凛「歯が痛いわ……」 (24)
◆ひなビタ♪SSです
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まり花「このジェラートとっても美味しいねっ♪」
凛「そうね、愚昧なまでの甘味が塩気による塩分で緩和……!」ズキッ
まり花「……?りんちゃん?」
凛「……いえ、なんでもないわ」
まり花「そう?」
凛「ええそうよ、それよりレコード屋、次は暖かなものがいいわ」
まり花「うーんとね、じゃあ次はたい焼きなんてどうかなっ?」
凛「そうしましょう」
……
なんだラブライブじゃないのか
終わっていいいよ
~凛の部屋~
凛「ふう……」
凛「…………」
凛(やっぱり、そうだわ)
凛(歯が、痛い……!)
凛(右奥歯がズキズキと傷んでいるわ……愚昧な虫歯菌め……!)
凛(歯のケアにはそこそこ手を入れていたつもりだけれど……)
凛(……そういえば、まりかといちゃいちゃした後とかは、あんまりそういうの、してないわね)
凛(いや、する機会がないというか……)
凛(……………)
凛(どうしましょう……)
凛(ええ、分かっているわ、歯医者に行くのが最善手だと)
凛(でも……こんな歳になって恥ずかしいのだけれど、歯医者は、苦手なのよね……)
凛(あの薬品の匂いとか……ドリルの音とか……ううっ)
凛(……思い起こしただけで身震いするわ……!)
凛(だからと言ってお父さんに言うのも……うーん)
凛(……やっぱり行くしかないのよね)
凛(でも、行かなくて済むなら、それに越した事はないわ……)
凛(……そういえば)
凛(観光屋は意外と手先が器用らしいわね)
凛(赤アイドル屋が言ってたわ……)
凛(…………)
凛(まぁ、ダメ元で相談してみるのも良いでしょう……)
凛「…………」
まり花「りんちゃーんっ♪」ガチャッ
凛「あ、まりか」
まり花「お風呂上がったよ?今後はりんちゃんがシャワー浴びるばん!」
凛「ええ、分かったわ」
まり花「お布団の上で待ってるからねっ!」
……
纏「霜月さん、虫歯ですか?」
凛「ええ、そうなのよ、奥歯が傷んで……」
纏「歯医者さんには?」
凛「その……」
纏「ああ、怖いんですね、分かりますその気持ち!」
凛「は、はぁ……」
纏「大丈夫です、私が協力して差し上げますからね」
凛「ほ、本当?」
纏「当然です」
纏「まずはこれ!虫歯が無くなる薬です!」
凛「随分と都合の良い作用なのね……」
纏「これを飲むと、虫歯が文字通り無くなります」
凛「文字通り?」
纏「そうです、これを飲めば虫歯に悩まされる事はもうありません!」
凛「なら……」
纏「でも副作用もありまして、飲むと歯が全部溶けるんです」
凛「貴方」
纏「さ、次に行きましょうか」
纏「次はこれ!この塗り薬を歯に塗ると虫歯が一瞬で治りますよ」
凛「溶けたりしない?」
纏「しませんよ、ただ痛覚が剥き出しになるので歯に何かぶつかると死ぬほど痛いです」
凛「次」
纏「ではこれはどうでしょう?この電球の光を浴びるとどんな怪我も忽ち治ります」
凛「ふうん」
纏「ただ光が強すぎるので一瞬で皮膚が爛れるので怪我を治してもあまり意味がありません」
凛「不良品じゃない……」
纏「ではこれは?ペンチ」
凛「それで歯を抜けと?」
纏「いえ、砕くんです」
凛「遠慮しておくわ」
凛「貴方……変なものいっぱい持っているのね……」
纏「そうでしょうか?」
凛「そういう手っ取り早いのは危なそうだから……何か安全な方法を提案してくれない?」
纏「そうですね……あ、こんなのがありました!」
凛「何」
纏「じゃんじゃじゃ~ん、歯医者さんセット~!」デッデデー
凛「……ただの額帯鏡じゃない」
纏「それは違いますよ霜月さん、これを付けるとだれでも歯医者さんになれるのです」
凛「へえ?」
纏「なので私はこれを山形さんに付けてあげたらいいと思いまして」
凛「な、なんでレコード屋が出てくるのよ」
纏「だってデキてるって聞いてるので……で、彼女に虫歯を治療してもらえば、そんなに怖くないのでは?」
凛「そ、そうかも」
纏「でしょう?道具は私が用意しますから、ちょっと連れてきてくれます?」
凛「いいけど……」
纏「ところで、お二人はどこまでいってるご関係で?」
凛「う、うるさいわ」
……
まり花「これを付ければいいんですか?」
纏「そうですよ、ささ、どうぞ」
まり花「ふんふん……ふぉおおおっ!なんだか頭が良くなった気がするよっ!」
纏「それで霜月さんの虫歯を治してあげて下さい」
まり花「うんっ!」
凛「ほ、本当に大丈夫なの?」
まり花「大丈夫だよっ!絶対、大丈夫だよっ!」
凛(不安だわ)
まり花「さーりんちゃん、お口開けて?」
凛「え、ええ……あー」
まり花「可愛いお口だねっ?」
凛「うぐぐぐ」
まり花「まず鏡で口の中を見ます」
凛「うー」
まり花「綺麗なお口だね、そういえばじっと見たことなんて、一回も無かったなあ」
凛「あの」
まり花「わ、分かってるよっ」
まり花「うーんと、これかなあ?」ツンツン
凛「んっ……!」
まり花「これでいい?そうならりんちゃん手を挙げて?」
凛「…………」スッ
まり花「これだねっ!じゃあえっと次は……」
凛(まりか、本当にあの眼帯鏡で知識が付いているのかしら?)
凛(そもそもそんな道具があるという時点で非現実的なのだけれど……)
まり花「うーんと、ドリルさんかな、それとも麻酔さんかなっ?」
凛(……あまり効果があるようには見えないわね)
まり花「そうだ、まず歯磨きしないとねっ!それから」
凛「ちょ、ちょっとレコード屋、歯磨きは……」
まり花「綺麗な方がいいよっ!」
凛「あの、だから私は歯を磨くんじゃなくて治療を……」
まり花「大丈夫だよっ!えいっ」シュッ
凛「あっ」
まり花「りんちゃん歯きれーい」シュコシュコ
凛「んん、く、っ」
まり花「ふふふー」
観光屋、有能
まり花「歯をキレイキレイにしよーねっ♪」
凛「ふぁ、ひゃ、ひゃめ」
まり花「ふふふ、りんちゃんの歯並び、綺麗だね」コシュコシュ
凛「ふぎゅ、ぎゅう」
まり花「それでも虫歯ってできちゃうんだねー、歯磨きは常にちゃんとしなくちゃダメなんだよ?」
凛「あ、あひひゃひょ」
まり花「えー?なあに?何言ってるのか分かんないなーっ」コスコス
凛「ふ、ふきゅう」
凛「ふぁ、ふぁあ」
まり花「りんちゃーん、よだれ溢れちゃってるよー?」
凛「ら、らって」
まり花「ふふふ、しょうがないなあ、んっ」レロ
凛「ひっ……!?」
まり花「えへへ、舐めちゃった」
凛「あ、あひゃた」
まり花「今のりんちゃん、なんだかえっちなんだよう……」
凛(ま、まりか、息が荒いわよ……)
凛(もしかして、興奮してきちゃったのかしら……)
凛「んく……そ、そんなつもりじゃ…そ、そうよ、観光屋もいるし!だから」
まり花「あ、まといさんなら外だよ?」
凛「え」
まり花「『私がいたら、邪魔になるかもしれませんし』って言ってたから」
凛(観光屋……やっぱり……)
まり花「だから、りんちゃん」
凛「ちょ、ちょっとまりか、私は歯の治療をしに」
まり花「大丈夫だよっ!絶対、大丈夫だよっ!」
凛「だ、だから脱線して……んんっ」
……
凛「う……んん……んく……はっ!」
まり花「すう……すう……」
凛「……夢?」
まり花「すー……」
凛「……なんて愚昧で破廉恥な夢を見ていたのかしら……」
凛「まりかと歯磨きプレイしてただけじゃない……」
凛「観光屋も妙な感じだったし……」
凛「で、まだ、歯は痛むし……」
まり花「んん……りんちゃん?」
凛「あら、起こしちゃった?」
まり花「んー……おはよぉ」
凛「おはよう、まりか」ナデナデ
……
まり花「りんちゃん、今日は?」
凛「そうね……実は昨日から右奥歯が痛くて」
まり花「虫歯さんなの?」
凛「ええ……だから今日はその治療をしようと思うの」
まり花「そうしたほうがいいね」
凛「それで……実は私、歯医者というものが苦手で……」
凛「その、だから……まりか、一緒に、付いて来てくれない?」
おわり
お疲れ様でした
イブちゃんの新曲は恐らく近日中に指とかリフレクに収録されるでしょう
乙めう
(しぶりんかとおもった)
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