野崎「今日は漫画家の久保帯人さんに会いに行くんだ」 (30)

大変申し訳ありませんがこのSSはKBTIT(タクヤ)が登場します。

ありがとナス!、もう許せるぞオイ!、という人はどうぞ。


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佐倉「野崎くーーん!」

野崎「佐倉か」

佐倉「今日は部活ないからアシスタントに行けるよ!」

野崎「……すまない、実は今日は用事があるんだ」

佐倉「よ、用事?」

野崎「今日は漫画家の久保帯人さんに会いに行くんだ」

佐倉「……久保帯人?」

野崎「俺と同じ『少女ロマンス』で『BLEACH』という少女漫画を書いている」

佐倉「どんな漫画なの?」

野崎「霊が見える男子高校生と女の死神の恋愛漫画だ」

佐倉「へぇ〜死神かぁ〜……なんだか面白そうだね!」

野崎「ああ、連載も10年以上続いてる」

佐倉「そんなに!?」

野崎「それにこの漫画を語る上で欠かせないのが……」

佐倉「欠かせないのが……?」

野崎「……ポエムだ」

佐倉「ポエム?」

野崎「そうだな……まずはこれを見てくれ」

佐倉「どれどれ……」

『僕はついてゆけるだろうか』

『君のいない世界のスピードに』

佐倉「!!!」

野崎「……どう思った?」

佐倉「な、なんだかよく分からないけど……もの凄くオサレって感じた!!」

野崎「そうだろう? ほかにも……」

『剣を握らなければ おまえを守れない 剣を握ったままでは おまえを抱き締められない』

『一緒に数えてくれるかい 君についた 僕の歯形を』

『我等は 姿なき故に それを畏れ 』

佐倉「こ、こんなにたくさん……!!」

野崎「ああ、『恋しよっ』にはこんなにたくさんの名言がないからな……」

野崎「どう思いながらポエムを書いているのか、名言はどうやって生まれるのかを色々聞こうと思ってな」

佐倉「そっか……いい話が聞けるといいね!」

野崎「ああ、じゃあ行ってくる、また明日」

佐倉「うん! じゃあね!」

瀬尾「いやー、今日も部活大変だったなー」

若松「いや、先輩は部員じゃないでしょ……」

瀬尾「なー若、どっかで食おーぜ!」

若松(!!……よし)

若松「この辺に……知り合いがバーやってるんですよ」

瀬尾「バー?」

若松「折角だし今日はそこで済ませません? ご馳走も作ってくれると思いますよ」

瀬尾「マジで!? 行く行く!!」

若松「じゃあ行きましょう!!」

若松(罠にはまりましたね先輩……バーで働いてるタクヤさんと俺は知り合いだと知らずに……)

若松(タクヤさんには事前に浪漫学園の制服を来た先輩が来るからその人に睡眠薬入りのアイスティーを飲ませるように言ってる……)

若松(そして完全に眠りについた先輩に……復讐してやるんだ!!)

KBTIT(若松くんと若松くんの先輩来ないなー……)

KBTIT(もしかして……SMバーだから来ないとか?)

KBTIT(いや、そんなことはない……SMバーって書いてあると敬遠されるから一本線を加えたから大丈夫なはず……)

KBTIT(そんで田所くんからもらった睡眠薬を使って眠らせれば……終わり!!)

KBTIT(……ん? 外に制服を着た男が……)

野崎「……」キョロキョロ

KBTIT(浪漫学園の制服を着ている……てことは彼かな?)

KBTIT(そういえば先輩は男か女か聞いてなかったけど……まあ彼だろ)

KBTIT(呼んでこようか)

野崎「えーと……確か久保さんと待ち合わせしている場所は……ここか」

『$Mバー平野』

野崎「……ドルエム……随分と変わった名前だな」

野崎「とりあえずこの入口の前で待っていよう」

ガチャッ

野崎「ん?」

KBTIT「来いホイ」

野崎「!! あ、あなたは……」

野崎(このサングラス、神の色、間違いない……!!)

野崎「あなたが……久保帯人さんですか!?」

KBTIT「いや、俺は……」

KBTIT(いや、待てよ。 もし若松くんがこいつに俺のことを話してるとしたら……)





若松『知り合いにSMバーを経営しているタクヤって人がいるんですよ! いつか先輩を眠らせますからね!!』








KBTIT(ドジな若松くんのことだ、うっかり口を滑らせてるかもしれない)

KBTIT(ここで本名をバラしちゃうと怪しまれるからな……)

KBTIT「……どうも」

野崎「!」

KBTIT「本物の久保帯人です」

野崎「や、やっぱりあなたが……!!」

背景描けない同盟かと思ったが違ったか

野崎「まさかバーを営んでいたとは……どっちが本業なんですか?」

KBTIT「ま、漫画家だね……あと副業でギター弾いたりしてるよ」

野崎「す、凄い……そんなにマルチに働いてるからこそ様々なアイデアが生まれるんですね!!」

KBTIT「ま、まあね」

KBTIT(若松くん中々来ねえな……まあいいや、もう寝かせるか)

KBTIT「とりあえず飲もう。 アイスティーでいい?」

野崎「は、はい!!」

KBTIT「かしこまりっ!」

バァン!!

KBTIT「はい、じゃあ卍解〜」カンッ

野崎(こ、ここで自分の漫画の用語を使って来るとは……匠の技!!)

野崎「ば、卍解!」カンッ

ゴクゴク……

野崎(……ん? なんか眠くなってきて……)

バタッ

野崎「……」

KBTIT「意外と早く寝たな〜」

少女ロマンス連載なら千代ちゃんも知ってるような

KBTIT「みなさま、ご無沙汰しております。悶絶少年専属調教師のタクヤと申します」

KBTIT「今回調教するのはゆづきっ(人違い)」

KBTIT「果たしてこの少年は私の調教に耐えることができるのでしょうか?」














調教部屋

野崎「うーん……っは!!」

野崎「確か俺は……アイスティーを飲んでいたら眠くなって……そしたら……」

野崎「……!!!」

野崎「な……どうして俺は裸になって……動けないようになっているんだ!?」

KBTIT「お前を芸術品に仕立て上げてやるんだよ」

野崎「久保さん……?」

KBTIT(よし、噛まずに言えた)

野崎「あの……久保さん……芸術品とは……それより取材は……?」

KBTIT「ちょっと眠ってろ」

野崎「それに手が塞がってるとメモがとれないのですが……これじゃ取材が……」

KBTIT「取材取材って言うんじゃねえよガキのクセにオオン!?」

野崎「!! す、すみません……」

KBTIT「……とりあえず雰囲気出すためにBGMでも流すか」

カチッ

〜〜♪

野崎「!! これは……瀬尾の歌声!?」

KBTIT「ん? このBGM知ってんの?」

野崎「はい、俺の友達の友達の声です……久保さんは瀬尾とはどういう関係なんですか?」

KBTIT(ん? 瀬尾ってこいつのことじゃないの? ていうか名前聞いてなかった)

KBTIT「君さ……名前は?」

野崎(!! そういえばまだ名乗っていなかった……なんたる無礼を!)

野崎(そうか……それに怒って久保さんは俺にこんなことを……)

野崎「……夢野咲子と申します」

KBTIT「……ウッソだろお前」

やっぱりな(レ)

若松「あ、ここです! ここのバーです!」

瀬尾「へーここかー……いいじゃん」

若松(良かった……ちゃんと怪しまれないように名前を変えてる)

若松「じゃあ入りましょう」

瀬尾「おー」

ガチャッ

若松「タクヤさん、こんにちはー!」

シーン……

瀬尾「誰もいねえじゃん」

若松「あれ、おかしいですね……」

〜〜♪

瀬尾「あれ、なんで私の歌が流れてんの」

若松「zzz……」

瀬尾「若も寝ちゃったし……」

若松「zzz……」

瀬尾「……おっ、飲み物あんじゃーん!! いただきぃ!!」

ゴクゴク

瀬尾「……うわぁ、これビールだったぁ///」

若松「zzz……」

瀬尾「うぃ〜///」

瀬尾「……ん?///」

『当店の屋上はご自由にお使いください』

瀬尾「……」チラッ

若松「zzz……」

瀬尾「……」←野獣の眼光

KBTIT「……ん? 誰か来た音がしたな……そういえば店開けっぱなしだった」

野崎「ほかの従業員はいないんですか?」

KBTIT「店長は別の子を調教しに行ってるよ」

野崎「調教!?」

KBTIT「とりあえず対応しなきゃいけないからちょっと待ってろ」

野崎「は、はい……」

野崎(俺にこんな格好をさせたり、調教という言葉を発したり……久保さん、謎の多い男だ)












KBTIT「……誰もいねえな……気のせいか」バタン

屋上

若松「うーん……はっ!!」

若松「そうだ……俺、確かローレライさんの歌声を聴いてて……それで……」

若松「……って、なんで俺は裸になっているんだ!?」

瀬尾「若〜///」

若松「瀬尾先輩!? ちょっと、これどういうことですか!?」

瀬尾「暴れんなよ……暴れんなよ……///」

若松「裸で身体が縛られてたら誰でも暴れますって!!」

瀬尾「たまにはこんな風にお前にいたずらしようと思ってなー///」

若松「度が過ぎてますよ!! 今すぐ離してください!!」

瀬尾「私も脱ぐぞぉ〜///」

バサッ

若松「先輩!? 何してんですか! まずいですよ!!」

瀬尾「若〜///」

若松「ちょ、先輩……む、胸が……///」

若松(先輩、良く見たら顔が赤い……きっとビールを飲んだんだ)

瀬尾「何恥ずかしがってんだよぉ〜、私達、そういう関係だろぉ?///」

若松「違いますよ!!!」

瀬尾「……若」

若松「……?」

瀬尾「お前のことが好きだったんだよ!///」

若松「!!?」

チュッ

若松「」

瀬尾「ご馳走様〜///」

やったね!若松は夢が叶ったねw

これマジ? 失望しました…ライトウイング全巻売ってきます…

調教部屋

野崎「誰かいましたか?」

KBTIT「誰もいなかったよ」

野崎「そうですか……ところでいつ開放してくれるんですか?」

KBTIT(結局、この人は瀬尾じゃないんだよな、だったら開放するか……)

KBTIT「……いや」

野崎「?」

KBTIT「やっぱり調教するわ」

野崎「!?」

KBTIT「お前、結構俺の好みなんだよね」

野崎「く、久保さん……?」

KBTIT「鞭で調教しなきゃ」

パァン!

野崎「うっ!!」

KBTIT「気持ちいいか? 気持ちいいだろ! for iPhone?」

パァン!!

野崎「く、久保さん!! 何するんですか!?」

KBTIT「久保さんだとふざけんじゃねえよお前!! 久保先生だろぉ!?」

久保帯人「いやー、打ち合わせが思ってたより伸びちゃった」

久保帯人「きっと夢野ちゃん、怒ってるだろうな……」

久保帯人「……とりあえず早く$Mバー平野に行かなきゃね」ダッ












久保帯人「おっ、ここか」

ガチャッ

久保帯人「……ん? 店員もいない」

怨!! アオン!!!

久保帯人「……ん? あっちの扉から声が……行ってみよう」

KBTIT「全然ゆるケツじゃんお前」パァン!

野崎「怨!! アオン!!!」

KBTIT「じゃあ次はこれだな」

野崎「!! それは……」

KBTIT「髪なんか必要ねえんだよ!」

野崎「や、やめてください!!」

バァン!!!

KBTIT・野崎「!!」

久保帯人「……助けに来たぜ」

KBTIT「クソ……店を閉めておけば良かった」

野崎(あ、あのサングラス、髪の色……)

野崎「あなたが……本物の久保帯人先生ですか!?」

久保帯人「……ああ。 君は?」

野崎「夢野です!! 夢野咲子です!!」

久保帯人「君が……まさか男だったとはね」

野崎「た、助けてください!!」

久保帯人「……おい」

KBTIT「?」

久保帯人「才能も無く、努力もせず、そのくせ与えられるものに不平を言って、 努力する人間の足しか引っ張れないような奴は、目を瞑ってどっか隅っこに挟まって、 口だけ開けて雨と埃だけ食って辛うじて生きてろ」

KBTIT「!!!」ゾクッ

野崎(な、なんてオサレなんだ……)

KBTIT「わ、分かった……こいつは開放する」

カチャッ

野崎「ど、どうも……」

久保帯人「帰ろう……ここにいるとバカがうつる」

KBTIT「お待ちしてナス!!(開き直り)」

久保帯人「失せろ」

KBTIT「!!!」ゾクッ

野崎(オサレだ……)

久保帯人「ごめんな、俺があそこを集合場所にしていなければ君もこんなことにはなんなかったのに……」

野崎「き、気にしないでください!! 元はと言えば人違いをした俺が……」

久保帯人「とりあえずお互い謝るのは置いといて……色々と俺に聞きたいことがあるんだろう?」

野崎「は、はいっ!」

久保帯人「なんでも聞いていいよ」

野崎「じゃあまずは……久保さんって背景全然書かないですよね? 実は俺も……」

KBTIT「ちっくしょー、折角いい男掴まえたのになぁ……もう許さねえからなぁ」

KBTIT「それにしても……若松くん達まだこねえのかな」

ガヤガヤ……

KBTIT「……ん? 屋上で声が……行かなきゃ」











ガチャッ

KBTIT「!!」

若松「」←裸

瀬尾「起きろよ若〜……ん?」←裸

KBTIT「……これマジ?」

瀬尾「……オラァ!!///」

ドゴォ!!

KBTIT「ぐはぁ!?」

バタッ

KBTIT「」

瀬尾「……あれ、なんで私こんなところにいるんだっけ?」

若松「」

瀬尾「おい若、何顔を赤らめて気絶してるんだよ」

KBTIT「」

瀬尾「ほら、早く帰ろーぜ。 サングラスかけた変な変態もいるしさ」

若松「」

瀬尾「……ったく、しょーがねーな。 私がおぶってやるよ」

次の日

瀬尾「若ーーーー! バスケしよーーぜーーー!」

若松「は、はい! 一緒にやりましょう!!」

瀬尾「……ん? なんだよ、いつもは嫌がるのに珍しいな」

若松「そ、そうですかね……? ところで先輩」

瀬尾「なんだよ?」

若松「昨日のこと……本当に何も覚えてないんですか?」

瀬尾「うん、バーに入ってビール飲んでから全然。 気づいたらバーの屋上にいた」

若松「そ、そうですか……」

若松(昨日のあの一件から……俺は先輩を……)

瀬尾「……ん? 私の顔になんかついてる?」

若松「な、なんでもないです!///」

若松(女性としてとしか見れなくなった……///)

瀬尾(変なやつ)

宮前「それで……久保先生の話から何かヒントは見つかりましたか?」

野崎「はい! 今日はその成果を見せたいと思います!!」

宮前「どれどれ……」













鈴木『俺自身が……マミコになることだ』

マミコ『鈴木くーーーーん!!』














野崎「どうですか!?」

宮前(成長してねえ……)

〜終わり〜

案の定タクヤさんだった36点

割りとマジで師匠かっけーと思ってしまったw

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