櫻子「咳をすると相手が抱き付いてくる薬?」 (29)

櫻子「咳をすると抱き付く薬?」

西垣「誕生日だと聞いてな」

櫻子「わーい。プレゼントー♪」

西垣「偶然完成したんだが、爆発しなくてな。大丈夫、副作用として少し健康になるくらいだ」

櫻子「ありがとうございます!」

西垣「期限は約半日。そして使い方なんだが」

西垣「例えば私が飲んで咳をしたとする、すると一番近い所にいる相手が、抱き付いてくるということだ」

櫻子「ほへー」

西垣「今だったら、咳をした瞬間に大室が抱き付いてくることになるな」

櫻子「え?私、抱き付きませんよ?」

西垣「わかった。もう一度説明しよう」

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西垣「では、大室が飲んだとしよう」

西垣「次に、古谷の近くで咳をする」

西垣「すると、古谷が抱き付いてくれるわけだ」


西垣「わかったか?」

櫻子「わかりました!これ美味しいんですか?」

西垣「いや、美味しくない」

櫻子「じゃあ、向日葵に飲ませればいいんですね!行ってきます!」

西垣「いや、ちょっと待て!」


ダダダダダダダ


西垣「行ってしまった…」

  *  *  *



櫻子(さっそく向日葵に飲ませてやろう)

櫻子(これで…)


☆妄想中~~~~~~~~~~~~~~~

向日葵「」ゴクゴク

向日葵「おいしかったですわ。ありがとう。素敵な櫻子様」

櫻子「えーごほん」コホン


ギュッ


向日葵「あっ//」

櫻子「これこれ向日葵くん。なんで抱き付いてくるのかね?」

向日葵「な、なんでかしら。体が勝手に」

櫻子「まったく…向日葵くんは…相手が私じゃなかったら、大変なことになるところだったよ」

向日葵「櫻子様ー素敵ー無茶苦茶にしてー」


☆妄想終了~~~~~~~~~~~~~~


櫻子(えへっえへ//)

  *  *  *



■朝 教室にて

ちなつ「向日葵ちゃんマスクしてどうしたの?」

あかり「風邪なら、保健室に行った方が…」

向日葵「いいえ、大丈夫ですわ。咳がでるだけで、熱はありません」

向日葵「みなさんに迷惑をかけないように、マスクさえしていれば」

櫻子「イエーイ向日葵ー。喜べー櫻子様が来たぞー」

向日葵「…無駄にテンション高いわね」


櫻子「はい。栄養ドリンク」

向日葵「え?」

櫻子「ふふーん。感謝しろよ。向日葵のために用意したんだからな!」

向日葵「櫻子…そんな櫻子が…」

ちなつ「櫻子ちゃんやっさしいー」

櫻子「さあ、飲め!そして櫻子様に足を向けて寝るが良い!」

あかり「さ、櫻子ちゃん、それ色々と間違ってるよぉ」

向日葵「ありがとう、櫻子。さっそく頂きますわ」


ゴクゴクゴクゴク


向日葵「うぅ…不味いですわ…」

ちなつ「薬だしね」

櫻子「よし!ごほん!」コホッ

向日葵「…」

櫻子「…」

向日葵「少し、楽になった気がしますわ」

櫻子「ごほんごほん!!!」コホッ

向日葵「櫻子?大丈夫?」

櫻子「ごほんごほんごほんごほん!!!」コホッ

向日葵「さ、櫻子!?」

あかり「櫻子ちゃん大丈夫!?」



櫻子(だ、抱き付いてこない!?)

櫻子(まさか薬効いてない!?)

傀儡茸か

ちなつ「櫻子ちゃん大丈夫?」

櫻子「え?あっ、大丈夫。あはははは」

向日葵「はぁ…まったく心配かけさせ……………………………ごほん」コホッ


ギュッ


櫻子「!?」

向日葵「え?」

あかり「あ、あれ?」

ちなつ「あかりちゃん?どうして向日葵ちゃんに抱き付いてるの?」

あかり「え?え?あ、あれ?」

櫻子「離れて!」


サッ


あかり「ご、ごめんね。向日葵ちゃん」

向日葵「いえ、大丈夫ですわ…ごほん」コホッ


ギュッ


櫻子「!」

ちなつ「あ、あれ?」

あかり「今度はちなつちゃんが!?」

向日葵「!!??!?」

ちなつ「体が急に…あれ?」

櫻子「いいから離れて!」


サッ


櫻子「」キッ

向日葵「な、なによ。急に睨んで」

櫻子「なんでもねーし!」

向日葵「なんで怒ってるのよ…」

櫻子「怒ってなんかねーし!」

ちなつ「ご、ごめんね。櫻子ちゃん」

あかり「櫻子ちゃん。ごめんね」

櫻子「…」ムスー



向日葵「…」

ちなつ「向日葵ちゃん。難しそうな顔してどうしたの?」

向日葵「いえ、さっきの栄養ドリンクのビンを見ているのですが…」


櫻子(向日葵め!嬉しそうにしやがって!)

櫻子(そんなにあかりちゃんやちなつちゃんに、抱き付いてもらったのが嬉しかったのか!)

櫻子(向日葵め!)


向日葵「よく見たら『作:西垣』って書いてありますね」


櫻子「…」

向日葵「櫻子?」ゴゴゴゴゴ

櫻子「え?なに?」

  *  *  *



■生徒会室に避難中

向日葵(櫻子から事情は聞きましたわ…まったく、この子ったら…)

櫻子「すいませんでした」土下座

向日葵「で、えーと、なんでしたっけ?咳をしたら抱き付く薬?」

櫻子「はい。そうです」

向日葵「私が咳をしたら、『他の人に抱き付く』はずなのに」

向日葵「実際は、『他の人が抱き付いてくる』と…」

櫻子「そうみたいです」


向日葵「はぁ…なんでそんな薬飲ませたのよ?」

櫻子「べ、べつに…」

向日葵(なんで顔が赤いのかしら…)

向日葵(…)


向日葵「ま、まさか、あなた…私に抱き付いて欲しくて!?」

櫻子「なっ、ななななな//」

櫻子「そんなわけねーし!勘違いするなよ!ばかっぱい!」

向日葵「バカなんじゃなくて!あなた!」

櫻子「なんだと!ばかって言った方がばかだもんね!向日葵のばか!」

向日葵「なんですって!」

櫻子「なんだと!?」

 
ガラララッ


京子「綾乃ーーいるー?」

京子「あれ?」

櫻子「歳納先輩?」

向日葵「今は普通の休み時間なので、教室では?」

京子「うーん。教室にはいなかったんだよねー。まぁいっかーじゃあねー」

向日葵「失礼しま……ごほん」コホッ


ギュッ


櫻子「なっ!?」

京子「およよ?」

向日葵「歳納先輩…すみません。実はかくかくじかじかで」

京子「おぉ!しかしかかくかくだって!?」

櫻子「しか!?」

京子「かく!」

櫻子「負けました…」ガクッ

京子「ふふっ。さくっちゃんもまだまだだね」


櫻子「じゃなくて、早く離れてください!」

京子「えー、だって、ひまっちゃん気持ちいいしー。もうちょっとー」スリスリ

向日葵「ちょっと!歳納先輩!」


サッ


京子「なんちゃって冗談冗談。じゃあねー」

向日葵「行ってしまいましたわ…」

櫻子「…」

向日葵(櫻子…すごく不機嫌ですわ)

向日葵(なんで不機嫌なのかしら…)

向日葵「…」

向日葵「//」ボンッ

櫻子「ん?」



向日葵(ま、まままままままままままーーーーーーーーーーーー//)

向日葵(ま、ままままさか、櫻子。私の事が好ーーーーー//)

向日葵(そ、それなら、この状況にも納得できますわ!)


向日葵「…」

向日葵「ハッ!!!」

向日葵(この状況最高ですわ!)

向日葵(よくよく考えたら、櫻子に合法的に抱き付いて貰うチャンス!)

向日葵(そ、そう…抱き付いて貰う…)

☆妄想中~~~~~~~~~~~~~~~

向日葵「…」

櫻子「どうしたの?向日葵?」

向日葵「す、すごい咳が出そうですわ…」

櫻子「なんだってー!?」

向日葵「ごほんこほん。おーっほん」


ギュッ


向日葵「なっ//」

櫻子「し、仕方ねーし//」

向日葵「ま、まだ咳が出ますわ!」

櫻子「早くしろし//」


向日葵「ごほん、ごほん、ごほん」

ギュウウウ

向日葵(櫻子が動物みたいに一生懸命抱き付いてきて…あぁ//)

櫻子「薬のせいだから、仕方ないし!」

向日葵「そ、そうですわね。これは仕方ないことですわよね//」

櫻子「//」

向日葵「//」


向日葵「こほんこほん」

ギュッ

櫻子「向日葵のせいで、くっついて離れられないし」

向日葵「こうなったら、私たち結婚するしかありませんわね」

櫻子「幸せにしてやるし//」

向日葵「幸せにしてね。櫻子//」


☆妄想終了~~~~~~~~~~~~~~



向日葵「キマシタワーーーーーーーー」

櫻子「」ビクッ

向日葵(さ、さぁ、あとは一生咳をしていれば!)

櫻子「ひ、向日葵大丈夫?鼻血出しながら奇声あげて…」

向日葵「大丈夫ですわ!もう未来の計画もバッチリ!なんの心配もいりませんわ!」ハァハァ

櫻子「向日葵…ごめん。私が変な薬飲ませたから…変になって…」ボソッ

向日葵「え?」


櫻子「今から先生の所に行ってくるね。治る薬とかあるかもだし」

向日葵「いえ、ちょっと待ってください」

櫻子「え?」

向日葵(これを治すなんてとんでもない!なんとかしないと…)

向日葵「そ、その…先生は先ほど出張で出られて…」

櫻子「え?」

西垣「やあ、呼んだかな?」

向日葵「あっ!あっちの方で爆発が!?」

西垣「なんだと!?」ダダダダダダ



櫻子「今、先生いなかった?」

向日葵「気のせいですわ…」

向日葵(そんな事より咳ですわ!)

向日葵(さあ、咳をしますわよ!櫻子!)

向日葵(優しく、でもちゃんと力強く抱いてくださいね!櫻子!)

 
ガラララッ

向日葵「えー、こほんこほん」コホッ

綾乃「歳納京子ーーー!」


ギュッ


綾乃「え?」

向日葵「え?」

櫻子「え?」

千歳「綾乃ちゃん!?」

綾乃「ち、違うのよ。こ、これは」オロオロ

千歳「そ、そんな…綾乃ちゃんが歳納さん以外に抱き付くなんて…綾乃ちゃんの嘘つきーーー」ダダダダ

綾乃「え!?千歳どこに行くの!?あと嘘つきってなに!?」


綾乃「あ、あれ?もう体が動く」

サッ

綾乃「ごめんなさいね。古谷さん…その急に抱き付いたりして…」

向日葵「い、いえ、大丈夫ですわ…」

向日葵(た、タイミング悪すぎですわ…)

櫻子「歳納先輩なら、先ほど教室に戻りましたよ」

綾乃「え?あっ、そうなの。ごめんなさい。用事があるから行くわね」

綾乃「本当にごめんね。古谷さん」

向日葵「い、いえ」

向日葵(行ってしまいましたわ…)

向日葵(でも、これで主要キャラは出てしまいましたわね)

向日葵(もう邪魔する人はいませんわ!)

向日葵(さあ、櫻子!覚悟しなさい!)

キンコーンカーンコーン

向日葵「あっ」

櫻子「早く教室に戻らなきゃ」

  *  *  *



向日葵(さあ、放課後ですわ!)

向日葵(お昼休みは、生徒会の仕事が忙しくて無理でしたが…)

向日葵(放課後は何もなし!さあ覚悟しなさい!櫻子!)


向日葵「櫻子。生徒会室に行きません?」

向日葵(生徒会室で…二人っきり…ふふっ。学生なら誰しもあこがれるシチュエーションですわ)

櫻子「え?なんで?今日は用事なかったよね?」

向日葵「…」

櫻子「…」


向日葵(あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー)

向日葵「え、えーと、それは…その…」

櫻子「そ、それよりさ…体、大丈夫?」

向日葵「え?」

櫻子「あのあと、咳もしなかったみたいだけどさ…」

向日葵(櫻子…私の事を心配してくれて…)

向日葵(それなのに…私ったら、櫻子に襲ってもらう事しか考えてなくて…)

向日葵「ええ、大丈夫ですわ。薬のビンにも書いてありましたが、体が元気になるみたいですし」

向日葵「おかげで風邪もバッチリ治ったみたいですわ」

櫻子「そっか…ごめんね。向日葵」シュン

向日葵「気にしなくて大丈夫ですわよ」

向日葵(シュンとしている櫻子…可愛い…)


櫻子「で、でも、私は気にする!」

向日葵「え?」

櫻子「だって、向日葵が他の人に抱き付かれてると…その…むかむかするの!」

櫻子「だから向日葵!お願いだから他の人に抱き付かれないで!抱き付かないで!」

向日葵「櫻子…」

向日葵「まったく、あなたはバカね…えぇ、大バカですわ」

櫻子「なっ!?」

向日葵(ここで私が咳をする…そして…)

向日葵(ギュッとしてきた櫻子に)

向日葵(『本当にバカ。私が抱き付かれたいのはあなただけだというのに…』)

向日葵「…」

向日葵(OH YES!YES!)




向日葵(さあ、一世一代の大勝負!行きますわよ!古谷向日葵!)


向日葵「櫻子…聞いて。これが私の答えですわ」

櫻子「え?」

向日葵「こほん」コホッ

結衣「あれ?なにしてるの?」

向日葵「え?」

ギュッ

向日葵(あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!)

向日葵(船見先輩の事、忘れてましたわーーーーーーーーーーー!!!!!!)

結衣「え?え?え?体が勝手に…え?」

櫻子「」プルプル

向日葵「ち、違いますの!櫻子!これは違いますのよ!」

櫻子「へ、へぇ…これが向日葵の答えなんだ。船見先輩に抱き付いて貰うのが…」

向日葵「聞いて櫻子!これは!」

櫻子「向日葵のばか!」

ダダダダダ

向日葵「櫻子!?どこに行くの!?櫻子!!!」

結衣「え?え?え!?」

向日葵「すみません…船見先輩、実はかくかくじかじかで…」

結衣「そうだったんだ。私の方こそごめんね。古谷さん」

向日葵「…私、どうすれば…」

結衣「追いかけたほうがいいよ」

向日葵「え?」

結衣「ほら付き合いが長いと言葉がなくても『わかってもらえる』って思っちゃうんだ」

向日葵「え?え?え?」

結衣「でも、意外と言葉じゃないとわからないもんなんだ」

向日葵「!!」


結衣「幼馴染って不便だよね。一番距離が近いくせに全然わかってない。気づいたら遠くに行っちゃう」

向日葵「…」

結衣「だからさ、追いかけないと…大室さんどっかに行っちゃうかもよ?」

向日葵「船見先輩ありがとうございます!私…櫻子の事追いかけます!」

結衣「うん。頑張れ。古谷さん」

向日葵「はい!」

向日葵(早く櫻子を追いかけないと!…でも、どこに?)


京子「結衣ー。あれ?ひまっちゃん?」

向日葵「すみません!私用事があって、失礼します」

京子「もしかして、さくっちゃん?だったら屋上の方に行ったよ」

向日葵「ありがとうございます!」

  *  *  *


京子「で、さくっちゃん。どうするの?」

櫻子「…」

結衣「あ、あれ?大室さんは屋上じゃ…」

京子「結衣もダメだねーさくっちゃん隠れてるのバレバレだったしー」

結衣「じゃ、じゃあ、さっきの話…」

京子「『幼馴染って不便だよね。一番距離が近いくせに全然わかってない。気づいたら遠くに行っちゃう』」キリッ

結衣「なっなーーーーーー//」


京子「大丈夫だよ結衣!私はどこにも行かないから!」

結衣「うるさい!お前のことじゃない!」

京子「あらあら、お顔があかりのお団子みたいに真っ赤ですよー」

結衣「うるさい!」

櫻子「私行きます!」


櫻子「そして、向日葵とちゃんと話します!」

京子「うん」

櫻子「なにを話せばいいか、全然わかりませんが、とにかく!」

櫻子「ちゃんと話してみます!」

結衣「うん。頑張れ大室さん」

櫻子「ありがとうございます!先輩方!」

  *  *  *


向日葵「い、いない…屋上…誰もいないですわ…」

向日葵(もしかして、もう帰ったんじゃ…)


櫻子「向日葵ーーー!!」

向日葵「」ビクッ

向日葵「あ、あれ?扉の方に…今、来ましたの?」

櫻子「今来た!」

向日葵(途中で追い越してたのかしら…じゃなくて、櫻子がいてよかった…)

櫻子「…」

向日葵「…」

向日葵(うぅ…な、なにを言えばいいのかしら…)


向日葵「櫻子…その、私…」

櫻子「ごめんなさい!向日葵!」

向日葵「え?」

櫻子「その…変な薬飲ませちゃって、それのせいで色々あって、全部ごめんなさい!」

向日葵「その件はさっきも謝ったじゃない…」

櫻子「でも、ごめんなさい!」

向日葵「いいえ。もう気にしてませんわ。それより私もごめんなさい」

櫻子「え?なにが?」

向日葵「その…………………………………あの…」

向日葵(言えないですわ!途中からわざと咳をして…他の方に抱き付かれたなんて!)

向日葵(本当は『櫻子に抱き付いて欲しかっただけ』なんて!)

向日葵(こんなの告白も同然ですわ!)

向日葵(…)

向日葵(はぁ…さっき、船見先輩に『言葉じゃないとわからない』と言われたばかりなのに…)

向日葵(…で、でも告白する勇気がたりない…)

向日葵(こうなったら咳をして、抱き付いて貰って…)

向日葵(あとは勢いで櫻子に私の気持ちを…//)


向日葵(勇気をください!神様!)



櫻子「向日葵?」

向日葵「櫻子!!!こほっ!こほっ!こほっ!こほっ!こほっ!こほん!」

櫻子「!!」

向日葵(さあ、抱き付きなさい!)



向日葵「…」

櫻子「…」

向日葵「あら?」

  *  *  *



■帰り道

櫻子(はぁ…疲れた…)

櫻子(結局、みんな向日葵に抱き付いて…私は…)

向日葵「よかったですわ。あの薬に期限があって、もう切れたみたいで…」

櫻子「そうだね…」

向日葵「…」チラッ

櫻子「はぁ…」

向日葵「もしかして、抱き付けなくて、残念だったとか?」

櫻子「///」ボンッ



向日葵「あらあら。西垣先生の薬のせいで、櫻子が爆発したみたいに、急に真っ赤になりましたわ」

櫻子「なっなななななななーーーーーー//」

向日葵「ふふふ♪」

櫻子「あーーーーーもうーーーー!」






櫻子「こんな誕生日、最悪だーーーーーーーーーー」







       終わり






(たぶん、なんとなくですが、明日にはいつも通りに戻ってる…)

(でも、私はいつもより、もっと上に行きたい…)

(だから、たぶん今日しかないんですわ…)

(言葉で…言葉で言わなきゃ…)

(今日は櫻子も頑張ってくれたんだから、私も-----)






ギュッ


「なっ//」

「誕生日プレゼントは私…じゃ、ダメかしら//」

「なっーーーーーーーーーーーー//」




       本当の本当に終わり

これにて終わりになります。
読んでくれてありがとうございました!
また機会があればよろしくおねがいします!

乙!

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