*独自設定・キャラ崩壊あり。苦手な人はご注意。
初投稿なので拙いですが温かい目で見てください。
こめかみに走った痛みで急に目が覚めた。時計を見ると時刻は深夜2時。毎度では無いがたまにこうしてこめかみの痛みで深夜に目覚める事が多い。
やれやれとベッドから体を起こすと部屋の隅の棚に向かい、酒の瓶とコップを手に取った。以前はまったく酒など飲めないタチだったのに時折酒を飲まないと眠れない時があることを思い小さく笑ってしまった。
酒の瓶とコップを持つと窓際へ向かった。
金色の月が明るく映える水面が目に写った。
自分がこの鎮守府に着任して約1年半。数多の船舶と人命を奪ったこの海はようやく平静を取り戻しつつある。
201X年、突如姿を現した謎の生物、深海棲艦。これに立ち向かうため日本国政府は速やかに憲法を改正、自衛隊と呼ばれていた国防組織を日本国軍へ。
しかし、日本国軍が誇るイージス艦や最新の戦闘システムを搭載した戦闘艦はもちろん、新鋭の戦闘機では相手にならなかった。レーダーと最新の戦闘システムを搭載した現代兵器に対し深海棲艦は幽霊体のためレーダーに映らなかった。おかげで数多の船舶と人命が失われた。
そんな中、ドイツが深海棲艦の拿捕に成功。そのDNAと艤装を研究した結果、それは第二次世界大戦時代に海に沈んだ艦船の生まれ代わりであることが判明。そのDNAをクローン化した結果その艦船が沈んだ時代の兵器と記憶を宿した人型兵器が誕生。それらは全て少女型であったため「艦娘」と呼称した。それを知った世界各国はドイツから技術を移転。米、英、露、仏、日が同様のものの開発に成功、深海棲艦への対抗手段として配備を開始した。
その艦娘が日本国内で開発に成功し、各種試験が始まった頃、俺はイージス駆逐艦「つくば」の副長を務めていた。当時は艦と共に多くの艦長級の将校が死んでいき、人手不足のおかげで20代の若造士官でもすぐに副長や砲雷長なんかの要職に着けた。それと同様、俺も20代中頃でつくばの副長になった。
俺がつくばの副長に就任して暫くした頃、忘れられない俺にとっての重大事件が起きた。
長い
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