北条加蓮「ちょっとした期待」 (13)



―――事務所


がちゃり


加蓮「おはようございまーす」


P「お、加蓮か。おはよう」

加蓮「あ、プロデューサー。うん、おはよ。早いね、もうお仕事してるんだ」

P「まぁな。アイドルより遅く来たらカッコつかないだろ?」

加蓮「ふふ、確かに。いつもお疲れさま」

P「なんのなんの。――ん?」

加蓮「なぁに?」

P「加蓮……髪型変えたか?」

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加蓮「あ、気づいてくれた? うん、気分転換にね。どう、似合ってるかな?」

P「ああ、もちろん。……って、気分転換にしちゃ編み込みなんて手が込んでるな」

加蓮「そう? まぁ、女の子だし。色々試したいじゃない」

P「そういうもんか」

加蓮「うん、そういうもん。それに……」

P「それに?」

加蓮「プロデューサー、褒めてくれるかなって。……えへへ」

P「…………」

加蓮「ちょ、ちょっと……なんか言ってよ、恥ずかしいじゃんっ」

P「いや……そういうこと言ってる加蓮がかわいいなぁと。髪型関係なく」

加蓮「う……!」

P「あっでも、もちろん髪型もいいぞ。うん、いつもより大人っぽい」

加蓮「お、大人……に、見える? ほんとっ?」

P「……あー、前言撤回。顔赤いし余裕もなさそうだし、大人には見えないな」

加蓮「そ、それはプロデューサーのせいでしょ! もう!」

P「あはは、ごめんごめん」

加蓮「確かにプロデューサーからしたら私、まだ子供かもしれないけど……!」

加蓮「……隣に立ったら、似合う女にはなりたいよ」

P「似合うって……俺に?」

加蓮「ん……」コク

P「……そっか」

加蓮「うん。……なれる、かな」

P「さぁ……どうかなぁ」

加蓮「どうかなって……酷くない?」

P「加蓮がトップアイドルになったら、そのときに分かるんじゃないか?」

加蓮「……!」

P「それまで、色んな加蓮を見せてくれ。色んな髪型、色んな服、色んな表情……」

加蓮「…………」

P「――そうだ、色んな夢も。一緒に叶えるって約束したもんな」

加蓮「…………」

P「……加蓮? どした?」

加蓮「……ね、プロデューサー」

P「うん?」

加蓮「私、頑張る。いつか必ず……トップアイドルになる。貴方に相応しいアイドルに」

P「……うん」

加蓮「だから……私のこと、見ててね。今日みたいに、髪型を変えたことにすぐ気づくくらい……しっかりと」

P「……あぁ、見てるよ。加蓮がだんだん大人になってくのを、ずっと側で」

加蓮「うん、よろしく。……私以外、見ちゃダメだからね?」

P「そりゃ無茶だ。うちの事務所、どれだけアイドルがいると思ってるんだよ」

加蓮「ふふ、じょーだん。ちょっとくらいは許してあげる」

P「ちょっとくらいって……あのなぁ」

加蓮「ふふっ♪ 朝のこの時間くらい、プロデューサーを独占させてよ」

P「へいへい、分かった分かった」ポフポフ

加蓮「あぅ。……だから子供扱いやめてってば!」ペシ

P「はは、大人ならもっと余裕を持たないとな」

加蓮「う……よ、余裕だし。撫でられるくらい余裕――」

P「ほれほれ」ナデナデ

加蓮「ちょっ、待って待って! そんなにしたらせっかく編んだのに解けちゃうでしょ!」

P「うお、そりゃまずい……こんなに綺麗なのにな。悪かった、ごめん」

加蓮「もう……ばか。ばかプロデューサー」

P「そんなにばかばか言うなよ……さすがにヘコむ」

加蓮「ふふ、ごめんね――」



加蓮(次はどんな髪型にしよう? ……また、褒めてくれるかな♪)



おわり

というお話だったのさ
新カード編み込みとか可愛すぎんよー。しかし初の上位報酬で戦々恐々

加蓮かわわ

乙、加蓮かわいい
そしてiOSだと未だに加蓮が一発変換できないのはいい加減にしてほしい

おいおい最高かよ…まさか編み込んでくるとはこのリハクの目をもってしても云々

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