喜多見柚「黄色い花は太陽の花」 (19)

・全四部作を予定しています。

・ひとつひとつは短いです。

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ガタンゴトンガタンゴトン。

実際はそんな音しない気がするけど。

まあ、こういうのは雰囲気だよね。

さっきの擬音でわかると思うけど、アタシたちは電車に揺られてるよ。

忍チャンとあずきちゃんとホノカチャンとアタシ。

フリルドスクエアの仲良し四人組だね♪

なぜ、電車に乗ってるかというと、それはこの前の事務所で。


柚「ただいまー!」

穂乃香「お疲れ様です。」

あずき「ただいま♪」

忍「お疲れ様。」

ちひろ「お疲れ様です。」

モバP「おう、お仕事ご苦労さん。今日はついていけなくてごめんな。平気だったか。」

柚「もちろんだよ!」

忍「柚ちゃん失敗しかけてたじゃん。」

柚「そ…それは秘密だよ。それに最終的に成功したからいいの。」


あずき「しかし、こうも最近忙しいと夏休みって感じがしないね。」

穂乃香「お仕事がたくさんあることに感謝しないといけませんよ。」

あずき「そうだけどさ。どっかでリフレッシュ大作戦!とかやりたいよ。」

モバP「そのことなんだがな。今度のオフは連休でみんな重ねたからどっかいってきな。」

柚「おおっ!ありがとうPサン。でもなにしようか?」

ちひろ「旅行なんてどうですか?」

忍「うん、楽しそうだね。」

あずき「フリルドスクエア旅行大作戦だね!」

穂乃香「あずきちゃん、いくらなんでもそのまますぎるような…。」


柚「どこいく?海?山?」

忍「アタシは海だな。」

穂乃香「私も海ですね。」

あずき「じゃあ海だね!新しい水着買おうかな。」

ワイワイガヤガヤ

モバP「若いな…。」

ちひろ「若いですね…。」

モバP「ちひろさん、目が濁ってますよ。」

ちひろ「Pさんだって。日々の仕事の疲れをとるならドリンクですよ。」

モバP「ドリンクを飲んだって過去には戻れないんだ。」

ちひろ「やめてください。私にも効きます。」


そんなこんなで今みんなで海に向かってるよ。

まだ海は見えてこないカナ?

夏の暑い日だけど電車の中はクーラーがついてるから快適だね。

下手したら寒いくらいだよ。


柚「マジカルバナナ。」

忍「急にどうした?」

柚「電車の中は暇だからみんなでマジカルバナナやろう!」

あずき「マジカルバナナって連想ゲームだよね?」


柚「そうだよ。早速行くよ!マジカルバナナ、バナナと言ったら黄色。」

忍「黄色といったら、柚ちゃん。」

柚「え?」

忍「ほら、柚ちゃんって黄色っぽいじゃん。」

穂乃香「わかります。イメージカラーですね。」

あずき「じゃあじゃあ、あずきのイメージカラーは?」

柚「桃色じゃない?桃井だけに。」

あずき「そんな雑な!」


忍「でも実際、あずきちゃんは桃色だね。」

穂乃香「そうですね。じゃあ私は?」

あずき「穂乃香ちゃんは青だね!」

柚「うん、青。」

忍「青だね。いい感じに属性でバラけたね。じゃあ最後アタシは?」

柚「うーん…。オレンジ?」

あずき「選ぶなら…オレンジ?」

忍「なんでみんな歯切れが悪いな。」

穂乃香「忍ちゃんはなんかこれって感じの色がなくて…。」



忍「えー!属性なら私パッションになっちゃうじゃん。」

柚「ようこそ!パッションへ。」

忍「えー…。私キュートだよ。」

あずき「それだったら穂乃香ちゃんとかキュートにこれそうじゃない?」

柚「ああー!わかるっ!」

穂乃香「なんでですか?!私は冷静だからクールです。」

忍「いや、柚ちゃんほどじゃないけど、穂乃香ちゃんも結構ドジするじゃん。」

柚「ちょっと聞き捨てならない発言があったよ!」



あずき「キュートに移籍大作戦だね!」

穂乃香「それだとキュートが三人でバランス悪いですよ。」

柚「柚もキュートになればいいのかな?」

忍「いや、柚ちゃんはパッションでしょ。」

あずき「パッションだね♪」

穂乃香「パッションですね。」


うがー!これが芸能界のいじめってやつか。

アタシだけ仲間はずれなのか…。いいもん、思いっきり拗ねてやるもん。



柚「別にいいもん。私だけ仲間はずれでフリルド三角になればいいもん。」

忍「フリルド三角って、語呂悪いな。」

穂乃香「それをいうならフリルドトライアングルでは?」

あずき「いやいや、柚ちゃんいてのフリルドスクエアだから。仲良し大作戦だよ!」

忍「ごめんごめん、柚ちゃん。からかいすぎた。」

柚「謝って許されたら早苗サンはいらないなんだよ!」

穂乃香「その発言は早苗さんに怒られますよ…。」

あずき「ほらほら、みんなでお菓子食べよう♪」


そんなんで柚は釣られない…。



柚「あれ?このお菓子おいしい!」

あずき「さっき駅で買ったやつですね。」

忍「もう機嫌直った…。」

穂乃香「それが柚ちゃんの長所だからね…。」

柚「何の話してるの?」

忍「柚ちゃんは凄いって話。」

柚「でしょー!へへーん!」


なんか忘れている気もするけど、まあいいや。


柚「大分話がずれたけど。またやってくよ!マジカルバナナ、バナナといったら黄色。」

忍「黄色といったら柚ちゃん。」

あずき「柚ちゃんといったら…向日葵?」

柚「審議はいります!わからない。」

穂乃香「わかります。」

忍「確かに柚ちゃんは向日葵っぽいね。」



柚「どこが?」

あずき「だって柚ちゃんって向日葵みたいに、太陽みたいに明るいもん!」

柚「えへへー。そうかな?」

忍「あと黄色だしパッションだし。」

穂乃香「黄色ですし。パッションですし。」

柚「それ関係ある?!」

あずき「パッションの人は元気ってことだよ。

柚「なんか納得いかない…あ!向日葵畑だ。」


ふと窓から見えたのは、一面の向日葵。

高く背を伸ばして、少しでも太陽の近くに行こうとしている。

明るい花。アタシみたいっていうと少しむずがゆいカナ?

うん、アタシもあんな感じになりたいな。



忍「綺麗だね。」

あずき「太陽みたいだね。」

穂乃香「見ていると暖かい気持ちになりますね。」

忍「確かに柚ちゃんっぽいね。柚ちゃんも一緒にいて明るくなるし。」

あずき「柚ちゃんが私たちを照らしてくれるんだね。」



そこまでいわれると照れちゃうかな?


柚「えへへ、ありがとう。」


小さく呟いた。

でもみんなには聞こえてたみたい。

どういたしましての変わりににっこりとアタシに微笑んだ。

その姿はまるで太陽の方向を向く向日葵みたいだった。

ちょっと強めのクーラーは火照った頬を冷やすにはちょうどよかった。

以上で終わりです。

しばらくしたら次のスレ立てます。

次は穂乃香が主人公の予定です。

おつ

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