穂乃果「見て見て!ことりちゃんの日記!」
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の続編となります
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にこ「穂乃果ぁああああ」
にこ「起きなさいよ!じゃないと…本当に許さないわよ!」
冷たくなった穂乃果ちゃんを揺すってにこちゃんが泣き叫んでいる
もう、目覚めることは無いとわかっているのに
海未「にこ…、もう、やめましょう…」
海未ちゃんも泣きながらにこちゃんを止めていた
8月16日、穂乃果ちゃんは不運な事故でこの世を去った
ことり「ただいま…」
理事長「おかえりなさい…」
理事長「穂乃果ちゃんに、お別れできた…?」
ことり「うん…」
ベットに横たわり、お気に入りの枕に顔を埋め込む
ことり(穂乃果ちゃん…)グスッ
やはり涙は止まらない
ことり(ずっと一緒にいるって、言ったのに…)
ことり(穂乃果ちゃんなら…、逆の立場だったらどうしてたんだろう…)
ファイトだよ!
どこかで聞こえた気がした
ことり(穂乃果ちゃん…、ことり、やるったらやるよ…)
ことり「絶対に、穂乃果ちゃんと一緒にいる…、例えどんな手を使っても…」
それから私は気が狂ったかの様に様々な物に手を出し始めた
オカルト、錬金術、霊能術
どんな形であれ、穂乃果ちゃんに会えれば良かった
ことり「これも違う…」
ことり「どうすれば、どうすればいいの…」
毎晩、寝ずに調べていたせいか、とても目が痛い
ことり「もう無理だよ…」
ことり「穂乃果ちゃん…」
そういいながら、私はアルバムをめくり始めた
ことり「あははー、穂乃果ちゃんも海未ちゃんも、小さいなぁ」
ことり「あ、懐かしい…」
ページを開く度に、その場にいるかの様な幸せな気分になれた…
ことり「二人して泣いてる…、確か怖い話大会してたんだっけ…」
ことり「コトリバコって話だっけ?」
幼少穂乃果『コトリバコってことりちゃんだね!』
ことり「みんなで調べたらすっごく怖くて、驚いたよね…」
ことり「…」
ことり「どんな話だっけ?」
ことり「ググってみようかな…」ポチポチ
ことり「呪いか…」
ことり(ことりには関係ないよね)
そう思い、閉じようとしたその時
ことり「…、もし、これをコントロール出来れば…」
何故そのような考えにたどり着いたのか、自分でも分からなかった
その日から毎日、呪いと異世界の研究を初めた
理事長「今日も休むのね…」
ことり「うん…」
ことり(ごめんね、お母さん…)
私の研究はかなり進んでいた
コトリバコを日記で再現し、その中に閉じ込める
完璧だった
ことり(穂乃果ちゃんならライブしたいっていうよね♪)
ことり(分かってるよ、大好きな穂乃果ちゃんの事だもん)
ことり「みんな連れていくからね」ニコッ
ことり「完成…」
コトリバコは箱にせず日記にした
元のままでは恐ろしいの呪いの力をもつ物になりかねないから
必要な事はした
ことり「さてと、穂乃果ちゃんを迎えに行こうかな」
儀式の準備も終わっている、後は私自身がそちらへ行くだけ
ことり「みんな、すぐ会えるから」
私は一気に睡眠薬を飲み干した
見てるぞ
コトリバコはアカン…
日記はずっと私がつけているものにした
そこに少し細工をする
8月17日に閉じた目を書く
そうする事で本来のチカラを封じことりがコントロール出来るように
8月17日を選んだのは16日が穂乃果ちゃんの命日だからだ
穂乃果ちゃんには17日から先の未来はない
簡単な話、他の人が日記を開いた時は17日、18日、と、ページがめくれるだろう
まぁ、そんな事ありえないけどね
だって、穂乃果ちゃんはもういないんだから、この日記をめくる必要も無い
17日は現実とこっちを結ぶ門なんだよ
さて、そろそろ薬が回ってきたな…
おやすみなさい…
…
……
…
……
………
大丈夫、計画通り
そろそろかな
ことりはゆっくり目を覚ました
そこは自室ではなく部室だった
ことり「よし、第1段階は成功!」
ことり「さてと、次にする事は…」
ケータイを開き日付を確認する
8月〇日
日付の所だけが読めなくなっていた
ことり「よしよし、順調、順調」
ことり「次はー、この雑誌でいっか!」
ペラペラとめくっていく、不思議と文字が読めない
ことり「うん、完璧」
ことり「この世界はまだ完成していない、これから穂乃果ちゃん、みんなを集めて世界を完成させれば」
ことり「8月32日、この時間軸に存在しない、ことり達だけの世界が出来るはず…」
ことり(このままコトリバコを支配する…)
ことり(でも、やっぱり1人だけじゃ寂しいなぁー)
はぁ、小さいため息を漏らしたその時だった
ガチャ
部室のドアが開かれた
ことり(そんな、ありえない!)
絵里「おはようことり、どうしたの?そんな顔して」
ことり(ここにはまだ存在するはずが無いのに…)
ことり「お、おはよう絵里ちゃん…、ちょっと考え事してただけ!」
絵里「あんまり考えすぎるのも身体に毒よ?私でよければ相談に乗るからね」
ことり「う、うん、ありがとう」
絵里「それじゃ、私は少し外すわね」
絵里ちゃんはそう言うと部室から出ていった
ことり(おかしい!何でここに絵里ちゃんが…)
ことり(まさか、もう日記が発見されて絵里ちゃんを取り込んだ…?)
ことり(いや、ありえないよ)
ここの時間と元の世界の時間の流れ方は同じ、まだ1時間もたっていない
ことり(イレギュラー…、何で?あの存在は何?)
穂乃果「ことりちゃん!何か考え事かな?」
ことり(こ、この声は…)
ことり「穂乃果…ちゃん?」
穂乃果「え?そうだけど、急にどうしたの?」
ことり「違う」
穂乃果「え?」
ことり「あなたは穂乃果ちゃんじゃない!」
穂乃果「やだなぁ、何言ってるの?穂乃果怒るよ」
だって、まだ私は何もしてない
何も存在しないはずの世界に、絵里ちゃんも穂乃果ちゃんもいる訳ない!
ことり「ねぇ、あなたは何なの?」
ことり「絵里ちゃんも、絵里ちゃんじゃないんでしょ」
ことり「教えて!あなたは何なの!?」
穂乃果「…」
穂乃果「何なのって、ことりちゃんが私を作ったんでしょ?」ニコッ
ことり「え?」
穂乃果「そう、コ、ト、リ、バ、コ」
ことり「ありえない!ことりは何もミスはしてない!」
ことり「呪いの効果が無いように、日記にした!沢山仕掛けもした!なのにどうして…」
穂乃果「あはは…」
穂乃果「はははははは」
穂乃果「人間って本当にバカだよね」
穂乃果「私達を本当にコントロール出来ると思ってさ」
穂乃果「昔からたーっくさんいたよ、気に入らない女を消すために私達を作る」
穂乃果「そして、私達はありがたーく、全部食べる、作った本人もね」
ことり「…」
穂乃果「いやー、でも、あなたが1番いい線いってたよ」
穂乃果「仕組みも工夫もしてあった、でもね、そんなんじゃ無駄だよ」
穂乃果「私という存在が出来てしまった時点でね」
穂乃果「私も、あなたがこっちに来てから日記に細工をさせてもらった」
ことり「その程度で…変わるわけがない!」
穂乃果「変わるんだよ、箱、作ったもん」
ことり「え?」
穂乃果「たーっくさん、箱って文字を書いてきたよ」
ことり「あ、ありえない、ありえないよ!」
ことり「そんなの、屁理屈だよ…」
穂乃果「でも、こうして私はここにいる」
穂乃果「さて、ことりちゃん、そろそろお別れだ」
きっと絵里ちゃんもコイツと同じ様な存在なんだろう
ごめんね、みんな…
私にはもう祈る事しか出来ない…
この世界が、完成する前に…
だれか、この日記を壊して…
私は意識を失った
穂乃果「んんー、ご馳走様です」
部室には大量の返り血、肉片が転がっていた
穂乃果「さってと」
穂乃果「次は誰が来るのかなー」
穂乃果「んんー、待つのもつまらないしー、迎えに行っちゃおうかな♪」
一応これで終わりとなります
一作目の前の話でした
一作目と二作目の間の話も時間があったら書こうと思ってます
お付き合いありがとうございました
う~んこの…
乙です
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