光彦「ザ・クイズ王?」 (16)
光彦「って、あの有名なクイズ番組ですか?」
コナン「そうそう。その番組」
光彦「確か、優勝したら願いを何でも叶えてくれるんですよね?」
阿笠「そうじゃ。今度、スーパーキッズスペシャルと言う子供向け大会が開催されるんじゃよ。それにこっそり応募したんじゃ」
歩美「で、その応募に通ったの!?」
阿笠「そうじゃ。少年探偵団みんな出られるぞい!」
歩美「すごーい!」
元太「優勝したらうな重食い放題だぜ!」
光彦(元太君の頭脳なら無理ですよ……)
灰原「まあ、面白そうではあるけれど……」チラッ
阿笠「心配無いぞい、哀君。このスイッチを押せば君達は別人に変身できる。TVで正体がバレることは無いぞい」ボソッ
灰原「そう、なら安心ね」ヒソヒソ
阿笠「まあ、とにかくそういう訳じゃ。夏の思い出作りに頑張ってみんかね?」
歩美「さんせーい!」
光彦(優勝したら何でも望みが……。ククク、これはチャンスですよぉ!)
コナン「……」
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国民クイズ?
光彦[ピーーー]
収録日当日。
光彦「いよいよですね!緊張してきました!」
元太「結局出れるのは光彦と灰原とコナンだけじゃねーか。俺と歩美は予選落ちだもんな」
光彦(そりゃそうでしょう)
歩美「コナン君!哀ちゃん!頑張ってね!」
コナン「おう、頑張るぜ!」
灰原「まあそれなりに頑張るわ」
光彦(僕の名前が呼ばれなかったような気がしますが……)
阿笠「さあ、そろそろ本番じゃ。頑張ってくるんじゃよ」
コナン「おう、行ってくる」
阿笠「特に光彦君。頑張るんじゃよ」
光彦「はい!頑張ります!」
光彦(推理では勝てなくても、知識なら僕の方が上のハズです!コナン君をここで凹ませてあげますよ!)
阿笠「……」
本番。
タイトルコール「ザ・クイズ王ー!!」
MC神山「さあ始まりました、ザ・クイズ王!!クイズを通じて夢を叶えるチャンスをお届けする当番組!司会はおなじみ。私、MC神山が務めさせていただきます!」
MC神山「今日はキッズ大会と言う事で全国から頭の良い子供達が集まっています!今夜は一体どんなバトルが繰り広げられるのでしょうか!」
元太「スゲー、本当にあのクイズ王だな!」
歩美「これからコナン君達が答えると思うとワクワクするね!」
阿笠「ワクワク。そうじゃのう。ゾクゾクするのう……」ニヤリ
※昔やっていた「ザ・クイズショウ」と言う番組を参考にしたSSです。
完全に一緒、と言う訳ではありません。
MC神山「さあ、それでは予選を勝ち抜いたチャレンジャーをご紹介致しましょう!エントリーナンバー1、江戸前コナン君!」
コナン「はーい!」
歩美「コナン君!頑張ってー!」
元太「なあ、何で名前違うんだ?顔もキッド見たいに変装してるしよ」
阿笠「まあ、色々あるんじゃよ」
元太「ふーん」
MC神山「どうですか?コナン君。番組に出た乾燥は?」
コナン「ちょっと緊張してるけど、頑張るよ!」
MC神山「はい、ありがとうございます!子供らしい気持ちの良いコメント、良いですねー!」
MC神山「はい、では続いてエントリーナンバー2、杯原哀さん!」
灰原「......宜しく」
MC神山「ちょっと声が小さいですね、緊張しているかな?」
灰原「あんまり人前、慣れてないから」
MC神山「なるほどなるほど。しかし、ここに来てくれたと言う事は最後まで頑張ってくれますね?」
灰原「ええ、頑張るわ」
MC神山「はい、ありがとうございます!いやあ、大人っぽいですねー!可愛い!」
歩美「哀ちゃん!頑張って!」
元太「緊張すんなよー!」
MC神山「はい、それでは続いて最後の挑戦者!エントリーナンバー3!円谷光彦君!」
光彦「はい!」
MC神山「どうですか?今のお気持ちは?」
光彦「とても緊張していますが、精一杯頑張ります!」
光彦(ふふ、優勝は僕が貰いますが謙虚な姿勢で好感度アップですよ!)
MC神山「なるほどなるほど、小生意気なコメントですねー!腹立つわー!」
光彦「えっ?」
MC神山「さあ、それでは早速ルールの説明に参りましょう!」
光彦「え、いや、あの......え?」
光彦(な、何故僕だけ暴言を......?)チラッ
歩美「......」
元太「......」
阿笠「......」
光彦(気のせいでしょうか?応援もしてくれて無い気が......)
「クイズショウ」って、個人の嫌な秘密をクイズにする奴だっけ
光彦(まあ、とにかく勝てば良いんです。勝って望みを叶えるんです!)
MC神山「さて、このクイズ王はまず3人での勝ち抜き戦を行います!これから私が出題するあらゆるジャンルのクイズに答えて頂き、先に10問正解した方が優勝!賞金100万円を手にする事が出来ます!」
歩美「すごーい!」
元太「うな重何杯分だ?」
阿笠(やれやれ、そればかりじゃな......)
コナン「先に10問、ね」
灰原「でもそれより」
光彦「優勝した後の......」
MC神山「そしてそして、それだけではありません!優勝者は賞金と引き換えに皆様お楽しみのドリームチャレンジに挑戦する事が出来ます!」
MC神山「このドリームチャレンジはただ1問、ノーヒントの超難易度問題に答えて頂きます!失敗すれば賞金は無し。手ぶらで帰って頂きます。が!正解すれば!」
光彦(そう、正解者は)
MC神山「賞金はなんと1000万に跳ね上がり、更に正解者の願いを何でも1つだけ叶えて差し上げます!」
歩美「何でも叶うの??」
元太「うな重一生食い放題でもか?」
MC神山「そこの体格の良いお兄さん、その願いでも勿論叶います!我が番組が優勝者に責任をもって願いを叶います!」
MC神山「この番組の前身となったとある番組でも、様々な願いを叶える為に参加者が押し寄せました」
>>12訂正
叶います!→叶えます!
MC神山「世界ツアーをやりたいミュージシャン、小説をドラマ化したい作家、限度額一杯の賞金が欲しい、なんて人もいました」
MC神山「中には、人に罪を償わせたい。なんて願いを言う人もいましたねぇ......」
コナン(罪を償わせる、か......)ニヤッ
MC神山「その方々の全てが願いを叶えた訳ではありません。しかし、ドリームチャレンジに成功した方の願いは必ず叶えます!」
MC神山「さあ、今日の挑戦者の方にお伺いしましょう。あなたの願いはなんですか?」
灰原「そうね。少しの間で良いから......。とある人とゆっくり過ごしたいわね」
MC神山「おっとぉ?それは誰かな?彼氏かな?」
灰原「秘密よ」
MC神山「ヒュー!熱いですねー!承りました!優勝の暁には、必ず願いを叶えます!」
光彦(灰原さんは誰と......。まさか、僕と?なんてバカな事......。しかしそれも願いとして悪く無いですね)ニヤニヤ
元太「なんか光彦ニヤニヤしてるぞ、気持ち悪い」
歩美(哀ちゃん、まさかコナン君と......)
コナン「随分らしくない願いだな」
灰原「らしくない事でも叶えたいから願いなのよ」クスッ
コナン「違いねぇな」ニカッ
光彦(むう!公然とイチャイチャして気に入りません!)
MC神山「さて、ではあなたの願いはなんですか?」
コナン「僕?僕はね。奇遇なんだけど」
コナン「ある人に罪を償わせたいんだ」
MC神山「ほう、どなたに?」
コナン「それは叶うまで秘密だよ」ニカッ
MC神山「なるほど。承りました!」
阿笠「......」
光彦(カッコつけてますねぇ、コナン君)
MC神山「さて、では最後に。あなたの願いはなんですか?」
光彦「僕ですか?僕は......」
光彦(悩みますね......。よし!)
光彦「僕の願いは......。ある人達に僕の言う事を何でも聞かせる事です!」
MC神山「それが、あなたの願いですか?」
光彦「はい!叶えてくれるんですよね?」
MC神山「勿論。叶います。承りました」
光彦(ふふ、この願いで少年探偵団と阿笠博士に一生言う事を聞かせるんです!楽しみですね!)
コナン「......」
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