鳳翔「仕方ありません、実力行使です」 (59)

このSSは

吹雪「大和さんの料理は美味しいです!」

比叡「この私比叡は所謂メシマズレッテルを貼られている」

加賀「小腹が空きました」

睦月「ねえねえ夕立ちゃん」

大井「私と北上さんは無敵です!」
の続編ですがわざわざ検索しなくても話はわかります。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1439715404

ちょっと黒い大和&ゲスト艦が淡々と料理します。

吹雪はあんまり出ません。

マジキチではありません

ゴゴゴゴゴゴゴゴ

鳳翔「ふふふふふふふふふ♪」バチバチ

大和「ふふっ♪うふふふふ♪」バチバチ

長門「あわ........あわわわわわわわわ」 ブクブク

吹雪「..........」

吹雪「あ.....ありのまま!今起こったことを話すぜ!」 グググ

吹雪「私はその時長門秘書艦に呼び出されて大和さんと一緒に提督室にいたんだ!」

-0 8 : 0 0-

大和「 長門秘書艦?こんな早い時間に呼び出しとは.....何かあったのですか?」

長門「昨日の夜に任務に関する電文が届いたのだ。それも大本営から直々にな」

長門「任務はこの鎮守府の中でも限られた者にしか任せられない。勝手ながら私が選ばせてもらったぞ」

吹雪「(鎮守府の中でも出来る人が少ない.....しかも大和さんが呼ばれる任務って.....)」

吹雪「(一体どんなすごい任務なんだろ.....じゃあそんな任務になんで私まで....?」

長門「お前達に任せたい任務.....それはー」

吹雪「.....」ゴクッ

長門「弁当作りだ!」グッ

吹雪 大和「.....は?」

長門「簡単に言えば大本営のイメージアップのために色々な商品を考案しようという意見が出てな」

長門「まずは食品でも身近な弁当のプロデュースを我々で実験的に行ってみようということになったのだ。」

吹雪「なんだあ.....てっきりすごく難しい任務なのかと.....」

長門「いいや!これは我々の今後のイメージに関わる重要な任務だ。手を抜くことは出来ないぞ!」

大和「それで私が呼ばれたというわけですね」

吹雪「じゃあどうして私まで?」

長門「お前も大和に料理を教わっているのだろう?今回の弁当作りには色々な意見を取り入れたいと思っている」

長門「気づいたことや、やった方がいいと思うことがあったら遠慮なく言ってくれ」

吹雪「!はい!ありがとうございます!」

大和「そういえば間宮さんに声はかけなかったのですか?弁当と言えばあの人の得意分野でしょう?」

長門「既に声は掛けた。しかし通常の営業に加えて外部からの菓子の発注が最近多くて忙しいらしくてな」

吹雪「あっ....(察し)」

長門「今回は参加はしないそうだ。」

長門「代わりと言ってはなんだが別の鎮守府から既に私が心得がある者を招集しておいたぞ」

大和「(別の鎮守府.....もしかして.....)」

長門「もう大丈夫だ。入ってきてくれ」

ガチャン

鳳翔「皆さんと一緒に作業をさせて頂く鳳翔です。よろしくお願いしますね」ニッコリ

大和「鳳翔さん!来てたんですね!」

吹雪「?大和さんの知り合いなんですか?」

大和「ええ!吹雪ちゃんが鎮守府に来る前からの友人なんです!配属先が違ったからそれ以来は連絡を取る程度しか交流がなかったのだけれど.....」

鳳翔「久しぶりね大和さん。私も会えて嬉しいです」ニッコリ

鳳翔「そちらの子があなたが電文で言っていた吹雪ちゃんね?」

大和「ええ。この子が吹雪ちゃんです」

吹雪「!はいっ!」

鳳翔「あなたのことはよく大和さんから聞いているわ。これからよろしくね?」

吹雪「はいっ!よろしくお願いします!」

鳳翔「ふふ....聞いてた通りの素直な子ね」ニッコリ

吹雪「(別の鎮守府って聞いたときはどんな人だろうって思ったけど)」

吹雪「(お淑やかですごく優しそうな人だなあ......まるでおばあちゃんのような.....)」

鳳翔「.....今何か.....失礼なことを思い浮かべませんでした?」ニッコリ

吹雪「い....いえ!そんなことありませんよ!」ビクッ

長門「よし!皆顔合わせは済んだな!早速調理場に移動してどんな方向性の弁当にするかを話し合っていこう!」

一同「おー!」




吹雪「この時私は知る由もなかったのです。この弁当作りが鎮守府を巻き混む騒動に発展しようとは......」

〜1時間後〜

大和「頑張る人達のためにもハンバーグか唐翌揚げは絶対入れるべきです!」

鳳翔「ですから何度も言っているでしょう!あなたのメニューはどれも栄養が偏ってるんです!」

大和「しかし栄養ばかり気にしては弁当は味気ないものにry」

吹雪「ふ....二人共落ち着いて下さい!お二人は仲の良い友達なんじゃ....」

大和「吹雪ちゃん.....これは鳳翔さんが嫌いとかそういう話では無いのです.....」

鳳翔「その通りです。むしろ大和さんのことは認めています。しかしだからこそどうしても譲れないポイントが私たちにはあるんです!」

大和 鳳翔「料理を作る者として!」クワッ

吹雪「(だ....ダメだ.....話が通じているのか通じてないのかよく分からない!)」

吹雪「な.....長門秘書艦!」

長門「あ.....ああ....(ま....まずいよお....この二人が言い争うなんて考えても無かった.....)」

長門「(で.....でも....ここでまとめ役の私が勇気を出さなきゃこの場は収集出来ない.....よし!頑張れ私!)」

長門「二人共!意見を言うのはいいがそろそろいい加減にry」

大和 鳳翔「ながもん秘書艦は邪魔しないで下さいっ!」 クワッ

長門「(ひいいいいいいいいい!)」

吹雪「.........頭がどうにかなりそうだった.....建造5時間4連続むっちゃんだとか大鳳レシピ15回失敗だとかそんなチャチなもんじゃねえ......もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ.....」



大和「いえ.....しかしここままでは吹雪ちゃんと長門秘書艦を困らせるだけですね.....我々も大人気なかったです。」

鳳翔「ええ....そうですね....かくなる上は......料理で決着つけましょう」

吹雪「(え?なにこの展開)」

大和「望む所です!勝った方が負けた方の言うことを聞く。実にシンプルです」

鳳翔「まだ弁当を完成させる期限までには余裕がありますからね。今から3時間後、ちょうどお昼の12時に審査員を集めて料理勝負といこうじゃありませんか」

吹雪「ちょ....ちょっと二人共....!」

大和「止めないで下さい吹雪ちゃん。これはこれからの弁当作りの為にも白黒はっきりさせないといけません」

大和「テーマはそうですね.....『丼』でどうです?」

鳳翔「ふふ....どういうつもり?和食は私が最も得意なジャンルの一つなんて貴方が忘れた訳じゃ無いですよね?」ニッコリ

大和「根が欲張りなもので.....どうせ勝つなら相手の得意分野で叩き潰して勝利Sを取りたいんですよねぇ.....私」 ニッコリ

鳳翔「まあ?しばらく見ない間にプライドまで超弩級になりましたねぇ 」

鳳翔 大和「「ふふふふふふ♪」」

吹雪「(く.....黒いッ!二人の体からドス黒いオーラが滲み出ているッ!)」

吹雪「(弁当作り.....本当に大丈夫なのかなあ.....)」

- 1 2: 0 0 -

那珂「さあ始まりました〜!突然決まった鳳翔さんvs大和さんの料理対決!」

那珂「司会は私!地方巡業の日じゃなくて良かった!那珂ちゃんだよ〜!そして審査員はこの5人!」



暁「暁よ!レディーの舌に合う料理じゃなきゃ許さないんだから!」

響「響だよ ハラショーな料理を期待する。」

榛名「榛名!全力で試食します!」

加賀「タダ飯が食べられると聞いて」

那珂「そして最後はこの人!どうしてこの騒動を止められなかった!長門秘書艦!」

長門「非力な私を許してくれ.....」

那珂「因みに料理のテーマは「丼」!現在二人は別室で調理中です!果たしてどのような対決になるんでしょうか!」

那珂「突然のイベント開催に非番の艦娘達も大勢見物に来ています!」

バタン!

赤城「加賀さん!どういうことです!審査員は一航戦のどちらかという話だった筈なのにそれを私に教えず抜け駆けしましたね?!」

加賀「はて?なんのことでしょう?」(すっとぼけ)

那珂「そういうのはイベントが終わってからお願いします!憲兵さ〜ん!連れてっちゃって〜!」

憲兵「フシンシャヲハッケンシタ」ガシッ

赤城「嫌!離して!加賀さん!食べ物の恨みは怖いんですよ!この裏切りもry」

バタン!

吹雪「あ....赤城先輩.....」

夕立「うひい....目が本気だったっぽいー.....」

吹雪「(まさかこんな騒動になるなんて.....それに大和さん....大丈夫かなあ....)」

睦月「ただいまー!遠征から帰って来たにゃしい!しかしなんかすごいことになってるねえ」

吹雪「あ、おかえり睦月ちゃん。帰ってたんだ!」

如月「私達が居ない間に面白そうなことになってるわねえ」

吹雪「如月ちゃん?!生きとったんかワレ!」

夕立「何言ってるの?うちの鎮守府が資源に困らないのも如月ちゃんが長期遠征に行ってくれてるからっぽい!」

睦月「もー!いくら吹雪ちゃんでも失礼だよー?如月ちゃんに謝りなよー」

吹雪「なん......だと.....」

如月「まあまあ....私が長期遠征で顔出すの少ないから仕方ない事だし...」

如月「それよりほら 早くも一品目が出てきたみたいよ?」

吹雪「!」

那珂「さあ!先に料理を完成させたのは我らがお艦!鳳翔さん!どんな料理に仕上がったんでしょうか!」

鳳翔「さあどうぞ、召し上がって下さい」

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榛名「この色と香り.....親子丼ですね?」

鳳翔「はい 特製の親子丼です」

暁「まあ.....見た目は悪くないじゃない」

長門「で....では味見を.....」

パクッ


榛名「!美味しい!卵と割り下のしょっぱさがが絶妙にマッチします!」

暁「卵もふわふわで美味しいわ!」

長門「それに肉もとても柔らかい。少し高い鶏肉を使ったのではないか?」

鳳翔「いえ?使ったのは何処にでもある鶏胸肉ですよ?」

長門「何?!胸肉とはパサついているものではないのか?!」

鳳翔「長ネギの青い部分には肉のタンパク質を分解する成分が多く含まれていて」

鳳翔「それを刻んだものを20分胸肉に揉んで漬けておくともも肉に近い柔らかさになるんですよ」

榛名「へえ!ネギにそんな効果があったんですね!」

加賀「ほれにしても本当にふわふわねほの卵.....いっはい卵を何ほ使ったの?」バクバク

長門「加賀、質問するときは箸を止めろ」

鳳翔「.......今加賀さんや長門秘書艦が食べている大盛りサイズだと2個くらいですかね。」

加賀「へえ.....それでこんな食感になるものなのね」

響「......なるほど....これか」スッ

暁「なにそれ響....卵の白身じゃないの?」

鳳翔「鋭いですね響ちゃん。それはふわふわ感を出すために入れたお豆腐なんです!」

暁「と....豆腐ぅ?!親子丼にそんなの入れていいの?!」

榛名「でも食べてる分には全然目立ってません!むしろ親子丼じゃ本来取れない栄養も取れてとっても健康的です!」

響「それだけじゃない.....胸肉を使って卵の使用量を抑えているからコスト的、カロリー的にも控えめだし」

響「卵のみの親子丼と違って時間が経っても食感がある程度持続するのも強みの一つだな」

吹雪「響ちゃん解説うまいなあ.....」

鳳翔「(言いたいこと全部言われちゃいました.....この子....見かけによらず曲者ですね)」

那珂「なんということだー!長ネギと豆腐というたった二つの材料を使うだけでコストカット、ローカロリー、保存性と栄養価の向上という4つの効果を挙げてしまったー!」

那珂「まさにお艦!良妻軽母の名に恥じない優しい料理でした!」

鳳翔「ふふ.....勝ちました!第6話!完!」(`・ω・´ )9m

那珂「ここでまさかの勝利宣言!ギャラリーに余裕を見せつけたー!」




ほーう?それで誰が次回から、この大和の代わりを務めるんですか?

鳳翔「!」バッ

吹雪「あ....あれは!」

バアン! (大破)

大和「まさか鳳翔さん.....貴方なわけないですよねえ?」

鳳翔「大和さん...!」

那珂「さあここで両者揃いました!次に完成したのは燃費も火力も超弩級!我が鎮守府の最高戦力大和さん!」

那珂「鳳翔さんの親子丼が審査員に強く印象を残しましたがここからどう巻き返しを図るのでしょうかー!」

大和「どうぞ皆様、召し上がって下さい」ゴトン

長門「こ....これは....!」


おまけ1

鳳翔「ここでは話の都合上紹介できなかった親子丼の作り方を解説しますね」

鳳翔「材料はこちらになります。」

小鉢2人前 もしくは大盛り1人前

・割り下
醤油大さじ2杯〜2杯半(好みで調節)
酒大さじ2
みりん風調味料大さじ2
砂糖小さじ2
顆粒昆布だし小さじ1
(割り下は濃縮めんつゆ50〜60ml+砂糖小さじ2でもOK)

・材料
玉ねぎ 中1/2
鶏胸肉 1/2枚
卵2個
絹ごし豆腐100g
刻みネギ 適量

鳳翔「まず玉ねぎと鶏胸肉を食べやすい大きさにカットします」

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鳳翔「ここで胸肉を柔らかくするポイントです。刻んだ青ネギ適量をカットした胸肉と一緒によく揉んでその後20分置いておきましょう」

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鳳翔「こうすることで青ネギに含まれる酵素が鶏胸肉のタンパク質を分解し、柔らかくします」

鳳翔「この方法は唐翌揚げにも使えるので是非皆様覚えて下さい!」

鳳翔「胸肉を漬けている間に次の行程に入りましょう」

鳳翔「絹ごし豆腐100gをだいたい1cm四方を目安に切ります。木綿豆腐を使うと親子丼の食感が阻害される恐れがあるので必ず絹ごし豆腐を使ってください。」

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鳳翔「次に割り下を作ります」

鳳翔「先程記載した割り下の調味料を合わせておきましょう。面倒な人は [濃縮めんつゆ50ml〜60ml+砂糖小さじ2]でも大丈夫です」

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鳳翔「ここで注意なのですが調味料から作る場合はなるべく【みりん風調味料】を使うことをお勧めします」

鳳翔「《本みりん》には青ネギとは逆にタンパク質を凝固させる成分が含まれているため、調理方法によっては胸肉を硬くしてしまう恐れがあるからです」

鳳翔「すべての下ごしらえが終わったので最後の行程に入ります!」

鳳翔「割り下、鶏肉、豆腐、玉ねぎをフライパンに入れて中火でしばらく熱します。全体に均一に火が通るようにヘラなどで定期的に材料をかき混ぜましょう」
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鳳翔「この時豆腐を崩さないように神経質になる必要はありません」

鳳翔「割り下が沸騰し、なおかつ全体的に十分に火が通ったのを確認したら卵2個をといだものを流します」
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鳳翔「卵がお好みの加減になったら火を止めて、器に盛りつけたら完成です!お好みで薬味をかけると更に美味しく頂けます!」」

鳳翔「ヘルシーでなおかつ食べ応えも十分です!是非皆様ご賞味下さい!」
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一旦終わりにします。見て頂いた方ありがとうございました

なんて飯テロ&為になるssなんだ…
是非続きも期待

さすがです包丁さん!

お、新シリーズだ!
乙です

めっちゃ腹減ってきたちくしょう

いえええなぜ最初に飯テロありとかかなかったあああああああ(カップラーメンズルズル

続き書いていきます。

レスの「唐翌翌翌揚げ」は「唐翌揚げ」のことです。
なぜこうなったか自分でも分かりません。

長門「こ.....これは!」

大和「はい、大和特製の豚丼です」

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加賀「はよ!はよ!」バンバンバンバン

榛名「加賀さん!待ちきれない気持ちは分かりますが落ち着いて!」

暁「でもさっき親子丼食べちゃったし.....ちょっと重いかも....」

大和「ふふ.....まあ食べてみなさいな暁ちゃん」

響「(大和さんのあの自信....鳳翔さんと同じように何か仕掛けがあるようだな.....)」

長門「まあ.....とりあえず頂いてみよう」

パクッ

sagaを付けろsagaを

榛名「美味しいです!豚肉の甘辛さでご飯がとっても進みます!」

長門「ああ.....それに細切りにしたシソを添えてあるから豚肉の油の重みもかなり軽減されている!」

暁「ホントだ!さっき親子丼を食べたばっかりなのに全然重くない!」

加賀「」ガツガツガツガツ

那珂「加賀さん!一応審査員なんだからギャラリーの目は気にしてね?!」

大和「(ふふ....これで一票は確保したも同然ッ!)」

忘れてました、ごめんなさい

響「大和さん 一つ質問してもいいかい?」

大和「なんですか?響ちゃん」

響「この豚丼....少し独特な酸味が効いている。もしかしてこれは梅か?」

大和「よく気がつきましたね! より強い爽やかさを出すために具に火が通った後に梅のペーストを少し混ぜているんです!」

大和「シソだけでは豚の油をカバーするのには限界がありますから」

長門「なるほど....!シソだけでなく梅を使うことですっきりとした風味を出してるのか!」

響「そもそも鰻と梅の食べ合わせの悪さも元は食べ過ぎや贅沢防止の為に言い伝えられたものなんだ」

響「それだけ梅と脂肪は相性がいいし、梅干しの塩分で豚肉の旨味も更に引き立てられる。シンプルかつ理にかなった調理法だな」

大和「(ちょっと解説が板につき過ぎてませんかね....マジで何者ですかこの子.....)」

榛名「それにこれだけボリュームがあってさっぱりしてるなら夏バテの解消にもなりそうですね!梅にはクエン酸が含まれてますし!」

長門「確かに...今の季節にとてもマッチした丼だな」

大和「お褒めの言葉.....ありがとうございます!」

加賀「おかわり」ズイ

那珂「加賀さん?!これ試食だからね?!」

鳳翔「(大和さん.....やはりあなたは一筋縄ではいかないようですね.....)」

那珂「さあ!ここで全ての試食が終了したー!優しい味わいを追求した鳳翔さんの親子丼!対してすっきりとした旨味を持つ大和さんの豚肉!」

那珂「果たしてどちらに勝利の女神は微笑むのでしょうか!審査員が一人ずつ判定を下します!」

鳳翔「......」ドキドキ

大和「......」 ドキドキ

那珂「まずは加賀審査員!お願いしまーす!」

sageじゃなくてsagaな

加賀「ここは譲れません」
つ【大和】


大和「(よし.....ここまでは計画通り....)」

鳳翔「(問題はここから.....!)」

那珂「次に榛名審査員!いっちゃって!」

榛名「どちらも凄く美味しかったんですが.....鳳翔さんの親子丼に榛名感激しました!」
つ【鳳翔】

大和「.........ッ!」

鳳翔「ふふ....まだ勝負は分かりませんよ?」

那珂「続いて暁審査員!」

ごめんなさい 勘違いしてました

暁「豚丼も食べやすかったけど.....やっぱり親子丼がレディーの舌に合う上品な味だったわ!」
つ【鳳翔】

大和「くっ....!」

那珂「ここで鳳翔さんにリーチがかかったあ!次の響審査員で勝敗が決してしまうのか!」

響「......この豚丼の美味しさ....嫌いじゃない.....!」
つ【大和】

那珂「ここでついに票数並んだー!」

鳳翔「大和さん.....貴方って人は....!」

大和「それはお互い様です!」

那珂「そして最後は長門秘書艦!この一票はで全てが決まります!」

那珂「果たして勝つのは大和さんか!鳳翔さんか!」

鳳翔「......」グググ

大和「.....」グググ

長門「......どちらとも.....私が食べた限りでは非常に甲乙付けがたい.....」

長門「だが.........!」

長門「........大和........済まんッ!」
つ【鳳翔】

那珂「き......決まったああああ!激闘の末僅差で勝利を収めたのは鳳翔さん!やはりお艦は強かった!」

ワアアアアアアアアアア

鳳翔「......ふう......危なかった.....」

大和「」

吹雪「ちょ......ちょっと大和さんのところ行ってくる!」

睦月「あっ!吹雪ちゃん!」

吹雪「大和さん?!大丈夫ですか?!全身驚きの白さですよ!」

大和「ふふ.....私.....負けちゃいました吹雪ちゃん.....答えは③です。やはり現実は甘くないですね....」

吹雪「でも......大和さんも鳳翔さんもどちらもすごかったですよ!」

鳳翔「その通りです!」ザッ

吹雪「鳳翔さん.....」

鳳翔「もしお題が大和さんの得意分野だったら私は負けていたかもしれません.....それぐらい危なげがありました」

鳳翔「だからもう一度!勝敗など関係なく一緒に協力してお弁当を作りましょう!」

大和「鳳翔さん......ええ....望むところです!」

吹雪「よかった.....二人共.......」




吹雪「こうして私達は再び団結することが出来たのです!」


ー数日後ー

鳳翔「で.....できた.....食べ応えだけでなく栄養バランスにこだわった究極のお弁当!」

大和「あらゆるニーズに対応しつつ値段は500円.....我ながら力作です!」

吹雪「やった.....昼夜を徹して考えた甲斐がありましたね!」

鳳翔「わ....私ちょっと疲れました....後でゆっくり休もう......」

大和「私もヘロヘロです.....でもこれを長門秘書艦の所に持っていけば....!ミッションコンプリートです!」

ガチャ

長門「失礼する」

吹雪「あ!長門秘書艦!」

大和「ちょうどよかったです.....今弁当が完成したのでレシピを持っていこうとした所なんですよ....」

長門「あ.....ああ.....そうか...」

吹雪「?どうかしましたか?」

長門「じ....実は非常に言いにくいんだが.....その......」

長門「.....弁当計画は.....白紙に......なった....」

鳳翔 大和 吹雪「え?!」

長門「いや.....さっき大本営から通信が入ったんだがな?.....弁当を考案したはいいが、それを作る工場や衛生管理に必要な設備費を捻出するのが難しいと」

長門「先程の会議で結論が出たらしいのだ......」

長門「い....いや!でもお前達が頑張ってくれたのは私も知っている....だからレシピは大本営にちゃんと送って.....」

吹雪「」

大和「」

鳳翔「」

長門「し......しっかりしろー!お前達!驚きの白さになるなー!」

おまけ2

大和「今回登場した豚丼の作り方を解説します!」

大和「材料はこちらになります!」

・味つけダレ
醤油大さじ2〜2杯半(好みで調整)
みりん風調味料大さじ2
酒大さじ2
砂糖小さじ2
顆粒昆布だし小さじ1
(濃縮麺つゆ50〜60ml+砂糖小さじ2でもOK)

・材料
玉ねぎ 中1個
豚薄切り肉 350g
紫蘇 3〜4枚
梅干し 小さめ1個
刻みネギ 適量
水50ml
サラダ油 小さじ1

大和「まずは玉ねぎを食べやすい大きさに切ります。分厚く切りすぎると火が通りにくくなるので注意して下さい。」

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大和「次に薬味の紫蘇3〜4枚を重ねて細い糸状に切ります。切り方が荒いとザラザラとした食感になるので必ず細く切りましょう」

大和「梅干しは種を取り出し、包丁などで叩いてペースト状にします。」

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大和「その後鳳翔さんの親子丼と同じようにタレを作ったらこれで下ごしらえは完了です!」

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大和「最後に材料に火を通します!油を小さじ1しいたフライパンで玉ねぎを中火で炒めます」

大和「玉ねぎに少し火が通ったらしてきたら塩コショーを振った豚肉を入れます」

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大和「ちなみに使う豚肉はロースもしくはコマ切れ肉がおすすめです!薄くて柔らかい肉の方がタレがよく馴染むからです!」

大和「数分炒めて全体的に火が通ったのを確認したらタレと水50mlを入れ、5〜6分を目安に煮込みます」

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大和「それが終わったら火を止め、梅干しペーストを豚肉全体に混ぜましょう!火を止めて混ぜるのは火を通さない方が梅の風味が生きるからです」

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大和「お皿に盛り付け、薬味のネギと紫蘇をかければ完成です!」

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大和「夏にぴったりのさっぱりとした丼です!皆様是非ご賞味を!」

〜数日後の深夜〜

吹雪「(喉が乾いて起きちゃった.....自販機で飲み物でも買おうかな.....)」

吹雪「(.....あれ....大和さん....あっちは提督室の方.....こんな夜中にどうしたんだろう.....)」

〜提督室前〜

吹雪「(やっぱり提督室に入っていった.....何か話してるのかな....)」スッ



長門「こんなことを押し付けて済まないな....本来なら私か陸奥が行くべきだったんだが.....」

大和「いえ....御二人が居なければこの鎮守府は回りません....大本営の判断は正しいです」

長門「そうか......分かった....」

長門「大和.....お前には近日中に別の鎮守府へ行ってもらう」

ー艦ー

終わりです。見て頂いた方ありがとうございました。

からあげがなぜかおかしいのは気にしないで下さい。

後今更ですが大さじと言っても個人によってさじ加減があるので、塩加減はレシピを鵜呑みにせず自分の舌に合うように調整していただければと思います。


卑しい…卑しい女ずい

メル欄にsagaで文字コード被りの翌とかオート伏せ字を回避できるのね


いろいろ気になるが腹減った

とりまはらへったどうしてくれよう
作って見れたか作るかね

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