魔王「えっ?」
勇者「台本律儀に読むのはいいけどさ、冷静に考えてみ?おれLv99だぞ?この意味わかる?」
魔王「・・・・・・」
勇者「だーかーらー、カンストしてんの。おれ。この世界で最強なの。んで、お前のレベルは幾つだっけ?」
魔王「えっ・・・と・・・、・・・・60・・・です・・・・」
魔王「世界の半分をやろう」
ワイ「うん」
魔王「仲間になったら世界の半分をやろう」
ワイ「うん」
魔王「だから!仲間になったら世界の半分をやろう!」
ワイ「いいよなるよ」
魔王「ええか?仲間になったら世界の半分をやろうってんねん!」
ワイ「なるゆうとるやろ?世界の半分手にいれたら女だきほうだいやんけ」
魔王「くうきよめやぁぁ
!」
ピュルルル…←戦闘音
勇者「うん。そうだよね。魔王挑戦の適正レベルが70だから、やるまでもなく俺の勝ちはみえてるよね」
魔王「えーっと・・・、けっきょく部下にはならないんだよね?」
勇者「当たり前だろ」
魔王「・・・・・・ふっ、フハハ!やはり勇者ならそう答えると思っておったぞ!!ならばここで死ぬしかないな!!」
勇者「だから台本読むのやめろって言っただろ、ぶっ殺すぞ」ギロッ
魔王「ひえっ(そんなこと言ってないやん・・・)」
大魔王「Lv120だけどそこんとこどう?」
魔神「Lv200だけど?」
魔王「俺はぐれメタル狩り放題なんだけど?どぅーゆーあんだすたん?」
隠しボス「レベル200のワシは高みの見物」
勇者「言ってなくてもおれが思ったことは言ったに等しいんだよ」
魔王「そんなひどい・・・て心読まれてる!?」
勇者「カンストしたら一個好きな特殊スキル選べるんだよ。おれは読心スキルな。即死魔法でワンチャンあるとか考えてるみたいだがくるタイミングがわかってる俺には効かねえぞ」
魔王「まじかよ・・・」
勇者「お、ようやく素のお前が出てきたな(ニッコリ)」
全てを滅ぼす存在「Lv1000」
魔王「おれだってここでずーっとお前が来るまで待ち続けて負けるだけの役なんて嫌なんだよ・・・しかも無駄にレベル上げしてるから普通の倍以上プレイ時間かかってるし・・・」
勇者「まぁなぁ」
魔王「もうなんか疲れたわ・・・一思いにやってくれ」
勇者「いやなんでだよ」
魔王「え?だって部下にはならないんだろ?」
勇者「お前の部下にはならないけど世界の半分はいらないとは言ってない」
魔王「えぇ・・・」
勇者「てか半分じゃねえな、全部くれ。おれが魔王になるから、お前は俺の部下になって表向きの魔王を演じといてくれや」
魔王「んな無茶な・・・。だいたい、おれがラスボスなんだからもうこのゲームでやることないだろ」
勇者「あれ、知らないのか?お前の後にまだ裏ボスがいるんだぞ」
魔王「えっ!?おれが一番上じゃないの!?」
勇者「おう。大魔王と冥王に、異世界からの使者だろ。それから天候を司る古の三龍と時を統べる者だな」
魔王「盛り込みすぎやろ・・・俺の立場は・・・」
勇者「まああと120体ぐらいはいるけどな。だいたいは今の俺でも瞬殺だけど1人だけどうしても勝てなさそうなやつがいてな・・・それが俺の親父なんだ」
魔王「ひゃく・・・もう突っ込みどころ多すぎてどうでもええわ」
勇者「この親父が強いのなんの。時止めにタイムリープに時間スキップとやりたい放題で勝てそうにないんだよ」
魔王「ほぼほぼジョジョやんけ」
ただの戦士LV9999
母ちゃん「掃除の邪魔よコンセントブチー」
勇者「まあおれの親父がこのゲームがクソゲーと言われる所以なんだろうな。未だに勝てたものはいないらしい」
魔王「それだけじゃないと思うけどな」
勇者「そこでおれは二つの策を考えついたんだ。まず一つ目は読心スキルだ。一見これは敵の使う技が分かるだけという弱いスキルと思われがちだが、うまく使えば親父に対しては絶大な効果を発揮するとおれは読んでいる」
魔王「ほーん」
勇者「そして二つ目の策がまさにいまこの状況だ。『魔王の誘いに乗る』これこそが全プレイヤーの盲点であり、かつ親父の突破口なんだ!」
魔王「誘いに乗るってか、むしろ一方的に武力で脅迫してるだけだけどな」
勇者「これにより本来のフラグがたったりたたなかったりでなんとかなるだろう・・・。さて、用事も終わったし、次はどこに行こうかなあ」
魔王「あっ、さっきから薄々気付いてたけどもう独り言のつもりで話してたんだね」
勇者「たしか魔王を倒せばレベル上限が開放されるはずだから、とりあえずレベル上げだな!」
魔王「しかももうおれ戦わずして負けたことになってるんだね」
飽きたし相棒観て寝る
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