黒咲「……何故ユートが部屋に………」

ユート「今日一緒に大会に行く予定だっただろう」

黒咲「ああ」

ユート「だから家のインターホン鳴らして待ってたら、瑠璃が部屋まで呼びに行けって………」

黒咲「そして聞かれたと………」

ユート「………」

黒咲「………」

ユート「何故あんなことを………」

黒咲「前にVジャンプ１月号を３冊買いに言った時にこの台詞がある漫画が特集されていて………」

ユート「その台詞をふと言いたくなった………」

黒咲「ああ………」

ユート「………」

黒咲「………」

ユート「今のはなかったことにしよう………」

黒咲「ああ………」

大会会場

黒咲「着いたな」

ユート「ああ」

遊矢「あれ？ユートに黒咲」

黒咲「榊遊矢……」

ユート「君も出るのか」

遊矢「ああ！お互いに『がんば』ろうぜ！」

黒咲「」ﾋﾞｸｯ

ユート「」ﾋﾞｸｯ

遊矢「どうした？」

ユート「い、いや、なんでもない」

黒咲「ああ、なんでもない……」

ユート(いけない……。さっきの『がんばるぞい』がトラウマになっている………)

黒咲「予選が始まったな｣

ユート「ああ、あそこにいるのは遊矢だな｣


遊矢「俺はEM『ガンバ』ッターをペンデュラム召喚！」

黒咲「」ﾋﾞｸｯ

ユート「」ﾋﾞｸｯ

ユート(いけない、過敏になりすぎてる………)

黒咲「………」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ

ユート(隼が冷や汗をかき出したぞ)

ユート｢隼………さっきのことなら気にするな」

黒咲「ああ、分かっている……」

遊馬「俺は『ガンバ』ラナイトを召喚！」

黒咲「」ﾋﾞｸｯ

ユート「」ﾋﾞｸｯ

遊星「俺はサイコ・フィー『ル・ゾ』ーンを発動！！」

黒咲「」ﾋﾞｸｯ

ユート「いや、さすがに気にしすぎだ」

黒咲「いよいよ俺たちの出番だ」

ユート「ああ、『がんば』ろうな」

黒咲「」ﾋﾞｸｯ

ユート「ああ、すまない………。お互い決勝戦で」

黒咲「ああ」

黒咲「よろしくお願いします」

十代「ああ、楽しいデュエルにしようぜ！」




ユート「よろしくお願いします」

鬼柳「満足させてくれよ？」

黒咲「おのれ、融合許すまじ……」ｷﾞﾘｯ

ユート「そっちはまだ善戦していたじゃないか………。こっちは先攻射出1KILLと先攻インフィニティホープゼアルやられたんだぞ……」

黒咲「この借りは必ず返す！」

ユート「ああ、次の大会もがんば………」

黒咲「」ﾋﾞｸｯ

ユート「……優勝を目指そう」

黒咲「ああ、そうだな」

―――――
―――


遊矢(よし………、誰もいないな………)

遊矢「んん………、こほん」



遊矢「トゥーンは無敵デース！」

柚子「遊矢………？」

遊矢「」ﾋﾞｸｯ

これで終わりです。
黒咲さんの公式アイコンを見て「今日も一日がんばるぞい！」と言っているように見えたのは自分だけじゃないはず………。

小鳥「なんなの…このオチ…」