・にこぱな
・安価あり
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──UTX高校前──
花陽「ねぇにこちゃん、本当に行くのぉ……?」
にこ「当ったり前でしょ、何ねぼけたこと言ってんのよ」
にこ「もうすぐ最終予選、相手はあのA-RISEなのよ!はっきり言って、実力では圧倒的に差をつけられちゃってるんだから」
にこ「せめて動向を探るぐらいはしなくっちゃ勝てないでしょ」
花陽「だからって、放課後のUTX高校に潜入するだなんて……見つかったら怒られちゃうよ」アセアセ
にこ「大丈夫だってば」
にこ「見なさいよ、この完璧な制服姿を」クルン
にこ「どこからどう見たって、UTXの一生徒でしょ?バレるわけないわ」
花陽(ふむふむ……!)ジィィーッ…
花陽(似合うかどうかでいえば、いつもの音ノ木のリボンブレザーの方が、にこちゃんの可愛らしいイメージに近い……)
花陽(すっきりしたボディラインを強調し、ネクタイがクールでスタイリッシュな印象を与えるUTXの制服は、正直言ってミスマッチな面も……)
花陽(でも、だからこそ、そのギャップがいい!)
花陽(にこちゃんの出るとこが全然出てない体型に無理矢理フィットさせられたせいでちょっと余っちゃってるジャケットの袖が、かえって中学生が背伸びをしてお姉ちゃんの真似をしているような可愛らしさを引き立てている……!)ゴクリ
にこ「……なよ、花陽ー?」
花陽「ひゃいっ!?な、何ですか?」ビクッ!
にこ「何ですかじゃないわよ……どうしたの急に黙っちゃって。クリーニングのタグでも付いてた?」キョロキョロ
花陽「う、うんすっごく可愛いよ!にこちゃん!」グッ!
にこ「ふぁっ!?そそそういう事を聞いてんじゃないわよ!//」カァァー!
花陽(うう……思わず考えてることが声に出ちゃったよぉ。気を付けないと)アセ
にこ「ま、まあしょーがないわね~……?このスーパー美少女にこにーが?どんな制服でも似合っちゃうのは?と当然だし?//」
花陽(いつもあざとく自分推ししてるくせに不意打ちで褒められるのに弱いにこちゃんも可愛い!)
花陽「ってそうじゃなくて」コホン
花陽「μ'sもだんだん有名になってきてるし、髪型でにこちゃんだってバレちゃうんじゃ……せめて、髪下ろすとかしてみた方が」
にこ「ダメよ」キッ
にこ「このツインテールはにこにとって、アイドルの証なの。なぜなら」
花陽「それは分かります!」
にこ「うぇ?」
花陽「A-RISEなどクール系アイドルの台頭でその存在感を若干薄めつつあるとはいえ、やはりティーンアイドルの幼げな魅力をもっとも引き出すのは紛れも無くツインテール!高い位置で結い上げるラビット・スタイルはその中でも鉄板の鉄板、まさににこちゃんのためにあるようなヘアスタイルです!にこちゃん可愛い!」キラキラ
にこ「う、うん……そうね……まあ、分かってればいいのよ……?//」
花陽「あっ……//」
花陽(ま、またやっちゃった……//)
にこ(他のみんなだったらスルーされるところなのに、花陽ってばこんな感じだからかえって調子狂うのよね……//)
にこ(アイドルに関しては妥協しないところは頼もしいけど)クス
にこ「じゃあ行ってくるから荷物預かっといて」ポンッ
花陽「わわわ……!」アタフタ
にこ「すぐ戻ってくるからここで待ってんのよー!」タタッ
花陽「ちょ、ちょっと待って、やっぱり他のみんなとも相談した方が……!」
花陽「って、もう行っちゃった……」ポツーン
──10分後──
花陽「大丈夫かなぁ、にこちゃん……」ウロウロ
prrr…
花陽(あっ、にこちゃんから着信!)ピッ
『そろそろ心配になってるころだろうから電話してあげたわよ』
花陽(うう……にこちゃん鋭い……)
『安心しなさい、こっちは順調だから』
『情報を手に入れたらすぐ戻るから大人しく待っ』ガシッ
花陽「?」
『あなた……矢澤にこさんよね?』
『ふぇっ!?』
プツッ
花陽「にこちゃん?どうしたの、にこちゃんっ!?」
ツー ツー…
花陽「切れちゃった……!?」
花陽(そうだ、こっちから掛け直せば……)
ピッピッピッ
オカケニナッタバンゴウハ…
花陽「そ、そんな……電源切られちゃってるノォ!?」ワナワナ
花陽(それに最後に聞こえた声……あれは間違いなく、綺羅ツバサさんだった……!)
花陽「間違いない、にこちゃんは顔を知られてるA-RISEに見つかって……きっと連れてかれちゃったんだ」
花陽「この展開はまさか……!」ゴクリ!
モヤモヤ…
◇
◇
──部室──
絵里「結局にこが戻ってこないまま1週間が経ったわね……」
ことり「一体どうしちゃったんだろう……」ハァ
バタンッ
穂乃果「みんな!μ's宛にDVDが届いたんだけど……」
海未「差出人は……UTX高校?」
穂乃果「何だろ?とりあえず見てみようよ!」ポチッ
──DVD鑑賞中──
『お久しぶりね、μ'sの皆さん』
『今日はA-RISEの新メンバーを紹介するわ』
『ほら、画面に向かってニッコニッコニーしなさい』
『そ、そんなの無理ぃ……こんな恰好でなんて、恥ずかしいぃ……//』
『あら……飼い主である私に口答えするのかしら?』
『”元”μ'sの、矢澤にこさん?』
『ひっ!ご、ごめんなさい……』
『ふふっ、いい子ね……じゃあ、教えてあげた通りに、足を開いて……』
『は、はい……//』
『さあ、画面の向こうのμ'sのみんなにご挨拶を』
『に……に……』
『にっこにっこ、にーっ……//』
◇
◇
花陽「……//」ポーッ
「ーよちん、かよちーん?」
花陽「……//」ヤンヤン♡
凛「かよちんってばー!」ユサユサ
花陽「ひゃっ!?り、凛ちゃん?」
真姫「何してるのよ、こんなとこでつっ立って」
花陽「真姫ちゃんも?」
穂乃果「私たちもいるよー!」
海未「何だか顔が赤いですよ花陽、大丈夫ですか?」
ことり「熱は……無いみたいだねぇ」ピト
花陽「あ、あう……だ、ダイジョブデス//」
花陽(心配させちゃってごめんなさい……でもにこちゃんをネタにしてNTR妄想してただけだからなんて言えないよぉ//)
花陽「それより、みんなはなんでここに?」
絵里「せっかく休養日にしたんだし、自由行動って思ったんだけど」
希「なんとなーく一緒になっちゃったんよ。さすがうちら、チームワークばつぐんやね♪」
穂乃果「これでにこちゃんもいれば全員集合だね♪」
花陽「!そ、そうだ、にこちゃん!」
真姫「にこちゃんがどうかしたの?」
花陽「にこちゃんが大変、大変なんです!」
絵里「お、落ち着いて花陽!一体どうしたの?」
凛「ええーっ、にこちゃんがUTX高校に潜入!?」
ことり「勝手に入っちゃって大丈夫かなぁ……」
穂乃果「えー、別にちょっと中を見るぐらいだったら怒られないんじゃない?」
海未「そういう問題でしょうか……」
真姫「ふぅーん……それで二人だけで先に帰ってたってわけね」ムスッ
花陽(こ、この不満げな真姫ちゃんの表情は……!)ピキーン
◇
◇
真姫「ちょっとにこちゃん!どういうことよ!」
にこ「どういうことって、何が?」
真姫「何で花陽と二人だけで一緒に帰ってたのよ、私に秘密にして……」ムスッ
にこ「あれれー、もしかして真姫ちゃんってば嫉妬ぉ?可愛い可愛いにこを花陽に取られちゃうって思ったのぉ?」ニヤニヤ
真姫「ち、違うケド!ただ、その……何だか、寂しいっていうか……//」ボソボソ
にこ「んんー?声が小さくて聞こえないわよー真姫ちゃん?」
真姫「あーもう!にこちゃんのバカ!知らない!//」ポカッ!
にこ「あいたっ!?」
◇
◇
prrr…
花陽(なんちゃってなんちゃって……//)
Prrrrrrrr…
花陽(にこまきケンカップルいい感じです!ご飯どんぶり三杯ぐらいいけます!)ワクワク!
絵里「花陽?花陽!携帯鳴ってるみたいよ?」
花陽(はっ!?また妄想しちゃってた!?)ビクッ
花陽「って、にこちゃんからだ!」
ピッ…
花陽「にこちゃん!?にこちゃん、大丈夫なの!?」
にこ『は、花陽……?こっちは別に何もないわよ……』ハァハァ
花陽(えええ!?なら何でそんな息が荒いの!?)
にこ『ちょ……ちょーっと時間かかりそうだから……先に帰って」パンパンパンパン
花陽「にこちゃん!?何今の音!?」
にこ『だ、大丈夫……荷物は先に持って帰ってくれればいいかr』パンパンパンパン
プツッ ツーツー…
花陽「」
穂乃果「にこちゃん、何だってー?」
花陽(そ、そんな……)ワナワナ
花陽(既に調教が始まっちゃってるノ゛ォォ!?展開が早すぎます!)
花陽「だ、だ、ダレカタスケテェェー!」
希「どうしたん急に!?ていうか、みんなここにおるんやけど!?」
花陽「早くにこちゃんを助けに行かないと、このままでは大変なことに!」
凛「別にそんなに心配しないでも、どうせ怒られるとしてもにこちゃんだけだにゃー」
花陽「凛ちゃん全然分かってない!このままにこちゃんが完堕ちさせられて本当にNTRれちゃったらどうするの!?その時になってから『凛、にこちゃんがいないとさみしいにゃ……』とか可愛く嘆いたって遅いんだからね?凛ちゃんまじえんじぇー!」クワッ!
凛「ひっ!り、凛、かよちんが何言ってるのか全然分かんないにゃ……」ビクッ
絵里「まあ、確かににこが中で迷惑掛けたりしてないかは心配よね」ハァ
希「ならみんなで迎えにいこっか♪」
海未「それにしてもそんなににこを心配するなんて、花陽は先輩思いの良い子ですね」フフッ
ことり「本当に仲良しさんだよね、花陽ちゃんとにこちゃんは♪」
花陽「う、うん……//」
花陽(ううっ、本当はニコキチの百合妄想好きなだけなんです、ごめんなさい……)
花陽(こんな性癖をみんなに隠し続けるのは胸が痛いけど……)
花陽(とにかく、今はにこちゃんを助けるのが最優先!)
花陽「すぐに行くからね……にこちゃん!」グッ
スレタイから漫画版かと思った
──その頃、UTX高校内──
にこ「あっ、また電源切れちゃった……バッテリー弱ってるのかしら」
あんじゅ「もう一度充電器使う?」
にこ「ありがと!」
英玲奈「1、2、3、4……!」パンパンパンパン
英玲奈「そこ、遅れてるぞ!」
練習生「す、すみません……!」
英玲奈「もう一度最初から行くぞ。1、2、3、4……!」パンパンパンパン
にこ「それにしても中を案内してもらうだけじゃなくて、練習用のスタジオやミーティングルームまで見せてもらっちゃうなんて、何だか悪いわね」
にこ(A-RISE関連のグッズも美品がずらりで、ファンとしては興奮が抑えきれない……!)ハァハァ
にこ(花陽には悪いけど、こうなったらすぐに帰るなんてもったいない事できないわ)
ツバサ「別に気にしなくていいわよ。可愛いお客さんはいつでも大歓迎だし♪」クス
にこ「か、かわ……//」カァァ
にこ「ご、ごほんっ。それにしても、ライバルグループの私にここまで公開しちゃって大丈夫なの?」
ツバサ「構わないわ。ベストのパフォーマンスをすれば必ず結果はついてくる。他のどんな要素が加わろうともそれは変わらないもの」
にこ(なんという、圧倒的自信……!さすがね……)
にこ(潜入して情報収集なんて考えてた自分が恥ずかしくなってくるわ……)
ツバサ「そうね、でもせっかくだし、一つだけ代価を貰おうかしら」
にこ「代価?」
ツバサ「ええ。矢澤さん、なんて呼び方じゃ他人行儀だから……にこって呼ばせてもらうわ。いいでしょう?」アゴクイッ
にこ「!?//」
ツバサ「あら、真っ赤になっちゃってどうしたの?やっぱり可愛い♡」クスクス
にこ(だって顔近い!近すぎぃ!)カァァ
ツバサ「にこって不思議な瞳の色してるのね。何だか引き込まれそうだわ」ズイッ…
にこ(なっ!?そんなに近づいたりしたら、唇が触れちゃ……!//)
バタンッ!
「そこまでですっ!」
花陽「にこちゃんは返してもらいます!」
花陽(あやうくにこちゃんの唇が奪われるとこだったけど、この様子だとまだ調教は始まってなかったみたい……良かった)ホッ
にこ「は、花陽?それにみんなも……何でここに?」
花陽「それはもちろん、みんなで心配して……あれ?」
のぞえりことほのうみまきりん「……」
花陽「み、みんな、どうしたの?」
ツバサ「……」クスッ
安価とは何だったのか
のぞえりことほのうみまきりん「……」ジトーッ…
にこ「ど、どうしたのよみんなしてそんなににらんだりして……」ビクッ
真姫「にこちゃん、一体何してたのよ……そんなツバサとく、くっついたりして//」
海未「おまけに、知り合って間もないはずなのにもう呼び捨てで呼び合う関係とは……」
ことり「どういうことか説明してくださいっ!」ピーッ!
にこ「あ、あんたたち何怒ってんのよ……にこはねぇ、ただμ'sのためを思ってここに来ただけで……」
花陽(こ、これは……!?)
きっと重大な場面で来るんだよ
英玲奈「まあまあ、落ち着いてくれ。何か誤解があるようだ」
にこ「そうよ!A-RISEはね、ただ好意で見学させてくれてただけなn」
ツバサ「っ……ふふふふっ……」
みんな「?」
ツバサ「もう少しでうまく行くところだったのに、邪魔が入ってしまったようね」
英玲奈「は?何が?」
ツバサ「もちろん、『矢澤にこを籠絡してA-RISEに移籍させる計画』に決まってるじゃない」クス
みんな「!?」
英玲奈「いやちょっ何言って」
真姫「やっぱりそういうことだったのね……!」ギリッ
希「うちの言った通り、今朝からカードが告げてたのは"仲間の危機”やったんや!」
絵里「それは初耳だけど、そんな雑なネーミングの計画は認められないわ」KKE!
にこ「いやいやいやそんなんじゃないから!ていうかいきなり何言いだしてんのツバサ!?」ガガーン
凛「んもー、にこちゃんはおバカだからA-RISEに騙されてるんだよ!」
穂乃果「そうだそうだー!にこちゃんはおバカなんだから勝手に穂乃果たちから離れちゃダメっ!」
にこ「あんたたちだけには言われたくないんですけど!?」ピキッ
英玲奈「おい、これってそういう流れだったのか?全く聞いてないんだが」ボソボソ
あんじゅ「ううん?多分今思いついたんじゃないかしら」カミノケクルクル
英玲奈「ということは……」
あんじゅ「ええ。ツバサの”悪い癖”が出たみたいね」コクリ
ツバサ「残念だけれど、そう簡単に返してあげるわけにはいかないわ」
ツバサ「だって私、にこのこと気にいっちゃったんだもの」
ツバサ「ちっちゃくて可愛いし、アイドル知識も豊富で面白いし、ずっと私たちのファンでいてくれたけなげなところもポイントよね」
にこ「ツ……ツバサ?」
ツバサ「私、欲しいと思ったものは絶対に手に入れるのが信条なの。だから……」ギュッ!
にこ「ひゃあっ!?//」
のぞえりことほのうみまきりん「なっ!?」
ツバサ「ねぇにこ、本当にμ'sからA-RISEに移籍する気はないの?」スリスリ
にこ「ほ、ほっぺたくっつけないでってば……!//」
のぞえりことほのうみまきりん「……っ!」ギリッ
そういや残り書いてないのはにこぱなとのぞにこだったっけ
ツバサ「今だったら学費免除に活動費でアイドルグッズ買い放題の特典も付いてくるんだけど」
にこ「え、ホントに?」ゴクリ
真姫「何ちょっとその気になってるのよにこちゃん……!」ゴゴゴゴゴ
絵里「さすがにこね、悪い意味で」
希「A-RISEさんちの子になっちゃおうとするだなんて、これは帰ったらおしおきワシワシ確定やね♪」ニッコリ
にこ「ひぃぃぃぃ、じょ、冗談!冗談だってばぁ!」ガタガタ
穂乃果「思い付きだけで何の計画もなしに行動するのは良くないと思いますツバサさん!」キリッ
海未「英玲奈さんとあんじゅさんも……例えリーダーの意見でも時には諌める勇気も必要ですよ!」
ことり「いくら大事な友達だからって甘やかしすぎるのは良くないと思うな……!」
絵里「ちょ、3人ともこれ以上巨大なブーメランを投げまくるのはやめて!」
希「うちら全員なぎ倒されるレベルやねこれは……」アハハ
花陽(今まではそばにいるのが当たり前だったにこちゃんが、突然第三者によって奪われるかもしれないという不安)
花陽(ツバサさんの”煽り”が、みんなの潜在的なニコキチ要素を引き出したってこと?)
花陽(こうしてみると、このシチュエーションはまさに……NTR展開そのもの……!)
ツバサ「……」ニヤッ
ツバサ「矢澤にこはA-RISEとμ's、一体どちらのものか」
ツバサ「こうなったら正々堂々、勝負をつけるしかないようね、μ'sの皆さん?」
花陽「……」
にこ「いやいやにこは別に誰のものでもないし、遅くなっちゃうからもう帰」
花陽「わかりました、ツバサさん……」
にこ「へ?」
花陽「その勝負、受けて立ちます!」ドドーン!
にこ「はぁっ!?」
絵里「ちょ、ちょっと花陽……!」ボソボソ
ことり「そんな勝負受けて、もし負けちゃったら……」
凛「本当ににこちゃんがA-RISEに取られちゃうかもしれないにゃー!」
花陽「みんな、よく聞いて」キッ
絵里(花陽がこんな真剣な目を……?)
花陽「ここで無理矢理にこちゃんを連れ帰っても、問題は解決しないと思うの」
穂乃果「どういうこと?」
花陽「思い出してください……にこちゃんは元々生粋のA-RISEファン」
花陽「おまけに、UTXの豪華な設備を見せられて、あれだけ魅力的な条件を提示されて……断ったとしても、これから決勝に臨むにあたって心に迷いが生まれてしまう可能性はあるんじゃないかな」
海未「そうなったら、当然パフォーマンスにも影響が出かねないですね……」
花陽「だからこそ、ここできっちり決着を付けてからにこちゃんを連れ帰るべきです!」
真姫「で、でももし負けちゃったらどうするのよ!」
花陽「負けはあり得ないよ、真姫ちゃん」
真姫「何でそんな風に言い切れるのよ」
希「ふっ……なるほど。そういうこと……さすが花陽ちゃんやね」クス
穂乃果「当然だよね!だって私たち、にこちゃんを大事に思う気持ちでは絶対にA-RISEには負けないもん!ね、そうだよねみんな!」
えりことうみまきりん「……う、うん//」
◇
◇
レポーター「というわけで、これより『矢澤にこ争奪!A-RISE vs μ's in UTX特設ステージ』をお送りしまーす!みんなはっちゃけてるー?」
ワァァァァ!
海未「な、なぜこの短時間で特設ステージが用意された上にUTXや音ノ木の生徒たちまで観客として集まっているのですか!?」
希「それは大人の事情ってやつやん、深く突っ込んだらあかんよ海未ちゃん」
レポーター「ルールは簡単!A-RISEとμ'sのメンバー、3人ずつで25種類の種目に挑戦してもらい、勝つことで獲得しできるニコポイントが最終的に多かったチームの勝利となります」
穂乃果「てっきりスクールアイドル同士だから歌で勝負するのかと思ったんだけど」
絵里「ラブライブ前に歌で対決するわけにはいかないでしょ……冷静になってみると何でこんな大騒ぎになるのを止められなかったの、私……」ハァ…
穂乃果「まあまあ、絵里ちゃんが本当はかしこくないのはもうみんなにバレてるしいいじゃん!」ポンポン
絵里「良くないわよ!というか焚きつけた方の穂乃果に言われたくない!」
レポーター「それではまず、A-RISEに意気込みを聞いてみましょう」
ツバサ「このPrivate wars……必ず勝利してみせるわ。今夜はにことShocking partyよ☆」キラーン
キャァァァァ!
ツバサカッコイー!
花陽「さりげなく持ち歌のステマをしつつアピールしてきた……さすがです!」
ことり「う、うん……全然さりげなくはないけど……」
英玲奈「正直なんでこんなことになったのかよく分からないが、勝負となれば負けるわけにはいかない。全力を尽くすだけだ」
あんじゅ「KFH(完全にフルハウス)ね♪」
真姫「それぐらい略さずに言いなさいよ!DAIG○か!」
レポーター「続いてμ'sのメンバーに聞いてみましょう!出場する3人は決まりましたか?」
花陽「え、えっと、そ、それは……」
穂乃果「リーダーは花陽ちゃんで決まりだよね!」
花陽「え、ええっ!?私ぃ!?」ギョッ
絵里「これだけにこのことを真剣に思っているんだもの、花陽が一番ふさわしいと思うわ」クス
海未「私もそれがいいと思います」
凛「かよちん、頑張って!」
希「さあ、残り2人を選ぶんや!」
真姫「誰にするの、花陽?」
ことり「花陽ちゃん!」
花陽「そ、そんな……私がリーダーだなんて、しかも残り2人を選ぶだなんて、そんな大役……」オロオロ
花陽「……」
花陽(いや、待って花陽)
花陽(確かに私はドジだし、運動神経も良くないし……)
花陽(食べ物関係以外の総選挙はほとんど下位グループ驀進中だけど)
花陽(これはアイドルとしての力が試される勝負じゃない、にこちゃんを賭けての勝負)
花陽(穂乃果ちゃんの言った通り、どれだけにこちゃんのことを思っているか……そのニコキチ度が勝負を分けるといっても過言ではない!)
花陽(私の見たところ、どのメンバーも十分な潜在的ニコキチ力を秘めています)
花陽(その中であえて選ぶとするならば……)
花陽「……決めました」
花陽「>>30 ちゃんと>>32 ちゃんです!」
※のぞえりことほのうみまきりんから1人ずつ
ksk
ことり
真姫
穂乃果
ほのかちゃn
>>30
花陽(ことにことはまさに通な選択です!)
花陽(ほわほわしているようで落ち着いている、他の皆を支える縁の下の力持ち的な仕事でも進んで引き受けてしまうことりちゃんと、一身にアイドル道を突き進む情熱のあまり、時にはキツイ言葉も出てしまうにこちゃんとの組み合わせは一見アンバランスに見えてしまいます)
花陽(絡みも少ない分他のにこカプに比べて派手派手しさはなく、むしろ目立たない存在といえるかも)
花陽(でもこの二人が組み合わさった時……にこちゃんの芯の強さをことりちゃんの優しさがぴったりと包み込んだ時)
花陽(そこには控えめながら安定した、安心して見ていられるようなゆったりした関係性が生まれるんです!)
花陽(米に例えるならば、秋田県産つぶぞろい!)
花陽(冷めてもおいしく食べられる、粒の揃った食味といえます……!)
>>32
花陽(ほのにこは、『王道』っ!)
花陽(王道はにこまきじゃないかって?違います!)
花陽(にこちゃんとまきちゃんの関係は、ツンデレ同士、1年生と3年生という学年差から生まれる不安定性を考えれば、むしろピーキーな魅力を生み出すもの。鉄板ではあっても王道ではない)
花陽(圧倒的な行動力を持つ一方で挫折に案外弱いところもある穂乃果ちゃんと、その輝きを眩しく思いながらも進むことをやめないにこちゃんとの関係は、ある意味表と裏の立場)
花陽(でありながらほのにこが抜群の指向性を持って訴えかけるのは何か)
花陽(それはこの上ない性格上の相性の良さです)
花陽(人見知りで頑固な所があるにこちゃんの垣根を、軽々と飛び越えてもぎゅっと抱きしめてしまう穂乃果ちゃんの明るさに、いつしか引きずられるように心を開いていく……まさに王道の関係性といえましょう!)
花陽(美味しい絡みも沢山あって食べ応え十分、一噛みで甘さが広がります!)
花陽(文句なしに優良人気種のコシヒカリといえます!倒伏耐性が弱いとこまでぴったりです!)
穂乃果「よーし、みんなでにこちゃんを取り戻すよ!」
花陽「はいっ!」
ことり「ことりも頑張るね……!」グッ
・今日はここまで
・続きは明日以降、書き溜めがないため遅れる可能性もあり
乙
おつおつ
これ前作とか流れ繋がってる作品とかある?
これは期待せざるを得ない
にこにー誕生日おめでとう
プランタンやんけ!
・更新遅くてごめんね
・今更ですがまったり進行でいきます
>>40
特に流れは繋がってないけど前作的なモノ
・にこ「穂乃果の天然タラシを矯正するわ」
・穂乃果「にこちゃんのチョロツンデレを攻略するよ!」
・絵里「にこの未成熟なペリメニを思う存分ハラショーしてしまったわ……」
・ことり「にこちゃんとメイドさんで運命感じちゃうかも♪」
・海未「にこの平坦な双丘に山頂アタックです!」
・凛「にこちゃんの大事な初めてをキズモノにした責任を取ることになったにゃ」
・真姫「にこちゃんと夜空に架かる虹を見るわ」
レポーター「お互いの意気込みを聞いたところでー、いよいよ対決が始まりますが!」
にこ「ちょっと待ちなさいよぉ!」
にこ「それより何でにこがグルグル巻きに縛られてステージの隅っこに転がされてるのか説明しなさい、っていうかほどきなさーいー!」ジタバタ
レポーター「その前に特別ゲストを紹介したいと思いまーす!」
にこ「またスルー!?」ガビーン
海未(逃亡防止でしょうか……)
真姫(賞品なのに扱いが雑ねにこちゃん)
絵里(不憫ね)
レポーター「解説兼審査員の、この方!」
にこママ「月に代わってニッコニッコニー、矢澤にこの母でーす♪」ジャジャン
にこ「ま、ママぁ!?こんなとこで何してんの?仕事は!?」ギョッ
にこママ「うちの会社、UTXさんが大口の取引先なのよ。だから公費出張♪」
にこ「えええ……公私混同にも程があるでしょ……」
にこママ「そういうことだから……後は分かってるわね?」ニコニコ
にこ「うぐっ……」
にこ「分かったわよ、大人しくしてればいいんでしょ……」シオシオ
凛(さすがお母さん、あのにこちゃんを一瞬で黙らせたにゃ!)
希(母の力と言うかお金と会社の力やけどね)
レポーター「最初の種目は、名付けて『矢澤にこプライベートクイズ』!」
レポーター「矢澤にこのプライベートに土足で踏み込む、赤裸々な難問珍問が出題されます!」
にこ(えっ何それ……イヤな予感しかしないんだけど)
レポーター「果たしてA-RISEと、μ'sから選出されたprintempsのメンバーは正解できるのか?」
レポーター「第1問、まずはこちらのVTRをご覧ください」
◇
◇
こころ(皆さんこんばんは、撮影者の矢澤こころです)コゴエ
こころ(今日は私のお姉さま、スーパーアイドル矢澤にこのお家での様子をお届けします……)コソコソ
にこ「ふんふふーん、にこぷり~にこにこ~♪」トントン
こころ(ごきげんで夕食の準備をしているお姉さま。フリル付きのエプロン姿がとってもお似合いですね)
ガチャッ
「ただいまー」
こころ(あっ、お母さまが帰ってきたみたいd)
にこ「!」
タタタタッ!
こころ(──走ってお迎えにいくお姉さま。大急ぎ過ぎておたまを手に持ったままです)
にこ「ママ!マママママママママーッ!おかえりなさーい♪」モッギュー!
にこママ「おっと!」ギュッ
にこ「今日は遅かったのねー!ママがいなくてにこ、とぉーっても寂しかったんだからぁ……」グスン
にこママ「あはは、ごめんね?」
にこ「でもにこずぅーっといい子で待ってたよー?ほめてほめてー♪」スリスリ
にこママ「はいはい、いい子いい子♪」ナデナデ
にこ「えへへ……//」
こころ(とこのように、お姉さまとお母さまはいつもとっても仲良しなんです)
こたろう「ママー」トテトテ
こころ「あ、いけませんよこたろう、お姉さまとお母さまのひとときをジャマしては」グイ
にこ「ママママー♪」スリスリ
にこママ「よしよし、にこったらいつになっても甘えんぼねぇ」クスクス
こころ(いつも5分ぐらいはこんな感じなので、私たちがお母さまにごあいさつするのはその後です)
にこ「ママ、先にご飯にする?お風呂にする?」
にこママ「お腹空いちゃったしご飯にしようかな~。あ、何だか美味しそうな匂い!」
にこ「うん♪今日はママの大好きな牛スジ煮込みのシチューで……あっ、ちょっと待って!」
こころ(ダイニングへと向かおうとするお母さまをお姉さまが呼び止めました)
にこ「ママ、忘れ物よ、忘れ物!」
にこママ「?」
◇
◇
ザワザワ……
ことり「へぇー、お家のにこちゃんってこんな感じなんだー(可愛い//)」
穂乃果「にこちゃんって……結構甘えんぼ?(可愛い//)」
凛「ていうかマザコン?(可愛い//)」
海未「意外な姿ですね……(可愛いです//)」
にこ「」
レポーター「ここで問題です!この”忘れ物”とは、一体なんでしょうか?」
レポーター「ちなみに、問題ごとに解答できるのはチーム内で一人だけ、一度解答した人は次の問題には解答できないので気を付けてね」
穂乃果(ええーっ!?急に言われてもそんなのわかんないよ……ことりちゃん分かる?)
ことり(う、ううん……?もう家に帰ってきてるのに忘れ物って、どういうことだろうねぇ?)
花陽(これはマズいです……!)
花陽(一流のニコニストならにこちゃんの私生活の全てを把握していて当然)
花陽(本来この程度の問題はジャブ程度、軽く正解するのが当たり前)
花陽(とはいえまだニコキチとして目覚めたばかりのこの二人にとってはやや荷が重い……!)
花陽(私が答えるしかない……でもそうすると次の問題は確実に落とすことに……)
ピローン!
レポーター「はい、統堂さんどうぞ!」
花陽(なっ!?)
英玲奈「”おかえりのチュー”だ」
ピンポーン!
レポーター「はい正解です!では続きのVTRをどうぞ!」
◇
◇
にこ「おかえりのチューを忘れてるわよ、はい♡」チューッ
にこママ「んっ……//」
にこ「えへへ……じゃあ早く食べよ?」
にこママ「ね、ねぇにこ、いつも思うんだけど親子同士で唇にキスするのはやりすぎっていうか、さすがに恥ずかしくない……?//」
にこ「な……!?」ガーン!
にこ「ママ、にことチューするのイヤなの?にこのこと、嫌いになっちゃったの……?」ウルッ
にこママ「そ、そういうわけじゃないから!大丈夫だから!」
にこ「なら良かった♡さ、ここあこころこたろうー、ご飯よー!」
◇
◇
ザワザワ…
ヒソヒソ…
にこ「ぎゃぁぁぁぁぁー!何てものを公共の場で流してんのよー!カメラ止めろ!止めなさいよ!」ジタバタ
凛「あ、こうなることを予測して縛られてたんだ、なるほどぉ(にこちゃんとチュー……うらやましいにゃ//)」」
海未「は、破廉恥です……(うらやましい//)」
絵里「にこ……もうVTR止まってるわよ?(うらやましい//)」
希「これはさすがに母娘でもやりすぎやねぇ(うらやましい//)」
真姫「えっ、親子でチューってやりすぎなの!?(うらやましい//)」
レポーター「ちなみに放送の許可は矢澤家の皆さまからいただいておりますのでー」
にこ「肝心のにこの許可を取ってないでしょーが!」
レポーター「というわけで、A-RISEが1ニコポイントを先制しました!」
ワーワー!
花陽「そんな……ツバサさんならともかく、明らかにニコキチ力の低そうな英玲奈さんがノータムで正解するなんて……」
ツバサ「ふふっ、驚いているようね」
ツバサ「英玲奈はあらゆるデータを瞬時に解析して正解を導き出す能力を持っているの」
ツバサ「さながらコンピューターのようにね」
英玲奈「ソノトオリダ」
あんじゅ「副作用で喋りもコンピューターみたいになっちゃうけどね」
英玲奈「ソノトオリダ」
訂正
・ノータム→ノータイム
花陽(くっ……さすがA-RISE、一筋縄ではいかないみたい)
穂乃果「ポイント取られちゃったねー」アハハ
ことり「でも、にこちゃん可愛かったね♪」ニコニコ
花陽(王道乙女のコンセプトを掲げるPrintempsだけど、正直このゆるふわな雰囲気ではA-RISEとの駆け引きには勝てない……)
花陽(このままじゃ太刀打ちできないよぉ……仕方ありません、最後の手段です!)
花陽「穂乃果ちゃんことりちゃん!これを見て!」
バラバラ
穂乃果「へ?これは……」
花陽「にこちゃんの……写真?」
穂乃果「こ、これ、パンツ見えちゃってるんだけど……ていうか下から撮りすぎじゃ……//」
ことり「こっちは着替え中の写真……視線も合ってないし//」
穂乃果「こ、これ盗撮じゃないのー?ダメだよこんなことしたら!1枚焼き増しして!」
ことり「そうです、にこちゃんの許可も取らずにこんな……ことりにもお願ぁい!」
花陽「いいよ」
花陽「ただし……この勝負に勝ったら、です」
穂乃果「この勝負に……勝ったら……」
花陽「負けたら、こうやってにこちゃんのちょっとエッチな写真をこっそり撮ることもできなくなっちゃうんだよ?二人とも、それでもいいの?」
ことほの「……!」
ことり「ううん、良くないよ……!穂乃果ちゃん!」
穂乃果「ことりちゃん!」
ことほの「よぉーし、絶対に勝ってみせるっっ!」ゴォォォォ!
d
花陽(二人の潜在的ニコキチ力を強制的に引き出す……これで五分と五分です!)
あんじゅ「なかなかやるじゃない、小泉さん」
ツバサ「……ふむ」
英玲奈「モンダイナイ」
レポーター「さーて、次の問題はー、>>57です!」
※にこちゃんのプライベートに関わるクイズをお願いします
プロフィールでお菓子が好きとあるが
一番好きなお菓子は何か?
↑
ドヨドヨ…
レポーター「おっとぉ、両チームともすぐにはボタンが押されませんねー。どういうことでしょうか、解説のお母さま?」
にこママ「うーん、うちの娘は好き嫌いもないし、食生活にはあんまり贅沢させてあげられてないから……逆に特定の何が好きっていうのは絞りにくいかもしれないわねー」
花陽(確かに、これは意外な難問です……!)
花陽(他のメンバーの食べ物の嗜好がかなりはっきりしているのに比べて、”お菓子”というのはかえってアバウトな印象……アイドルとしてのイメージを崩さないように適当に設定した感じすらある……)
花陽(それに今までを振り返ってみると、そのお菓子の中で特定の何かが好きという手がかりは無かった気がします)
花陽(こうなってくると後は個人の主観で決められることになるけど、それを伺い知るのは上級者のニコニストでも難しい……)
花陽(あえて一票入れるなら干し梅だけど、アイドルのイメージを重視するにこちゃんがそれを正解として採用することはないはず)
花陽(どうしたら……)ムムム
あんじゅ「ここは私の出番ね」フフッ
英玲奈「直近の未来を予知できるあんじゅの能力なら、『正解が出る未来』が確定する数瞬前にその答えを先取りすることができるからな」
ツバサ「正解が出なければドロー、出るなら必ず勝利する……少なくとも負けはない」
あんじゅ「さあ、答えの未来を……ってええっ!?こ、これは……!」
英玲奈「どうしたあんじゅ?」
ピロピローン!
穂乃果「おまんじゅう!」
ことり「チーズケーキ!」
ザワザワ…
花陽(ええーっ、同時に二人答えちゃったノォ!?)ガガーン
海未「しかも自分の家の商品と自分が好きなものを言ってるだけではないですか……」
希「これはあかんかなぁ……」アセ
レポーター「果たして正解なのか?VTRによる判定が行われます!」
◇
◇
穂乃果「ねーねーにこちゃん!お腹空いてない?」
にこ「別に空いてないけど」
穂乃果「余りもののおまんじゅうたくさんもらってきたから、食べて食べて!」ドサドサー
にこ「だから空いてないっつってんでしょうが!」クワッ
穂乃果「えー、そんなこといわないでよー、おいしいのにぃ……」ショボン…
にこ(う……いつも強引なくせにこういうのに弱いのよね……)
にこ「しょうがないわねぇ……カロリー管理もアイドルとしての仕事の内なんだから、1個だけよ?」
穂乃果「わーい!はいどうぞ!」
にこ「もぐもぐ……」
にこ(さすが老舗の和菓子屋だけあって、しっとりした生地と控えめな甘さの餡の取り合わせがいい感じね……)
穂乃果「おいしい?」
にこ「ま、まあまあってとこかしら?」コホン
穂乃果「わーい♪良かった、にこちゃんがおまんじゅう好きで!」
にこ「まあ好きだけど、何であんたが喜ぶのよ」
穂乃果「あっそうだ!にこちゃん穂乃果のお嫁さんになっちゃえばいいんだよ!」
にこ「はぁっ!?なななな何言い出してんのあんた!?//」
穂乃果「そうしたら毎日おまんじゅう食べ放題だよ!で、にこちゃんにお店やってもらってる間ー、穂乃果はお昼寝したり漫画読んだり、毎日夏休みな生活を……」エヘエヘ
にこ「ヒモかいっ」ピカーンバシーン
穂乃果「いたたっ、ビーム扇子はツッコミ用の武器じゃないよにこちゃん!」
◇
◇
◇
◇
ガチャッ
にこ「あれ……部室の中がなんかいい匂いするわね」クンクン
ことり「あっ、にこちゃん。今日はチーズケーキ焼いてきたから、そのせいかも♪」カパ
ことり「良かったら一切れ、どうですか?」
にこ「うん、そうね。じゃあもらおうかしら」
ことり「はい、あーん♡」
にこ「うぇっ!?な、何であーんさせようとするのよ!//」
ことり「うんと……あーんってするにこちゃんが見たいから、かな?」
にこ(何よそれ……//)
ことり「というわけで恥ずかしがらずに、はいあーん♡」
にこ「そんなこと言われてもぉ……//」
ことり「あーんして?に・こ・ちゃん♪」
にこ(な、何なのよこの押しの強さはぁ……)
にこ「しょうがないわねぇ……あ、あーん……//」
パクッ モグモグ…
ことり「どうですか?」
にこ「うん、おいしいわ……!さすがことりね」
ことり「えへへ、嬉しい♡」
ことり「す・き?」
にこ「え、な、何が?チーズケーキがってことよね?//」ドキッ
ことり「す・き……?」ウワメヅカイ
にこ(だから何がなのよ……顔近い!//)
にこ「す、好きよ……その、ことりが作ったチーズケー」
ことり「えへへ、嬉しい♪じゃあ次の一切れも、あーん♪」
にこ「またあーんで食べさせる気!?」ガーン
◇
◇
レポーター「というわけで判定はどうでしょうか?」
にこママ「二人とも正解、ね♪」ピンポンピンポーン
オオーッ パチパチパチ!
あんじゅ「まさか、正解の未来が二つに分かれるなんて思ってもみなかったわ」
英玲奈「さすがμ's、と言っておこうか」
花陽(開花した穂乃果ちゃんとことりちゃんのニコキチ力が、確定していない真実をたぐりよせたんだね!)
花陽(ほのにこもことにこも、どちらも可能性は無限大!いいものを見せてもらいました……//)
にこ「な、何でこんなVTRがあんのよぉぉー!ていうかにこのプライバシーは!?//」
レポーター「見事両者正解ですが、問題ごとに解答できるのは1人だけですのでニコポイントは入りません」
ことり「ピィッ!?」
穂乃果「そ、そんなぁ……」
花陽「ですよねー」
レポーター「続いて3問目!」
にこ「だからにこをスルーすんのはやめなさいってばぁ!」
>>64
※もう1問だけ行ってみたいです 細かい内容が難しければお題的なものでも可
ksk
にこが家で一番多く話題に出すメンバーは誰?
レポーター「矢澤にこが家で一番多く話題に出すメンバーは誰?」
のぞえりうみまきりん「!?」ガタッ
レポーター「ちなみに加入時期によってハンデがあるので、この1か月以内限定としまーす」
レポーター「さあ答えを……」
花陽(第2問で穂乃果ちゃんとことりちゃんが同時解答しちゃったから、今回答えられるのは私だけ)
花陽(A-RISEは全員解答権を持ってる……英玲奈さんの解析とあんじゅさんの未来予知を出し抜くには、速攻以外の選択肢がない)
花陽(とにかく先にボタンを押すっ……!)
花陽(幸い、問題自体は難しくない……これまでの話題数のトータルなら、トップの真姫ちゃんが2位集団の海未ちゃん絵里ちゃん穂乃果ちゃんに差をつけているはず)
花陽(この1カ月でその比率が大きく変化しているとは思えない……答えは真姫ちゃんでいくっ……!)
レポーター「どうぞ!」
ダダダッ ピローン!
絵里「答えは私、絢瀬絵里です!」ハァハァ
穂乃果「ぅええ絵里ちゃん!?」
花陽「って、何で絵里ちゃんが答えちゃってるノ゛ォ゛!?」ガガーン
ことり「というか、観客席から全力疾走だったよね……」タラリ
絵里「だってだって私もチャンスが欲しかったんだもの!穂乃果とことりばっかりズルいわ!私だってにことイチャイチャしたりしたい!」
にこ「ちょ……絵里……?何言って……//」
ダダダダッ ピローン!
真姫「何やってるのよ絵里!答えは私に決まってるでしょ、西木野真姫よ!そうよねにこちゃん?」ゼェゼェ
にこ「いや、そんなの全然覚えてないっていうか……」ダラダラ
ドダダダダ ピロピロピローン!
凛「いつも帰り道で一番一緒なのは凛とかよちんだもん!凛だよね?」
希「いやいやこれはどう考えてもうちやろ、みんなと出会う前からの付き合いなんよ?ね、にこっち?」
海未「わ、私にだってチャンスぐらいあるはずです!負けません!」
にこ「いや、だからあんたたち何エキサイトしてんのよ……マジでちょっと怖いんだけど」ビクビク
花陽(こ、これは思わぬ弊害っ……)ゴクリ
花陽(穂乃果ちゃんとことりちゃんのにこエピに触発されて、他のみんなのニコキチゲージまで急激に上昇しちゃってるんだ……!)
穂乃果「み、みんなしてボタンに押し寄せないでー!」ギュウギュウ
ことり「つ、潰れちゃうよぉー」ギュウギュウ
レポーター「反則で答えは無効ですが、ちなみに全員不正解でーす」ブブブーッ
のぞえりうみまきりん「」
英玲奈(まさか西木野真姫が不正解とは……)
英玲奈(しかしμ'sの自爆のおかげで選択肢が絞れたのはありがたい)
英玲奈(ここは無難に高坂穂乃果で勝負を……)
ピローン
ツバサ「答えは私、綺羅ツバサよ!そうよねにこ?昔からのファンだものね?」
英玲奈「って、お前もかーいっ!」ガーン
あんじゅ「確かに”μ'sの”メンバーとは言ってなかったけどねぇ」
ブブーッ
レポーター「はいはいA-RISEの解答も不正解でーす、それでは確認VTR、いってみよう!」
◇
◇
にこ「全く花陽ったら、体重増えてダイエットとかアイドルの自覚が無さすぎなのよ、もう!」
にこ「この前花陽とライブ観に行ったんだけど、その時にね……」
にこ「花陽にはもっともーっとアイドルの知識を付けてもらわないといけないから、特別に今度秘蔵のコレクションを貸してあげようと思って……」
にこ「あれほどニッコニッコニーをモノにしてみせるなんて、さすが花陽だと思ったわ!」
にこ「アイドルにかける情熱でいったら、花陽以上の逸材はいないわね。まあパフォーマンスはもっと頑張ってもらわないといけないけど……」
にこ「今度花陽と……」
にこ「花陽がね……」
にこ「花陽に……」
にこ「花陽の……」
◇
◇
(・∀・)ニャニャ
にこぱな(ええええええ……!?//)
レポーター「というわけで正解は、”小泉花陽”でしたー!」
にこママ「いやー、ここんとこ花陽ちゃんの話ばっかり聞かされるせいで、もう4人目の娘みたいな気分なのよー。よろしくね花陽ちゃん♡」ニコニコ
のぞえりうみまきりん「」チーン
穂乃果「は、花陽ちゃーん……?」ジト
ことり「どういうことかな……?」ジト
花陽「ひぃっ!花陽にもどういうことなのかさっぱり……」ビクッ
にこ「いや、ちょっ、違っ……違うのよ!//」
にこ「あんたがしっかりしてないから、もっとちゃんと指導しないとってその、先輩として!アイドル研究部の先輩として話題に出してただけなの!//」
花陽「う、うん……ご、ごめんねにこちゃん、私がしっかりしてないせいで……」シュン
にこ「あ……いや……そうじゃなくて、あんたにはこれから」
レポーター「じゃあ次の問題いきまーす」
にこ「だからぁ、にこにちゃんと説明する時間を与えなさいよぉ!」
花陽(と、思わぬハプニングもあったけど、プライベートクイズの後もにこちゃんを賭けた熾烈な勝負は続き……)
【キモニコニー勝負!】
あんじゅ「ぬいっこぬいっこ、ぬぃーんぬ♪」
花陽「ぬいっこぬいっこ、ぬいー☆どめどめどぁめー☆」
希「花陽ちゃんはもちろん、あんじゅちゃんもすごいやん!あのキモいキモニコニーをここまで再現するなんて!」
絵里「本当ね、本人と同じぐらいキモいわ!ハラショー、信じられない!」
にこ「ちょっ」
【にこちゃんの服を着てみよう!】
ツバサ「ああ、にこのジャージはさすがに私にはキツイわ……でもかえって本人の温もりが感じられるようでいいわね……」ギチギチ ポーッ
穂乃果「うわあ、無理矢理着ようとしたらにこちゃんの体操着が破れちゃった!」ビリッ
海未「今回ばかりは体重が増えたせいではありませんね……にこの体型に合わせようという方が無理な話というか」
にこ「おい」
【にこちゃんにおいしいカレーを振舞おう!】
ことり「どうにこちゃん、美味しい?ことりオススメのチーズケーキ入りカレーだよ♪」アーン♪
英玲奈「それより、あんじゅから貰ったサルミなんとかとかいう物質を隠し味に入れた私のカレーの方が美味だと思うぞ」アーン♪
凛「ひ、ひぃっ……何だかものすごい臭いが漂ってきたにゃ……!?」
真姫「チーズケーキ……鍋……うっ頭が……思い出してはいけない記憶の扉が……」ガンカ
゙ン
にこ「」
レポーター「さあ、お互いに(特ににこちゃんの)魂を削りあうような戦いも、ついにラスト!25種目目です!」
凛「えっとぉ、ここまでの得点は……A-RISEが74ニコポイントでPrintempsが71ニコポイントかぁ」
希「結構いい勝負してるやん♪」
絵里「まさに、血で血をならぬ、にこでにこを洗う戦いね!」ドヤァ
海未(語呂が悪いです絵里)
真姫「確かに得点的には逆転も不可能じゃなさそうだけど……あの様子で大丈夫なの?」
穂乃果「えへへへへぇ……にこちゃん可愛い……にこちゃんにこちゃんにこちゃん……」ハァハァ
ことり「にこちゃん好き……好き好きにこちゃん大好きにこちゃん……♪」ユンユン
花陽(くっ……基本スペックの高いA-RISEと戦うために、限界までニコキチ力を引き出しすぎた……)
花陽(副作用で、穂乃果ちゃんとことりちゃんがにこちゃん中毒状態に……これは危険です!)
レポーター「お待ちかねの最後の勝負は、【にこちゃんをキュンとさせよう対決】!」
レポーター「お互いのチームの代表一人が矢澤にこを誘惑して、キュンとさせれば勝ちです!」
レポーター「この対決に勝利すれば、ボーナスとして2525ニコポイントが獲得できまーす。大逆転勝利のチャンスだー!」
凛「おおっすごいにゃー!」
絵里「大量得点も夢じゃないのね!」ワクワク!
希「いやいやいや、今までの勝負の意味無っ!」ガビーン
真姫「ていうか肝心のにこちゃんの息が絶えそうなんだけど……」
にこ「……」グッタリ
ツバサ「大丈夫、にこ?」スッ シュパッ
にこ「え、あ……ツバサ……?」
花陽「いきなりツバサさんが仕掛けた!?」
英玲奈「一瞬で縛っているロープを切ってお姫様抱っこで抱き上げるとは……やるな」
ツバサ「ねぇ、にこ?今までは私、欲しいと思ったものは必ず手に入れてきたわ」
ツバサ「でも、あなたとμ'sが手ごわい強敵だってことも分かってる」
ツバサ「初めてなの」
ツバサ「追いかけても手に入れたいと思ったのは、あなたが初めて……」
にこ「つ、ツバサ……//」
ツバサ「だから、ね……過剰なLifeを私とFreedom、しましょ……?」チュッ
キャァァァァ!
花陽「ナイトがお姫様にするような、手を取って甲へのキス……!まるで中世の絵画のようなワンシーンです!ツバにこ尊い!//」
あんじゅ「セリフの意味はよく分からないけどね」
にこ「あ、あううううう……ツバサってばかっこよすぎニコ……//」キュンキュキューン!
レポーター「おおっ、綺羅ツバサがいきなり2キュンキュンを獲得ぅー!いきなり王手をかけたかー!?」
ほのこと「!?」ガタッ
のぞえりうみまきりん「……」ギリッ!
穂乃果「ふぅぅーん……私たちの目の前でツバサさんにキュンってしちゃうなんて……」ゴゴゴゴゴ
ことり「にこちゃんは悪い子ですねぇ?」ウフフ…
にこ「ひぃっ!?い、今のはツバサの魅力がスゴイせいっていうか、不可抗力で……」ビクーッ!
海未「これは穂乃果とことりだけには任せておけませんね……」ユラリ
絵里「ツバサのものになるだなんて認められないわぁ」
真姫「そんな見え見えのワナワナワナに引っかかるなんて、再教育が必要そうね……」
希「わしわしマックスも、にこっちが気持ちよーくなれば誘惑扱いになるやんな?」ワキワキ
凛「聞こえない振りしたって鳴らし続けちゃうよ?にこちゃんのベルを」リンガベー
にこ「ま、またあんたたちまでおかしく……!」ガタガタ
花陽(最後にスゴイ展開になってきちゃいました)ゴクリ
花陽(ツバサさんの最後の煽りが、穂乃果ちゃんとことりちゃんのみならず、みんなの嫉妬心に再び火を付けた……)
花陽(ほのにことことにこのみならず、全てのにこカップルが実現可能な状況)
花陽(やっぱりツバサさんは、最初からこの状況を狙っていた……?)チラリ
ツバサ「……」クスッ
穂乃果「さあにこちゃん?」グイ
ことり「誰に誘惑されたいのか」グイグイ
のぞえりうみまきりん「選んでもらいましょうか……!」グイグイグイ
にこ「そ、そんなにみんなして迫ってこないでってばぁ……//」
花陽(どうやっても逃げられないこの状況……一体誰を選ぶの、にこちゃん!?)
花陽(ちなみに花陽としては……にこカプに順番は付けられないけど、やっぱり今熱いのはにこえりやにこりんが……)
にこ「……なよ……」
みんな「?」
にこ「花陽っ!花陽でお願いしまーすっっ!//」
花陽「……ん?」
にこ「そ、その……花陽なら、いいから……//」
花陽「…………??」
にこ「つまり、だから……にこを、誘惑、しても……//」
花陽「…………ファッ!?」
やったぜ
素晴らしい
花陽(そ、そんな……ここまで来て”にこぱな”だなんて……)グラグラ
花陽(あり得ないです……ほのにこ、ことにこをはじめとしてこれだけの優良コンテンツを揃えているというのに……)
花陽(弱虫で何のとりえもない私と組み合わせてしまったら、せっかくのにこちゃんの良さが台無しになっちゃう……米で例えるなら、雑穀米っ……)
花陽(栄養価の高い雑穀米を否定するわけじゃないけど、白米の香り高い純粋な美味しさを愛する私にとっては、はっきり言って邪道っ……)
花陽(何でにこちゃんはこんな私を指名しちゃったの……?)
穂乃果「花陽ちゃん、どうしたの?」
ことり「大丈夫?」
花陽「ごめんね、穂乃果ちゃん、ことりちゃん……」グスッ
ことり「何で謝るの?花陽ちゃん」
穂乃果「そうだよ!今ツバサさんからにこちゃんを取り戻せるのは、花陽ちゃんしかいないんだよ?」
凛「凛もかよちんだったら譲ってあげてもいいにゃー」
真姫「まあ、そうね……にこちゃん自身もああ言ってることだし」
花陽「み、みんな……何でそんなに落ち着いてるの?さっきまであんなににこちゃん禁断症状状態になってたのに……」
絵里「それは、多分相手が花陽だから……いつも優しくて一生懸命なあなただから、かしら」クスッ
希「みんな花陽ちゃんにならにこちゃんを任せてもいいと思ってるんや。要するに人徳ってことやね♪」
海未「さあ、行ってください、花陽」
みんな「そして、にこちゃんを取り戻してきて!!」
花陽「みんな……!」
花陽(そうだ、考えるんです、花陽!)
花陽(全てのにこカプがよりどりみどりなこの状況で、何故にこちゃんはわざわざ花陽を指名したのか……)
花陽(それには必ず理由があるはず)
花陽(他のカプには無くて、にこぱなだけに存在する、この状況でのアドバンテージが……!)
──アイドルにかける情熱でいったら、花陽以上の逸材はいないわね
花陽(そうか……)
花陽(そういうことなんですね、にこちゃん)
花陽(わかりました……!必ずにこちゃんの期待に応えてみせる!)グッ
レポーター「さあ、準備はいいですかー?それでは、アピールターイム!」
花陽「に、にこちゃん……いい?」グッ
にこ「う、うん……//」
にこ(両肩掴まれた……さ、さすがにちょっと緊張するけど)
にこ(正直他の連中はみんな目がギラギラして怖かったから、いつも通りのこの子なら安心ね)
にこ(それに花陽なら空気を読んでほっぺにチューとか、軽い百合営業のノリで済ませてくれそうだし)
にこ(ま、まあ、花陽が相手ならちょっとぐらいなら許してもいいかな//)
にこ「さあ、来なさいはな……んむっ!?」
ギュウッ チュウッ……!
にこ(んなっ!?)
穂乃果「花陽ちゃんが行ったぁ!思いっきりにこちゃんを抱きしめて……」ゴクリ!
ことり「唇へのキス……!」キャー♪
花陽(にこちゃんが私に見出そうとしているもの……それは、アイドルとしての在り方)
花陽(一昔前に流行った、軽いボディタッチやアイコンタクトなどに代表されるようなライトな百合営業は、既に飽きられつつあります)
花陽(いつの時代もファンの需要は貪欲……今求められているのは、もっと濃厚で、もっと本気な……)
花陽(ガチ百合営業ですっっ!まだまだいきます!)
花陽「んむっ……ちゅっ……」
にこ「んんん……!?//」
にこ(ちょっ……ほっぺにチューどころじゃない、これガチなやつなんですけど!?//)
にこ(いくら花陽でもやりすぎよぉ、ストップ!ていうかギブ、ギブよ!//)パンパン
花陽(にこちゃんに肩を叩かれた……なるほど、まだこんなレベルじゃ甘いってことだね!)
花陽(さすがにこちゃん、勉強になるなぁ……花陽、もっともっと頑張りますっ!)
チュパッ……チュルッ
にこ(ぎゃ……逆にエスカレートして……し、舌がぁ……//)
にこ(何が何だか分からなくなってきたにこ……//)トロン…
絵里「は、はらしょー……にこの顔が昇天寸前な感じになってきたわ!//」ドキドキ
希「凛ちゃんにはまだ早いから目隠ししとこうな」
凛「な、なにも見えないにゃー!」ジタバタ
真姫「海未の破廉恥ゲージが一瞬で臨界突破したわ!しっかりして、海未ー!」
海未「」ブクブクブク
◇
◇
花陽「んちゅぱっ……はぁっ……」
にこ「はふぇ……?(な、長かったぁ……終わったのぉ……?)//」
花陽「にこちゃん」キリッ
花陽「私、応えられたかな……?にこちゃんの、期待に……!」
にこ「な、何が何だか分からないけど、あんた多分間違ってるわよぉ……//」
にこ「だ……誰かタスケテ……」クタッ
花陽「にこちゃんが私のセリフ取りながら気絶しちゃった!?」ガビーン
レポーター「お、おおう……//」ゴクリ…
レポーター「って、えーと!μ's側のアピールタイムも、しゅ、終了のようです!」
レポーター「これはその……キュンキュンとかそういうレベルの問題じゃないような気がしますが、どうなんですか解説のお母さま?」
にこママ「いやーいいもの見せてもらったわー、おばさん若返っちゃいそう♪」ツヤツヤ
レポーター「ええー、それ以上若返る必要ないんじゃ……というか、えっと、判定は……」
ツバサ「判定はもう、下りているわ」
レポーター「?」
ツバサ「見なさい、観客のみんなを」スッ
キャァァァァ……//
キ、キマシタワー!
アア~アリガタヤアリガタヤ
パチパチパチパチパチ……!
あんじゅ「どうやら私たちの完敗みたいね」クスッ
英玲奈「ああ……潔く負けを認めるしかないようだ」
ツバサ「お疲れ様、小泉さん」ポンッ
花陽「ツバサさん……一つ教えてください」
花陽「今回の事……本当はにこちゃんを奪い取るつもりなんて無かったんじゃないですか?」
花陽「あえてNTR的な状況を作り出すことで、みんなの潜在的なニコキチ要素を引き出す……それが本当の目的だったんじゃ……」
ツバサ「さあ、どうかしら」クスッ
ツバサ「少なくとも、にこが欲しいという気持ちに嘘はないわ。あなたたちがだらしなかったら、本当に貰っちゃうつもりだった」
ツバサ「でも……やっぱりあなたたちの絆は想像以上だった」
ツバサ「もっと修羅場っぽいシチュエーションを楽しめると思ったんだけど、最後に全員があなたににこを託した時点で……私の負けは決まっていたのね」フフッ
花陽(やっぱり……ツバサさんは私と同じ……百合シチュNTR妄想好きの、いわば同類的存在だったんだ)
英玲奈「次は決勝で会おう、小泉花陽」
あんじゅ「楽しみにしているわ」カミノケクルクル
花陽「はいっ……!」
ツバサ(きっとあなたは、次世代の音ノ木坂を担うことになるわ、小泉花陽さん)
ツバサ(でも、あなたにもまだ分かっていないことがある)
ツバサ(自分を傍観者の立場に置いて楽しむNTR妄想は、確かにハマったらやめられない中毒性があるけれど)
ツバサ(でも、時には自分が主役になってみるのもいいものなのよ)
ツバサ(ちょっとの勇気と情熱で、人生なんて180度変わってしまうんだから)
にこ「うにゅぁぁぁ……やりすぎよぉ、はなよぉ……」グッタリ
──数日後、昼休み、屋上──
にこ「全くもう、みんなが見てる前でスーパーアイドルニコニーにガチでキスするとか…何考えてんのよバカッ!//」プンスコ!
花陽「ご、ごめんねにこちゃん……にこちゃんの求めてるものを読み切れなくて……」
にこ「まだまだあんたは鍛える必要がありそうね、アイドル道的に」
にこ「これからは毎週土日空けときなさい。グッズショップ巡りにライブ鑑賞、予定は目白押しなんだから」
花陽「う、うん……?それってあのぉ……デート、ってことぉ?//」
にこ「えっ……!?えっと、そうね……うん、まあそういうことにしておいても……いいけど//」モジモジ
花陽「そ、そうなんだ……//」モジモジ
にこぱな「……//」
にこ「あ、そ、そうだ、今日はあんたにお弁当作ってきてあげたのよ」パカッ
花陽「にこちゃんの……手作りお弁当!?」
にこ「あんたいつも白米ばっかり食べて栄養偏りそうだから……ほら」
花陽(うっ……雑穀米……!)
にこ「ほら、あーん♪」
花陽「えええっ!?あーんするのぉ!?//」
にこ「いいからしなさいっての」
にこ「感謝しなさい、このニコニーからあーんしてもらえるんだから」
花陽「ううう……ぱくっ//」モグモグ
にこ「バランスよく食べなさい、あんたにはこれから、身体も精神も強くなってもらわないといけないんだから」
花陽「なんで?」モグモグ
にこ「それはまだ秘密♪」クスッ
にこ(あんたには、にこの一番大事なものを託さなきゃいけないんだから)
にこ(まだまだまだまだ頑張ってもらうわよ!)
花陽「……?」
にこ「ああもう花陽、顔にお米粒付いてるわよ?しょうがないわねぇ」
花陽「え、えええ?どこどこ?」アタフタ
にこ「こ・こ」チュッ♪
花陽「!?」
にこ「……その、さっきは怒ったけど……みんなが見てないとこなら、またしてもいいんだからね?//」
にこ「その……にこを、誘惑……//」カーッ…
花陽「に、にこちゃん……!」
花陽(花陽は白米を愛する余り、食わず嫌いをしていたのかもしれません)
花陽(雑穀米も……結構おいしいかも……!)
花陽「いただきまーす!にこちゃんっっ!」ガバァ!
にこ「ひぃぃぃ、いきなりがっつきすぎぃぃ!?」
・終わりです
・安価、レスくれた人、読んでくれた人さんくす
・それではお疲れ様でした
乙!!
乙
にこハーはいいものだ
そしてにこぱなはもっといいものだ
乙
このSSまとめへのコメント
きたい