晴「か、カワイイ衣装でもいいぜ!」モバP「!?」 (25)

梨沙「晴ってモテるわよね」モバP「!?」
梨沙「晴ってモテるわよね」モバP「!?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1433259012/)

梨沙「晴とはどうなのよ?」モバP「!?」
梨沙「晴とはどうなのよ?」 モバP「!?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1440184057/)

飛鳥「キミたちは、いったい」モバP「!?」
飛鳥「キミたちは、いったい」 モバP「!?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1441544044/)


から引き続き、今回は晴中心となります

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1442669273


P「」



飛鳥「――ねぇ、アレを見て梨沙はどう思う?」

梨沙「見たまんまじゃない? 魂抜けかけてるわね」

飛鳥「いったいPに何があったというんだ……」

梨沙「声かけるのも気が引けるっていうか、そっとしといた方がいいのかしら? それよりも」



晴「……」



梨沙(アタシはあっちの方が気になるわねぇ、何か関係ありそうだし?)

飛鳥「妙案でも浮かんだのかい?」

梨沙「ううん、べっつにー。用ができたからちょっと行ってくるわ」

飛鳥「? あぁ、行ってくるといい」

梨沙「暗いわねー、似合わないわよ」

晴「……ほっとけ」

梨沙「どうしたのよ? あ、またPと話せなかったとか? もう晴ってばすっかり乙女じゃない!」

晴「…………。さっき、梨沙がPと飛鳥んとこいって戻ってこなかった後にさ」

梨沙「え? ……あっ、そういえば……冗談言ってる場合じゃないみたいね、悪かったわ」

晴「いや、いいんだ。その後、コソコソしてんのも性に合わねーから適当にぶらついて」

梨沙「うん」

晴「行くあてもねーし、自販機並んでるとこまできてボーッとしてたら……Pがきたんだよ」

梨沙「へぇ、じゃあやっと話せたんじゃないの?」

晴「…………」

梨沙「そこで黙んないでよ……まさか喧嘩でもした?」

晴「喧嘩っつーか、オレがPの話もよく聞かずに一方的に、あー、上手く言えねーけど、つまり――」



梨沙「――で、言うだけ言って逃げてきちゃったの? 晴が?」

晴「……ああ」

梨沙(乙女か! ってツッコみたい……! でも今は駄目よアタシ……!)

梨沙「えっと、確認。晴は別にPに対して怒ってるわけじゃないのよね?」

晴「たぶん」

梨沙「でもその時はつい頭にきちゃったというか、何かについてイライラはしてた」

晴「……みたいだな」

梨沙「それでPにやつあたりみたいなことをしちゃった。あってる?」

晴「……。それであってる、と思う」

梨沙「なるほどね。それはともかく、Pがずっと魂抜けたような顔してたのは気がついてた?」

晴「え、Pが?」

梨沙「そうよぉ? きっとアンタに冷たくされて、でもそうされるだけの理由もわからなくて、ずっとそればかり考えてるんだと思うわ」

晴「そうか……やっぱ謝らねーとな」

梨沙「早く行ってあげなさいよ。アイツがふぬけて仕事も手につかなくなったら、アタシや他のアイドルにもとばっちりがくるのよ?」

晴「わかったよ。いってくる」

梨沙「えぇ、いってらっしゃい」

晴「……」

梨沙「……」

晴「いってくる」

梨沙「うん」

晴「…………」

梨沙「…………」

晴「オレはいくぞ」

梨沙「止めないわよ」

晴「……………………」

梨沙「……………………」

晴「……やっぱ今度にしようかな」

梨沙「早くいきなさいよ!」

晴「だってさ、顔合わせにくいんだよ……どんな顔していけばいいんだオレは」

梨沙「どんな顔だっていいじゃない、Pも晴のこと待ってると思うわよ?」

晴「……なぁ梨沙。オレらのことにはもうかなり首突っ込んでるんだし、あと1回だけ頼ってもいいか?」

梨沙「晴に頼られたらまぁアタシも考えはするけど、1回だけでいいの?」

晴「あんまり借りを作るわけにもいかねーしな。それに、梨沙がいなきゃ壊れちまうような関係には、したくないんだ」

梨沙「……そ。じゃあ、直接手伝ってあげるのはこれが最後、でいいのね?」

晴「頼む。本当は今も自分だけでなんとかしなきゃいけねーのにな、カッコ悪いったらねーぜ」

梨沙「いいんじゃない? そもそもアタシからアンタたちに干渉しようとしたんだもん、これぐらいでちょうどいいのよ」

晴「そうか?」

梨沙「そうよ、だから任せなさい! 晴がPに謝りやすい状況を絶対に作ってあげるから!」

晴「こういう時はやけに頼もしいよなお前……」

梨沙「うっさい!」

梨沙(自分が嫉妬してたことにも気づいてないんだもの、何とかしたげたくなっちゃうじゃない!)

P「……あー、さっぱりわからん。どうしたらいいんだ俺は」

P「だんだん仕事も溜まってきてるし、今日こそは晴に……でもまた避けられでもしたら――ん、メール?」


  from梨沙

  晴を捕まえてといてあげるから、今すぐ事務所にきなさい!
  早く来ないとみんな来ちゃうわよ!


P「……。急ごう」




梨沙「これでよしっと」

晴「なぁ、任せておいて言うのもなんだが、大丈夫なのか?」

梨沙「任せなさいって♪ それより覚悟決めときなさいよ? 誰かが来る前に言うこと言わないと全部パーだからね!」

晴「お、おう……そうだな。気合入れとかねーと」

梨沙「落ち着いときなさいよ。そうね、リラックスしときましょ。ほらソファに座って座って――あーそっちじゃなくて」

晴「座れって言ったじゃねーか」

梨沙「だからこっち。こっちの方が横幅長いでしょ?」

晴「長いからなんだよ……」

梨沙「いいからいいから。で、晴は端っこに座るの」

晴「……。これでいいのか?」

梨沙「そう。で、アタシがこう!」

晴「ちょ、勝手に人の膝に頭乗せんな、ってこれがしたくてさっきからここ座れって言ってたのか!?」

梨沙「オーストラリアの時も思ったけど晴の膝気持ちいいんだもーん♪ なんかすごく落ち着くのよね」

晴「お前が落ち着いてどうするんだよ……ったく、しゃあねーなぁ」

梨沙「……そろそろかしら?」

晴「おい、いつまで頭乗っけてるつもりだ?」

梨沙「いつまでって、それはもちろん――」ガチャッ

P「……っ、……? えーと、何してんだ2人とも」

晴「!?」

梨沙「あ、来たわね。見ての通り膝枕してもらってるの。晴の膝、いいわよ~?」

P「そ、そうなのか?」

晴「バカッ、早くどけって、こら梨沙……!」

梨沙「アタシが羨ましいでしょ、P?」

P「……まあ、そうだな。うん」

晴「おまっ、Pも何言ってんだ!?」

梨沙「ですって。じゃあアタシと交代ね」

P「は? 交代?」

梨沙「晴も、Pがアンタに膝枕してほしいってさ。したげなさいよ」

晴「いや、だからお前さっきから何を――」

梨沙「いいから、黙ってするの! Pもほらこっち、アンタでもこっちなら横になれるでしょ!」

P「そりゃなれるけど……えっと、晴。いいのか?」

晴「う、うん……いやよくはねーんだけど……任せる」

P「じゃあ、お邪魔します」

晴「……」

梨沙「じゃあアタシはどっか行ってるから、後は2人でなんとかしなさいよね! あまり時間もないんだから早くしなさいよ! それじゃっ!」バタンッ

P「…………何だったんだ、あれ?」

晴「あんにゃろう……!」

晴(動けねぇ、しかもPの視線もかわせねぇ! 梨沙のヤツ、オレが逃げられないようにわざわざここまでしやがったな!)

P「……晴。もしかしなくても梨沙が手を回したってことでいいんだよな?」

晴「あぁ、でもオレも梨沙の狙いがこれだったなんて知らなかった……くそー、何考えてんだあいつ」

P「起きようか?」

晴「……別に、任せるって言ったろ。このままがいいなら、そうしてろよ」

P「わかった。梨沙の言うとおりいいな……晴の膝枕」

晴「オレに聞かれてもわかんねーって」

P「だろうな、ははは……。あー、晴、聞いてほしいことがあるんだが」

晴「いや……違う。オレの方が言わなきゃいけないことがあるんだ。……聞いてくれるか?」

P「ん、わかった。何だ?」

晴「この前、オレ、Pに変な態度取っただろ? だから、ごめん!」

P「どうして謝るんだ?」

晴「だってPは何も悪くねーのに、あの態度はないだろフツー。だから……ごめん」

P「……わかったよ、受け取っておく。でもどうしてあの時、機嫌が悪かったというべきなのかわからないけど、そんな態度を?」

晴「わかんねー……せっかくPと話せると思ったのに、気がついたら考えてもないことを口走ってたんだ」

P「そっか。そういや最近あまり事務所で喋ったことなかったな」

晴「……うん」

P「なら、話そう。今日のレッスンが始まるまで時間あるしさ」

晴「……このままでか?」

P「ん、ああそっか、話しづらいよな。誰かに見られてもいろいろまずそうだし」

晴「とりあえずそっち座っとけよ、気が気じゃないまま話すのももったいないだろ?」

P「そうだな。名残惜しいが……実に名残惜しいが起きるとしよう」

晴「…………。ま、まぁどうしてもってんなら、膝くらい、貸してやるよ」

P「えっ?」

晴「誰にも見られる心配のないとこで、な。少しだけな。 ……正座は疲れるからあぐらでな!」

P「……ああ、楽しみにしてる」

とりあえずここまで

晴SSなのに晴ばかり出番があることに違和感を覚える謎

書きたいように書いてますが一応2作目からはオマケ的な扱いです

こういう感じのが読みたい、みたいなのがもしあれば参考にさせていただきます

セクシーでかわいいどうぶつコスプレショー

アイチャレが晴ちんっぽくて非常に気になるので更新遅れても仕方ありませんね?

>>11
あかん晴ちんクワッとしてまう

ぽいっつーか帽子かぶってるのなんて一人しかいねーだろww

引き換えで速攻晴ちんお迎えしてきました。かわいすぎてつらい

近々更新できるはずなので、それまでの繋ぎではないですが昔書いたSSを張ってみますね
女子力がどうのって話しててつい思い出したもので……よろしければどうぞ


モバP「晴の女子力を上げる!」
モバP「晴の女子力を上げる!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1370522236/)

梨沙「――うまくやってるかしら。さすがに力技過ぎたわよね」

梨沙(アタシももしパパがパパじゃなくて、晴とPみたいに他人として出会っていたら……どうなってたんだろう)

梨沙「うーん……」

飛鳥「おや? 難しい顔してどうしたんだい」

梨沙「? なんだ飛鳥じゃない」

飛鳥「なんだとは言ってくれるね……いいけど。それで、こんなところでどうしたのさ」

梨沙「ちょっとねー。考え事してたのよ」

飛鳥「邪魔しちゃったかな? ボクは先に行ってようか」

梨沙「えっ? ああぁ、ううん待って待って飛鳥、えっと…………」

飛鳥「……ボクでよかったら話を聞こうか? なに、口ごもる必要はない。今度はボクにその番が巡ってきただけだと思っておいてくれ」

梨沙「そういうんじゃないんだけど……でも、そうね。お言葉に甘えようかしら?」

飛鳥「ふふっ、存分にどうぞ」

梨沙「……もし、もしの話なんだけど、アタシのパパがパパじゃなくてただの他人だったら、それでもアタシはパパのことが今みたく好きになれるのかなぁ……って」

飛鳥「ふむ……」

梨沙「それともアタシは今のパパじゃない別なパパしか見えなくなっていたのかな、なんて考えだしたら止まらなくなっちゃった」

飛鳥「それはつまり、梨沙が父親という存在を意識しているのか、それとも梨沙の言う今のパパを意識しているか、ということかな」

梨沙「そう、ね」

飛鳥「そうか。……そうだな、生憎だがボクには梨沙の求めている答えを提示出来そうにない」

梨沙「……まぁ、そうよね。アタシもよくわかんないもん」

飛鳥「でも、梨沙。たとえどれだけ考え抜こうと、キミ達父娘の関係が変わることはない。ならばキミは発想を変えるしかない」

梨沙「発想?」

飛鳥「たとえば――その別なパパのもとに生まれた自分を想像できるのかい? もしくは、今のパパには梨沙じゃない別な子供を授かって可愛がっているだろう、それでもいいのかな?」

梨沙「イヤね。すっごくイヤ! アタシはパパの娘がいい!!」

飛鳥「そう確かに想えるのなら、考えても詮の無いことなんか忘れた方がいい。なにせもう答えは出ているのだから」

梨沙「…………飛鳥の言うとおりかも。パパがパパじゃなかったらなんてアタシ、何考えてたのかしら」

飛鳥「元の問いから正しく解を導いたわけではないが、問題そのものが間違っていれば話は別だ。……それでもifへ思考を巡らす生き物なのがヒトではあるが」

梨沙「? えっと、考えてもしょうがないことで悩むなってことよね?」

飛鳥「あぁ。梨沙にとって父親は今のパパじゃなきゃ嫌なのだろう? 架空の話は楽しんでこそさ。悩ますものであるべきじゃない」

梨沙「……そうかもね。アタシったら、誰かさんを見てたら自分はどうなるんだろうって、つい気になっちゃったのかもしれないわ」

飛鳥「ほう? 誰かさんとは誰のことかな」

梨沙「アンタのことだったりしてね、飛鳥?」

梨沙「あーあ、いつかアタシもパパを差し置いて気になる人ができるのかなぁ」

飛鳥「なるようになるさ。そうだろう?」

梨沙「……うん。ま、そんな日が来る頃には、頼りがいありそうなのが2人はいるって幸せなことよねきっと」

飛鳥「梨沙に頼られる相手か、なかなか荷が重そうだな」

梨沙「ちょ、どういう意味よそれー」

飛鳥「梨沙が助けを求めるって、よほどのことがあった時なんじゃないかと思ってさ」

梨沙「アタシを何だと思ってるのよ!? ……まぁ、たしかに自分でどうにもならなくなってから最後に誰かに助けを求めてそうよねアタシ」

飛鳥「人のことはよく見ているくせしてね」

梨沙「むー……」

飛鳥「でも、大丈夫だよ。キミが人を見ているように、キミを見ている人もいる。そういうものだ」

梨沙「そうなの?」

飛鳥「あぁ。少なくともキミに異変が起きて、それを看過できないヤツは2人はいるんじゃないかな。まぁ梨沙ならもっと多そうなものだが」

梨沙「じゃあ、その時は期待していいのかしら?」

飛鳥「……努力しよう」

梨沙「――なーんてね。話聞いてくれてありがと、飛鳥。今日は帰ったらパパに思いっきり甘えちゃおっかな」

飛鳥「今日も、の間違いじゃないのかい?」

梨沙「いいの! さ、レッスンの準備しないとね。いくわよ!」

晴「みんな集まってきたな」

P「ああ。晴はレッスンだったっけか?」

晴「そろそろいかねーと。あ、その前に」

P「ん?」

晴「…………何でもない! また後でな!」

P「晴」

晴「っとと、何だよ?」

P「この日、次に俺と晴が被るオフなんだ」

晴「お、おぅ」

P「約束は約束だからな。天気さえよければ、この日サッカーしよう」

晴「! いい、のか? あんな一方的に取り付けたのなんか気にしなくっても」

P「そうか? じゃあこうしよう。この日俺とサッカーしようぜ!」

晴「……ヘヘッ、そうきたか。わかったよ、約束な!」




晴「~~♪」

晴(って何浮かれてんだオレは! べ、別にオフにサッカーするのなんて今に始まったことじゃないだろ)

晴(それよりもPから――飛鳥のこと、聞こうと思ったのにできなかった)

晴(今さら梨沙に聞くのもなんだし、自分でどうにかしねーと)

晴(オレとそうなったように、飛鳥とも友達になったりしてんのかな)

晴(…………)

晴「あ、飛鳥!」

飛鳥「? そんなに声を張らなくても聞こえるよ。どうしたんだい?」

晴「……あ、いや……その」

晴(くそっ、一瞬のど元まで出かかってたのに! なんだってんだよ……何か話題ないか!?)

晴「……さ、最近気合い入ってるじゃん? レッスンとかさ」

飛鳥「たしかに意識を変えようとはしていたが、勘付かれるほど表面に出ていたかな……」

晴「(当たってたのかよ!)何かあったのか? もともとやることはきっちりやるタイプだろ?」

飛鳥「フレッシュアイドルにそれを言われるとはね」

晴「オレのことはいいんだよ! つーかそれ忘れようぜ、もう時効だろ……」

飛鳥「まぁ、晴ほど幅広い方面の仕事がきたりはしていないから、比較的苦労はしていないが」

晴(もしかしてオレだけそういうのばっかなのか? この前もウエディングドレス着せられたしな……)

飛鳥「アイドルとしてもっと違う世界を見てみたくなったのさ」

晴「違う、世界?」

飛鳥「あぁ。Pが連れてきてくれたこの世界の、まだボクの知らない世界を見たければ自分自身が変わる必要があるんだよ」

晴「そういうもんなのか? オレは毎度毎度知らないことばっかやらされてるから、いろんなこと知ったりしてるけどな」

飛鳥「それもまた一つの世界ではあるが……まぁいい。もっと上から見渡してみたいんだ。高いとことか、好きだしね」

晴「上から、か」

飛鳥「もっと違う世界をPと見ることができて、ついでにPの瞳に映るボクの姿が違って見えるようなら、それも面白そうかなって、さ」

晴「……っ!」

飛鳥「そんなところか。晴にだけ言っておこう、でもこのことは内密に頼むよ。さすがに恥ずかしいからね」

晴「……わかってるよ。とにかくやる気ってことだな」

飛鳥「やれるだけはやっておきたいんだ。今のボクにできるとしたら、きっとそれくらいだと思うから」

晴「へー、なんかカッコイイな。そういうの」

飛鳥「実を伴わなければ戯言に過ぎないさ。まぁ、これからだね。いつまでこの世界に干渉していられるかもわからないんだから」

晴「…………、そっか」

晴(オレも、いろんなオレを見せられたら……Pも喜ぶかな?)


 そしてオフの日


P「晴れてよかったなー。気温はそうでもないみたいだけど」

晴「まーな。台風とかこっちくんなよって話だぜ」

P「さてと、まずはアップからだな。オフに怪我するわけにはいかん」

晴「……あのさ、P。サッカーしながら余計なこと考えたくねーから先に言っておくよ」

P「お、どうしたどうした。何か悩みでもあるのか?」

晴「悩みっつーか、アイドルの仕事のことなんだけど……オレ、か、カワイイ衣装でもいいぜ!」

P「!? 本当にどうしたんだ晴! お前からそんな言葉を聞くことになるなんて……」

晴「いや、もちろんカッコイイ方がいいんだぞ!? でもPが持ってくる仕事はなんだかんだやりがいあったし……新しい発見がある、感じの」

P(晴……イヤイヤ付き合ってくれてただけでもなかったんだな)

晴「いつの間にかアイドルするのも楽しくなってたしさ……Pにプロデュースを任せてよかったんだなって、改めて思ったんだよ」

P「晴、ちょっと待って。泣いていいかな」

晴「泣くなよ!? だから、まあ……何でもやってやろうって気になったから、いつも通り好きなようにプロデュースしてくれよな!」

P「…………なんだろう。プロデューサー冥利に尽きるっていうのかな、凄く嬉しい。いつもいつも気に入りそうな仕事ばかりさせてやれないからさ……」

晴「……ほんとか? 少しはオレにやらせてみたいってだけで選んでたりしねーの?」

P「…………」

晴「黙んなよ! っつかやっぱそうなのかよ!!」

P「まあ、だんだんと晴のファンの傾向がわかってきたんだが……今は2:1くらいでカワイイ多目にした方がいいのかなって」

晴「なんだそれ!? ちょ、せめて1:1にしとけよ! マジかよ……えー、マジなのか……?」

P「でも安心してくれ、晴の期待に応えるためにも俺は全力でお前をプロデュースしてやるからな!」

晴「うわああいらねーー!! そんなやる気いらねー! くっ、早くも前言撤回といきたい……!」

P「そうだな、そろそろ伝えようと思ってたんだ。いま企画検討中の仕事に晴を含めた4人をリストアップしててな、近々やってもらうことになる」

晴(言うのが早かったらもっとひどい仕事に回されてたのかもしれねーのか……こえー)

P「晴にピッタリの仕事だと思うんだ。よろしく頼んだぞ!」

晴「……そんな顔で頼まれちゃ、どんな仕事もイヤだとは言えねーな。任せとけ!」

晴(オレにピッタリか、やっぱカッコイイ系なんだろーな? ま、そうじゃなくても何でもきやがれ!)



 事務所


紗枝「おはようさんどす~。皆はん、お揃いですか~」

有香「押忍! お疲れ様です!」

美紗希「おはよーっ、紗枝ちゃん! みんな、揃ってるよぉ~。今日は、紗枝ちゃんがお仕事の説明をしてくれるんだよね?」

晴「もちろん、オレにピッタリのカッコイイ系の仕事だよな? それでそれで、どういう仕事なんだよ?」

紗枝「ほな、説明しましょか~。今回、うちが仕切らせてもらうんは……」

紗枝「『目指せ大和撫子』ゆうんどす」

晴「ヤマトナデシコ……って、なんだそれ?」




おしまい

絵を描けば新カードがくるみたいな迷信は聞き及んでましたが、まさかSS書いてる途中に梨沙に続き晴まで……
予定してたオチを完全に挿げ替えました。本当にありがとうございます

本作からオマケの3連作といった形で、いったんここで一区切りにします。続くとしてもどういった形かは未定です

もともとはSSにおける晴ちんの風潮を気にせず、好きなように晴ちんで書きたいと思ってたところへのブライダル
そしてその締めが新イベに晴が登場したタイミングとなり、もうお腹いっぱいですね?

こういう晴SSもあり、とここまで読んでくださった方がいたとしたら素直に嬉しいです
こんな晴SSが読みたい、という意見も広く聞いてみたいですね。やはりお城……げふんげふん


それでは、お付き合いくださりありがとうございました

おつおつ

乙。

ん……お城?なんのことやら(すっとぼけ)
乙、はるちんヴァリサかわ

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom