俺「最近妹の事が・・・」 (23)
注意:若干R-18要素有り
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妹「んっ。あっ。お兄ちゃん♥」
俺「出すぞっ!」ズチュズチュ
妹「お兄ちゃん!」
俺「っ!」ドピュッ
妹「ふぁあああっ」ビクビクッ
妹「お兄ちゃん、大好き!」ギュッ
俺「・・・」
妹「・・・お兄ちゃん、どうしたの?」
俺「いや・・・何でもない。そろそろ宿題あるから部屋から離れてくれ」
妹「え・・・もう?」
俺「妹の事は好きだよ。でもさ、今日の宿題は沢山あるからさ。分かってくれない?」ギュッ
妹「うん・・・分かった」
妹「それじゃあね」
俺「おう」
ガチャリ
俺「・・・」
俺の妹は中一だ。俺は前から妹が好きでいつだったか、告白した。そうしたら向こうも俺の事が好きらしく両思いだったわけだ。血の繋がりのある実妹とこん
な関係になっている事は当然だが親には秘密にしている。
告白してからは楽しかった。妹は俺と一緒にいようとしてくれる。
家事もこれまでよりさらに積極的にこなし弁当を俺に作ってくれるようになった。これまでは変に俺に気取られぬようにしていたらしいからふっきれたのだろう。
可愛くて兄想い。家事が出来て勉強もそこそこ出来る。セッ○スも拒まない。というか誘ってくれる。
これだけ聞けば「上等じゃないか、羨ましい」と思われるが・・・しかし、俺としてはどうしても高性能な性処理人形を相手にしているような気分になってしまう。
妹「お兄ちゃん、お帰りー」
俺「おう、ただいまー」
妹「今日お父さんとお母さん帰れないんだって。だから二人っきりだね。晩御飯は何がいいかな?お兄ちゃんの好きなの作るよ」
俺「はあ・・・。うーん、そうだな、適当で」
妹「適当が困るよぉ。何作ればいいか分からないんだもん」
俺「じゃあカレーでいいや」
妹「うん、分かった!」トタタタ
俺「行ったか・・・。・・・はあ」
大きな溜息をつきながら部屋へ行った。それからゲームを始めた。
夕刻
妹「お兄ちゃん、よく出来てるかな?」モジモジ
俺「いただきまーす。・・・うん、よく出来てるよ」
妹「よかったぁ」
妹は俺の好みをはっきりと理解しその通りの味付けをしてくれる。しかし、そこも何だかプログラムされた人形のやる事みたいに覚えてしまう。
俺の事に関しては失敗しないように必至に気を付けているのが余計にそう思える。
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オチまで全部読めた
それから夕食が終わり俺は少し時間を置き風呂に入る事にした。脱衣所で服を脱いだ所で妹から声がかけられた。
妹「お兄ちゃんお風呂に入ってるんだね?私も入るー」
俺「・・・はあ」
妹「お風呂に一緒に入るのなんて久しぶりだね」
俺「まあな」
妹「お父さんとお母さんは大体家に居るから、隠れてないといろいろ出来ないよね」ギュッ
俺「そうだな・・・」
妹「お兄ちゃん、大好き」チュッ
妹が不意にキスをしてくる。だから何だというわけでもない。
妹「ここで、しよ?」
俺「悪いな、ちょっと俺疲れてるんだ。また次の時にな」
妹「・・・うん、分かった」
風呂では妹の誘いを断り、その後妹を残しさっさと風呂を出てきた。
俺「ふあぁ~、もう今日は寝るか」
コンコン
妹「お兄ちゃん、一緒に寝ていい?」
俺「はあ」
溜息が漏れた。多分妹は俺の機嫌が悪い事に気付いたらしいな。その原因が何かまでは気付いてない筈だが。
俺「ああ、いいよ」
妹「ほんと!?わーい、ありがとーお兄ちゃん!」
妹が俺の布団に入ってくる。
俺「・・・」
妹「・・・」
それから暫くは両方黙っていた。しかし、妹が沈黙を破ってきた。
妹「ごめんね?お兄ちゃん。私が悪かったら謝るから。お兄ちゃん怒ってるように見えるから・・・」
俺「・・・さっさと寝ろ」
妹「うん・・・」
気がつくと眠っていたらしい。妹は早めに起きて朝食の用意をしていたらしい。
妹「おはよ、お兄ちゃん。ご飯の用意できてるよ」
俺「・・・おう」
妹が俺に話しかけてくるが俺は適当に相槌をうちながら朝食を食べる。
俺「ご馳走さま、それじゃあ俺は学校行くから」
妹「あっ!ちょっと待って!一緒に行こ?」
俺「早くしろよ」
~学校~
俺「はあ~」ガタリ
眼鏡「どうしたよ、元気ないな」
俺「まあいろいろあったんだよ。何があったかは聞くな」
眼鏡「別にいいさ。お前に起こりそうな事なら大体想像つく。ふふふ」
幼馴染「え?どんなのどんなの?」
眼鏡「むっつりスケベのこいつの事だ。偶然見かけた女子にでもついて行こうとして警察に見つかったんだろうよ」
幼馴染「え~本当!?」
俺「違うな。まあ聞かないでくれ」
放課後
帰り道でばったり妹に出くわすのは避けたいので教室で時間を潰す事にした。さて、本でも読むか。
俺「・・・」
大体の生徒は帰ったな。残った生徒は少なくなってきている。
俺「・・・」
誰も居なくなったな。
女の子「あのぅ・・・」
俺「!」
いたのか!てっきりもう皆居ないものだと思ったが後ろにいたのか。死角だったからな。合法ロリという言葉が似合いそうな感じの子だ。
俺「ん?何か用?」
女の子「わ・・・私と付き合ってくれませんか?」
俺「・・・え?」
女の子「実は・・・俺さんの事が好きだったんです」
俺「おう・・・」
この大人しい子が人を罠に仕掛けるなんて事はなさそうだからな。
女の子「いつか告白しようと思っていたんですがお友達と一緒だったので緊張して言えなかったんです。今は二人きりだから・・・」
女の子「どうですか?わ・・・私と付き合ってくれませんか?」
一瞬妹がちらついたがどうでもいい事だと思いなおした。女の子は可愛いし性格も悪くないから問題ない。それに恋人が出来れば妹との関係も消滅するだろう。
俺「俺で好ければ是非」
女の子「ほ、本当ですか?ありがとうございます」
俺「聞きたい事があるんだけどさ、何で俺が好きになったりしたんだ?」
女の子「え、あの。それは入学したてで不安で、孤独だった時に話しかけてくれた人が俺さんだったから、です。あの時は嬉しくて」
俺「そうなんだ・・・」
全く覚えていない。しかし、そう言われればそんな事もあったような。
俺「それじゃあ、帰ろうか」
女の子「はいっ」
俺「それじゃあ、ここまでだね。さよなら」
女の子「はい、また明日」
俺は分かれた後家路へと向かった。
と、曲がり角から誰かが出てきた。
妹「お兄ちゃん遅かったね」
心臓が跳ねた。どうしてここに?
俺「よう、妹。もうこんな時間だぞ?何してたんだ?鞄持ってるって事は家に帰ってないな?」
妹「だってお兄ちゃんと一緒に帰りたかったんだもん」
俺「そ・・・そうか」
不自然過ぎる。何でこうも都合よくこの場所に居たんだ。
妹「そういえばお兄ちゃんさ―」
妹「一緒にいたあの子、誰だったの?」
俺「!?」
見ていたのか?だが、教室での告白さえ見ていなければ只の仲の良いクラスメイトが偶然帰り道が一緒だったで通るのかもしれない。
俺「只のクラスメイトだ。気にするな」
妹「そうだよねっ!良かったぁ」
妹「だって、お兄ちゃんと私は"恋人"だもんね?」
こいつは知っているのが知らない振りをしてカマをかけているのか?
俺「そうだ。俺達は恋人だからな」ハハハ
妹「帰ろっか」
俺「だな」
こいつが怖い。教室での事まで見ていたのか?人をつけまわすような行為までして。教室での事を知っていても尚俺を取られまいとしてるのはやっぱり向こ
うも必死だからか。となったら、この関係を終わらせるには距離を置くしかないか。
帰宅しての事、色々と準備を整え妹が部屋に入ったのを確認すると早速親に言った。
俺「俺、一人暮らしするから」
母「何、急に」
俺「金はバイトとかして十分にあるからさ。いいだろ?」
母「そんな事急に言われても・・・」
俺「じゃあな!父さんにもそう伝えておいてくれ」
母「ちょ、ちょっと待ちなさい!」
静止も聞かずに飛び出した。いきなり家を飛び出していく所はあるのか?ある。この近くには保証人が要らず結構ズボラな不動産があるのだ。
このような情報を知っていて助かった。
業者「それじゃあ、とりあえず鍵ね。ハイ」
俺「ありがとうございます」
やはりだ。いきなり学生の俺が押しかけても不審に思わず適当に済ませてくれた。
引越しのごたごたが一段落し、一人暮らしにも慣れた頃、それは訪れた。
「こんばんわ。俺さん、いますか?」
俺「誰だー?」
ガチャリ
俺「はい、なんですか?」
刑事「私、この近くの警察署の刑事をやってる刑事と申します」
俺「はあ・・・。刑事さんが何のようで?」
固太りした外見の刑事だ。刑事に来られるような事をした覚えは無い。
刑事「立ち話をするような話ではないので中に入れさせてもらえませんか?」
俺「まあ、どうぞ」
刑事「すみませんねぇ」ハハハ
俺「コーヒーしかないんです。許してください」ガチャリ
刑事「お気遣い助かります。私は何でもいいです。気にしないで下さい」
俺「それで、一体話とは?」
刑事「はい、実は貴方の所属するクラスメイトの幼馴染さんが殺されました」
俺「!?」
刑事「死因は刺された事による失血死。しかも死ぬまでは刃物でめった刺しにされています。貴方の下を訪れたのは、丁度貴方が一人暮らしを両親の許可を得
ず強引に一人暮らしを強行してから発生した事件ですので、参考になる物があればと思い来ました」
俺「・・・俺は疑われているんですか?」
刑事「いえいえー、そういう訳ではないんですよ。只何か情報が欲しいので、とりあえず色々人を当たってるだけです。例えば、幼馴染さんが何かのトラブル
に巻き込まれていたとか」
俺「・・・分かりません。参考にならずすみません」
刑事「そうですか。お時間を取らせてしまい誠にすみません。では、私はここで帰らせていただきます。すみませんねぇ」ハハハ
刑事は明らかな愛想笑いを浮かべながら部屋を出て行った。
何で幼馴染が?あいつは恨まれるような人間ではない筈だ。しかし、もし考えられるのなら、妹が俺に会えない事で無理に会えるような事態を作ろうと・・・
駄目だ。考えすぎだな。流石にそれは無いな。妹にはあれから絶対に会わないように避けてきた。だが、殺人に至るまでの精神負担が有る筈がない。
明日の学校では、みんなに聞くとするか。
べらべらとよく喋る刑事さんだなー
学校
眼鏡「おい、幼馴染が死んだらしいぞ!」
俺「どうしたんだろうな。あいつ何かしたんだか」
眼鏡「知らねえよ」
女の子「幼馴染さんが殺されたんですか・・・。怖いですね」
俺「ああ。あいつとは小さい頃から一緒だったんだが」
女の子「それは・・・その、悲しいですね」
俺「まあな」
先生「今日は幼馴染が死んだと言う事で休みにする。気をつけて帰るんだ」
生徒「はーい」
幼馴染の友達達が幼馴染の家に行くかどうかを話し合っている。俺は勿論行くつもりだ。しかし一人で行きたかったので女の子とは一緒に帰らない事にした。
よし、幼馴染の家に着いた。インターホンでも鳴らそうか。
妹「あれ!?お兄ちゃん!?久しぶり!」
俺「!?」
周りは確認して誰も居ない事は確認したぞ。どうしてここにいるんだ。
妹「急に居なくなっちゃうんだもん。悲しかったよ」
俺「何で・・・ここにいるんだ?」
妹「え?だって幼馴染さんはお兄ちゃんと仲が良かったから家に訪ねようかと思って」
俺「・・・」
おかしいだろう。学校が休みなのは幼馴染の死んだ俺のクラスだけだ。ましてや、高校生が死んで中学校が休みを取る訳がない。確信した。こいつが幼馴染を殺したんだ。
ここで言っておかないと絶対に次の犠牲者が出る。
俺「俺はお前の事が嫌いだ。もうこんな事はやめろ」
妹「え?どうしたの・・・お兄ちゃん・・・」
俺「お前が幼馴染を殺したんだろ。もうこんな事はやめるんだ。それに別に俺はお前の事が好きじゃなかったんだ」
妹「え・・・え・・・」
俺「じゃあな」
妹「ちょっと待ってよお兄ちゃん。私が殺したって・・・どういうこと・・・」
俺「とぼけなくてもいい分かってる。もう俺には構うな」
妹は涙を流している。しかしそんな事で心は動かされない。こいつは人殺しに決まっている。妹に次の言葉を言わせないように素早くこの場を去った。
数十日後
先生「えーそれでは明日から三日間連休に入る訳だが、校則は守るように」
生徒「はーい」
時間が経ち幼馴染の死からクラスメイトは立ち直り始めていた。
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