南条光「わかんなきゃ、ダメだから……!」 (13)


光「アタシはヒーローであらんと生きてきた。強く正しく優しく熱く、激しく生きてたいと過ごしてきた!」

光「けれど、アタシは悪役の……それも、どうしようもない悪党を演じなきゃいけない……アタシには、『大泥棒ヒカル』の気持ちが全く理解出来ない」

光「ならば役作りをしなきゃいけない。彼女のするように、悪をやるしかないだろう……」

モバP(以下P)「で、役作りを手伝えと?」

光「……頼む!」ブルブルブルブル

P(震えるほど嫌なら辞めればいいのに……でも、光が積極的に人を頼るなんて珍しいし、引き受けるべきだな)

P「まぁ、痛くない範囲なら」

光「ごめん……そしてありがとう!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1440933972


『やっちゃいけないこと・激情』

光「やっちゃいけないことの典型と言えば、これに限る!」グッ

P「なっ! 痛いのはイヤだと言っただろ!」

光「だからやるんだ。やれる……やれるさ……役のためなら……南条の姓は悪役を任ずるんだ、はは、ははははっ……」ブツブツブツブツ

P(うわ、目がグルグルになってる)

P「く……なら、せめてココにしてくれ」クルッ

光「背中?」

P「特に肩胛骨の周りをこう、リズミカルにな」

光「わかった! どんなリズム?」

P「とんとんとととん」

光「トントントトトン♪」トントントトン

P(チョロいチョロい)


『やっちゃいけないこと・傲慢』

光「頼んでない物を押しつけられるのって、気遣いは嬉しいけど迷惑だよな!」

P「確かに困るなー」

光「熱いから気をつけてね」コトッ

P「おお、ありがとう。ついでに言うと、それで感謝を求められたりすると、迷惑極まりないよな」ゴクッ

光「そうなのか?」

P「押しつけがましいだろ?」

光「あー確かに。じゃあえっと、ありがとう言って?」

P「美味しいぞ。淹れてくれてありがとう!」

光「へへへ、どういたしまして!」ニコッ

なんか佐山・御言みたいなこと言ってるな つまり まロいんだな


『やっちゃいけないこと・強欲』

光「お茶に合わせてさ、お菓子も用意したよ!」スッ

P「このお饅頭は?」

光「監督に挨拶したとき譲って貰ったんだ! 甘くて旨いし半分どう?」ブチッ モグモグ

P「甘くなくて不味い饅頭なんて、考えたくもないな。……かっらぁっ!?」

光「どうだっ!? これでアタシも大泥棒ヒカルの気持ちをちょっとはわ辛っ!」

P「何で光も食べたっ!?」

光「半分こしたかったから、んっ、ごめんお茶ちょうだい!」ゴクッ

P「辛いもの食べた後に熱いものなんか飲んだら!」

光「んむぅぅぅ……!!」ジタバタ

P「牛乳とってくるから座ってろ!」


『やっちゃいけないこと・怠惰』

光「あー、酷い目にあった……自業自得だけど……」

P「どっちらかというと自爆じゃ?」

光「悪いことをしたらこうなるもんだ。でも、ならヒカルは何で好き好んでやるんだろ?」

P「まだわからないんだな……」

光「修行は納豆のようにねばり強くやるものだ。だからまだ諦めず、コツコツ積み上げてく……!」コトコト

P「何をやってる?」

光「本の順番を入れ替えて散らかしてる! 番号がメチャメチャだから、探すのがたいへんだ!」コトコトコトコト

P「ンな地味な!」

光「目をつむっててもやれる! こっちの本を右に、左に! こっちは左、上! 下、下!」コトコトコトコトココトコトコトコトコ

P「ヘンなところで光って器用だよなぁ」

光「こういう風に! こういう風に!この本もそうしてやる! この本も!」コトコトコトコトコトコトコトコトコトコトコトコトコトコトコトコトコトコトコトコトコトコト

P「おつかれ。整理整頓してくれたおかげで、整理の手間が無くなったぞ」ナデナデ

光「んっ、どういたしまして! ……え?」

本棚「元通りでやんす」


『やっちゃいけないこと・暴食』

光「悪の組織が何故悪いかわかるか?」

P「人を怪我させるから?」

光「それもあるけど、一番悪いのは……人の自由を奪うことなんだ!」

P「確かにそれは困ったことだな。……まさか、それを俺にやろうとでも!?」

光「ああ。Pからお昼ご飯を選ぶ自由を奪う!」ゴトッ

P「手作りだ!」

光「五時に起きて作った!」

P「えらいえらい」ナデナデ

光「んっ……どういたしまして!」

P「で、作ってもらってなんだけどだな、役作り真面目にやってるのか?」

光「……またダメだった……」シュン……


P「どうしても大泥棒ヒカルが理解出来ないのか?」

光「うん。悪いことだってわかってるのに、何故やるんだ?」

P「食うに困ってるから、……じゃないよなぁ。ルパンだし」

光「そもそもさ、悪いことをしたいって思ったら、こう、胸が締め付けられる感じするだろ?」

P「罪悪感だな」

光「なのに、実際に悪いことまでやって、誇らしい顔でいるなんて……やってることが恥ずかしくないのか?」

P「恥ずかしい?」

光「しちゃいけないって気持ちが足りなくて結局しちゃうのは、弱い自分に負けたってことだ。それは悔しいことなのに、どうして高笑いをして見せびらかせられるんだ?」

P「うーん……そもそも、恥ずかしいことだと思ってない、とかはどうだ?」

光「どういうこと?」

すんませんテキスト飛びました。修復します

ちょっと復旧出来そうにありません。一度落とします


楽しみにしてる

はいよ

頼むぞ

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom