ドラえもん「動物の森ィ?スローライフぅ?」(25)

ー2012年・6月のとある日ー

のび太「どヴぁえも゛ぉぉぉぉん!!」

ドラ「はー全く鬱陶しい」

のび太「ずねおがぁぁぁ」

ドラ「もう、のび太君!大体君は、いつも僕を当てにして…」

のび太「ぐぅぅぅぅ」

ドラ「あぁ、全くもう…」

同級生に引けを取りたくないと泣く、のび太君。

僕はクドクドと叱りつつも、結局ポケットを漁る。

ドラ「はい、石ころ帽子ー」

のび太「ひぁっほう、流石ドラえもん!」

のび太「やったぁ、これで女湯を覗けるぞぉぉ」

ドタドタドタ…

ドラ「…」

ドラ「はぁ」

脱力し、畳の上に寝転がる。

傍には漫画と、好物のドラ焼き。それにお気に入りのクッション。

ドラ「…」プイ

唯一のささやかな娯楽に背を向ける。

何もやる気が起きなかった。

ドラ「…」

未来では、こうではなかった。

毎日が刺激に溢れ、目が回りそうだった。

それがどうだ。

ここに来たとたん、暇と無気力の嵐。

自分をただのポケットとみなしてように、道具ばかり要求する相棒。

ドラ「未来は…」

良かった。

………


ドラちゃーん ご飯よー

ドラ「ん…?」

ドラ「うわっ、寝てた!」

ドラちゃーん?

ドラ「は、はーいママー!」ドタドタ

のび太「おぅい、ドラえもーん!今日はカレーだよ!」

ドラ「うわぁい!」

家族団欒。

わいわいと話しながら、ご飯を食べる。

のび太「んでねー、しずかちゃんがさぁ…」

のび助「だははは…」

たまこ「あははは…」

ドラ「うふふふ…」

あータノシイ。

ー食後ー

たまこ「ねぇ、ドラちゃん」

ドラ「なに?」

たまこ「食器、お願いしてもいいかしら?」

ドラ「あ、うん…」

たまこ「道具を使えば簡単でしょ?よろしくねー」

のび太「ママ、トランプしよ、トランプ!」

たまこ「はいはい」

ドラ「…」ガチャガチャ

ドラ「道具は、食器を洗う為にあるんじゃないんだ…」ガチャガチャ

結局、椅子を踏み台代わりにして、背伸びしつつ洗った。

ドラ「…ふぅ」

ガララ

たまこ「あら、終わったの?結構遅かったわね」

のび太「ママー、次!早く引いてよー」

ドラ「はは…」

のび助「はぁ、良いお湯だったー」

のび太「あ、パパ!パパもトランプしよ、トランプ!」

のび助「おう、いいよ」

わいわい

ドラ「…」

ドラ「お風呂、入ってくるね」ボソリ

気にする人は、いない。

カポーン

ドラ「ふぅ…」

3人が入った後のお湯は、とてもぬるかった。

ドラ「…」

ドラ「はぁぁ…」

ドラ「疲れてんのかな…いや、でも何もしてないのに」

ドラ「…」

ドラ「」ブクブクブク

ドラ(明日…)

ドラ(ドラミの所に行こうかな)

ドラ(久しぶりに未来デパートのドラ焼きが食べたい)

ドラ「…よし」

ザバッ

ドラ「…」ホコホコ

のび太「あ、お風呂入ってたの?」

ドラ「うん」

のび助「おーい、二人とも、そろそろ寝なさい」

のび太「えぇー」

たまこ「えぇー、じゃありません。明日学校でしょ!?」

のび太「へいへーい。ドラえもん、寝よ」

ドラ「うん」

トタトタ…

のび太「げ、宿題忘れてたッ」

ドラ「またなの?」

のび太「えへへへ」

のび太「でもぉ、もう夜遅いし…。ドラえもんー」

ドラ「…」

のび太「じー」

ドラ「はい」

のび太「ひぃあっほう☆」

ドラ「僕、もう寝るからね!」

のび太「へいへいー」

ドラ「もう…」

バタン

ドラ「…」

明日になれば、また楽しい日がやってくる。

ドラ「寝よ」

ー朝ー

ドラ「よし、調整ok」

ドラ「行ってくるね、のび太君」

のび太「zzz…」

ドラ「ふう」

ピョン

ドラ「出発、未来へ!」

ギューン

ドラ「良好、良好」

ガタンッ!

ドラ「ぅわ!?」

ガタガタッ

ドラ「何だ何だ?故障!?」

ドラ「わわわ!」ズルッ

ドラ「お、落ちる!」

グラリ

ドラ「嫌……」

ドラ「いやだぁぁぁぁぁぁぁぁ…」

………




おきゃくさん、おきゃくさん?

おきゃくさん?

ねてるんだっぺか?

ドラ「ん…んん…?」

???「おぅい、お客さーん」

ドラ「」

???「おろ?おきたっぺ?」

ドラ「はい?」

???「えっ?」

ドラ「え、どちら…さま?」

???「うへへ、嫌だなぁ。お客さん、寝ぼけてら」

ドラ(えええぇぇぇぇ??)

ドラ(も、お、落ち着け。確か僕は、時空のハザマに落っこちて…)

ドラ(って、まじか!下手すりゃ戻れないよ!!)

???「ところで、お客さん。名前は?」

ドラ「え?え?えっと、僕は>>21って言います…」

銅鑼衛門

ヘル・ザ・ドラヤーキ3世

ドラ「ヘル・ザ・ドラヤーキ三世です」

???「ぶっほww」

ドラ「しまった!」

???「ド、ドラヤーキ…。良い名前だっぺな」プルプル

ドラ「く…」セキメン

ドラ(っていうか、ここは何処なんだよ…?)

ドラ(見た所、僕が座ってるのは…タ、タクシー???)

???「いやぁ、この雨も長く降ってるだなぁ」

ドラ「は、はぁ…」

???「っつーかよぉ、お客さん。何であんな村に行こうと思っただか?」

ドラ「は?むら?」

???「大丈夫だか?お客さん、この先の村に行きたいんじゃなかっただか?」

ドラ「えっ、いやそれは(どういうことだ?僕、そんな事言ってないぞ?っていうか、意識すら)

お、更新きたー

この流れはwwww
機体age

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