剣士「断らせてもらう」
商人「大事な荷物を積んでいるんだ、頼む」
剣士「俺はボディガードなんて安い仕事は引き受けないんだよ」
商人「なら・・・倍の依頼料を出そう。どうだ?」
剣士「金額の問題じゃないんだよ。他の奴に依頼しろ」
受付「ねえ、剣士さん。最近どうしたの?全然依頼を受けてくれないってお客さんからクレームがたくさん来てるけど」
剣士「俺は俺に見合った依頼しか受けないって決めたんだ」
受付「『なんでもやります!』が口癖の剣士さんがこんなことを言うなんて・・・」
剣士「」
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盗賊「本当にどうしちまったんだよ、剣士」
受付「あ、お疲れ様です」
盗賊「おう。いやー、アバレヤナギって殴っても切っても倒れねえの。固いしすぐ再生するし」
盗賊「だから燃やしてやったよ、これでしばらく森は静かになるな」
受付「ありがとうございます」
剣士「・・・功績が欲しいんだ」
盗賊「功績?」
剣士「つい先日、勇者様が魔軍四天王の火炎将軍に殺されたらしいな」
受付「はい」
剣士「それに伴って、新しい勇者を選定するらしい」
盗賊「もしかしてお前・・・」
剣士「ああ、俺は勇者になりたい」
盗賊「似合わねえなあ、剣士が勇者って」
剣士「大それたことを言ってるか?俺」
受付「失礼なのはわかってますけど、剣士さんには似合いませんね。でも・・・」
剣士「?」
受付「剣士さんが勇者になれたらギルドの宣伝になりますね!」
盗賊「ははは、受付ちゃんの言うとおりだ。頑張ってみろよ」
剣士「二人とも、普通に応援してくれてもいいんじゃ」
受付「はいはい。それで、どんな依頼が受けたいですか?剣士さんに優先的に回してあげます」
剣士「ドラゴン、ゴーレムとかの大型魔物の討伐かなあ」
受付「大型魔物ならホワイトドラゴンの討伐依頼がありますね」
盗賊「おっ」
剣士「じゃあその依頼で。盗賊も来るか?」
盗賊「お供させてもらいますよー」
受付「出発は明日の朝でいいですか?」
剣士「ああ」
受付「では馬の準備をしておきますね」
盗賊「よろしくー、受付ちゃん」
期待
ふむ
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