１時間後

にこ「ぶぁあ！ぜんっぜん眠れん！」

にこ「はー…、こんな時間だけど」

にこ「希に電話でもしようかしら」



ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ

希「はい」

にこ「こんな時間に悪いわね」

希「おおーっ！にこっちやないか！」

にこ「久しぶりって…、今日引っ越して来たばっかりで昨日会ったばっかりじゃない」

希「あ、そうやった」

にこ「何だか人肌が恋しくて眠れないの、付き合ってもらえる？」

希「ええよ！明日は日曜で休みやし、寝れるまで付き合うで！」

にこ「それはありがたいわ」






にこ「そうそう、それで穂乃果がまた転んだよ」ﾌﾌｯ

希「相変わらずやねー」ﾌﾌｯ

にこ「ほんとよねー」

希「ねー！」

希「所でにこっち？」

にこ「どうしたの？」

希「何かペット飼ってる？」

にこ「はぁ？飼ってるわけないじゃない、急にどうしたのよ」

希「いやなぁ、さっきから変な音が聞こえるんやよ」

にこ「それあんたの部屋からじゃない？」

希「ちょ！怖いこと言わんでよ！」

にこ「どんな音が聞こえるの？」

希「んんー、何ていうか…」

希「女の子の笑い声的な？」

にこ「こわっ！余計眠れなくなるわよ！」

希「ごめんごめん！この話は忘れよ？」

にこ「…、そうね」

希「でねー！えりちがー！」

にこ「それは傑作ね！」

にこ「！」

希「どしたん？」

にこ「いや…、確かに私も変な声が聞こえた…」

希「えええええ！」

にこ「希！あんた大丈夫！？そっちの方から聞こえたけど！？」

希「え！？え！？怖いこと言わないでよ！」ﾅﾐﾀﾞﾒ

にこ「ちょ！混乱しすぎよ！話し方戻ってるし！」

希「にこっちぃ…」

にこ「だ、大丈夫よ…」

にこ「わた…し…が」ｻﾞｻﾞｻﾞ

希「え！？にこっち！声が聞こえにくくなってるよ！」

にこ「…」ﾂｰﾂｰ

希「にこっちぃいいい！」

希「…」

にこ「え！？急に黙らないで！？どうしたの！？」

希「…」ﾂｰﾂｰ

にこ「き、切れた…」

にこ「大丈夫かしら…、心配だわ…」

にこ「深夜3時…、遅いけど、あの子も一人暮らしなのよね」

にこ「自転車で15分、何だかとても心配だから様子を見に行きましょう」



ﾏｯﾃ…


にこ「え？この声…希の部屋から聞こえたのと同じ…」



にこ「声がドンドン大きくなってくる…」



にこ「なんで！なんで窓もドアも開かないの！？」




にこ「あの声…、希の部屋じゃなく私の部屋から…」





にこ「だれがだすけでええええええ」ﾄﾞﾝﾄﾞﾝﾄﾞﾝ

にこっちと連絡が途絶えて3日が過ぎた

今日、私は様子を見に行こうと思っている

調べてみたらあの物件は昔女の子がDVによって亡くなった部屋らしい

にこっち…無事でいてね



キャスター「っと、書かれた日記だけが東條 希20歳の部屋に置いてあった模様」

穂乃果「…」

ことり「テレビ…消そっ？」

穂乃果「やってないよ！希ちゃんはそんな事しない！」

殺害された矢澤にこ（20歳）は包丁で首を切られ出血多量と判明

何者かにより、リビングに運ばれた形跡があった模様

東條希もリビングで死亡

警察は東條希容疑者による殺人だと決定



キャスター「でもおかしな事件ですよね」

アナウンサー「そうですね、今回の事件の鍵は密室です」

キャスター「それに、矢澤にこは誰かに追いかけられドアの前で死亡したのに死体はリビングに」

アナウンサー「それは東條希容疑者が運んだものとしていますが…」

キャスター「そうなんですよ、色々とつじつまが合わなすぎる」

キャスター「死亡後三日ですよ？なんでわざわざ戻ってきて運んで、そこで死を選んだのか？」

アナウンサー「矢澤にこが…、やってきた東條希を殺したというのは…」

キャスター「ははは、死者が動くわけないでしょ？」

おわり

色々とツッコミたい