提督「今から温泉へ行くことになった」 (61)
初投稿になります。
形的には書き溜めたものを投下していくという感じになります。
暇潰し程度に読んでください、暇潰しになればいいですが。
とりあえず出来ている分から投下していきます。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1437876726
赤城「あら、そうなんですか?どうして急に…」
提督「うん、早朝の会議でね…慰安旅行として各提督達と行くことになったんだ」
赤城「そうなんですねー…ということは私達はお留守番ですか。私達だって頑張ってるのに~」プクー
提督「ごめんね、皆には別の形で何かしらするよ」ニコ
赤城「それなら良いです、我慢します。お土産忘れないでくださいね?」ニコ
提督「もちろん、期待してて。留守の間は加賀と共に鎮守府を頼んだよ、赤城」(敬礼)
赤城「これが初めてでもないでしょう?任せてください」(敬礼)
提督「それもそうだね、じゃあ私室に戻ったら支度して行ってくるよ」ノシ
赤城「あ!お戻りはいつになるんですか?」
提督「おっとっと、えーっと…。今から出て3日後の夜には戻るかな」
赤城「わかりました、お気をつけて」ペコ
提督「うん。じゃ、後は任せた」ガチャ バタン
───
──
─
赤城「さて…」
──駅
提督「お待たせしました~!自分で最後ですか?」タッタッタ
チャラ提督「遅かったね~?秘書艦の子にでも泣きつかれた~~?」ワラワラ
ヤンキー提督「テメェ!おせーぞ!」
イケメン提督「まぁまぁ、そんなに怒鳴らないで。せっかくの旅行なんだし楽しく、ね?」ニコ
ヤンキー提督「チッ」
堅物提督「5分と12秒の遅刻だ...団体行動なのだからあまり関心せんな。今後は気を付けてくれ」チラッ
提督「はい!以後は気を付けます!………あ、電車来ましたね、行きましょうか」
───
──
─
───電車内
提督「これ3人掛けの座席だけど、回転するんだね」クルッ
ヤンキー提督「こういう向かい合うのは懐かしいな、学生時代を思い出す」
チャラ提督「せっかくだし何かしよーぜ!俺トランプとか持ってきてるけど!」ババン
イケメン提督「片道に5時間かかるし丁度いいかも、僕は何も持ってきてないからね」ニコ
堅物提督「とらんぷ...?そういった娯楽はあまりやった事がない、ワシにも出来るのか」
チャラ提督「簡単!かんたーん!堅物さんならすぐ覚えますって!手始めにババ抜きでもやりますか!」
堅物提督「ババ抜きか、さすがのワシも知っているぞ」
イケメン提督「それは良かった、じゃあ早速やってみましょうか」ニコ
───
──
─
───数時間後
堅物提督「うぅむ…なかなかどうして…勝てないものだ…」
提督「堅物さん顔に出ちゃってますからね、わかりやすいんですよ」
堅物提督「なに?そうなのか…難しいものだな…」
チャラ提督(堅物さん何回も再戦するからババ抜きしかしてねーんだけど…!飽きるわ!)
ヤンキー提督「……zzZ」スピー
チャラ提督(ヤンキーも1時間くらいで寝やがったし…)ジッ
イケメン提督「あ、もう1時間と少しで着くみたいだよ、その前にご飯にしよっか」
提督「お、ほんとだ良い時間だね。堅物さん、トランプはこの辺にしましょう」
堅物提督「む、そうか。わかった」
ヤンキー提督「ん…飯か…。ふぁぁぁ…」ノビー
イケメン提督「はは、匂いで起きたんだね。おはよう。」ニコ
チャラ提督「ふふふ…じゃーーん!見てこれ!俺の大井っちが作ってくれた愛妻弁当!」バン
提督「おー良いじゃん!白米のとこにシネって書いてあるんだけど…」
チャラ提督「照れてるに決まってンじゃーん!愛してるぜ!大井っち!」
ヤンキー提督「弁当ひとつで騒ぐんじゃねーよ、ウルセーな…」
チャラ提督「なんだとコラー!」
提督「あ、ヤンキーのは簡素だね、おにぎり2つ?」
ヤンキー提督「まーな、別に途中で買っても良かったんだが翔鶴のやつが持って行けってウルセーからよ」モグモグ
イケメン提督「ヤンキー君の所の翔鶴さん、良い子だよね。とても良いお嫁さんになりそう」
ヤンキー提督「そうかぁ?ぐちぐちうるせーだけだ」モグモグ
提督(ダメな男に惹かれる…のか?)
チャラ提督「おっ!堅物さんの弁当めっちゃ美味そうじゃないですか!自分で作ったんですか?」
堅物提督「いいや、これは鳳翔に作ってもらったものだ」
提督「そういえばご結婚なさってたんですよね、堅物さんの所の鳳翔さん八方美人で料理も出来て戦闘も…と噂が絶えませんね」
堅物提督「ああ、そういう噂は耳にしている。…ましてや間近で見ているからな、本当にワシには勿体ない妻だ…」
チャラ提督「なにいってんですかー!堅物さんと鳳翔さんお似合いですよ!うちも負けてませんけどね!」
ヤンキー提督「余所でやってろ…。おう、イケメンも弁当じゃねぇか、誰かの手作りか?」
イケメン提督「いいや、これは僕が作ったやつだよ。あまり艦娘達と仲良くないからさ…作ってくれる人居ないんだ」アハハ
ヤンキー提督「ふーん…モテそうな顔してんのにな。実は腹黒い性格でもしてんのかねぇ」ジー
イケメン提督「あはは、どうだろうね。内緒♪」ニコ
ヤンキー提督「フン…食えねーやつだ」ボソ
堅物提督「(ふむ…)提督、キサマのはなんだ?」
提督「あ、自分は出る前に加賀から貰ったお弁当です。普通ですよ。」パカッ
ヤンキー提督「普通でいいじゃねーか、俺なんてオニギリだぜ?この扱いの差ったらよー…」ハァー
提督「もう少しシャキッとすればいいんじゃないかな、なんかいつもダルそうだし」
ヤンキ-提督「ケッ!他人にどうこう言われて自分を曲げる気はねーよ」
堅物提督「そう言うでない、翔鶴殿もキサマそんながだから心配してくれているのだ。作ってくれただけ有難いと思え」
ヤンキー提督「…!わかってますよ……」
堅物提督「ならいい。では着く前に、早速頂こうではないか──」
提督「はい、いただきます……(赤城達は今頃何してるだろうか…後で電話で連絡を取ってみよう…)」
───鎮守府
赤城「コホン (スピーカー)えー、提督は本日より3日程慰安旅行に行かれるそうです」
艦娘達「えーーー!! ずるーい! クソテイトクー!! 私も行きたいー!」
赤城「(スピーカー)はいはい、静かにね。その間は例の如く私と加賀が提督代理を務めさせていただきます」
艦娘達「ヒソヒソ いつも通りね… クソt また赤城さんなのねー ヒソヒソ」
赤城「(スピーカー)艦隊の変更は特になし、演習も通常通りに行います」
赤城「(スピーカー)報告は以上です。では、散会していつも通りやって下さい。提督が居ない間に怪我等ないよう留意してね」
艦娘達「はーーーい」
赤城「ふぅ…」
加賀「赤城さん、お疲れ様。段々と様になってきたわね」っ水
赤城「やめてくださいよー……なーんて…さすがにもう慣れちゃいましたけどね。水ありがとうございます」ゴクゴク
加賀「いいえ…。さて、もうお昼です、間宮に行きませんか?お腹が空きました」
赤城「いいですね、私も丁度空いていた所なんですよ。……提督も今頃食べてますかね?(空を見上げる)」
加賀「ええ、多分ね。片道が長いそうだから電車の中で食べてるでしょう」
赤城「そっか、そうですよね」フフ
加賀「…寂しいですか?」
赤城「え……まぁ…寂しくないと言えば嘘になります…。でも慣れているのもまた事実…なるようになりますよ」グッ
加賀「フフ…赤城さんらしいですね、では行きましょうか」
赤城「はい!食べますよ~!」
───電車内別席
「──アイシテルゼ!オオイッチ!」
大井「……コロス……」プルプル
鈴谷「愛されてんじゃーんw お熱いことでw」ププ
大井「っさいわね!んなわけないでしょ!私には北上さんがいるのよ!」ガタッ
蒼龍「まぁまぁ落ち着いてよ~、バレちゃうよ~」アセアセ
榛名「そうですよ、折角お忍びで来てるんですからね」
大井「はぁ……つーか流れで一緒に居るけど、あんた達どこの鎮守府よ」スッ
鈴谷「鈴谷はあのガラの悪い人のとこー」
蒼龍「私は提督さんのとこから来ました」
榛名「私はイケメンさんからです」
大井「なるほどね、私はあの通りチャラチャラしたやつのとこからよ」
榛名「仲が宜しいんですね」ニコニコ
大井「はっ!?さっきから言ってるけどそんなわけないでしょ!今すぐ沈めたいくらいよ!!」キッ
鈴谷「素直じゃないなーもう。てゆーか榛名さんとこの提督ちょーカッコよくない!?めっちゃタイプなんですけどー!」キャー
蒼龍「わかるわかる、カッコいいよね!」キャー
榛名「はい!顔良し!性格良し!仕事もできるんですよ!」キャー
大井「あんた達うるさいわよ、静かにしなさい…たしかにカッコいい…けどね……何か違和感を感じるわ」
鈴谷「え?どこが?」
大井「さぁね…榛名に聞いてみたらわかるんじゃないかしら?」チラッ
蒼龍「榛名さん…?」チラッ
榛名「…………わかるんですね」
榛名「イケメンさんはとても素敵な方です。…ですが私達に心を開いてないと思うんです。こう、遠ざけられてるというか…」シュン
鈴谷「そうなの?そうは見えないんだけどなー」ジー
大井「人は見かけによらないってことでしょ」
榛名「まぁこの話は忘れてください。そういう蒼龍さんの提督さんも好青年じゃないですか?素敵です」
鈴谷「おー、確かに悪くないじゃん」ジー
蒼龍「あ、わかります?良い人なんですよ、ほんと。ただちょっと流されやすいんですよね…」」
榛名「流されやすい…例えば?」
蒼龍「なんというか、相手の気持ちを考えちゃって、意見を通した時に相手は機嫌を悪くするんじゃないか、とか」
蒼龍「優しいからなのか、自分に自信がないのかわからないですけど、相手の意見を受け入れちゃって自分の意見を通すことが少ないんですよ」アハハ
榛名「そうなんですか…、きっと優しい方なんでしょう…。見ていて雰囲気からそう感じます」ニコ
鈴谷「情けな~、男ならビシッとしろって感じ~」
蒼龍「(ムッ)でも鈴谷ちゃんとこの提督みたいにガラ悪いのはやだなー怖いし、なんか大事にしてくれなさそう」
鈴谷「(ア?)いやいやそんなことないって、鈴谷達の事は大事にしてくれてるよ?そっちの提督と違って男らしいし、意見もズバズバ言うしぃ~?」
蒼龍「はぁ?」
鈴谷「なに?」
大井「やめな、さい!」ゴンッゴンッ
榛名「あらあら…」
鈴谷「痛ったぁぁ~、何すんのよ大井っち~!」
蒼龍「すっごく痛いよぅ…」ヒリヒリ
大井「しょうもないことで喧嘩してんじゃないわよ、全く…」ハァ
鈴谷「だって蒼龍が──!」
榛名「鈴谷さん、蒼龍さんも」
鈴谷「…は、はい(笑顔が怖い)」
蒼龍「はい…」
榛名「こういう言い方も変ですが、今は共に旅する仲間です。仲良くしましょう?」ニコニコ
蒼龍・鈴谷「ヒィッ!」
大井「仲間になった覚えはないんだけど?」
榛名「良いじゃないですか、目指す所は同じなんですしね。それに…一人より楽しいです♪」
大井「はぁ……まぁ…いいか…」
大井(どうなることやら……あ~北上さんに早く会いたいわ…)
───旅館前到着
提督「わー、立派な旅館だなー。人もいっぱい居るや」
イケメン提督「そうだよ、ここは有名な旅館だからね。この季節は宿泊しにくる人が多いんだ」
ヤンキー提督「五月蠅いのは嫌なんだけどな、めんどくせぇ…」
堅物提督「ふむ…どうやら艦娘も泊まりに来ているようだな、目立たない格好をしているが」
チャラ提督「え!?まじですか!?どこどこ!あわよくばお近づきに──ゴハァッ!!」ガンッ
提督「うおおお、なんだなんだ!どこからともなく石が飛んできた!」ヒィィ
堅物提督「(む…──あやつらは…)」ギロッ
イケメン提督「堅物さん?どうかしましたか?」
堅物提督「(…お忍びで、といった所か…)いや、なんでもない、気にするな」
イケメン提督「? そうですか。とりあえず受付に行きましょう、チャラ君は僕がおぶって行きますね」ヨイショ
チャラ提督「うぅ……おっぱいがいっぱい…」
ヤンキー提督「何言ってんだコイツは…」
提督「えっと、とりあえず受付に…受付はどこだろ」
イケメン提督「あっちだよ」
提督「あぁ、そうなんだ。イケメンは来たことあるの?」
イケメン提督「ないよ。ついさっき宿泊に来てた女の子と話して教えてもらったんだ」ニコニコ
提督「そうだったんだ、モテるねー」
イケメン提督「そんなんじゃないよ、多分チャラ君背負ってるから目立つだけじゃないかな?(我ながら適当…)」アハハ
イケメン提督(それにしてもチャラ君ちょっと重いなぁ…ヨイショ…)
提督「そっか、それもありそうだね。じゃちょっと先に受付行って部屋の場所見てくるね」
ヤンキー提督「貸せ」ヒョイッ
イケメン提督「えっ…」
イケメン提督「ヤンキー君…」
ヤンキー提督「うるせぇ、気にすんな。さっさと行くぞ」スタスタ
イケメン提督「うん、ありがとう」ペコ
チャラ提督「う~~ん……北上ぃ…」ボソ
ヤンキー提督(ん、大井じゃなくて今度は北上か…)
提督「おーい!ここが俺達の部屋みたいだよー」ブンブン
ヤンキー提督「おーう、今いく」
───同刻旅館前
蒼龍「あれ、何か入口の前で止まっちゃいましたね?」
榛名「この人の多さですからね、驚いているんではないでしょうか」
大井「榛名、あんたのとこの早速絡まれてるわよ」
榛名「え!?お助けしないと──!!」ダッ
大井「待ちなさいよ!言い方が悪かったわね、良く見なさい」
榛名(あ……宿泊にきてる艦娘と話してるだけ…みたいですね…でも………その笑顔は何ですか…?)
榛名「ごめんなさい。少し取り乱してしまいました…」
大井「気にしないで、私も言い方が悪かったし」
鈴谷「…てゆーか鈴谷達以外にも私服だけど艦娘結構いるみたいじゃん。鈴谷もプライベートで来たかったなぁ」
大井「まぁ私はあのクソ(チャラ)に変な虫が付かないように見張るだけだし、大人しくしていてくれると助かるわね」
「エ!?マジデスカ!?ドコドコ!?」
大井「……チッ」ヒュンッ
「ゴハァッ!!」
榛名「お、大井さん…?」
大井「前言撤回だわ…あのゴミ(チャラ)が他の女に手を出さないように見張るわ…」ギロッ
蒼龍(大井ちゃんのこれは愛情の裏返しなのかなぁ…)ジー
鈴谷「あれ?なんか堅物さんこっち見てるよ!ヤバくない?バレちゃったかな?」
蒼龍「あ、でも顔を逸らした。セーフ…?」
榛名「多分…バレてないと思いますけど…他に私服の艦娘も居る事ですし、大井さんが投げた石の方向を見ただけではないかと」
鈴谷「そっか、そうだよね…。大井っち!今度からはバレないように気を付けてよ~?」
大井「アイツ次第ね」
蒼龍「あははは…。あ、イケメンさんがチャラさんをおんぶしてあげてる!優しい~」
鈴谷「さっすがー!あーいう事サッとやる所がまたいいよねー!」
蒼龍「ねー!」
大井「…あんたらさっきは電車の中で喧嘩してたのに、そういう所は意気投合するのね」
蒼龍・鈴谷「それはそれ!」
大井(ハモってるし…)
榛名「まぁまぁ、仲良いことに越したことはないですよ。……あら?ヤンキーさんがイケメンさんからチャラさんを取り上げましたね?」
鈴谷(ヤンキーさん…あの人は疲れる事とか面倒な事はあんまりしない人だけど…)
蒼龍「イケメンさんが重いから持ってとか言ったんじゃないですかね?まぁちょっと受け取るというより強奪ですけど」
榛名「そうですよね、気になりますが…。特に問題もないようですし、私達も後を追いましょう」
鈴谷「りょ~か~い!」
榛名(……イケメンさん………)
乙
おつ
でも八方美人ってあまり良い意味じゃないぞ?
鳳翔さんにそんなこと言ったら艦載機に狙われるぞw
おつ
堅物提督のところからは誰も来ていないのか
───提督達の部屋
提督「さーって、荷物も置いたしこっからは自由って感じかな」
チャラ提督「なぁなぁ!聞いたか!?ここの温泉って混浴になる時間帯があるらしいんだよ!!楽しみだなぁオイ!!」バシィィィン
ヤンキー提督「ってーなコラ!!ぶっ飛ばすぞ!!」クワッ
イケメン提督「でもその混浴になる時間に女の子が入ってくるかはわからないよね」
チャラ提督「なに夢ない事言っちゃんてんのー!?女の子だって男の身体に興味あるに決まってんジャン!」
堅物提督「キサマ、これは慰安旅行であるぞ。あまり行き過ぎた行動はするなよ。普通に風呂へ入れ、普通にな」
チャラ提督「ウス…!」
提督「まぁ各自自由行動って感じで良いですかね?堅物さんの言う通り度が過ぎない程度に羽を伸ばしましょう」
ヤンキー提督「おう、そんじゃ適当にぶらついてくるわ…」ガチャッ バタン
チャラ「俺も俺もぉー!」バーン!バターン!(扉開け閉め音)
イケメン提督「元気だね、チャラ君。あ、提督君、鎮守府へは連絡したのかい?」
提督「いや、これからしにいく所なんだ。まぁ問題は特にないと思うんだけど、一応ね…」
イケメン提督「そっか、きっと提督君の艦娘達は喜ぶね。仲良さそうで羨ましいよ」ニコ
提督「そうかな?確かにどっちかといえば仲は良い方だと思うけど。イケメンのとこだって───」
イケメン提督「…ん?どうしたの?」ニコニコ
提督「あ、いやなんでもないよ。じゃ、電話してくるね。またあとで」ノシ ガチャ
イケメン提督「いってらっしゃーい」ノシ
堅物提督「……イケメン」
イケメン提督「はい?なんでしょう?」
堅物提督「キサマ…鎮守府でば相変わらず゙…なのか?」
イケメン提督「………はい」
堅物提督「ワシが言う事ではないのはわかっておる。だがもうさすg───」
イケメン提督「いいんです、これで。何処であろうどあの場所゙だけは…」
堅物提督「そうか…、だが忘れるでない。キサマの艦娘達がどれだけキサマの事を想っているかをな」
イケメン提督「わかっています、わかっていますよ……申し訳ない、ちょっと失礼します」ガチャ
堅物提督「……馬鹿者が…」
───
──
─
>>12
あまりどころか普通は良くない意味じゃね
───旅館・広間
提督(たしかここに電話があったよな…)キョロキョロ
提督(お…あったあった。早く赤城の声を……じゃない現状確認だ確認…)
??「あの…すいません、そこの方…」
提督「え?あ、自分ですか?どうかしましたか?」ビックリ
提督(あ…艦娘だ!この艦は…たしか飛鷹だったよな……綺麗だなぁ…)ポー
飛鷹「少しばかりお手伝いを願いたいのですが、大丈夫でしょうか…?」
提督「はい、大丈夫ですよ。何をしましょうか(早く電話もしたいけど…後でいいか)」
飛鷹「ありがとうございます!連れが荷物を置いて先に部屋に行ってしまってですね…その…連れの分を一緒に運んでもらえませんか…?」
提督「お安いご用ですよ。では、早速行きましょうか」ガッ
飛鷹「はい!助かります!」
───
──
─
───大井達の部屋
大井「で、なんでアイツらの近くに部屋を取ったのよ……危険すぎるでしょうが」ハァ
蒼龍「そ、そんなこと言われてもね……ここしか空いてなかったんだよ~…」アセアセ
榛名「そうですね、バレたらどんな罰をもらうかわかりませんからね、注意して行きましょう」
大井「ええ、そうね…。ってあれ?鈴谷はどこへ行ったの?」
蒼龍「あ、ほんとだ…鈴谷ちゃん居ないね」
大井「あのバカ……見つからなきゃいいけど…」ハァ
榛名「そういえば皆さんの明確なここに来ている理由ってなんですか?確か行き先が同じって事しかわかってなかったですよね」
大井「話してどうするの?別に教える必要もないと思うのだけど」
榛名「例え任務とはいえ、折角旅行へ来ているわけです。少しくらいハメ外してトークで盛り上がるくらい良いじゃないですか♪」ニコ
蒼龍「そうですね!折角…!ですもんね!ガールズトークだよ大井ちゃん!」キラキラ
大井「はぁ……まぁ…そうかもしれないわね。良いわ、お話しましょう」
榛名「それじゃまずは目的からですね───…」
───
──
─
む
ageんなゴミクズ
───旅館・T字通路
鈴谷(ん~~広すぎてまるで迷路みたい、迷っちゃいそ…)テクテク
モブ1「でよー!それでなー! ──(小声)っておい、おまえら…あいつ見ろよ、めっちゃカワいくねぇ?」
モブ2「(小声)ぅおっ!マジ超カワイイじゃん!遊びてぇ~…」
モブ3「(小声)だな!どうする?パクるか?」
モブ1「(小声)とりあえずナンパしようぜ、もし拒否られそうなら無理やりな…」
鈴谷(あ、何かガラの悪いのが向こうから歩いてくるじゃん…なんもなきゃいいけど…)
モブ1「ねぇ、君!超可愛いね!何してんの?」
鈴谷「(うわきたよ…)べっつに~、ただ散策してるだけって感じ?」
モブ2「散策!良いね良いねちょー良いね!オレらもそんなトコだったんよ!一緒に見て回らない?」
鈴谷「やだに決まってんじゃん、今時そんなナンパしてて恥ずかしくないの?きっもー☆」
モブ3「あ…?優しくしてりゃ調子乗りやがって、テンション爆下げだわ…おいどうする?」
モブ1「だーっもう!オメーは短気なんだからよー!……はぁ…もういい。おい、女。ちょっと来いよ」ガシッ
鈴谷「(うわ、これヤバイかも…!!)やだっ…!ちょ…!!離してよ!!きーもーいー!!」ブンブン
モブ2「うるせーなァ!大人しくしてろや!」パンッ
鈴谷「いたっ…!! ぐっ……!女に手をあげるとか…!マジさいてーじゃん…!!」キッ
モブ1「安心しろよ、部屋に来たら優しくしてやるぜ…?へへ……楽しみだなぁ…」ニタァ
モブ1「オラァ!さっさとこいや!」グイグイ
鈴谷「───!!やだぁぁぁぁぁ!!!」
───
──
─
すまんミスったわ
乙
───飛鷹の部屋
飛鷹「や~助かりました。本当にありがとうございます!」ペコペコ
提督「いえいえ、大したことはしてませんので。では自分はこれで…」
飛鷹「あっ!待ってください!せめてお礼だけでもさせてください…」
提督「いえいえそんな、本当に大丈夫ですよ、気持ちだけで…」アハハ
飛鷹「そう…ですか…」シュン
提督「(ぐぅっ…!!)ん~、じゃあ折角だし御厚意に与ろうかな…」
飛鷹「本当ですか…!待っていて下さいね、とっておきの物を持ってきます!」タタタッ
提督「(一体なんだろう…)はい、わかりました」
「ちょ、アンタ起きなさいよ!その荷物ちょっと貸して!」
「え…えぇ!?ちょっとなにしてんのさ!それはアタイのとっておきだよ!」
「うるっさいわね!あんたが荷物運ばないで飲んで寝てるからでしょうが!運んでくれた殿方に差し上げるのよ!」
「えーー!別にそれじゃなくてもいいじゃんかー!だってそれ超良い酒なんだよ!?」
提督(何だか騒がしいな…お酒を貰えるみたいだけど…あれが素かぁ…)
飛鷹「お待たせしました!これをどうぞ!」タタタッ
提督「いえいえ、ありがとうございます。ところでその…足に絡み付いてる人は一体…」
飛鷹「あっ!えっと私の連れで、妹にあたる、隼鷹です」ゲシッ
隼鷹「あだぁっ!」
提督「あぁ、なるほど妹さんだったんですね」
提督(隼鷹と飛鷹か…たしか小さい頃2人によく遊んで貰ってたなぁ…あの2人は元気にしてるだろうか…)
隼鷹「ぐぅ…酒ぇ…」ジー
隼鷹「あっ」
提督「?」
隼鷹「飛鷹、ちょっと…」ゴニョゴニョ
飛鷹「……えっ、うそ…」
隼鷹「多分間違いないよ」
提督「あの…どうかしましたか?」
飛鷹「い、いえ…なんでもないです、ごめんなさいね」
提督「はぁ…そうですか。お酒ありがとうございます。では自分はこれで…」ペコ
飛鷹「はい、本日はありがとうございました」ペコ
───
──
─
隼鷹「まさかねぇ…さっきの人があの提督さんだったなんてねぇ…」
飛鷹「話には聞いてたけどね、ここで会うとは思ってもみなかったわ…」
隼鷹「そらそうさ、アタイだってビックリしたもん」
飛鷹「とにかくこの事は内緒にね…」
隼鷹「わーってるって。さーて酒でも飲むかー…って……酒…アタイの…大事な…」
飛鷹「あきらめなさい!荷物おいて部屋で寝てたアンタが悪い!」
隼鷹「あああああああ…ッ!!」ガクッ
───
──
─
───鎮守府・執務室
赤城「……」カリカリカリ
加賀「……」カリカリカリ
赤城「…これだけは慣れませんねぇ…」カリカリカリ
加賀「ただでさえ今はやる事も多くないのだから…、これくらいはね」カリカリ
赤城「加賀さんは真面目ですね~…」カリカリ
加賀「そういう赤城さんだって、私より多く書き終えてますよ、真面目ですね」フフ
赤城「あら、ほんとだ、もうこんなにやってたんですねぇ…」カリカリ
加賀「……突然ですが話が変わります、赤城さんは提督の事───」
─バンッ
赤城「おや…?瑞鶴さん…どうかしましたか?」
瑞鶴「あ!赤城さん!お疲れ様です!ちょっと加賀さんに用がありまして!」
加賀「……何かしら?」
瑞鶴「話があるの、弓道場に来てもらえないかな?」
加賀「見ての通り忙しいのだけれど…五航戦に構ってる暇はないわ」プイッ
瑞鶴「(加賀に近づき耳元で) 蒼龍送ったの加賀さんでしょ…」ボソボソ
加賀「……!…何?」キッ
瑞鶴「だからとりあえず来てってば」
加賀「ハァ……仕方ないわね…少しだけよ」ガタッ
加賀「赤城さん、ごめんなさい。少し席を外しますね」ペコ
赤城「いいですよー、大してもう量もないですしね。いってらっしゃい」ノシ
───
──
─
─プルルルル
赤城(あら、誰かしら)
─ガチャ
赤城「はい、○○鎮守府執務室、提督代行の赤城です」
提督『もしもし、赤城?俺だよ、提督だ』
赤城「! て、提督…ですか。どうしたんですか急に、こちらは何も問題はないですよ?」
提督『いや、何となく電話したくなってね、何もないのなら良かったよ』
赤城「ちゃんと休めてますか?旅行してる間はこっちの事は考えなくていいんですよ、思いっきり楽しんでください」
提督『あはは、そうだね、ありがとう。ところで今話すような事じゃないんだけどさ、ケッコンカッコカリについての事なんだけど』
赤城「あぁ、そのことですか。まだ誰にするか決めてないんですか?」
提督『実をいうとそうなんだよね…うちには練度が高い娘が結構居るじゃん、それに対して指輪は1つしかない、つまり』
赤城「……選ばれた人は、幸せでしょうね」
提督『カッコカリとはいえね、やっぱこういうのって簡単に決めれないしさ、俺的にはやっぱり最初からずっと居てくれた赤───』
赤城「提督…、前にも言いましたよね。私はいらない、と」
提督『うっ……そうだったね…』
赤城「私は提督が新人の頃からの付き合いで、ここの誰よりも提督の事を知っているつもりです」
赤城「そんな私が昔からいるからという理由で指輪を貰うわけにはいきません」
提督『そう…だよな…ごめんな。そろそろ温泉に入ってくるよ、お土産楽しみにしててね』
赤城「はい、いってらっしゃい。お土産はそこの旅館の名物の饅頭がいいですねー!!」キラキラ
提督『わかってるって、いっぱい買っていくからねー。じゃ』プツ ツーツー
赤城「………。そうですよ…」
赤城「私はね、提督……。昔から居るからって理由じゃ…嫌なんですよ…」ボソ
───
──
─
───執務室前通路
瑞鶴「………か、加賀さん…さっきの聞いた…?」
加賀「ええ、聞いていたわ。さっきあなたが来たときに本当は私が聞こうとしていたのよ」
加賀「─もし、提督が赤城さんの事を好いているならば、指輪を受け取るんですか?と」
瑞鶴「あちゃ~そうだったの、いいとこで邪魔しちゃったみたいでごめんなさいね」ペコ
加賀「もう過ぎた事です、気にしてません、大事な事は聞けたのでね」
瑞鶴「ふ~ん…加賀さんも提督の事……好きなんですよね?」
加賀「──五航戦…貴女が気にする必要はないわ。気にしてもらいたくもないのだけれど」
瑞鶴「でも…」
加賀「瑞鶴」
瑞鶴「えっ…はい…」ドキッ
加賀「お願いだから、赤城さんには黙っていて。私は……大丈夫だから…だから…」シュン
瑞鶴(結果がわかっている勝負なんて……辛いだけでしょ…加賀さん)ナデナデ
加賀「…!?な、なにをしてるの…!?」バッ ドキドキ
瑞鶴「(顔赤い加賀さん初めて見た!!)え!?いや!これは…!なんででしょ…?」エヘヘ
加賀「………気分が悪いです。部屋へ戻ります…」トボトボ
瑞鶴(あちゃーなんかマズったかなぁ。でも加賀さんの赤面可愛かったな…ってぇ!!何考えてんだ私ィ!!)バチン
瑞鶴「いったぁ…強くやりすぎたわ…私も戻ろ…」テクテク
───
──
─
赤城「加賀さん帰ってきませんねぇ…」カリカリカリ
途中書き込めなくなってWifiを切ってポケットWifiで接続したら書き込めたのでID変わっていますが本人です。
酉つけれ
名前欄に半角の #任意の文字列
こうかな?
おk
お、できたっぽいですね。
ありがとうございます。
───旅館・T字通路
ヤンキー提督(でかすぎんだろこの建物…自分の部屋帰り方がわからねぇ…)トボトボ
ヤンキー提督(お…館内地図があるのは助かるな…これで帰れそうだな…)
『──!!──もーい!!』
ヤンキー提督(ん?聞き覚えのあるセリフと声だな…)チラッ
ヤンキー提督(なっ…!!?ありゃぁウチの鈴谷じゃねぇか!!つーか誰かに腕を掴まれてるな…!!誰だ!?角に隠れてて見えねェ!!)ダッ
『大人しくしてろや!』パンッ
ヤンキー提督(野郎…!!)ギリッ ダッダッ
鈴谷「やだああああああ!!」
モブ1「へっへっへ…朝まで楽しめそうだなこr──ッデェ!!」
─モブの腕が男の靴の裏による、突きの様な鋭い蹴りによって腕が壁に叩きつけられ、押し付けられる。
鈴谷「ヤ、ヤンキー…」
ヤンキー提督「………大丈夫か」(掴まれていた手を取る)
モブ1「いでででで!!誰だテメェコラ!!足どけろや!!」
ヤンキー提督「…黙ってろ」ギロッ
モブ1「ヒィッ!」
モブ2「なにしてくれてんだゴルァ!!」バッ
鈴谷(ヤンキーあいつの方見てない!!やばい!消火器持ってるし!!あんなので殴られたら…!!)
鈴谷「ヤ───」
ヤンキー提督「大丈夫だ、任せろ」ブンッ
モブ2「ぎぇッ」ポーン
鈴谷(振り向かずに裏拳だけで…凄い…)
モブ3「ひ、ひぃぃぃぃ~!!」ダダダダ
モブ1「お、おい!!俺を置いていくんじゃだだだだだ!!折れる!折れちまうから!!」
ヤンキー提督「…ウチのに手ェ出したんだ、腕の一本は覚悟してもらおうか…」グググ
鈴谷「ちょ、もういいってば!やりすぎるとあんたの立場がヤバイっしょ!」バッ
ヤンキー提督「だがコイツらはお前の顔を殴りやがった…許せねェ…」ググググ
モブ1「があああああああああっ!!!!」
鈴谷「大丈夫だから!全然大丈夫だから!!やめてってば!」
ヤンキー提督「………チッ」
モブ1「た、助かった…!!」ダッ
鈴谷「……ふぅ…。ありがとう、たすかっ───」
ヤンキー提督「こんなトコでなにしてんだテメェ!!!!」
鈴谷「うっ…ご、ごめんなさい…(こわ…)」オドオド
ヤンキー提督「俺が居なかったらどうなってたかわかってんのか!!!えぇ!?」
鈴谷「は、はい…」ビクッ
ヤンキー提督「だいたいなぁ!!(あ…)………チッ」
鈴谷「……」ビクビク
ヤンキー提督「泣かせるつもりは無かったんだ……言い過ぎたな、悪い…」ダキッ ポンポン
鈴谷「ううん…ううん…」
ヤンキー提督「聞きたい事はあるが、今日はとりあえず休め。どうせまだここには居るんだろ?」ポンポン
鈴谷「うん…」
ヤンキー提督「そうか…。本当に…無事で良かった…」ギュ
鈴谷「うん…ありがとう…」ギュゥ
───
──
─
───大井達の部屋
大井「──それでね、北上さんったらね、私を褒めてくれるのよ。さすがだね大井っち…今日も可愛いね大井っち…とかとか」クネクネ
榛名「とても仲が良いんですね、微笑ましいです。私にも姉妹が居るのですがまだ発見できていなくて…お姉様達や霧島…会いたいなぁ…」
蒼龍「もーー大井ちゃん北上ちゃんの話ばっかりーー!!」ジタバタ
大井「何言ってるのよ、まだ始まってもないわよ…」ブツブツ
榛名「ふふふ。そういえば…鈴谷さん遅いですね…大丈夫でしょうか…?」
大井「さぁね…案外ひょっこり帰ってくるんじゃないかしら、今にも──」
鈴谷「おーっす!みんなただいま!」ガチャ
大井「ほ、ほらね」
蒼龍「すごーい!大井ちゃんなんでわかったの!?エスパーとか??」
大井「知らないわよ…たまたまよ…」
鈴谷「ねぇねぇ!それよりさ!せっかくここまで来たんだし温泉入ろうよ!温泉!」キラキラ
蒼龍「わぁ~~いいねいいね~!!」キラキラ
榛名「そうですね!温泉って初めてなんです!入渠のお風呂とはまた違うんですよね…!きっと!」キラキラ
大井「いいわね…そろそろ入りましょうか」
蒼龍「おぉ?今回は素直だね」
鈴谷「ほーぉ、珍しい事もあるねぇ」
大井「なによ、人を変人扱いしないでくれる?」
榛名「はいはい(手拍子) では、満場一致ということで早速行きましょうか」ニコ
蒼龍・鈴谷「おーーっ!」
───
──
─
イケメン提督が距離をおいてるのは実は女だからだったりして
>>36口調が女性っぽいからね、ありそう
───大井達が温泉へ行く約20分前
───提督達の部屋
提督「ただいま」
イケメン提督「おかえり。どうしたんだい?その一升瓶は…」
提督「ちょっと人助けしたら貰っちゃってさ…結構良いお酒みたいなんだ、後で皆で飲もう」
ヤンキー提督「そいつはいいな、今日はちょっと疲れちまったからな、酒が飲みてぇ」
堅物提督「ふむ、では後で頂こうか」
チャラ提督「違うっしょ違うっしょ!酒も良いけどまずやることがあるっしょ!」
チャラ提督「温泉だよ!温泉!!」
ヤンキー提督「部屋の風呂使えばいいだろ、混浴になんて興味ねェ…」
堅物提督「ワシは妻を持つ身としては、混浴なんぞ断じて入らん」
チャラ提督「うっそだろ!堅物さんはまだわかりますけども!ヤンキーおまえついてんのコレ???」シュッシュッ
ヤンキー提督「なんだよ…誰しもが女の裸に興味あると思うなよ…あとソレやめろ」
チャラ提督「なんだよノリわりーなぁ…(ん?待てよ…?)」
チャラ提督「って!やっば!混浴の時間もう無くなっちゃってるよー!おおおおいい!!」
提督(あ、そうなんだ…少し残念……って何言ってんだ!)
チャラ提督「もう普通の温泉しかねーじゃんかよー、つまんねーのー」
堅物提督「それならばワシも共にゆこう。やはり男同士、裸の付き合いをしようではないか」
チャラ提督「ありがとうごっざいます!あ、そうだ提督よ!その酒温泉に持っていこうぜ!」
提督「え?これを…?」
イケメン提督(なるほど…そういうことか…ハハハ)ニコニコ
チャラ提督「そうそれ!こういう旅館なら湯船の貸し出しもやってっからさ!温泉で飲む酒ってのも乙なもんだろ!」
提督「なるほど、たしかにちょっといいかも…」
堅物提督「ガッハッハ!いいではないか!俄然楽しみになってきたぞ!」
チャラ提督「ういーっす!あっれー?ヤンキー君はたしかお部屋のお風呂に入るんだっけー?」チラッ
ヤンキー提督「なにしてんだ、早く温泉行くぞ」
チャラ提督「行く気満々だなおい!!」
堅物提督「全員参加のようだな。より親睦を深めようではないか!」
イケメン提督「じゃ、行こうか」ニコ
チャラ提督「おう!」
───温泉
チャラ提督「……………バカな」ボソッ
提督「見事に誰も居ないよね、こんなに広いのにまるで貸切だよ」
ヤンキー提督「いいじゃねーか、静かなのは大歓迎だ。イケメン、早く酒くれよ酒」
イケメン提督「はい、どうぞ」
堅物提督「この湯船が一層雰囲気を醸し出してくれるわ!…美味い!」
提督「チャラの思いつきのおかげだね……チャラ?」
チャラ提督「そっすよ…俺にかかればこんなもんっすよ…ッス…」
──ガラガラ
提督「あ、誰かきましたね、ちょっと遠いのと湯気で見えにくいですけど」
勝物提督「一緒に酒を飲んで付き合ってもらおうではないか!ガッハッハ!」
鈴谷「おー!!めっちゃ広くなーい!?」
提督・堅物・ヤンキー「ブーーーー!!!」
イケメン提督「うわ…凄い…漫画みたいな吹き方…」
ヤンキー提督「(小声)馬鹿野郎!そんなこと言ってる場合じゃねぇ!!混浴の時間は終わったんだろ!?」バッ
チャラ提督「───フッ」ニヤリ
提督「(小声)まさかチャラ…最初からこうなると予想して…」
チャラ提督「(小声)いや、俺がやったのはここまでの誘導だけだって!でも女の子きたし万事オッケーじゃね!?」
ヤンキー提督(よくねーよ!ダボ!あの声は間違いなく鈴谷だ…!!俺が混浴に興味があると思われたら色々とヤバイ!)ギロッ
チャラ提督「(小声)やっば、ヤンキーのとこから殺気感じるんだけど…」
イケメン提督「(小声)ねぇねぇ、提督君」チョンチョン
提督「(小声)え?なに?」
イケメン提督「(小声)堅物さんが…」
堅物提督「(小声)キ、キキ、キサマラ…!どど、ど、動揺するでない…!!」
チャラ提督「(小声)ではでは…一体どんな子が来ているのかじっくりと…」
ヤンキー提督「(小声)おいチャラてめぇ!ここで覗こうなんてもんなら出た後ただじゃおかねーぞ…なにより堅物さんを騙したんだからな、この意味わかるよな?」
チャラ提督「(小声)ぐぅっ…!!!ここまできて他に何しろっていうんだよ…!!目の前に絶景があるのに…拝めない…!!この気持ち…なんとする…!?」
ヤンキー提督「(小声)しるか!しね!とにかく大人しくしてろ…!」
イケメン提督「(小声)堅物さん…落ち着いてください…。深呼吸ですよ深呼吸。どうどう…」
堅物提督「(小声)スーハースーハー…あ…だ、大分落ち着いてきた、感謝するぞ…イケメン…」
提督(馬か…?)
堅物提督「(小声)こ、こんな事鳳翔に知られるわけにはいかん…!!絶対にだ!いいか!絶対にだ!!」
チャラ提督「(小声)わかってますよ…、ですから穏便に出れた後の罰は無しにしてくださいねぇ!!」
蒼龍「温泉が6つもあるんだー!ひろーい!!そして全部繋がってるんだ、不思議~~」
提督「!!(小声)みなさーん!近くにきています!潜水して移動してください!!」
一同「(小声)了解!」
榛名「あれ?湯船が浮いてますよ?あそこ…先客ですかね?」
大井「いてもおかしくないんじゃないの?むしろこれだけガラガラな方が不気味よ…」
鈴谷「もしもーし、誰かいるの~?…………返事ないわね、忘れ物かな」
蒼龍「あ、でもこれお酒まだまだ残ってるよ~?なんでだろ?」
大井「あれじゃないかしら、旅館からの配慮とか」
鈴谷「おー!それはありえるー!」
蒼龍「じゃあ頂いちゃいましょうか!」
鈴谷「やったー!」
榛名「鈴谷さんはまだ未成年ですよね?お酒は榛名が許しません!」
鈴谷「え~~そんなぁぁ~~」
榛名「……なんて普段は言うんですけどね、今日ぐらいは悪い子でも…いいですよね?フフ」
蒼龍「さすが榛名さん!しびあこ!」
鈴谷「ありがとー!榛名さーーん!」ダキッ
榛名「やっ…ちょっ…!!どこ触ってるんですかぁ…あっ…!!」
鈴谷「へへへ~♪お礼のスキンシップですよ~♪榛名さんエッロイ身体してますねぇ!!」モミモミ
チャラ提督(ぎゃあああああああ辛抱たまらねええええええええ!!!)
ヤンキー提督(この馬鹿おったててやがる!?)
堅物提督(煩悩退散…煩悩退散…)
提督(女の子は全部で4人…全員艦娘っぽいな。何とか凌げるか…?)
イケメン提督(榛名…か…)
大井「全く…何してるんだか…」グイッ
大井「……」
蒼龍「あ、おいしい~♪でも度数高そうですねこれ~」
大井「……」スッ
蒼龍「え?大井ちゃん?急に立ってどうしたの…」
大井「そ……わ………の………き…?」ボソボソ
蒼龍「えっと…大井…さん…?」
大井「蒼龍は…わたしのこと…すきぃ…?」
蒼龍「えっ…」ドキッ
蒼龍(いけない…!あまりのギャップの差に反応しちゃった!ドキッじゃないわ!)
大井「嫌いなの…?」シュン
蒼龍「いやいや!好きだよ!大井ちゃん大好き!」
大井「ほんとにぃ~!ありがとうぅ~!!私も大好きだよ…北上さん…」ギュッ
蒼龍「わわ、危ないって大井ちゃん…え?北上ちゃん?……んんっ!?」
蒼龍(こ、これって大人の方の───!!)
大井「──っ…んっ─んむっはぁ…はぁ…」
蒼龍「はぁ…はぁ…ちょ……落ち着いて…大井ちゃん落ち着いてぇぇぇぇ─…」
チャラ提督(あああああああああああ!!!俺の理性がもたねえええええええ!!!)
ヤンキー提督(なんだ…さっきの音は…?キスしたときに出るような音がしたぞ……)
堅物提督(煩悩退散…煩悩退散…)
提督(くっ…!一体何をしてるんだ…?静まれ…俺!)
イケメン提督(鎮守府の皆…元気にしているかな…)
蒼龍「鈴谷ちゃ~ん!助けてよ~!」泣
鈴谷「どしたのーって、あぁ…大井っちって酒ダメなんだ~」ワラワラ
榛名「あのっ…鈴谷さ…んっ…そろそろ…離して…」プルプル
鈴谷「あっごめんなさい!榛名さん!あまりに気持ち良くてやりすぎちゃった…」テヘペロ
榛名「そう…ですか…」パタッ
鈴谷「えっ!ちょっ!榛名さん!?榛名さーーーん!!」
────
───
──
─
───温泉後男組
提督「やっと…いなくなりましたね…」
ヤンキー提督「ああ…辛く…苦しい戦いだった…酒…」
堅物提督(煩悩退散…煩悩退散…)
イケメン提督「堅物さん、もう大丈夫ですよ。帰ってきてください~」
チャラ提督「はぁ…部屋に帰ろうぜ…なんかもう疲れちまったよ…」
───温泉後女組
大井「私をころして…今すぐに…」ズーン
蒼龍「だ、大丈夫だってぇ~!気にしてないからさ~!」
大井「あんたじゃなくて私が気にすんのよ…」
鈴谷「なんだかそっちは大変だったみたいじゃん…こっちも急に倒れちゃうからビビったけどさ」
榛名「ごめんなさい…あまり慣れていない感覚でして……フッと意識が途切れちゃって…でも…クセになりそうでした…」
大井「ダメよ榛名、そっちの世界に行っちゃダメ」
榛名「そっち……」
鈴谷「まぁまぁまぁ!とりあえず部屋に戻ろうっか!なんだかんだで楽しかったじゃん!」
蒼龍「まぁ……ね?」チラッ
大井「他言する時は死を覚悟してね」ニコ
蒼龍「あ、はい…」
榛名「ふふふ♪また皆で入りましょうね」ニコニコ
──
─
───こうして、俺達の1日目が終了した。
>>4
八方美人はほめ言葉じゃないぞ!!鳳翔さん怒っちゃうぞ!!
大井は、解体行き決定だな
─…翌日
───旅館・エントランスの喫茶店
ヤンキー提督「…で、なんでここに居るんだ?」
鈴谷「そんな怖い顔しないでよ…ちゃんと話すからさ」
ヤンキー提督「ん、そんな顔してたか…わりーわりー」
鈴谷「聞いても怒らないでよ?あと約束して」
ヤンキー提督「なんだ?」
鈴谷「帰った後はぜー…ったいに知らなかった風にしてね」
ヤンキー提督「は…?……内容にもよるだろうが」
鈴谷「かもしんないけど!とにかく!……じゃあ話すよ」
ヤンキー提督「お、おう…」
鈴谷「鈴谷がここにきたのはね、翔鶴さんに頼まれてなんだよ」
ヤンキー提督「翔鶴に?なんでだ?俺が暴れないように監視役でもつけたって事か?」
鈴谷「違うっての!つーかもう暴れてるし」
ヤンキー提督「誰かさんのおかげでな」
鈴谷「うっ…!そ、それは…その…。って、今はいいのそんなの!」
ヤンキー提督「お前が掘り返したんじゃねーか…」
鈴谷「うっさいうっさい!で!目的なんだけど…」
ヤンキー提督「おう」
鈴谷「あんた…誕生日……嫌いでしょ」
ヤンキー提督「……それがどうした」
鈴谷「今ので大体わかっちゃったと思うんだけど、翔鶴さんはあんたの誕生日をやろうとしてるの」
ヤンキー提督「……で、それとお前がここにいる理由は関係あるのか?」
鈴谷「あるよ一応だけど、…失礼なのはわかってるんだけど、その…あんたってよくサボるじゃん」
ヤンキー提督「あ?」
鈴谷「会議抜け出して帰ったり、演習の途中で居なくなったと思ったら帰ってたり、4日間の無人島強化合宿だとか言って2日目には一人で船で帰ってるし…」
ヤンキー提督「………だったな」
鈴谷「でしょ?だからそういう前科があるから今回帰さないようにって鈴谷がきたの」
ヤンキー提督「……そうだったのか」
鈴谷「そうよ、今ウチはあんたを祝う飾りつけや準備で忙しいんだから、主役が帰ってこられたら台無しでしょ」
ヤンキー提督「………そうか、わかった」ガタ
鈴谷「わかってくれたなら良かった!んじゃー今日からは一緒に───」
ヤンキー提督「鈴谷、お前今すぐ帰れ」
鈴谷「えっ…なんで…?」
ヤンキー提督「翔鶴にやめさせろと伝えてこい。わかったか」
鈴谷「は…なんでよ!」ガタンッ
ヤンキー提督「命令だ。帰れ鈴谷。この旅行は普通に過ごす、それでいいだろ」
鈴谷「……っ!あんた…」
ヤンキー提督「うるせぇ、もう行くぞ…」クルッ
鈴谷「……あんたが殺したんじゃないよ…」ボソ
ヤンキー提督「──!!! てめぇ…!」 胸倉グイッ
鈴谷「っ!………知ってるよ…!…翔鶴さんから聞いたもん…!」ジッ
ヤンキー提督「あのクソアマ…!」
鈴谷「でも、あんたのせいじゃない!たしかに元を辿っちゃえば責任感じるのはわかるけどさ!」
鈴谷「…もう、いいじゃん!……(あ、やばっ、何言ってんの!?)」
ヤンキー提督「…なぁ………何がいいんだよ………何も良くねぇよ……!」
鈴谷「やっ、今のは違うの!ごめん!」
ヤンキー提督「……もういい…好きにしろ……」パッ スタスタ
鈴谷「あ、ちょ!ほんとに待って!……ねぇってば!」
ヤンキー提督「………」スタスタ
───
──
鈴谷「…っはぁ…やっちゃった……」
鈴谷「あいつに嫌われたかな……?」
鈴谷「そりゃそうよね…当然じゃん…」
鈴谷「あいつの……妹が死んだってのに…」
鈴谷「あんな事言っちゃうんだもん…そりゃ嫌われるよね…」
鈴谷「あ~ぁ……なにやってんだろ…」
鈴谷「…………つらいよ…」ツー
鈴谷「…………苦しい…」ポロポロ
鈴谷「嫌っちゃ…………やだよ…」ポロポロ
────
───
──
─
八方美人がダメなら何がいいだろうな
そもそも、どんな風に褒めようとして間違えたんだ?
「誰にでも愛想がいい」って言いたいのか?
求めている意味とは違うかもだが、誉め言葉を書きたかったなら「才色兼備」とかよかったかもね
八面玲瓏辺りもなかなか
似たような意味で褒め言葉にしたいのなら誰にでも分け隔てなく接するとかの方が良いのでは?
鳳翔さんなら「良妻賢母」も誉め言葉としてよさそうだな。
ケッコンカッコカリしてるか不明だけど
堅物の所の鳳翔なら堅物と結婚済みだったはず
>>54-57
ただだだ美人だよって伝えたかっただけなんですよ。
それを八方美人という四字熟語にしちゃったからいらぬ混乱を…!
教えてもらった意味を調べてみると、なるほどなーってなって、とても勉強になります。
ありがとうございます。
>>58さんの言う通り堅物と鳳翔さんはケッコンカッコカリしてます。
鳳翔さんのイメージを四字熟語にすると、温厚篤実が似合うと思った
やはり複数提督モノはクソ
このSSまとめへのコメント
面白いっす
うんこ
面白い
面白いっす、期待