「……」


ーー
ーーーー
ーーーーーーーー


野依家


幼咲「ばいばい!」

理沙「……」


ぐい


幼咲「?」

理沙「……」


ちゅ


幼咲「!」

理沙「…ご褒美!」


幼咲「……」

理沙「…ばいばい!」


くい


理沙「?」

幼咲「……」


ちゅ


理沙「!」

幼咲「おかえし!」


幼咲「またね!」

理沙「……」



理沙「…生意気!」ぷんすか

以上です、この時から野依プロはぷんすかしてるってばっちゃ(トシさん)が言ってました

乙です リードしてる幼女咲ちゃんかわいい


無声映画みたいなイメージだった

乙です
幼い故の無邪気な攻め咲ちゃんかわいい


花言葉の久咲いいな

久咲はよかった。咲のよは短いし適当すぎてわかんね
とりあえず乙だが

>>103
頼むからそんな頭悪いこと言うのやめてくれ

まぁちゃんと率直に感想書いてるんだしこの位いいんじゃない
時間かけて文章かいたのに「乙」と一言だけ書かれるのが一番がっかりする

俺が咲のよの人なら適当とか言われたら書く気なくなるけどな

>>69さんのお題を

咲「おはようございます!」

インターハイを勝ち抜くために宮永さんが弟子入りしたいとお願いしてから三日が過ぎた。

美穂子「おはよう」

私が何かを教えられるとは思えないし、彼女には何も教える必要は無いと思うのだけれど。

彼女なりに「今」を変えたくて、そしてインターハイが彼女にとって特別な意味を持っているから……

どうしたらいいのか悩んで、一まず私の家で数日過ごしてもらう事にした。

咲「本当ですか?やったあ」

宮永さんは――弟子入りする時に「咲」と呼び捨てにしてほしいと言われたけど、まだ恥ずかしい――

両親ともすぐに打ち解けて、母から料理や裁縫を習っている。

日常の何かが麻雀に通じているのかもしれない、と言って私と同じ生活をしてもらっているけれど、その効果はどうだろう。

でも料理は随分と上達したと思う。元々出来ていたけれど、より美味しくなったと思う。

美穂子「やっぱり、少し大きいかしら」

こちらの部活に出たいとお願いされてコーチと顧問に相談したらあっさりと承諾された。

でもやっぱり清澄高校の制服では目立つだろうから、一年生の頃に着ていた制服を着せてみた。

咲「だ、大丈夫です……胸以外は」

こればかりはどうしようもないかもしれない。スカートならベルトがあるけれど……

咲「あ、鞄持ちます!」

三日間で分かった事はまず、意外と頑固なところ。

咲「いえ、弟子ですから」

それと、笑顔が素敵なところ。


咲「今日は卵焼きが上手に出来たんですよ」

まるで子犬がじゃれつくみたいに、可愛い笑顔で話し掛けてきたりそばをついて回ったり。

物静かで落ち着いた印象だったけれどもそれが改められたのは、こちらにとってもちょっとした収穫なのかもしれない。

咲「ここが風越女子……」

美穂子「あら、来たのは初めてだったかしら」

咲「はい。私立だし、中学生の時は麻雀が嫌いで、麻雀の名門だって聞いてたから……」

宮永さんが幾つか話してくれた秘密の一つが、麻雀の事。

幼い頃から親しんでいた、けれどもそれと同じくらい良くない思い出もあるのだ、と。

きっとそれが原因となって、家族が離れ離れになってしまったと、瞳を滲ませながら話してくれた。

私はそんな体験はしなかったけれど、その気持ちがまざまざと実感されて、胸が酷く痛んで、宮永さんよりも先に涙を流してしまった。

勿論他にも理由はあるけれど、その事を聞いて心から助けになりたいと思った。

美穂子「こっちよ」

忙しなくキョロキョロと辺りを見渡す宮永さんの手を引いて部室へと向かった。

迷子になりやすいのだという話は聞いていたけど、こういったところが原因の一つではないだろうか。

宮永さんはそれから大人しくなって下を向いていた。

―――――
美穂子「大丈夫よ、皆いい人ばかりだし、初対面じゃない子もいるでしょう」

咲「は、はいっ」

先ほどまで少し赤かった顔が、今度は緊張で青くなっている。

美穂子「咲、これも修行の一環と思って。インターハイの会場の卓はこれ以上の重圧なのよ」

私が言える立場でもないけれど、一緒に過ごしてみて宮永さんに一番必要なのは、精神面の強化だと感じた。

臆病だとも言える、引っ込み思案な性格と心の弱さはもしかしたら彼女自身を過酷な状況に追い詰めてしまうかもしれない。

美穂子「おはよう、みんな」

ひとわたり挨拶を交わして宮永さんを招き入れた。

華菜は早速食ってかかっていたけれど、少し話したらすぐに笑って宮永さんを受け入れてくれた。

それから他の皆も少しずつ会話して、宮永さんは徐々に馴染んでいった。

―――――
宮永さんが打っている間にこっそりと抜け出して洗濯などを終わらせた。

帰ってくると華菜達とそれぞれの牌譜を見ながら議論している姿があった。

真剣な顔つきで、華菜と話しながら文堂さんの牌譜を指差しながら何かを言っている。

対局している時は楽しそうで、そして真摯に向き合って……教えることなんて、本当に何も無いのではないか。

精神を鍛えることと、もっと知らないことを知る。その支えになるのが良いのかもしれないと、おぼろげながら思った。

思えば、そういった助けが必要な時期にその役割を担う人と別れて、しかもその性格からいつも一人で……

それがここまで真っすぐに育ったのは奇跡的な事なのかもしれない。

勝手な思い込みだけど、もし彼女のどこか片隅にでもそういった存在を求める心があるのなら、私は……

―――――
美穂子「とっても美味しいわ」

咲「本当ですか!?」

宮永さんは飛び上がるぐらいにはしゃいで、両手を広げて喜ぶ。

咲「やっぱり食べてくれる人が多いと作り甲斐があっていいですね」

美穂子「ええ、そうね」

宮永さんのお弁当は味以上に、色々な感情で溢れているのが伝わってくる。

食べる人の事を想って丁寧に、不安になりながら、一所懸命笑顔になってほしいと願って作ったのだと、そう受け取るような。

―――――
家に帰ると二人で勉強をした。それから家事をして、お買い物をした。

夕食後にまた勉強をして、部活の牌譜を見ながら、宮永さんには友達から借りたらしいゲーム機でネット麻雀をしてもらう。

咲「はい、これです」

河などの細かい情報が見られないから見せて貰う。自分で扱うと壊してしまうかもしれないから触ることが出来ないし……

美穂子「実際に打つ場合とネット麻雀の場合で打ち方がかなり違うみたいね」

咲「それが、ネット麻雀だと牌が全然見えなくて……」

普通は見えないものなのだけれど……この子には一体何が見えているのだろう。

咲「部長にも言われてやってるんですけど、成績が上がらなくて」

少し考える。どうやら苦手を克服する、慣れない状況に対する練習をしているみたいだけど、効果が出ない。

咲「うぅ……なんで和ちゃんはネット麻雀得意なの……?」

美穂子「そうね……咲、ネット麻雀は楽しくない?」

咲「……はい」

美穂子「それじゃあ、楽しくなるようにしましょう」

意識が変われば、そこからきっと何かが変わるはず。

咲「どうしたらいいですか……?」

美穂子「それはね……今日は遅いからお風呂に入って寝て、明日からやりましょう」

こんな時は気分を変えてすっきりするのが良いから。

―――――
美穂子「流すから目を閉じてね」

咲「はーい」

こうして二人でお風呂に入って、お互いの体を洗う。

最初に私が宮永さんの背中を流したら宮永さんがお返しに、と言い出して、そのまま殆ど日課になった。

鏡越しに、宮永さんがゆっくりと目を開けるのが見える。

こんな時、宮永さんはまるで別人になったような雰囲気を纏う。

例えるなら、何か途方もない存在がこの世界を見守っているような。

大きくて、遠くて、そして優しい。何もかもを包み込むような、そんな……

咲「ありがとうございます。次は私の番ですね」

されるがまま、自然と目を瞑る。師弟関係よりも、友人や姉妹関係だったら、なんて事を考えた。

―――――
お風呂から上がると、少しおしゃべりをする。一昨日、最初に来た日、お互いの事を知ろうと思って話した名残。

宮永さんの事を沢山知った気がする。本の事や、お友達との事。家の事と、そこにまつわる宮永さんの想い。

いつも笑って、家族の話で時に落ち込む。そして強い決意を秘めた表情をする。

その姿に心動かされるから、全国大会とは関係無く応援したくなる。それは多分、私に話を持ちかけた彼女も。

美穂子「明日は今日までとはちょっと違った事をしましょう」

咲「はいっ」

床に敷いた布団に座って、握りこぶしを作って元気よく返事をする。

美穂子「それじゃあまた明日頑張りましょう」

咲「はいっ、おやすみなさい」

美穂子「おやすみなさい」

きっと明日もこうして一日が終わるのだろう。何も言わないまま、何も聞かないまま。

まだ話せない事は飲み込んで、それでも少しずつ、ゆっくりと。

いつかこの目も、全ての事情も……そうなってほしい。

そのために、明日は少し違った事をするのもいいかもしれない。

お互いにとって良い物を得られるように…………

終わりです

需要に対しての正しい供給ではないということは把握してます
地の文の違和感については何かの度毎に美穂子さんが感じた言葉になっていない物を無理に文章化した結果だと思っていただきたい
まあそれだけでは何が何やらなので説明させた部分もありますけど

乙 美穂咲は穏やかでいいな
母親のようなキャプテンは咲さんの求める愛情をあげられそう

いや正しい供給だった。キャップが咲に与えられたものを確かに表現してるし、逆に咲の内面を書かないことでキャップに求めるものが姉妹のそれから恋愛的な愛慕に変わったとも想像させる余地を設けてるところが特に素晴らしいね
これは続きがほしいよ乙

投下します

「なあ、咲」

「なんですか、末原さん」

「前から思ってたんやけど、その他人行儀な言葉遣いなんとかならへんの」

「でも出会った時からこれですし」

「うちら付き合って大分経つやん。そうや、うちのことを恭ちゃんて呼ぶことからはじめてみぃ」

「それだと京ちゃんと被っちゃうじゃないですか」

「そいつこそ須賀さん呼びでええやろ」

「なんでですか。急にそんなことしだしたら壁が出来たとか思われますよ」

「それや。うちは今壁を感じ取るんねん。恋人同士なのに。それって寂しいと思わんか」

「じゃあ、恭…、さん」

「」ガクッ

代行、うちらがラブラブな関係になるのは当分先みたいです。

駄文失礼しました

乙です

恭さんとは珍しい

末原さんの女子力で咲さんを変身させて悶々とする話が見たい

末原と宮永って分解して文字の意味だけ比べると対になってる?

誰か由暉子と暗くて綺麗な話を一つ

主人公なのにこの不人気さよ
安価スレでも他の女子キャラが主人公になるし、ここまで不人気な主人公もおるまい

そこそこ長い話書きたいんだがスレ立てた方がいいだろうか?あと部活掛け持ちや他になんかやってたのって絹がサッカー灼がボウリングだけだっけ?

白糸台のフィッシャーの趣味

菫さんとか

茶道は劔谷女子の嗜み

>>129
レス数で50超えるとかなら建てた方がいいと思うけどそこまで無いならここで書いた方がいいかも

投下します

クリスマス当日に街中で咲を待ちながら、憧ははぁ、と一つ溜息を吐いた。

外気に触れて白く立ち上るそれを見上げて、ついでに空模様を確認する。

重い曇天が空を覆っていて、今にも雪が降りそうだった。

やっぱり傘を持って行くべきだったろうか。

ぼんやりと考えていた憧の肩にぽんと手が置かれる。

その感触に振り返れば、満面の笑みを浮かべた咲が立っていた。

咲「寒い中待たせちゃってごめんね。憧ちゃん」

憧「ううん、私もさっき来たところだから。じゃあ行こっか」

咲「うん!」


今日は憧から咲を誘った。

クリスマスに誘うなんて如何にもデートという感じがして躊躇した。

だが咲はあまり気にした様子も無い。

憧(デート…でいいのよね、今日は)

そんな風に思っているのが自分だけのようで、憧は少し面白くない。

思えば、咲とちゃんと想いを伝え合ってから三ヵ月。

二人だけで出かけるのはこれが初めてではないだろうか。

そう思えば、胸の動悸がいっそう早くなりそうで。

憧は慌てて頭を振って、その浮ついた考えを押し出す。

これまで和や穏乃を交えて、咲と外出なんて何度もしてきた筈なのに。

そこに冠される名前がただの買い物からデートに変わっただけで、こんなにも動揺する自分がいる。

咲は何故平気で居られるのだろうか。

ちらりとその表情を確認しようとして、思い止まる。

咲「憧ちゃん…?」

落ち着きのない憧に咲は少しだけ首を傾げたが、自然に憧の手をとって歩き出した。

街並みはすっかり赤と緑と白で染め上げられている。

周囲を歩くのはやはり恋人たちが目立ち、そういう所もクリスマスらしいと言えなくもない。

咲「今日は雪が降るかなあ」

ぽつりと咲が呟く。

それに空を一瞥して憧は答えた。

憧「予報では降ると言ってたけど。…咲は降ってほしいの?」

咲「だって、今日はクリスマスでしょ」

憧「それは…そうだけど」

余りに普段通りだった咲に、クリスマスなんて意識していないのかと思っていた憧は軽く瞠目する。

憧のその反応に、咲はちょっとだけ不満そうな顔をした。

咲「憧ちゃんは私がクリスマスも意識しないような朴念仁だと思ってたの?」

憧「だって、咲があまりにも普段通りだったから。…だから緊張しているのは私だけかと思ったのよ」

俯いてそう続けた憧に、ずっと繋いでいた手に改めて力を込めて咲は言う。

咲「…そんなの当然だよ」

憧「え?」

咲「好きな人と一緒にいて、緊張しない訳なんてないよ」

憧「…っ!」

咲「私は憧ちゃんといると、いっつも緊張してるから。…だから今日がいつも通りだと言われても仕方がないよ」

咲の言葉を受けてその顔を見上げれば、寒さの所為だけではなく頬が赤かった。

それに何だかひどく安心してしまって、憧はくすりと笑う。

憧「私もよ」

咲「憧ちゃんも?」

憧「ええ。私も咲と居るといつも緊張する。今日は特別緊張してるけどね」

二人でそんなことを言い合って、顔を見合わせて笑う。

何だかやっと落ち着けたような気がした。

憧も繋いだ手をしっかりと握り返した。

買い物をしていたら予定よりも少し遅れてしまい、映画館に入る。

席に着けば時間もぎりぎりだったらしく、すぐに映画が始まった。

今日観に来たのはSF映画で、最新の3Dを駆使したリアルな映像が売りらしい。

クリスマスに二人で観に来るような映画ではないような気がしたが、

前評判を聞いてずっと観たかったのだから別に構わないかと憧は思っていた。

それに恋愛映画など見てはお互い意識しまくって映画どころではなくなるだろうから。


そっと隣を盗み見れば、スクリーンに集中している横顔が見える。

子供のようなきらきらとした目で映画に集中している咲に愛おしさが募る。

それと同時に咲の視線を独り占めするスクリーンにほんの少し嫉妬した。

馬鹿馬鹿しいと思いながらも何か悪戯を仕掛けてやろうと思った。

少し考えて、徐に肘掛に置かれていた咲の手を取った。

唐突なスキンシップに咲が振り向くタイミングを狙って、軽く触れるだけの口付けをする。

一拍置いて、暗い映画館でもはっきりと分かるほど赤面した咲。

してやったり、と思いながら憧は口の端を吊り上げる。

そのままスクリーンに視線を移せば、隣で咲も再び映画のストーリーを追い始めたらしい。

それでも意趣返しだと言わんばかりに肘掛の下で憧の手に指を絡ませる咲に、憧は小さく笑って応えた。


薄めにした化粧の中、少しだけグロスの剥げた唇を舌でなぞる。

甘いような、何の味もしないような、そんな味がした。

憧(この映画が終わったら…)

誰も居ないであろう非常階段に咲を連れて行こう。

そこで思う存分キスをするのだ。

そう心に決めた憧は咲のポケットにしまわれたままの、

今渡そうかいつ渡そうか、と渡す機会を伺っているクリスマスプレゼントの存在など知らない。

殊更にクリスマスデートを意識していたのは、憧一人では無かったのだった。


カン!

以上、クリスマスは過ぎてしまいましたが、憧咲クリスマス小話でした。


スクリーンに嫉妬しちゃう憧ちゃん可愛い

乙です


相思相愛って感じでいいな


綺麗な話だね
クリスマスって感じがして素晴らしい
こういう話が書ける腕が欲しい


良い話をありがとうございます

年末に素敵な話が読めました。乙です

あら^~憧咲いいですわゾ^~
近ごろ憧咲増えてきて嬉しい

咲in阿知賀で清澄の穏和と会いたくて全国大会へ行こうとする憧に最初は友達だと思ってたけど段々とモヤモヤした気持ちになる咲
という憧咲を思いついたが書く腕ないから寝正月


淡「どうしたらサキと仲良くなれる?」

照「……」

淡「ねえねえテル!どうしたらサキと仲良くなれる?」

照「ん?」

淡「だから!どうしたら!サキと!仲良く!なれるか!って話だよ!」

照「……」

照(淡と咲が仲良くなる?)

淡「テルー?ねー?聞いテルー?」

照(つまり淡と仲良しな私も咲と仲直り出来るってこと?)

照「!」

照(それは淡も咲も妹に出来るってこと!)

照「一つだけ方法がないこともない、ああ見えて咲は頑固だからーーーー」

淡「ふんふむ」


咲「それで話ってなんですか?」

淡「せっかちだなー、まあいいけど。サキってさ……」

咲「?」

淡「おもちないよね!私と違って!」

咲「……」

淡「見た目も地味だし!私と違って!」

咲「……」

淡「あと友だちも少ないよね!私と違って!」

咲「……」

淡「テルには嫌われテルし!私と違って!」

咲「」

淡(キいてるキいてる、テルの言う通りだ!)

淡「ほんとかわいそー!でもサキかわいそーだから器が大きい私が仲良くなってあげ……」

淡(こうして煽ってれば、頑固なサキはお姉ちゃんを盗られたくなくてーーーー)

咲「……よね」

淡「るえっ?」

咲「そうだよね。みんな私みたいなの嫌だよね」

淡「えっえっ」

咲「ごめんね、大星さんに言われるまで気づかなかったよ。お姉ちゃんを……ううん、照さんを宜しくお願いします」ペコペコ

淡「えっえっえっ」


淡「えっ」


淡「ーーーーってことになったんだけど、どうしよう!」

照「」


照「い、いや……今からでも本当のことを言えば……」

淡「ねぇ、どうしよう!テルー!」


照「とにかく早く咲に説明しないと」

淡「だ、大丈夫だよね?サキと仲良くなれるよね?」

照「きっと大丈夫。咲なら、咲なら分かってーーーー」


由暉子「ここ跳ねてますよ?ふふ、咲さんはおっちょこちょいですね」

誓子「もう。仕方ないわね、咲は」

咲「あわわ!ユキちゃん、寝癖じゃないよ!あっ、誓お姉ちゃんも撫でないで!」


照「」

淡「」


カン忍したってやー

すばらな憧咲のあとにこんなんですまない
久しぶりに書いたから許してくれ
あとチカセン×咲ちゃん増えろ!

乙です
なんとなく一番咲SSが盛り上がっていた時期を思い出させる良い物でした
有珠山は開拓の余地有るカップリング、いい刺激になります

>>148
書くのは腕ではなく気持です、もう一歩踏み出してはどうでしょうか

ちょっとずつ増えてきたね。リッツも咲ちゃんと他校の交流もっと増やして燃料投下してくれんかね?もっと接触があれば書きやすいんだけどな~全国終わったら選抜とかやってくれるだろうか?


咲さんが一ちゃんとリザべするssの作者の前作(確か闘牌メインで全国行脚する二作だったはず)を教えてくれ、誰か
教えてくれたら何か書くから

>>157
教えて君は『咲 全国大会』でググって死んでください

>>157

全国大会終わって だった

自分で調べずすぐに人に聞きたがるような人にSSなんて書けるんですかねえ

調べて上で聞いてるのかもしれないのに決めつけて煽っていく性悪さ。同じ咲好きとは思いたくないねぇ

ちょっと調べればすぐに分かることなんですがねぇ
こんな池沼と同じ咲好きとは思いたくないねぇ

スレタイ分からなきゃ調べようがないだろ

もし、彼女が臨海に入学していなかったらどうなってたでしょう。

都内の街中を滑るように歩きながら私は考える。

今年……いえ、新年を迎えた今となっては去年ですか。
去年の四月、彼女は唐突に私たちの前にあらわれた。

宮永咲。日本のインターハイチャンピオンと名高いあの宮永照の妹。

入部当日、智葉をはじめとするその場の全員に対して切った彼女の啖呵は忘れられない。

『臨海女子一年、宮永咲。入部を希望すると同時に、団体戦先鋒のレギュラーオーダーを希望します』

あれから……色んなことがあった。入部当日は留学生四人で彼女の鼻っ柱を折ろうとして失敗したり、その後、道案内を買って出た私は彼女に言い知れない危うさを感じたり。

四月のこと、五月のこと、六月のこと……夏のインターハイもあった。言い出したらきりがない。

だから、割愛します。ごめんなさい。

それに目的地に着いてしまったんですから、もうこれ以上過去の思い出話にばかり浸るわけにもいかないですし。

「あっ……明華さん、来てくれたんですね」

そう言ったのは、歩いていく先、数歩程度の距離を空けたところに佇んでいる茶髪の少女。

「私、すっぽかすと思われてたんですか?」

「え、……あっ、そういう意味じゃなくて!」

「信用ないんですね。傷つきました」

「ぐすん」などとわざとらしい効果音を棒読みしてみると、それさえ、目の前にいる少女には罪悪感を刺激する材料となったらしく、あわあわと目を回す。

「あ、あ……違うんです、来てくれたのが嬉しくて。それで」

「知ってますよ」

最初から、といつも通りの微笑を湛えながら付け足す。というか、傷ついたふりをしていたときですら微笑みを浮かべてたのですが。彼女は疑うということを知らないようです。

「……もしかして、私からかわれてます?」

「おや、鋭くなりましたね。智葉に散々からかわれた賜物じゃないですか」

「も、もう! からかうのはやめてください!」

彼女はほんのりと顔を赤らめて怒った風に語気を強くする。

けれど、私は知っていました。彼女はこれっぽっちも怒っていない……その振舞いは単なるポーズなのだと。

「散々いじり回してくるのは先輩だけで十分ですよ……」

しかし感傷的になっていた私は、彼女がふとこぼした言葉に戦慄します。

「さ、咲さん……まさか智葉のイジメがくせになっ」

「なっ、違います違います違います! そんなことあるわけありません!」

最後まで言わせてももらえませんでした。

「あ、あれは私が最初にまぎらわしいことしたから……だから、甘んじて受けちゃいけなくてっ、構ってもらえて嬉しいとかそういうのじゃないんですからね!?」

先ほどより遥かに赤く頬を染めて、言い訳めいた言葉を重ねてくる。まるで癇癪を起こした猫のようです。彼女は、こんな顔をめったに見せない。こんな公衆の面前であれば尚更に。

通りがかっていく人の視線がちらちらと向いていたが、激昂している彼女には意識に入らないようだ。おそらく、後々気づいて悶えるはめになるんでしょうけど。

「それはそうと咲さん」

「はーっ、はーっ、……な、何でしょう?」

「買い物、いきましょうか」

「……へっ」

彼女が呆然とします。なんと口が半開き。貴重な表情が見られた気がします。

「七草がゆと、追加のお雑煮とかの材料買いにいくんですよね?」

たしか、そういう理由で買い物に誘われたと記憶している。臨海の面々は大食らい、というか咲さんの料理ならいくらでも食べてしまうところがあるから、せがまれて作ることになる咲さんはかなり苦労してそうです。せめて雑用は手伝ってあげましょう。私も食べたいし。

「あ……は、はい、そうでした。よろしくお願いします」

ぺっこりん。そんな効果音が聞こえてきそうな感じに頭を下げてくる。昔……といっても数ヵ月ほど前ですが、その頃と比べると頭の下げ方ひとつとっても違います。昔はなんというか、もっと慇懃で、他人行儀な感じでした。

ほんとうに打ち解けてくれたんですね……しみじみと感慨がわき上がってきます。

「あの、明華さん?」

あらいけません。ぼうっとして心配をかけてしまいました。

「いえ、なんでもないです。それより、いきましょうか」

何事もなかったかのように言う。
平静を取り繕う……というか、表情を変化させないのは得意です。隠そうとしなくたって、動揺が表に出ることもほとんどありません。

以前は……生来のポーカーフェイスであることに思うところがなかったとは言えない時期もありましたが、今となっては吹っ切れて、過去の話です。

それもーー、

「はいっ、いきましょう!」

目の前で屈託のない笑顔を向けてくれる彼女のお陰かもしれません。
私は、自然と浮かぶ無機質な微笑みではなく、心からの微笑みを浮かべて彼女の……咲さんが差し出した手をとりました。

とりあえずカン
現行のから設定流用したので意味わからないかな…イミフだったらすみません


前スレでもあったけど、咲ミョンはいいね

あ、流用したっていっても本人なので

乙です
まさか他の方が明咲書いてくれるとは、ありがたい

乙 すばらな明咲だった

あと質問とかは雑談スレでやってくれ
ここはSSを投下する場所なんだから

みょん咲乙

最初から悪態つかずにそう言っとけばいいのに
自覚ないみたいだけど質問した>>157より色んな奴に突っかかってるお前の方がたち悪いよ

スレの雰囲気が悪くなると誰かが投下してくれる気がする

もっとやれ

>>157>>161>>163>>171
同一人物だってはっきり分かんだね

末尾が一緒、擁護したら一緒
また決めつけですねお疲れ様

>>173
PCに変えてまで煽りに来たん?池沼はどっちなんかな?

この教えて君は1日に何回レスしてんだw

もういいから黙ってろよ

オマエモナー

>>165 >>166の続き


「おっかえりー! ご苦労!」

無事買い物を終え、臨海の部室へと帰り着いた咲さんと私の前にあらわれたのは、見覚えのある金髪の女の子でした。

白糸台の大星淡。彼女は、臨海メンバーがこたつを囲んでいる部屋になぜか居て、ぐるりと見渡してみるとやはりどうしてか白糸台の面々が部屋にたむろってます。

「お、お姉ちゃん来てたの……?」

そこには、咲さんのお姉さんである照さんもいて。

こたつに入っている臨海メンバーに紛れてお茶請けのせんべいをバリバリしてました。

「当然。妹のいるところに姉の影あり。妹の所在を把握しない姉などいない」

「黙れストーカー」

白糸台の尭深ちゃんと並んで湯のみでお茶を啜っていた智葉が辛辣な指摘を浴びせます。さもありなん。ストーキングは犯罪です。

「ふう……言葉面しか捉えられない人間はこれだから困る。今のは言葉のあや」

ストーカー、という単語が飛び出てびくっとした咲さんを見て取っての事か、照さんは言い訳を始めます。若干苦しい。

「だから咲、お姉ちゃんの胸に飛び込んでおいで」

さも冷静そうに詭弁を唱え、両手を広げるストーカー(仮)の言葉に咲さんは困惑気味でした。狼狽して、なんと返したらいいかわからなさそうな感じ。

だから私は咲さんに耳打ちして助言しました。

「私の半径一キロ以内に金輪際近づかないでくださいストーカー、です」

「そこのフランス人。耳打ちでそれだけ大きな声で話すということは私に喧嘩を売っていると判断していい?」

あらいけません、焦りのあまり声量を大きくしすぎたようです。(真っ赤な嘘)

「いえいえめっそうもない」

「紛らわしいことは控えるべき。蟻のようなあなたの事だからうっかりプチっと踏み潰してしまうかもしれない」

尊大な言葉遣い。普段の彼女がそうだとは聞きませんが、長年離れていた妹を前にして何かしら、箍が外れているみたいです。

「おい照、言葉が過ぎるぞ」

「ごめん。つい」

気安いやりとりで智葉と照さんが言葉を交わす。

「ちょっと! 無視しないでよ!」

そこで騒ぎ立てたのは、最初に労いの言葉を上から目線ながらくれて以降、ほっぽられた白糸台の淡ちゃんでした。

「あっ……ごめんね淡ちゃん、ありがとう」

「むっふーん、やっぱりサキはわかってるねー」

咲さんがお礼を口にすると怒り顔をとたんに綻ばせて淡ちゃんはその勢いでふんぞり返ります。

「あとは感謝のしるしがあったらパーフェクト!」

「感謝のしるし?」

「お雑煮とかの材料買いにいってたんでしょ? だからつくったそれを私に」

淡ちゃんの言葉の途中で遮るように智葉が咳払いしました。

「悪いな、咲の料理は臨海専用なんだ」

「なっ、まさか姉であるこの私にも分けないつもり?」

微妙にスネ夫くんのような事を言い出す智葉に言いがかりをつける照さん。

「当然だろ? ほら、お前は大好きな菓子でも食ってろ。せんべいあるぞせんべい」

「せんべいは私的にフェイバリットお菓子感が薄い。私の好みはいわゆるスイーツ」

「贅沢な。日本人なら米菓をーー」

局地的に不毛な言い争いが勃発し繰り広げられる中、誠子ちゃんは落ち着いてこたつにも入れずあわあわと右往左往しています。

「せんべいの何が不満だ! ほら見ろ、しかも草加せんべいだぞ!」

「都道府県魅力度ランキング44位の負け犬埼玉の名物か……気が進まないな」

「ま、負け犬だと」

「44位など関東の恥さらし。そこの名物なんて、新年から縁起の悪いものを出さないで。常識というものがないの?」

埼玉を誰憚らずdisる照さんも常識がないと言われても仕方なさそうでしたが、今ばかりは年が明けたばかりの時節だからか、智葉はぐっと苦々しげに顔を歪めて押し黙りました。しかし、ここに埼玉県民がいたら骨肉の争いに発展するところです。

「お、お姉ちゃん……」

と、おっかなびっくり呼びかけたのは隣に立つ咲さんです。

「咲?」

そうなれば真っ先に振り向くのが照さんです。この人、割とっていうか普通にシスコンですよね。

さて、それはともかく咲さんは何を言うつもりなんでしょう。やんわりと仲裁するつもりでしょうか……

しかし、困ったように顔をしかめた咲さんの口から飛び出たのは思いもよらない言葉でした。

「あの……先輩に限らないけどあんまり失礼なこと言わないで。しかも新年早々、自分から押しかけておいて……お姉ちゃんは恥っていうものを知らないの?」

真っ向から非難するような刺々しい言葉。これには私を含め、居合わせた臨海の面々も呆気にとられて、あるいはぎょっとしました。

「え……」

「立場を考えてよ。私だって困るし……」

咲さんはめったに人を批判しません。それは、「誰もが自分のように恵まれた条件を与えられたわけじゃないから」という、グレートギャツビーの冒頭に出てくる一節に影響されたのだと咲さんは話していましたが、むろんそれだけではないんでしょう。

ともかく。そんな咲さんが、誰かを悪し様に言うとは夢にも思わなかったのです。他のメンバーも新年一番の驚きでしょう。しかも相手はあんなに慕っている照さんです。

「さ、咲……」

「何で、臨海の人たちといると口が悪くなるの? いつもは優しいのに……」

悲しげに眉をひそめた咲さんが鳶色の瞳を陰らせる。その様子は、怒っているというよりひたすら辛く悲しそうでした。

「咲、あまり言ってやるな」

ほとんど誰もが反応に苦慮していた中、口を挟んだのはついさっきまで口喧嘩してたはずの智葉でした。

「こいつにも押し隠した思いというものがある」

「理不尽な力で団体戦のレギュラーを落とされた私が、表向きはお前を激励しながら心のどこかで鬱屈した感情を残してたように、咲……お前だってわからなくはないはずだ」

真剣な智葉の言葉を受けて咲さんは瞠目し、次いで伏し目がちにうつむきました。

「……ごめんなさいお姉ちゃん。言いすぎた」

「いや……私が悪いのは確かだから。ごめん」

「先輩も……ごめんなさい」

「それが、レギュラー選出の事を謝ってるんでなければいいよ」

それから、咲さんは空気を悪くした事を平謝りしました。空気を悪くしたのは事実ですが、めったに我というものを出さない彼女が周囲との同調を崩してまでああした理由、というか事情は臨海のメンバーであれば薄々察せる事でした。こんな事を言っては不謹慎かもしれませんが、私は嬉しさが勝りました。他のメンバーも、悪い気はしていなさそうです。

一方で、

「私完全に空気……?」

混ざろうにも話に入れない淡ちゃんはがっくりしていました。腰を下ろした和室の畳に足を伸ばしてつまらなそうにしてます。

誠子ちゃんは相変わらず謝り回りにいっていて、尭深ちゃんは不動の姿勢でお茶を啜っていました。

場の雰囲気もすっかり立ち戻ってきているようです。そんな中、私は咲さんに声をかけ連れ立って部屋を後にする……

その直後、

「あっ、起きてきたんですかネリー」

和室のすぐ外の板張りの廊下に見慣れた顔がありました。ネリー・ヴィルサラーゼ。我らが臨海が誇る留学生……そして、咲さんにとって最も特別な相手。

「ミョンファ? それにサキも……何かしにいくの?」

寝ぼけ眼をこするネリーの姿を目に、私は、自分の役目の終わりを悟りました。ここからは……彼女の番です。

「咲さんがお雑煮とかを作るんですけど……私は見送りです」

隣に立つ咲さんが「えっ」と漏らして顔をこちらに向けました。話が違う。そう言いたげな顔。

「あっ、ならネリーの出番だね。修行イベント発生!」

お馴染みの赤と白の民族衣装めいた衣服の余る袖で手を隠したままネリーが腕を突き上げる。嬉々としていた。はた目にも。

「お買い物で疲れちゃったので和室で休んでますね」

疲れなど、全く感じていない。他の人の目にもそうは見えないだろう。とはいえ、そもそも疲労困憊した様子を今までに見せた事がないから、強ち怪しまれるばかりでもないだろう。怪しまれたところで大して困る訳でもない。

「お買い物、付き合ってくれてありがとうございました。お疲れ様です」

「どういたしまして。じゃ、後は任せますねネリー」

「……わかった。またね、ミョンファ」

踵を回らせて来た道を引き返す。

ネリーと咲さんが調理する部屋に並んで歩いていくのを密かに首をねじった視界の端で捉え、そうしてから前を向く。

歩きながら、考える。

ものごとは、収まりのよいものが好ましい。私の持論だ。

数字を前にしていると、とても落ち着いた気持ちになれる……ものごとが収まるべきところに収まっていくような。それが数学を好む理由のひとつ。

3という数字。恋愛事においてそれは……収まりが悪い。

ものごとには収まるべきところがある……収まりの悪いものは好きではありません。だから、私にとってこの選択は合理的な選択でした。

けれど。

和室に入る直前、我知らずため息がこぼれました。

ミョンファ咲終わり
後日ネリー咲書いたら投下します

月並みだが凄く良かった
明咲って相性良さそうだな
ネリ咲も期待して乙

キャラ出しすぎたか……
照も悪く描かれてるようにしか見えないかな…自分のスレの後日談のつもりで書いてるので作者の自分にしか通じず、説明しようにも無駄に長くなったりで出来ず…照好きな人とか、不快に感じた人いたら本当に申し訳ない

照の心境は娘をかっさらわれてその恋人の男に辛く当たる父親のようなものでイメージしてください
何度もすみませんこれで最後です

連作ありがとうございます
それぞれの新疆については何となくだけど理解してると思う

乙です
ネリー咲も楽しみ


こういう珍しい組み合わせは本当に好き
しかも書く人がレベル高いってすばらすぎ

>>127さんのお題に応えて由暉子と咲の暗い話を


――――――――――
お願いだから、誰か……!

―――はい、私がきっと……





――――――――――
爽「おぉユキ、こんなところで出会うとは。これも神の思し召しか」

由暉子「当たり前じゃないですか。私のクラスの前ですから」

爽「いやいやまさかここがユキのクラスだったなんて、これは運命かな」

由暉子「爽先輩が扉の前で仁王立ちをしていて困っていると聞いたのですが」

爽「ドッペルさんだなそれは」

由暉子「彼女の様子が気になって仕方無いんですね」

爽「……今は」

由暉子「保健室に連れて行きました。午後から復帰します」

爽「そっか……じゃあ昼飯は保健室だなっ」

由暉子「そう言うと思っていました。迷惑にならない範囲でお願いします、だそうです」

爽「保健医にまで私の思考がバレているのか……」

由暉子「はぁ……皆分かりますよ」

――――――――――
―――私は……反対。

―――正直、こっちに来るより地元で身内や友達といた方がいいと思うよ。

でもっ……

―――それに、私達が卒業したらどうするんだよ。それでまた傷ついたら

それは分かってます!でも……

――――――――――
揺杏「おーユキ、おはよーさん。咲は?」

由暉子「寝てます」

揺杏「そりゃ残念。じゃあ前に言ってた通り、服作ったから置いてくぞ」

由暉子「はい、伝えておきます」

揺杏「頼んだぞ。…………ああ、あとさ」

由暉子「はい?」

揺杏「自信持て、って」

由暉子「はい」

――――――――――
―――私も反対だな。

……

―――ここに来たって何も解決しやしないって。

でも……

―――そりゃ気持ちは分かるけどさ……

――――――――――
誓子「はい、これ」

由暉子「何ですか?」

誓子「聖書とロザリオ。もしかしたら必要になるかもしれないから、咲に渡しておいて」

由暉子「分かりました」

誓子「それと、明日部屋に遊びに行ってもいいかな?」

由暉子「狭いですけど、大丈夫ですよ」

誓子「大丈夫、私一人だから」

由暉子「お一人ですか」

誓子「ええ。今度はちゃんと話したいから」

由暉子「そうですね」

誓子「それじゃあ頑張ってね」

由暉子「はい」

――――――――――
―――一応、賛成だけど……

―――個人的には、反対。

そんなっ……

―――理由は、もう言わなくても分かるでしょ?……もちろん、家は教会だから来る人を拒みはしないけど。

――――――――――
成香「お二人で一度泊まりに来ませんか?」

由暉子「お泊りですか?確か成香先輩の家は」

成香「牧場です。たまには外で過ごすのも素敵ですよ」

由暉子「そうですね……では、今度の土曜日にお邪魔してもいいですか?」

成香「はい!牛乳やチーズも沢山作れてしまったので食べに来て下さい」

由暉子「はいっ、ありがとうございます」

――――――――――
―――私は……

……

―――……

―――私には選べません……助けたい気持ちも、彼女のためを思って、という心も……どちらも理解、出来てしまうので……っ

―――でも、出来るなら……

――――――――――
由暉子「咲さん、そろそろ目薬の時間です」

咲「そう……ごめんね、いつも」シュルシュル

由暉子「目を開けて下さい……はい、出来ました」

咲「んっ……」

由暉子「沁みますか?」

咲「痛いんだ……胸が痛くて苦しいよ……私なんで、あんな……っ……」

由暉子「咲さん」

由暉子「大丈夫です、目が治ればその痛みも引きます」

由暉子「それより散歩に行きましょう。今日は暖かいです」

咲「でも……」

由暉子「お昼寝したら、きっと気持ち良いですよ」

咲「そうじゃなくて……その……由暉子ちゃんに迷惑だし」

由暉子「迷惑、ですか?」

咲「私がいるせいでどこにも行けないし、好きな事も出来ないし、お世話だって大変だし」

咲「部活動も……由暉子ちゃんだけじゃなくて他の皆にも……ごめ

由暉子「そこまで!」

咲「っ!」

由暉子「咲さん」

由暉子「今私がどんな顔をしているのか、分かりますか?」スッ

咲「……」ペタ

咲「分からないよ……」

由暉子「私は今……咲さんがそんな風に思っていたのが悲しいです」

由暉子「そんな感情をため込んでいるのが苦しくて、何も言ってくれなかったことに胸を痛めています」

由暉子「……最初に約束、しましたよね……何でも話すって」

由暉子「もっと思ってること……わがままでも何でも嫌なことも、話して下さい……」

咲「……うん、ご

由暉子「それに、「ごめんなさい」も言わないって」

咲「……」

由暉子「……さあ、外に行きましょう。陽の光を浴びるのは体にも心にも良い事です」

咲「うん……」

―――――
咲「ねえ……皆、何をしてるのかな」コツ コツ

由暉子「何をしていると思いますか?」

咲「何だろう……分からないよ」

由暉子「答えは……目が治った時に自分で確かめて下さい」ギュ

咲「……ん」カツン


由暉子「着きました」ピタッ

咲「気持ち良い……もう木陰、かな……?」

由暉子「はい。あと五歩です」

咲「うん」

由暉子「これが話していた木です」スッ

咲「これが……すごく、すごく大きいんだね」ピト

由暉子「はい。読書するにもいい場所です」

咲「そう……なんだろうね」

由暉子「少し休んでいきましょう」

―――――
由暉子「目が治ったらまたここに来ましょう」

咲「……」ギュゥ

由暉子「どうかしましたか?」

咲「……」グッ

咲「こ……怖いんだ……周りの人が何か言ってるんじゃないかって」

咲「ずっと私のことを見て陰で笑って悪口言ってるんじゃないかって……」

咲「友達が皆私を笑って、責めて、恨んだり笑ったり……そんな風に見えて」

由暉子「……だから、目を」サワサワ

咲「……」

咲「……でも、前と同じぐらい…………もっと辛いんだ」

咲「ずっと仲の良かった人達も……今こうして話してる由暉子ちゃんでさえも……誰も信じられない」

咲「由暉子ちゃんと一緒に声を掛けてくれた爽さんも」

咲「私なんかに服まで作ってくれた揺杏さんも」

咲「手を握って泣いてくれた成香さんも」

咲「抱きしめてくれた誓子さんも」

咲「誰のことも……」

由暉子「……」

由暉子「……確かに先輩方についてはそう思っても仕方無いかも知れません」

由暉子「……実は、咲さんがここに来る事には……皆さんは反対でした」

由暉子「面倒だからなどではなくて、ちゃんと咲さんの事を考えて、です」ソッ

由暉子「ですが、こうも言ってくれました」

由暉子「ユキが彼女を助ける手伝いをする、って」

由暉子「先輩方はちゃんとした考えで咲さんと距離を取っているんです」

由暉子「ですから嫌われているとか、迷惑を掛けている、なんて思う事は無いですよ」

由暉子「……ただ、どうしても信じられないならそれでもいいと思います」

由暉子「でも……私だけは信じてほしいです。無理、ですか?」

咲「……」

由暉子「……では、こうしましょう」

由暉子「目が治ったら、今度は私が漂白剤を浴びます」

咲「そ、そんなっ」

由暉子「そうしたら咲さんがお世話してください」

咲「やめてよ!」

由暉子「大丈夫です、ちゃんと薄めますから」

咲「どうしてそんなこと言うの……」

由暉子「咲さんが信じてくれるのなら。それで咲さんが少しでも楽になるなら」

由暉子「このくらい何てことありません」フワッ

咲「っ……」

由暉子「私は咲さんを信じていますから、躊躇うことなく身を任せられます」ナデナデ

咲「……っ……」ポロポロ

由暉子「大丈夫ですよ……例えどうなっても、私はあなたのそばにいますから……」

由暉子「私だけでも信じていいんですよ」



少しずつ、何かが壊れる音がする。それはあなたの壁か、私の心か

――――――――――

終わりです



暗い話について迷った結果もう1本書いてしまったので後で投下します
といっても明るい話のような気もしますけど

ではもう1本をば

咲「由暉子ちゃん、もっと寄って」

由暉子「で、でも……」

咲「ね、ほら」

シャッターの音が鳴る。間隔を開けてそれから四度、同じ音が誰もいない公園に響いた。

腕を組んだり、彼女が私の背に合わせて屈んで頬を寄せたりした。

咲「さっきまで明るかったのに、急に日が落ちてきたね」

外は赤から薄紫に変わって、もうすぐ青色が暗くなっていくだろう。

―――――
咲「食事にしようか。もう空いてる頃じゃないかな」

由暉子「あ、はい」

咲「何が食べたい?」

由暉子「なんでも食べられます」

咲「えっと、好きな食べ物は?」

由暉子「和食全般好きですよ。洋食も好きですけど」

咲「えぇ……」

由暉子「冗談です。咲さんが食べたい物がいいです」

咲「ん……それじゃあどんなお店がいい?」

由暉子「じゃあ……静かな所がいいです」

咲「うん、分かった」

端末で少し調べてから私の手を引いて歩きだす彼女。

言ってから、少し後悔した。もし私が一番好きなのはあなたの手料理だと言ったら、作ってくれましたか?

―――――
咲「夏でも、夜はちょっと冷えるね」

由暉子「そうですね」

歩幅が揃わなくて、話しながら下ばかり向いていたら、少し立ち止まる。

咲「ね、空を見て」

言われて空を見る。月も見えない空に、星が万華鏡のように煌いている。

由暉子「奇麗ですね」

咲「うん。都会から少し外れてるからかな、良く見えるよね」

由暉子「はい」

本当はこんな風景よりも北海道はもっともっと奇麗なのだけど、この景色を二人で見ているとまた違って見える。

咲「こうして二人でずっといられたらいいね」

私もそう思っています、と、言えなかった。笑いかける顔があまりにもきれいで、儚くて。

―――――
咲「これからどうしようか。私は皆に言っておけば大丈夫だけど」

由暉子「あの、今夜は二人きりでいたいです……もし良ければ私の部屋に泊まってください」

咲「うん、いいよ」

歩きながら様々な言葉を交わす。

咲「そういえば、泊まったことは無かったね」

由暉子「あんなに何度も打ったのに、言葉も交わしたのに……不思議です」

咲「そうだね。最初はこうなるなんて思わなかったよ……色んなことがあったね」

交わす言葉から繋いだ手から、二人の思い出が彩りと匂いを伴って溢れてくる。

まだお互いを知らなかった時から、こうして二人だけの時間を求める今まで。

寄り添うように、握りこぶし一つの分だけ二人が近くなった。

―――――
咲「由暉子ちゃん、髪長いね」

由暉子「すみません、ドライヤーかけてもらって」

咲「ううん、こういう事も一度してみたかったから」

目を瞑って声と指に意識を向ける。

咲「思い出の場所があるんだ……お姉ちゃんに嶺上開花を教えて貰った場所でね」

咲「青空と山に囲まれて、澄んだ空気と風が気持ちいいんだ」

咲「森林限界……木なんて生えない高い山に花が咲いてた……お姉ちゃんと私の思い出の、大切な秘密の場所」

咲「そこにいつか、由暉子ちゃんが長野に来たら……連れて行ってあげたいな」

由暉子「そうですね……いつか、行きたいです」

いつか……いつになるか分からない、先の話。

髪を梳く櫛の動きも、流れる髪に通す指も、私に触れる全てが優しい。

私を心から大事にしてくれているのが伝わる。

お互いに想いあって、お互いを求めて、願って……そして。

―――――
咲「由暉子ちゃん、冷房効きすぎじゃないかな」

由暉子「厚手の布団を用意したので大丈夫です」

咲「それでもちょっと」

由暉子「じゃ、じゃあ……こうしましょう」

咲「ん……あったかい」

由暉子「はい」

抱きしめられて、緊張で鼓動が跳ねあがる。顔が赤くなって、息が少し乱れる。

そして、きっとそれを全部知られている。でもそれも心地良いと感じる。

咲「由暉子ちゃん」

由暉子「はい」

咲「……」

由暉子「どうしたんですか?」

咲「由暉子ちゃんも、私の事呼んでみて」

由暉子「?」

咲「そうしたら分かるよ」

由暉子「では……咲さん」

咲「はい」

大切な人を呼ぶ。それに応える声がある。その安心感や穏やかな、静かで奥深い気持ち。

嬉しくて、陶酔したり浮き立つような気持ちが津々と……そして今は、どこか物悲しい。

咲「……」

由暉子「……」

それからしばらく何も喋らなかったけれど、言葉を交わす以上に心は触れ合った。

きっとこれが、一つになる、ということなのだと思う。

咲「おやすみなさい、由暉子ちゃん」

由暉子「おやすみなさい、咲さん」

―――――
咲「着いた」

由暉子「私達が出会った場所、ですね」

昼前、インターハイの会場。手を繋いで、でも何も話す事は無かった。

まるで、もう何も話す必要は無い、もう何も語らなくてもいい、と言っているみたいに。

咲「うん。今から大事な話をするよ」

由暉子「……はい」

そして事実、私達の間に言葉はいらなかった。

何を考えているのかも、この後何を言うのかも、全て分かっているのだから。

お互い告白は無かったものの、そのような関係として心を交わしてきた。

咲「えっと……まずは、一日付き合ってくれてありがとう」

咲「おかげで、最後に楽しい思い出がいっぱい出来たよ」

由暉子「私も楽しかったですよ。一生忘れられないぐらいの、特別な時間でした」

咲「……ここで出会って、個人戦で対局して、国体で一緒になったりもしたね」

咲「そしてそれから何年も、何度も闘ってきた。最初は話も続かなかったけど、少しずつ仲良くなった」

咲「そうしたらいつの間にか何がどうなって、なんて分からないぐらい由暉子ちゃんに夢中になってた」

咲「その事に気付いた時、最初はすごく怖かったけど……由暉子ちゃんも同じ気持ちを持ってくれてたって気付いた時」

由暉子「……」

咲「山が笑ったんだ。暖かい風と優しい陽射しに包まれて、ああ、とても幸せだな、って思ったんだよ」

由暉子「……はい、私

咲「ね、待って」

咲「……真屋由暉子さん。好きです。あなたに出会えて、同じ時間を過ごせて幸せです」

咲「きっとこの先に出会う誰も、あなた以上の人はいません」

咲「だから……だから」

だからこの直後に何を言うのか、耳をふさいでも聞こえる。

由暉子「……」

咲「……だから私と……」

咲「別れて、ください……」

由暉子「……咲さん」

ずっと考えて、勇気を振り絞った告白。きっと、最初で最後の……

だからそれに答える言葉も、ずっと考えて何度も悩んで恥ずかしさも忍んで手を握りしめて、精一杯伝える気持ち。

由暉子「真屋由暉子は宮永咲さんを心から慕っています」

由暉子「私の喜び悲しみはあなたと共にあり、あなたの喜び悲しみは私も同じく感じられます」

由暉子「私があなたを選んだ正しさは、あなたと歩いた距離によって証明されるでしょう」

由暉子「あなたが私を知っている程に私もあなたを理解しています」

由暉子「だからあなたがどんな考えで、どんな思いを抱えているのか分かります」

言葉にすると、案外呆気ない。何か体の一部が抜け出てしまったような空虚さと、いっそ清々しい脱力感。

由暉子「……これでお別れですね」

どちらからともなく笑顔になって、抱きあう。

咲「うん、ありがとう……私は東京で」

由暉子「私は北海道で」

咲「お互いの道を」

由暉子「進みましょう」

どこまでも笑顔で。

最後にたった一度だけの、痺れるほど苦く痛いくらい酸っぱい、それでいて幸せに満ちた、甘い甘い口づけを……

―――――
咲「それじゃあ、さようなら」

由暉子「お元気で」

言い合って踵を返す。きっとこのまま―――

咲「いつか」

足が止まる。

咲「ここで……」

待って……お願い

咲「もし、また」

お願いですから……それ以上、何も言わないで

咲「……」

由暉子「……」

咲「……」

由暉子「……さ」

咲「ううん、なんでもない……ごめんね」

ああ……ありがとうございます。何も言わなくて……ありがとうございます。

もしも続きを聞いてしまったら、きっと私は……

由暉子「いいえ……」

だけどもう遅いのかも……。だって、私の事を想って、理解してくれているのだと、もう……

咲「それじゃあ、由暉子ちゃん」

だからきっと、この後に連なる言葉も、私が望んだ言葉と……心と、一つ。

由暉子「はい、咲さん」




そして私達は今度こそ本当に……それぞれの道を歩んだ。

私達の未来へ、希望へと。きっとその道は長く困難で平坦ではない。

それでも、前だけを見つめて歩く。その先に続く道で、再び出会うために。

終わりです

暗い話といっても前のような人物が暗い、いわゆる鬱系に属するものと
後者のように絶望的な状況の暗さとそこへ向かう人との対比、という類の話もあるので迷った末に両方提示した次第
個人的には暗さでは前者、より奇麗なのは後者ではないかと

1本目の話は設定を若干変えて新しく書けるぐらいストーリーが固まってるのでいつか書くかも


やっぱりユキ咲は合ってるね
どちらも結末を明確にしない分、想像する余地を与えていたところも巧みだったし

これはいい咲由。
近ごろ咲由が増えて嬉しい。
いつか書かれるの期待して乙。

乙です

咲ミョン咲ユキ咲憧と珍しいのにクオリティ高い話が多いね、みんな乙

キャップ(高1)と和(高3)を交換した咲キャプと久和って需要あるかね?といっても文章は全く浮かばないわけだが

需要ありまくりだよ

投下します

智葉「さっ、咲!」

真っ赤な顔の智葉から勢いよく差し出された両手。

咲「はっ、はい!」

彼女に呼応するように無駄に大きな、緊張した声で答える咲。

智葉「て、てて手を!繋いでもいいか!?」

手を繋ぐのに両手を差し出す必要も、ましてや恋人に一々確認する必要も無いのだが。

生憎今の自分達にはそれを気付ける程の余裕は無かった。

咲「は…はいっ!もちろん喜んで!」


付き合って四ヶ月も経つ恋人同士には思えないかもしれないが、それでも咲は嬉しかった。

緊張から恐る恐る手を伸ばし、互いの指先が触れ合う。

指先に伝わる体温、それだけで幸せに溶けそうだった。

夕暮れに染まる温かい色をした帰り道で、咲は幸せに頬をふにゃりと緩ませる。

智葉「さ、咲」

咲「何ですか?」

智葉「あ、いや、何でもない…その、呼んだ、だけだ」

咲「そう、ですか…」

ぎこちなく繋がれた右手を見ながら、隣を歩く彼女を見る。

本当は歩く早さは自分よりも、もっと速いのに。

自然に合わされた歩幅にさりげない優しさが溢れてる。

いつも毅然とした智葉の意外な一面。


智葉『…恥ずかしいんだが、恋というものは初めてなんだ』

智葉『だからどう接すれば良いかも解らないし、君を見るだけで心臓破裂しそうなくらい幸せで…おかしくなりそうだ』

照れたように、初恋なのだと智葉は言った。

智葉『こんな感情初めてで…でも、大事にするから。ずっと一緒にいて欲しい』

真っ直ぐに想いを伝えてきたその力強い瞳に、照れながら咲も小さく頷いた。


咲(ねぇ智葉さん。あなたは私が思ってた以上に照れ屋で奥手で、四ヶ月付き合った今もキス一つ出来ないヘタレかもしれないけど…)

微笑みながら、緊張したままの智葉の横顔に優しく咲は目を細める。

絡めたままの右手を、少しだけきゅっと強く握った。

咲(これが私達なりの速さなら、こんなに心地いい速さはありません)


恋人としての進展が遅くても、その間に培われていく絆を感じて咲は幸せに微笑む。

だってこれが二人だけの標準速度。

この速さが大好きなのだから。

カン

ヘタレ智葉好きなので、いずれまた書きたいです。

辻垣内さん可愛い


二人ともかわいい


もう咲ガイトはメジャーカプだね


何この可愛い二人

憧「一月は正月だから咲を食べるわね」咲憧
健夜「二月は豆まきして咲ちゃんを食べる」咲すこ
桃子「三月はひな祭りだしリンシャンさんを食べるっす」咲モモ
咲「四月は花見で私が食べられる!?」咲ハー
優希「五月は子供の日だ咲ちゃんを食べるじぇ」咲タコ
尭深「六月は田植えして咲ちゃんを食べる」咲尭
エイスリン「シチガツハタナバタサキチャンタベル」咲エイ
冷やし透華「八月は暑いから咲を食べます」咲冷やし
明華「九月は台風ですし咲ちゃんを食べますね」咲ミョン
成香「十月は運動会だもん咲ちゃん食べたいな」咲成
洋榎「十一月は何もあらへんけど咲ちゃん食べたるわ」咲洋
恒子「十二月はドサクサで咲ちゃん食べちゃおっかな」咲こーこ

文は浮かばないけどスレタイが浮かんだから出してみた、どうだろう?
ちなみにちゃんとキャラと行事はかかってるはず、憧は巫女だから正月すこやんは鬼強だから豆まきモモは桃の節句だからひな祭りとかね

そんなスレタイだけ書かれましてもねw
他力本願ワロタ

>>227
珍しい組み合わせがいいね
どれかでいいから書いてよ
>>228
君は煽る前に>>12と過去スレを読むべき

自演くせえ

7月が気になる
咲エイって一回しか見たことないし

なぜ自分で書こうと努力しないのか

咲エイ気になる
みたことないから見たい

前スレでは照咲を~和咲を~
今スレでは努力しろ~他力本願~
毎スレ毎スレいちゃもんお疲れ様でーす

>>233
咲「あなたも迷子なんですか?」とマイナーカプの詰め合わせ?みたいなスレで咲エイあった

>>234
ありがとう早速探してくる

ここまであからさまな自演も珍しいよな

ちょうど見てて早かっただけ
言っても無駄っていうか逆効果かもしれんが…教えてくれた人ごめん

そんな必死こいて自演続けなくても皆分かってるからもういいよ

自演とか言ってる荒らし乙
というか今回のスレはアイディアを挙げて良かったはずなんだけど?
もしかしてそういうのを自演認定して潰してスレ過疎らせるつもりなんかね?

>>239
スルーしろって、こういう連中には何しても無駄だから

前スレからずっと粘着してるからな

ここまで自演
ここからも自演

自演認定くんは咲和咲照読めなくて発狂してるのか…可哀想に、誰か書いてやってよ

(まだ自演続けてたのか…たまげたなぁ)

自演してるなら色々な端末使ってて凄いよね、末尾的にPC携帯×2は必要だわ

というかなんの根拠があって自演なんだろうか

咲照咲和厨が暴れてるだけ
前々スレからずーっとそうだろ

咲さんのアンチも居るからなここ


咲「私は鳥になりたい」

私がただ一つ持っているもの


それは、柵


お父さんとの間に


お母さんとの間に


お姉ちゃんとの間に


そして


麻雀との間に


柵の以外、私には何もない

それとは逆に


皆がたくさん持っているもの


それは、絆


友達との間に


家族との間に


大切な人との間に


そして


麻雀との間に


何かを通じて、皆には絆がある

誰かには必ず想ってくれる誰かがいる


お父さんにはお母さんが


お母さんにはお姉ちゃんが


お姉ちゃんにはお父さんが


京ちゃんには優希ちゃんが


優希ちゃんには和ちゃんが


和ちゃんには高鴨さんが


高鴨さんには新子さんが


それぞれに


家族が、仲間が


身近に存在している


私には?

やっぱり何もない


この手にあるのは


この胸にあるのは


過去への後悔と


他人への渇望だけ


だから私は


私じゃない何かになりたい

そう、例えば


鳥になりたい


鳥は自由だから


自由にごはんを食べて


自由にものを見て


自由にそらを飛ぶ


何者にも囚われない鳥に


何者にも縛られない鳥に


私はなりたい



咲「だからお父さん、お母さん、そして皆さん」


咲「いままでありがとうございました」


咲「いままでごめんなさい」


咲「さようなら、これまでの私、これからの私」


ーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーー




「あれ?今年の長野代表は龍門渕なんだ?」

「へぇー。確か去年は清澄だったよな?」

「あぁ、あそこは廃部になったらしいよ。なんでも部員の一人が自



おしまい

色んなスレがエタってむしゃくしゃしたからやった

>>1を読めスレチだぞ

>>165-166
>>179-182
続き


長いーー夢を見ていた。出会った日からこの日までの、長い、とても長い道のりを。

そのすべてを乗り越えて。障害を取り払って。ネリーは今ここにいる。サキの隣を歩いている。

「へー、そんなことがあったんだ」

「うん。今日はちょっと……失敗しちゃったな。お姉ちゃんにひどい事言っちゃった……」

あの妹狂いにはちょうどいい薬だと思うけどな……というか、良い気味だ。うぷぷ。

なんて本音は微塵も出さず、沈痛を装ってサキの話を聞く。

「そっか……でも結果的にはよかったんじゃない? テル……さんをもっと傷つけちゃう前に気づけて」

「そう、かもしれないけど……」

サキの曇った表情は変わらない。大方、少なからず傷つけたのを気にしてるんだろうけど……気に病みすぎでしょ。シスコンか。……まあ、シスコンだろうね。はあ。

調理場へと続く板張りの廊下を歩きつつ、頭を悩ませる。

あーあ、あの邪魔なの(姉)、合法的に排除できないかなあ……。

「あっ、っていうかごめんね。起きたばっかりなのにこんな話ずっと聞かせちゃって」

たしかに起きて早々じめじめした話を聞かされるのは気持ちのいいものじゃない。けど、それがサキの話なら。聞かないという選択肢はない。むしろ聞けない方が気持ち悪いし寝覚めが悪い。

ただそんな事を口にするのは何か悔しいので、あえてそっぽを向く。

「ホントだよ。寝起きのすっきりした気分が台なし」

「ご、ごめん……ほんとうにごめんね」

廊下の両端に沿って続く漆喰の壁に顔を向けたまま、瞳だけ動かしてサキの姿を横目で捉える。

案の定、悪びれて心底申し訳なさそうに眉尻を下げたサキの顔が目に入る。

扱いやすいなあ……ネリー的にはいいけど、他の人にもそうっぽいから複雑……。

騙したままというのは寝覚めが悪いので、振り返って笑顔でサキのほうを向く。

「なんてね。話してくれてうれしいよ」

「え……?」

ぱちぱちと目を瞬かせてサキが呆然とする。

意外そうな顔。何だか間抜けだけど結構かわいい。

もっと驚かせてやりたくなる衝動を呑み込み言葉を継ぐ。

「あはは、間抜け面っ」

「え、……え?」

「からかわれたんだよ、お前はな」

その時だけ老兵のような渋い表情を作り、言い放ってやる。

するとサキは可愛らしく柳眉を逆立てて恥ずかしそうに顔を赤らめた。

「も、もう! ……またからかわれた」

「また?」

しょんぼりと肩を落とすサキに首を傾げる。

「えっと、さっき明華さんとお買い物で待ち合わせしたときもからかわれちゃって……」

「……ミョンファが?」

どんな返事でも笑ってやろうかと思ったのだが、気になる名前が出てきて思わず眉をひそめ聞き返してしまう。

「うん……最近みんな私で遊びすぎじゃない?」

サキの疑問はおそらく事実……みんなサキで遊んでて、それがネリーにはちょっと気に入らないんだけど。……そっか今日はミョンファも。

ミョンファの心情は大体把握しているつもりだ。とはいえ、譲ってやる気はさらさらない。あきらめるのなら、土俵に立たせようとも思わない。

一生に一度しか手に入らないものを安っぽい同情で手に入れる確率を下げるなど馬鹿のする事だ……ネリーはそんな間抜けな事はしない。正々堂々とか、やりたい奴だけやればいい。ネリーはそんな甘い事はしない。

サキの疑問をその場は適当に誤魔化し、調理場へと向かう。胸の裡は複雑だった。

幾らかの苦労の末に出来上がったお雑煮と即席のおせち料理。それらを重箱に詰め、龍門渕の伝手で手に入れた高性能な台車で運ぶ。

「ネリーちゃんまたちょっと上達したね」

「ふふん、私にかかればこの程度造作もないよ」

「そこまでは言ってないからね。調子に乗らないで」

「う……わかりました」

そんなやりとりを交わしながら運んでいると。この建物の入り口にほど近い通路の辺りでばたばたと駆け込んでくる誰かの姿が見えた。

あれはたしか……白糸台の弘世スミレだ。

「菫さん?」

「急がなければ……うん? ああ、咲ちゃんにネリーじゃないか」

こんにちは。互いに挨拶を交わしとりあえずその場で足を止めて向かい合う。

「少し来るのが遅れてしまってね。今からでも入って大丈夫だろうか?」

「ちょうどよかった。今から皆さんにこれを振る舞おうと思ってたんです」

弘世は台車に乗った料理を見て「おお」と感嘆した後、嬉しそうに頬を緩ませた。

「これはすごいな。君たちが作ったのか?」

「その通り。ありがたく頂くように」

目を輝かせんばかりの顔つきで尋ねてくる彼女だったが、ネリーが胸を張り得意げに言うとなぜか途端に顔を曇らせる。

「ええ……とそちらのネリーも手伝ったのかな?」

そして反撃でも警戒するボクサーのように慎重そうにうかがいながら言う。

「そうですよ。ネリーちゃんも手伝ってくれたんです」

「そ、そうか。それは……うん、いい事だな」

控えめながらも可憐な笑みで口にするうれしそうなサキにぎこちなく返す弘世。

会話の合間を縫って身体ごとネリーに顔を近づけてくる。

「おいお前が手伝ったのはどれだ。いや咲ちゃんが単独で作ったのはどれだ。教えろ」

ひそひそとした声で聞いてくる。真顔だ。

「どういう意味」

「お前……以前の事を忘れたとは言わせんぞ。咲ちゃんが作ったと思ったお前の料理でひどい目にあった」

むすっとしながら問うと案の定な言葉が返ってくる。

実は以前、クリスマスのパーティでサキが料理を振る舞った際ネリーも一口噛んだ。

といっても七面鳥の丸焼きのような工程が単純な料理だけ手伝ったんだけど。

「お前……あの事件……いや事案を軽く考えてないか。あのターキーを口にしたやつは想像を絶する腹痛を味わったんだぞ……地獄だった」

大げさじゃないだろうか。

ネリーはそう思うのだけどあのとき料理を口にしたメンバーは口を揃えて「ネリーが手を出した料理は伝えてほしい」と言うものだから心外だ。

「あの……お二人で何を話しているんですか?」

一時的に蚊帳の外に置かれていた咲が不思議そうに尋ねてくる。

「……くっ、とにかくお前が手を出した料理はちゃんと教えろよ、絶対だぞ絶対だからな」

弘世は慌てた様子で会話を切り上げると身体を離してサキの方を向く。

「い、いやちょっとした野暮用でね。さーて私は亦野が心配だからいくよ」

「心労でダウンしているかもしれない」と言ってにこやかに別れを告げて弘世は立ち去っていく。サキはぎりぎりのところで「は、はい。じゃあまた」と返す事に成功していた。

何か自分が粗相でもしたと思っているのか。サキは多少気にした風だったが、やがて表情を柔和なものに変えてネリーを見やると、

「私たちもいこうかネリーちゃん」

柔らかく促してくる。

「うん。いこ……」

すぐに返事をしてやろうかとして。

「どうかした?」

「ああ、ううん……」

どこからともなく視線を感じて反応に戸惑う。

それとなく心配してくるサキの追及をかわしつつ視線の出所を探ってみる。

廊下の角。今ネリーたちが歩いてきた調理室側の曲がり角から見られているとわかる。

誰か。考えるまでもない。こういう時は決まってあいつーーミョンファだ。

「ねえサキ、それ一人で運んでもらっていい?」

「え? 運ぶのはできるけど……」

こういう時は非力なサキでも手軽に運べる高性能な台車をくれたコロモに感謝だ。

「ちょっとお手洗い。先いってて」

だからこういう選択がとれる。お手洗いだとかは方便だがサキに任せても大丈夫だろうという安心感は心強い。

「そ、そっか」

ネリーの方便を聞くと、おそらく真に受けたサキが少し顔を赤らめる。

同性がトイレにいくと聞いたくらいで随分とうぶな反応だ。これに限った話じゃなく、ちょっとした身体の接触や何やでもサキは過敏に反応する。

異性ならともかく。同性に対しそこまで羞恥心のようなものを覚える、というのは。この日本の女の子では一般的じゃない、ようにネリーは思う。

……だからネリーもミョンファも妙な期待しちゃうんだよね。困るよねホント……。

「じゃあ先いってるから。戻ってくるの待ってるね」

気遣う言葉を投げかけてきたサキが和室の方にひとり歩いていくのを見送ると、ひとつ吐息を漏らし、視線の出所に向かっていく。

「……ネリー」

「そんなとこで何やってるの。ストーカー?」

曲がり角の先。そこにいたのは亜麻色の髪を腰ほどに伸ばした少女……予想通りミョンファだった。

「……否定できないですね。気になって追ってきちゃいました」

困ったように微笑むミョンファ。

何かをあきらめたような、それでいて何かを望んでいるかのような複雑な表情を浮かべていた。

ネリー咲
ここまで
何か連載みたいになってるけどこれいいんだろうか…
もうちょっと纏めて書いてきた方がいいかな


別に問題ないと思うけど

お前凝りねえな
少しは反省した方がいいぞ

>>268
何を反省するんだよワロタ

近ごろ京豚共が咲ちゃん貶してる
原作の主人公を差し置いてあれだけ贔屓されててもまだ足りないか
不憫なのは京太郎じゃなく咲ちゃんだわ

アイツ等は京太郎に自分を重ねてるんだから何をしてもムダ、それより咲が好きなら一つくらい書いて欲しい

>>271
キャラに自分を重ねるために、本作の主人公をボコボコ叩いていく斬新なスタイル
改めて見直すと凄いなあの方々

>>266です
咲がひどい事になる話が投下してしまった人いたからつい書き溜めてた続き投下してしまった
懲りてないって言われても仕方ないな…

28 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage] 投稿日:2016/01/28(木) 19:02:35.72 ID:22pu1lZ8O [2/2]
>>26
京太郎好きを装った荒らしだと思う
俺が百合好きなのは当たってるけど>>1の考えには全面的に同意する
月並みだけど楽しみ方は人それぞれ

咲も京太郎も好きな奴はそりゃ装ってるって思いたいだろうね
でも京太郎が中心で咲が悪役にされたり悲惨な目に遭う話はあっても逆はないんだよな

なんかSSと関係ない話題ばっかりでつまんねえな

そりゃ京太郎>咲のお前にはつまらんだろうよ、末尾的に
だいたいSSと関係ないとか言ってるけど関係はあるだろ

専ブラ入れてることとそれに何の関係があるか分からんけども
もっと楽しい話題で盛り上がってそれがSSになればもっとスレも盛り上がると思うんですけど

いや百合スレで京太郎に自分重ねて云々言ってる時点でスレチだろ
対立煽り狙った荒らしか?

はい出たー対立荒らし認定、お前と違って京太郎好きが原作の主人公である咲を蔑ろにして敵視してるって思ってる人はたくさんいるから
ここまでのレスでも複数いるって分かるだろ、それとも複数の携帯やPCを使って対立荒らししてるとでも思ってるのかよ?

楽しい話題とかいっても>>227みたいに雑談したりアイディア出しても自演とか叩かれるだけだろ

>>279
闇京太郎「いつからお前のターンだと錯覚していた?」咲「ヒョッ?」
闇京太郎「いつからお前のターンだと錯覚していた?」咲「ヒョッ?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1453959462/)
これ読んでから言えよ?

それがたくさんいるのは分かるけど
それはこのスレで話すことじゃないんじゃない?って言ってるだけなんだけどなぁ
あるか分からんが愚痴は愚痴スレでヲチはヲチスレで話しなよ

>>278みたいな自治なら分かる
けど末尾o0Oの三つも京太郎に自分を重ねて咲ちゃんを不遇にしてる話が出てるのに対立煽りって考えるのはおかしい

>>284
末尾を見れば分かるだろ?察しろ

不快に思ってるのはわかるけどそれをいちいちこのスレに持ってくるなと言ってるんだアホ
>>282みたいな地雷じみたスレ開かない人間にとっては心底どうでもいい話題なんだよ
そもここ百合スレなの京豚アンチスレじゃないのわからないの?

もしもしのガキに何言っても無駄

>>285
京豚に何いっても無駄
この連中は咲さんスレも作者も減るのは願ったり叶ったりだしね
ガキとかいってるの見て一目瞭然っしょ
熱くなるの分かるけどスルーしな

115 名前:お前らはマシだ真の悲壮と絶望的状態冗談抜きで継続PLAY神様 :2016/01/29(金) 09:17:24.58 ID:aLPBrvhx0
苗木(145cm)「希望を失っちゃダメだっ!!」

↑そうそうイケメン金髪美男子須賀京太郎【名誉種馬】【俺や誠子ちゃんミタイニ身長や年齢書き換えれるチートSSS様と誠子以外に居るよ硫酸土下座したら逝きかえった後に中途半端な身長伊藤誠で二度目の絶望だよ苗木君】

ソレハそうと此処の腕ダケ躯設定女はイッタイ何次元の名探偵クソのあワン【存在しない物とノロセ妄想小父さんのノアⅡだったらアノクソ眼鏡はのわ輪んだね【腐るまで一回痛み味わってよ放火魔咲の痛み以上に痛かったプリズム水面ちゃん以上に痛かったよイトシキ望臨海女子編【ネリー編】此奴天江衣の良心と両親殺した天江衣のイケメン金髪美男子須賀京太郎【名誉種馬】「父親に惚れた元レズにしちゃえツイデニ妹は円光ねネリーの強さ没ネタ妄想夢落ち著作権侵害御金此れは全季節日本戦13位クラス呪われてる】

アレは酷かったンゴ

摸歩放火魔咲の誠子ちゃんディスリ安価以上に酷かったンゴ

何故美少女にムダ毛や腋毛をハヤシタ婦女子作家死んで下さい不快ですWAPI

これ以上に咲【放火魔咲の自演妄想ンゴ著作権】界【小父さんの妄想&実はアカノ他人です】の業は深い

業ちゃんの本気凄い設定資料にキレタ業ちゃんの本気凄いフラワーナイトガール拡張限界【999娘】業の本気

咲×衣や咲×恭子、同じく咲衣や咲恭でググると京太郎×衣や京末が出てくる
しかも関連キーワードにも京太郎×が出てくる
なんたる嫌がらせ

末咲でググった方がいいかもしれん

俺が咲宥とか書くからGoogle先生を許してやってくれ

俺は玄咲書く
ちょっと下調べいるから時間かかるがやってみたい


咲(はあ、寒いなあ……サークルサボろうかなあ……)

トントン

咲(うう……誰だろ、話すのもめんどくさいよう……)

宥「こんにちは、咲ちゃん。今日も寒いねえ」

咲(あ、宥さんか……)

宥「咲ちゃんも寒いよね?」

咲「えっ?はい、まあ……」

宥「だよねえ、じゃあ特別だよ?」エヘヘ



宥「おいでえ?」

咲(んん?なんでハグ?)

宥「さあ、さあ」

咲(まあいいや、抱きついちゃえ!)

ギュー

宥「どうかなあ?咲ちゃん」ドキドキ

咲「あ、えっと……あったかーい、です?」

宥「~っ!」カァ

タタタ

咲「……いっちゃった。なんだったんだろ?」

咲(よく分からないけど、なんか興奮しました。お姉ちゃん、これが恋かな?)

咲「もしかして宥さん、私のこと好きなのかなあ?」


第一話 カン

※ユウチャーは最近よくサボる咲ちゃんを迎えに来ました。

スレ立てるのもめんどくさいのでたまーに投下したいと思います。

ヤンデレタコスとか見たいな

あと宥咲おつ

かわいい

宥咲おつ

通常時の龍門さんじゃないのが味噌で冷やしさんとの話はどうだろうか
冷やしさんも咲ちゃんも孤独って気がするし

前スレと合わせるとかなりの組み合わせがあって嬉しい
出てないのはムッキーと船Qと初瀬と成香くらいか

咲ネキもなかった気がする

ムッキーはブンドーさんとコンビで出た気が
他には…ゆーこ出たっけ?

でーはあったんでー
文堂さんは深堀さんだった気が

憧「吹き抜ける風」

https://ex14.vip2ch.com/i/responce.html?bbs=news4ssnip&dat=1431268042

正直、ここの>>1には感謝してもし足りない。貴重な咲さんスレで咲が噛ませにならず、しかも憧咲とか最高過ぎる。おまけに京太郎安価みたいな闘牌()じゃなくて、マジキチレベルで凝った闘牌描写しているから普通に面白い。

それ咲ちゃん強すぎてちょっと孤独になりかけてるよね
かなり面白いのは同意
エタらないかだけ心配

それが唯一の心配ごとなんだよな……
あれだけの牌譜作ろうと思ったら、並大抵の事じゃないだろうし。ネタ切れしても仕方ないって気持ちになってしまう。

好きで応援したいのはわかるがそんな敵がい心煽るような誉め方するのは危ないんじゃないか

どうして京太郎好きってスルー出来ないんだ
咲さん好きなんてどこでdisられても大抵スルーするってのに
細かすぎるわ

そっちにとられちゃうのか……
すまん心配になってつい口挟んだだけなんだ

ただ単に荒れる心配しただけだろ
京太郎スレでこのスレ晒されてるわけだし

いや、こっちこそ軽率なレスだった。
すまない。

>>311
だからそれがいつものことなんだって
京スレだけじゃなく総合スレでも前スレ晒されて叩かれてたからな

だからそういう話題はやめよう
彼らは京太郎厨云々のスレにも出向くぐらいちょっと繊細であれなんだから
こっちも批判されていい気にはならないんだし大人しくしてよう

主人公である咲を蔑ろにされるのは仕方ないが云っても無駄だしスルーしかないわな

末原先輩と咲さん今回が初会話?

なんだかんだそうだね、言われて気づいたけど…今まで会話してなかったんだ。

それいったら淡とは会話すらしてないんだよなぁ

なぜ咲さんのスレだけは更新されないんだろうか?他は毎日とは言わずとも3日に1回はされるのに

主人公だから話を広げやすいのが諸刃の剣になることもあるのだ

今日たったばかりの久とかがメインのスレが100近く伸びてるの驚くと同時に悲しくなったわ

完結数だけで言うなら普通にぶっちぎってるけどね

好きなキャラを主人公にするとついついあれもこれもってなる

完結数ぶっちぎるはおかしいでしょ
過去作まで含めてもそんなに大差ないと思うよ
前SS読める場所がないからはっきりした数は分からないけどね

咲ちゃんスキーはあんまり百合には興味ないような。どちらかと云えば闘牌系が好みな気がする

言われてみれば
読むのは百合楽しめるけど書くのは読むほど好きじゃないかもしれない

作者側で咲好き+百合好きは少ないよな
逆に阿知賀編から出てきたキャラが好きな作者は百合好きが多いイメージ
他原作主人公を好きな人は百合より非恋愛物を書く傾向にあると思う

>>321
それはファンが大量についてるからな
安価でトキ監禁とか咲が魔王とかそういうのたくさんやってる人だから

トキ監禁はイメージ湧くが咲魔王とか完全にディスられとるがな

いつもの末咲の人、したらばで書いてたんすね〜
続き書いてくれててちょーうれしいよー

書き方悪かったなファンタジーの世界としての魔王で無能な部下に苦悩したりとかそんなもん
魔王と聞いて勇者に倒されるイメージしかないのかそれとも強キャラ的扱いが嫌いなのかまあ百合物としての紹介じゃなくて人気作者としての紹介だから気にしないでくれちなみに久のやつも百合じゃないから>>329は読まないほうがいいかもな

>>330
どこ?


ここ
板の特性上、乙の一言も言い難いのが悲しいなぁ…

>>333
ありがとうなのよー

NaNじぇいなんか貼るなよ

したらばはあんまチェックしないから見逃してた…
あざす!

洋咲とか憧咲とかあるところあるよな
完結してないけど

糞アフィ養分板貼るのか……

>>331
あの人は咲さん自体たいして好きじゃないでしょ、久に続いて照でスレ立ててたしね
見事に咲さんは避けてる

あの人の作風で咲主人公にすると荒れそうだからなぁ
本当のとこはわからんけど配慮してるのかもしれん
実際ギャグでも咲がボロボロになるのは見たくないから立っても見ないようにするし


宥「~~~」

菫「~~~」

咲「……」ボー

淡「ねえねえーサキ、またユウのこと眺めてるわけ?」ギュ

咲「そ、そんなことないよ!別に!」

淡「うっそだー!私がサキを眺めてる時は必ずユウを眺めてるしねー!」

咲「も、もう……あんまりからかわないでよ……」

咲「んん?」

咲「どうして私のことを眺めてるの?」

淡「!」カァ

淡「ししし、しらない!!!!」

タタタ

咲「……」

咲(ななな、なんなの!その返しは!)

宥「あ、咲ちゃんだあ。おはよおー」

咲「私は宥さんが好き私は宥さんが好き私は宥さんが好き私は宥さんが好き」

宥「!」ボン

咲(おもちラブ!ノーおもちノーラブ!)

照魔鏡「」

照「こ、これから育つから……成長期だから……」カタカタ

第二話 カン

※おもちとは「お」っぱい「もち」のことです。

前の宥咲の続き
>>115の続きが欲しくて書いた


声に出てる咲ちゃん可愛い

一週間更新がないなら咲は照か久のもの

某所で咲サゲ照京アゲの糞みたいな原作の最終話予想ssを読んじゃって胸糞悪いので誰か愛の手を

京太郎や照が居てこその咲だから
糞はお前だろ?

咲サゲが胸糞だって言ってるんだよ

照京アゲに文句言ってる訳じゃない

こんなに敵視されてボロクソ言われるくらいなら、咲が主人公じゃなくてもよかったとすら最近感じつつある

原作の咲は本気でサイコパス入ってるからなぁ
叩かれてもしょうがないと思うようになった
原作者が何をしたいのかもう全く分からない
咲の叩き潰す見てもう原作は読まないことにした

それは分かる
それもこれもころたん騎乗回が思わせぶりな上に以降の進展がない&プラマイゼロで舐めプ扱いしたのに今は弱体化させる展開にしたから
阿知賀編は阿知賀編で面白いけど立の好みが阿知賀キャラに寄りすぎて皺寄せで主人公が放火魔だとか魔王だとかになってしまった

だが叩くのはおかしい
叩くなら原作者であってキャラ叩いても変わらんぞ

いかにも気弱な文化系少女がスポ根空気の中で奮闘して話の主軸を担うってギャップが気に入ったのに
電波や狂気じみた展開望む人なんて咲が嫌いで叩きたい人以外にいるんだろうか

サイコパスの如くあわあわを叩き潰すことを決意した咲さんと、
噛ませ化が確定的なスーパーノヴァ淡ちゃんの組み合わせでも、
そういう淡咲として理解しておかないと、この先の展開ついていかないとキツイかもね

まぁ、このスレの住民なら余裕でしょ()

>>352
いやだからキャラに罪はないだろ
そんな風にしてしまったリッツを恨めよ

噛ませになったのはシズを100回倒すからだけどな
寧ろシズは咲を倒すべき相手と言って咲は淡叩き潰す?(そこ知らんのだがどうしてそうなった?)ってなって淡はシズを100回倒すだろ?咲→淡→シズ→咲ってのが面白いじゃん
あと最後の一文は煽ってるのか?

誰か一人足りないネリナ

ネリーは接点ないからしゃーない
そもそも主人公格(咲穏、淡は照の高校の大将)と比較するとそれでもネリーは人気ある
守銭奴ってキャラもたってるしね

>>355
原作最新話で「お姉ちゃんの学校の大将を叩き潰せば、私の心がお姉ちゃんに伝わるかもしれない」って咲さんが…
http://blog-imgs-88.fc2.com/a/n/k/ankosokuho/gaCbRsi.jpg

どうしてそうなるんや(白目)
というかリッツの中で咲ちゃんブレブレやな
初期というか普段オドオドしてるなら「お姉ちゃんの学校の大将に勝てれば、私の心がお姉ちゃんに伝わるかもしれない」といった感じの台詞チョイスじゃね?叩き潰すとかいきなり粗暴になりすぎなんよ~
こりゃマジでみなもちゃん殺っちゃったとかいう糞アンチの予想通りになりそうで怖いわ

新ジャンルブレブレ系ヒロイン
なんかのSSであったが、咲の不注意で発火→みなもは庇って犠牲に→みなもと仲良かった照おこ→現代に戻り団体戦で咲は敗れる→個人戦で照と直接対決に原作もなりそう

それはさて置き透咲がないのはおかしい
透華は目立ちたがり屋だし衣の強さを一番に理解してたはず、ならば一年坊ながら衣を倒し個人戦でも三位になった咲を気にしないわけない

>咲も照も過失でもなんでも人を殺したことはないし放火もしたこともないです。
>幻覚でも思い込みでもなく姉妹です。
>これ書かない方がいい気もしますが面倒なメールくるので…

と作者が言ってる
結局過去に何があったのか分からないと>>358の咲さんの真意も分からない

もう原作は読まない方がいい
ホントに
前々から思ってたけどやっぱ作者頭おかしい

>>361
次回以降で、その辺りの事をやるらしい
何時の出来事なのかわからんが、今でも焼け跡が残ってるのはどうなんだ…
http://blog-imgs-88.fc2.com/a/n/k/ankosokuho/BmdfUCk.jpg

今までの経験上咲さん嫌いでキチガイ扱いしてる人も咲さん天使!って言ってるような人もどっちも肩透かしを食らうような気がしてならない

照が咲を嫌うのも納得な理由があるとかリッツだか編集だかが言ってるのが不安だよな
何をしたら無視するほど嫌いになるんだよ

>>365
それよく言われてるね
確かアニメスタッフだかが原作者から仲違いの真相を聞いて「(照があんな態度とるのは)真っ当」みたいに言ったらしいけど
これがあるから「なら咲がおかしいんでしょ」ムードに拍車かけてるように見える

>>365
この画像の内容を曲解した話が一人歩きしてるだけだよ
http://i.imgur.com/3LM5iv1.jpg

愚痴ばかりでうんざりする

曲解以前に照が咲に対して無視するというリアクションが理に適ってるってそもそもおかしい。そしてこれだけ咲さんが嫌われ文句も言われてるのに今まで愚痴が出てこなかったのもおかしい、逆にパシリにされてて扱いが可哀想だからって他キャラ叩いたりハーレムssだらけになるほど京太郎は愛されてるのに。

もういい加減にしとけよもしもし君

>>1「雑談はSS投下の邪魔にならない程度に」
今この瞬間誰かが投下してるワケじゃないけどさ

>>370
こういう他にも喧嘩売るような糞レスする奴は自治したいのか、日頃の鬱憤を他人にぶつけたいだけなのか

末原スレが立ち伸びてるのにお前らときたら
愚痴連中はまだ分かるが自治するより何か書けよ

近親ssか京咲ssがお似合い
咲が好きなお前らには百合は不必要だな

いつからだろうか雑用や買い出しでしか自分の存在が見いだせなくなったのは

いつから俺は雑用係扱いされるようになったのは

俺の名前は須賀京太郎、麻雀部の部員なはずだ、今日も部室のドアを開ける

「うぃーす」

軽い挨拶をかわす、部長が俺に気づいた、挨拶をかえしてくれるのかと思ったが

「須賀君、ちょっと買い出しお願いできるかしら?」

……返ってきた言葉は買い出しの件だった、まぁ期待はしていなかった、俺はいつものように仮面を被った

「はい!分かりましたよ部長!」

「京ちゃん」

行こうとした時、俺の幼なじみ『だった』やつ、咲が声をかけてきた

「なんだぁ?咲」

「買い出し、私も行くよ」

「咲、私達は大会が近いんだから、分かっているでしょ?」

そう言う部長に対して咲は何故か引かなかった

「でも息抜き代わりの買い出しも大切ですよね!、じゃあいってきまーす!」

ぎゅっ

咲は俺の手を引いて走った



「なぁ、何であんな事いったんだよ?お前は大会が近いんだろ?」

俺はいつも通りの口調で言う

「……京ちゃんは最近無理しすぎだよ、全国大会も終わったんだし、そもそも私の目的はお姉ちゃんに会って仲直りする事だからもう良いんだよ」

何でそんな事言うかなー?俺はもうあの時の京太郎ではないぜ?まぁ付き合ってやるか、咲の優しい声を聞いてると心がポカポカするからなぁ、どんな感情だっけかな?

「だから京ちゃんが雑用する理由はもうないんだよ……それなのに部長は気づいてないんだよ、当たり前になっちゃったから常識がずれてるんだよ」

「……咲、ありがとなだけど良いんだよこれ…「良くない!」……咲」

俺が諦めようとすれば咲は俺の言葉を否定した

「京ちゃんは優しいからいつも自分だけ傷付いても何も言わない……自分がってだよ!」

カチン

俺の中のナニかがぶちギレた

「自分がってってさ……自分がってなのはお前らの方だろ!?」

「うん」

「いつもいつも俺を道具みたいに使いやがって………ふざけるなよ!」

「…ごめんね」

何で謝るんだよ…何で…分かってる…自分が悪いって、部長にも咲にも罪はない……すべて俺が悪いんだ

「……もう限界だ、俺は部活も学校も止める、家も引っ越すし下手したら日本から……いや世界から消える、それでもお前は付いてくるのかよ?」

「うん」

咲は即答した

俺は困惑した?何でそこまで俺に構うんだ?何で優しくするんだ?

「……私は京ちゃんが好きだから」

「和は?」

「和ちゃんは友達だよ、でも京ちゃんを傷つけるなら私は嫌い」

「私は好きなの、今まで言えなくてごめんね?」

「良いのか?俺は麻雀の才能だってない」

「麻雀は関係ないよ」

「俺は無能だ」

「無能じゃないよ、むしろ逆だよ」

「……はぁ、じゃあ一生離さないけどいいかぁ?」

咲は笑顔でこう答えた

「うん!私だって離さないからね!……たとえ」

世界中が京ちゃんを否定しても離さないから…

京咲スレが荒れてたのでムシャクシャして
思いつきで書いたため駄作です
それでも良い人はどうぞ


俺も何か書くわ

一応百合スレだったような

お姉ちゃん。その言葉はいつだって少女について回った。目の上のたん瘤みたいなものだった。

 少女は自身の姉のことを快く思っていなかった。どころか、嫌ってすらいたかもしれない。発端が何であったのか、今となっては思い出すことも難しい。両親の別居という事実も二人の溝を深くし、更に拍車をかけていたことだろう。しかしそれでも、姉のことを遠ざけていたのは他ならぬ自分自身だった。こちらが一方的に遠ざけて、撥ね付けて、向こうの言葉になど耳を貸さず、塞ぎ込むように周囲からの歩み寄りを遮断した。

 ふとした時、少女は思う。どうして自分はこんなにも弄れているのだろうかと。もう少し、あとほんの少しだけ素直でいられたなら、こんな事にはならなかったのかもしれないのに。

 分かっている。そんなものは結果論と理想論であって、それを考えても仕方がないのだと。

でも、それでも。

 考えてしまう。望んでしまう。

 再び家族で笑い合える日が来ることを。姉と、笑い合える日が来ることを。

 そんなことを考えてしまう自分が、本当に嫌だった。原因は自分にあるくせに、過程をすっ飛ばして解決を望むのだ。その方法を人任せにして。元々社交的な性格でない少女に、上手い口実など思い浮かぶはずもなく。かと言ってこのままでは何も事態が好転しないことは既に理解している。
 引くに引けない状況を作り出してしまっても、結局彼女にはどうすることもできなかった。

 その後すぐ、少女の姉は母親と一緒に東京へと引っ越してしまった。何の解決にも至らないまま、ずるずると時間だけが過ぎていく。その時間が長くなればなるほど、少女の心中には恐怖が募る。姉は自分のことを憎んでいるのだろう。もう一生このままなのかもしれない、両親が離婚してしまったら、それこそ二度と会うこともなくなるかもしれない。

 心の底では、こんな喧嘩別れのようなことは望んでいなかった。

 後悔だけが募り、しかし行動には移せないまま、気がつけば数年の歳月が流れていた。
 父と二人の生活にも違和感を感じなくなるようになった、そんなある日。何の連絡も無しに、突然姉はやって来た。

 ――――その横に、見知らぬ少年を連れて。

長野県、清澄高校。特に進学校というわけでもない普通の一般高校に、宮永咲という少女は通っている。黒髪のショートカットに物静かな雰囲気、そして小脇に抱えた文庫本がいかにも文学少女という印象を与える彼女だが、文学部に所属しているわけではない。意外なことに、彼女の所属している部活動は麻雀部である。
 
 野球、サッカーと並ぶ人気競技である麻雀の競技人口は数億人にまでのぼる。咲もまた、麻雀に魅せられた少女の一人だった。

 一体いつから彼女が麻雀を始めたのか。それはもう十年も昔に遡る。元は咲の姉、照が麻雀を始めたことが切っ掛けだった。幼い頃から姉について回っていた咲が同じ競技をやりたいと言い出すことは両親も想像に難しくなかったようで、姉妹揃って麻雀教室に通うようになったのである。それ以来、咲の人生は麻雀と共にあったと言っても過言ではない。朝から晩まで打つことなどしょっちゅうで、その度に母や父に怒られていた。しかしそれすらも家族のふれあいとして咲は楽しんでいたし、姉や両親も最終的には付き合ってくれた。

 それからというもの、紆余曲折はあったものの、こうして彼女は麻雀を続けている。
 一度は牌に触ることすら嫌悪した時期もあった。が、それでもやはり咲にとって麻雀は嫌悪したくらいで辞められるものではなかった。今となっては牌に触れない日などないくらい、咲は麻雀という競技に没頭していた。

「おーっす咲」

「あ、京ちゃんおはよー」

 九月中旬。朝方の教室へと向かう咲の肩を男子にしては高い身長の少年が叩いた。不良と呼ばれる人種の比較的少ない清澄高校において明らかに浮いた金髪。しかし顔の造形が整っていることや元来の気さくな性格から周囲から遠ざけられるということもなく、寧ろクラスでは中心的な人物。

 須賀京太郎。咲の中学時代からの友人で、幼馴染。そして、恋人である。

頭二つ分は離れていようかという身長差の二人は肩を並べながら、木造校舎の廊下を歩く。

「そういやコクマの代表に選ばれたんだろ? おめでとう」

 ふと思い出したのか、京太郎はそう言って笑みを浮かべた。それに対し、咲は照れながらも感謝の言葉を返す。

「ありがとう。まさか私が選ばれるなんて思ってなかったけどね」

「インハイ個人戦三位のやつが何言ってんだよ。十分代表圏内だったろ」

「でも今年の長野県って他の県から『魔窟』って呼ばれるくらいだから……」

「お前がその筆頭なんだけどな」

 ええっ? と驚きを示す咲に、京太郎はやれやれと息を吐いた。

 今月発売されたWEEKLY麻雀TODAYのインターハイ特集によれば、今夏のインターハイを席巻したのは多くの超新星。男子では奈良県の福与恒太。女子では西東京の大星淡、そして長野県の宮永咲というルーキーがインターハイという大舞台で大暴れしたことがでかでかと書かれていた。

 ちらりと、京太郎は横で目尻に涙を浮かべて『わ、私が筆頭なの? 魔物なの?』と制服の裾を引っ張ってくる咲を見る。

 インターハイ団体戦準優勝の立役者にして個人戦三位。これだけの結果を残しておきながら、逆に選抜されないほうがおかしな話である。麻雀をしている時の咲は普段とは雰囲気が全く異なり、纏う雰囲気は正に絶対的強者のそれだ。インターハイの会場で直にそれを見ている京太郎は、咲の凄さというものを一番近くで感じていた人間の一人だ。

 が、麻雀をしている以外の咲は基本的にポンコツであり、今もそうしているように京太郎への甘えが目立つ。
 それを嫌だとは思わず可愛いと感じてしまう京太郎は、かなり咲に入れ込んでいるなと内心で苦笑した。

「ほら、もう教室つくぞ」

「わ、わ。待ってよう京ちゃん!」

 歩幅の違いから数歩先を歩き出した京太郎を、涙目のままの咲が慌てて追いかける。

教室のドアを開いて、それぞれの席に着いたところで京太郎と咲に声が掛けられた。因みに二人の席は窓側最後列で隣同士である。

「おはようございます宮永さん。須賀君」

「おはよー和ちゃん」

「おっす和」

 腰まで伸びる桃色の髪に、すれ違う男子が必ず二度見する豊満なバスト。整った容姿を有するこの少女は、咲や京太郎と同じく麻雀部に所属する部員、原村和。中学時代のインターミドル王者であり、インターハイ団体戦でも副将を務め合計収支プラス、個人戦ベスト16にまで勝ち進んだ長野県を代表する打ち手の一人である。

「コクマのメンバーに選ばれたんですよね。おめでとうございます」

「あ、ありがとう。和ちゃんも選ばれてたよね?」

「はい。世界ジュニアの代表には漏れてしまいましたが、コクマは何とか選出されました」

 咲と和の二人はそう言って笑い合う。国民麻雀大会と言えば高校性にとっての三大大会の一つ。予選を勝ち抜かなければ本選に出場することは出来ないが、まずそのメンバーに選出される時点でかなり名誉なことだ。先程咲が言ったように、今年の長野県は例年にないくらいレベルが高かった。インターハイ初出場でありながら決勝卓にまで勝ち進んだ清澄高校がそれを体現しており、また個人戦に出場した三選手も全員がベスト16以上に名を連ねている。これまでレベルが高いと言われていたのは東京、大阪、鹿児島、兵庫などであったが、来年からはそこに長野県が加わることだろう。

 そんな長野県の代表に、清澄高校から二人も選ばれる。これをスゴイと言わずしてなんと言うのか。京太郎はしみじみ自分の周りには怪物ばかりだなぁと考える。

「まぁ部長が代表を辞退したので転がり込んできただけなんですけどね」

「部長が?」
 
 和の言葉に、京太郎が小首を傾げた。

「はい。高校の麻雀はインターハイでもう十分楽しんだ。今はプロチームで打つほうが楽しいんだそうです」

「ああ。そういや部長って……」

「プロチームの入団が内定してるんだっけ」

 京太郎の言葉の後に続いて咲が言った。

 清澄高校元部長、竹井久。悪待ちなどという和に言わせれば非効率極まりない打ち方でインターハイを戦った、我らが部長様である。高校に入って団体戦に出るのが夢だったらしい彼女が、インターハイ決勝戦後に大粒の涙を零して感謝の言葉を述べたことを、京太郎は恐らく一生忘れないだろう。咲という恋人が居なければうっかり惚れてしまいそうなくらいに、その時の部長は綺麗だった。

 そんな部長も今ではその権限を二年の染谷まこに渡し、インターハイの時に親交を深めた姫松の愛宕洋榎と揃って埼玉のチームに加入することが内定している。今はチームの遠征に内定選手としてついて回っており、高校は一週間ほど欠席していた。

「すごいよね。清澄からプロ選手が出るなんて」

「だな。今のうちにサインでも貰っとくか」

 ミーハー気質の京太郎がそんなことを言っていると、予鈴が鳴り響いた。和は自分の席へと戻っていき、咲も慌てて姿勢を正す。夏休み明けの行われた実力テストも終わって、次は文化祭だと盛り上がり始める雰囲気をなんとなく感じながら、京太郎はなんとなく昔のことを思い出していた。

 それは一年ほど前の記憶。それは咲と京太郎の二人にとって決して忘れることの出来ない記憶。

「きょ、京ちゃん。あのね、相談があるんだけど……」

 中学三年生。まだ咲と京太郎が付き合っていない、仲の良い友達同士だった時の話。

 放課となり、さっさと帰ろうと荷物を纏める京太郎の元へ、どこか様子のおかしい咲がやってきた。

「ん? どした咲。具合でも悪いのか?」

「そういうんじゃないんだけど……、聞いてくれる?」

「おお、なんだ悩み事か。この京太郎さんに話してみなさい」

「じゃ、じゃあ帰りながら話そ」

 という訳で同じ帰り道を歩きながら、咲はたどたどしくも口を開いた。

 その内容は、京太郎が予想していたものとは全く違うものだった。学生鞄を抱きながら話す咲。その内容は。

「……告白、された?」

 思わず京太郎が聞き返した。無理もない、まさか咲からこんな話題が飛び出すなどとは思ってもみなかった京太郎である。開いた口が塞がらないとはこういうことを言うのか。呆然として目を丸くする京太郎へと、咲は続ける。

「同じクラスの……〇〇君」

「〇〇っ!?」

 なんとか平静を取り戻そうとしていた京太郎は、その人物の名を聞いて再び驚愕する。

「〇〇ってあの〇〇!? イケメン頭脳明晰で性格も良いあの〇〇!?」

「た、多分その人で合ってると思う」

 京太郎が知る限り同じクラスに〇〇という人物はたった一人しかいない。その彼はスポーツも出来て頭も良い。おまけにイケメンという本の中から飛び出してきたんじゃないかお前と疑いたくなるくらいの男子だ。当然、クラスの女子の大半が彼のことを狙っている。同じ男の京太郎ですら、時折そのカッコよさを憧れてしまう程だ。そんな彼がよりにもよって、咲に告白するとは。

「……で、なんて答えたんだ?」

「…………」

 そう問いかけた途端、咲は俯いてしまった。

 基本的に内向的な咲は京太郎以外に親しい男子の友達はいない。そんな彼女がいきなりクラスで一番人気のある男子に告白されては、こうなってしまうのも無理からぬことだろう。と思っていた京太郎だったから、次の咲の言葉に三度目を丸くした。

「……逃げてきちゃった」

「は?」

「だからぁ! 恥ずかしくなって何も言わずに逃げてきちゃったの!」

 顔を真っ赤にしてそう言う咲の目尻にはうっすらと涙が浮かんでいた。

 あちゃあ、と京太郎は頭を抱える。好きな女の子に一世一代の覚悟で告白したというのに答えも聞けぬまま目の前で逃げられてしまっては、流石に〇〇に同情してしまう。と同時に、内心で微かにホッとしていることに京太郎自身は気がついていない。

「そりゃお前が悪いだろ。いくら男が苦手っつっても、向こうだって腹括って告白してるんだぜ」

「うぅ……それは分かってるけど、緊張と恥ずかしさでおかしくなりそうだったんだもん……」

「まぁ返事はきちんとしなくちゃダメだぞ」

「京ちゃんついてきてよぉ」

「いやそこに俺が行っても邪魔なだけだろう」

 冷静な京太郎のつっこみに、再び咲が俯いてしまった。出来れば力になってやりたいが、この件に関して京太郎が協力してやれることはないと言っていい。過去何度か告白の経験がある京太郎には、〇〇という少年がどれだけ緊張したのかなどが手に取るように分かるのだ。男として、その覚悟を無碍にすることは出来ない。

 と、そこで京太郎は一番重要なことを忘れていた。

 咲、彼女自身が彼と付き合う気があるのかということだ。

「なあ咲。お前は〇〇と付き合う気はあるのか?」

「ふぇ?」

 その問いかけに、咲は思わず顔を上げる。

 そもそも咲に彼と付き合う気がないというのならこの話はここで終わりである。両者が互いに想い合っていなければ、決して交際には発展しないのだから。

「……うぅん。〇〇君は良い人だとは思うけど、私、好きな人居るから」

「え、ええ!? お前好きな奴居たの!?」

 咲、突然のカミングアウト。

 京太郎、まさかの事実に硬直。

 この間僅か一秒である。

 咲の言葉にまたチクリと京太郎の胸の奥が痛む。

 だが、それが何を意味しているのか今の彼には分からない。

「だから、その、断わろうと思うんだけど……」

「一人じゃ無理だってか?」

 無言で頷く咲に、やれやれと京太郎は溜息を吐いた。昔から引っ込み思案なところのある咲だから、男子に告白されればまぁこうなるだろう。彼女に好きな異性がいることには驚きだが、そこは置いておいて、頼られるというのは悪い気はしない。〇〇の想いも尊重してやりたいところではあるが、本人にその気がないというのなら先延ばしにするだけ酷というものだろう。こういうのはハッキリスッパリ後腐れなく終わらせる方が良い。幸いにして〇〇という少年は振られたからといって恨むような人種でもない。

 京太郎は大事な幼馴染のため、人肌脱ぐ決意をするのだった。

「分かったよ、俺も一応ついていってやる。でも咲、返事はきちんとお前がするんだぞ」
わ、わかった……」

 不安が顔に出まくっている咲に内心で不安を覚える京太郎だったが、やるときはやる少女であることもまた彼は知っている。きっと大丈夫だろうと自分に言い聞かせることにした。

修正

「わ、わかった……」

 不安が顔に出まくっている咲に内心で不安を覚える京太郎だったが、やるときはやる少女であることもまた彼は知っている。きっと大丈夫だろうと自分に言い聞かせることにした。

そんな訳で翌日、放課後の屋上。

 こういうのは早いに越したことはないという京太郎の意見から、返事を直ぐ様するという結論に至ったのだ。顔を真っ赤にする咲をなんとか言いくるめて、京太郎は〇〇を屋上へと呼出させた。部外者である京太郎がその場にいるのは不自然だろうということで当初は物陰にでも隠れていようと考えていた京太郎だったが、何故か咲にその場に来ることを強要されてしまったので彼女の横に呆然と立っている。

 いや、これは流石にまずいのではと思ったが頑なに咲が首を縦に振らなかったのである。

 ということで、現在屋上には呼び出された〇〇と咲、その横に京太郎というなんともおかしな構図が出来上がっていた。

「……宮永さん。返事、聞かせてくれるのかな」

 優しげな瞳で、〇〇は咲へと言葉を投げかける。その言葉に、咲はコクリと頷いた。

「その前に、どうして須賀がここに?」

 尤もな疑問である。京太郎はグウの音も出なかった。

 言い淀む京太郎を他所に、咲は意を決して口を開いた。

「ご、ごめんなさい。私、〇〇君とは付き合えません」

「……そうか。きちんと考えてくれて、ありがとう」

 一度は目の前で逃亡を図った咲だが、その言葉をなんとなく〇〇は予想していたらしい。その表情にショックのようなものは見受けられなかった。

「一応、理由を聞いても?」

「…………」

 好きな女の子に告白して振られる。普通なら泣き出してしまいそうな状況だが、〇〇はどこまでもイケメンだった。京太郎は戦慄する。『こ、これがイケメンと俺との違いか……!』と。

 それに対して、咲はきゅっと横にいた京太郎の手を握った。『ん?』と不思議に思う京太郎が声を発するよりも早く、咲は答えた。


「わ、私。京ちゃんのことが好きだからっ!」

「京ちゃん、どうしたの?」

 昔のことを思い出していた京太郎は、隣から掛けられた声でようやく我に返った。周囲を見渡せば生徒たちは賑やかに雑談に興じている。どうやらいつの間にSHRは終わっていたらしい。まさか時間も忘れてしまうとは。

「いや、ちょっと昔のこと思い出してた」

「昔?」

「咲にいきなり告白された日」

「なぁっ!?」

 ガタタンッ!! と咲の座っていた椅子が大きく揺れる。仰け反って顔を赤くする咲を見て、京太郎の中の嗜虐心が芽生える。

「まさか咲があんな大胆なことするなんてなー」

「あ、あれは! だって! 京ちゃんが!」

 目の前で震える小動物をどうどうと宥めつつ、京太郎は優しく笑う。

 あれが無ければ、きっと京太郎は自分の気持ちに気が付かないままだっただろう。無意識のうちに惹かれていたこの気持ちに、気付くことは出来なかっただろう。

「はは、そう怒るなよ咲。今日の昼飯奢ってやるから」

「ご、ご飯なんかに釣られないからね!?」

「いらないのか?」

「……いる」

 三大欲求には勝てなかった咲が昼食で手を打った。

 あの屋上での告白から早一年以上。まさか咲とこうして恋人同士になるとは、人生分からないものだなと京太郎は思った。いや、彼にとってはこれが間違いなくハッピーエンドに繋がる道なのだろう。なんだかんだで咲は家事も出来るし料理も出来る。それ以外はポンコツだが。ただ巨乳でないのが唯一残ね――――

「京ちゃん?」

 勘は鋭い。物凄く。

 冷や汗が止まらない京太郎に対して、咲はそういえば、と切り出した。

とりあえずここまでです。百合じゃないのは、まあいいよね?咲ちゃんで百合は需要も供給もないし。これからは咲ちゃんメインなら何でもオッケーってことで。

削除依頼かな

>>1に書いてあるたった一行のルールも読めないのか

こんだけ過疎ってて>>1も糞もないわ
うるさい連中はほっといて続きはよ

>>393

百合なら他キャラでも出来るし
他のが人気あるよな
咲が読めるなら京咲でも構わないよ

百合以外やりたいなら別スレ建ててやってくれ

咲だけでスレ乱立しろって言ってるのか?だから百合豚とか言われるんだよ、ここでいいわ

なんで咲京スレ立てろってのが百合豚に繋がるんだよ
頭わいてんのか

頭わいてんのはお前だろ
スレ立てるほどの長さじゃないならキャラ総合スレで書くのが普通
わざわざ百合と百合じゃない咲スレを立てるのか?馬鹿が

ここまで擁護の末尾全て一致

末尾()
批判側も一緒だろ

もう依頼出してもいいんじゃないの
ここ最近の流れを見ると愚痴スレになりつつあるしこういう荒らしが流入してくるともうほそぼそと維持するのは厳しくなるだろ

ルールすら守れないヤツに普通とか言われると思わなかった
ギャグみたい

>>404を見ると咲スレ終わらせたいだけに見えるな、そんなに咲が嫌いか?

なくなるのはなるべく避けたいな
玄咲と洋咲のネタはあって今の時期はちまちまとになるけど練り込んでる最中だから

京太郎スレは大抵咲が当て馬のうちの一人だから見ないようにしてるけど正直これは良かった
荒らす目的でわざとやったにしてはオリキャラ以外当て馬にしてないし普通に質が高いし

んなこと言ってもスレ終わらせるような旨だったり京咲SS擁護したり、>>404>>408こいつ等一体なにが狙いなんだよ

テキトーに理由付けて存在意義ガー言ってるだけの奴らなんて放っとけばいいだけだよ

そうやって騒いだ方が喜ぶだろうな

なら騒がれるようなレスしなければいい

咲百合も強キャラ咲も好きだけどどうも最近は百合SSしたい奴よりも咲雑したいやつのほうが多いみたいだしそれがSSのネタになるような話ならまだしも原作での扱いが不当だなんて別にここでする必要ないよね2ch行けばキャラ専スレもあるわけだしまあ端的に言うと傍からみたら板違いなスレになってきてる今後さらに荒らしが流入して見苦しいスレになるならさっさと依頼出したほうがいいだろって思うけどこれすらアンチに見られるんだろうな

恐ろしい長文で正論を言ってるように見せてるけど、結局はこのスレ終わらせろってことだよな

いよいよ3スレ目で終了ですか
見苦しいからさっさと終わってどうぞ^^

>>415みたいに喜ぶ奴らが流入するんだろうね、そりゃ愚痴しか出ないわ

>>392の続き読みたい
出来たら憧とかが京ちゃん寝とってくれると嬉しい

ここは荒らすし
安価スレでは咲が出ると咲は出すなだとか言い出すし
速報から咲の百合はなくす気なんだな

作品の主人公が嫌いで、ほとんど出ないサブキャラに自己投影するために原作の主人公を鬼のように叩いていくプレイングを見せつける京豚さんサイド

文にしてみるとかなり強いな

だからアレな方々はスルーして下さいなと再び申し上げますが
あれか、次スレの>>1に書かないと駄目か

たぶん叩き潰すよ発言で不安が広がってるんだろうな
そこにつけこもうとしてるのがなだれ込んできてる

咲みたいに気弱だった子が叩き潰すって強気すぎて違和感あるしね、しかも淡も照も好きな人多いし

>>1に書いても無駄だよ
安価スレでも登場させられるキャラは誰でも良いはずなのに咲が出ただけで叩かれるんだから
速報で咲を書くのは本当に厳しくなりつつあるよ
だからと言って他に書ける場所はないけどさ

咲が風越に入って池田とキャップ取り合うのが見たい、幼少期から姉だけではなく母親もいなかったんだから母性を求めてるに決まってるし、キャップなら母性から恋情に変わってもおかしくないはず

>>423
伸び伸び書きたいなら渋とかハーメルンとかアルカディアとかいろいろあるだろ
まあまとめに乗りたいとかならここしかないかもな

>>425
全部登録するようだろ
ここなら気軽に書ける
まとめとか関係ないから

まとめに載って咲メインのSSが拡散されるのも嫌がってるのかもなあ
外じゃ勝手が違って迂闊に荒らせなさそうだし

いやまとめはいちいち読まんよ、それより他で書くのは書くので面倒いからなあ

言いたいのはここで書くのは心折れる人もいたりするから、完結してまとめに出てきたら読むって人も相当数いるんじゃないかってこと
外はめんどいってのは同意

こうしてる間に京スレは5スレが立ち3スレが完結、久と照と安価と怜竜と姫松と宮守の百合スレがそれぞれ一つずつ、咲が出るのは恭咲スレ一つだけ
いかに咲が不人気で不必要か、照咲と和咲と恭咲くらいしか、それも照や和や末原が人気あるだけで咲自体は需要ないしな

オワコン

>>361
これ読むと分かるけどリッツはなに考えてんだろうな
面倒なメール、なんて言ってるがお前がそういうメールが来る展開にしたんだろって

普通の漫画家は作中で否定するけどあのおっさんは色んなキャラのサイドストーリーを妄想するので忙しいからな

作中で不幸なキャラってアンチ少ないもんだけど咲さんは不幸なのに滅茶苦茶アンチ多いよね
普通の麻雀漫画なのに僕しかいない街みたいな主人公が追い詰められてく斬新なスタイル

http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira100987.png
[ゴンベッサ・先原直樹]

ネット上でゴンベッサと呼ばれている、都道府県ssの後書き「で、無視...と。」の作者。
2013年に人気ss「涼宮ハルヒの微笑」の作者は自分であると自称し、物議を呼んだ。
詳しくは「ゴンベッサ」で検索

1990年3月30日生 岡山県津山市出身 血液型B型
実家の住所 岡山県津山市大田277-1 ℡0868-27-1823

【都道府県SS】ゴンベッサ総合★8【先原直樹】

ちょいと変り種を

ハオ「道案内をしていたら遅くなってしまった……」

「……ますっ」

「……かし……」

ハオ「お客…この声は、咲か」

ハオ「……二人だけの時は、何を話しているのだろうか」


咲「ちょっとだけ、ちょっとだけでいいですから」

智葉「だがな……んん…」

咲「すぐ済みますから、ハオらせて下さいっ」


ハオ「ハオる!?」ドキン


智葉「と、言われてもな」

咲「外に持って行ったりしませんし、目の前で少しハオるだけですから」


ハオ「目の前で、ハオる!?」ビクン

ハオ「私の事で言い争いを…しかも私は智葉に許可を貰えたら借りる事が出来る…?」

ハオ「ハオるとは一体…しかし私が当事者であるならこうしているより行った方がいいのだろう」


智葉「しかしな…傷ものになったら」

咲「傷つけたりしませんからっ」


ハオ「傷もの!?」ビクゥ

ハオ「き、傷ものというと……そ、そのような…///」モンモン

智葉「む…そこまで言うならしょうがないな」

ハオ「智葉!」ガランガラン

智葉「どうしたハオ、珍しく騒々しいな」

咲「あ、こんにちはハオさん」ペコリ

ハオ「あ、その…こんにちは、咲」

ハオ「ではなくて、智葉!何故私に相談も無く決めるのですか!」

智葉「いや別に、構わないだろう?………というか、何の話だ」

ハオ「今の話です!どうしてですか!?」

ハオ(当然といった顔をしてる!?智葉に何の権限があるんだ!)

智葉「…ああ?ハオらせたくないのか?……おお」ポン

智葉「そうかそうか。咲、どうせならこいつにハオらせてもらえ」

咲「え?」

ハオ(え?)

智葉「自分でハオるより他人にハオらせてもらった方が貫録が出る。そういうのがいいんだろ?」

咲「は、はいっ!一度見た時にかっこよくて…ってさっきも言いましたけど」

智葉「というわけで、折角だから自分でハオらせてみろ」

ハオ「は…?」

ハオ(自分で…?もしかして、私ではなく智葉が出来る事だったのか…?)

智葉「本人が傷つけたりしないと言ってる事だし、いいじゃないか」

ハオ(しかし、自分でと言っているのはやはり私が関係しているからだろう)

咲「お、おねがいしますっ」クルッ

ハオ(後ろを向いた?ハオるとは後ろから何かをする事なのか……分からない。聞くしかないか…)

ハオ「しかしですね、ハオると言っても…その」

ハオ「智葉、どうしたら…」ボソボソ

智葉「ああ…こういう感じでな」バッ

ハオ(手を肩幅に開いて前の方に……)

ハオ「な、なるほど……では」

ハオ(つまりこういうこと…!)

ハオ「ど、どうですか…?」ギュッ

咲「わわっ」

ハオ「?」

咲「ハオさん?」

ハオ(違うのか?いやしかし……体勢が逆?前からやってみるか)

ハオ「こうでしたか?」

咲「ぅわわ///」

智葉「な、なあ……咲…っ………感想は…っ…?」プルプル

咲「気持ち良いです…」モソモソ

―――――
咲「はい、お水です」

智葉「ありがとう…フゥー……いやすまん、ついからかいたくなった」

ハオ「……」ジト

智葉「しかしまあ、聞かれて困る内容でもなかったとはいえ盗み聞きは良くない」

ハオ「それは…すみません」

智葉「これにて両成敗、手打ちにしてくれ」

咲「どういうことですか?」

智葉「つまり、私達の会話を途中から聞いて上着を羽織る話が自分に関連する話だと思ったんだろう」

咲「羽織る…ハオる?」

智葉「話がかみ合ってないもんですぐにピンときた。そこで試みにハオらせてみた」

咲「後ろから抱き締めるのが?」

ハオ「それは智葉があんな身振りをするからで!」

智葉「あれは羽織る動きだ。ほら、この通り」スルッ

咲「傷つけるとか傷ものって…」

ハオ「いやそれは……………///」

智葉「はは、日本語は難しいな」

ハオ「まだまだのようです……」

ハオ「ところで、上着を羽織るだけならどうしてあそこまで渋っていたんですか?」

咲「そうですよ!ほんの少しだけなのに」

智葉「いやそれはお前…上目遣いでねだる咲が可愛かったから、つい」

咲「そ、そんな///」テレテレ

智葉「そう照れるな」

智葉「さてこれにて三方一両損、いや三方一両得と言うべきか。まあ何にせよ

咲「一両…?」ハッ

ハオ「得…?」ピク

―――――
咲「私の方が背が低いから…どうかな?」ムギュッ

ハオ「中々に…いえ、とても気持ちいいです」サワ

咲「あっ…」

ハオ「ずっとこうしていたい」

咲「しばらくはこのままで、いいよ」


ハオ「咲は料理が出来るんですか?」

咲「和食っていうか、家庭料理とかなら。肉じゃがとか」

ハオ「それはいいですね。一度食べてみたい」

咲「じゃあ明日作って持ってくるよ。知り合いの人が宿舎の台所を借りてお弁当作ってきてたみたいだから」

智葉「……なあ」

ハオ「作り方を教えてほしいです。出来たら作りながらがいいので…どうです?時間がある時私の寮の部屋に」

咲「うん、いいよ。じゃあその時は…お泊りかな?」チラ

ハオ「咲の良いように」ニコッ

智葉「私もそろそろハオらせてもらえないだろうか」

咲「駄目ですよ、一人だけ二両も三両も得した智葉さんは」

ハオ「我慢してもらわないと釣り合いが取れませんよ」

智葉「…そうですか…」

終わり!

というわけでよく分からない組み合わせでした
ちなみにこの後どんなわけか「ハオる」が流行したとか

ところでハオ咲って把握してる限り自分以外書いてないみたいなんですがハオさん人気無いんでしょうか


羽織るとハオるって発想が斬新で面白かった
別段ハオが人気ないってことはないと思うよ
寧ろ咲ちゃん×誰かってのが少ないんだと思う

おつおつ
咲さんss少ないよね、もっと欲しいとこだが優秀な咏咲と↑のハオ咲ss、あと某所にて咲ミョンの綺麗な絵を見たから満足ちゃ満足
少ないながらも粒揃いで有難い限りだな

>>443

あなたのss好きだわ
しっかりしてるのに軽快に読めるからね

もう依頼だせって
立てられるスレは京太郎か千里山か有珠山
何が主人公()だよ、人気ねえんだよ
とっとと速報から失せろks

久や淡や照や京太郎だと1日2日で500~伸びて数日で完結するのに、不人気様ときたら…
どんだけ人気ないんだよww
リッツに見せてやりたいわ

魔王少女咲-Saki-とか他で書かれてるssも照好きが咲を悪者的に書くよね
しかも京太郎はやたら好感度あげまくりっていうオマケ付き

他人の妄想に口出しするの好きだねお前ら
自分の考えと違うものを見て苛立つって小学生並だわ

>>450
もしかして作者か?それとも京厨か照厨か?
妄想も糞も人が好きなキャラが出汁に使われていて嬉しい奴なんているわけないだろ?
自分の考えと違うとかそんなん関係ないし、好きなキャラのために他キャラを貶すような奴に小学生かとか言う権利ないわ

他所は他所うちはうちで見れないガキがわざわざ長文書いててワロタ

やべえこいつ日本語通じない人だ

>>451
[ピーーー]よ照アンチ

日本語ってより頭おかしいんだろ
照アンチ京ちゃんアンチはいつもそう

>>451
あれ普通に面白いじゃん?
アンタ単に二人のアンチなだけだろ?

>>452
なら咲を持ち上げるために照や京太郎を貶す話を書いても文句ないよな?
他スレではそれで咲が主役の話書いてた作者が叩かれてたけど

>>457
お前さ他スレでも怜や照を好きな人に喧嘩売ってるよね。あっちこっちに敵作るのやめてくれ。咲好きにも京ちゃんやてるてる好きな人だっているんだから。

>>457
気に入らなければそっとじするだけだから別にいいよ
でも顔真っ赤にして愚痴こぼすとかガキがするようなことはしないよ
前にこのスレで上がってた遊戯王のパロ的スレタイのやつでも変なガキが咲ガーとか言って作者から長文喰らってたよねwwwwwwこのスレで咲ガーとか言うやつってわざわざ地雷踏み抜くんだろそんで愚痴るって相当滑稽だよねwwwwww頭湧いてんのかよwwwwww

>>458
咲スレ見てみたらあぼーんだらけでワロタ

【安価】咲「うっ、もれそう。」和「・・・」
【安価】咲「うっ、もれそう。」和「・・・」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1457101069/)

西垣「よし、できたぞ赤座! >>2するスイッチだ!」 あかり「わぁい」
西垣「よし、できたぞ赤座! >>2するスイッチだ!」 あかり「わぁい」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1457096700/)

>>459
その遊戯王パロ的なスレタイ教えてくれ
妙に気になるぞ

>>461
>>282

あぁ、あのスレタイからして不快なやつか
闇ってついてるが遊戯王じゃなくてブリーチだな

誕生日だからというわけではないけど折角なので

咲(やっぱり広いなあ……)ペタ ペタ

咲「明かり……こんな時間に……?消し忘れかな……」スッ

咲「……あ」

「?」クルッ

咲「あの……半開きだったから消し忘れかと思って……勝手に入っちゃって、ごめんなさい」ペコ

智紀「気にしてない」

咲「あ、はい……あの、寝ないんですか?」

智紀「まだ戦える」

咲「は、はあ…‥でもあんまり夜更かししてたら健康に良くないですよ」

智紀「……」コク

咲「それじゃおやすみなさい」ススッ

智紀「衣は」

咲「?」

智紀「一度寝たら朝まで起きない」

咲「はあ」

智紀「あなたは、眠れない?」

咲「……はい。なんだか目が冴えちゃって」

智紀「眠れない時は温めた牛乳を飲むといい。用意するから」ギィ

咲「いや、そこまでしてもらわなくても」

智紀「すぐ出来るから。入って待ってて」カチャカチャ

咲「あ……」

智紀「衣がいつも世話になってるお礼だから」

咲「……ありがとうございます」ペコ

咲「でも私なんか何も……わ、冷蔵庫なんてあるんですね」

智紀「コンロもある。徹夜する時はコーヒーを飲むから」

咲「すごいですね」

智紀「ここはキッチンまで遠いから」

咲「ああ、それで……ところで、衣ちゃんは学校でどうしてるんですか?」

智紀「衣はいつもニコニコしてる。ただ、国語の教師を困らせる」

咲「あはは……」

智紀「体育の後は必ず居眠りして、昼は食べた後日なたぼっこする。たまに放課後まで起きない」

咲「衣ちゃん……」

智紀「……衣は、よくあなたの話をする」

咲「私の?」

智紀「衣はあなたの事をいつも嬉しそうに話す」

咲「何て言ってるんですか?」

智紀「言うと怒られるから秘密」

咲「き、気になる……」

智紀「あなたは」

智紀「衣と何を話してる?」

咲「麻雀の事とか、衣ちゃんがいつも思ってる事とか、あとおすすめの本とかが多いですよ」

智紀「本……衣の本の趣味は異常」

咲「あはは……最初は驚きましたけど、分かりやすく説明してくれたり、読みたくなる話をしてくれるので」

智紀「……」

咲「?」

智紀「衣の趣味に合う人は初めて見た」

咲「そうですか?」

智紀「これからも衣と仲良くしてあげて」

咲「はい、喜んで」ニコッ

咲「……パソコン、得意なんですか?」チラ

智紀「一応、そこそこは」

咲「すごいなあ……私携帯もパソコンも苦手で持ってないから不便で」

智紀「……良かったら、今度教える」

咲「本当ですか?ありがとうございますっ」パアッ

咲「使えるようになりたいんですけど、皆に聞くのは恥ずかしくて」

智紀「すぐに使えるように教える。任せて」コポコポ

咲「はい、よろしくお願いします」

智紀「出来た。熱いからゆっくり飲んで」

咲「ありがとうございます……おいしいです」

智紀「今日は少し寒いから」スルッ

咲「あっ……」ファサ

智紀「薄着だと風邪を引く」

咲「あったかい…………あの」

智紀「なに?」

咲「その、名前で呼んでもいいですか……?」

智紀「いい」コクリ

咲「私……ずっと衣ちゃんとばかりで、りゅーもんさん達とは全然で……」

智紀「衣の友達で、衣のために呼ぶから……それが普通」

咲「でも、折角ですし、衣ちゃんを通じて皆さんとも仲良くなりたいと思ったんです」

咲「だって、こんなに優しい人なのに、今までほとんど知らなかったなんて勿体ないですから」

智紀「……」

咲「智紀さんのお話を聞きたいです」

智紀「……分かった」コクン

―――――
智紀「……それからここに住んで透華や衣に仕えてる」

咲「そう……なんですね……」

智紀「眠い?」

咲「はい……少し」クシクシ

咲「すいません……また今度ゆっくり」

智紀「外は寒いから眠気が覚めるかもしれない……ここで寝ていって」

咲「えっ……そんな、悪いですよ」

智紀「いいから」

咲「……じゃ、じゃあ……ありがとうございます」

智紀「気にしないで」

咲「じゃあすいません……お先に」

智紀「……」コクリ

咲「……」ジー

智紀「……」カチ カチ

咲「……」ウト

智紀「……」スク スタスタ

智紀「……」モゾモゾ

咲「……もう寝るんですか?」

智紀「眠くなったから」

咲「うそ……いつも明け方まで起きてるとか徹夜するって聞いてます」

智紀「……」ナデナデ

咲「ん……」

咲「……あの」

――――――――――
誰もいない場所、町中の狭い路地の奥、夜とも朝ともつかない、仄暗い道上。

立っている足元が背後から崩れ落ちていく。そこから追い出されるように走る。

目を瞑って一心不乱に走って、ふと立ち止まると、大通りに着いていた。

立ち並ぶ店や家々は暗く、そこに空は輪をかけて虚ろに、ただ看板のネオンが不気味に輝いている。

大通りを歩くと道はすぼみ、元来た道を戻ろうと振り向くと家も大通りも消え、寂れた小道になっていた。

道なりに歩くと、何人かの人が切れかかった電灯の立ち並ぶ下で何かを話し合っている。

声は聞こえず、目を向けるとそっぽを向かれ、それでいて私をじっと見つめている気がする。

不気味に思って横道を曲がると、四つ角と電柱があった。過ぎて歩いても同じ道にたどり着く。

私の目の前を横切る人があって、長いコートの襟を立てて俯いたまま早歩きで通り過ぎていく。

三つ目の交差路で角にしゃがんでいる人を見た。何かに怯えるように耳を塞いでいる。

それは私と同じような道を辿ったのではないかと思って、そちらを見ずに早歩きで通り過ぎた。

しばらくすると遠大な通りに出た。空は明るく人が沢山いて、中には知った顔もあった。

ほっとしてそこに駆け寄る。知り合いの楽しそうに話している中へ混じり今までの体験を話そうとした。

けれど私の話を聞く者はなく、どころか誰も私の姿を見てもくれなかった。

その後どこに行っても誰に話しかけようとしても反応がなく、街全てが私を忘れてしまったようで―――

怖ろしくなって走り回って、見慣れた道をずっと進んで最後に、たった一つの居場所に着いた。

清澄高校の旧校舎の階段を駆け上り、大きな扉を開けた先。皆はいた。

四人で楽しそうに卓を囲んでいた。大きな衝撃を受けた。五人で全員、私の入る隙間さえも無く……


ふと気付けば、暗闇がすぐ背中まで迫っていた。抗うことも逃げることも出来ず、世界が崩れ落ちて闇へと転落した。

そして奈落の底で姉を見つけた。彼女は私を一瞥すると背を向け歩き去る。叫んで追い縋って泣き叫ぶ。

けれど彼女は―――いや、誰も私を見てはくれない。


――――――――――
怖い。一言で表せばそんな心境なのだろう。全国で闘うこと、姉とのこと。

そして何より私たちにまつわる話を聞いて部の皆に嫌われたり、居場所を失うのが怖い。


全てを聞き終わった彼女はゆっくりと私の頭を撫でてくれた。

そして静かに言った。



―――私が見てる



他にも慰める言葉を言ってくれた。

本当にどうしようもなくなったら龍門渕に迎え入れてくれるとも。

その優しさがどうしてなのか、胸にじくりと沁みて無性に痛んだ。


しばらくして気持ちの良い柔らかな感触と優しい匂いで、そして優しさに安心したのか眠気に誘われた。

すると呼吸で察したのか、私の頭を胸に抱き寄せて包み込んでくれた。


次第に微睡んで眠りに落ちていく中、全身でただ優しさだけを感じていた。

大分前から書きながら熟成しつつあったのを、本日沢村智紀さんお誕生日との事で地の文を基にやっとこ書きつけました

冒頭の悪夢を見て夜中に起きた咲さんが邸内を散歩中に智紀さんの部屋にたどり着いた部分は端折りました

夢の内容は「社会が問題やメッセージを無視するというフラストレーションと不安」というフレーズを受け書いたものです


では改めてともたんイェイ~


今日はともきーの誕生日だったか


すばらな智咲でした

虐待おばさん化したはやりんがさきちゃんをハードレズSMするssを考えてるんすけど
需要ありますかね(提案)

…ええやん!

おばさんという表現はおいといて
牌のお姉さんを育てるためって体でお願いします

ちょっと咏咲で何か書きたくなってきたので軽くシチュエーションのヒントが欲しい

書かなくていいよ
どうしても書きたいなら咏えりが見たいな
普段はツンツンしてるえりりんが咏プロと二人っきりん時だけ甘えるみたいな

>>318
なのに擦り寄ってくる咲豚
照淡、穏淡、竜淡いろいろあるのに
絡みないキャラなんて不必要なんだよなぁ

はいはい荒らし乙荒らし乙。それより和咲マダー?

>>481
咏さんが趣味で出した小説を偶然読んでファンになる咲さんとか

あの特典の淡は良かったな
片や主人公様()は特典にすら出して貰えないというww
原作者にも飽きられる主人公()宮永咲ww

わざわざ勢いもないスレに煽り文句叩きに来るなんて可哀想な人生してんな

わざわざ勢いもないスレに煽りに来た奴を叩くなんて暇な人生してんな

暇じゃない人はSSなんて読まないんでー

そもそもスレに勢いない=原作者にも飽きられてるであって叩きに来るってのも変な話だよな、事実を言いに来ただけだろ

原作者は咲に飽きてるんじゃなくて扱いに困ったから開き直って
他のキャラの可愛さを引き立てる為に読者に嫌われるように描いてるだけ

それなら出番増やすんだよなぁ
だが最早サイコとしてしか出てない上にコマ数が少ない少ない
主人公ですらねーな

自分が好きなキャラを引き立てる為の捨てキャラである咲の出番増やすわけないじゃんアホか
最小の出番で最大のヘイトを集めさせてお気に入り(和とかユキとか憧とか)を可愛く描くのが小林先生のスタンスだよ

好きなキャラだったら最初から主人公にしてんだろ
途中から飽きて他キャラ好きになったから出番も減り扱いも悪くなった、そう言ってるんだよ
アホはテメーだ、しかも文盲というオマケつきのな

>>459
あんな京太郎持ち上げるために他キャラdisるss擁護するとか
変なガキはお前だろ

今年から京~kyo~にすりゃいいのに
立に手紙出してくるわ

雑談スレがあれだからって
わざわざここに来なくてもいいのにな

いやここも雑談スレみたいなもんだろ
咲なんて京太郎のかませみたいなもんだし
どうせ不人気主人公なんだからいいだろ

>>495
擁護とかじゃないんだよなぁあのスレは最初にブラウザバックを推奨してた>>1が大人でこらえきれずレスをした一人の咲好きがガキだったってだけ別に咲の扱いに関してどうこう言ってるんじゃないんだよ
注意が書かれてる以上それに従うのが最低限のマナーだしそもそもきらいなキャラだったりきらいな絡みだったらタイトルに出てる時点で察して開かないこれって普通のことだよね
住み分けできない人間は叩かれて当然だとは思わないかい?

とりあえず無関係のスレで長文たれ流すお前は叩かれるべきだと思う

>>499
いやそもそもああいう糞SSは叩かれて当然なんだよ、逆に叩きに行った奴も叩かれて当然だが
それをあんたは叩きに行った奴だけガキだなんだと叩き、糞SSを書いた作者には特に言及してない辺りがおかしいし擁護してるととられてもしゃーなくね

マホ「宮永先輩!」

咲「あれ?マホちゃん…?どうして清澄に?」

マホ「マホ、宮永先輩にお願いがあって来たのです...」

咲「お願い?」

マホ「はい!マホの麻雀人生を左右する大きなお願いです!」

咲「そ、そんなに!?」

マホ「はい、そんなにです!」

咲「……わかった!何でも言ってよ!」

マホ「何でもですか!!」パァ

咲「うん。力になれるかは分からないけど、大切な後輩候補だもん!頑張るよ!」

マホ「じゃあ、キスしてください!」

咲「うん!分かったよキスねキス……………………」

咲「………………は?」

マホ「宮永先輩……」スッ

咲「ちょっ、ちょちょちょちょっと待って目を瞑って寄ってこないで話をさせて!?」

マホ「むー///焦らすなんてイジワルです」ウルウル

咲「えっと、ちょーっと待ってね?外見はマホちゃんだけど中身は和ちゃんとかじゃないよね?」

マホ「な、何言ってるんですか?」

マホ「それより宮永先輩……早くキスを……」ンー

咲「おかしい!この子ちょっとおかしいよ!マホちゃん、ちょっと聞いて!」

マホ「なんですか……?」

咲「ど、どうしてキスなの……?」

マホ「あっ!マホとしたことが理由を言ってませんでした!」コツン

咲「仕草があざといよ…」

マホ「えっと、マホ漫画を読んだんです!」

咲(うわぁ、嫌な予感しかしないよ)

マホ「その漫画では、キスをしたら2人の中身が入れ替わるんです!」

マホ「だからマホ思ったです!あれ?宮永先輩とキスしたら入れ替わるのは無理でも、県予選やインターハイの宮永先輩の様な麻雀が打てるようになるのでは!?……と!」

咲(頭が残念な子だよおおおおお!!)

マホ「理解してくれましたか?」

咲「できないよ!?よく今ので説得できると思ったね!?」

マホ「じゃあキスしてくれないっていう事ですか……?」

咲「当たり前だよ!」

マホ「残念です……」

咲「良かった諦めてくれt マホ「じゃあ武井先輩に頼みにいくです」

咲「ちょっと待って」

マホ「ふぇ?」

咲「いや、え?次は部長に頼みに行くの?」

マホ「はい!武井先輩もマホの目標ですから!」

咲「……それはちょっと私に失礼じゃないかな?」

マホ「へっ?」

咲「いや、マホちゃんが部長にキスを頼むのが嫌とかじゃないよ?ただ、これじゃあなんだか私が捨てられた子みたいじゃない?」

マホ「ええっと……どういう意味ですか?」

咲「私にキスを頼んできた以上、私をその気にさせる努力くらいするべきじゃない?」

咲(何言ってるの私ーーーーー!?)

マホ「そ、それってつまり宮永先輩にマホのことを好きにさせてみろ!って事ですか!?/////」

マホ「きゃー!////マホ、宮永先輩に告白されちゃいました!/////」

咲「いや告白とかじゃないんだけどね?なんかキス頼まれた後すぐに他の人の所に行かれると癪っていうかね?そんな感じだからね?」

マホ「マホ、宮永先輩のこと……好き、ですよ?」(上目遣い)

咲「ーーーーッッッ////」カァ

マホ「だから……宮永先輩……」スッ

咲「ま、マホちゃん!?」

マホ「マホとキス……してくれますよね?」ギュ

咲「ま、マホちゃん手離してっ/////」

マホ(宮永先輩可愛いです……)キュン

マホ「先輩……」ススススス

咲(私のファーストキスが……)

咲「マホちゃん…」スッ

マホ(あと少しで唇が触れる…)スス

咲「/////」ドキドキドキ




和「あ・れ・れ〜?咲さんとマホじゃないですか!何やってるんです?」

咲「うひゃ!!!!」バッ

マホ「ぁ...」

咲「の、和ちゃん!」

マホ「……和先輩」

和「ほら、咲さん早く部活に行きますよ!」ギュッ

咲「ちょ、ちょっと和ちゃん!?」

和(私が先月考えついて明日実行に移す決心をした事と同じことをマホがやろうとするなんて……!!)

マホ「待ってください」ガシ

和「どうしました?私達はこれから部活なんです」

マホ「和先輩1人でも行けますよね?」バチバチ

和「いえ、万が一咲さんが迷子になってしまうといけないので一緒に行かないといけないんですよ」バチバチ

咲「ちょっと2人とも……腕、腕痛い……!!」

マホ「……負けません」

和「こちらのセリフです」

咲「あう……手首が取れちゃう……ロールケーキ出てきちゃうからぁっ!」

マホ「あ、ごめんなさい宮永先輩」バッ

和「すみません咲さん」バッ

咲「取れなくて良かった……」サスサス

衣「あ!咲だ!」

咲「あれ、衣ちゃん?」

衣「咲ーーーー!」タッタッタ

咲「なんだか今日は色々な人と会う日だね」

衣「えい!」チュッ

咲「んっ!?」

マホ「」

和「」

衣「…ぷはっ、どうだ!?咲!!」

咲「ど、どうって!?衣ちゃん!なんでいきなりキ、キスなんて!?///」

衣「女の子同士でも仲の良い者同士は口付けを交わすらしい!!智紀が言っておった!」

智紀『……桜tr○ck最高』

咲「こ、衣ちゃん?それは多分アニメの影響を……」

衣「咲……嫌だったか?……」ウルウル

咲「そ、そんなことないよ!!」

咲(はっ、あまりに可愛くて……)

衣「そうか!よし!」

咲「あれ?衣ちゃんもう行くの?」

衣「うむ!口付けを交わしたかっただけだからな!」

咲「そっか、気をつけてね」フリフリ

衣「うむ!ではまたな!」フリフリ

咲「ふぅ…衣ちゃんは知識が浅いし仕方ないのかな…………って2人とも?」

和「」

マホ「」

咲「???…まあ、そっとしておこう」

次の日から、衣はどこからともなく嫉妬、羨望の視線を感じるようになるのだが……それはまた別の話


カン!!

正直すまんかった

でも愛され咲さんを書くのはやはり楽しいですね

咲ちゃんも愛されお前も(コンマに)愛され何よりだ。

77(コンマに愛された作者)
どことなく懐かしい感じがしてすごくよかった

胡桃とタコスもいたらロリホイホイ咲さんなんで続けてくれると有り難いんだが

満更でもない愛され咲さんほんと好き

荒らされないと書かれない不人気主人公がいると聞いて

戦った子にライバル視されたり気にされたりしてるキャラもいるのに、誰にも気にかけて貰えないキャラもいるらしいね(笑)
あ、そんなことないか?
同校キャラには心配して貰えてるもんね、だけど淫ピとかパシリとかいって接点キャラ達に文句つけてるのはいただけないかな

age

一般人やマスコミはともかく、咲さんについて気にしてる子多いと思うんだが
というわけで試合までの期間、とにかく咲さんの対応を考えすぎて好きになったネタではよ

分析解説キャラといえばワハハ一ちゃんキャプ末原フナQレジェンドすこやんかな

ΩΩΩΩΩ<はよはよはよはよはよ

次スレは建てんなよ?
需要ないんだから

ありますあります

いやないよ
だから供給もないんだしね
一方で京太郎ssは需要も供給もあるんだよね
主人公宮永咲()

あるんだよなぁ…

咲とかいう百合シチュでも存在価値のないゴミ
淡照菫最高や!

本当に咲って主人公なの?
創作とはいえこれだけ京太郎が人気で咲が不人気だと主人公とは思えないんだけど

京豚キモすぎ、死ね

咲豚キモすぎ、死ね

依頼出しとく?
どうせ誰も書かないでしょ?
今年だけで咲がメインのスレ5個もエタってるし

ここ落ちた?次スレ立ってる?それとも投下していい?

書いてどうぞ

ありがとう。といいつつまだここ読んでないから読んでからなるべく被らないように書くよ。ごめんね。

ネキにスケベ痴漢される咲ちゃんって需要あるんですかねえ?

ありまくり

そんな捏造カプよりまた京咲書いていい?
つーか書くから少し待ってて

咲ってキャラ多いけど咲×誰かって少ないよね、本当に主人公か疑うくらい
咲ちゃんが男の子だったら多かったのかね、京太郎みたいに

カプ数が少ないから主人公か疑うとか、意味不すぎて草生える

>>536
普通主人公って人気あるじゃん?人気ないからカプ数が少ないんでしょ?
渋とかでも他キャラのが人気だよ?

好きなキャラだからss書くんだしな
単品としてもカプとしても数が少ない咲は不人気確実だわ
こんな総合スレあっても平気で一月以上投下されないし
次は人気あるキャラでやるべきじゃね?

そうだよな。公式でいらない子扱いされてる京太郎は存在価値ないよな
SSでも作者の性欲解消自己投影にしか使われない言わば[田島「チ○コ破裂するっ!」]キャラwww

>>539
公式?十分出てると思うけど?
しかも初期より綺麗に、それこそシロの髪型変えたみたいに描かれてるよね?
それとも不人気主人公より出てないといらない子なの?

過疎りすぎ

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